JPH1144716A - 電力検出装置 - Google Patents

電力検出装置

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JPH1144716A
JPH1144716A JP9200247A JP20024797A JPH1144716A JP H1144716 A JPH1144716 A JP H1144716A JP 9200247 A JP9200247 A JP 9200247A JP 20024797 A JP20024797 A JP 20024797A JP H1144716 A JPH1144716 A JP H1144716A
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Jun Iwasaki
潤 岩崎
Satoshi Konya
悟司 紺谷
Tomoya Yamaura
智也 山浦
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    • H04BTRANSMISSION
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    • H04B17/30Monitoring; Testing of propagation channels
    • H04B17/309Measuring or estimating channel quality parameters
    • H04B17/318Received signal strength
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/20Monitoring; Testing of receivers

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は電力検出装置に関し、低消費電力で高
精度に電力値を検出し得るようにする。 【解決手段】入力データに対して順次位相がシフトする
タイミングクロツクを生成するクロツク生成手段(3
0)と、タイミングクロツクに基づいて入力データを取
り込み、当該入力データの電圧値を二乗することにより
入力データの電力値を算出する電力演算手段(31)
と、算出された入力データの電力値を平均化する平均化
手段(32)とを設けるようにしたことにより、従来の
ように高速なタイミングクロツクを使用しなくても正確
に電力を検出することができ、かくして低消費電力であ
りながら高精度に電力値を検出し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図7) 発明が解決しようとする課題(図8) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)第1の実施の形態 (1−1)受信装置の全体構成(図1) (1−2)受信電力検波回路の構成(図2〜図4) (1−3)動作及び効果 (2)他の実施の形態(図5及び図6) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は電力検出装置に関
し、例えば携帯電話機に搭載される受信電力検波回路に
適用して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、携帯電話機においては、受信電力
検波回路を用いて受信電力を検出し、その検出結果に基
づいて可変利得増幅器の利得を制御することにより受信
信号を所望電力に調整するようになされている。これに
より携帯電話機においては、伝送路上でフエージング等
の影響を受けた場合でも、受信信号の信号レベルを一定
にして復調処理を行うことができる。
【0005】ここでこの受信電力検波回路について、図
7を用いて以下に具体的に説明する。但し、以降の説明
では、受信信号にQPSK変調(Quadrature Phase Shi
ft Keying :4相位相変調)が施されているものとして
説明する。まず図7に示すように、受信電力検波回路1
においては、受信信号から復調した同相信号のデータD
I(以下、これを単にIデータと呼ぶ)及び直交信号の
データDQ(以下、これを単にQデータと呼ぶ)をそれ
ぞれラツチ回路2、3に入力するようになされている。
因みに、このIデータDI及びQデータDQは、受信信
号に対して直交復調処理を施すことにより取り出された
同相信号及び直交信号にアナログデイジタル変換処理を
施すことにより生成されたデータである。
【0006】ラツチ回路2、3のクロツク入力端CLK
には携帯電話機のマスタークロツクCK1又は当該マス
タークロツクCK1を分周器4によつて分周したクロツ
クCK2が入力されている。ラツチ回路2、3は、それ
ぞれこのクロツクCK1又はCK2をサンプリングクロ
ツクとして使用し、当該クロツクCK1又はCK2に基
づいて、データ入力端INに入力されたIデータDI又
はQデータDQをサンプリングして取り込み、これをラ
ツチ出力DI1、DQ1としてデータ出力端OUTを介
して二乗回路5、6に出力する。
【0007】二乗回路5は、ラツチ出力DI1の電圧値
を二乗することによりIデータDIの電力PI1を算出
し、これを加算器7に出力する。同様に、二乗回路6
は、ラツチ出力DQ1の電圧値を二乗することによりQ
データDQの電力PQ1を算出し、これを加算器7に出
力する。加算器7はこれらの電力PI1及びPQ1を加
算することにより合成電力P1を算出し、これを乗算器
8に出力する。乗算器8は後段の回路がオーバーフロー
しないようにするために合成電力P1に所定係数kを乗
算し、その結果得られる受信電力P2を出力用のラツチ
回路9に出力する。
【0008】ラツチ回路9のクロツク入力端CLKには
同様にマスタークロツクCK1又はクロツクCK2が入
力されており、当該ラツチ回路9は、このクロツクCK
1又はCK2に基づいて、データ入力端INに入力され
た受信電力P2を取り込み、これを受信電力値P3とし
