JPH1142045A - 冷凍パン生地の製造法 - Google Patents
冷凍パン生地の製造法Info
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Abstract
なるなど内相の問題を解消し、食感の優れたパンを得る
冷凍パン生地の提供。 【解決手段】冷凍パン生地の製造に際し、小麦粉:膨潤
度7〜11mlの小麦蛋白=90〜99:10〜1の重
量比からなる原料粉にL−アスコルビン酸とアミラーゼ
類を併用して生地を製造し、冷凍すること。
Description
関する。
な製品を供給するにはその全ての品種を毎日生産する必
要があり、少量多品種の生産が避けられない。しかし、
パン生地を冷凍保存し、適宜解凍してその後の工程を継
続することによって、一貫生産の製品に劣らぬパンの製
造ができれば、パン生地を集中生産して冷凍保存し、必
要量だけ解凍して製造することができ、製パン工場に於
ける製造スケジュールの円滑化を計りながら、消費者へ
新鮮なパンを常に供給することが可能になる。
ロ時間が著しく長くなる、パン体積の低下、パン内
相の気泡膜が厚くなり、食感が悪くなる、パン外相の
肌荒れ、パン形状の歪化などの問題を生じる。
に障害を生じ、更に障害酵母から漏洩してくる還元性物
質による影響、また凍結によるグルテンの変化や氷結晶
によるグルテン膜の破壊などによって、生地の構造が破
壊されるためと考えられている(田中康夫、中江利昭:
冷凍生地の理論と実際、P17他、1982、食研セン
タ−発行)。
への水の配合の減量、酵母の増量、冷凍耐性酵母の使
用、砂糖などの糖類や油脂含量を高くするなどが知られ
ている他に、更に種々の提案がある。
/又は二糖アルコール類以上の還元オリゴ糖を添加する
方法(特開平4−141041号)、ラクチトールを添
加する方法(特開平4−141042)、難消化性ポリ
サッカライド及び/又はイースト非資化性糖を添加する
方法(特開平5−252858)、ゼラチンと酵素分解
レシチン、モノグリセリドなどの乳化剤の混合物を添加
する方法(特開平4−234938)、パン生地の最終
発酵温度帯でゲル化しない熱可溶性のゲル化剤(例えば
ゼラチン)を添加する方法(特開平5−292872)
などが開示されている。
41042号では、パン表面の梨肌の出現を防止する効
果が十分でない。特開平5−252858号の難消化性
ポリサッカライドなどの添加では食感の低下がみられ
る。特開平4−234938号では、クロワッサンやデ
ニッシュ・ペストリイなどのようなリッチなパンにはあ
る程度適用できても、食パンやフランスパンなどのよう
なリーンなパンでは十分な効果が得られず、また特開平
5−292872号ではパン容積の減少防止効果はある
程度みられても、食感や風味の点でものたりないもので
あった。
方法(特開平06−253722号)、デキストランを
添加する方法(特開平08−9872号)、アミラーゼ
類と乳化剤を添加する方法(特開平08−89158
号)、冷水膨潤度と加熱膨潤度を特定の比率にし、冷水
膨潤度が4〜15の加工澱粉と澱粉分解酵素を添加する
方法(特開平08−80155号)などが開示されてい
て、リッチのみならずリーンな処方の製品に対してもあ
る程度適用されるとしているが、必ずしも満足のいくも
のでなかった。
る小麦粉生地であり、小麦粉生地を形成する主役は小麦
蛋白であるということから、小麦蛋白を用いる提案とし
て、例えば、小麦蛋白含量の高い小麦粉、或は小麦蛋白
(活性グルテン等)を添加するなどして実質上小麦タン
パク質含量16%以上になる小麦粉を使用する方法(特
開昭58−116625号)、グルテン、アミラーゼ、
アスコルビン酸、レシチンを配合した200〜350の
ミリング力を有する小麦粉を使用する方法(特開昭61
−234735号)、レシチン−グルテン複合体からな
る乳化剤を添加する方法(特開平03−117449
