JPH11353545A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JPH11353545A
JPH11353545A JP17060398A JP17060398A JPH11353545A JP H11353545 A JPH11353545 A JP H11353545A JP 17060398 A JP17060398 A JP 17060398A JP 17060398 A JP17060398 A JP 17060398A JP H11353545 A JPH11353545 A JP H11353545A
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Masaki Nakayama
正樹 中山
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の収納室内の商品を1台の搬出装置で搬
出することにより、製造コストの低減を図ることがで
き、しかも各収納室の熱漏れを低減し、収納室内を相互
に異なる温度で効率的に保温することができる自動販売
機を提供する。 【解決手段】 商品を収納するとともに、相互に異なる
温度で保温可能な複数の収納室11,12と、複数の収
納室11,12間を仕切る仕切壁9と、複数の収納室1
1,12にまたがった状態で設けられた搬出機構23
と、搬出機構23により駆動されることにより複数の収
納室11,12の隣接方向に移動し、収納室11,12
の商品を受け取って搬出するバケット21と、搬出機構
23を気密状態で収容するケース39と、を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に異なる温度
で保温可能な複数の収納室(例えば、加温室および冷却
室)を備えた自動販売機に関し、特に、収納室に収納し
た商品を1台の搬出装置で搬出する自動販売機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動販売機として、特開
平8−138132号公報に記載のものが知られてい
る。この自動販売機の商品収納庫(商品収納室)内に
は、断熱性を有する仕切壁(断熱仕切板)で上下2段に
仕切られた上収納室および下収納室が形成されている。
これらの上収納室および下収納室は、その内部の温度が
商品の販売温度に応じて相互に異なるように設定できる
ようになっている。両収納室内には、上下方向に複数の
商品ラックがそれぞれ設けられ、また商品ラックから払
い出された商品を商品取出口まで搬出する搬出装置がそ
れぞれ設けられている。各搬出装置は、商品ラックから
払い出された商品を受け取るバケットと、バケットを上
下方向に移動させ、受け取った商品を搬出するコンベヤ
ー式の搬出機構とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような自動販売機
では、収納室ごとに搬出装置が設けられているため、自
動販売機の製造コストが高くなってしまう。もちろん、
搬出装置を1台にし、この搬出装置のみで各収納室の商
品を搬出するようにすれば、搬出装置を削減した分、製
造コストの低減を図ることができる。しかし、この場合
には、搬出機構を両収納室にまたがった状態で設けるこ
ととなるため、仕切壁における搬出機構の内部空間を介
し、両収納室が連通してしまう。このため、両収納室内
のエアーが相互に行き来することなどにより熱漏れが生
じ、両収納室内を相互に異なる温度で効率的に保温する
ことができなくなってしまう。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、複数の収納室内の商品を1台
の搬出装置で搬出することにより、製造コストの低減を
図ることができ、しかも各収納室の熱漏れを低減し、収
納室内を相互に異なる温度で効率的に保温することがで
きる自動販売機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動販売機
は、商品を収納するとともに、相互に異なる温度で保温
可能な複数の収納室と、複数の収納室間を仕切る仕切手
段と、複数の収納室にまたがった状態で設けられた搬出
機構と、搬出機構により駆動されることにより複数の収
納室の隣接方向に移動し、収納室の商品を受け取って搬
出する商品搬出部材と、搬出機構の全体を覆った状態で
収容するケースと、を備えたことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、搬出機構を複数の収納
室にまたがった状態で設けるので、複数の収納室があっ
ても、商品搬出部材および搬出機構などからなる搬出装
置を1台設けるだけで、各収納室に収納された商品を搬
出することができる。したがって、従来のように、収納
室ごとに搬出装置を設ける必要がないため、自動販売機
の製造コストの低減を図ることができる。また、搬出機