てデータ出力端OUTから出力する。このようにしてこ
の受信電力検波回路1では、入力されるIデータDI及
びQデータDQを所定のクロツクCK1又はCK2に基
づいて取り込み、その電圧値をそれぞれ二乗することに
より各データの電力PI1、PQ1を算出した後、これ
を加算することにより、受信電力値P3を算出するよう
になされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる従来の
受信電力検波回路1においては、低消費電力で高精度の
電力検出が行えないといつた問題がある。この点につい
て、以下に具体例を上げて説明する。まず例えばマスタ
ークロツクCK1のクロツク周波数がIデータDI及び
QデータDQのシンボル周波数の4倍であるとし、この
ようなマスタークロツクCK1を分周せずにそのままサ
ンプリングクロツクとして使用したとすると、Iデータ
DI又はQデータDQに対するサンプリングタイミング
としては、図8(A)及び(D)に示すような関係にな
る。すなわちこの場合には、1シンボル周期で4回サン
プリングすることになり、シンボル周期に対して比較的
小さい間隔でサンプリングするために正確な受信電力値
P3を得ることができる。しかしながらこの場合には、
サンプリングクロツクの周波数が高いことにより、CM
OS系の回路構成を有するラツチ回路2、3、9や二乗
回路5、6等が高速に動作しなければならず、その結
果、受信電力検波回路1の消費電力が全体として大きく
なるといつた問題がある。
【0010】これに対してマスタークロツクCK1を1
/4分周することによりシンボル周期と等しいクロツク
CK2をサンプリングクロツクとして使用した場合に
は、サンプリングタイミングとしては図8(A)及び
(B)に示すような関係になる。すなわちこの場合に
は、1シンボル周期で1回サンプリングすることにな
り、ラツチ回路2、3、9及び二乗回路5、6等の動作
速度が遅くなるので、マスタークロツクCK1をサンプ
リングクロツクとして使用した場合に比べて消費電力を
低減することが可能となる。
【0011】またマスタークロツクCK1を1/8分周
することによりシンボル周期の2倍の周期を有するクロ
ツクCK2をサンプリングクロツクとして使用した場合
には、サンプリングタイミングとしては図8(A)及び
(C)に示すような関係になる。すなわちこの場合に
は、2シンボル周期で1回サンプリングすることにな
り、ラツチ回路2、3、9及び二乗回路5、6等の動作
速度がさらに遅くなるので、消費電力をさらに低減する
ことが可能となる。
【0012】ところでマスタークロツクCK1を分周し
たクロツクCK2をサンプリングクロツクとして使用し
た場合には消費電力を低減し得るが、その反面、受信電
力値P3を正確に算出し得ないといつた不都合が生じ
る。この受信電力値P3の不正確さはシンボルとサンプ
リングクロツクの位相関係によつて生じる。例えば図8
(B)に示すように、シンボル周期と等しいクロツクC
K2を発生したとしても、シンボルとクロツクCK2と
の位相関係は必ずしも毎回同じになるのではなく、クロ
ツクCK2を発生したタイミングに依存してその位相関
係はランダムになる。図8(B)に示すように、クロツ
クCK2の立ち上がりタイミングがシンボル周期と一致
することもあるし、或いは図8(E)に示すように、ク
ロツクCK2の立ち上がりタイミングがシンボル周期に
対して半周期ずれることもある。
【0013】この場合、図8(B)に示すような位相関
係が生じた場合には、基本的に以降この位相関係が維持
され、クロツクCK2の立ち上がりタイミングは常にシ
ンボル周期と一致することになる。ここでクロツクCK
2の立ち上がりタイミングでサンプリングするものとす
ると、アイパターンのくびれ位相のところ(すなわち電
圧振幅が小さいところ)を毎回サンプリングすることに
なり、その結果、実際の受信電力値に比して比較的小さ
な受信電力値P3が算出される。
【0014】これに対して図8(E)に示すような位相
関係が生じた場合には、クロツクCK2の立ち上がりタ
イミングは常にシンボルの中心と一致することなるの
で、アイパターンの膨らみ位相のところ(すなわち電圧
振幅が大きいところ)を毎回サンプリングすることにな
り、その結果、実際の受信電力値に比して比較的大きな
受信電力値P3が算出される。
【0015】このようにしてマスタークロツクCK1を
1/4分周することにより生成されたクロツクCK2を
サンプリングクロツクとして使用した場合には、受信電
力値P3を正確に算出し得ないといつた問題がある。な
お、この問題は、図8(C)に示すように、マスターク
ロツクCK1を1/8分周することにより生成されたク
ロツクCK2をサンプリングクロツクとして使用した場
合にも、同様にして起こり得る。
【0016】またマスタークロツクCK1を分周してシ
ンボル周期と等しいクロツクCK2を生成し、これをサ
ンプリングクロツクとして使用した場合、マスタークロ
ツクCK1を発生する発振器の周波数ずれ等により僅か
ながらシンボル周波数とサンプリングクロツクの周波数
がずれていると、位相関係が徐々にずれて行くので、実
際には受信電力値に変化が無いような状態でも、うねり
の周期で受信電力値P3が変化するといつた不都合も生
じる。例えば周波数に1[Hz]のずれがあると、1秒の周
期で受信電力値P3にうねりが生じることになる。
【0017】このようにして従来の受信電力検波回路1
では、高精度に受信電力値P3を得ようとするとクロツ
ク周波数を上げなければならないので消費電力が増加す
るといつた問題があり、逆に消費電力を低減しようとす
るとクロツクと入力データの位相関係により受信電力値
P3がばらついて高精度に受信電力値P3を得られない
といつた問題があり、電力検出装置として未だ不十分な
ところがある。
【0018】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、低消費電力で高精度に電力値を検出し得る電力検出
装置を提案しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入力データの電力値を検出する電