号)などが開示されている。
粉中の蛋白含量を増やすことにより、冷凍保存によるパ
ンの容積の低下を減じたり、特開平03−117449
号に示されている如くレシチンとグルテンを複合体にす
ることによって冷凍生地の膨化特性などをある程度改良
できるものの、何れも内相や外相の状態が必ずしも好ま
しいものといえるものでなかった。また、特開昭61−
234735号でも、ある程度効果が認められるが、小
麦粉が極めて特殊で商業的に入手困難で実現性に問題が
ある。
を克服すべく、種々の提案、試みがなされているが、冷
凍保存されたパン生地を用いて、スクラッチ法によるパ
ン(原材料から一貫生産される通常のパン)に劣らぬ品
質を有するパンを得るに至らず、特にリッチな処方では
比較的近い製品が得られるにしても、リ−ンな処方の製
品では品質的に十分満足できる域に達していない。
する課題は、冷凍パン生地を用いてパンを製造する際に
生じるパン体積の低下、パン表面のザラツキやパンの形
状や色調が悪い、梨肌の発生など外観の問題、すだちが
不均一で膜が厚くなるなど内相の問題を解消し、食感の
優れたパンを得る冷凍パン生地の提供にある。
に鑑み、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、冷凍
パンの製造に際し、小麦粉と特定の小麦蛋白を特定の比
率にした原料粉に、L−アスコルビン酸とアミラーゼ類
を併用することによって、問題点が解消されることを見
出して本発明を完成させた。即ち、冷凍パン生地の製造
に際し、小麦粉:膨潤度7〜11mlの小麦蛋白=90
〜99:10〜1の重量比からなる原料粉にL−アスコ
ルビン酸とアミラーゼ類を併用して生地を製造し、冷凍
することで達成される。
水、食塩、酵母、イーストフードの他、砂糖、グルコー
ス、異性化糖、オリゴ糖などの糖類、脱脂粉乳、全乳粉
末などの乳製品、ショートニング、マーガリン、バター
などの油脂類、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステルなどの乳化剤、シナモン、バジリコなどの香
辛料、ブランデー、ラム酒などの洋種類、レーズン、ド
ライチェリーなどのドライフルーツ、アーモンド、ピー
ナツなどのナッツ類、香料(例えばバニラエッセン
ス)、人工甘味料(例えばアスパラテーム)、ココアパ
ウダーなど一般にパンの製造に用いられる副原材料、或
はパンの種類によって用いられる副原材料を必要に応じ
て適宜添加し、混捏工程を経て得られる生地であって、
最終的にブルマン、イギリスパンなどの食パン類、バゲ
ット、パリジャンなどのフランスパン、スイートロー
ル、バンズ、テーブルロールなどの各種ロ−ル類の他、
菓子パン、イングリッシュマフィン、蒸気で加熱される
蒸しケーキ、中華饅頭、鉄板で焼かれるパンケーキ、グ
リドルケーキなどを製造するに用いられる生地を指称す
る。
製造に使用されている蛋白質含量が約11〜13重量%
の準強力乃至強力小麦粉を用いるが、パンの種類によっ
ては、中力小麦粉、薄力小麦粉を一部混用することもで
きる。また、必要に応じて小麦粉の一部(通常20%程
度まで)を、ライ麦粉、コーンフラワー、グラハムフラ
ワー、米粉などの穀粉に置換してもよい。また、本発明
では小麦粉と共に膨潤度7〜11mlの小麦蛋白を用い
るが、これら2成分を含む言葉として原料粉と呼称す
る。
粉の製パン適性をみるスウェリングパワーの測定法(小
麦粉より分離した乾燥前の生グルテンが1/50N乳酸
溶液中で膨潤する度合を測定)の1/50N乳酸溶液を
使用することを基本とし、測定方法が容易で再現性もよ
く、乾燥した小麦蛋白にも適用できるように後記に示す
改良した方法を用いて測定した値であり、膨潤度の値が
高いほど製パン適性が優れているとされている。市販の
小麦蛋白では、元の小麦粉の種類などによっても異なる
が、膨潤度が14ml程度或はそれ以上の値を示すけれ
