JPH11508451A - 食品級生物における海洋魚不凍ペプチドの発現及び食品におけるその適用 - Google Patents

食品級生物における海洋魚不凍ペプチドの発現及び食品におけるその適用

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Abstract

(57)【要約】 例えば凍結後の製品の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的凍結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における氷の寸法及び形状特徴を変更して性質を改善する製品改善用製品添加剤としての、III型AFP HPLC12に実質的に対応するアミノ酸配列をもつポリペプチド又はタンパク質の使用であって、同量のニシナメタガレイAFPで得られるよりも高い特異改変活性、特に不凍活性を得るように不凍ペプチドにそれ自体公知の方法で実施することを特徴とする前記使用。

Description

【発明の詳細な説明】食品級生物における海洋魚不凍ペプチドの発現及び食品におけるその適用 1.序論 極地魚類の血液は不凍ペプチド(又は、抗凍結ペプチドとも言う)の存在によ り凍結から保護されている。これらの不凍ペプチドはその構造により4種類に分 類することができる(DaviesとHew,1990)。I型AFPはアラニ ン含量が高く、トレオニンとアスパラギン残基が等間隔で分配されており、α螺 旋構造をもつ。II型AFPは特徴的な高い(8%)システイン含量をもつ。I II型AFPは小さい(約64アミノ酸長)球状ペプチドである。最後のグルー プである不凍糖タンパク質は、特定二糖が結合した反復トリペプチドモチーフを もつ。これらの全ペプチドは共通して非束一性凝固点降下及び氷晶成長抑制性を もつ。これらの特徴は冷凍品の氷晶状態を改変するのに利用できると考えられる 。魚類の血液からこれらのペプチドを精製するのは経済的に決して有効な方法と は思われないので、最新バイオテクノロジーを利用してAFPを大量生産する方 法が求められている。 微生物における不凍ペプチドの生産に関する初期研究は酵母と大腸菌における I型AFPの発現に集中していた(Warrenら,1993,McKownら ,1991)。大腸菌は毒素を生産する能力があるので、この細菌は一般に安全 とみなす(GRAS)ことができず、食品産業用AFPの製造に使用するには問 題がある。 酵母株のうちにはSaccharomyces cerevisiaeのよう にGRAS生物とみなされるものが知られており、大腸菌と異なり、増殖培地に 異種タンパク質を分泌する能力をもち、産物の下流処理を助長する。従って、酵 母は種々の異種タンパク質の生産用宿主生物として魅力的である(Romano sら,1992)。 酵母におけるAFP生産の最初の報告は、合成I型AFPと末端を欠失させた Staphylococcus aureusプロテインAの融合物の細胞内蓄 積に関するものであった(Warrenら,1993)。このペプチドは有害な 凍結作用から酵母を保護すると主張された。I型AFP自体の細胞外生産につい ては記載されていない。他の型のAFPについては全く記載されていない。 本研究室では、天然ニシナメタガレイ(WinterFlounder)I型 AFP(HPLC6)の合成遺伝子を含む発現ベクターをもつ酵母形質転換細胞 が構築されており(Driedonksら,1995)、これは現在放棄されて いる出願人のPCT出願第WO94/03617号に記載されている。これらの 酵母による活性モノマーAFPの分泌は立証できなかった。有意な氷再結晶抑制 活性を得る唯一の方法は、内因性酵母プロテアーゼによる後期処理により活性モ ノマーを生成できるように設計されたI型AFPのマルチマーを発現させること であった(Driedonksら,1995)。このアプローチは最終的に活性 なI型AFPを生産できるが、部分的に処理された不均一形態のマルチマーAF Pの分泌を伴った。活性ペプチドをモノマーとして得るように後期処理するのは 工業生産目的には許容できないとみなされた。労力と費用が増すだけでなく、食 品適用認可を得るにも問題があった。これはまず第1に、活性モノマーを得るた めの薬品の使用に起因し、第2に非天然配列の発現に起因する。 従って、食品級生物を使用して簡単で効果的に活性モノマーAFPを発現及び 分泌させ、食品製造に適用可能な工業的に許 容可能な方法を提供することは不可能であると思われた。 酵母でI型AFPを発現させることにより生じる問題を解決するために、本発 明者らは酵母でオーシャンパウト(Ocean Pout、ゲンゲ科の魚の一種 )からのIII型AFPを発現させようと試みた。III型AFPは小さい球状 タンパク質であり、この理由からα螺旋I型AFPよりも酵母で発現させるのに 適しているのではないかと考えた。 III型AFPはオーシャンパウト(Macrozoarces ameri canus)やオオカミウオ等の極地魚類の血液中に存在する(Daviesと Hew,1990)。オーシャンパウトの血液を分画すると、III型AFPの 少なくとも12種の異なる変種の存在が判明すると記載されている(図1、He wら,1984、DaviesとHew,1990)。これらのペプチドは相同 度が高く、少なくとも60%のアミノ酸が一致し、in vitro突然変異誘 発は、氷に結合するために必要な全種のオーシャンパウトAFPに共通の1群の 表面残基を立証している(Chaoら,1994)。23及び36位のグルタミ ン酸(Glu)の負電荷はポリペプチドの熱安定性と熱ヒステリシス活性に関与 すると思われる(Liら, 1991)。これに続く3種の保存アミノ酸である14位のアスパラギン(As n)、18位のトレオニン(Thr)及び44位のグルタミン(Gln)もAF P−IIIの氷結合活性に重要な残基であると思われる(Chaoら,1994 )。 本発明者らはオーシャンパウトIII型AFPのHPLC−1変種を酵母で発 現させることに成功したが、III型AFPの十分活性なモノマーを分泌させる ことはできなかった。これでは上記問題を解決していないことは明白である。 更に、本発明者らは酵母により生産されるIII型AFPHPLC−1がオー シャンパウト血液から単離したAFP調製物と比較した場合に予想外に低い特異 活性を示すことを確認した。この低い活性は恐らくペプチドの不適正な折り畳み 又はHPLC−1変種の固有の低い特異活性に起因すると考えられた。ニシナメ タガレイにみられるものよりも高活性のAFPを生産するためにこのような研究 を続けても明らかに見込みがないと思われた。 本発明者らは更に、オーシャンパウト血液からのAFPを種々のHPLCフラ クションに分画してその再結晶活性を分析し、HPLC−1以外のどのフラクシ ョンが本発明者らの所望 の用途に潜在的に有用であるかを調べた。12種のIII型AFPフラクション のうちで試験濃度で再結晶抑制に活性な唯一のフラクションはHPLC−12で あると思われた。従って、I型AFP及びIII型AFPのHPLC−1に伴う 組換え生産の問題を解決できるならば、HPLC−12は有用であろうと判断し た。 その後、全く予想外であったが、I型AFPとIII型AFPの両者で上記実 験を行った結果、本発明者らはIII型AFP HPLC−12に決定されたア ミノ酸配列をコードする核酸の酵母発現により、モノマーとして発現及び分泌さ れ且つ活性の低下しない産物が得られることを発見した。こうして、組換えDN A技術を使用して純粋な活性AFPを製造する非常に適切な製造方法が入手可能 になった。 また、モノマー自体として酵母により分泌される組換えHPLC−12がオー シャンパウト血液から単離したAFPの混合物の高い不凍ペプチド活性を示すこ とができることも実際に発見された。この不凍活性はニシナメタガレイI型AF Pのほぼ2倍である。更に、産物はこのように他のAFPよりも再結晶アッセイ で高活性であり、所望の用途に著しく適している。 天然に存在する種々のIII型AFPのアミノ酸組成、配列及び核酸配列は既 に知られている。DaviesとHew(1990)はこれについて記載してお り、ファージにおける魚のゲノムDNAのcDNAクローンに基づいてオーシャ ンパウトに決定されたHPLC−1,4,5〜7,9,11及び12の配列につ いて1985年以降のLiらの論文と1988年以降のHewらの論文に言及し ている。Protein Science in 1994においてChao, H.らは、III型AFP HPLC−12のイソ型を二次元NMR試験のため に大腸菌でどのように合成及び発現させるかを記載しており、不凍タンパク質に おける構造/機能関係の理解を助けると共に、氷結合のためのモチーフを定義し ている。次いで、核酸を突然変異させ、プロリン突然変異体である突然変異II I型AFPポリペプチドを製造している。非突然変異組換えHPLC−12の熱 ヒステリシス値をオーシャンパウトから単離したAFP即ちIII型AFPと比 較している。活性プロフィルは標準誤差の範囲内で区別できないと記載されてい る。他のAFP型との比較は述べられていない。異常に高い熱ヒステリシス値は 示されておらず、実際に値は全く与えられていない。再 結晶性に及ぼす効果については全く記載されていない。本発明者らはここで熱ヒ ステリシス活性が再結晶性と無関係であることを指摘する。熱ヒステリシス値は 結合強度の指標であり、再結晶アッセイのように不凍活性の尺度を与えるもので はない。高いヒステリシス値を示すが、再結晶に効果がないか又はその逆のタン パク質の例は公知であり、相関の欠如を裏付けている。 