力検出装置において、入力データに対して順次位相がシ
フトするタイミングクロツクを生成するクロツク生成手
段と、タイミングクロツクに基づいて入力データを取り
込み、当該入力データの電圧値を二乗することにより入
力データの電力値を算出する電力演算手段と、算出され
た入力データの電力値を平均化する平均化手段とを設け
るようにした。
【0020】このようにして入力データに対して順次位
相がシフトするタイミングクロツクを生成し、当該タイ
ミングクロツクに基づいて入力データを取り込んで電力
値を算出すると共に、当該電力値を平均化するようにし
たことにより、入力データの取り込みタイミングが順次
シフトして行くので従来のように入力データの電圧が小
さいところを常に取り込んだり、入力データの電圧値が
大きいところを常に取り込んだりすることを回避して入
力データの各部分から電力値を算出し得ると共に、算出
した電力値を平均化し得ることから正確な電力値を算出
し得る。従つてこの電力検出装置の場合には、従来のよ
うに高速なタイミングクロツクを使用しなくても正確に
電力を検出することができると共に、高速なタイミング
クロツクを使用しないので動作速度が遅くなり、消費電
力を低減することができる。
【0021】また本発明においては、位相が一致した第
1及び第2の入力データから合成電力値を検出する電力
検出装置において、位相がずれた第1及び第2のタイミ
ングクロツクを生成するクロツク生成手段と、第1のタ
イミングクロツクに基づいて第1の入力データを取り込
み、当該第1の入力データの電圧値を二乗することによ
り第1の入力データの電力値を算出すると共に、第2の
タイミングクロツクに基づいて第2の入力データを取り
込み、当該第2の入力データの電圧値を二乗することに
より第2の入力データの電力値を算出し、算出した第1
の入力データの電力値と第2の入力データの電力値とを
加算することにより合成電力値を算出する電力演算手段
と、算出された合成電力値を平均化する平均化手段とを
設けるようにした。
【0022】このようにして位相がずれた第1及び第2
のタイミングクロツクを生成し、当該第1及び第2のタ
イミングクロツクに基づいてそれぞれ第1及び第2の入
力データを取り込んで各電力値を算出して加算すること
により合成電力値を算出すると共に、当該合成電力値を
平均化するようにしたことにより、第1の入力データと
第2の入力データとでデータの取り込みタイミングがず
れるので、従来のように同時に電圧値が小さいところを
取り込んだり、或いは同時に電圧値が大きいところを取
り込んだりすることを回避し得、従来のように高速なタ
イミングクロツクを使用しなくても正確に電力を検出す
ることができる。また高速なタイミングクロツクを使用
しないので動作速度が遅くなり、消費電力を低減するこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0024】(1)第1の実施の形態 (1−1)受信装置の全体構成 図1において、10は全体として本発明を適用した受信
装置を示し、例えば携帯電話機等の無線通信端末装置の
受信装置として用いられる。この受信装置10において
は、アンテナ11によつて受信した受信信号S1をまず
高周波増幅器12に入力するようになされている。この
高周波増幅器12は入力される受信信号S1を所定電力
に増幅し、その結果得られる受信信号S2を周波数変換
回路を構成する乗算器13に出力する。乗算器13は局
部発振器14によつて発生したクロツク信号S3を受信
信号S2に対して乗算することにより当該受信信号S2
に周波数変換(いわゆるダウンコンバート)を施し、そ
の結果得られるベースバンド信号S4を可変利得増幅器
15に出力する。
【0025】可変利得増幅器15は受信電力検波回路1
6から供給される利得制御信号S5に基づいてベースバ
ンド信号S4の電力を調整する増幅器であり、当該利得
制御信号S5に基づいた利得でベースバンド信号S4を
増幅し、その結果得られるベースバンド信号S6を直交
復調器17に出力する。
【0026】直交復調器17においては、まずベースバ
ンド信号S6を乗算器17A、17Bに入力する。乗算
器17Aは発振器17Cによつて生成したクロツク信号
S7をベースバンド信号S6に乗算することにより当該
ベースバンド信号S6からI信号S8を取り出し、これ
を後段のアナログデイジタル変換器18に出力する。一
方、乗算器17Bは、移相器17Dによつてクロツク信
号S7の位相を90°位相シフトすることにより生成され
たクロツク信号S9を受け、これをベースバンド信号S
6に乗算することによりQ信号S10を取り出し、これ
を後段のアナログデイジタル変換器19に出力する。
【0027】アナログデイジタル変換器18はI信号S
8に対してアナログデイジタル変換処理を施すことによ
りIデータDIを生成し、これを復調部20及び受信電
力検波回路16に出力する。同様に、アナログデイジタ
ル変換器19はQ信号S10に対してアナログデイジタ
ル変換処理を施すことによりQデータDQを生成し、こ
れを復調部20及び受信電力検波回路16に出力する。
【0028】復調部20は、IデータDI及びQデータ
DQによつて示されるデータを取り出し、これを受信デ
ータS11として出力する。これによりこの受信装置1
0では、通信相手から送信されたデータを復元し得、受
信データS11として出力し得る。
【0029】一方、受信電力検波回路16は、入力され
るIデータDI及びQデータDQを基に受信電力値を算
出し、当該受信電力値に基づいた利得制御信号S5を生
成し、これを可変利得増幅器15に出力する。これによ
りこの受信装置10では、可変利得増幅器15の利得を
制御してベースバンド信号S4を所望電力に調整し得、
伝送路上でフエージング等の影響を受けた場合でも、ベ
ースバンド信号の信号レベルを一定にして復調処理を行
うことができる。また受信電力検波回路16は、算出し
た受信電力値を示す電力値データS12を例えば液晶デ
イスプレイ等の表示器21に出力する。これによりこの