構は、その全体が覆われた状態でケースに収容されるた
め、仕切手段の部分において、搬出機構の内部を介し収
納室同士が連通することがない。このため、各収納室内
のエアーによる熱漏れを防止することができ、収納室内
を相互に異なる温度で効率的に保温することができる。
【0007】この場合、ケースは、その外面を覆う断熱
材を有することが好ましい。
【0008】この構成によれば、ケースの外面が断熱材
で覆われているので、ケースを介して熱が伝導するのを
抑制することができる。これにより、収納室内の熱漏れ
をより一層低減することができる。
【0009】これらの場合、隣接方向に延びるように、
ケースに形成されたスリットと、スリットから突出した
状態で、搬出機構と商品搬出部材とを連結するアーム
と、スリットを密閉するシールとを、更に備えたことが
好ましい。
【0010】この構成によれば、搬出機構と商品搬出部
材とを連結するアームが、ケースのスリットから突出し
ていても、スリットがシールによって密閉されているの
で、スリットを介して収納室同士が連通することがな
い。このため、スリットを介しての熱漏れを防止するこ
とができる。
【0011】この場合、シールは、可撓性を有すること
が好ましい。
【0012】この構成によれば、シールのうち、アーム
に接触する部分は押しのけられるように撓み、アームに
ぴったりと密着し、それ以外の部分はスリットを密閉す
る。このため、スリットに沿うアームの移動を確保しな
がら、スリットを密閉することができる。
【0013】以上の場合、仕切手段は、複数の収納室間
を仕切る閉鎖位置と、商品搬出部材が通過可能な開放位
置との間で、開閉自在であり、商品搬出部材が複数の収
納室の一の収納室から他の収納室に移動するときに、開
放位置に駆動されるように構成されていることが好まし
い。
【0014】この構成によれば、仕切手段が、所定の閉
鎖位置と、開放位置との間で開閉自在に構成されてお
り、しかも商品搬出部材が停止している販売待機状態な
どでは、仕切手段によって収納室間が仕切られ(閉鎖位
置)、一方、販売時において、商品搬出部材が一の収納
室から他の収納室に移動するときにのみ、仕切手段が開
放位置に駆動される(開放位置)。このように、販売時
であって、かつ、収納室間をまたがって移動する場合の
短時間にのみ、仕切手段が開放位置に駆動されるので、
それにより収納室同士が一時的に連通しても、それによ
る熱漏れを小さくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態に係る自動販売機について説明する。
図1は、自動販売機の正面図(同図(a))および側面
断面図(同図(b))である。同図に示すように、自動
販売機1は、ボックス状の販売機本体2と、その前面を
開閉するメインドア3とを備えている。メインドア3に
は、後述する商品収納庫7の前面の大きさに相当する透
明パネル4が組み込まれており、また商品収納庫7の前
面にガラス製の断熱扉(ガラス断熱扉6)が設けられて
いる。つまり、この自動販売機1は、正面から販売機本
体2内の商品Sが見えるいわゆるシースルータイプのも
のであり、購入者に面白さを感じさせ、また商品を直接
目視できるため、商品を安心して購入できるものとなっ
ている。
【0016】また、メインドア3の前面には、図示しな
いが、コイン投入口、投入したコインの金額を表示する
金額表示部、コインを返却するための返却レバー、返却
されたコインを取り出すためのコイン返却口および商品
Sを選択するための選択ボタンなどが設けられている。
さらに、メインドア3の下部には、購入者が商品Sを取
り出すための商品取出口5が設けられている。
【0017】販売機本体2内には、前面のガラス断熱扉
6と断熱材7aを内蔵した周壁とで画成された商品収納
庫7と、この商品収納庫7の前部に配置され、商品Sを
商品取出口5に搬出する商品搬出装置8とが設けられて
いる。商品収納庫7は、上下中間部より若干上側で、断
熱性を有する仕切壁9および通路仕切壁10(仕切手
段)により上下2段に仕切られており、上側が加温室1
1、下側が冷却室12となっている。
【0018】加温室11には、図示しないヒータが設け
られており、このヒータにより内部を加温して、商品S
を加温している。一方、冷却室12には、冷却装置13
の一部を構成する、エバポレータ(図示せず)と、冷却
室12内にエアーを循環させる循環ファン(図示せず)
とが設けられている。また、商品収納庫7の下側、すな
わち販売機本体2内の下部には、冷却装置の一部を構成
するコンデンサ14、排気ファン15およびコンプレッ
サ16などが設けられている。そして、エバポレータ、
コンプレッサ16およびコンデンサ14が順に、冷媒配
管(図示せず)によって接続されている。これらと、循
環ファンおよび排気ファン15などにより、冷却装置1
3が構成され、この冷却装置13により冷却室12内を
冷却して、商品Sを冷却している。
【0019】また、加温室11および冷却室12には、