組換えHPLC−1で得られる結果と、AFPに関する刊行物に開示されてい る内容を考慮すると、組換えHPLC−12の高いAFP活性は全く予想外であ った。血液からのオーシャンパウトIII型AFPのセファデックスカラム分画 により得られるようなIII型AFPフラクションの熱ヒステリシス値は、ニシ ナメタガレイAFP(I型)及びケムシカジカAFP(II型)の値と共にHe wら,1984の論文の表1に与えられている。これらの値は、組換えDNA技 術を用いずに該当種の血液に由来するフラクションから得たものである。AFP 間の活性にはほんの僅かな差があり、QAE−Aが最高活性であると思われた。 QAE−AはQAEセファデックスカラムで分離できた5種の異なる変種の1種 であり、その後、HPLC−12に由来することが示された。しかし、その差は 非常に僅 かで測定変動による偏差の範囲内であると記載されている。熱ヒステリシス値の 差は同一論文中でHewら自身が明らかに無関係として退けている。同著者らは 「オーシャンパウトAFPの殆どは他の公知AFGP及びAFPで検出されると 同等の熱ヒステリシスを示した」と述べている。その後の文献では種々の型の熱 ヒステリシス値又はI型とIII型の比較は記載されていない。種々のフラクシ ョンの再結晶効果については全く教示又は示唆されていない。従って、単一のI II型AFPがニシナメタガレイAFPよりも著しく高い氷晶成長抑制特異活性 を示すとは予想外であった。HPLC−12がI型AFPペプチド又は他のII I型AFPペプチドよりも著しく高い活性を示すことも開示又は示唆されていな かった。 III型HPLC−12のAFP活性が高いかどうかを試験するために、本発 明者らはHPLCにより血液からのオーシャンパウトAFP調製物を分画し、個 々のペプチド成分が氷晶成長を抑制する能力を試験した。本発明者らはHPLC −12変種が最高の特異活性をもつことを確認した。他の成分は魚III型AF P100mg/mlに等価の濃度で検出可能な活性を示さなかった。 こうして、本発明者らはI型AFPのほぼ2倍のAFP活性を示す純粋な食品 級ポリペプチドの製造方法を見いだした。このポリペプチドはI型AFPとは対 照的にモノマーとして分泌できるので、大規模生産に理想的であり、組換え技術 により製造されるI型AFPよりも著しく少ない下流処理工程しか必要としない 。更に、モノマーとしての発現は、オーシャンパウト血液中に天然に存在するペ プチドとほぼ同一の製品を製造できることを意味する。このような製品は天然食 品級生物であるオーシャンパウトに天然に存在するAFPと非常によく似ている ため、食品用に許容され易い。 こうして本発明により、ニシナメタガレイI型AFPよりも内在的に高い特異 活性をもつHPLC−12型の組換えIII型AFPを安価で非常に容易に大量 生産することが初めて可能になった。本発明によるIII型不凍ペプチドは、特 異再結晶抑制活性が高いため、アイスクリームや冷凍生地及び他の冷凍パン製品 等の冷凍用食品で利用するのに最も有望な候補である。 この方法では活性ポリペプチド、好ましくはモノマーとしての発現産物の分泌 が食品製造工程で現場で行われるため、AFP自体を加える必要がないという付 加的利点もある。こうして 発酵工程でIII型AFP HPLC−12に実質的に対応するポリペプチドを 分泌することが可能な酵母を使用して発酵産物を製造することが可能になったた め、食品製造工程でポリペプチドの精製やその後期添加等の付加段階を必要とせ ずに、III型AFP HPLC−12に実質的に対応するポリペプチドを現場 で製造できるようになった。III型AFP HPLC−12に実質的に対応す るポリペプチドを現場で発現できるため、良好な凍結性をもつ植物、果物もしく は野菜及びトランスジェニック動物又はその部分を開発することも今や可能であ る。 2.発明の詳細な説明 本発明は、例えば凍結後の製品の氷再結晶を防止又は抑制することにより例え ば潜在的凍結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長 における氷の寸法及び形状特徴を変更した改善製品の製造方法に関し、該方法は 、非改善製品又は非改善製品の製造で通常使用される成分もしくは混合物に、ニ シナメタガレイからのI型AFPよりも高いAFP活性を示すIII型AFP HPLC−12に実質的に対応するアミノ酸配列をもつポリペプチド又はタンパ ク質を、氷晶成長 を改変するに十分な量で加えることを特徴とする。製品は食品でも生物材料でも よい。生物材料は例えば動物臓器もしくは組織又は植物材料であり得る。特に、 組換えポリペプチドを加えることができる。ポリペプチドは食品級状態の最終製 品を提供するように食品級状態であることが好ましい。本発明による方法は製品 が食品であると好ましい。適切なポリペプチドの特定態様は実施例に例示するよ うな酵母AFPである。改善された凍結性を示す改善製品の製造を目的とする本 発明の製造方法は、明細書の他の項で説明する同様に本発明の範囲に含まれる新 規ポリペプチド製造方法で得られるAFPを加えると適切である。 「III型AFP HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対応するアミノ 酸配列をもつポリペプチド又はタンパク質」なる用語は、オーシャンパウトから 単離したHPLC−12のアミノ酸配列に等しいアミノ酸配列を意味し、更に、 天然タンパク質と同一のAFP活性をもつポリペプチドをコードするものであれ ば公知アミノ酸配列と1又は2個のアミノ酸が異なるアミノ酸配列も意味する。 突然変異又は差異はポリペプチドの活性に不可欠であると知られているアミノ酸 には存在すべきでない。従って、プロリン残基は欠失又は置換していないことが 好ましい。アミノ酸配列に差異がある場合にはサイレント突然変異であることが 好ましく、置換はポリペプチドのヒドロパシープロフィルを変えず、従って、ポ リペプチド構造と活性をさほど変えないと予想される保存性置換であり、即ち疎 水性側鎖をもつアミノ酸は疎水性側鎖をもつ別のアミノ酸のみで置換し、親水性 側鎖をもつアミノ酸は親水性側鎖をもつ別のアミノ酸のみで置換することが好ま しい。HPLC−12とHPLC−1のアミノ酸相同度は60%未満である。6 0%を越える、好ましくは70%を越える、より好ましくは80%を越える相同 度を示すアミノ酸配列がHPLC−12に類似の性質を示すポリペプチドを表す と予想することができ、従って、HPLC−12に実質的に対応するとみなされ る。更に、前記アミノ酸配列によりコードされるポリペプチドは少なくともニシ ナメタガレイからのI型AFPのAFP活性、好ましくは少なくとも天然HPL C−12のAFP活性を示すべきである。AFP活性は定量しようとするポリペ プチドの連続希釈液と、同量のI型AFP及び/又はオーシャンパウト血液から 得られるような天然HPLC−12の希釈液を使用して再結晶アッセイで比較す ることにより定量できる。このような再結晶アッセイを実施及び 評価することが可能な方法については実施例に例示する。上記特徴の全部又は多 くを示すポリペプチドはHPLC−12に実質的に対応するとみなすことができ る。 例えば凍結後の製品の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的凍 結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における氷 の寸法及び形状特徴を変更して性質を改善した改善製品の製造方法であって、非 改善製品自体又は非改善製品を製造するために通常使用される成分もしくは混合 物に、III型AFP HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対応するアミ ノ酸配列をもつ食品級組換えポリペプチド又はタンパク質を発現させることが可 能な宿主生物を加え、次いで、非改善製品を製造するために通常使用される段階 以外に明細書の他の項に開示するような本発明によるポリペプチド製造方法を実 施することにより、III型AFP HPLC−12をコードする核酸配列を製 品又は成分もしくは混合物で発現させるような条件下に宿主生物を置くことを特 徴とする方法も本発明の範囲に含まれる。製品は食品又は生物材料が適切であり 得る。生物材料は例えば動物臓器もしくは組織又は植物材料であり得る。特に、 組換えポリペプチドを加えることが できる。ポリペプチドは食品級状態の最終製品を提供するように食品級状態であ ることが好ましい。改善する製品を食品とする方法が好ましい。本発明による方 法に適切なポリペプチドの特定態様は、実施例に例示するような酵母AFPであ る。AFPポリペプチド又はタンパク質を製品の混合物もしくは成分又は製品自 体に放出するために、製造工程中又は後に宿主生物を死滅又は損傷させてもよい 。このような死滅又は損傷は当業者に公知の多数の方法で実施することができ、 ポリペプチド又はタンパク質のAFP活性が低下するほど苛酷な条件下で方法を 実施しないように注意する必要がある。あるいは、成分もしくは混合物又は食品 自体にAFPポリペプチド又はタンパク質を分泌することが可能な宿主生物を製 造工程で使用してもよい。例えば、パン製品等の食品の製造工程ではパン酵母を 宿主生物として利用できる。製造方法は焼く前又はその間に別の酵母即ちIII 型AFP HPLC−12に実質的に対応するポリペプチド又はタンパク質を生 地で発現及び分泌することが可能なDNA構築物を含む酵母を加える以外は通常 通りに実施し、改善された凍結性をもつ生地又は焼き菓子製品を製造することが できる。同様に、乳酸菌等の細菌を使用する方法も本発明の適 切な態様を構成する。発酵を必要とするチーズ製造及びヨーグルト製造方法又は 他の食品製造方法も本発明に含まれる型の方法である。 