JP2010095247A - 燃料遮断弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロートが上昇下降の際に発生する衝撃音を低減することができる燃料遮断弁を提供する。
【解決手段】燃料遮断弁1は、弁室42を形成するケース本体部23、ケース本体部の上側に配置され弁室に突出して接続通路41を形成する筒部24、及び筒部の下部に設けられたシール部25を有するケーシング2と、弁室に収容され弁室内を昇降するフロート3と、フロートの上に配置され、シール部に離接するシート部52をもち、フロートとともに弁室を昇降してシート部がシール部に離接することで接続通路を開閉する衝撃吸収部材5とを備える。 衝撃吸収部材は、シート部の径方向外側に突設され弾性を有する第1アーム部54、第1アーム部又はシート部から突設されて先端が自由端であり弾性を有する第2アーム部53、第2アーム部の先端に設けられフロートに当接する当接部53a、及び第1アーム部の先端に設けられ最下位に位置するときにケース本体部に係止される係止部54cを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明の第1の実施形態に係る燃料遮断弁について、図面を参照にしつつ具体的に説明する。図1に示すように、燃料遮断弁1は、燃料タンク8の上部に装着されている。燃料タンク8の上壁81には、取付穴82が形成されている。燃料遮断弁1は、取付穴82に挿着され、取付穴82の周縁の上壁81に固定されている。燃料遮断弁1の上部には、燃料満タン検知器83が設けられている。燃料遮断弁1は、燃料タンク8の内部と燃料満タン検知器83とを接続する接続通路41をもつ。燃料満タン検知器83は、その通路83aを通じて外部のキャニスタなどに接続される。車両の傾斜、揺動などにより燃料タンク8に貯留されている燃料の液位Lが所定レベルまで上昇したときに、燃料遮断弁1は、接続通路41を閉止して、燃料タンク8の外部に装着されているキャニスタなどに燃料が流出を規制する。
第2の実施形態は、図4に示すように、衝撃吸収部材5が、ケーシング2に保持されている点が、第1の実施形態と相違する。
第3の実施形態においては、図8に示すように、第2アーム部53の配置が、第1実施形態と相違する。第2アーム部53の基端は、第1アーム部54の内側面におけるケース本体部23の側壁に近接する部分に連結されている。即ち、第1アーム部54は、径方向に延び互いに対向する第1の一対の直線部分54dと、直線部分54dの径方向外側に連結され周方向に延びる第2の直線部分54eとからなる。第1アーム部54は、シート部52とともに四角形に開口する枠状部を形成している。第2アーム部53の基端は、第2の直線部分54eに連結されている。第2アーム部53は、基端から径方向内側に向かって直線状に延びている。第2アーム部53の先端は、自由端であり、その下面に当接部53aが突設されている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
第4の実施形態においては、図9に示すように、第2アーム部53の配置が、第1の実施形態と相違する。即ち、第1アーム部54は、径方向に延び互いに対向する第1の一対の直線部分54dと、直線部分54dの径方向外側に連結され周方向に延びる第2の直線部分54eとからなる。第1アーム部54は、シート部52とともに四角形に開口する枠状部を形成している。第2アーム部53の基端は、四角形枠状の第1アーム部54の内側面であって、径方向に延びる一対の第1の直線部分54dのうちの一方の中央部に連結されている。第2アーム部53は、この基端から、径方向と直交する方向、即ち周方向に直線状に延びている。即ち、第2アーム部54は、第1アーム部54の枠状部における第2の直線部分54eの延び方向と平行に延びている。第2アーム部53の延び方向の先端は、自由端であり、その下面に当接部53aが突設されている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
Claims (9)
- 燃料タンクの上部に装着され、該燃料タンクの内部と外部とを接続する接続通路を開閉することで前記燃料タンクの内部と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
前記接続通路と前記燃料タンクの内部とを連通する弁室と、
該弁室を形成するケース本体部、該ケース本体部の上側に配置され前記弁室に突出して前記接続通路を形成する筒部、及び該筒部の下部に設けられたシール部、を有するケーシングと,
