JP3404326B2 - 搬送波再生回路、搬送波再生方法及び直交検波回路、直交検波方法 - Google Patents

搬送波再生回路、搬送波再生方法及び直交検波回路、直交検波方法

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JP3404326B2
JP3404326B2 JP19694099A JP19694099A JP3404326B2 JP 3404326 B2 JP3404326 B2 JP 3404326B2 JP 19694099 A JP19694099 A JP 19694099A JP 19694099 A JP19694099 A JP 19694099A JP 3404326 B2 JP3404326 B2 JP 3404326B2
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勝史 小畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信衛星や放送衛
星等のデータ伝送に用いられる位相変調信号を受信して
復調するための、搬送波再生回路、搬送波再生方法及び
直交検波回路、直交検波方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信衛星や放送衛星等のデー
タ伝送に用いられる位相変調信号を受信するための受信
装置が存在する。これら受信装置は位相変調信号を受信
し復調するため直交検波回路を内蔵している。
【0003】この直交検波回路とは、供給された位相変
調信号の変調搬送波と同一位相かつ同一周波数の基準搬
送波信号を受信装置において再生し、直交検波回路へこ
の基準搬送波信号を供給することにより、この基準搬送
波に基づいて位相変調信号を復調する回路である。
【0004】従って、直交検波回路において、供給され
た位相変調信号を正確に復調するには、基準搬送波の位
相や周波数が変調搬送波と一致していることが必要とな
る。
【0005】ところが、一般的な受信装置では、作製コ
ストを低減するため、装置内の周波数変換回路の周波数
変換精度を高くとることができなかった。このため、変
調搬送波と基準搬送波との間に周波数誤差が発生し易
く、位相変調信号を高精度で復調できなかった。
【0006】そこで、この周波数誤差を補正して復調す
るための方法が従来より提案されている。
【0007】特開平8−125705号公報には、乗算
器を用いて基準搬送波を生成するようにした搬送波再生
回路が開示されており、当該技術を第1従来例として説
明する。
【0008】図6は第1従来例の搬送波再生回路のブロ
ック構成図である。
【0009】図6に示す第1従来例の搬送波再生回路
は、復調回路112と、VCO113と、位相差検出手
段114と、周波数ずれ方向検出手段115と、制御信
号生成手段116と、可変発振手段117と、乗算手段
118とからなる。
【0010】周波数ずれ方向検出手段115により変調
搬送波と基準搬送波との周波数ずれの方向を検出し、制
御信号生成手段116において、周波数ずれの方向に応
じて制御信号を生成し、制御信号に応じた周波数を有す
る補正信号を第1の電圧制御発振器を含む可変発振手段
117で発生させ、補正信号を、変調搬送波と基準搬送
波との位相差に応じて発振周波数が制御される第2の電
圧制御発振器113から出力される信号と乗算手段11
8で乗算して基準搬送波を生成していた。
【0011】当該方法では、乗算器を用いることによ
り、周波数誤差が補正された基準搬送波を生成してい
た。
【0012】特開平5−152852号公報には、搬送
波信号に対して符号反転及びオフセット値加算を行って
位相情報を抽出し、乗算器を使用せずに構成した周波数
制御回路が開示されており、当該技術を第2従来例とし
て説明する。
【0013】図7は第2従来例の周波数制御回路のブロ
ック構成図である。
【0014】図7に示す第2従来例の周波数制御回路
は、位相検出手段211と差分処理手段212からなる
周波数誤差検出手段210と、積分手段220と、発振
器230からなる。
【0015】受信信号から再生された搬送波信号の周波
数誤差を検出して周波数誤差信号を出力する周波数誤差
検出手段210と、周波数誤差信号を累積して周波数制
御信号として出力する積分手段220とを備えた周波数
制御回路において、周波数誤差検出手段210は、搬送
波信号の直交した2系列の正弦波信号及び余弦波信号を
入力し、各信号の符号の組み合わせに応じて正弦波信号
の符号反転及びオフセット値加算を行い、搬送波信号の
位相に対して非負又は非正の連続した勾配を有する信号
に変換し、位相検出信号として出力する位相検出手段
と、位相検出信号の差分をとって周波数誤差信号に変換
する差分出力手段とを備えていた。
【0016】当該方法では、正弦波信号の符号反転及び
オフセット加算を行うことにより、周波数誤差量を連続
的に表す信号を生成し、この信号に基づいて周波数誤差
が補正された基準搬送波を生成していた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1従来例の周波数誤差検出回路には、乗算器等の高コス
トの回路部品が不可欠であり、作製コストが大幅に上昇
する問題があった。
【0018】又、前記第2従来例では、符号反転やオフ
セット値加算等の複雑な処理が必要で構成が複雑化し、
作製コストが上昇する問題があった。
【0019】ここにおいて本発明の目的は、周波数誤差
を自律的に補正でき、簡易構成かつ作製コストが低廉
な、搬送波再生回路、搬送波再生方法及び直交検波回
路、直交検波方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は次のような新規な手段及び手法を採用す
る。
【0021】本発明の搬送波再生回路の特徴は、位相変
調信号(図1のSpm)の変調搬送波と位相変調信号