ども、本発明にはそれより低い膨潤度7〜11mlの小
麦蛋白を使用する。
がでにくく、11mlを越えるとパンのボリュームはあ
っても外観や内相の状態が悪くなるなど、冷凍パン生地
に生ずる障害を克服する効果がでにくくなる。
えば小麦粉より分離された小麦蛋白を原料とし、密閉容
器中で水分を蒸発させないで加熱する、或は5〜40重
量%の含水アルコール溶液中に40℃程度の温度で短時
間浸漬処理し、凍結乾燥などで粉末化するなどの方法が
例示できる。
白を得る方法は、本発明で用いる小麦蛋白を製造する上
での好ましい態様の一例であり、必ずしもこの条件に制
限されるものでなく、要は膨潤度が7〜11mlの範囲
にあるように加工された小麦蛋白が得られる限り特に限
定される訳でない。尚、原料の小麦蛋白としては、小麦
粉に水を加えて混捏し、小麦粉中に含まれるグルテンを
水和、膨潤させて粘着性でまとまりのある生地をつく
り、この生地を水で洗浄して生地中の澱粉や水溶性物質
を洗い出した生グルテン、生グルテンをそのまま凍結し
た冷凍グルテン、或は生グルテンを真空乾燥、フラッシ
ュ乾燥、スプレイ乾燥や凍結乾燥などの方法で乾燥した
乾燥小麦蛋白などを用いることができる。
下の方法によって測定された値である。但し、未乾燥の
生グルテンの場合は、凍結乾燥し、粉砕したものを試料
とする。
と1/50N乳酸溶液20mlを投入し、ガラス棒で3
0秒間攪拌後減圧下で軽く脱泡する。脱泡後の懸濁液を
20ml容のメスシリンダー(20mlまでの目盛があ
り、実際には26ml程度までの溶液を注入することが
可能)に移し、1/50N乳酸溶液5ml用いてガラス
棒及びビーカーの壁に付着している小麦蛋白をメスシリ
ンダーに洗い流し、そのまま靜置する。靜置30分後に
メスシリンダーの口をサランラップで蓋をして3回転倒
を繰返した後靜置する。靜置2時間後に沈降した小麦蛋
白の容量(ml)を読みとって膨潤度とする。
通称ビタミンCと称せられ、植物、特に野菜や果実に多
く含まれている成分で、これを分離・抽出してもよい
が、通常は価格の点でD−グルコースから工業的に合成
されたものを利用する。
に作用してα−1,4−グルコシド結合やα−1,6−
グルコシド結合の加水分解に関与する酵素を総称し、具
体的には、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコア
ミラーゼ、イソアミラーゼなどが例示できるが、好まし
くはグルコアミラーゼを含む酵素製剤で、例えばグルコ
チームDB(ナガセ生化学工業製)が用いられる。
発明では1活性単位を40℃で10分間に1mgのグル
コースに相当する還元力を生成するに要する酵素量と定
義し以下の方法によって測定される。
り、40℃の恒温水槽に約10分間保ち、同温度の酵素
液1mlを加えて正確に20分間作用させ、沸騰浴中に
て10分間失活させ、冷後蒸留水で25mlとしたもの
を被検液とする。別に酵素1mlを先に失活させた後基
質5ml加え、蒸留水で25mlにしたものを酵素ブラ
ンクとし、Somogyi法によって定量したグルコー
スに相当する還元力から計算で求める。
で精製馬鈴薯澱粉を無水物で2.4gを約50mlの蒸
留水で分散し、2N−NaOHを10ml加えて溶解
し、沸騰水中で5分間加熱後冷却し、冷却後2N−CH
3 COOHでpH4.5に調整し、蒸留水で200ml
にて定容とした1.2%澱粉溶液を用い、酵素液は適宜
希釈したものを使用する。
小麦蛋白よりなる原料粉に、L−アスコルビン酸とアミ
ラーゼ類を併用して、生地を製造し、冷凍する冷凍パン
生地の製造法であり、これらの併用によって初めて所期
の効果が期待できる。その際、原料粉は小麦粉:膨潤度
7〜11mlの小麦蛋白=90〜99:10〜1の重量
比、より好ましくは93〜98:7〜2の重量比にし、
L−アスコルビン酸を原料粉100重量部に対し0.0
05〜0.10重量部、より好ましくは0.01〜0.
