JPH11502213A - アルコキシブテンをカルボニル化することにより3−ペンテン酸エステルを製造する方法 - Google Patents

アルコキシブテンをカルボニル化することにより3−ペンテン酸エステルを製造する方法

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Abstract

(57)【要約】 アルコキシ基が二重結合に対してアリル位置に在る、少なくとも1種類のC1−C10アルコキシブテンを、パラジウムを基礎とする触媒の存在下に、60から140℃、3から30MPaの範囲に在る一酸化炭素分圧において、一酸化炭素と反応させることにより、アルコキシブテンをカルボニル化して、3−ペンテン酸エステルが製造される。

Description

【発明の詳細な説明】 アルコキシブテンをカルボニル化することにより 3−ペンテン酸エステルを製造する方法 本発明は、加熱、加圧下、触媒および溶媒の存在下において、アルコキシブテ ンをカルボニル化することにより、3−ペンテン酸エステルを製造する方法に関 する。 EP−A110405号および同351616号早期公開公報は、コバルトカ ルボニル錯体および3級窒素塩基の存在下に、ブタジエンを、一酸化炭素および アルコールと反応させることにより、ペンテン酸エステルを製造する方法を記載 している。これらの公知方法は、120から700バールの高い圧力を必要とし 、しかも2−、3−および4−ペンテン酸エステルの混合物を形成する。 GB−A1110405号公開公報は、アルコールの存在下、プラチナ、パラ ジウムおよび/またはニッケル触媒を使用して、ブタジエンをカルボニル化する ことによりペンテン酸エステルを製造する方法を記載しているが、この方法にお いても100から1000バールの高圧が必要とされる。 またEP−A60734号公開公報は、アルコール、ハロゲン化水素およびパ ラジウム触媒の存在下、150バール程度の比較的低い圧力で、ブタジエンをカ ルボニル化することにより、ペンテン酸エステルを製造する方法を開示している 。しかしながら、この方法は多量の腐食性ハロゲン化水素を必要とする欠点を有 する(パラジウムに対するハロゲン化水素の使用モル割合20〜100:1)。 またEP−A284170号、同271145号公開公報により、パラジウム 化合物、ホスフィン、酸を使用し、アルコールの存在下において、ブタジエンを カルボニル化することによりペンテン酸エステルを製造し得ることも公知である 。この方法も3−ペンテン酸エステルを純粋な形態で形成し得ず、その異性体混 合物をもたらす。 さらに、β,γ−不飽和エステルを製造するための異なる方法が、米国特許 4622416号明細書に記載されている。すなわち、ニッケル、コバルトまた は鉄のハロゲン化物による触媒作用で、アリルエーテルをカルボニル化すること により酸エステルを形成する方法である。この方法の欠点は、同様に、生成物が 混合物としてもたらされることである。8−メトキシ−1,6−オクタジエンの カルボニル化は、メチル−3,8−ノナジエノアートのみでなく、さらに3種類 の環式カルボン酸化合物をもたらす。満足すべき選択性(最大限91%)は、1 70バール以上の圧力、150℃の温度においてのみ達成されるに止まる。しか しながら、このような反応条件下においては、揮発性ニッケル化合物の形成によ る触媒ロスが極めて高い。 またEP−A217407号公開公報には、PdCl2/CuCl2触媒で、ア リルエーテルをカルボニル化して、不飽和エステルを製造する方法が記載されて いる。この方法では、生成物抽出のため、反応混合物に多量のテトラブチルアン モニウムクロリド(出発材料に対して25モル%)が添加されているが、これに より金属パラジウムの著しい沈殿がもたらされる。 さらに、EP−A514288号、同478471号および同433191号 各公開公報は、パラジウム化合物およびアルカリ金属、アルカリ土類金属の塩化 物または4級アンモニウムないしホスホニウムハロゲン化物を使用して、1,4 −ブテンジオールおよび1,4−ジアルコキシブテンを二重カルボニル化する方 法を記載している。