(Spm)を直交検波する基準搬送波(Scs)との間
の位相誤差を検出する位相誤差検出回路(3)と、位相
変調信号(Spm)の変調搬送波と基準搬送波(Sc
s)との間の周波数誤差を検出する周波数誤差検出回路
(6)と、位相誤差検出回路(3)の出力信号(Sp
e)と周波数誤差検出回路(6)の出力信号(Sfe
i)とを加算する加算回路(4)と、加算回路(4)の
出力信号(Sea)のレベルに応じた周波数の基準搬送
波(Scs)を出力する発振回路(5)とを具備するこ
とにある。
【0022】本発明の搬送波再生方法の特徴は、位相変
調信号(図1のSpm)の変調搬送波と位相変調信号
(Spm)を直交検波する基準搬送波(Scs)との間
の位相誤差を検出し、位相変調信号(Spm)の変調搬
送波と基準搬送波(Scs)との周波数誤差を検出し、
検出した位相誤差(Spe)と検出した周波数誤差(S
fei)とを加算し、加算したレベルに応じた周波数の
基準搬送波(Scs)を出力することにある。
【0023】本発明の直交検波回路の特徴は、位相変調
信号(図1のSpm)を直交検波して直交検波出力信号
(Scm)を出力する直交検波器(2)と、位相変調信
号(Spm)の変調搬送波と位相変調信号(Spm)を
直交検波する基準搬送波(Scs)との間の位相誤差を
検出する位相誤差検出回路(3)と、位相変調信号(S
pm)の変調搬送波と基準搬送波(Scs)との周波数
誤差を検出する周波数誤差検出回路(6)と、位相誤差
検出回路(3)の出力信号(Spe)と周波数誤差検出
回路(6)の出力信号(Sfei)とを加算する加算回
路(4)と、加算回路(4)の出力信号(Sea)のレ
ベルに応じた周波数の基準搬送波(Scs)を直交検波
器(2)へ出力する発振回路(5)とを具備することに
ある。
【0024】本発明の直交検波方法の特徴は、位相変調
信号(図1のSpm)を直交検波して直交検波出力信号
(Scm)を出力し、位相変調信号(Spm)の変調搬
送波と、位相変調信号(Spm)を直交検波する基準搬
送波(Scs)との間の位相誤差を検出し、位相変調信
号(Spm)の変調搬送波と、基準搬送波(Scs)と
の周波数誤差を検出し、検出した位相誤差(Spe)と
検出した周波数誤差(Sfei)を加算し、加算したレ
ベルに応じた周波数の基準搬送波(Scs)をにより位
相変調信号(Spm)を直交検波することにある。
【0025】本発明はこのような新規な手段及び手法を
採用したので、変調搬送波と基準搬送波との周波数誤差
を、連続する2シンボル間での同相信号成分及び直交信
号成分に基づいて求め、位相誤差及び周波数誤差が補正
された基準搬送波を生成できるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の直交
検波回路50のブロック構成図である。
【0027】図1に示す直交検波回路50は、位相変調
信号入力端子1と、直交検波器2と、搬送波再生回路5
1とから構成される。
【0028】位相変調信号入力端子1には、位相変調信
号Spmが供給される。
【0029】直交検波器2は、位相変調信号入力端子1
から供給された位相変調信号Spmを、供給された基準
搬送波信号Scsに基づいて直交検波して直交検波出力
信号Scmを出力する。
【0030】搬送波再生回路51は、直交検波器2から
供給された直交検波出力信号Scmの同相信号成分Iと
直交信号成分Qから基準搬送波信号Scsを生成し、直
交検波器2の基準搬送波入力端子へ供給する回路であ
る。
【0031】この搬送波再生回路51は、位相誤差検出
回路3と、加算器4と、発振器5と、周波数誤差検出回
路6とからなる。
【0032】位相誤差検出回路3は、直交検波器2から
供給された同相信号成分Iと直交信号成分Qに基づい
て、位相変調信号Spmの変調搬送波と基準搬送波信号
Scsとの位相誤差を検出し、この位相誤差を表す位相
誤差信号Speを出力する。
【0033】加算器4は、位相誤差検出回路3から供給
された位相誤差信号Speと周波数誤差検出回路6から
供給された周波数誤差積分信号Sfeiを加算し、誤差
加算信号Seaとして出力する。
【0034】発振器5は、加算器4から供給された誤差
加算信号Seaのレベルに応じた発振周波数の基準搬送
波信号Scsを、直交検波器2の基準搬送波入力端子へ
供給する。
【0035】周波数誤差検出回路6は、位相変調信号S
pmの変調搬送波と基準搬送波信号Scsとの間の周波
数誤差量と周波数誤差の向きをそれぞれ検出し、これら
を組み合わせて周波数誤差積分信号Sfeiとして出力
する。
【0036】次に直交検波回路50の全体的な動作を説
明する。
【0037】図1において、位相変調信号入力端子1へ
供給された位相変調信号Spmは直交検波器2の位相変
調信号入力端子へ供給されて検波され、同相信号成分I
と直交信号成分Qとして出力される。
【0038】直交検波器2からの同相信号成分I及び直
交信号成分Qは位相誤差検出回路3へ出力され、位相変
調信号Spmの変調搬送波に対する基準搬送波信号Sc
sの位相誤差が検出されて位相誤差信号Speとして、
加算器4へ出力される。
【0039】同様に、同相信号成分I及び直交信号成分
Qは周波数誤差検出回路6へ出力され、位相変調信号S
pmの変調搬送波に対する基準搬送波信号Scsの周波
数誤差が検出されて周波数誤差信号Sfeiとして、加
算器4へ出力される。
【0040】加算器4は、位相誤差検出回路3からの位
相誤差信号Speと周波数誤差検出回路6からの周波数
誤差積分信号Sfeiとを加算して誤差加算信号Sea
とし、発振器5へ出力する。
【0041】発振器5は、加算器4からの誤差加算信号
Seaのレベルの大きさに対応する周波数の基準搬送波
信号Scsを発振し、直交検波器2の基準搬送波入力端
子へ出力する。
【0042】以上のようにして、位相誤差及び周波数誤
差が補正された基準搬送波信号Scsを生成し、この基
準搬送波信号Scsに基づいて位相変調信号Spmを検
波することができるようになる。