それぞれ上下方向に3段および4段で、各段に8列ずつ
左右方向に商品ラック17が並設されている。各商品ラ
ック17は、販売機本体2の前後方向に延びているとと
もに、上側が開口した断面コ字状に形成されており、同
種の商品Sが縦置きされ、一列に収納されている。各商
品ラック17は、いずれも販売機本体2の前側に引き出
せるように構成されており、商品の補充(ローディン
グ)を簡単に行えるようになっている。また、各商品ラ
ック17の前端側には、最前に位置する商品Sが不用意
に商品ラック17から払い出されるのを防止するための
ストッパー18が設けられている。ストッパー18は、
商品Sの前面に当接する押え部材18aと、その左端部
を回動自在に支持する支持部材18bとを備え、押え部
材18aが販売時の商品Sの払い出しに同期して回動
し、商品との当接を解除するようになっている。
【0020】図1および図2に示すように、商品搬出装
置8は、商品コラム17から払い出された商品Sを受け
取り、それを商品取出口5に搬出するためのバケット2
1(商品搬出部材)を有する搬出機構(以下、「Xモジ
ュール部」という)22と、Xモジュール部22を上下
方向に移動させる搬出機構(以下、「Yモジュール部」
という)23とにより構成されている。この商品搬出装
置8により、選択された商品が収納されている商品ラッ
ク17までバケット21が移動し、払い出された商品S
を、商品取出口5まで搬出する。
【0021】Xモジュール部22は、上記のバケット2
1と、このバケット21を収容するとともに、Yモジュ
ール部23に連結されたバケット収容体24とを備えて
いる。このバケット収容体24は、上下部に開口を有し
(上開口25a、下開口25b)、横長のボックス状に
形成されている。また、バケット収容体24内の上下部
には、バケット21の上下部に係合するとともに、バケ
ット21を摺動自在に左右方向に案内するレール(図示
せず)が設けられている。さらに、バケット収容体24
内には、バケット21を左右方向に移動させるための移
動機構が設けられている。具体的には、バケット収容体
24内の左右両端部にそれぞれ設けられた駆動用および
従動用のローラと、これらに巻き掛けられたタイミング
ベルトと、駆動用のローラを回転させるモータなどで、
移動機構が構成されており、タイミングベルトの一部に
バケット21が固定されている。したがって、上記モー
タを作動させることにより、タイミングベルトが回転
し、これに伴いバケット21がバケット収容体24内を
左右方向に移動する。なお、バケット収容体24の前面
は、透明パネルなどで構成されており、正面からバケッ
ト21が目視できるようになっている。
【0022】一方、バケット21は、図2に示すよう
に、上部に開口26を有するボックス状に形成されてお
り、商品ラック17から払い出された商品Sが、バケッ
ト収容体24の上開口25aおよび上記開口26を介し
てバケット21に収納される。また、バケット21の底
部には、開閉自在の搬出扉27が設けられており、バケ
ット21に一旦収納した商品を、下方へ落下させること
ができるようになっている。具体的には、搬出扉27
は、その後端部を中心に回動可能になっており、商品を
収納したバケット21が、商品取出口5に最接近した位
置、すなわち商品搬出位置に停止したときに、前下がり
となって開放する。さらに、バケット21の移動および
搬出扉27の開閉動作は、バケット収容体24内の移動
用モータおよび開閉モータ(いずれも図示せず)が販売
機本体2に内蔵された制御回路からの制御信号を受けて
行われるようになっている。制御回路とそれらのモータ
とを電気的に接続した配線は、その外側がいわゆるケー
ブルチェーン28で保護され、長期間のXモジュール部
22の上下動による取り回しにも十分に耐え得るように
なっている。なお、バケット21の前面には、小窓21
aが形成されており、バケット21に収納された商品を
部分的に目視できるようになっている。
【0023】一方、Yモジュール部23は、バケット収
容体24を介してバケット21を上下に移動させるもの
であり、商品収納庫7の左右両端部にそれぞれ設けられ
ている。なお、これらのYモジュール部23,23は、
同一のものであり、以下右側のYモジュール部(図2右
側)を中心に説明する。
【0024】Yモジュール部23は、商品収納庫7の上
端部および下端部のスプロケットに巻き掛けられたチェ
ーンに、Xモジュール部22を固定することにより、チ
ェーンの回転に伴い、Xモジュール部22(バケット2
1)を上下方向に移動させるようになっている。すなわ
ち、Yモジュール部23は、商品収納庫7の上下端部に
配置され、それぞれ回転自在の従動スプロケット31お
よび駆動スプロケット32と、駆動スプロケット32を
回転させる駆動モータ33と、従動スプロケット31お
よび駆動スプロケット32にそれぞれ巻き掛けられると
ともに、前側の端部がアーム34を介してバケット収容
