JPH11502699A - スイッチ装置キャビネットのためのフレーム部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は，スイッチ装置キャビネットのためのフレーム部材からなるフレームであって，フレーム部材が好ましくはそれらの横断面対角線に関して鏡像状に形成されていて，フレームの内側の範囲に組立レールを取り付けるための固定取り付け部を備えた２つの取り付け区分を有しており，該取り付け区分が所属のフレーム外面に対して平行に向けられている形式のものに関する。前記取り付け区分は１回又は２回折り曲げられた端部区分に移行しており，該端部区分が対応する保持区分を備えた組立レールを固定するための開いた燕尾状溝又は閉じた燕尾状溝を形成することによって，フレーム部材と組立レールとの結合が簡単にされ改善される。

Description

【発明の詳細な説明】 スイッチ装置キャビネットのためのフレーム部材 本発明は，スイッチ装置キャビネットのためのフレーム部材からなるフレーム であって，フレーム部材が好ましくはそれらの横断面対角線に関して鏡像状に形 成されていて，フレームの内側の範囲に，組立レールを取り付けるための固定取 り付け部を備えた２つの取り付け区分を有しており，該取り付け区分が所属のフ レーム外面に対して平行になっている形式のものに関する。 このような形式のフレームはドイツ連邦共和国特許出願公開第４３３６２０４ 号明細書によって公知である。このフレームのフレーム部材はわずかな数の固定 取り付け部及び又は孔によって，フレーム部材の任意の箇所に組立レールを備え ることができる１つの支持ラックを形成する。その際に，組立レールは互いに垂 直を成す２つの方向において規定のシステムピッチでの固定可能性を提供する。 組立レールの取り付け部は，フレーム部材の，互いに直角を成す２つの取り付 け区分によって仕切られており，その際有利には，ほぼ正方形の中空成形区分と して形成された組立レールが用いられる。これらの組立レールはねじ結合又は特 別に形成された結合エレメントで，フレーム部材の取り付け区分に取り付けられ る。 本発明の課題は，冒頭に述べた形式のフレームにおいて，種々の構造の組立レ ールを簡単な仕方でフレーム部材の取り付け部に迅速に位置決めし，固定し得る ようにすることである。 この課題を解決するために本発明では，前記取り付け区分が，１回又は２回折 り曲げられた端部区分に移行しており，該端部区分が，対応する保持区分を備え た組立レールを固定するための開いた燕尾状溝又は閉じた燕尾状溝を形成してい るようにした。 燕尾状溝と組立レールの保持区分とによって，フレーム部材と組立レールとの 間に簡単な掛止が行われる。組立レールはフレーム部材の取り付け部内に簡単に 嵌入されて，フレーム部材に固く保持される。 フレーム部材に取り付けられた組立レールの位置決めは，組立レールが，フレ ーム部材の取り付け区分の固定取り付け部に導入可能か，又は導入されている保 持ピンを備えていることによって，簡単に達成される。 このように構成することによって，組立レールの固定取り付け部及び又は孔を フレーム部材の固定取り付け部及び又は孔に対して向きを合わせることができる 。このことは，保持ピンを組立レールに正しく配置するだけで達成される。 本発明の実施形態では，組立レールは，フレーム部材の取り付け区分に接触す る固定脚部を有していて， これらの固定脚部は前記保持区分で終わっており，前記端部区分は第１の部分区 分で取り付け区分に対して鈍角を成していて，同様に前記保持区分が組立レール の固定脚部に対して鈍角を成している。このようにすると，組立レールとフレー ム部材との間には大きい接触面による密着が達成される。 組立レールは次のように設計することができる。すなわち，組立レールがほぼ 正方形の横断面を有する開いた中空成形区分として形成されており，固定脚部の 幅がフレーム部材の取り付け区分の幅に適合されており，取り付け区分によって 仕切られている取り付け部から突出する組立レールの成形側面が一連の固定取り 付け部及び又は孔を備えているようにするか，あるいは組立レールが開いた中空 成形区分として形成されており，固定脚部の幅がフレーム部材の取り付け区分の 幅に適合されており，取り付け区分によって仕切られた取り付け部の外側で固定 脚部が該固定脚部に対して直角を成す成形側面に移行しており，前記成形側面が ，それに鈍角を成して接続していて一連の固定取り付け部を備えている結合区分 を介して，互いに結合されているようにするのである。