【0043】図2は図1の実施例における周波数誤差検
出回路6のブロック構成図である。
【0044】図2に示す周波数誤差検出回路6は、遅延
回路11と、第1の減算器12と、第2の減算器13
と、第1の絶対値回路14と、第2の絶対値回路15
と、加算器16と、周波数誤差量算出回路17と、誤差
向き検出回路18と、符号付加回路19と、積分回路2
0とからなる。
【0045】遅延回路11は、直交検波器2(図1)か
ら供給された直交検波出力信号Scm(図1)の同相信
号成分Iと直交信号成分Qをそれぞれ1シンボル分だけ
時間的に遅延させて遅延同相信号成分I1と遅延直交信
号成分Q1とし、第2の減算器13と第1の減算器12
へそれぞれ出力する。
【0046】第1の減算器12は、直交検波器2から供
給された直交信号成分Qから、遅延回路11から供給さ
れた遅延直交信号成分Q1を差し引いて差分直交信号成
分dQとし、第1の絶対値回路14と誤差向き検出回路
18へ出力する。この差分直交信号成分dQは、連続し
た2シンボル間の直交信号成分Qの差分を表す。
【0047】第2の減算器13は、直交検波器2から供
給された同相信号成分Iから、遅延回路11から供給さ
れた遅延同相信号成分I1を差し引いて差分同相信号成
分dIとし、第2の絶対値回路15と誤差向き検出回路
18へ出力する。この差分同相信号成分dIは、連続し
た2シンボル間の同相信号成分Iの差分と表す。
【0048】第1の絶対値回路14は、第1の減算器1
2からの差分直交信号成分dQを絶対値化し、第1の絶
対値信号Sa1として加算器16へ出力する。
【0049】第2の絶対値回路15は、第2の減算器1
3からの差分同相信号成分dIを絶対値化し、第2の絶
対値信号Sa2として加算器16へ出力する。
【0050】加算器16は、第1の絶対値信号Sa1と
第2の絶対値信号Sa2を加算し、加算絶対値信号Sa
aとして周波数誤差量算出回路17へ出力する。この加
算絶対値信号Saaは、連続した2シンボル間の同相信
号成分Iの差分dIを絶対値化した値と、連続した2シ
ンボル間の直交信号成分Qの差分dQを絶対値化した値
との和を表す。
【0051】周波数誤差量算出回路17は、周波数誤差
量テーブルをTeq(図4)を内蔵しており、供給され
た加算絶対値信号Saaのレベルに対応する周波数誤差
量信号Seqを周波数誤差量テーブルTeq(図4)か
ら読み出し、符号付加回路19へ出力する。
【0052】誤差向き検出回路18は、周波数誤差向き
テーブルTed(図5)を内蔵しており、直交検波出力
信号Scmの同相信号成分Iと、この同相信号成分Iを
1シンボル遅延させた遅延同相信号成分I1と、差分直
交信号成分dQと、差分同相信号成分dIとの各符号の
組み合わせに対応する符号を表す周波数誤差向き信号S
edを周波数誤差向きテーブルTed(図5)から読み
出し、符号付加回路19へ出力する。
【0053】符号付加回路19は、周波数誤差量算出回
路17からの周波数誤差量信号Seqと誤差向き検出回
路18からの周波数誤差向き信号Sedを組み合わせ、
周波数誤差信号Sfeとして出力する。この周波数誤差
信号Sfeの絶対値は周波数誤差量を、周波数誤差信号
Sfeの符号は周波数誤差の向きを示す。
【0054】積分回路20は、符号付加回路19からの
周波数誤差信号Sfeを積分し、周波数誤差積分信号S
feiとして加算器4(図1)へ出力する。
【0055】次に周波数誤差検出回路6の動作原理を説
明する。
【0056】周波数誤差検出回路6は、位相変調信号S
pmの変調搬送波に対する基準搬送波信号Scsの周波
数誤差の構成要素である、(A)周波数誤差の量と
(B)周波数誤差の向きの両方を検出して合成する。
【0057】(A)周波数誤差の量は、以下の方法によ
り求められる。
【0058】図3(a)は図1の実施の形態における位
相平面P上での円弧長aと周波数誤差量との相関説明図
である。
【0059】図3(a)において、現在のシンボルにお
ける位相変調信号Spmの変調搬送波に対する基準搬送
波信号Scsの周波数誤差角をθ、直前のシンボルにお
ける位相変調信号Spmの変調搬送波に対する基準搬送
波信号Scsの周波数誤差角をθ1と定義する。
【0060】位相変調信号Spmの変調搬送波に対する
基準搬送波信号Scsの周波数誤差の量dfと、位相平
面P上の位相差角度dθ(=θ−θ1)との間には、以
下の関係が成立する。
【0061】 dθ=2π・df・T (T:シンボル周期) 本発明では、Tは1シンボル周期、即ちT=1であるの
で、T=1を代入して変形すると、 df=dθ/2π ・・・(1) となる。一方、中心角度dθ、半径rの場合の円弧長a
は、 a=dθ・r であり、これを変形すると、 dθ=a/r ・・・(2) となる。よって、(1)へ(2)を代入すると、 df=(a/r)/2π となる。
【0062】本発明ではrは定数項であるので、円弧長
aと周波数誤差の量dfとの間には比例関係が成立する
ことがわかる。
【0063】図3(b)は図3(a)の一部拡大図であ
る。ここで、図3(b)より、円弧長aと((dIの絶
対値)+(dQの絶対値))とは、ほぼ比例関係にある
ことがわかる。
【0064】従って、((dIの絶対値)+(dQの絶
対値))に対応して、周波数誤差の量dfが求められ
る。
【0065】(B)周波数誤差の向きは、以下の方法に
より求められる。
【0066】位相変調信号Spmの変調搬送波に対する
基準搬送波信号Scsの周波数誤差の向きと、直交検波
出力信号Scmの連続した2シンボル間の同相信号成分
Iと直交信号成分Qとの間には、以下の関係が成立す
る。
【0067】ここで、「正の向き」とは位相変調信号S
pmの変調搬送波に対して基準搬送波信号Scsの周波
数が高いことを、「負の向き」とは位相変調信号Spm
の変調搬送波に対して基準搬送波信号Scsの周波数が
低いことを表すと定義する。
【0068】連続した2シンボルの同相信号成分である