本発明により製品を改善する製造方法は、III型AFPHPLC−12に実 質的に対応するアミノ酸配列をもつ組換えポリペプチド又はタンパク質が発現又 は分泌された後に、AFPポリペプチド又はタンパク質をモノマー産物として得 るためにプロテアーゼ又は薬品の添加する必要なしに実施できるという利点があ る。 例えば凍結後の製品の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的凍 結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における氷 の寸法及び形状特徴を変更して性質を改善する製品改善用製品添加剤としての、 上記に開示した態様のいずれかのIII型AFP HPLC−12に実質的に対 応するアミノ酸配列をもつポリペプチド又はタンパク質の使用であって、ニシナ メタガレイAFPで得られるよりも高い特異不凍活性を得るようにAFPにそれ 自体公知の方法で実施することを特徴とする使用も本発明の範囲に含まれる。製 品は食品が好ましい。製品は生物材料も適切である。タンパク 質又はポリペプチドは組換えタンパク質又はポリペプチドであり得る。 製品を改善するための方法又は使用の好適態様は、製品が冷凍用製品であるよ うな方法又は使用である。食品ではアイスクリームが適切な例である。上述のよ うに、生地又はパン製品も有用である。 例えば凍結後の製品の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的凍 結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における氷 の寸法及び形状特徴を変更して性質を改善する食品改善用食品添加剤として、上 記に開示した態様のいずれかのIII型AFP HPLC−12に実質的に対応 するアミノ酸配列をもつ食品級組換えポリペプチド又はタンパク質を含む食品も 本発明の範囲に含まれる。このような食品は、単にオーシャンパウトに天然に存 在する形態及び数でオーシャンパウトHPLC−12のアミノ酸配列に対応する アミノ酸配列をもつポリペプチド又はタンパク質をコードする配列を含むオーシ ャンパウト等の天然食用生物を含まない。本発明による製品の適切な分類は非動 物製品である。別の適切な分類は人造製品の分類である。植物製品も本発明によ る製品の 適切な例である。本発明による食品は、上記態様のいずれかの製品改善方法又は 使用により得られる。 特に、例えば凍結後の製品の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜 在的凍結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長にお ける氷の寸法及び形状特徴を変更して改善された耐凍結性をもつ食品級組換え宿 主生物を含む食品であって、食品級宿主生物が上記に開示した態様のいずれかの III型AFP HPLC−12に実質的に対応するアミノ酸配列をもつ食品級 組換えポリペプチド又はタンパク質を含むか及び/又はこれに囲まれており、及 び/又は凍結前にこのようなポリペプチド又はタンパク質を発現及び/又は分泌 することが可能な食品も本発明の範囲に含まれる。 このような組換え食品級宿主生物も本発明の保護範囲に含まれる。食品級組換 え宿主生物は少なくとも1種のAFPコーディング核酸配列を発現することが可 能であり、前記核酸配列はDNA構築物に含まれ、前記DNA構築物は天然宿主 生物には存在せず、前記DNA構築物は、 (a)宿主生物で活性な強力で場合により誘導性のプロモーターと、 (b)下記(c)のAFPコーディング核酸配列の発現中に宿主生物により生産 されるタンパク質を分泌することが可能な任意DNAシグナル配列中に存在して いてもよいATG開始コドン(その場合にはシグナル配列はAFPコーディング 核酸配列と同種でも異種でもよく、ATG開始コドンと同一読み枠に配置される )と、 (c)III型AFPタンパク質HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対応 するアミノ酸配列をコードし、ATG開始コドンと同一読み枠に配置された少な くとも1種の核酸配列と、場合により、 (d)AFPコーディング核酸配列の3’末端に結合した停止コドン をこの順序で含む。 このような組換え宿主生物の適切な態様はポリペプチド製造方法に関して以下 に記載し、これらの生物自体も発明の範囲に含まれる。 本発明は更に、氷晶の成長及び形状改変活性を示す組換えポリペプチド又はタ ンパク質、即ちニシナメタガレイAFPの不凍活性よりも高い特異不凍活性を示 す組換え不凍ペプチド(A FP)の製造方法にも関し、該方法は、 1)天然宿主生物には存在せず且つ (a)宿主生物で活性な強力で場合により誘導性のプロモーターと、 (b)下記(c)のAFPコーディング核酸配列の発現中に宿主生物により生産 されるタンパク質を分泌することが可能な任意DNAシグナル配列中に存在して いてもよいATG開始コドン(その場合にはシグナル配列はAFPコーディング 核酸配列と同種でも異種でもよく、ATG開始コドンと同一読み枠に配置される )と、 (c)III型AFPタンパク質HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対応 するアミノ酸配列をコードし、ATG開始コドンと同一読み枠に配置された少な くとも1種の核酸配列と、場合により、 (d)AFPコーディング核酸配列の3’末端に結合した停止コドン をこの順序で含むDNA構築物に含まれる少なくとも1種のAFPコーディング 核酸配列の発現を生じるか又は誘導するような条件下で食品級宿主生物を培養す ることを特徴とする。 前記方法は場合により更に、それ自体公知の方法で更に処理することにより得 られるAFPコーディング核酸配列から発現される産物を採取する段階を含んで もよい。III型AFPタンパク質HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対 応するアミノ酸配列をコードする核酸配列の発現産物の分泌を得るために、DN A構築物は更に、宿主の培養中に宿主による分泌を可能にする宿主生物のシグナ ル配列も含んでいてもよい。宿主生物は微生物が適切である。適切な食品級微生 物は酵母等の真菌類と、乳酸菌等の細菌類である。酵母細胞Saccharom yces cerevisiae、Saccharomyces fragil is、Saccharomyces lactisが適切な酵母宿主細胞の例で ある。どの酵母細胞が適切であるか、また、どの形質転換及び発現系を利用でき るかは食品製造発酵方法の当業者により判断されよう(Romanosら,Ca mpbellとDuffus)。乳酸菌Lactobacillus、Stre ptococcus及びBifidobacteriumも適切な細菌宿主生物 の例であり、乳製品に関連する細菌の組換えDNA研究に携わる当業者に公知の 通り、多数の菌株が知られ、適切な形質転換及び発現系が存在 する(Gasson,1993)。FDAには公衆に入手可能な食品級生物のリ ストがある。当業者は食品級とみなされる生物、即ちGRAS(一般に安全と認 められる)状態の生物を判断できる。特に、食品発酵及び乳製品製造に関連する 生物が適切である。 「III型AFPタンパク質HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対応す るアミノ酸配列をコードする1つの核酸配列」なる用語は、オーシャンパウトか らの天然HPLC−12のアミノ酸配列を厳密にコードする任意の核酸を意味す る。このような核酸は遺伝コードの縮重、即ち異なる核酸コドンが同一アミノ酸 をコードするという事実による差異があってもよい。更に、天然タンパク質と同 一のAFP活性をもつポリペプチドをコードするものであれば、既知アミノ酸配 列と1又は2個のアミノ酸が異なるアミノ酸配列をコードする核酸配列も本発明 の範囲に含まれる。突然変異又は差異はポリペプチドの活性に不可欠であると知 られているアミノ酸には存在すべきでない。従って、プロリン残基は欠失又は置 換していないことが好ましい。アミノ酸配列に変異がある場合にはサイレント突 然変異であることが好ましく、置換はポリペプチドのヒドロパシープロ フィルを変えず、従って、ポリペプチド構造と活性をさほど変えないと予想され る保存性置換であり、即ち疎水性側鎖をもつアミノ酸は疎水性側鎖をもつ別のア ミノ酸のみで置換し、親水性側鎖をもつアミノ酸は親水性側鎖をもつ別のアミノ 酸のみで置換することが好ましい。HPLC−12とHPLC−1のアミノ酸相 同度は60%未満である。60%を越える、好ましくは70%を越える、より好 ましくは80%を越える相同度を示すアミノ酸配列がHPLC−12に類似の性 質を示すポリペプチドを表すと予想することができ、従って、HPLC−12に 実質的に対応するとみなすことができる。従って、「実質的に対応」なる用語は 、天然HPLC−12のアミノ酸配列に60%を上回る相同度を示すアミノ酸配 列をコードする核酸配列を意味する。更に、前記アミノ酸配列によりコードされ るポリペプチドは、少なくともニシナメタガレイからのI型AFPのAFP活性 、好ましくは少なくとも天然HPLC−12のAFP活性を示すべきである。A FP活性は、定量しようとするポリペプチドの連続希釈液と、被験ポリペプチド と同一希釈液中のI型AFP及び/又はオーシャンパウト血液から得られるよう な天然HPLC−12を使用して再結晶アッセイで比較すること、 即ち同一w/vのポリペプチド又はタンパク質の比較により定量することができ る。このような再結晶アッセイを実施及び評価することが可能な方法については 実施例に例示する。