いずれの場合も，組立レ ールはフレーム部材の取り付け部の外側でシステムピッチでの十分な固定可能性 を有している。このシステムピッチはフレーム部材においても使用することがで きる。 固定の可能性は，フレーム部材において端部区分と は反対側で，所属のフレームの外面に対して直角を成していて固定取り付け部を 備えている成形側面が取り付け区分に接続していることによって，更に高めるこ とができる。この場合，フレームを互いに接して並べると，固定面が共通の平面 上にあるために，フレームの間を簡単に貫通して組み立てることができる。 また，次のように構成されていてもよい。すなわち，組立レールがＵ字形横断 面を有しており，その脚部に一連の固定取り付け部及び又は孔が設けられており ，組立レールの端面に，保持ピンを備えた固定ラグが接続しており，この保持ピ ンがフレーム部材の固定取り付け部又は固定孔に導入可能であり，組立レールの 端面に保持区分が一体に形成されていて，直角を成す組立レールをフレーム部材 に取り付けるときは，これらの保持区分が燕尾状溝に嵌入して燕尾状溝の対向す る端部区分の後側に係合する。この場合，やはりフレーム部材と組立レールとの 間の掛止が行われる。 フレーム部材の成形側面が結合区分を介して互いに結合されており，取り付け 区分の２回折り曲げられた端部区分の第２の部分区分が結合区分に接触し，これ と固く結合されているように，フレーム部材が形成されていると，フレーム部材 は優れた安定性，特にねじり剛性を得る。 以下に，本発明を，図面に示された実施例に基づき詳しく説明する。図１は， ２つのシールウェブと１つの開いた燕尾状溝とを有するフレーム部材の横断面図 を示しており，図２は，２つの接触ウェブと１つの閉じた燕尾状溝とを有するフ レーム部材の横断面図を示しており，図３は，開いた中空成形区分として形成さ れたほぼ正方形の横断面の組立レールをフレーム部材に取り付ける仕方を概略的 に示しており，図４は，ほぼＵ字形の組立レールをフレーム部材に取り付ける仕 方を概略的に示しており，図５は，図３に示した組立レールを取り付けたフレー ム部材の部分図を示しており，図６は，フレーム部材に対して直角を成す組立レ ールの取付けを概略的に示している。 フレーム部材１０は好ましくは横断面対角線１１に関して鏡像状に形成されて いて，フレームのどんなフレーム部材にも使用可能である。フレームにおける向 き調整は常に，フレーム部材１０がフレームの内側に向かって，好ましくは横断 面対角線１１に関して対称的な組立レールのための取り付け部を形成するように 行われている。図１による実施例では，結合区分１２はフレーム外縁部に向かっ て，壁エレメントの折り曲げた縁及びまたキャビネットドアのヒンジエレメント や閉鎖エレメントのための三角形の取り付け部を形成している。結合区分１２は シールウェブ１３及び１６を介して，一連の固定取り付け部１９と２０及び又は 孔を備えた成形側面１５及び１７に移行している。成形側面１５及び１７は，所 属のフレーム外面に対して直角に向いている。シールウェブ１３及び１６は，ウ ェブ区分１４及び１８と成形側面１５及び１７の一部 とによって２層に形成されている。この場合，ウェブ区分１４及び１８はフレー ム外面に対して直角に張り出していて，結合区分１２から突出している。ウェブ 区分１４及び１８は丸みを付けられて成形側面１５及び１７に移行している。壁 エレメントが折り曲げた縁やシールエレメントを備えていると，壁エレメントを フレームに密に取り付けることができる。 シールウェブ１３及び１６とは反対側の成形側面１５及び１７の縁部は取り付 け区分２１及び２２に移行しており，これらの取り付け区分２１及び２２も同様 に固定取り付け部２３と２４及び又は孔をシステムピッチで備えていることがで きる。しかしまた，取り付け区分２１及び２２にはわずかな固定取り付け部２３ と２４及び又は孔しか設けないようにすることもできる。取り付け区分２１及び ２２は，１回折り曲げられた端部区分２５及び２６で終わっている。端部区分２ ５及び２６は取り付け区分２１及び２２に対して鈍角を成し，取り付け区分２１ 及び２２によって仕切られた取り付け部に接続して開いた燕尾状溝２７を形成し ている。 