同相信号成分Iと遅延同相信号成分dIが第1又は第4
象限内にある場合において、直交信号成分Qの遷移が正
の向きならば、周波数誤差の向きは負の向きである。逆
に直交信号成分Qの遷移が負の向きならば、周波数誤差
の向きは負の向きである。
【0069】連続した2シンボルの同相信号成分である
同相信号成分Iと遅延同相信号成分dIが第2又は第3
象限内にある場合において、直交信号成分Qの遷移が正
の向きならば、周波数誤差の向きは負の向きである。逆
に直交信号成分Qの遷移が負の向きならば、周波数誤差
の向きは正の向きである。
【0070】連続した2シンボルの直交信号成分である
直交信号成分Qと遅延直交信号成分dQが第1又は第2
象限内にある場合において、同相信号成分Iの遷移が正
の向きならば、周波数誤差の向きは負の向きである。逆
に同相信号成分Iの遷移が負の向きならば、周波数誤差
の向きは正の向きである。
【0071】連続した2シンボルの直交信号成分である
直交信号成分Qと遅延直交信号成分dQが第3又は第4
象限内にある場合において、同相信号成分Iの遷移が正
の向きならば、周波数誤差の向きは正の向きである。逆
に同相信号成分Iの遷移が負の向きならば、周波数誤差
の向きは負の向きである。
【0072】図3(a)では、以上のうち、同相信号成
分Iと遅延同相信号成分I1が第1象限内にあり、同相
信号成分の遷移の向き(ベクトルdIの向き)が負であ
るので、周波数誤差の向きは正の向きであることがわか
る。
【0073】上記(A),(B)の原理に基づき、周波
数誤差検出回路6は以下の通り動作する。
【0074】図3(a)に示すように、連続する2シン
ボル間において、直前のシンボルにおける位相変調信号
Spmの変調搬送波に対する基準搬送波信号Scsの周
波数誤差角θ1が、現在のシンボルにおける位相変調信
号Spmの変調搬送波に対する基準搬送波信号Scsの
周波数誤差角θに遷移したとする。
【0075】図1の同相信号成分Iは、図2の周波数誤
差検出回路6へ供給され、遅延回路11において1シン
ボル分だけ時間的に遅延され、直前のシンボルにおける
同相信号成分である遅延同相信号成分I1として出力さ
れる。これら同相信号成分Iと遅延同相信号成分I1は
第2の減算回路13へ供給され、遅延同相信号成分I1
と同相信号成分Iとの差分である差分同相信号成分dI
が求められる。これが図3(a)中のベクトルdIであ
る。
【0076】同様に、図1の直交信号成分Qは、図2の
周波数誤差検出回路6へ供給され、遅延回路11におい
て1シンボル分だけ時間的に遅延され、直前のシンボル
における直交信号成分である遅延直交信号成分Q1とし
て出力される。これら直交信号成分Qと遅延直交信号成
分Q1は第1の減算回路12へ供給され、遅延直交信号
成分Q1と直交信号成分Qとの差分である差分直交信号
成分dQが求められる。これが図3(a)中のベクトル
dQである。
【0077】これら差分同相信号成分dI及び差分直交
信号成分dQは、それぞれ第2の絶対値回路15及び第
1の絶対値回路14で絶対値がとられ、第2の絶対値信
号Sa2及び第1の絶対値信号Sa1として出力され
る。第1の絶対値信号Sa1の表す値は図3(a),図
3(b)中のdQの絶対値(dQの長さ)であり、第2
の絶対値信号Sa2の表す値は図3(a),図3(b)
中のdIの絶対値(dIの長さ)である。
【0078】これら第1の絶対値信号Sa1と第2の絶
対値信号Sa2は加算回路16で加算され、加算絶対値
信号Saaとして出力される。この加算絶対値信号Sa
aは、図3(a),図3(b)中のdQの絶対値(dQ
の長さ)とdIの絶対値(dIの長さ)の和である。
【0079】図4は図1の実施の形態における周波数誤
差量テーブルTeqの概念説明図である。図3(b)に
示すように、この和は、円弧長aとほぼ比例関係にある
と考えられるので、この和を加算絶対値信号Saaとし
て周波数誤差量検出解離17へ供給し、周波数誤差量テ
ーブルTeqを参照して、この和に一対一に対応する周
波数誤差の量を求め、この周波数誤差の量を表す周波数
誤差量信号Seqとして符号付加回路19へ出力する。
【0080】一方、周波数誤差の向きは、直交検波器2
から供給された同相信号成分Iと、遅延回路11から供
給された遅延同相信号成分I1と、第2の減算回路13
から供給された差分同相信号成分dIと、第1の減算回
路12から供給された差分直交信号成分dQとの組み合
わせから次のように求められる。
【0081】図3(a)に示すように、位相変調信号S
pmの変調搬送波に対する基準搬送波信号Scsの現在
の同相信号成分Iの値は正であるため、同相信号成分I
の符号は正である。
【0082】同様に、1シンボル前の同相信号成分であ
る遅延同相信号成分I1の値は正であるため、遅延同相
成分I1の符号は正である。
【0083】同様に、連続する2シンボル間の差分直交
信号成分dQの遷移は正の向きであるため、差分直交信
号成分dQの符号は正である。
【0084】図5は図1の実施の形態における周波数誤
差向きテーブルTedの概念説明図である。これらは誤
差向き検出回路18へ供給され、図5の周波数誤差向き
テーブルTedを参照して、周波数誤差の向きは正の向
きであると求められ、正の符号を持つ周波数誤差向き信
号Sedが出力される。
【0085】以上のように求められた周波数誤差の量と
周波数誤差の向きは符号付加回路19において組み合わ
され、周波数誤差信号Sfeとして出力される。周波数
誤差信号Sfeは積分回路20において積分され、周波
数誤差積分信号Sfeiとして図1の加算回路4に出力
され、位相誤差信号Speと加算されて誤差加算信号S
eaとして発振回路5に供給される。発振回路5は、誤
差加算信号Seaのレベルに応じた周波数の基準搬送波
信号Scsを発振出力し、直交検波回路2へ供給する。
【0086】このようにして、位相変調信号Spmの変
調搬送波と基準搬送波Scsとの位相誤差と周波数誤差
を検出し、この検出した位相誤差及び周波数誤差を補正
