JPH1137008A - フロートバルブ - Google Patents

フロートバルブ

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JPH1137008A
JPH1137008A JP19543197A JP19543197A JPH1137008A JP H1137008 A JPH1137008 A JP H1137008A JP 19543197 A JP19543197 A JP 19543197A JP 19543197 A JP19543197 A JP 19543197A JP H1137008 A JPH1137008 A JP H1137008A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】急激な閉鎖のない段階的な差動を確実に行える
ようにしたフロートバルブを提供する。 【解決手段】ケース10内部に空間12、連絡通路16
と、これらを連絡する連絡孔14を設け、さらにフロー
ト24、メインバルブ42、サブバルブ40とを備え、
メインバルブには空間12と連絡孔14とを連絡する補
助通路52を形成する。前記ケース内面で前記連絡孔の
周囲に着座面64、また、メインバルブの上面に該着座
面に接触する弾性素材製のバルブシート56を備える。
油面66が低い状態ではバルブシートと着座面は接触し
なくて空間12と連絡孔14は直接連絡する。油面が上
昇するに従い連絡孔14に吸い上げ力が働いてメインバ
ルブのバルブシートが着座面に接触し、メインバルブに
備えられた補助通路により空間12と連絡通路16とが
連通する状態となり、更に油面が上昇するとサブバルブ
によって補助通路52が閉じられて全閉状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属するの技術分野】本発明は、自動車の燃料タ
ンク内に発生する燃料ガスをキャニスターに導くためフ
ロートバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、図9に示すように、
燃料タンク70内の上部に、その燃料タンク内に発生す
る燃料ガスをキャニスター72に導くためのフロートバ
ルブ74が備えられている。このフロートバルブ74に
は、燃料タンク70の内圧の急激な上昇を緩和すると共
に給油口75から燃料の吹き返しを防止するために、キ
ャニスター72へ至る通路断面を2段階の段階差動を行
わせるものが種々提供されている。ここで、従来既知の
段階差動を行わせるフロートバルブを図10に示す。フ
ロートバルブ74は、内部に空間76を形成するケース
78を有する。そのケース78の空間76の内部に、そ
のケース78と摺接するためのリブ80を外面に形成し
たフロート82と、そのフロート82の上部にフロート
82に対して所定の範囲内で上下に変位可能な弁体84
と、フロート82を上方に付勢するためのスプリング8
6とを備える。ケース78の側面には、ケース78の内
外を連絡するための通気口88が形成され、ケース78
の上部には、前記空間76からキャニスター72に燃料
ガスを導くための連絡通路90が形成されている。弁体
84には前記連絡通路90より小さい断面の補助通路9
2が形成されており、弁体84がフロート82に対して
最下端の位置にある時には補助通路92は閉鎖され、弁
体84がフロート82に対して相対的に上方に変位した
時には補助通路92は開かれるようになっている。ケー
ス78の内壁において、前記連絡通路90の空間76へ
の開口位置の周囲は、前記弁体84が接触する着座面9
4となっている。
【0003】このフロートバルブの動作を図10乃至図
13に基づいて説明する。図10に示すような油面96
が下位に位置する場合には、フロート82はケース78
内で下位に位置し、弁体84は着座面94から充分離れ
ている。この状態においては、ケース78の空間76と
キャニスター72への連絡通路90とは弁体84で遮断
されることはなく、燃料タンク70の内部に発生した燃
料ガスは、通気口88から空間76と連絡通路90とを
経てキャニスター72に導かれる。
【0004】次に、給油による燃料タンク70内の燃料
の増加や、自動車の過度の傾斜や転倒によって、油面9
6がケース78の内部に至ってフロート82が上昇し、
そのフロート82と共に弁体84が上昇する。ここで、
図11に示すように、弁体84が着座面94に接近した
場合に、空間76から連絡通路90へ至る燃料ガスの流
れに通路抵抗が生じ、その通路抵抗は吸い上げ力となっ
て弁体84を浮き上がらせる。段階差動を行わないフロ
ートバルブにおいては、一般に弁体がフロートと一体に
上下に移動する構成であり、弁体が着座面に接近した場
合に、燃料ガスの吸い上げ力によって弁体とフロートが
急に浮き上がって連絡通路を閉鎖させる。このように連
絡通路を急に閉鎖すると、燃料タンク内の圧力が急上昇