しかしながら、これらの方法は、著しく過剰量の塩化物(P dの塩化物に対する典型的なモル割合、1:17から1:27)ないしは、出発 材料に対して約20モル%の多量のPdCl2を必要とする。 そこで、本発明の目的は、パラジウムを基礎とする触媒の存在下に、穏和な条 件で、アルコキシブテンをカルボニル化することにより、異性体の2−および4 −ペンテン酸エステルを極めて低い割合で含有するに止まる3−ペンテン酸エス テルの製造方法を提供することである。 しかるに、この目的は、触媒および溶媒の存在下、高温、高圧で、アルコキシ ブテンをカルボニル化して3−ペンテン酸エステルを製造する方法であって、ア ルコキシ基が、二重結合に対してアリル位置に在る少なくとも1種類のC1−C1 0 アルコキシブテンを、パラジウムを基礎とする触媒の存在下に、60から 140℃、3から30MPaの範囲の一酸化炭素分圧下において、一酸化炭素と 反応させることを特徴とする方法により達成されることが本発明者らにより見出 された。 さらに、カルボニル化反応が、4級アンモニウムまたはホスフィン塩または特 定のホスフィンの存在下に行なわれる場合、パラジウム沈殿の結果として生ずる 触媒不活性化をもたらすことのない均一系触媒組成物も本発明者らにより見出さ れた。 本発明方法において使用される出発材料には、少なくとも1種類のC1−C10 アルコキシブテン、ことにC1−C4アルコキシブテンであって、そのアルコキシ 基が、二重結合に対してアリル位置に在る場合のアルコキシブテンが含まれる。 好ましいアルコキシブテンとしては、3−メトキシ−1−ブテン、3−エトキシ −1−ブテン、3−n−プロポキシ−1−ブテン、3−n−ブトキシ−1−ブテ ン、トランス−1−エトキシ−2−ブテン、トランス−1−プロポキシ−2−ブ テン、トランス−1−n−ブトキシ−2−ブテン、シス−1−メトキシ−2−ブ テン、シス−1−エトキシ−2−ブテン、シス−1−n−プロポキシ−2−ブテ ン、シス−1−n−ブトキシ−2−ブテンおよびこれらの混合物、ことに3−メ トキシ−1−ブテン、トランス−1−メトキシ−2−ブテンおよびシス−1−メ トキシ−2−ブテンの混合物が挙げられる。 これらの出発材料は、米国特許2922822号明細書の方法により、ブタジ エンへの酸触媒反応アルコール添加により製造され得る。 本発明において使用される触媒は、パラジウムを基礎とする触媒である。パラ ジウム塩またはパラジウム錯体として存在し得る、酸化状態0、+1または+2 に在るパラジウム、ことにPd(OAc)2、ビス(アリルクロロパラジウム) 錯体、ジクロロジホスフィンパラジウム錯体を使用するのが好ましい。このよう な化合物は、この分野の技術者には公知であって、例えば、チャプマンおよびホ ールの「ディクショナリー、オブ、オルガノメタリック、コンパウンズ」(19 84)第2巻、1484−1544頁に記載されている。 このパラジウム化合物の、アルコキシブテン(または使用されるアルコキシブ テン混合物の合計モル量)に対するモル割合は、一般的に0.1:1から10: 1、ことに0.5:1から5:1の範囲である。 好ましい実施態様において、パラジウム触媒の活性および/または安定性は、 塩化物、酸、窒素含有もしくは燐含有配位子(以下において、これらを総称して 添加物と称する)を添加することにより増強される。使用される塩化物としては 、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、4級アンモニウムおよびホスホ ニウムの塩化物、例えばリチウム、ナトリウム、カリウムの塩化物、ことにナト リウムクロリド、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムのジク ロリド、ことにカルシウムジクロリド、塩化銅(II)、塩化銀、塩化金(II I)、ことに塩化銅(II)、さらに一般式R1234NCl、R1、R2、R3 、R4PClまたは(R53N=P=N(R53の化合物(R1からR4は、相互 に同じでも異なってもよく、それぞれ炭素原子数1から10、ことに4から8の 芳香族基および/または非置換もしくは置換アリール基を、R5は非置換もしく はアルキル、アルコキシ、1から4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル またはハロゲンで置換された、炭素原子数6から10のアリールを意味する)、 ことにテトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルホスホニウムクロリド およびビス(トリフェニルホスフィン)イミニウムクロリドが好ましい。 