した基準搬送波信号Scsを生成する。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明の搬送波再生回
路、搬送波再生方法及び直交検波回路、直交検波方法に
よれば、次のような利点がある。
【0088】第1点として、周波数誤差を完全になくし
た基準搬送波を発生させることができ、位相変調信号を
正確に復調できる利点がある。その理由は、連続した2
シンボル間の同相信号成分と直交信号成分に基づいて、
これに対応する周波数誤差の量や向きを一義的に決定す
るので、基準搬送波の位相だけでなく周波数も変調搬送
波と一致させられるからである。
【0089】第2点として、簡易構成で作製コストが低
減できる利点がある。その理由は、乗算器等の高コスト
の回路部品が不要になるからである。
【0090】第3点として、同期外れが起きにくく、煩
雑な同期引き込み操作が不要になる利点がある。その理
由は、周波数誤差を自律的に補正でき、同期外れを未然
に回避できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の直交検波回路50のブロ
ック構成図である。
【図2】図1の実施の形態における周波数誤差検出回路
6のブロック構成図である。
【図3】(a)は図1の実施の形態における位相平面P
上での円弧長aと周波数誤差との相関説明図、(b)は
(a)の一部拡大図である。
【図4】図1の実施の形態における周波数誤差量テーブ
ルTeqの概念説明図である。
【図5】図1の実施の形態における周波数誤差向きテー
ブルTedの概念説明図である。
【図6】第1従来例の搬送波再生回路のブロック構成図
である。
【図7】第2従来例の周波数制御回路のブロック構成図
である。
【符号の簡単な説明】
1 位相変調信号入力端子 2 直交検波器 3 位相誤差検出回路 4 加算器 5 発振器 6 周波数誤差検出回路 11 遅延回路 12 第1の減算器 13 第2の減算器 14 第1の絶対値回路 15 第2の絶対値回路 16 加算器 17 周波数誤差量算出回路 18 誤差向き検出回路 19 符号付加回路 20 積分回路 50 直交検波回路 51 搬送波再生回路 112 復調回路 113 VCO 114 位相差検出手段 115 周波数ずれ方向検出手段 116 制御信号生成手段 117 可変発振手段 118 乗算手段 210 周波数誤差検出手段 211 位相検出手段 212 差分処理手段 220 積分手段 230 発振器

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相変調信号の変調搬送波と、前記位相
    変調信号を前記直交検波する基準搬送波との間の位相誤
    差を検出する位相誤差検出回路と、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出する周波数誤差検出回路と、 前記位相誤差検出回路の出力信号と前記周波数誤差検出
    回路の出力信号とを加算する加算回路と、 前記加算回路の出力信号のレベルに応じた周波数の前記
    基準搬送波を出力する発振回路とを具備し、 前記周波数誤差検出回路は、 前記位相変調信号を直交検波して得られた直交検波出力
    信号の同相信号成分と前記同相信号成分を1シンボル遅
    延させた遅延同相信号成分との差分の絶対値と、前記直
    交検波出力信号の前記直交信号成分と前記直交信号成分
    を1シンボル遅延させた遅延直交信号成分との差分の絶
    対値とを加算し、 前記加算した絶対値に対応して、前記変調搬送波に対す
    る前記基準搬送波の周波数誤差の量を求める ことを特徴
    とする搬送波再生回路。
  2. 【請求項2】 位相変調信号の変調搬送波と、前記位相
    変調信号を前記直交検波する基準搬送波との間の位相誤
    差を検出する位相誤差検出回路と、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出する周波数誤差検出回路と、 前記位相誤差検出回路の出力信号と前記周波数誤差検出
    回路の出力信号とを加算する加算回路と、 前記加算回路の出力信号のレベルに応じた周波数の前記
    基準搬送波を出力する発振回路とを具備し、 前記周波数誤差検出回路は、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分の符号と、前
    記同相信号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成
    分の符号と、前記遅延同相信号成分に対する前記同相信
    号成分の周波数誤差の遷移の向きと、前記直交検波出力
    信号の直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交信
    号成分に対する前記直交信号成分の周波 数誤差の遷移の
    向きとの組み合わせに基づき、前記変調搬送波に対する
    前記基準搬送波の周波数誤差の向きを求める ことを特徴
    とする搬送波再生回路。
  3. 【請求項3】 位相変調信号の変調搬送波と、前記位相
    変調信号を前記直交検波する基準搬送波との間の位相誤
    差を検出する位相誤差検出回路と、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出する周波数誤差検出回路と、 前記位相誤差検出回路の出力信号と前記周波数誤差検出
    回路の出力信号とを加算する加算回路と、 前記加算回路の出力信号のレベルに応じた周波数の前記
    基準搬送波を出力する発振回路とを具備し、 前記周波数誤差検出回路は、 前記位相変調信号を直交検波して得られた直交検波出力
    信号の同相信号成分と前記同相信号成分を1シンボル遅
    延させた遅延同相信号成分との差分の絶対値と、前記直