受信装置10では、算出した受信電力値を表示器21に
表示して、ユーザにその受信電力値を知らせることがで
きる。
【0030】なお、ここでは特に図示していないが、ア
ナログデイジタル変換器18、19、復調部20及び受
信電力検波回路16等のデイジタル回路にはマスターク
ロツクが供給されており、これらのデイジタル回路はこ
のマスタークロツク又は当該マスタークロツクを分周し
たクロツクに基づいて動作するようになされている。
【0031】(1−2)受信電力検波回路の構成 ここで図2を用いて受信電力検波回路16の構成を具体
的に説明する。図7との対応部分に同一符号を付した図
2に示すように、受信電力検波回路16は、大きく分け
て電力検出のタイミングクロツクCK3を生成するタイ
ミングジエネレータ部30と、当該タイミングクロツク
CK3に基づいて入力データ(すなわちIデータDI及
びQデータDQ)を取り込んで電力データP6を算出す
る電力演算部31と、当該電力データP6の値を平均化
して受信電力値P7を算出する積分回路部32とによつ
て構成される。
【0032】タイミングジエネレータ部30において
は、まず受信装置10の各デイジタル回路の基準動作ク
ロツクとなるマスタークロツクCK1を受け、これを4
パターンマスキング回路30A及び分周器30Bに入力
するようになされている。なお、以降の説明では、マス
タークロツクCK1がIデータDI及びQデータDQの
シンボル周波数に対して4倍の周波数を有しているもの
として説明する。
【0033】分周器30BはこのマスタークロツクCK
1を1/4分周することによりシンボル周波数に等しい
クロツクCK4を生成し、これを4進カウンタ回路30
C、4パターンマスキング回路30A及び後述する積分
回路部32に出力する。4進カウンタ回路30Cは、ク
ロツクCK4に基づいて「1」〜「4」までの値を循環
的にカウントし、そのカウント値を示すカウントデータ
S20を4パターンマスキング回路30Aに出力する。
【0034】4パターンマスキング回路30Aは内部に
例えばROMからなるメモリを有しており、当該メモリ
に位相の異なる第1から第4までの4種類のマスクパタ
ーンを記憶している。4パターンマスキング回路30A
は、クロツクCK4をこのメモリの読出クロツクとして
使用し、カウントデータS20の値に基づいてこの4種
類のマスクパターンのうち対応するマスクパターンをそ
のメモリから読み出す。例えばカウントデータS20の
値が「1」であれば第1のマスクパターンを読み出し、
カウントデータS20の値が「2」であれば第2のマス
クパターンを読み出し、カウントデータS20の値が
「3」であれば第3のマスクパターンを読み出し、カウ
ントデータS20の値が「4」であれば第4のマスクパ
ターンを読み出す。
【0035】そして4パターンマスキング回路30A
は、この読み出したマスクパターンとマスタークロツク
CK1との論理積を求めることにより、クロツクCK4
に同期して位相が順次シフトして行くタイミングクロツ
クCK3を生成し、これを電力演算部31に出力する。
この場合、クロツクCK4の周波数がIデータDI及び
QデータDQのシンボル周波数と等しいことから、タイ
ミングクロツクCK3としてはIデータDI及びQデー
タDQのシンボル毎に位相が順次シフトして行くクロツ
クとなつている。
【0036】このようにしてタイミングジエネレータ部
30では、予め位相の異なる第1から第4のマスクパタ
ーンを用意しておき、4進カウンタ回路30Cのカウン
トデータS20の値に基づいて対応するマスクパターン
を読み出し、これとマスタークロツクCK1との論理積
を求めてタイミングクロツクCK3を生成するようにし
たことにより、簡易な構成で、位相が順次シフトして行
くタイミングクロツクCK3を容易に生成することがで
きる。
【0037】電力演算部31においては、タイミングジ
エネレータ部30から供給されるこのタイミングクロツ
クCK3をサンプリングクロツクとしてそれぞれラツチ
回路2、3のクロツク入力端CLKに入力する。ラツチ
回路2のデータ入力端INにはIデータDIが入力され
ており、当該ラツチ回路2はこのIデータDIをタイミ
ングクロツクCK3の例えば立ち上がりタイミングで取
り込み、これをラツチ出力DI2としてデータ出力端O
UTを介して二乗回路5に出力する。同様に、ラツチ回
路3のデータ入力端INにはQデータDQが入力されて
おり、当該ラツチ回路3はこのQデータDQをタイミン
グクロツクCK3の例えば立ち上がりタイミングで取り
込み、これをラツチ出力DQ2としてデータ出力端OU
Tを介して二乗回路6に出力する。
【0038】二乗回路5は、ラツチ出力DI2の電圧値
を二乗することによりIデータDIの電力PI2を算出
し、これを加算器7に出力する。同様に、二乗回路6
は、ラツチ出力DQ2の電圧値を二乗することによりQ
データDQの電力PQ2を算出し、これを加算器7に出
力する。加算器7はこれらの電力PI2及びPQ2を加
算することにより合成電力P4を算出し、これを減算器
31Aに出力する。因みに、この図2と図7との比較か
ら分かるように、合成電力P4を得るまでの電力演算部
31の回路構成は従来のものとほぼ同じであるが、デー
タ取り込みのためのタイミングクロツクCK3が異なつ
ていることから算出される合成電力P4の値は従来の合
成電力P1と異なつている。
【0039】減算器31Aには合成電力P4の他にも所
定の閾値Dthが入力されており、当該減算器31Aは合
成電力P4から閾値Dthを減算し、その減算結果P5を
乗算器8に出力する。なお、この減算結果P5は、合成
電力P4から閾値Dthを減算した結果であることから、
合成電力P4が閾値Dthよりも大きければ正の値とな
り、合成電力P4が閾値Dthよりも小さければ負の値と
なる。乗算器8は減算結果P5に所定係数kを乗算し、
その結果得られる電力データP6を続く積分回路部32
に出力する。
【0040】積分回路部32においては、電力演算部3
1から供給される電力データP6をまず加算器32Aに
入力する。この加算器32Aには1シンボル前に算出さ