体24に連結された第1チェーン35および第2チェー
ン36と、第2チェーンの前側の端部とアーム34とを
連結する引っ張りばね37と、第1チェーン35および
第2チェーン36の後側の端部に連結され、Xモジュー
ル部22とのバランサーとしての機能を有するおもり3
8とを備えている。また、駆動モータ33を除いた上記
構成部品は、横断面コ字状のケース39に収容されてい
る。
【0025】両Yモジュール部23,23の従動スプロ
ケット31,31同士および駆動スプロケット32,3
2同士は、いずれも同軸上に配置されている。各従動ス
プロケット31は、各第1チェーン35により互いに独
立で回転し、一方、両駆動スプロケット32,32は、
駆動軸40の両端部に固定され、互いに同期して回転す
るようになっている。すなわち、両駆動スプロケット3
2,32は、商品収納庫7の下部に設けられた駆動モー
タ33により、そのモータ軸の先端のウォーム41と、
駆動軸40に固定されたウォームホイール42とによる
ウォームギア43を介して駆動軸40が回転することに
より、同期して回転する。
【0026】第1チェーン35および第2チェーン36
は、いずれも従動スプロケット31と駆動スプロケット
32の間の距離と同程度の長さを有している。第1チェ
ーン35は、上述したように、従動スプロケット31に
巻き掛けられるとともに、従動スプロケット31より前
側の端部がアーム34の上部に、後側の端部がおもり3
8の上部に直接連結されている。一方、第2チェーン3
6は、駆動スプロケット32に巻き掛けられるととも
に、駆動スプロケット32より前側の端部が引っ張りば
ね37を介してアーム34の上下方向のほぼ中間部に連
結され、後側の端部がおもり38の下部に連結されてい
る。
【0027】引っ張りばね37は、第2チェーン36の
前側の端部を、上方へ引き上げるように引張作用するこ
とにより、第1チェーン35および第2チェーン36の
全体に対し、張力を付加している。これにより、第1チ
ェーン35および第2チェーン36は、緩むことなく、
それぞれ従動スプロケット31および駆動スプロケット
32に巻き掛けられた状態で保持されている。したがっ
て、駆動スプロケット32が回転する場合であっても、
第2チェーン36が駆動スプロケット32の内側に巻き
込まれることがなく、駆動スプロケット32を円滑に回
転させることができる。
【0028】アーム34は、板状部材で構成されてお
り、前側でバケット収容体24の後端部に固定されると
ともに、第1チェーン35および第2チェーン36の前
側の端部に連結されている。また、図3および図4に示
すように、アーム34の後部には、アーム34を上下方
向に円滑に移動させるための案内部材44が設けられて
いる。この案内部材44の上下端部には、回転自在の1
対のローラ44a,44aが設けられ、更に前後端部に
も回転自在の1対のローラ44b,44bが設けられて
いる。この案内部材44により、アーム34は、ケース
39内に上下方向に延びるアーム案内用レール45に沿
って移動し、前後左右にぶれることなく、上下方向に円
滑に移動できるようになっている。これにより、アーム
34に固定されたバケット収容体24およびこれに収容
されたバケット21も、上記アーム案内用レール45に
沿って上下方向に円滑に移動することができる。
【0029】おもり38は、約2mm厚の鉄板を重ねて
形成されており、Xモジュール部22の重量よりも若干
軽い重量を有する。したがって、Xモジュール部22、
おもり38、および定滑車としての機能も有する従動ス
プロケット31により、大きな駆動力を要することなく
Xモジュール部22を上下動させることができる。な
お、おもり38の上下端部にも、上記案内部材44と同
様の1対のローラ38a,38aが回転自在に設けられ
ており、ケース39内に上下方向に延設されたおもり案
内用レール(図示せず)に沿って、おもり38を上下方
向に円滑に移動させることができるようになっている。
【0030】また、ケース39は、図3に示すように、
Yモジュール部23の全体を覆った状態で収容したケー
ス本体46と、断熱材からなり、ケース本体46の外面
を覆う断熱ケース47とにより構成されている。ケース
本体46および断熱ケース47は、いずれも横断面コ字
状に形成され、側面の開口部分を商品収納庫7の側面に
押し当てるようにして、Yモジュール部23の全体を覆
っている。この場合、ケース39の開口縁部の後側が商
品収納庫7の側面に当接しており、一方、開口縁部の前
側と商品収納庫7の側面との間に、スリット48が、上
下方向に延びるように形成されており、このスリット4
8を介して、アーム34がケース39内から外部に突出
している。そして、このスリット48における断熱ケー
ス47側、およびそれに対向する商品収納庫7の側面側
には、スリット48を密閉するシール49が、スリット
48の長手方向(上下方向)に沿って設けられている。
【0031】シール49は、軟質ゴム材からなる1対の