    交検波出力信号の前記直交信号成分と前記直交信号成分
    を1シンボル遅延させた遅延直交信号成分との差分の絶
    対値とを加算し、前記加算した絶対値に対応して、前記
    変調搬送波に対する前記基準搬送波の周波数誤差の量を
    求め、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分の符号と、前
    記同相信号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成
    分の符号と、前記遅延同相信号成分に対する前記同相信
    号成分の周波数誤差の遷移の向きと、前記直交検波出力
    信号の直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交信
    号成分に対する前記直交信号成分の周波数誤差の遷移の
    向きとの組み合わせに基づき、前記変調搬送波に対する
    前記基準搬送波の周波数誤差の向きを求める ことを特徴
    とする搬送波再生回路。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項3記載の搬送波再
    生回路において、 前記周波数誤差検出回路は、 前記加算した絶対値と前記周波数誤差の量とを対応付け
    て格納する周波数誤差量テーブルを具備する ことを特徴
    とする搬送波再生回路。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3記載の搬送波再
    生回路において、 前記周波数誤差検出回路は、 前記組み合わせと前記周波数誤差の量とを対応付けて格
    納する周波数誤差向きテーブルを具備することを特徴と
    する搬送波再生回路。
  6. 【請求項6】 位相変調信号の変調搬送波と、前記位相
    変調信号を前記直交検波する基準搬送波との間の位相誤
    差を検出し、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出し、 前記検出した位相誤差と前記検出した周波数誤差とを加
    算し、 前記加算したレベルに応じた周波数の前記基準搬送波を
    出力し、 前記周波数誤差を検出する際に、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分と前記同相信
    号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成分との差
    分の絶対値と、前記直交検波出力信号の前記直交信号成
    分と前記直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交
    信号成分との差分の絶対値とを加算し、前記加算した絶
    対値に対応して、前記変調搬送波に対する前記基準搬送
    波の周波数誤差の量を求める ことを特徴とする搬送波再
    生方法。
  7. 【請求項7】 位相変調信号の変調搬送波と、前記位相
    変調信号を前記直交検波する基準搬送波との間の位相誤
    差を検出し、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出し、 前記検出した位相誤差と前記検出した周波数誤差とを加
    算し、 前記加算したレベルに応じた周波数の前記基準搬送波を
    出力し、 前記周波数誤差を検出する際に、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分の符号と、前
    記同相信号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成
    分の符号と、前記遅延同相信号成分に対する前記同相信
    号成分の周波数誤差の遷移の向きと、前記直交検波出力
    信号の直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交信
    号成分に対する前記直交信号成分の周波数誤差の遷移の
    向きとの組み合わせに基づき、前記変調搬送波に対する
    前記基準搬送波の周波数誤差の向きを求める ことを特徴
    とする搬送波再生方法。
  8. 【請求項8】 位相変調信号の変調搬送波と、前記位相
    変調信号を前記直交検波する基準搬送波との間の位相誤
    差を検出し、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出し、 前記検出した位相誤差と前記検出した周波数誤差とを加
    算し、 前記加算したレベルに応じた周波数の前記基準搬送波を
    出力し、 前記周波数誤差を検出する際に、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分と前記同相信
    号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成分との差
    分の絶対値と、前記直交検波出力信号の前記直交信号成
    分と前記直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交
    信号成分との差分の絶対値とを加算し、前記加算した絶
    対値に対応して、前記変調搬送波に対する前記基準搬送
    波の周波数誤差の量を求め、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分の符号と、前
    記同相信号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成
    分の符号と、前記遅延同相信号成分に対する前記同相信
    号成分の周波数誤差の遷移の向きと、前記直交検波出力