して、給油時に給油口から燃料が吹きこぼれる不具合が
あった。
【0005】しかし、図10に示した段階差動を行う構
造のものは、フロート82に対して弁体84を相対的に
変位可能にしたので、図11のような弁体84が着座面
94に接近した場合に、燃料ガスの吸い上げ力によっ
て、弁体84のみが浮き上がりフロート82は浮き上が
らないようにしている(図12)。この図12の状態で
は、弁体84が着座面94に着座し、空間76から連絡
通路90へ直接至る広い通路断面が弁体84によって閉
鎖される。その際、弁体84の中央に形成された補助通
路92が開かれ、その補助通路92を介して空間76か
ら連絡通路90に燃料ガス導入される。即ち、空間76
と連絡通路90とを連絡する断面が、図12の場合は図
10の場合に比べて狭くなる。その後、油面96が更に
上昇することによってフロート82が上昇し、そのフロ
ート82によって弁体84の補助通路92が閉鎖される
(図13)。このように、図10に示した段階差動を行
う構造のものは、図10のような空間76と連絡通路9
0とを直接連絡する段階と、図12のような補助通路9
2を介して空間76と連絡通路90とを連絡する段階の
2段階に変化し、連絡通路90が急激に閉鎖されるのを
防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10に示した構成の
ものでは、図11に示すように、弁体84が着座面94
に所定の距離まで接近しない限り、吸い上げ力による弁
体84の吸い上げ効果が発生せず、段階効果が得られな
いという不具合があった。また、吸い上げ力によって弁
体84が着座面94に接触すると、弁体84を支持して
いたフロート82は弁体84の重量分だけ軽くなって、
その分だけ浮き上がる。しかし、弁体84の吸い上げ発
生位置が、図11に示すように、弁体84並びにフロー
ト82が着座面94に接近した位置であるので、図11
のフロート82の位置からフロート82が弁体84の重
量分だけ軽くなって浮き上がると、フロート82は直ち
に弁体84の補助通路92を閉じる位置付近に至り、急
激な全閉に近い状態となる。この結果、差動が充分に得
られないという欠点があった。更に、フロート82はス
プリング86とのバンラス上から、ある程度重量を必要
とすることから肉厚となることが多く、しかもフロート
82は樹脂の成形品であることが多いので、フロート8
2に成形収縮が生じ易かった。この結果、フロート82
において、ケース78との摺接部であるリブ80の精度
が出しにくく、閉弁時に着座部94への弁体84の芯ズ
レが生じたり、弁漏れが生じるという不具合があった。
その上、ケース78における連絡通路90の箇所の成形
収縮により、着座面94の精度が悪くなって、弁漏れが
生じるという問題もあった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、急激な閉鎖のない段階的な差動を確実に行えるよう
にしたフロートバルブを提供することを目的とするもの
である。本発明は更に、着座部と弁体との芯ズレを少な
くするフロートバルブを提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、内部に空間を形成したケースと、ケース内
に形成されるもので前記空間と連絡する連絡孔と、ケー
ス内に移動自在に備えられるフロートと、そのフロート
に対して所定の範囲内で相対的に変位可能なメインバル
ブと、そのメインバルブを貫通して形成される補助通路
と、前記連通孔と嵌合して前記空間とその連通孔とを連
絡するものであって前記メインバルブに形成されるガイ
ド部材と、前記メインバルブに形成されるものであって
前記連絡孔との間隔が所定の範囲内になった時に前記連
絡孔における空間への開口部付近に前記メインバルブを
吸い上げる力を発揮させる吸引力発生部材と、前記ケー
スの内面に備えられるものであって前記連絡孔の空間側
への開口部の周囲に備えられる第一密閉部材と、前記メ
インバルブの上昇時にそのメインバルブと共に移動する
ものであって前記第一密閉部材と接触してその接触箇所
を密閉する第二密閉部材とを有し、前記吸引力発生部材
と前記連絡孔との間隔が所定範囲に達しない間は前記連
絡孔と前記空間とを直接連絡し、前記吸引力発生部材と
前記連絡孔との間隔が所定範囲内の間隔になると、前記
メインバルブに吸い上げ力が働いてそのメインバルブを
上昇させて前記第一密閉部材と前記第二密閉部材とを接
触させ、前記メインバルブに形成した補助通路を介して
前記空間と前記連通孔とを連絡するようにしたものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係わるフロートバルブの一実施形
態を示す断面図であり、図2は図1のフロートバルブの
主要構成要素の斜視図である。フロートバルブのケース
10はその内部に空間12を有し、その空間12はケー
ス10の上部に形成した連絡孔14を介して、図示しな
