JPH04222090A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の目的］

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は、商品収容部を本体内か
ら引出して商品の補給を行うようにした自動販売機に関
する。

【０００３】

【従来の技術】例えば缶入り飲料などを販売する自動販
売機にあって、商品の補給を行うには、従来では、商品
収容部の前面上部に設けられた補給口から１個づつ商品
を投入するという、面倒で時間がかかる作業を行ってい
た。

【０００４】そこで、本出願人は、かかる従来の問題点
に鑑み、ケース状の商品収容部を本体から出し入れ可能
に構成した自動販売機を開発し、先に出願している（特
願平１−６９５６１号）。このものは、図９に示すよう
に、本体１内に、例えば４個の商品収容部２が、前方へ
の引出しが可能に収納されている。各商品収容部２は一
側面が開口し、その内部が前後方向に区画されて複数個
のコラム３が形成されている。各コラム３内には多数個
の商品（缶入り飲料）４が収容されるようになっており
、その下部には、商品４を１個づつ排出するための排出
機構５が設けられている。かかる構成により、コラム３
内に商品４を補給する作業は、商品収容部２を前方に引
出した状態で、商品収容部２の側面の開口部から箱６内
の多数個の商品４を一括して移し替えるようにして行う
ことができるのである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の自
動販売機にあっては、本体１の前面に、商品見本展示部
や硬貨投入口，セレクト釦などが設けられたメイン扉７
が開閉可能に設けられていると共に、これよりも内側に
位置して、本体１（商品収容部２）内の冷気あるいは熱
気を外に逃がさないための断熱用の中扉８が、本体１の
幅方向全体にわたるように、メイン扉７と同方向に開閉
可能に設けられている。

【０００６】しかしながら、このように本体１の前面に
断熱用の中扉８を設ける構成では、上述の商品４の補給
作業時に、メイン扉７を開放した後さらに中扉８を開放
させなくてはならず、開閉の作業が面倒であり、また、
本体１内の左端部位に位置する商品収容部２を引出すた
めには、メイン扉７だけでなく中扉８をも９０度以上の
角度に開放できる構造としなければならないが、メイン
扉７の開閉構造との兼合いもあって、その開閉のための
構造が複雑となってしまうといった不具合があった。

【０００７】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
、その目的は、商品の補給作業を容易に行うことができ
るものであって、本体前面に設けられる扉の開閉構造の
簡単化を図ることができる自動販売機を提供するにある
。

【０００８】［発明の構成］

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機は、
前面開口部に扉を開閉可能に有する本体内に、側面に商
品補給用の開口部を有し該本体の前面から引出し可能な
複数個のケース状の商品収容部を備えてなるものであっ
て、各商品収容部の前面に断熱パネルを設けた構成に特
徴を有するものである。

【００１０】

【作用】上記手段によれば、商品の補給作業は、扉を開
放した状態で商品収容部を引出し、その側面の開口部か
ら商品を投入することにより行うことができる。

【００１１】そして、各商品収容部の前面には、断熱パ
ネルが設けられているから、商品収容部の前面全体を覆
う断熱用の扉を設ける必要がなくなる。この結果、メイ
ンの扉と別途に断熱用の中扉を設ける構成に比べて、構
造の簡単化を図ることができる。

【００１２】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図１乃至図
８を参照して説明する。

【００１３】まず、本実施例に係る自動販売機の全体構
成を示す図１乃至図３において、前面が開口した矩形箱
状をなす自動販売機の本体１０の前面には、メイン扉１
１が開閉可能に設けられている。詳しく図示はしないが
、このメイン扉１１には、商品見本を展示した展示部，
セレクト釦，コインメカニズム，商品取出口などが設け
られている。なお、メイン扉１１はその左端側の上下両
端部が、ヒンジ１２（図１参照）等を介して本体１０に
回動可能に支持されているのであるが、このメイン扉１
１を９０度以上回動させた状態では、本体１０の前面開
口部全体が前方に開放した状態とされるようになってい
る。