    信号の直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交信
    号成分に対する前記直交信号成分の周波数誤差の遷移の
    向きとの組み合わせに基づき、前記変調搬送波に対する
    前記基準搬送波の周波数誤差の向きを求める ことを特徴
    とする搬送波再生方法。
  9. 【請求項9】 請求項6または請求項8記載の搬送波再
    生方法において、 前記周波数誤差の量を求める際に、 前記加算した絶対値と前記周波数誤差の量とを対応付け
    て格納する周波数誤差量テーブルを参照して求める こと
    を特徴とする搬送波再生方法。
  10. 【請求項10】 請求項7または請求項8記載の搬送波
    再生方法において、 前記周波数誤差の向きを求める際に、 前記組み合わせと前記周波数誤差の量とを対応付けて格
    納する周波数誤差向きテーブルを参照して求めることを
    特徴とする搬送波再生方法。
  11. 【請求項11】 位相変調信号を直交検波して直交検波
    出力信号を出力する直交検波器と、 前記変調搬送波と、前記位相変調信号を前記直交検波す
    る基準搬送波との間の位相誤差を検出する位相誤差検出
    回路と、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出する周波数誤差検出回路と、 前記位相誤差検出回路の出力信号と前記周波数誤差検出
    回路の出力信号とを加算する加算回路と、 前記加算回路の出力信号のレベルに応じた周波数の前記
    基準搬送波を前記直交検波器へ出力する発振回路とを具
    し、 前記周波数誤差検出回路は、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分と前記同相信
    号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成分との差
    分の絶対値と、前記直交検波出力信号の前記直交信号成
    分と前記直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交
    信号成分との差分の絶対値とを加算し、前記加算した絶
    対値に対応して、前記変調搬送波に対する前記基準搬送
    波の周波数誤差の量を求める ことを特徴とする直交検波
    回路。
  12. 【請求項12】 位相変調信号を直交検波して直交検波
    出力信号を出力する直交検波器と、 前記変調搬送波と、前記位相変調信号を前記直交検波す
    る基準搬送波との間の位相誤差を検出する位相誤差検出
    回路と、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出する周波数誤差検出回路と、 前記位相誤差検出回路の出力信号と前記周波数誤差検出
    回路の出力信号とを加算する加算回路と、 前記加算回路の出力信号のレベルに応じた周波数の前記
    基準搬送波を前記直交検波器へ出力する発振回路とを具
    備し、 前記周波数誤差検出回路は、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分の符号と、前
    記同相信号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成
    分の符号と、前記遅延同相信号成分に対する前記同相信
    号成分の周波数誤差の遷移の向きと、前記直交検波出力
    信号の直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交信
    号成分に対する前記直交信号成分の周波数誤差の遷移の
    向きとの組み合わせに基づき、前記変調搬送波に対する
    前記基準搬送波の周波数誤差の向きを求める ことを特徴
    とする直交検波回路。
  13. 【請求項13】 位相変調信号を直交検波して直交検波
    出力信号を出力する直交検波器と、 前記変調搬送波と、前記位相変調信号を前記直交検波す
    る基準搬送波との間の位相誤差を検出する位相誤差検出
    回路と、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出する周波数誤差検 出回路と、 前記位相誤差検出回路の出力信号と前記周波数誤差検出
    回路の出力信号とを加算する加算回路と、 前記加算回路の出力信号のレベルに応じた周波数の前記
    基準搬送波を前記直交検波器へ出力する発振回路とを具
    備し、 前記周波数誤差検出回路は、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分と前記同相信
    号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成分との差
    分の絶対値と、前記直交検波出力信号の前記直交信号成
    分と前記直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交
    信号成分との差分の絶対値とを加算し、前記加算した絶
    対値に対応して、前記変調搬送波に対する前記基準搬送
    波の周波数誤差の量を求め、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分の符号と、前
    記同相信号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成
    分の符号と、前記遅延同相信号成分に対する前記同相信
    号成分の周波数誤差の遷移の向きと、前記直交検波出力
    信号の直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交信
    号成分に対する前記直交信号成分の周波数誤差の遷移の