上記特徴の全部又は多くを示すポリペプチドはHPLC−1 2に実質的に対応するとみなすことができる。 本発明の好適態様では、DNA構築物と宿主生物の培養条件は、III型AF Pタンパク質HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対応するアミノ酸配列を もつモノマーポリペプチドを分泌するように選択される。従って、DNA構築物 はIII型AFPタンパク質HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対応する アミノ酸配列のダイマー又はマルチマーをタンデムに発現しないことが好ましい 。ダイマー又はマルチマーが生産されると、付加的な下流処理段階が必要になっ たり、活性ポリペプチドを分泌できなくなったりする。従って、DNA構築物は III型AFPタンパク質HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対応するア ミノ酸配列をコードする核酸配列をモノマー形態で含むことが好ましい。当然の ことながら、DNA構築物はIII型AFPタンパク質HPLC−12のアミノ 酸配列に実質的に対応するアミノ酸配列をコードする核酸配列の多重コ ピーをモノマー形態でタンデムに含んでいてもよい。 本発明の別の好ましい態様は、III型AFP HPLC−12に実質的に対 応するアミノ酸配列をコードする核酸配列が該方法の宿主生物の好適コドンを含 むDNA構築物を含む。これは、特に宿主生物で所定のコドンを避けることによ り翻訳効率が増すという点で好ましい。原核生物、酵母及び植物で好ましいコド ン使用はニシナメタガレイのコドン使用と異なる。例えばコドンGCA、GCG 及びGCTの合計は大腸菌、S.Cerevisiae及びZ.maysでは公 知遺伝子のアラニンコドンの65%以上に相当するが、ニシナメタガレイ等の魚 類のアラニンコドンでは25%未満である。トレオニンコドンACA、ACG及 びACTの場合も同様である(PCT/US90/02626)。乳酸菌及び酵 母で好ましいコドン使用はこれらの微生物群に関する文献から得られる。どのコ ドンが好ましいかは、これらの特定発現生物を用いる組換えDNA技術の当業者 により判断されよう。 宿主生物が酵母である場合には、DNA構築物の好ましい態様はシグナル配列 としてS.cerevisiaeのα接合因子(α-mating factor)のDNAプレ 配列を含む。別の態様では、 プレ配列とAFPコーディング核酸配列の間にS.cerevisiaeのα接 合因子のプロ配列も含んでいてもよく、従って、プレ配列とプロ配列とAFPコ ーディング核酸配列が同一読み枠に配置される。あるいは宿主生物が酵母である 場合には、DNA構築物の好適態様はAFPをコードする核酸配列の前にS.c erevisiaeのインベルターゼシグナル配列を含む。 宿主生物が酵母である場合には、DNA構築物の好適態様はSaccharo myces cerevisiaeの誘導的GAL7プロモーター又は構成的G APDHプロモーターを含む。他の宿主生物でDNA構築物に含まれる適切なプ ロモーターも周知である。 利用可能な形質転換系又はその要素の例は、酵母についてはCampbell とDuffus、植物についてはPCT/US90/0626及びvan de n Elzenら(1985)、動物についてはHanahan(1988)の 各文献に挙げられている。 本発明以前にこのような高いAFP活性を示すIII型AFP HPLC−1 2に実質的に等価の実質的に単離精製された 食品級組換えポリペプチド又はタンパク質は製造されていなかった。ニシナメタ ガレイよりも高いAFP活性を示すIII型AFP HPLC−12に実質的に 等価の実質的に単離された食品級組換えポリペプチド又はタンパク質が製造され たのはこれが最初である。本発明は、例えば凍結後の製品の氷再結晶を防止又は 抑制することにより例えば潜在的凍結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセ スを改変して特に再成長における氷の寸法及び形状特徴を変更して改善された性 質を示す実質的に純粋な単離組換え食品級ポリペプチド又はタンパク質、即ち同 量のニシナメタガレイI型AFPよりも高いAFP活性を示す組換え不凍ペプチ ド(AFP)を含み、前記ポリペプチド又はタンパク質はIII型AFPタンパ ク質HPLC−12のアミノ酸配列に実質的に対応するアミノ酸配列をもつ。こ のような組換えポリペプチド、特に氷晶成長抑制活性等の上記改変活性を示す組 換えポリペプチド又はタンパク質、即ち本発明の上記態様のいずれかに記載の方 法により製造され、ニシナメタガレイよりも高い特異不凍活性を示す組換え不凍 ペプチド(AFP)も本発明の範囲に含まれる。 2.材料と方法 2.1 菌株と増殖条件 プラスミドの増幅には大腸菌株JM109(endA1,recA1,syr A96,thi,hsdR17,rk-,mk+ relA1 supE44,Y anisch−Perronら,1985)を用いた。多重コピー組み込みプラ スミドの形質転換にはS.cerevisiae株SU50(MATa,cir °,leu2,his4,can1; Verbakel,1991)を用いた 。100μg/mlアンピシリンを含むルリア寒天プレートで大腸菌形質転換細 胞を選択した(Sambrookら,1989)。必須アミノ酸(ヒスチジン2 0μg/ml、ウラシル20μg/ml)を補充した選択YNBプレート(アミ ノ酸を含まない0.67% Difco酵母窒素ベース、2%グルコース、2% 寒天)で酵母株を保存した。同一液体培地を予備培養に使用し、30℃で48時 間培養し、GAL7プロモーターを誘導するために5%ガラクトースを含むYP 培地(1%Difco酵母エキス、2%Difcoペプトン)で1:10に希釈 した。プラスミド AFP−IIIを含むプラスミドの詳細については表1に示 す。形質転換 JM109の形質転換はChungら(1989)に従った。酵母株の形質転 換は主にBeckerら(1991)により記載されているようにエレクトロポ レーションにより実施した。形質転換細胞を選択YNBプレートで回収した。当 業者は種々の形質転換方法を実施できることを理解し得る。どのような方法を使 用するかは形質転換しようとする生物に依存し、Sambrookら(1989 )やCampbellとDuffus(1988)等の種々の便覧に詳細に記載 されている。分子生物学手順 制限酵素とDNA修飾酵素は製造業者により推奨されているように適用した。 オリゴヌクレオチドはApplied Biosystems 380A D NA合成器で合成し、標準手順により精製した。AFP−IIIの精製 オーシャンパウト(Macrozoarces americanus)から のAFP−IIIはニューファンドランド島 の近海で捕獲した魚の血液から精製した。AFP−IIIサンプルはHewら( 1984)により記載されているように凝固した魚の血清の遠心分離により調製 した。カチオン交換クロマトグラフィー カチオン交換クロマトグラフィーはSMARTシステム(Pharmacia Biotech)でMono Sカラム(HR5/5,Pharmacia Biotech)で実施した。サンプル緩衝液は10mM Na2HPO4/Na H2PO4(Merck)pH6.0とし、溶離は0→0.5MNaCl(Mer ck)直線勾配を100μl/分の流速で用いて実施した。μピークモニター( Pharmacia Biotech)を用いて214及び280nmでペプチ ドを検出した。システム温度を15℃に設定して一体型SMARTシステムフラ クションコレクターを使用して214nmシグナルをモニターしながらフラクシ ョンを集めた。逆相高性能液体クロマトグラフィー SMARTシステム(Pharmacia Biotech)でμRPC C 4/C18 SC2.1/10カラム(Pharmacia Biotech) を使用して逆相高性能液 体クロマトグラフィー(RP−HPLC)を実施した。Milli Q水中0. 06%トリフルオロ酢酸(TFA,Merck)(溶媒A)中でサンプルをカラ ムに加え、Milli Q水中80%アセトニトリル(Merck)、0.05 4%TFA(溶媒B)を使用して溶離した。使用した標準勾配は、100μl/ 分の流速で0分100%溶媒A、5分100%溶媒A、10分65%溶媒A、5 0分40%溶媒A、55分0%溶媒A、57.5分0%溶媒A、58分100% 溶媒Aにプログラムした。μピークモニター(Pharmacia Biote ch)を用いて214、256及び280nmの3種の波長でペプチドを検出し た。システム温度を20℃に設定して一体型SMARTシステムフラクションコ レクターを使用して214nmシグナルをモニターしながらピークを集めた。 0分100%溶媒A、10分60%溶媒A、35分55%溶媒A、36分45 %溶媒A、45分45%溶媒A、46分0%溶媒A、50分0%溶媒A、50. 1分100%溶媒A、60分100%溶媒Aの修正勾配によりAFP−IIIイ ソ型1、2及び3を分離した。緩衝液と全SMARTシステムの詳細は標準勾配 で使用したものと同一である。ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動 製造業者のプロトコルに従って16%ポリアクリルアミドTricineゲル (Novex)をXcell電気泳動セル(Novex)用いて泳動させた。サ ンプル緩衝液はNovex製品であり、3.0ml TRIS−HCl 3.0 M,2.4mlグリセロール,0.8g SDS,1.5ml 0.1%クーマ シーブルーG,0.5ml 0.1%フェノールレッド及び5%β−メルカプト エタノールから構成されるものを蒸留水で最終容量10mlに調整し、pH=8 .45とした。