【００１４】前記本体１０内には、下部に機械室１３が
設けられると共に、その上方が商品貯蔵室１４とされて
いる。図示はしないが、前記機械室１３内には、冷気供
給機構あるいは熱気供給機構が設けられ、ここから前記
商品貯蔵室１４内に冷気あるいは熱気が供給されるよう
になっている。そして、前記商品貯蔵室１４内には、例
えば缶入り飲料などの商品１５を収容する商品収容部１
６が、前記本体１０から出し入れ可能にこの場合５列に
左右方向に並んで設けられている。

【００１５】以下この商品収容部１６について詳述する
。

【００１６】この商品収容部１６は、下面が開口した縦
長矩形状の収容ケース１７を前後方向に例えば２個備え
ている。各収容ケース１７内には多数個の商品１５が種
類ごとに収容されるようになっており、その下部には、
図６や図７に示すように、商品１５を１個づつ排出する
ための周知の排出機構１８が設けられていると共に、そ
の排出機構１８部分に商品１５を縦に整列状態で案内す
るための仕分部１９や案内板２０が設けられている。ま
た、この収容ケース１７には、右側の側面に商品補給用
の開口部１７ａが形成され、ここに蓋２１が開閉可能に
設けられている。この開口部１７ａは、箱詰めされてい
る状態の多数個の商品１５を一括して移し替えるようし
て収容ケース１７内に投入できる大きさに形成されてい
る。なお、２個の収容ケース１７のうち奥方側に位置さ
れるものは、前面側に位置されるものよりも長さが短く
構成されている。

【００１７】そして、この収容ケース１７は、前後の２
個が上端部で一体的につながった状態で、商品貯蔵室１
４の天井部分に前後方向に移動が可能な状態に支持され
る。即ち、２個の収容ケース１７の上部は、両側面部を
可動レール２２ａとしたフレーム２２に固定されている
。一方、商品貯蔵室１４の天井部分には前後方向に延び
る一対の固定レール２３が設けられており、この固定レ
ール２３に前後方向にスライド移動可能に中間レール２
４が支持されている。前記可動レール２２ａはこの中間
レール２４に前後方向にスライド移動可能に支持されて
おり、もって、これらからなるレール機構により、２個
の収容ケース１７を備える商品収容部１６は、商品貯蔵
室１４の天井部分に本体１０の前面開口部から前方への
引出しが可能に設けられているのである。なお、図示は
しないが、前記固定レール２３と中間レール２４との間
、及び、中間レール２４と可動レール２２ａとの間には
、それぞれボールあるいはローラーなどの転動体が設け
られており、スライド移動を容易としている。また、図
示しないストッパ機構により、中間レール２４及び可動
レール２２ａの引出し量が規制されていて、商品収容部
１６を最大に引出したところで、奥方側に位置する収容
ケース１７の開口部１７ａが完全に本体１０から前方に
引出されるようになっている。そして、詳しい説明は省
略するが、商品収容部１６の下部側面部分には、該商品
収容部１６の横揺れ防止用の下部レール機構２５が上記
した上部のレール機構と同様にして設けられている。 さらに、後にも触れるが、本体１０内に収納された各商
品収容部１６を移動禁止状態にロックするために、本体
１０側に固定的に設けられたストッパピン２６と商品収
容部１６の上部に設けられた板状のフック部材２７とか
らなるロック機構２８が設けられている。

【００１８】さて、以上のように構成された各商品収容
部１６の前面には、断熱パネル２９が設けられている。 この断熱パネル２９は、図４に示すように、上下に長い
薄形の矩形箱状の外郭体２９ａ内にウレタンフォーム等
の断熱材２９ｂを充填して構成されており、前記フレー
ム２２の前端部に固定されて商品収容部１６の前面に一
体的に設けられている。全ての商品収容部１６を本体１
０内に収容した状態では、各商品収容部１６の断熱パネ
ル２９により、商品貯蔵室１４の前面全体が塞がれるよ
うになっている。また、この断熱パネル２９の前面には
、手掛け用のハンドル３０が設けられている。