いキャニスターに通じる連絡通路16と連絡している。
このケース10の下部には、穴18を形成したキャップ
20が取り付けられる。このケース10は燃料タンクの
内部に露出しており、ケース10内の空間12は前記キ
ャップ20の穴18を通じて燃料タンクの内部と連絡し
ている。ケース10の側面にはその内外に通じる通気口
22が形成されており、ケース10の空間12へはその
通気口22を通じて燃料タンク内の燃料ガスが導入され
る。
【0010】ケース10の空間12には、フロート24
と、そのフロート24と前記キャップ20との間に介在
するスプリング26とが備えられる。フロート24は、
図2乃至図4に示すように、内側に位置する逆コップ状
の主重量部28と、その主重量部28の外側にある筒状
の外周部30と、主重量部28と外周部30とを連絡す
る連結腕32とから成る。前記外周部30の外面には、
前記ケース10の内壁と摺接するための複数個の摺接部
としてのリブ34と、後述するメインバルブの移動範囲
を規制するための係止突起36とが形成される。この主
重量部28は、逆コップ状に配置されているので、フロ
ート24全体として上部側の方が下部側より体積が多く
なっている。
【0011】コップ状の底面に相当するフロート24の
上面には、図2に示すように、円盤状でその中央に上方
に伸びる突起38を一体に形成したサブバルブ40が備
えられる。そのサブバルブ40を載せたフロート24の
上から、メインバルブ42がフロート24に被せられ
る。メインバルブ42は、図2に示すように、逆コップ
状の基部44と、その基部44より下方に伸びる係止脚
46と、その基部44より上方に伸びる放射状の複数枚
のフィンから成るガイド部材48と、その基部44より
上方に伸び前記ガイド部材48より長さが短くしかもガ
イド部材48の外面よりも内側に位置する吸引力発生部
材としてのスリーブ50とから構成される。基部44の
中央にはそこを貫通する補助通路52(図1)が形成さ
れる。係止脚46は先端が閉鎖された状態の溝54(図
2)を有し、その溝54が前記フロート24に形成され
た係止突起36に係合し、その係合によってメインバル
ブ42はフロート24に対して所定の距離内で相対的に
変位可能となっている。
【0012】前記ガイド部材48は、メインバルブ42
がどの位置に移動しても、必ず前記ケース10に形成さ
れた連絡孔14に嵌合するよう設定される。連絡孔14
と嵌合しているガイド部材48は放射状の複数枚のフィ
ンから成るので、図1の状態では連絡孔14は空間12
と連絡通路16とを連絡する。前記スリーブ50は、そ
の先端部と前記連絡孔14との間で、空間12と連絡孔
14との間の通路断面を変化させるものである。その通
路断面はメインバルブ42の移動に応じて変化し、その
通路断面の変化に伴って通路抵抗が変化し、所定以上の
通路抵抗が生じるとメインバルブ42を上昇させるもの
である。なお、前記スリーブ50は、放射状の複数枚の
フィンから成るガイド部材48の全周にわたるものであ
っても、部分的なものであっても良い。
【0013】放射状に配置されるガイド部材48の周囲
に、弾力性を有する素材からなる第二密閉部材としての
環状のバルブシート56が備えられる。この環状のバル
ブシート56は、断面が均等の厚さのものでも良いが、
図5に示すように、バルブシート56の上面に上方に突
出する環状のリブ58を形成すると共に、バルブシート
56の下面に下方に突出する環状のリブ60を形成した
ものでも良い。この場合、これら環状のリブ58の直径
と環状のリブ60の直径とは異なる大きさに設定する。
また、バルブシート56の下面には、前記環状のリブ6
0の他にバランスの点から切欠を設けたリブ62を設け
ても良い。ケース10の内壁には、前記連絡孔14の空
間12側への開口部の周囲に、前記バルブシート56と
接触するための第一密閉部材としての着座面64が形成
される。
【0014】以上のように構成されたフロートバルブに
よれば、図1に示すように、油面66が下位に位置する
場合には、フロート24がケース10内で最下位に位置
し、スリーブ50の先端と連絡孔14との距離は最大と
なっている。従って、この図1の状態においては、連絡
孔14と前記空間12との間には通路抵抗が生じない。
その後、油面66が上昇すると、図6に示すように、フ
ロート24とメインバルブ42が上昇し、スリーブ50
の先端部が連絡孔14に近づき、それに伴って空間12
と連絡孔14との通路断面が徐々に狭くなり、通路抵抗
が大きくなる。通路抵抗が所定範囲になると、メインバ
ルブ42に吸い上げ力が働き、その吸い上げ力によって
メインバルブ42が上昇させられて図7の状態になる。
前記スリーブ50の高さは予め任意に設定できるもので
あり、図6において、バルブシート56と着座面64と
の間の距離Hが充分に長い状態でも、スリーブ50の先
端部と連絡孔14の開口部との距離hを短くすることが
できる。