05重量部、アミラーゼ類をアミラーゼ活性が原料粉1
kg当り2000〜30000単位、より好ましくは5
000〜20000単位になるような割合で添加する。
の量が1重量%未満では殆ど効果がみられず、10重量
%を越えるとボリュームはあっても内相の状態が悪くな
ったり、食感が悪くなったりする。また、L−アスコル
ビン酸の量が原料粉100重量部に対して0.005重
量部未満では、生地の機械耐性を改良する効果や、パン
の外観や内層の品質を改善する効果が弱くなり、0.1
0重量部を越えるとパンのボリュームを減少させる。一
方、アミラーゼ類がアミラーゼ活性として原料粉1kg
に対し5000単位未満では内相や外相の状態を改善す
る効果が弱く、30000単位を越えると生地だれ等が
おこるなどの問題が発生する。
度7〜11mlの小麦蛋白より成る原料粉、L−アスコ
ルビン酸とアミラーゼ類を上記のような割合で使用する
生地に、目的とするパン生地に応じて適宜、食塩などの
塩類、砂糖などの糖類、マーガリンなどの油脂、全卵、
イースト、イーストフード、香料など常用の原材料を使
用することで、クロワッサンのようなリッチなパンのみ
ならずフランスパンのようなリーンなパンまで冷凍耐性
に優れたパン生地の製造を可能になる。パンの種類によ
っても変わるが、少なくとも2月間の冷凍期間をとって
も品質的に問題のないパンの製造が可能になる。この
際、一般的に冷凍生地を製造する時によく利用される冷
凍障害に強いとされるイースト、酒石酸モノグリセライ
ドエステルなどのごとき乳化剤、トレハロースなどのオ
リゴ糖、ソルビトールなどの糖アルコールなどを特に選
択して使用する手段、無発酵の冷凍生地とする手段、冷
凍を急速にして解凍を緩慢にするなどの手段をとっても
よいが、本発明では特にこれら手段を特に選択して実施
する必要はない。
生地の開発を主たる目的としているが、本発明のパン生
地を冷凍しないでそのままパンを製造してもボリューム
があって、外観、内相、食感の良好なパンが容易に得ら
れることは言うまでもない。
料粉をベースにして、未処理澱粉や加工澱粉と組み合わ
せることで、冷凍耐性を損なわずに、好みに合わせた食
感を有するパンをつくれることを可能にすることがあげ
られる。
りの部分で固定観念ができあっているが、一方では食感
は個人の嗜好の問題であり、同じ種類のパンでも食感に
バリエーションをもたせてほしいという要望も強い。こ
れに対して、例えばもちもち感を望むときは、ワキシー
コーンスターチやタピオカ澱粉などの未処理澱粉、或い
はこれらのエステル化澱粉やエーテル化澱粉を使用す
る。また、食感を幾分硬く感じさせたい時には、原料澱
粉を軽度に架橋した架橋エステル化澱粉や架橋エーテル
化澱粉などの加工澱粉を選択するだけで容易に食感を変
更できる。また、上記の未処理澱粉や加工澱粉をドラム
ドライヤーやエクストルーダーなどで処理して得られる
アルファー化澱粉も同じように用いることができる。そ
の際、添加量としては、パンの種類や使用する澱粉や加
工澱粉の種類によって異なるが、通常原料粉に対して3
〜20重量%程度とする。3重量%未満では食感を変え
る効果が弱く、20重量%を越えると幾分容積や風味が
低下する。
れている中種法、直捏法などのいずれの方法にも適用で
きる。以下に直捏法による製造法の一例を示す。
L−アスコルビン酸、アミラーゼ類、イースト、イース
トフード、食塩、砂糖など通常パンの製造に使用される
原材料を混合後、水を添加して混捏する。添加法として
は、小麦粉、膨潤度7〜11mlの小麦蛋白、L−アス
コルビン酸、アミラーゼ類を予め混合、これらの原材料
をその他の原材料とも予め混合、或は別々に添加するな
ど何れの方法もとれる。尚、油脂の添加は、油脂量の少
ない場合にはその他の添加物と混合してもよいが、多い
場合には水を添加して混捏後に行うことが望ましい。
0分程度発酵させる。得られた生地を適宜分割して生地
玉として冷凍するか又は分割、成型して冷凍する。冷凍
はトンネル式、ベルト式、流動床式などのエアブラスト
式冷凍装置や液体窒素トンネルフリ−ザ−、冷凍庫内静
置による冷凍などの方法で冷凍し、冷凍保存する。
に解凍し、必要に応じて寝かし、発酵、分割成型し、ホ
イロ工程を経て焼成或は蒸しを行って製品とすることが
できる。その際、解凍はリタ−ダ−、ドウコンディショ
ナ−、ホイロなどを用いて一定温度、好ましくは0〜1
8℃の一定温度で解凍するのが望ましい。
リ−ンな処方の製品に適用する冷凍耐性に優れたパン生
地が得られ、冷凍期間が少なくとも2月間はとれるよう
になった。また、澱粉、加工澱粉の種類を選択すること
によって、冷凍耐性を変えないで食感に幾分変化をつけ
ることも可能になった。
詳しく説明する。但し、部は重量部、%は重量%を示