使用される酸としては、無機もしくは有機のプロトン酸、例えば塩酸、硫酸、 ホスホン酸、テトラフルオロ硼酸、あるいはスルホン酸、例えばメタンスルホン 酸、p−トルエンスルホン酸、さらにはルイス酸、例えば硼酸トリフルオリド− ジエチルエーテル錯体、三塩化アルミニウムが好ましい。 使用される燐化合物としては、一般式R678Pで表わされ、R6からR8が 、相互に同じでも異なってもよく、それぞれ、炭素原子数1から10、ことに4 から8の脂肪族基、非置換もしくは置換アリール基、炭素原子数6から10の非 置換もしくは置換アリール基、ことにフェニル、ピリジル、ピリミジル基を意味 する場合の化合物が好ましく、具体的には、トリフェニルホスフィン、トリシク ロヘキシルホスフィン、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン、トリス( 3−メトキシフェニル)ホスフィン、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィ ン、2−ジフェニルホスフィノピリジンが挙げられる。 使用され得る他の燐化合物としては、マルチデンタートキレート配位子、例え ばビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ )エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジ フェニルホスフィノ)ブタン、ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)メタンが挙げ られる。 一般的に、パラジウムに対するこれら添加物のモル割合は、0.1から10、 ことに0.5から4の範囲で選択される。 本発明によれば、カルボニル化は、60から140℃、ことに80から120 ℃、3から30MPa、ことに5から15MPaの範囲の一酸化炭素分圧下に行 なわれる。 このカルボニル化反応は、バッチ式でも、連続的に行なってもよい。 さらに、カルボニル化は、溶媒の存在下に行なわれることができ、そのアルコ キシブテン(混合物の場合、その総量)に対する重量割合は、0.5:1から1 5:1、ことに2:1から10:1の範囲で選定される。 使用される溶媒は、 炭素原子数1から10の、ことに1から4の脂肪族、脂環式または芳香族アル コール、ことに式ROHで表わされ、そのRO基が、アルコキシブテンのC1− C10アルコキシ基に対応するアルコール、例えばメタノール、エタノール、n− プロパノールおよびn−ブタノール、 炭素原子数2から10の脂肪族もしくは芳香族ニトリル、ことにベンゾニトリ ル、アセトニトリル、プロピオニトリル、 炭素原子数5から15の尿素、ことにテトラメチル尿素、ジメチルエチレン尿 素、ジメチルプロピレン尿素、 炭素原子数3から10の酸アミド、ことにジメチルホルムアミド、ジブチルホ ルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、 炭素原子数4から13のカルバミン酸エステル、例えば3−メチル−2−オキ サゾリジノン、 炭素原子数5から10の炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、 炭素原子数2から16のエーテル、例えばメチル−t−ブチルエーテル、ジフ ェニルエーテルおよびこれらの混合溶媒である。 本発明に製造され得る3−ペンテン酸エステルは、例えばアジピン酸、カプロ ラクタム、カプロラクトン、これらの重合体、共重合体、例えばポリアミド−6 およびポリアミド−66を製造するための重要な中間生成物である。 