図２に示したように，結合区分１２にはシールウェブ１３及び１６の代わりに ，接触ウェブを形成することもできる。この場合，ウェブ区分１４及び１８は， 接触区分２８及び２９を介して成形側面１５及び１７と結合されている。接触区 分２８及び２９は所属のフレーム外面に対して，ひいてはまたこれに取り付けら れた壁エレメントに対して平行に延びている。 参照符号２５及び３０若しく２６及び３１で示したように，取り付け区分２１ 及び２２の端部区分は２回折り曲げられている。これらの２回折り曲げられた端 部区分は，取り付け区分２１及び２２によって形成された取り付け部に接続して ，閉じた燕尾状溝２７′を形成している。３０及び３１で示した第２の部分区分 は互いに向き合わされており，結合区分１２の内面に接触している。安定性を高 めるために，２回折り曲げた端部区分の３０及び３１で示した部分区分は，結合 区分１２と固く結合されている。 図３に見られるように，ほぼ正方形の開いた中空成形区分として形成された組 立レール４０は，取り付け区分２１及び２２の取り付け部内に導入して，燕尾状 溝２７′内に嵌入することができる。このために，組立レール４０の固定脚部４ ５及び４８は保持区分４７及び４９で終わっている。取り付け区分２１及び２２ の端部区分の第１の部分区分２５及び２６と同様に，保持区分４７及び４９も固 定脚部４５及び４８に対して鈍角を成している。組立レール４０がフレーム部材 １０と掛止されると直ちに，取り付け部の外側に位置する組立レール４０の成形 側面４１及び４３がフレーム部材１０の成形側面１５及び１７と１つの平面を形 成する。組立レール４０の成形側面４１及び４３は，一連の固定取り付け部４２ と４４及び又は孔５２と５３をシステムピッチで備えていて，２つの方向で固定 する可能性を有している。 固定脚部，例えば４５には，取り付け区分２１又は２２の固定取り付け部２３ 又は２４に導入される保持ピン４６が一体に形成されている。このように構成す ることによって，フレーム部材１０において組立レール４０が向きを定められ， 位置決めされる。 図４に示したように，組立レール４０の横断面は別のものであってもよい。成 形側面４１及び４３は非常に狭くされていて，結合区分５０によって互いに結合 されている。結合区分５０は有利にはフレーム部材１０の結合区分１２に対して 平行に延びていて，一連の固定取り付け部５１及び又は孔をシステムピッチで備 えている。この開いた組立レール４０も固定脚部４５及び４８によって，保持区 分４７及び４９が閉じた燕尾状溝２７′に嵌入できるような弾性を有している。 図５は，図３に示した組立レール４０が取り付け部及び燕尾状溝に嵌入してい る状態の，フレーム部材１０の部分を示している。この場合，組立レール４０の 固定脚部４５及び４８はフレーム部材１０の取り付け区分２１及び２２に密着し ている。保持区分４７及び４９はフレーム部材１０の２回折り曲げられた端部区 分の第１の部分区分２５及び２６の後側に接して係合して，フレーム部材１０に おける組立レール４０の優れた保持を生じさせる。 最後に図６は，組立レール６０がフレーム部材１０に直角に張り出して取り付 けられ得ることを示す。こ の実施例では組立レール６０はＵ字形で，その脚部に一連の固定取り付け部６１ 及び又は孔６５を備えている。組立レール６０の端面には，保持ピン６３を備え た固定ラグ６２が一体に形成されている。保持ピン６３はフレーム部材１０の成 形側面１５内の固定取り付け部１９又は孔に導入され，内方旋回によって保持区 分６４で燕尾状溝２７′の第１の部分区分２５の後側で掛止される。保持区分６ ４は組立レール６０の端面に一体に形成されている。この場合組立レール６０は フレーム部材１０における成形側面１５の延長上でキャビネット内部に向かって 張り出しており，成形側面１７に向いたフレーム外面に対して平行である。 同様に組立レール６０は成形側面１７に取り付けることもできる。この場合， 保持区分６４は取り付け区分２２の２回折り曲げられた端部区分の第１の部分区 分２６の後側と係合する。保持ピン６３はやはり組立レール６０の位置決めを受 け持つので，組立レール６０の固定取り付け部６１及び又は孔６５は，フレーム 部材１０の成形側面１５と１７の固定取り付け部１９及び２０並びに取り付け区 分２１及び２２の固定取り付け部２３と２４に向きを合わされている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフガンク ロイター ドイツ連邦共和国 Ｄ−57299 ブルバッ ハ ドルフシュトラーセ 16