れた受信電力値P7に乗算器32Bを介して所定係数m
を乗算した電力データP8が入力されており、当該加算
器32Aはこの電力データP8と電力データP6とを加
算することにより平均化電力データP9を算出し、これ
をラツチ回路32Cのデータ入力端INに出力する。
【0041】ラツチ回路32Cのクロツク入力端CLK
にはタイミングジエネレータ部30の分周器30Bで分
周したクロツクCK4が入力されており、当該ラツチ回
路32CはこのクロツクCK4に基づいて平均化電力デ
ータP9をラツチし、これを受信電力値P7としてデー
タ出力端OUTから出力する。
【0042】このようにして積分回路部32において
は、現シンボルまでに算出した電力データP8に対して
現シンボルから算出した電力データP6を加算するいわ
ゆる積分処理により平均化電力データP9を算出し、こ
れをラツチして受信電力値P7として出力している。因
みに、電力データP6が閾値Dthとの差分データである
ことから、実際の電力値としてはこの受信電力値P7に
閾値Dthを加算した値となる。
【0043】なお、ここでは特に図示していなが、受信
電力検波回路16においては信号生成手段を有してお
り、この信号生成手段によつてこの受信電力値P7に基
づいて上述した利得制御信号S5及び電力値データS1
2を生成し、これをそれぞれ可変利得増幅器15及び表
示器21に出力するようになされている。
【0044】ここでタイミングジエネレータ部30にお
けるタイミングクロツクCK3の生成方法について、図
3及び図4を用いて説明する。まず4パターンマスキン
グ回路30Aのメモリには、図3(B)〜(E)に示す
ような4種類のマスクパターンMP1〜MP4が格納さ
れており、4パターンマスキング回路30Aは4進カウ
ンタ回路30Cから出力されるカウントデータS20の
値に基づいてこれら4種類のマスクパターンMP1〜M
P4の中から対応するマスクパターンを読み出す。
【0045】すなわち4パターンマスキング回路30A
は、カウントデータS20の値が「1」であれば第1の
マスクパターンMP1を読み出し、カウントデータS2
0の値が「2」であれば第2のマスクパターンMP2を
読み出すといつた具合に対応するマスクパターンを読み
出す。この場合、カウントデータS20としては「1」
〜「4」までの値が循環的に出力されるので、マスクパ
ターンとしてもMP1、MP2、MP3、MP4、MP
1、……といつた具合に順番に読み出されることにな
る。
【0046】なお、この図3から分かるように、各マス
クパターンMP1〜MP4においては論理レベル「H」
の区間がそれぞれマスタークロツクCK1の1周期分に
なつている。また各マスクパターンMP1〜MP4にお
いては、論理レベル「H」の区間がマスタークロツクC
K1の1周期分ずつシフトしており、シンボル周期を基
準にして考えれば位相が90°ずつシフトしている。
【0047】4パターンマスキング回路30Aはこのよ
うにして読み出したマスクパターンMP1、MP2、M
P3又はMP4と入力されるマスタークロツクCK1と
の論理積を順に求めることによりタイミングクロツクC
K3を生成する。すなわち図4に示すように、4パター
ンマスキング回路30Aは、時点t1においてカウント
データS20の値が「1」になるとマスクパターンMP
1を読み出し、このマスクパターンMP1とマスターク
ロツクCK1との論理積を求め、これをタイミングクロ
ツクCK3として出力する。続いて4パターンマスキン
グ回路30Aは、時点t2においてカウントデータS2
0の値が「2」になるとマスクパターンMP2を読み出
し、このマスクパターンMP2とマスタークロツクCK
1との論理積を求め、これをタイミングクロツクCK3
として出力する。
【0048】続いて4パターンマスキング回路30A
は、時点t3においてカウントデータS20の値が
「3」になるとマスクパターンMP3を読み出し、この
マスクパターンMP3とマスタークロツクCK1との論
理積を求め、これをタイミングクロツクCK3として出
力する。続いて4パターンマスキング回路30Aは、時
点t4においてカウントデータS20の値が「4」にな
るとマスクパターンMP4を読み出し、このマスクパタ
ーンMP4とマスタークロツクCK1との論理積を求
め、これをタイミングクロツクCK3として出力する。
【0049】以下、同様に、4パターンマスキング回路
30Aは、カウントデータS20の値が変わる度にマス
クパターンMP1、MP2、MP3又はMP4を読み出
してマスタークロツクCK1との論理積を求め、その演
算結果をタイミングクロツクCK3として出力する。こ
れにより4パターンマスキング回路30Aは、図4
(F)に示すように、IデータDI及びQデータDQの
シンボル毎に論理レベル「H」の区間がマスタークロツ
クCK1の1周期分ずつシフトして行く、いわゆるシン
ボル毎に位相が順次シフトして行くようなタイミングク
ロツクCK3を生成する。
【0050】(1−3)動作及び効果 以上の構成において、この受信電力検波回路16の場合
には、IデータDI及びQデータDQを取り込むための
タイミングクロツクとして、図4(F)に示すように、
シンボル毎に位相が順次シフトして行くようなタイミン
グクロツクCK3を生成する。受信電力検波回路16で
は、このタイミングクロツクCK3の例えば立ち上がり
タイミングでIデータDI及びQデータDQを取り込
み、その取り込んだIデータ(DI2)及びQデータ
(DQ2)の電圧値に基づいて電力データP6を算出
し、これを積分回路部32によつて平均化して受信電力
値P7を生成する。
【0051】これにより例えば図4(F)及び(H)に
示すように、タイミングクロツクCK3の最初のタイミ
ングがシンボルエツジに一致していたとしても、次のシ
ンボルのときにはタイミングクロツクCK3のタイミン
グはシンボルの先頭から1/4付近となり、さらに次の
シンボルのときにはタイミングクロツクCK3のタイミ
ングはシンボルの先頭から2/4付近となり、さらに次
のシンボルのときにはタイミングクロツクCK3のタイ
ミングはシンボルの先頭から3/4付近となる。このよ