【００１９】なお、以上のように構成された本実施例に
係る自動販売機には、さらに次のような工夫が施されて
いる。

【００２０】まず、前記断熱パネル２９内には、前記ロ
ック機構２８によるロックを解除するためのロック解除
機構３１が、前記ハンドル３０に連動するように設けら
れている。即ち、図２及び図４に示すように、前記フッ
ク部材２７は、断熱パネル２９内に設けられた軸３２に
より回動可能に支持され、通常時は、ロック用ばね３３
の付勢力によって、その途中部に形成されたフック部２
７ａが本体１０側のストッパピン２６に係止されてロッ
クされている。断熱パネル２９内に上下移動可能に設け
られた連動ロッド３４の上端部は、前記フック部材２７
の前端部に連結され、下端部は、過動作防止用ばね３５
を介して前記ハンドル３０に連結されている。これにて
、ハンドル３０の下端部を前方に引上げると、過動作防
止用ばね３５を介して連動ロッド３４が下がり、フック
部材２７を回動させてストッパピン２６との係止が解か
れるのである。

【００２１】そして、各商品収容部１６のうち、右端部
及び右から２番目の断熱パネル２９の前面には、図５に
示すような、折畳み式のローディングラック３６が設け
られている。このローディングラック３６は、一辺部分
が断熱パネル２９に回動可能に支持された矩形枠状の載
置部３７と、この載置部３７の他辺側に上端部が回動可
能に連結された脚部３８と、断熱パネル２９に取付けら
れた支持片３９とから構成されている。これにより、脚
部３８の下端部を支持片３９の穴部分に差込むことによ
り、図５に示すように、載置部３７がほぼ水平状態に立
った状態となってその上に多数個の商品１５が詰められ
ている箱４０（二点鎖線で示す）を載置することができ
るようになっている。また、脚部３８の下端部を支持片
３９部分から抜出せば全体を引伸し状態とすることがで
き、これにて、不使用時には断熱パネル２９の前面部分
に沿わせた平坦な状態とすることができるようになって
いる。

【００２２】また、前記収容ケース１７内に設けられる
仕切部１９は、収容される商品１５の径によって、位置
変更可能とされている。即ち、図６及び図７に示すよう
に、仕切部１９は、雑然と収容されている商品１５を、
下部の排出機構１８部分に図でその左右に二列に整列さ
せるように案内する役割を果たすものであるが、商品１
５（缶入り飲料）には細い径のもの（Ａ）と太い径のも
の（Ｂ）とがあるため、例えば収容ケース１７内の図で
左右方向の中心位置に仕切部１９を設けると、細い径の
商品１５（Ａ）については良いが、太い径の商品１５（
Ｂ）については、ちょうど仕切部１９上に商品１５の中
心位置がきて該仕切部１９上に乗ったまま左右方向に滑
り落ちなくなり、ひいては他の商品１５が詰まってしま
うといった不具合が生ずる。そこで、商品１５の径によ
って位置を変更できるように、仕切部１７を、３本の軸
４１，４２，４３とそれらの間に掛渡される可撓性ある
仕切部材４４とから構成すると共に、前記軸４１及び４
２の両端部を支持するポジショナー４５の支持孔４５ａ
，４５ｂをそれぞれ横長な長孔状及び凹字状に形成した
のである。これにて、前記軸４１及び４２を支持孔４５
ａ，４５ｂに沿って位置を変更することにより、仕切部
１９を、図６に示す左右方向の中心位置と図７及び図８
に示す左寄り位置との間で、商品１５に応じて位置変更
することができるようになっている。

【００２３】次に、上記構成の作用について述べる。

【００２４】商品１５を補給するにあたっては、まず、
メイン扉１１を９０度以上開放させ、次いで補給すべき
商品１５の収容ケース１７を有する商品収容部１６を手
前側に引出す。この場合、本体１０内に収容されていた
状態では、商品収容部１６はロック機構２８により移動
禁止状態にロックされているので、まず、ハンドル３０
を回動させてロック解除機構３１によりそのロックを解
除した状態で、商品収容部１６を引出すようにする。ま
た、このときには、レール機構により商品収容部１６を
軽い力でスムーズに引出すことができる。