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．スイッチ装置キャビネットのためのフレーム部材からなるフレームであっ て，フレーム部材が好ましくはそれらの横断面対角線に関して鏡像状に形成され ていて，フレームの内側の範囲に組立レールを取り付けるための固定取り付け部 を備えた２つの取り付け区分を有しており，該取り付け区分が所属のフレームの 外面に対して平行になっている形式のものにおいて，前記取り付け区分（２１， ２２）が１回又は２回折り曲げられた端部区分（２５，２６若しく２５，３０； ２６，３１）に移行しており，該端部区分（２５，２６若しく２５，３０；２６ ，３１）が対応する保持区分（４７，４９，６４）を備えた組立レール（４０， ６０）を固定するための開いた燕尾状溝（２７）又は閉じた燕尾状溝（２７′） を形成していることを特徴とする，スイッチ装置キャビネットのためのフレーム 部材からなるフレーム。 ２．前記組立レール（４０）が保持ピン（４６）を備えていて，該保持ピン（ ４６）がフレーム部材（１０）の取り付け区分（２１，２２）の固定取り付け部 （２３若しく２４）内に導入可能であるか，又は導入されている，請求項１記載 のフレーム。 ３．前記組立レール（４０）が，前記フレーム部材（１０）の取り付け区分（ ２１，２２）に接触する固定脚部（４５，４８）を有していて，これらの固定脚 部（４５，４８）は前記保持区分（４７，４９）で終わっており，前記端部区分 （２５，２６）は第１の部分区分で取り付け区分（２１，２２）に対して鈍角を 成していて，同様に前記保持区分（４７，４９）が組立レール（４０）の固定脚 部（４５，４８）に対して鈍角を成している，請求項１又は２記載のフレーム。 ４．前記組立レール（４０）がほぼ正方形の横断面を有する開いた中空成形区 分として形成されており，前記固定脚部（４５，４８）の幅がフレーム部材（１ ０）の取り付け区分（２１，２２）の幅に適合されており，取り付け区分（２１ ，２２）によって仕切られた取り付け部から突出する組立レール（４０）の成形 側面（４１，４３）が一連の固定取り付け部（４２，４４）及び又は孔（５２， ５３）を備えている，請求項１から３までのいずれか１項記載のフレーム（図３ ）。 ５．前記組立レール（４０）が開いた中空成形区分として形成されており，前 記固定脚部（４５，４８）の幅がフレーム部材（１０）の取り付け区分（２１， ２２）の幅に適合されており，取り付け区分（２１，２２）によって仕切られた 取り付け部の外側で固定脚部（４５，４８）が該固定脚部に対して直角を成す成 形側面（４１，４３）に移行しており，前記成形側面（４１，４３）が，それに 鈍角を成して接続していて一連の固定取り付け部（５１）を備えている結合区分 （５０）を介して，互いに結合されている，請求項１ から３までのいずれか１項記載のフレーム（図４）。 ６．フレーム部材（１０）において端部区分（２５，２６；２５，３０；２６ ，３１）とは反対側で，所属のフレーム外面対して直角を成していて固定取り付 け部（１９，２０）を備えている成形側面（１５，１７）が取り付け区分（２１ ，２２）に接続している，請求項４又は５記載のフレーム。 ７．組立レール（６０）がＵ字形横断面を有していて，その脚部に一連の固定 取り付け部（６１）及び又は孔（６５）が設けられており，組立レール（６０） の端面に保持ピン（６３）を備えた固定ラグ（６２）が接続しており，前記保持 ピン（６３）がフレーム部材の固定取り付け部（１９）又は固定孔に導入可能で あり，組立レール（６０）の端面に保持区分（６４）が一体に形成されていて， 該保持区分（６４）が燕尾状溝（２７，２７′）に嵌入して該燕尾状溝（２７， ２７′）の対向する端部区分（２５）の後側と係合する，請求項１から６までの いずれか１項記載のフレーム。 ８．フレーム部材（１０）の成形側面（１５，１７）が結合区分（１２）を介 して互いに結合されており，取り付け区分（２１，２２）の２回折り曲げられた 端部区分（２５，３０；２６，３１）の第２の部分区分が結合区分（１２）に接 触し，これと固く結合されている，請求項６又は７記載のフレーム。