うにしてIデータDI及びQデータDQの取り込みタイ
ミングがずれて行くことにより、従来のようにシンボル
エツジ付近(すなわち電圧値が小さいところ)を常に取
り込むことによつて受信電力値P7が実際の値よりも小
さくなるといつたことや、シンボルの中心付近(すなわ
ち電圧値が大きいところ)を常に取り込むことによつて
受信電力値P7が実際の値よりも大きくなるといつたこ
とを未然に回避し得る。
【0052】因みに、この受信電力検波回路16の場合
には、IデータDI及びQデータDQの取り込みタイミ
ングが毎回シフトして行くので一見すると受信電力値P
7の値がばらつくように見えるが、この受信電力検波回
路16の場合には、取り込んだIデータ(DI2)及び
Qデータ(DQ2)に基づいて電力データP6を算出
し、これを積分回路部32によつて平均化することによ
り平均化電力データP9を生成し、この平均化電力デー
タP9を受信電力値P7として出力しているので受信電
力値P7がばらつくようなことはなく、あたかもマスタ
ークロツクCK1のタイミングでデータ取り込みを行つ
て算出したかのように正確な受信電力値P7を算出し得
る。
【0053】また積分回路部32によつて電力データP
6を平均化していることにより、従来のようにシンボル
周波数に対してマスタークロツクCK1の周波数が僅か
ながらずれていたとしても、従来のように受信電力値P
7の値がうねりの周期で変化するといつたことも未然に
回避し得る。
【0054】さらにこの受信電力検波回路16の場合に
は、データの取り込みタイミングとしては1シンボルに
1回となるので、ラツチ回路2、3及び32Cや二乗回
路5及び6等の各デイジタル回路はシンボル周波数で動
作することになり、マスタークロツクCK1で動作する
場合に比して動作速度が遅くなる。従つてこの受信電力
検波回路16の場合には、消費電力が少ないにも係わら
ず、マスタークロツクCK1でサンプリングしたかのよ
うに正確な受信電力値P7を得ることができる。
【0055】かくするにつき以上の構成によれば、Iデ
ータDI及びQデータDQのシンボルに対して位相が順
次シフトして行くタイミングクロツクCK3を生成し、
当該タイミングクロツクCK3に基づいてIデータDI
及びQデータDQを取り込んで電力データP6を生成
し、当該電力データP6を平均化して受信電力値P7を
求めるようにしたことにより、低消費電力でありながら
正確に受信電力値P7を算出することができ、かくして
低消費電力で高精度に受信電力値P7を検出し得る受信
電力検波回路16を実現し得る。
【0056】(2)他の実施の形態 (2−1)なお上述の実施の形態においては、4種類の
マスクパターンMP1〜MP4を用意しておき、当該マ
スクパターンMP1〜MP4を使用して位相が4通りに
変化するタイミングクロツクCK3を生成した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば2種類又
は6種類のマスクパターンを用意しておき、当該2種類
又は6種類のマスクパターンを使用して位相が2通り又
は6通りに変化するタイミングクロツクを生成するよう
にしても良い。ここでマスクパターンの種類を変えたと
きの受信電力値P7の精度を図5に示す。この図5にお
いては、横軸にマスクパターンの種類すなわちパターン
数を示し、縦軸に受信電力値P7の精度を示す分散値σ
2 (分散値は一般的にばらつきを示す)を示している。
この図5から分かるように、パターン数が多ければ多い
程、分散値σ2 が小さくなり、受信電力値P7の精度が
高くなることが分かる。因みに、この図5において、パ
ターン数が「1」というのはタイミングクロツクの位相
がシフトしないこと、すなわち従来方式を示しており、
極端に精度が悪くなつていることが分かる。従つてこの
図5から分かるように、少なくともパターン数として2
種類以上用意してタイミングクロツクの位相を2通り以
上に変化させるようにすれば、ほぼ上述の場合と同様の
効果を得ることができる。なお、パターン数を変更する
場合には、少なくともマスタークロツクCK1の速度と
シンボル速度の比(すなわち周波数比)がパターン数よ
りも大きくなるように設定すれば良い。
【0057】(2−2)また上述の実施の形態において
は、マスタークロツクCK1を1/4分周し、1シンボ
ルにつき1回の割合でIデータDI及びQデータDQを
取り込むようなタイミングクロツクCK3を生成した場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、マスター
クロツクの分周比をさらに大きくして所定シンボル毎に
Iデータ及びQデータを取り込むようにしても良い。要
は、Iデータ及びQデータの取り込みタイミングがシン
ボル毎にずれて行くように、位相が順次シフトして行く
ようなタイミングクロツクを生成するようにすれば、マ
スタークロツクに対する分周比としてはその他の値でも
良い。
【0058】(2−3)また上述の実施の形態において
は、受信信号S1がQPSK変調されているものとして
電力検出の対象となる入力データがIデータDI及びQ
データDQの2種類ある場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、受信信号S1がBPSK変調(Binary
Phase Shift Keying :2相位相変調)されているとき
のように、電力検出の対象となるデータが1種類であつ
ても、上述の場合と同様に本発明を適用して同様の効果
を得ることができる。要は、電力検出の対象となる入力
データの数は限定されるものではない。
【0059】(2−4)また上述の実施の形態において
は、積分回路部32によつて電力データP6を平均化し
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その
他の構成の平均化手段を設けるようにしても良い。要
は、算出した電力を平均化するようにすれば、上述の場
合と同様の効果を得ることができる。
【0060】(2−5)また上述の実施の形態において
は、マスクパターンMP1、MP2、MP3及びMP4