前記弁室に収容され前記弁室内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートと、
前記シール部と前記フロートとの間に配置され、少なくとも前記フロートが下降するときに該フロートに係合する係合部及び前記シール部に離接するシート部をもち、前記フロートとともに前記弁室を昇降して前記シート部が前記シール部に離接することで前記接続通路を開閉する衝撃吸収部材と、を備え、
該衝撃吸収部材は、前記シート部を径方向の中心部に配置しているとともに該シート部から径方向外側に前記係合部を設けており、前記シート部の径方向外側に突設され弾性を有する第1アーム部、前記第1アーム部又は前記シート部から突設されて先端が自由端であり弾性を有する第2アーム部、前記第2アーム部の前記先端に設けられ上昇する前記フロートに当接する当接部、及び前記第1アーム部の径方向外側の先端に設けられ前記弁室で最下位に位置するときに前記ケース本体部に係止される係止部、を有することを特徴とする燃料遮断弁。 - 前記衝撃吸収部材に形成された上壁は、該上壁の上面に設けられた前記シート部、該上壁の下面に突設された前記当接部、前記フロート上昇時に前記フロートが前記当接部に当接したときに上方に弾性変形する前記第2アーム部、及び前記フロート下降時に前記係止部が前記ケース本体部に係止されたときに下方に弾性変形する前記第1アーム部をもつ請求項1記載の燃料遮断弁。
- 前記第1アーム部は、先端に前記係止部をもち、
前記ケース本体部に形成された側壁は、前記係止部の昇降をガイドするガイド穴をもち、前記係止部は、前記衝撃吸収部材が前記弁室で最下位に位置するときに前記ガイド穴の下端に係止される請求項1又は2に記載の燃料遮断弁。 - 燃料タンクの上部に装着され、該燃料タンクの内部と外部とを接続する接続通路を開閉することで前記燃料タンクの内部と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
前記接続通路と前記燃料タンクの内部とを連通する弁室と、
該弁室を形成するケース本体部、該ケース本体部の上側に配置され前記弁室に突出して前記接続通路を形成する筒部、及び該筒部の下部に設けられたシール部、を有するケーシングと,
前記シール部に離接するシート部をもち、前記弁室に収容され該弁室内の燃料液位により浮力を増減して昇降することで、前記シート部が前記シール部に離接して上記接続通路を開閉するフロートと、
前記シール部と前記フロートとの間に配置され前記ケース本体部に保持された衝撃吸収部材と、
を備え、
前記衝撃吸収部材は、径方向の中心部に開口して前記シート部を進退可能にする貫通穴、該貫通穴の周縁から径方向外側に突設され弾性を有する第1アーム部、前記第1アーム部又は前記シート部から突設されて先端が自由端であり弾性を有する第2アーム部、前記第2アーム部の前記先端に設けられ前記フロートに離接する当接部、前記第1アーム部の径方向外側の先端に設けられ前記ケース本体部に係止された係止部、及び前記貫通穴の周縁から径方向外側に設けられ前記フロートに離接する係合部、を有することを特徴とする燃料遮断弁。 - 前記衝撃吸収部材に形成された上壁は、該上壁の下面に突設されて前記フロートに離接する前記当接部、前記フロート上昇時に前記フロートが前記当接部に当接したときに上方に弾性変形する前記第2アーム部、及び前記フロート下降時に前記係合部が前記フロートに係合したときに下方に弾性変形する前記第1アーム部をもつ請求項4記載の燃料遮断弁。
- 前記第1アーム部は、先端に前記係止部をもち、
前記ケース本体部に形成された側壁は、前記係止部を係止する穴部をもつ請求項1乃至5のいずれか一項に記載の燃料遮断弁。 - 前記第1アーム部は前記シート部の径方向外側に枠状に突設され、前記第2アーム部はスリットを介して前記第1アーム部に囲まれている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の燃料遮断弁。
- 前記第1アーム部は、前記ケース本体部に対向して前記衝撃吸収部材の昇降方向に延びる延長部をもち、該延長部の基端は、前記衝撃吸収部材の前記上壁に設けられた前記第1アーム部の径方向外側の端部に連結され、該延長部の先端は、自由端であって、前記係止部が配設されている請求項1乃至7のいずれか一項に記載の燃料遮断弁。
- 前記第2アーム部は、前記シート部に連結され径方向外側に延びている請求項1乃至8のいずれか一項に記載の燃料遮断弁。
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