【００２５】商品収容部１６を引出したのち、蓋２１を
開き、収容ケース１７の側面の開口部１７ａから商品１
５を投入する。このとき、箱詰めされている多数個の商
品１５をそのまま一括して移し替えるようにして収容ケ
ース１７内に投入することができる。また、この投入作
業時に、ローディングラック３６を立てた状態とすれば
、その上に一時的に箱４０を載置しておくことができ、
より楽に補給作業を行うことができるものである。

【００２６】補給作業が終了すると、蓋２１を元通り閉
めて商品収容部１６を押込むようにして本体１０内に収
納させる。このときも、レール機構によりスムーズに押
込み作業ができ、また、本体１０内に収納された商品収
容部１６は、ロック機構２８によりロックされるように
なる。すべての補給作業が終われば、メイン扉１１を閉
塞する。

【００２７】このような本実施例によれば、商品１５の
補給作業は、メイン扉１１を開放した状態で商品収容部
１６を引出し、側面の開口部１７ａから商品１５を投入
することにより行うことができるので、補給口から１個
づつ商品を投入する作業を行っていた従来のものと異な
り、短時間で容易に補給作業を行うことができるもので
ある。

【００２８】そして、図９に示すような断熱用の中扉８
を設ける構成とも異なり、各商品収容部１６の前面に断
熱パネル２９を設ける構成としたので、従来の断熱用の
中扉８が必要なくなり、この結果、扉としてはメイン扉
１１だけで済んで、その開閉の構造の簡単化を図ること
ができるものである。また、例えば１個の収容ケース１
７にのみ商品１５の補給を行うときなど、商品貯蔵室１
４前面のうちの一部のみが開放されるに過ぎないから、
一部の補給を行う場合でも中扉８により本体１の前面全
体が開放されてしまう従来のものと比べて、冷気あるい
は熱気の排出を極力抑えることができるといった利点も
得られるのである。

【００２９】しかも、上記の効果に加え、特に本実施例
では、ハンドル３０と連動したロック解除機構３１を設
けたことにより、ロック解除動作を容易になし得、また
、ローディングラック３６を設けたことにより、商品１
５の補給作業がより容易になり、さらに、位置変更可能
な仕切部１９を設けたことにより、細い径と太い径との
どちらの商品１５にも対応できるといった様々な優れた
効果を得ることができるものである。

【００３０】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施
し得るものである。

【００３１】

【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の自動販売機によれば、本体内に、側面に商品補給用の
開口部を有し該本体の前面から引出し可能な複数個のケ
ース状の商品収容部を備えたものにおいて、各商品収容
部の前面に断熱パネルを設けた構成としたので、商品の
補給作業を容易に行うことができるものであって、本体
前面に設けられる扉の開閉構造の簡単化を図ることがで
きるという優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すメイン扉を開いた状態
の全体の斜視図

【図２】本体の縦断側面図

【図３】商品収容部を引出した状態の本体の縦断側面図

【図４】断熱パネルを一部破断して示す斜視図

【図５】
ローディングラック部分の斜視図

【図６】収容ケース下
部の縦断側面図

【図７】太い径の商品を収容したときの収容ケース下部
の縦断側面図

【図８】仕切部の斜視図

【図９】従来例を示す図１相当図

【符号の説明】

１０は本体、１１はメイン扉（扉）、１４は商品貯蔵室
、１５は商品、１６は商品収容部、１７は収容ケース、
１７ａは開口部、１８は排出機構、１９は仕切部、２１
は蓋、２２はフレーム、２８はロック機構、２９は断熱
パネル、３０はハンドル、３１はロック解除機構、３６
はローディングラックを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　前面開口部に扉を開閉可能に有する本
   体内に、側面に商品補給用の開口部を有し該本体の前面
   から引出し可能な複数個のケース状の商品収容部を備え
   てなるものであって、前記各商品収容部の前面に断熱パ
   ネルを設けたことを特徴とする自動販売機。