移動用緩衝液もNovex製品であり、合計1リットルの蒸留水 中に12.1g TRIS,17.9g Tricine及び1g SDSを含 むものとし、pH値は約pH8.3とした。40%エタノール(Merck)、 10%酢酸(Merck)及び50%蒸留水の溶液に溶かした10%クーマシー ブリリアントブルーR250(Bio−Rad)を使用してゲルを着色し、この 溶液をマイクロ波で45秒間加熱した後、ゲルを回転震盪器で15分間染色した 。ゲルを10%エタノール(Merck)、7.5%酢酸(Merck)及び8 2.5%蒸留水の溶液で脱色した。分子量測定の場合には、MARK12予備染 色マーカ ー(Novex)を用いた。ウェスタンブロッティング 製造業者のプロトコルに従ってウェスタントランスファーブロットモジュール (Novex)でトランスブロットトランスファー培地(Bio−Rad)を使 用してNovex Tricineゲルをブロットした。ブロッティング後、膜 を150mM NaCl,50mM Tris/HCl(pH7.4)中5%脱 脂粉乳でブロックした後、150mM NaCl,50mM Tris/HCl ,0.1%Tween 20 (pH7.4)及びオーシャンパント不凍ペプチ ドに対するモノクローナル抗血清中1%脱脂粉乳中でインキュベートした。S基 の判定とQ基の判定に用いる2種の異なる抗体を入手した(M.M Gani, Unilever Research,Colworth House Lab oratoryから寄贈)。温和に撹拌しながら室温で一晩インキュベートした 。未吸着抗体をインキュベーション用緩衝液で洗浄して除去した(3×5分)。 膜を二次抗体(ヤギ抗マウスIgG(H+L)、アルカリ性ホスファターゼ結合 体、BioRad,Richmond)と共に室温で2時間インキュベートした 。BCIP/NBT (BioRad)を使用して酵素を展開した。トリプシン消化 トリプシン消化に備え、サンプルを0.1M NH4HCO3緩衝液(pH8. 3)に溶かした。トリプシン(TPCK処理、Worthington,Mil lipore Corporation)を1:100の酵素:基質比で加えた 。30分後にpHを調べ、同一量のトリプシンをもう一度加えた。37℃で一晩 インキュベーションを行った。TFAを加えて消化を停止し、pH値をpH2に した。SMARTシステム(Pharmacia)でRP−HPLCによりペプ チドを分離した。N末端アミノ酸配列分析 製造業者のプロトコルに従ってLF 3000タンパク質シーケンサー(Be ckman)でN末端アミノ酸配列分析を行った。自動RP−HPLCシステム であるシステムGold(Beckman)でアミノ酸のPTH誘導体を分析し た。アミノ酸分析によるタンパク質定量 1%フェノールを含む6M HCl中でAFP−IIIサンプルを110℃で 減圧下に24時間加水分解した後、乾燥した。分析は製造業者のプロトコルを使 用してアルファプラスシリー ズ2アミノ酸分析器(Pharmacia Biotech)で実施した。再結晶アッセイ AFP−III活性を試験しようとするサンプルをスクロース粉末と混合し、 30容量%スクロース溶液とした。この溶液の一部を顕微鏡スライドに載せ、蒸 発しないようにカバースリップを被せてLinkam THMS冷却段に置き、 冷却段をLinkam CS 196冷却システムに接続してLinkam T MS 91コントローラーにより制御した。この溶液を−40℃まで急冷(δ9 9℃/分)した後、−6℃まで加熱した。−6℃で30分間インキュベートする 間に氷晶の成長を顕微鏡試験した。 HPLC精製ペプチドのアッセイに備え、精製AFP−IIIイソ型を含むR P−HPLCカラムからのサンプルをMilliQ水で1回再水和段階後にSp eed Vac Concentrator(Savant)で2回乾燥した。 2度目の乾燥段階後にサンプルをMilli Q水100μlに可溶化し、pH を調べ、RP−HPLC緩衝系からの全TFAが除去されていることを確認した 。サンプルをλ=214nmで0.700 の吸光度値まで希釈し、約0.1μg/mlの魚AFP−III溶液と等価にし た。サンプルが等量のAFP−IIIを含んでいることを確かめるために、アミ ノ酸分析により事後確認した。精製サンプルAFP−IIIイソ型を使用した場 合には、N末端アミノ酸配列分析によりその純度を調べた。補給バッチ発酵 (Fed batch fermentation) 接種手順:適当な形質転換細胞を25mlの最小培地で30℃で300rpm で一晩培養した。次に、2%グルコースを含むYP500mlを入れた1000 ml容震盪フラスコに培養物を移し、30℃で300rpmで一晩培養した。こ の培養物を補給バッチ実験の接種材料として使用した。 以下のバッチ培地を使用した。110gグルコース・1H2Oに脱イオン水を 加えて500gとした。25g Trusoy,50g酵母エキス(Ohly) ,10.5g K2HPO4,5ml 1000×Egliビタミン溶液,50m l 100×Egliトレーサー金属(Egli,1980)0.25g L− ヒスチジン・HCl(Sigma),3g MgSO4,2g消泡剤に脱イオン 水を加えて4500gとした。グルコース溶液は熱滅菌し、ビタミン溶液は別個 に濾過滅菌した。他の全成 分は発酵槽で熱滅菌した。温度は30℃に調節し、pHは5.0の値に調節した 。発酵槽に材料を接種し、空気流速2リットル/分及び撹拌機速度600rpm で細胞を培養した。18時間後に補給相を開始した。 以下の補給培地を使用した。グルコース・1H2O 1100gに脱イオン水 を加えて1750gとした。62.5g酵母エキス(Ohly),30g K2 HPO4,5ml 1000×Egliビタミン溶液,50ml 100×Eg liトレーサー金属(Egli,1980),6.25g L−ヒスチジン・H Cl(Sigma),6.25g MgSO4・7H2O,2g消泡剤に脱イオン 水を加えて850gとした。 Keulers(1993)により記載されているようなソフトウェアツール により補給ポンプを1.05の一定RQ値(生成CO2モルと消費O2モルの比) に調節した。37時間後に培養物を回収した。実施例1III 型AFPをコードする合成遺伝子の構築 Saccharomyces cerevisiae中で発現するように最適 化されたHPLC I 抗凍結ペプチドをコードするヌクレオチド配列を以下の ように構築した:主として、優先的に用いられるS.cerevisiaeコド ン中に発現した成熟AFPのDNA配列を含む12個からなる1セットのオリゴ ヌクレオチド(invafp1、invafp2、invafp3、invaf p4、invafp5、invafp6、invafp7、invafp8、i nvafp9、invafp10、invafp11及びinvafp12)を 合成した。該合成遺伝子は、PstI及びHindIIIにより産生された付着端 に対して適合性の5′一本鎖領域を含むように設計した(図2)。 合成AFP遺伝子アセンブリーを得るために、各50pmolのオリゴヌクレ オチドを12μlの水に溶解し、95℃で2分間インキュベートし、そのまま氷 上に置いた。この変性ステップの後、オリゴヌクレオチドを、2.5mMのAT P、5mMのDTT及び約10Uのポリヌクレオチドキナーゼを含む最終容量2 0μl中37℃で40分間 リン酸化し、次いで95℃で2分間変性させて、氷上に置いた。各10μlのリ ン酸化オリゴヌクレオチドをそれらに最も相補的なDNAオリゴヌクレオチドと 混合して二重鎖を形成させた。95℃で2分間インキュベートして変性させた後 、各二重鎖をゆっくり30℃に冷却した。再度、全部で6種の二重鎖混合物各1 0μlをプールし、50mMのTris/HCl(pH7.5)、8mMのMg Cl2、8mMのDTT、40μg/mlのゼラチン及び10UのDNAリガー ゼを含む最終容量100μl中20℃で2時間インキュベートした。次いで、連 結混合物を沈降させ、30μlのTE緩衝液に再溶解した。混合物15μlを2 %アガロースケル上に置き、ゲルから予測サイズ(約224塩基対)のDNAバ ンドを切り出し、最後に、供給業者により推奨されたGene Clean II 手順に従って精製した。 次いで、得られたDNAフラグメントをPstI/HindIII線状化ベクタ ーpTZ19R(Pharmacia)に連結し、標準的手順に従ってE.co li JM109に形質転換した。わずかに変更を加えたアルカリ溶解微小分離 法(alkaline-lysis mini-preparation method)に従って数個の形質転換体のプラスミドDNAを単離し、数種の酵素を 用いて制限分析により分析した。そのようなプラスミドの1つに含まれていた挿 入体の配列を、二本鎖プラスミドのサンガージデオキシ配列決定法(Sange rら,1977)により確認した。合成AFP−IIIカセットのコード領域を含 むこの中間体構築物をpUR7700と称した(図3)。実施例2 :AFP−III HPLC−1をコードする合成遺 伝子を含む酵母発現ベクターの構築 pUR7700によって運ばれる合成AFP−III遺伝子は、酵母中でこのペ プチドを発現させるのに必要な情報を全く含んでいない。この遺伝子を発現・分 泌させるためには、AFP−III遺伝子と適当な分泌シグナル配列との翻訳融合 体を含む構築物を作って、これらの融合体の配列を酵母遺伝子プロモーターの制 御下に置かなければならない。 適当な分泌シグナル配列は、酵母により効率的に分泌されたタンパク質をコー ドする種々の遺伝子、例えば、SUC2がコードするインベルターゼ又はMFα 1及びMFα2がコードするα接合因子から選択することができる。