【0015】吸い上げ力によってメインバルブ42が上
昇させられた図7の状態では、バルブシート56は一方
をメインバルブ42に接触すると共に他方を着座面64
に接触し、しかもバルブシート56は着座面64とメイ
ンバルブ42とによって両面が圧迫される。具体的に
は、バルブシート56の上面の環状のリブ58は着座面
64と接触し、下面の環状のリブ60はメインバルブ4
2と接触する。これら環状のリブ58,60は弾力性を
有するので、樹脂成形で形成される着座面64やメイン
バルブ42にうねりがあっても、環状のリブ58,60
は確実に着座面64やメインバルブ42に接触する。こ
れによって、環状のバルブシート56の両面の外側と内
側とは気密性を保った状態で密閉される。この際、サブ
バルブ40はメインバルブ42とは離れた状態となり、
メインバルブ42の補助通路52は開放される。この結
果、補助通路52を介して空間12と連絡孔14とが連
絡される。補助通路52によって空間12と連絡孔14
とが連絡される図7の状態は、図6の状態と比べて空間
12から連絡孔14への通路断面が狭くなり、段階差動
を確保することができる。この図7の油面66の高さ
を、オートロック時の油面高さに設定する。
【0016】図7のように、メインバルブ42が吸い上
げられた際に、フロート24はメインバルブ42やバル
ブシート56の重量分だけ上昇する。しかし、バルブシ
ート56と着座面64との間隔H(図6)を長く設定す
ることができるので、補助通路52を介して空間12と
連絡孔14とを連絡する状態を長く確保することがで
き、直ちに全閉になることを防止することができる。ま
た、図1並びに図2に示すように、前記フロート24
は、内側の逆コップ状の主重量部28と、その主重量部
28の外側にある筒状の外周部30との内外2重の構成
部材から構成し、それら主重量部28と外周部30とを
連結腕32で連結したものである。外側の外周部30に
比べて内側の主重量部28にフロート24の肉厚(重
量)を集中してあるので、肉厚の主重量部28に成形収
縮が生じても、外周部30とその外部のリブ34には成
形収縮の影響は少ない。従って、前記ケース10と摺接
するリブ34の精度を従来のように確保でき、閉弁時で
の着座面64へのバルブシート56の芯ズレや弁漏れの
発生を防止することができる。また、主重量部28にお
ける肉厚箇所を逆コップ状として上位に配置するので、
図3並びに図4に示すように、油面66の下位になる可
能性のあるフロート24の容積を少なくすることがで
き、メインバルブ42が吸い上げられた際のフロート2
4浮き上がりを少なくすることができる。図の状態から
継ぎ足し給油がされると、油面66が上昇してフロート
24とサブバルブ40が更に上昇し、サブバルブ40に
よって補助通路52が閉鎖されて、燃料タンクが満タン
状態となる(図8)。
【0017】前記ケース10の上部にはキャニスターに
連絡する連絡通路16が一体に形成されるが、一般にそ
の連絡通路16はケース10の上部で水平に曲げられ
る。ここで、ケース10において水平に曲がった箇所を
管部68とすれば、管部68の外壁に当たる箇所とそれ
に対向する位置のケース10の上面に当たる箇所との間
は従来は隙間無く一体になっている。しかし、本発明で
は図1に示すように、管部68の外壁とそれに対向する
位置のケース10の上壁とを区画し、その間に外部と通
じる隙間69を形成する。この隙間69を形成すること
によって、成形時のケース10の変形を阻止して、ケー
ス10の成形収縮による着座面64のズレの発生を少な
くすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わるフロート
バルブによれば、従来のような弁体と着座面とが接近し
ない限り吸い上げ効果が発生しないものと違って、バル
ブシートと着座面との距離が長い場合でも吸い上げ効果
を発揮できる。また、狭い通路断面の状態から全閉まで
間のフロートの上昇距離を長く確保することができるの
で、急激な全閉を防止することができ、燃料の吹きこぼ
れを防ぐことができる。更に、フロートは、内側の肉厚
のある主重量部と外側の比較的肉厚の薄い外周部とから
構成し、成形収縮の影響の少い外周部にケースと摺接す
るリブを形成したので、閉弁時にバルブシートと着座部
との芯ズレや弁漏れを防止することができる。その上、
ケースの上部に形成する連絡通路の管部と、それに対向
する位置のケース上面との間に外部と通じる隙間を形成
することによって、成形時のケースの変形を防止して、
着座面の位置ズレの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるフロートバルブの一実施形態を
示す断面図である。
【図2】図1のフロートバルブの主要構成要素の斜視図
である。
【図3】図1におけるフロートのX−X線断面図であ
る。
【図4】図1におけるフロートのY−Y線断面図であ
る。
【図5】本発明に使用するバルブシートの拡大断面図で