す。
の乾燥小麦蛋白)をメイワパック(株)製のレトルトパウ
チに入れ、シールした試料を2点用意し、これらを予め
90℃に設定しておいた通風乾燥機に入れ所定時間加熱
した。得られた小麦蛋白の膨潤度を表1に示す。
ール100部に参考例1で使用した活性グルテンを10
部投入し、5分間分散させた後42℃まで昇温した。こ
の温度で10分間攪拌を続けた後、直ちに凍結乾燥し、
粉砕して得られた小麦蛋白の膨潤度を表2に示す。
部を溶解し、タピオカ澱粉100部を分散し、3%水酸
化ナトリウム溶液を加え、プロピレンオキサイド6部添
加し、40℃で20時間反応後、10%硫酸で中和、脱
水、乾燥して得られた置換度0.08のエーテル化タピ
オカ澱粉を得た。これを試料No.6とする。
白として市販の活性グルテン(膨潤度14.5ml)、
参考例1と参考例2で得られた試料No.1〜No.5
の小麦蛋白を使用し、以下の配合割合でフランスパン用
の生地を製造した。尚、原料粉として対照区では小麦粉
100部、小麦蛋白使用区では小麦粉と小麦蛋白の合計
量で100部とし、グルコチ−ムDB(ナガセ生化学工
業製のアミラーゼ製剤でアミラーゼ活性が20000単
位/g)についてはアミラーゼ活性が原料粉1kgに対
する酵素単位、それ以外については部で表す。
0型)に水以外の成分を投入して予め混合し、次いで水
を加え、捏上温度24〜25℃で混捏し、フロアタイム
を15分とり、350gずつに分割し、15分間のベン
チタイムをとってからフランスパン用に成型した。成型
後、−40℃の冷凍庫に40分置き、冷凍パン生地を製
造した。
月間保存した後、ドウコンディショナーを用いて15
℃、5時間放置して解凍した。解凍後、32℃のホイロ
で65分処理し、200℃で35分焼成してフランスパ
ンを得た。得られたパンを次の方法で評価し、その結果
を用いた試料と共に表3に示す。尚、表3で添加量は原
料粉100重量部中の小麦蛋白の重量部を示す。
体積を測定し、そのパンの重量で体積を除した比容積
(ml/g)で表す。 <外観> パンの形状、表面のザラツキや色調などを総合的に評
価。 ◎:良好 ○:やや良好 △:やや不良
×:不良 <内相> す立の均一性や膜の厚さなどを総合的に評価。 ◎:良好 ○:やや良好 △:やや不良
×:不良 <食感> 歯ざわり、阻嚼感や口溶けなどを総合的に評価。 ◎:良好 ○:やや良好 △:やや不良
×:不良
小麦蛋白5部を原料粉として使用し、L−アスコルビン
酸とグルコチームDBを表4の割合にした他は、実施例
1に準じてフランスパンを製造し、その結果を表4に示
す。尚、表4でL−アスコルビン酸は部、グルコチーム
DBはアミラーゼ活性が原料粉1kgに対する酵素単位
で表示する。
部とからなる原料粉、イースト5部、イーストフード
0.1部、L−アスコルビン酸0.015部、グルコチ
ームDB(アミラーゼ活性が原料粉1kgに対し120
00単位)、食塩2部、上白糖4部、ショートニング4
部、水57部を捏上温度24℃で混捏し、フロアータイ
ムを15分とり、250gずつに分割、丸めを行い、ベ
ンチタイム20分をとり食パン用に成型後−40℃の冷
凍庫で50分置いて冷凍生地を製造した。
月間保存した後、6℃で12時間放置して解凍した。解
凍後、32℃のホイロで65分発酵させ、180℃で3
5分焼成して食パンを得た。得られた食パンはボリュー
ムもあり、内相や外相の状態も良好であり、食パン特有
の食感を有するものであった。
4部とからなる原料粉、イースト6部、イーストフード
0.1部、L−アスコルビン酸0.015部、上白糖1
0部、脱脂粉乳2部、グルコチームDB(アミラーゼ活
性が原料粉1kgに対し12000単位)、食塩2g、
全卵15部、水47部を捏上温度24℃で混捏し、マー
ガリン15部を添加して混捏し、フロアータイムを15
分とり、50gずつに分割、丸めを行い、ベンチタイム
を15分とり、バターロール用に成型し、−40℃の冷
凍庫で30分置いて冷凍生地を製造した。
保存した後、6℃で12時間放置して解凍した。解凍
後、ホイロ32℃で50分発酵させ、200℃で10分
焼成してバターロールを得た。得られたバターロールは
ボリュームもあり、内相や外相の状態も良く、食感も良
好であった。
部とからなる原料粉、イースト6部、イーストフード
0.1部、L−アスコルビン酸0.015部、上白糖1
0部、脱脂粉乳2部、グルコチームDB(アミラーゼ活
性が原料粉1kgに対し12000単位)、全卵15
部、水47部を捏上温度24℃で混捏し、マーガリン1
0部を添加して混捏し、フロアータイムを15分とり、
50gずつに分割、丸めを行い、ベンチタイム15分を
とり、市販の餡40部を包み餡パンに成型し、−40℃