インベルタ ーゼシグナル配列との適当な融合体を得るために、 インベルターゼシグナル配列、GAL7プロモーターの一部及び適当な制限酵素 部位を含むPCRフラグメントを作製して、インベルターゼシグナル配列と合成 AFP−III遺伝子とを確実にフレームが合うように融合させた。 このフラグメントを得るために、以下の配列を用いてPCRプライマー、in vafp14を設計した: このプライマーをPCR反応の3′プライマーとして用い、GAL7プロモー ター中に認められた配列とハイブリダイズさせる5′プライマーPG7 05 AF(Verbakel,1991)と組み合わせた。鋳型としてpUR277 8プラスミドDNA(図4,van Gorcomら,1991)を用いて反応 させ、約243bpのフラグメントを作製した。このフラグメントをアガロース ゲルから溶離し、製造業者の指示に従ってGene Clean手順に従って精 製した。次いで、精製されたフラグメントをSacI及びBamHIで消化し、 得られた約88bpのフラグメントをプラスミドpTZ19Rの適切な部位 に連結した。連結混合物を形質転換してE.coli JM109に導入し、1 つの形質転換体からプラスミドDNAを単離し、配列決定して、クローン化挿入 体の同一性を確認した。このプラスミドをpUR7701と称した(図5)。 インベルターゼシグナル配列と合成AFP−III遺伝子とのフレーム内融合体 を得るために、pUR7700をNheI及びHindIIIで消化し、約196 bpのフラグメントを単離し、pUR7701をNheI及びHjndIIIで消 化して形成した約2911bpのフラグメントと連結した。得られたプラスミド をpUR7702と称した(図6)。 同様な方法で、3′プライマーとしてプライマーMFαAFPIII: を用いて、α接合因子プレプロシグナル配列を含むPCRフラグメントを作製し た。 プライマーとしてMFαAFPIII及びPG7 05 AF を用い、pUR2660(WO94/03617号)DNA鋳型から、GAL7 プロモーターの一部とプレプロα接合因子コード配列の全てを含むPCRフラグ メントを作製した。pUR2660は、GAL7プロモーター制御下のプレプロ α接合因子配列を含んでいる。得られた約462bpのフラグメントを上述のよ うに精製し、SacI及びNheIで消化した。そのようにして得られた約29 2bpのフラグメントを、SacI及びNheIでpUR7702を消化して得 られた約3025bpのフラグメントに連結した。連結して得られた数種のE. coli JM109形質転換体由来のプラスミドDNAの配列を決定して、正 しいフラグメントがクローン化されていることを確認した。これらのプラスミド のうちの1種をpUR7703と称した(図7)。 酵母中でAFP−IIIカセットを発現し得るプラスミドを構築するために、合 成遺伝子−シグナル配列融合体を以下のように種々の酵母発現ベクターに導入し た: 標準法を用い、それぞれインベルターゼ及びα接合因子とAFP−IIIとの融 合体を保有する、pUR7702の約278bpのSacI/HindIIIフラ グメントとpUR 7703の約488bpのSacI/HindIIIフラグメントとを別々に、S acI及びHindIIIで消化した酵母発現ベクターにクローン化した。これら の発現ベクターはどちらもS.cervisiae GAL7プロモーターを保 有しているので、遺伝子をSacI部位に挿入すると、GAL7に誘導されて、 挿入された遺伝子が形質転換され得る。 pUR7704(図8)は、pUR7702由来のインベルターゼシグナル配 列AFP−IIIカセットを多重コピーリボソームDNA組込みベクターpUR2 778に挿入して作製し、pUR7706(図9)は、SacI部位とHind III部位の間に挿入されたpUR7703由来のα接合因子AFP−IIIカセット を含むpUR2778である。実施例3 :S.cerevisiaeにおけるAFP−III の発現 プラスミドpUR7704及びpUR7706を、酵母rDNA領域に組み込 むためにHpaIで消化して線状化し、次いで電気泳動により別々にS.cer evisiae株SU50に導入した。形質転換体は、ロイシンの不在下に増殖 する該形質転換体の能力に基づいて選択される。 クローン化AFP−III遺伝子を発現させるために、先ず、pUR7704又は pUR7706を保有する形質転換体を液体最少培地中30℃で40時間増殖さ せ、次いで、新たに調製した誘導培地(酵母エキス1%、Difcoペプトン2 %、ガラクトース5%)に1:10稀釈し、30℃でさらに48時間インキュベ ートした。その後、培養上清試料を氷の結晶の成長を阻害する該試料の能力につ いてテストした。 −6℃で30分間のインキュベーションを通して氷の結晶の成長を顕微鏡で調 べた。合成AFP−III遺伝子を保有する酵母由来の上清試料は、形質転換され ていない酵母又は発現ベクターは有するが合成AFP−III遺伝子を欠失する酵 母の上清から調製した類似の対照試料に比べると氷の結晶の成長に対する阻害作 用を有することが明らかに証明できた。しかし、該酵母により産生された物質の 再結晶阻害活性は、等量の魚AFP標本の該活性より有意に低かった。 産生された抗凍結ペプチドをさらに分析するために、pUR7704及びpU R7706形質転換体の誘導培養物由来の試料10mlを4000rpmで5分 間遠心し、細 胞及び上清を収集し、−20℃で保存した。変性SDSポリアクリルアミドゲル 電気泳動を用いてタンパク質を分離し、抗AFP特異的モノクローナル抗体を用 いてウエスタンブロッティングによりAFPを検出した。 pUR7704及びpUR7706を保有する酵母形質転換体由来の上清試料 中に6.5kDの見かけ分子量を有するバンドが存在するということは、これら の形質転換体がAFP−IIIを産生し得ることを明らかに示している。該ペプチ ドを逆相HPLCにかけて精製し、N末端配列を決定した。この配列は、HPL C−1ペプチドが酵母により正しくプロセシング且つ分泌されたことを示してい た。実施例4 :最も活性なオーシャンパウト抗凍結ペプチドサ ブタイプの同定 2段階手順を用いてAFP−III由来のイソ型を精製した。先ず、試料を陽イ オン交換Mono Sカラムに装入し、記載勾配を用いて溶離した。溶離パター ンを図10に示す。該カラムから1つの非遅延(non-retarded)ピーク(Qピー ク)と4つの溶離ピーク(S1〜S4)を単離した。S1は、これらの条件下で のMono S陽イオン交換カラムに対する結合能が最も低いタンパク質を表し 、S4は、 該カラムに対する結合能が最も高いタンパク質を含む。ピークを収集し、記載勾 配を用いるRP−HPLCカラムに装入した。全物質からのクロマトグラムを図 11に示す。ピークはAFP−IIIのイソ型であり、特定条件を用いたこのカラ ム上での挙動に従って1から12までの番号が付されている。AFP−IIIのイ ソ型は全て25〜45分の間に溶離する。Q及びS1〜S4分画のRP−HPL Cクロマトグラムを図12〜図16に示す。分画はそれぞれ異なるAFP−III イソ型を生成するが、どのAFPイソ型がどのピークに含まれていたかを表2に 要約する。Mono Sカラム及びRP−HPLCカラムから収集した分画をマ ウス抗AFP−III抗血清を用いてテストしたが、S1からS4までの全てのイ ソ型はS型抗血清に対して陽性の反応を示し、Qグループからのイソ型12はQ 型抗血清に対して陽性の反応を示した。5種のイソ型からN末端アミノ酸配列を 決定した(表3)。AFP−IIIHPLC7のピークは魚リゾチームで汚染され ていたが、同定された他のアミノ酸配列はAFP−IIIイソ型の既知配列と関連 付けることができた。等量の精製タンパク質を抗凍結活性についてテストした。 再結晶阻害活性アッセイで証明されたように、AFP−IIIのHPLC−12 イソ型のみが有意な抗凍結活性を示した。この知見を確認するために、HPLC −12イソ型の存在下及び不在下にオーシャンパウト(Ocean Pout)AFP−II Iイソ型を再構成した。再結晶アッセイにより証明されたように、完全に再構成 されたペプチド標本は粗魚標本の活性を保持していたが、HPLC−12イソ型 を欠失する標本は抗凍結活性が著しく減少していた。 イソ型12のトリプシン消化を用い、このイソ型の全アミノ酸配列を決定した 。該配列は、文献記載(Davies及びChow,1990)の配列と同一で あることが判明した。実施例5 :III型AFPのHPLC−12変異体をコードす る合成遺伝子の構築 以下のように、インベルターゼシグナル配列に結合し且つSaccharom yces cerevisiae中での発現に最適化されたコドンを含むHPL C−12抗凍結ペプチドをコードするヌクレオチド配列を構築した:主として、 優先的に用いられるS.cerevisiaeコドン中に発現した成熟AFPの DNA配列を含む15個か らなる1セットのオリゴヌクレオチド(HPLC12.1、HPLC12.2、 HPLC12.3、HPLC12.4、HPLC12.5、HPLC12.6、 HPLC12.7、HPLC12.8、HPLC12.9、HPLC12.10 、HPLC12.11、HPLC12.12、HPLC12.13、HPLC1 2.14及びHPLC12.15)を合成した。該合成遺伝子は、SacI及び HindIIIにより産生された付着端に対して適合性の一本鎖領域を含むように 設計した(図17) 合成HPLC−12遺伝子アセンブリーを得るために、各50pmolのオリ ゴヌクレオチドを12μlの水に溶解し、95℃で2分間インキュベートし、そ のまま氷上に置いた。