とマスタークロツクCK1との論理積によつて位相が順
次シフトするタイミングクロツクCK3を生成した場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、2通りのパ
ターンで位相をシフトするような場合には、単にクロツ
クの反転処理によりクロツク生成するようにしても良
い。この点について、図6を用いて説明する。
【0061】図2との対応部分に同一符号を付して示す
図6において、40は他の実施の形態による受信電力検
波回路を示し、タイミングジエネレータ部41の構成を
除いて図2に示した受信電力検波回路16とほぼ同様に
構成される。この受信電力検波回路40のタイミングジ
エネレータ部41においては、まず受信装置10の各デ
イジタル回路の基準動作クロツクとなるマスタークロツ
クCK1を分周器41Aに入力するようになさている。
なお、この場合も、マスタークロツクCK1としてはI
データDI及びQデータDQのシンボル周波数に対して
4倍の周波数を有しているものとする。
【0062】分周器41Aも、分周器30Bと同様に、
入力されるマスタークロツクCK1を1/4分周してI
データDI及びQデータDQのシンボル周波数と等しい
タイミングクロツクCK6を生成し、これを反転回路で
あるインバータ41Bに出力する。インバータ41Bは
入力されるタイミングクロツクCK6の論理レベルを反
転することにより当該タイミングクロツクCK6に対し
て位相が 180°シフトしたタイミングクロツクCK7を
生成する。
【0063】タイミングジエネレータ部41は、このよ
うにして生成したタイミングクロツクCK6を電力演算
部31のラツチ回路2に供給し、タイミングクロツクC
K7を電力演算部31のラツチ回路3に供給する。ラツ
チ回路2は入力されるこのタイミングクロツクCK6に
基づいてIデータDIを取り込み、ラツチ回路3は入力
されるこのタイミングクロツクCK7に基づいてQデー
タDQを取り込む。この場合、タイミングクロツクCK
6とタイミングクロツクCK7は互いに位相が180°シ
フトしていることにより、IデータDIとQデータDQ
の取り込みタイミングとしても丁度 180°ずれることに
なる。
【0064】ところでIデータDIとQデータDQは位
相が一致している。このためタイミングクロツクCK6
の位相がIデータDIのシンボルエツジに一致している
ことにより当該IデータDIをシンボルエツジのタイミ
ングで取り込んだときには、シンボルの中心付近でQデ
ータDQを取り込むことになる。またこれとは逆にタイ
ミングクロツクCK6の位相がシンボルの中心付近に一
致していることにより当該IデータDIをシンボルの中
心付近のタイミングで取り込んだときには、QデータD
Qをシンボルエツジのタイミングで取り込むことにな
る。
【0065】ところでこの受信電力検波回路40におい
ても、このようにして取り込んだIデータDI2及びQ
データDQ2をそれぞれ二乗して加算することにより電
力データP6を求め、この電力データP6を最終的に平
均化することにより受信電力値P7を求めている。この
ためこのようにして位相が 180°シフトした2つのタイ
ミングクロツクCK6及びCK7を使用して受信電力値
P7を算出した場合と、第1の実施の形態のようにして
シンボル毎に位相がシフトして行く1つのタイミングク
ロツクCK3を使用して受信電力値P7を算出した場合
とでは、算出される受信電力値P7は上述したような平
均化処理によりほぼ等しくなる。
【0066】このようにして位相変化のパターンを2通
りとする場合には、2つの入力データ(DI及びDQ)
の位相が一致していれば、所定のタイミングクロツクと
それを反転したタイミングクロツクを用いて受信電力値
P7を算出するようにしても、上述の第1の実施の形態
と同様の効果を得ることができる。またタイミングジエ
ネレータ部41としては単にタイミングクロツクの反転
処理を行えば良いので、当該タイミングジエネレータ部
41の構成を簡易化することができる。
【0067】なお、この例では、タイミングジエネレー
タ部41においてタイミングクロツクCK6を反転させ
ることにより位相が 180°シフトしたタイミングクロツ
クCK7を生成した場合について述べたが、位相シフト
量としては例えば90°程度であつても良い。なぜなら一
方の入力データを電圧振幅が小さいところで取り込んだ
ときに、他方の入力データを電圧振幅が大きいところで
取り込めば同様の効果を得ることができるので、少なく
とも一方の入力データと他方の入力データとの取り込み
タイミングがずれていれば良い。
【0068】要は、位相が一致した第1及び第2の入力
データから合成電力値を検出する電力検出装置におい
て、位相がずれた第1及び第2のタイミングクロツクを
生成するクロツク生成手段と、第1のタイミングクロツ
クに基づいて第1の入力データを取り込み、当該第1の
入力データの電圧値を二乗することにより第1の入力デ
ータの電力値を算出すると共に、第2のタイミングクロ
ツクに基づいて第2の入力データを取り込み、当該第2
の入力データの電圧値を二乗することにより第2の入力
データの電力値を算出し、算出した第1の入力データの
電力値と第2の入力データの電力値とを加算することに
より合成電力値を算出する電力演算手段と、算出された
合成電力値を平均化する平均化手段とを設けるようにす
れば、第1の入力データと第2の入力データとでデータ
の取り込みタイミングがずれるので、従来のように同時
に電圧値が小さいところを取り込んだり、或いは同時に
電圧値が大きいところを取り込んだりすることを回避し
得、従来のように高速なタイミングクロツクを使用しな
くても正確に電力を検出することができる。また高速な
タイミングクロツクを使用しないので動作速度が遅くな
り、消費電力を低減することができる。
【0069】(2−6)また上述の実施の形態において
は、位相が順次シフトするタイミングクロツクCK3を
生成するタイミングジエネレータ部30と、当該タイミ
ングクロツクCK3に基づいてIデータDI及びQデー
タDQを取り込んで電力データP6を算出する電力演算