の冷凍庫で40分置いて冷凍生地を製造した。この冷凍
生地をー20℃の冷凍庫で2月保存した後、6℃で12
時間解凍し、ホイロ32℃で75分発酵させ、200℃
で10分間焼成して餡パンを製造した。得られた餡パン
は、ボリュームもあり、内相や外相の状態も良く、包餡
状態も良好であった。
部とからなる原料粉、参考例3の加工澱粉10部、イー
スト6.6部、イーストフード0.12部、L−アスコ
ルビン酸0.02部、上白糖11部、脱脂粉乳2.食塩
2部、グルコチームDB(アミラーゼ活性が原料粉1k
gに対し12000単位)を2部、全卵15部、水50
部を捏上温度24℃で混捏し、マーガリン11部を添加
して混捏温度24℃で混捏し、フロアータイムを15分
とり、250gずつに分割して32℃のホイロで65分
処理し、200℃で20分間焼成して食パンをを得た。
得られた食パンは、ボリュームもあり、内相や外相の状
態も良好であった。
部とからなる原料粉、試料No.2の加工澱粉10部、
イースト6.6部、イーストフード0.12部、L−ア
スコルビン酸0.015部、グルコチームDB(アミラ
ーゼ活性が原料粉1kgに対し12000単位)、食塩
2部、上白糖4部、ショートニング4.4部、水57部
を捏上温度24℃で混捏し、フロアータイムを15分と
り、250gずつに分割、丸めを行い、ベンチタイム2
0分をとり食パン用に成型後−40℃の冷凍庫で50分
置いて冷凍生地を製造した。
月間保存した後、6℃で12時間放置して解凍した。解
凍後、32℃のホイロで65分発酵させ、180℃で3
5分焼成して食パンを得た。得られた食パンはボリュー
ムもあり、内相や外相の状態も良好であった。一方、食
感に関しては、実施例3に比してもちもち感が強く感じ
られるものであった。
Claims (2)
- 【請求項1】冷凍パン生地の製造に際し、小麦粉:膨潤
度7〜11mlの小麦蛋白=90〜99:10〜1の重
量比からなる原料粉にL−アスコルビン酸とアミラーゼ
類を併用して生地を製造し、冷凍することを特徴とする
冷凍パン生地の製造法。 - 【請求項2】L−アスコルビン酸が原料粉100重量部
に対して0.01〜0.05重量部、アミラーゼ類がア
ミラーゼ活性として原料粉1kg当り5000〜200
00単位の割合である請求項1に記載の冷凍パン生地の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21589197A JP3689774B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 冷凍パン生地の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21589197A JP3689774B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 冷凍パン生地の製造法 |
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JPH1142045A true JPH1142045A (ja) | 1999-02-16 |
JP3689774B2 JP3689774B2 (ja) | 2005-08-31 |
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---|---|---|---|
JP21589197A Expired - Fee Related JP3689774B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 冷凍パン生地の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3689774B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109997890A (zh) * | 2019-03-27 | 2019-07-12 | 贵阳学院 | 一种面包品质的复合改良剂及其使用方法 |
CN111387244A (zh) * | 2020-04-15 | 2020-07-10 | 广西轩妈食品有限公司 | 一种适用于冷冻面团的微生物发酵方法 |
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1997
- 1997-07-25 JP JP21589197A patent/JP3689774B2/ja not_active Expired - Fee Related
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