    向きとの組み合わせに基づき、前記変調搬送波に対する
    前記基準搬送波の周波数誤差の向きを求める ことを特徴
    とする直交検波回路。
  14. 【請求項14】 請求項11または請求項13記載の直
    交検波回路において、 前記周波数誤差検出回路は、 前記加算した絶対値と前記周波数誤差の量とを対応付け
    て格納する周波数誤差量テーブルを具備する ことを特徴
    とする直交検波回路。
  15. 【請求項15】 請求項12または請求項13記載の直
    交検波回路において、 前記周波数誤差検出回路は、 前記組み合わせと前記周波数誤差の量とを対応付けて格
    納する周波数誤差向きテーブルを具備することを特徴と
    する直交検波回路。
  16. 【請求項16】 位相変調信号を直交検波して直交検波
    出力信号を出力し、 前記変調搬送波と、前記位相変調信号を前記直交検波す
    る基準搬送波との間の位相誤差を検出し、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出し、 前記検出した位相誤差と前記検出した周波数誤差とを加
    算し、 前記加算したレベルに応じた周波数の前記基準搬送波に
    より前記位相変調信号を直交検波し、 前記周波数誤差を検出する際に、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分と前記同相信
    号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成分との差
    分の絶対値と、前記直交検波出力信号の前記直交信号成
    分と前記直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交
    信号成分との差分の絶対値とを加算し、前記加算した絶
    対値に対応して、前記変調搬送波に対する前記基準搬送
    波の周波数誤差の量を求める ことを特徴とする直交検波
    方法。
  17. 【請求項17】 位相変調信号を直交検波して直交検波
    出力信号を出力し、 前記変調搬送波と、前記位相変調信号を前記直交検波す
    る基準搬送波との間の位相誤差を検出し、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出し、 前記検出した位相誤差と前記検出した周波数誤差とを加
    算し、 前記加算したレベルに応じた周波数の前記基準搬送波に
    より前記位相変調信号を直交検波し、 前記周波数誤差を検出する際に、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分の符号と、前
    記同相信号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成
    分の符号と、前記遅延同相信号成分に対する前記同相信
    号成分の周波数誤差の遷移の向きと、前記直交検波出力
    信号の直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交信
    号成分に対する前記直交信号成分の周波数誤差の遷移の
    向きとの組み合わせに基づき、前記変調搬送波に対する
    前記基準搬送波の周波数誤差の向きを求める ことを特徴
    とする直交検波方法。
  18. 【請求項18】 位相変調信号を直交検波して直交検波
    出力信号を出力し、 前記変調搬送波と、前記位相変調信号を前記直交検波す
    る基準搬送波との間の位相誤差を検出し、 前記変調搬送波と前記基準搬送波との間の周波数誤差を
    検出し、 前記検出した位相誤差と前記検出した周波数誤差とを加
    算し、 前記加算したレベルに応じた周波数の前記基準搬送波に
    より前記位相変調信号を直交検波し、 前記周波数誤差を検出する際に、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分と前記同相信
    号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成分との差
    分の絶対値と、前記直交検波出力信号の前記直交信号成
    分と前記直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交
    信号成分との差分の絶対値とを加算し、前記加算した絶
    対値に対応して、前記変調搬送波に対する前記基準搬送
    波の周波数誤差の量を求め、 前記直交検波出力信号の前記同相信号成分の符号と、前
    記同相信号成分を1シンボル遅延させた遅延同相信号成
    分の符号と、前記遅延同相信号成分に対する前記同相信
    号成分の周波数誤差の遷移の向きと、前記直交検波出力
    信号の直交信号成分を1シンボル遅延させた遅延直交信
    号成分に対する前記直交信号成分の周波数誤差の遷移の
    向きとの組み合わせに基づき、前記変調搬送波に対する
    前記基準搬送波の周波数誤差の向きを求める ことを特徴
    とする直交検波方法。
  19. 【請求項19】 請求項16または請求項18に記載の
    直交検波方法において、 前記周波数誤差の量を求める際に、 前記加算した絶対値と前記周波数誤差の量とを対応付け
    て格納する周波数誤差量テーブルを参照して求める こと
    を特徴とする直交検波方法。
  20. 【請求項20】 請求項17または請求項18に記載の
    直交検波方法において、 前記周波数誤差の向きを求める際に、 前記組み合わせと前記周波数誤差の量とを対応付けて格
    納する周波数誤差向きテーブルを参照して求めることを
    特徴とする直交検波方法。
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