本発明方法の、従来の製造方法に対する利点は、高圧、例えば30MPa以上 の高圧の使用を回避することができ、高い収率が達成され、3−ペンテン酸エス テルが高い異性体純度で得られ、アルコキシブテンの異性体混合物を使用するこ とが可能であり、処理を連続的に行なうことができ、また触媒が活性の大きなロ スをもたらすことなく循環使用し得ることがある。 (実施例) 以下の実施例において、収率は、ガスクロマトグラフィーにより、測定された 。また、4−ペンテン酸エステルの生成は検知され得なかった。実施例1から1 9において、それぞれの3−ペンテン酸エステルに対する、2−ペンテン酸エス テルの生成は2%以下であった。 実施例1 61.48ミリモルの3−メトキシ−1−ブテン、48.72ミリモルのトラ ンス−1−メトキシ−2−ブテン、5.8ミリモルのシス−1−メトキシ−2− ブテン、5.6ミリモルのPdCl2および45gのメタノールの混合物を、3 00ミリリットル容積のオートクレーブ中において、室温で、10MPaの一酸 化炭素で処理した。次いで混合物を80℃に加熱し、この温度および生成圧力( 12MPa)で、5時間攪拌した。次いで室温まで冷却し、放圧して大気圧とし た。メチル-3−ペンテノアートの収率は60%であった。 実施例2−4 53.0ミリモルの3−メトキシ−1−ブテン、42.0ミリモルのトランス −1−メトキシ−2−ブテン、5.0ミリモルのシス−1−メトキシ−2−ブテ ン、2.5ミリモルのPdCl2および40gの溶媒(下表1参照)の混合物を 、300ミリリットルのオートクレーブ中において、室温で、5MPaの一酸化 炭素で処理した。室温まで冷却し、大気圧まで放圧した。メチル−3−ペンテノ アートの収率は、下表1に示される。 実施例5−18 53.0ミリモルの3−メトキシ−1−ブテン、42.0ミリモルのトランス −1−メトキシ−2−ブテン、5.0ミリモルのシス−1−メトキシ−2−ブテ ン、2.5ミリモルのPdCl2、2.5から10ミリモルの添加物(下表2参 照)および40gの溶媒(下表2参照)の混合物を、同じく300ミリリットル のオートクレーブ中において、室温で、分圧10MPaの一酸化炭素で処理した 。次いで、混合物を100℃に加熱し、この温度、生成圧力(<13MPa)で 、5時間攪拌した。次いで室温まで冷却し、大気圧まで放圧した。メチル−3− ペンテノアートの収率は、下表2に示される。 実施例19 26.5ミリモルの3−メトキシ−1−ブテン、21ミリモルのトランス−1 −メトキシ−2−ブテン、2.5ミリモルのシス−1−メトキシ−2−ブテン、 2.5ミリモルのPd(OAc)2、5ミリモルの1,4−ビス(ジフェニルホ スフィノ)ブタンおよび50gのトルエンから成る混合物300ミリリットルの オートクレーブ中で、室温において、分圧10MPaの一酸化炭素で処理した。 次いで、この混合物を110℃に加熱し、この温度、生成圧力(11MPa)で 、20時間攪拌した。次いで室温まで冷却し、大気圧に至るまで放圧した。生成 メチル−3−ペンテノアートの収率は35%であった。 実施例20 メトキシブテン異性体混合物(3−メトキシ−1−ブテン、トランス−1−メ トキシ−2−ブテンおよびシス−1−メトキシ−2−ブテンの混合物モル割合= 49:45:6)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液5.25g/h および2.20重量%のPdCl2と7.36重量%のBu4NClのNMP触媒 溶液11.9g/hおよび6リットル/hの気体状COを、油浴で100℃に温 度調節された磁石式攪拌器を装備するオートクレーブ(94ミリリットル容積) 中に連続的に給送した。圧力を100バールに定常的に維持し、液状生成物を、 21.0g/hの割合で調節バルブを経て、連続的に排出した。メチル−3−ペ ンテノアートの収率は、85.5%の転化率で、73.6%であった。メチル− 2−ペンテノアートが、5.1%の収率で副生した。オートクレーブ中において 、Pd沈殿物は全く認められなかった。