ある。
【図6】図1の状態から油面が上昇した状態を示すフロ
ートバルブの断面図である。
【図7】図6の状態から吸い上げによってメインバルブ
が着座面に接触した状態を示すフロートバルブの断面図
である。
【図8】図7の状態から油面が上昇して通路が全閉にな
った状態を示すフロートバルブの断面図である。
【図9】燃料タンクとフロートバルブとキャニスターの
位置関係を示す構成図である。
【図10】従来のフロートバルブの断面図である。
【図11】図10の状態から油面が上昇した状態を示す
フロートバルブの断面図である。
【図12】図11の状態から吸い上げによってメインバ
ルブが着座面に接触した状態を示すフロートバルブの断
面図である。
【図13】図12の状態から油面が上昇して通路が全閉
になった状態を示すフロートバルブの断面図である。
【符合の説明】
10 ケース 12 空間 14 連絡孔 16 連絡通路 22 通気口 24 フロート 28 主重量部 30 外周部 34 リブ 40 サブバルブ 42 メインバルブ 48 ガイド部材 50 スリーブ 52 補助通路 56 バルブシート 58 環状リブ 60 環状リブ 64 着座面 68 管部 69 隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空間を形成したケースと、ケース
    内に形成されるもので前記空間と連絡する連絡孔と、ケ
    ース内に移動自在に備えられるフロートと、そのフロー
    トに対して所定の範囲内で相対的に変位可能なメインバ
    ルブと、そのメインバルブを貫通して形成される補助通
    路と、前記連通孔と嵌合して前記空間とその連通孔とを
    連絡するものであって前記メインバルブに形成されるガ
    イド部材と、前記メインバルブに形成されるものであっ
    て前記連絡孔との間隔が所定の範囲内になった時に前記
    連絡孔における空間への開口部付近に前記メインバルブ
    を吸い上げる力を発揮させる吸引力発生部材と、前記ケ
    ースの内面に備えられるものであって前記連絡孔の空間
    側への開口部の周囲に備えられる第一密閉部材と、前記
    メインバルブの上昇時にそのメインバルブと共に移動す
    るものであって前記第一密閉部材と接触してその接触箇
    所を密閉する第二密閉部材とを有し、前記吸引力発生部
    材と前記連絡孔との間隔が所定範囲に達しない間は前記
    連絡孔と前記空間とを直接連絡し、前記吸引力発生部材
    と前記連絡孔との間隔が所定範囲内の間隔になると、前
    記メインバルブに吸い上げ力が働いてそのメインバルブ
    を上昇させて前記第一密閉部材と前記第二密閉部材とを
    接触させ、前記メインバルブに形成した補助通路を介し
    て前記空間と前記連通孔とを連絡するようにしたことを
    特徴とするフロートバルブ。
  2. 【請求項2】 前記フロートと前記メインバルブとの間
    にそのメインバルブに対して相対的に変位可能なサブバ
    ルブを備え、前記補助通路を介して前記空間と前記連通
    孔とを連絡した状態の後に、前記フロートの上昇によっ
    て前記サブバルブで前記補助通路を閉鎖することを特徴
    とする請求項1記載のフロートバルブ。
  3. 【請求項3】 前記第一密閉部材を前記ケースの内面に
    形成される着座面とし、前記第二密閉部材を前記ガイド
    部材の周囲に備えられた弾力性を有する素材から成る環
    状のバルブシートとすることを特徴とする請求項1記載
    のフロートバルブ。
  4. 【請求項4】 前記バルブシートが一方の側面に環状の
    リブを設けると共に他方の側面に環状のリブを有し、そ
    れら両側の環状のリブの直径を異なるものとしたことを
    特徴とする請求項3記載のフロートバルブ。
  5. 【請求項5】 前記フロートを内側の主重量部とその外
    側の比較的重量の少ない外筒部とそれら主重量部と筒状
    部とを連結する連結腕とから構成し、その外筒部の外面
    に前記ケースの内面と摺接するための摺接部を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のフロートバルブ。
  6. 【請求項6】 前記ケース内に前記連絡孔を中心に前記
    空間の反対側に連絡通路を形成し、その連絡通路を構成
    する前記ケースの一部としての管部と前記ケースの上面
    との間に、外部と連絡できる隙間を形成したことを特徴
    とする請求項1記載のフロートバルブ。
JP19543197A 1997-07-22 1997-07-22 フロートバルブ Expired - Fee Related JP3928062B2 (ja)

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