この変性ステップの後、オリゴヌクレオチドを、2.5m MのATP、5mMのDTT及び約10Uのポリヌクレオチドキナーゼを含む最 終容量20μl中37℃で40分間リン酸化し、次いで、95℃で2分間変性さ せ、氷上に置いた。各10μlのリン酸化オリゴヌクレオチドをそれらと最も相 補的なDNAオリゴヌクレオチドと混合して二重鎖を形成した。95℃で2分間 インキュベートして変性させた後、各二重鎖をゆっくり30℃に冷却した。 再度、全二重鎖混合物10μlをプールし、50mMのTris/HCl(pH 7.5)、8mMのMgCl2、8mMのDTT、40μg/mlのゼラチン及 び10UのDNAリガーゼを含む最終容量100μl中20℃で2時間インキュ ベートした。次いで、連結混合物を沈降させ、30μlのTE緩衝液に再溶解し た。混合物15μlを2%アガロースゲル上に置き、ゲルから予測サイズ(約2 91塩基対)のDNAバンドを切り出し、最後に、供給業者により推奨されたG ene Clean II順に従って精製した。 このフラグメントを、SacI及びHindIIIで消化して、多重コピー組込 みベクターpUR2778由来のベクターフラグメントに連結した。該挿入体の 配列を確認し、得られたプラスミドをpUR7718と称した(図18)。 プラスミドpUR7718を、酵母rDNA領域に組み込むためにHpaIで 消化して線状化し、次いで電気泳動によりS.cerevisiae株SU50 に導入した。得られた形質転換体を、ロイシンの不在下に増殖するそれらの能力 に基づいて選択した。 クローン化HPLC−12遺伝子を発現させるために、 先ず、pUR7718を保有する形質転換体を液体最少培地中30℃で40時間 増殖させ、次いで、新たに調製した誘導培地(酵母エキス1%、Difcoペプ トン2%、ガラクトース5%)に1:10稀釈し、30℃でさらに48時間イン キュベートした。次いで、培養上清試料を、氷の結晶の成長を阻害するそれらの 能力についてテストした。 結果(再結晶アッセイ)は、培養上清が高レベルの抗凍結活性を有することを 明らかに示している。これらの結果をHPLC−1変異体の酵母発現で得られた 結果と比べて見ると、最低レベルのHPLC−12抗凍結活性しか生成しなかっ た形質転換体由来の上清でも、最高のHPLC−1形質転換体由来のものより優 れていることが示された。 pUR7718を保有するSU50形質転換体を用いて補給バッチ発酵(fed batch fermentation)を行った。供給段階の後、1L容バケツを用いるJoua n LR 5.22遠心機中4650rpm(7200g)で30分間遠心して 細胞を収集した。氷再結晶阻害テストにかけて上清の抗凍結活性をテストした。 非稀釈上清は結晶の成長を明らかに阻害したが、これは、培養上清中に高レベル の活性抗凍結ペプチドが存在することを示している。 この発酵体の上清をウエスタンブロットにかけると、AFPIII−HPLC1 2物質が分泌されたことが示された。酵母により産生されたHPLC12の見か け分子量は、魚により産生されたHPLC12のものと等しかった。酵母により 産生されたペプチドを精製し、アミノ酸配列を決定すると、該物質がオーシャン パウトにより産生されたHPLC12ペプチドと区別がつかないことが確認され た。参考文献 図面の説明 図1.III型AFPのイソ型。ボックスで囲まれた領域は同一領域を表し、四 角で囲んだ(shaded)アミノ酸はペプチドの抗凍結特性に関して重要であると認 められたものである。 図2.AFP−III型HPLC1をコードする合成遺伝子。 図3.合成AFP−III遺伝子を保有するプラスミド、pUR7700の構築 を概略的に示す図。 図4.酵母発現ベクターpUR2778の制限マップ。 図5.インベルターゼシグナル配列を保有するプラスミド、pUR7701の 構築を概略的に示す図。 図6.フレームが合うようにインベルターゼシグナル配列に結合させた合成A FP−III遺伝子を保有するプラスミド、pUR7702の構築を概略的に示す 図。 図7.フレームが合うように接合因子プレプロ分泌シグナル配列と融合させた 合成AFP−III遺伝子を保有するプラスミド、pUR7703の構築を概略的 に示す図。 図8.フレームが合うようにインベルターゼシグナル配列に結合させた合成A FP−III遺伝子を保有する多重コピーrDNA組込みベクター、pUR770 4の構築を概 略的に示す図。 図9.フレームが合うようにプレプロ接合因子シグナル配列に結合させた合成 AFP−III遺伝子を保有する多重コピーrDNA組込みベクター、pUR77 06の構築を概略的に示す図。 図10.Mono Sカラムからのオーシャンパウト抗凍結ペプチドの溶離パ ターン。 図11.逆相HPLCで分離した抗凍結ペプチドのクロマトグラム。 図12.逆相HPLCで分離したMono S S1抗凍結ペプチドのクロマ トグラム。 図13.逆相HPLCで分離したMono S S2抗凍結ペプチドのクロマ トグラム。 図14.逆相HPLCで分離したMono S S3抗凍結ペプチドのクロマ トグラム。 図15.逆相HPLCで分離したMono S S4抗凍結ペプチドのクロマ トグラム。 図16.逆相HPLCで分離したMono S S1抗凍結ペプチドのクロマ トグラム。 図17.III型AFP HPLC12インベルターゼシグ ナル配列融合タンパク質をコードする合成遺伝子。 図18.プラスミドpUR7718の概略図。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年7月3日 【補正内容】 請求の範囲 1.組換えポリペプチド又はタンパク質の製造方法であって、 1)天然宿主生物には存在せず且つ (a)宿主生物で活性な強力で場合により誘導性のプロモーターと、 (b)下記(c)のAFPコーディング核酸配列の発現中に宿主生物により生産 されるタンパク質を分泌することが可能な任意DNAシグナル配列中に存在して いてもよいATG開始コドン(その場合にはシグナル配列はAFPコーディング 核酸配列と同種でも異種でもよく、ATG開始コドンと同一読み枠に配置される )と、 (c)III型AFPタンパク質HPLC12のアミノ酸配列に対して少なくと も80%の相同度をもつアミノ酸配列をコードし、ATG開始コドンと同一読み 枠に配置された少なくとも1種の核酸配列と、場合により、 (d)AFPコーディング核酸配列の3’末端に結合した停止コドン をこの順序で含むDNA構築物に含まれる少なくとも1種のA FPコーディング核酸配列の発現を生じるか又は誘導するような条件下で食品級 宿主生物を培養する段階と、場合により 2)得られるAFPコーディング核酸配列から発現される産物を採取する段階を 含む前記方法。 2.DNA構築物が宿主の培養中にIII型AFPタンパク質HPLC12のア ミノ酸配列に対して少なくとも80%の相同度をもつアミノ酸配列をコードする 核酸配列の発現産物を宿主に分泌させる宿主生物のシグナル配列を含む請求項1 に記載の方法。 3.宿主生物が微生物である請求項1に記載の方法。 4.宿主生物が酵母である請求項3に記載の方法。 5.DNAシグナル配列がS.cerevisiaeのα接合因子のDNAプレ 配列である請求項1に記載の方法。 6.プロモーターがSaccharomyces cerevisiaeの誘導 的GAL7プロモーター又は構成的GAPDHプロモーターである請求項1に記 載の方法。 7.請求項1に記載の方法により得られる食品級組換え宿主生物。 8.III型AFPタンパク質HPLC12のアミノ酸配列に 対して少なくとも80%の相同度をもつアミノ酸配列をもつ実質的に純粋な単離 組換え食品級ポリペプチド又はタンパク質。 9.III型AFP HPLC12に対して少なくとも80%の相同度をもつア ミノ酸配列をもつポリペプチド又はタンパク質及び/又はIII型AFP HP LC12のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の相同度をもつアミノ酸配列 をもつ組換えポリペプチド又はタンパク質の発現が可能な宿主生物を含む食物製 品又は生物材料であって、天然に前記ポリペプチド又はタンパク質を前記形態又 は量で含む食用生物以外のものである前記食物製品又は生物材料。 10.製品が冷凍用製品である請求項9に記載の製品。 11.製品がアイスクリームである請求項10に記載の製品。 12.製品が冷凍生地又は冷凍パン製品である請求項10に記載の製品。 13.生物材料が動物臓器もしくは組織又は植物である請求項9に記載の製品。 14.ポリペプチド又はタンパク質が組換えポリペプチド又はタンパク質である 請求項9に記載の製品。 15.ポリペプチド又はタンパク質が食品級ポリペプチド又は タンパク質である請求項9に記載の製品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:865) (C12P 21/00 C12R 1:865) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 フアン・ワセナール,ピーテル・デイルク オランダ国、エヌ・エル−3146・ベー・ベ ー・マースルイス、チヤーチルドレーフ・ 5