ひれ片49a,49aが、スリット48の前後に2組設
けられて構成されている。各1対のひれ片49a,49
aは、一端部が断熱ケース47および商品収納庫7の側
面にそれぞれ固定され、他端部がそれぞれケース39の
内側に撓み、前後方向のほぼ中間部で相互に密着するよ
うになっている。また、シール49におけるアーム34
に接触する部分は、各ひれ片49aがアーム34によっ
て押しのけられるように撓み、アーム34の側面にぴっ
たりと密着するようになっている。このようなシール4
9をスリット48に設けることにより、スリット48に
沿うアーム34の移動を確保しながら、スリット48を
密閉している。
【0032】以上のように、Xモジュール部22および
Yモジュール部23により構成された商品搬出装置8に
おいて、バケット21は、バケット収容体24内の左右
両端間の所定の水平移動範囲Lと、従動スプロケット3
1の下側と駆動スプロケット32の上側との間の所定の
上下移動範囲Hとで構成される範囲W(移動可能範囲)
で、自在に移動することができる(図2参照)。
【0033】ここで、商品の販売時における、商品搬出
装置8の動作について簡単に説明する。図4(a)に示
すように、販売待機状態では、Xモジュール22(バケ
ット21)が移動可能範囲Wの最下位に位置し、バケッ
ト21がバケット収容体24内の左右方向のほぼ中間部
に位置している。この販売待機状態において、購入者が
コインを投入し、所望の商品の選択ボタンを押すと、X
モジュール部22およびYモジュール部23が同時に作
動して、バケット21が、所望の商品を収納した商品ラ
ック17の前方の払出し口まで移動する(図4(b)参
照)。この場合、Yモジュール部23では、駆動スプロ
ケット32が正回転(図4の駆動スプロケット32は時
計回り)し、第1チェーン35がXモジュール部22を
上方へ引き上げる一方、第2チェーン36が駆動スプロ
ケット32によって、Xモジュール部22側へ送り出さ
れてゆく。この第2チェーン36が、その前側の端部で
引っ張りばね37により上方に引っ張られることによ
り、第1チェーン35および第2チェーン36に張力が
付加されているため、駆動スプロケット32が回転して
も第2チェーン36は緩むことなく、円滑に送り出され
てゆく。
【0034】またこの場合、購入者が加温室11内に収
容されている商品の選択ボタンを押したときには、仕切
壁9の前方に設けられ、Xモジュール部22の通路を仕
切っていた通路仕切壁10が、後方にスライドする(図
3参照)。具体的には、通路仕切壁10は、その左右の
端部10aが、まず、ほぼケース39の左右方向の幅の
分だけ、左右方向の中央側にスライドし、その後Xモジ
ュール部22が通過し得る分だけ、後方にスライドする
(開放位置Q)。これにより、Xモジュール部22が冷
却室12から加温室11へ通過するための通路が確保さ
れる。
【0035】そして、バケット21が商品ラック17の
払出し口に到達すると、Xモジュール部22およびYモ
ジュール部23が停止し、商品ラック17内の最前に位
置する商品Sが払い出されて、バケット21に収納され
る。その後、再度Xモジュール部22およびYモジュー
ル部23が作動して、バケット21が下方へ移動し、販
売待機状態の位置へと戻る。具体的には、駆動スプロケ
ット32が逆回転して、Xモジュール部22が下方へ移
動するとともに、バケット21がバケット収容体24内
のほぼ中間位置に移動する。また、通路仕切壁10が後
方にスライドしていた場合には、Xモジュール部22が
加温室11から冷却室12に移動したところで、通路仕
切壁10は前方にスライドし、その左右の端部10aが
商品収納庫7の側面に当接するようにスライドして、上
記通路が閉鎖される(閉鎖位置P)。
【0036】そして、バケット21が販売待機状態の位
置に戻ると、バケット21の搬出扉27が開放して、商
品Sを落下させ商品取出口5に搬出する。
【0037】以上詳述したように、本実施形態に係る自
動販売機1によれば、加温室11と冷却室12とにまた
がった状態で設けられた搬出機構としてのYモジュール
部23を有する搬出装置によって、加温室11および冷
却室12に収納された商品を搬出することができる。し
たがって、収納室ごとに搬出装置を設けた従来の場合と
比較して、自動販売機の製造コストを低減することがで
きる。また、Yモジュール部23の全体がケース39に
収納されているため、Yモジュール部23の内部を介し
て、加温室11および冷却室12が連通することがな
い。このため、両収納室11,12内のエアーによる熱
漏れを防止することができ、加温室11および冷却室1
2内を適切な温度で効率的に保温することができる。
【0038】また、ケース39の外面には、断熱材が設
けられているため、ケース39が加温室11と冷却室1
2とにまたがって設けられていても、ケース39を介し
た熱伝導を抑制することができる。これにより、両収納
室11,12内の熱漏れをより一層低減することができ