部31と、当該電力データP6を平均化して受信電力値
P7を算出する積分回路部32とを設けることにより、
低消費電力でありながら正確に受信電力値P7を算出し
得る受信電力検波回路16を実現するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、回路的にはそ
の他の構成であつても良い。要は、入力データの電力値
を検出する電力検出装置において、入力データに対して
順次位相がシフトするタイミングクロツクを生成するク
ロツク生成手段と、タイミングクロツクに基づいて入力
データを取り込み、当該入力データの電圧値を二乗する
ことにより入力データの電力値を算出する電力演算手段
と、算出された入力データの電力値を平均化する平均化
手段とを設けるようにすれば、入力データの取り込みタ
イミングが順次シフトして行くので従来のように入力デ
ータの電圧が小さいところを常に取り込んだり、入力デ
ータの電圧値が大きいところを常に取り込んだりするこ
とを回避して入力データの各部分から電力値を算出し得
ると共に、算出した電力値を平均化し得ることから正確
な電力値を算出し得る。従つて、従来のように高速なタ
イミングクロツクを使用しなくても正確に電力を検出す
ることができると共に、高速なタイミングクロツクを使
用しないので動作速度が遅くなり、消費電力を低減する
ことができる。
【0070】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入力デー
タに対して順次位相がシフトするタイミングクロツクを
生成し、当該タイミングクロツクに基づいて入力データ
を取り込んで電力値を算出すると共に、当該電力値を平
均化するようにしたことにより、従来のように高速なタ
イミングクロツクを使用しなくても正確に電力を検出す
ることができ、かくして低消費電力でありながら高精度
に電力値を検出し得る。
【0071】また位相がずれた第1及び第2のタイミン
グクロツクを生成し、当該第1及び第2のタイミングク
ロツクに基づいてそれぞれ第1及び第2の入力データを
取り込んで各電力値を算出して加算することにより合成
電力値を算出すると共に、当該合成電力値を平均化する
ようにしたことにより、従来のように高速なタイミング
クロツクを使用しなくても正確に電力値を検出すること
ができ、かくして低消費電力でありながら高精度に電力
値を検出し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による受信電力検波回路を適用した受信
装置の構成を示すブロツク図である。
【図2】第1の実施の形態による受信電力検波回路の構
成を示すブロツク図である。
【図3】4パターンマスキング回路が有するマスクパタ
ーンを示す信号波形図である。
【図4】マスクパターンとタイミングクロツクとのタイ
ミング関係を示すタイミングチヤートである。
【図5】マスクパターンのパターン数と受信電力値の精
度との関係を示す特性曲線図である。
【図6】他の実施の形態による受信電力検波回路を示す
ブロツク図である。
【図7】従来の受信電力検波回路の構成を示すブロツク
図である。
【図8】従来の受信電力検波回路においてIデータ及び
Qデータを取り込むときのタイミングを示すタイミング
チヤートである。
【符号の説明】
1、16、40……受信電力検波回路、2、3、9、3
2C……ラツチ回路、4、30B、41A……分周器、
5、6……二乗回路、7、32A……加算器、8、1
3、32B……乗算器、10……受信装置、11……ア
ンテナ、12……高周波増幅器、14……局部発振器、
15……可変利得増幅器、17……直交復調器、18、
19……アナログデイジタル変換器、20……復調部、
21……表示器、30、41……タイミングジエネレー
タ部、31……電力演算部、32……積分回路部、30
A……4パターンマスキング回路、30C……4進カウ
ンタ回路、31A……減算器、41B……インバータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山浦 智也 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力データの電力値を検出する電力検出装
    置において、 上記入力データに対して順次位相がシフトするタイミン
    グクロツクを生成するクロツク生成手段と、 上記タイミングクロツクに基づいて上記入力データを取
    り込み、当該入力データの電圧値を二乗することにより
    上記入力データの電力値を算出する電力演算手段と、 算出された上記入力データの電力値を平均化する平均化
    手段とを具えることを特徴とする電力検出装置。
  2. 【請求項2】上記クロツク生成手段は、 位相が互いに異なる少なくとも2つ以上のマスクパター
    ンを有し、当該マスクパターンと所定のクロツクとの論
    理積により上記タイミングクロツクを生成することを特
    徴とする請求項1に記載の電力検出装置。
  3. 【請求項3】位相が一致した第1及び第2の入力データ
    から合成電力値を検出する電力検出装置において、 位相がずれた第1及び第2のタイミングクロツクを生成
    するクロツク生成手段と、 上記第1のタイミングクロツクに基づいて上記第1の入
    力データを取り込み、当該第1の入力データの電圧値を
    二乗することにより上記第1の入力データの電力値を算
    出すると共に、上記第2のタイミングクロツクに基づい
    て上記第2の入力データを取り込み、当該第2の入力デ
    ータの電圧値を二乗することにより上記第2の入力デー
    タの電力値を算出し、算出した上記第1の入力データの
    電力値と上記第2の入力データの電力値とを加算するこ
    とにより上記合成電力値を算出する電力演算手段と、 算出された上記合成電力値を平均化する平均化手段とを
    具えることを特徴とする電力検出装置。
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