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.例えば凍結後の製品の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的 凍結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における 氷の寸法及び形状特徴を変更して性質を改善する製品改善用製品添加剤としての 、III型AFP HPLC12に実質的に対応するアミノ酸配列をもつポリペ プチド又はタンパク質の使用であって、同量のニシナメタガレイAFPで得られ るよりも高い特異改変活性、特に不凍活性を得るように不凍ペプチドにそれ自体 公知の方法で実施することを特徴とする前記使用。 2.例えば凍結後の製品の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的 凍結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における 氷の寸法及び形状特徴を変更して性質を改善した改善製品の製造方法であって、 非改善製品又は非改善製品の製造で通常使用される成分もしくは混合物に、II I型AFP HPLC12のアミノ酸配列に実質的に対応するアミノ酸配列をも つ組換えポリペプチド又はタンパク質を、氷晶形成をより高い程度まで改変する に十分な量、即ち 同量のニシナメタガレイAFPで得られるよりも高い特異不凍活性を達成するに 十分な量で加えることを特徴とする前記方法。 3.例えばより高い程度まで、即ち同量のニシナメタガレイAFPで得られるよ りも高い特異不凍活性を達成するように凍結後の製品の氷再結晶を防止又は抑制 することにより例えば潜在的凍結損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを 改変して特に再成長における氷の寸法及び形状特徴を変更して性質を改善した改 善製品の製造方法であって、非改善製品自体又は非改善製品を製造するために通 常使用される成分もしくは混合物に、III型AFP HPLC12に実質的に 対応するアミノ酸配列をもつ組換えポリペプチド又はタンパク質の発現が可能な 宿主生物を加え、次いで、非改善製品を製造するために通常使用される段階以外 に請求項10から20のいずれか一項に記載の方法を実施することにより、II I型AFP HPLC12をコードする核酸配列を該製品又は成分もしくは混合 物で発現させるような条件下に宿主生物を置くことを特徴とする前記方法。 4.III型AFP HPLC12に実質的に対応するアミノ酸配列をもつ組換 えポリペプチド又はタンパク質が発現又は分泌された後に、AFPポリペプチド 又はタンパク質をモノマー 産物として得るためにプロテアーゼ又は薬品を加える必要がない請求項3に記載 の方法。 5.製品が食品又は生物材料である請求項1から4のいずれか一項に記載の方法 又は使用。 6.製品がアイスクリーム等の冷凍用製品である請求項1から5のいずれか一項 に記載の方法又は使用。 7.製品が冷凍生地又は冷凍パン製品である請求項1から6のいずれか一項に記 載の方法又は使用。 8.ポリペプチド又はタンパク質が組換えポリペプチド又はタンパク質である請 求項1から7のいずれか一項に記載の方法又は使用。 9.ポリペプチド又はタンパク質が食品級ポリペプチド又はタンパク質である請 求項1から8のいずれか一項に記載の方法又は使用。 10.例えば凍結後の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的凍結 損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における氷の 寸法及び形状特徴を変更して改善された性質を示す組換えポリペプチド又はタン パク質、即ち対応量のニシナメタガレイAFPよりも高い特異不凍活性 を示す組換え不凍ペプチド(AFP)の製造方法であって、 1)天然宿主生物には存在せず且つ (a)宿主生物で活性な強力で場合により誘導性のプロモーターと、 (b)下記(c)のAFPコーディング核酸配列の発現中に宿主生物により生産 されるタンパク質を分泌することが可能な任意DNAシグナル配列中に存在して いてもよいATG開始コドン(その場合にはシグナル配列はAFPコーディング 核酸配列と同種でも異種でもよく、ATG開始コドンと同一読み枠に配置される )と、 (c)III型AFPタンパク質HPLC12のアミノ酸配列に実質的に対応す るアミノ酸配列をコードし、ATG開始コドンと同一読み枠に配置された少なく とも1種の核酸配列と、場合により、 (d)AFPコーディング核酸配列の3’末端に結合した停止コドン をこの順序で含むDNA構築物に含まれる少なくとも1種のAFPコーディング 核酸配列の発現を生じるか又は誘導するような条件下で食品級宿主生物を培養す る段階と、場合により 2)それ自体公知の方法で更に処理することにより得られるAFPコーディング 核酸配列から発現される産物を採取する段階からなる前記方法。 11.DNA構築物が宿主の培養中にIII型AFPタンパク質HPLC12の アミノ酸配列に実質的に対応するアミノ酸配列をコードする核酸配列の発現産物 を宿主に分泌させる宿主生物のシグナル配列を含む請求項10に記載の方法。 12.宿主生物が微生物である請求項10又は11に記載の方法。 13.宿主生物が酵母である請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。 14.III型AFPタンパク質HPLC12のアミノ酸配列に実質的に対応す るアミノ酸配列をもつモノマーポリペプチドを分泌するような条件下で宿主生物 を培養する請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。 15.III型AFPタンパク質HPLC12に実質的に対応するアミノ酸配列 をコードする核酸配列が宿主生物の好適コドンを含む請求項10から14のいず れか一項に記載の方法。 16.DNAシグナル配列がS.cerevisiaeのα接 合因子のDNAプレ配列である請求項10から15のいずれか一項に記載の方法 。 17.DNA構築物がプレ配列とAFPコーディング核酸配列の間にS.cer evisiaeのα接合因子のプロ配列を更に含み、プレ配列とプロ配列とAF Pコーディング核酸配列が同一読み枠に配置される請求項10から16のいずれ か一項に記載の方法。 18.DNA構築物がAFPをコードする核酸配列の前にS.cerevisi aeのインベルターゼシグナル配列を含む請求項10から17のいずれか一項に 記載の方法。 19.プロモーターがSaccharomyces cerevisiaeの誘 導的GAL7プロモーター又は構成的GAPDHプロモーターである請求項10 から18のいずれか一項に記載の方法。 20.例えば凍結後の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的凍結 損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における氷の 寸法及び形状特徴を変更して改善された性質をもつ食品級組換え宿主生物であっ て、III型AFP HPLC12に実質的に対応するポリペプチド又 はタンパク質及び/又は請求項10から19のいずれか一項に記載の方法により 製造されたAFPを含むか及び/又はこれに囲まれた前記食品級組換え宿主生物 。 21.少なくとも1種のAFPコーディング核酸配列を発現することが可能な食 品級組換え宿主生物であって、前記核酸配列がDNA構築物に含まれ、前記DN A構築物が天然宿主生物には存在せず、前記DNA構築物が、 (a)宿主生物で活性な強力で場合により誘導性のプロモーターと、 (b)下記(c)のAFPコーディング核酸配列の発現中に宿主生物により生産 されるタンパク質を分泌することが可能な任意DNAシグナル配列中に存在して いてもよいATG開始コドン(その場合にはシグナル配列はAFPコーディング 核酸配列と同種でも異種でもよく、ATG開始コドンと同一読み枠に配置される )と、 (c)III型AFPタンパク質HPLC12のアミノ酸配列に実質的に対応す るアミノ酸配列をコードし、ATG開始コドンと同一読み枠に配置された少なく とも1種の核酸配列と、場合により、 (d)AFPコーディング核酸配列の3’末端に結合した停止コドン をこの順序で含む前記食品級組換え宿主生物。 22.請求項10から19のいずれか一項に記載の方法で使用される請求項21 に記載の組換え食品級宿主生物。 23.III型AFP HPLC12に実質的に対応するポリペプチド又はタン パク質及び/又は請求項20から22のいずれか一項に記載の組換え食品級宿主 生物を含む製品であって、好ましくは食品であり、天然に前記ポリペプチド又は タンパク質を前記形態及び量で含む食用生物以外のものである製品。 24.冷凍用製品であり、例えばアイスクリーム、冷凍生地又は冷凍パン製品等 の食品である請求項23に記載の製品。 25.例えば凍結後の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的凍結 損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における氷の 寸法及び形状特徴を変更して改善された性質を示す実質的に純粋な単離組換え食 品級ポリペプチド又はタンパク質、即ち同量のニシナメタガレイI型AFPより も高いAFP活性を示す組換え不凍ペプチド(AFP)であって、III型AF Pタンパク質HPLC12のアミ ノ酸配列に実質的に対応するアミノ酸配列をもつことを特徴とする前記ポリペプ チド又はタンパク質。 26.例えば凍結後の氷再結晶を防止又は抑制することにより例えば潜在的凍結 損傷を最小限にするように氷晶成長プロセスを改変して特に再成長における氷の 寸法及び形状特徴を変更して改善された性質を示す組換え食品級ポリペプチド又 はタンパク質、即ち請求項10から19のいずれか一項に記載の方法により製造 され、同量のニシナメタガレイI型AFPよりも高いAFP活性を示す組換え不 凍ペプチド(AFP)。
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