使用したパラジウムの99重量%は、液 状生成物中に溶解された状態で検出された。 実施例21 実施例19と同様の処理を、48.8重量%のメトキシブテン異性体混合物( 3−メトキシ−1−ブテン、トランス−1−メトキシ−2−ブテンおよびシス− 1−メトキシ−2−ブテンの混合物モル割合=45:50:5)NMP溶液9. 10g/hおよび2.20重量%のPdCl2と7.36重量%のBuNCl水 化物から成る触媒組成物NMP溶液20.6g/hを使用した点を除き、反覆し た。この場合の、メチル−3−ペンテノアートの収率は、78.9%の転化率で 、69.4%であった。メチル−2−ペンテノアートが、3.4%の収率で副生 した。Pdの沈殿はオートクレーブ中において全く検出されず、使用されたPd は、液状反応生成物中に溶解された形態で定量的に見出された。 反応生成物と未反応出発材料を、サムベイ蒸留(100℃、30ミリバール) で分離し、触媒含有蒸留残渣を、新規の触媒溶液の代わりに再使用した。上述し た通りの態様で触媒溶液を3回循環使用した結果のメチル−3−ペンテノアート の収率およびメチル−2−ペンテノアートの収率は、77.9%の転化率で、そ れぞれ69.0%および3.4%であった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年3月4日 【補正内容】 請求の範囲 1.触媒および溶媒の存在下、高温、高圧で、アルコキシブテンをカルボニル 化して3−ペンテン酸エステルを製造する方法であって、アルコキシ基が、二重 結合に対してアリル位置に在る少なくとも1種類のC1−C10アルコキシブテン を、パラジウムを基礎とする触媒の存在下に、3から30MPaの範囲の温度に おいて、一酸化炭素と反応させることを特徴とする方法。 2.トランス−1−メトキシ−2−ブテンと、シス−1−メトキシ−2−ブテ ンの混合物を使用することを特徴とする、請求項1の方法。 3.3−メトキシ−1−ブテン、トランス−1−メトキシ−2−ブテンおよび シス−1−メトキシ−2−ブテンの混合物を使用することを特徴とする、請求項 1の方法。 4.カルボニル化を、塩化物、酸、窒素含有配位子および燐含有配位子のうち から選択される添加物の、触媒に対して0.1から10のモル割合における追加 的存在下に行なうことを特徴とする、請求項1から3のいずれかの方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),UA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,BG ,BR,CA,CN,CZ,HU,JP,KR,MX, NO,NZ,PL,SG,SK,TR,UA,US (72)発明者 リペルト,フェルディナント ドイツ国、D−67098、バート、デュルク ハイム、ヴェルスリング、16 (72)発明者 ヘーン,アルトゥル ドイツ国、D−67281、キルヒハイム、オ ーベラー、ヴァルトヴェーク、17

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.触媒および溶媒の存在下、高温、高圧で、アルコキシブテンをカルボニル 化して3−ペンテン酸エステルを製造する方法であって、アルコキシ基が、二重 結合に対してアリル位置に在る少なくとも1種類のC1−C10アルコキシブテン を、パラジウムを基礎とする触媒の存在下に、60から140℃、3から30M Paの範囲の一酸化炭素分圧下において、一酸化炭素と反応させることを特徴と する方法。 2.トランス−1−メトキシ−2−ブテンと、シス−1−メトキシ−2−ブテ ンの混合物を使用することを特徴とする、請求項1の方法。 3.3−メトキシ−1−ブテン、トランス−1−メトキシ−2−ブテンおよび シス−1−メトキシ−2−ブテンの混合物を使用することを特徴とする、請求項 1の方法。 4.カルボニル化を、塩化物、酸、窒素含有もしくは燐含有配位子の追加的存 在下に行なうことを特徴とする、請求項1から3のいずれかの方法。
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