る。さらに、ケース39のスリット48は、所定のシー
ル49で密閉されているため、スリット48を介しての
熱漏れを防止することができる。
【0039】さらに、通路仕切壁10は、販売時であっ
て、かつ、Xモジュール部22が加温室11に移動する
場合の短時間にのみ、閉鎖位置Pから開放位置Qにスラ
イドするので、この場合に加温室11および冷却室12
が一時的に連通しても、それによる熱漏れを小さくする
ことができる。
【0040】なお、本実施形態の自動販売機1では、加
温室11および冷却室12を上下に配置したが、これに
限定されるものではなく、両収納室を前後または左右に
配置するようにしてもよい。また、収納室を3以上設け
てもよい。
【0041】また、本実施形態では、Xモジュール部2
2を両収納室11,12間で移動させるために、通路仕
切壁10を前後にスライドするように構成したが、これ
に限定されるものではなく、例えば通路仕切壁10を、
その後端部で回動可能とすることにより、Xモジュール
部22の通過時に、通路仕切壁10が90度回動するよ
うにしてもよい。
【0042】また、Yモジュール部23に、チェーン
(第1チェーン35および第2チェーン36)を使用し
たが、これに限定されるものではなく、チェーンの代わ
りにタイミングベルトなどを使用してもよい。さらに、
商品搬出装置8において、バケット収容体24やバケッ
ト21の移動機構を省略するとともに、バケット21を
バケット収容体24と同程度の大きさのものとしてもよ
い。この場合には、アーム34を介して、バケット21
をYモジュール部23に連結する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の収納室内の商品を1台の搬出装置で搬出すること
により、製造コストの低減を図ることができ、しかも各
収納室の熱漏れを低減し、収納室内を相互に異なる温度
で効率的に保温することができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動販売機の正面図
および側面断面図である。
【図2】商品搬出装置を示す拡大斜視図である。
【図3】商品搬出装置におけるYモジュール部回りを示
す拡大横断面図である。
【図4】商品搬出装置を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機 2 販売機本体 7 商品収納庫 8 商品搬出装置 11 加温室 12 冷却室 21 バケット 22 Xモジュール部 23 Yモジュール部 31 従動スプロケット 32 駆動スプロケット 34 アーム 39 ケース 46 ケース本体 47 断熱ケース 48 スリット 49 シール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を収納するとともに、相互に異なる
    温度で保温可能な複数の収納室と、 前記複数の収納室間を仕切る仕切手段と、 前記複数の収納室にまたがった状態で設けられた搬出機
    構と、 前記搬出機構により駆動されることにより前記複数の収
    納室の隣接方向に移動し、前記収納室の商品を受け取っ
    て搬出する商品搬出部材と、 前記搬出機構の全体を覆った状態で収容するケースと、
    を備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記ケースは、その外面を覆う断熱材を
    有することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記隣接方向に延びるように、前記ケー
    スに形成されたスリットと、 前記スリットから突出した状態で、前記搬出機構と前記
    商品搬出部材とを連結するアームと、 前記スリットを密閉するシールとを、更に備えたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
  4. 【請求項4】 前記シールは、可撓性を有することを特
    徴とする請求項3に記載の自動販売機。
  5. 【請求項5】 前記仕切手段は、前記複数の収納室間を
    仕切る閉鎖位置と、前記商品搬出部材が通過可能な開放
    位置との間で、開閉自在であり、 前記商品搬出部材が前記複数の収納室の一の収納室から
    他の収納室に移動するときに、前記開放位置に駆動され
    るように構成されていることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれか1項に記載の自動販売機。
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JP2008310704A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機

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