JP2919542B2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は，例えば缶飲料等の商品を多数収納した商品
収納ケースを装置本体の商品収納棚に載せて順次商品を
販売する自動販売機に関する。

（ロ） 従来の技術 従来この種自動販売機に於ては，商品を補充する際,1
本１本の所定の位置に装填しなければならず商品の補充
に多くの時間を必要とする欠点があった。この欠点を解
消する方法として，多数の商品を収納した商品収納ケー
スを載置台に載せ，その後前記ケースの収納口を開放し
て順次商品を装置本体内の所定の位置に装填することが
提案されている（例えば，特開昭51−11098号公報参
照）。

しかしながら，この方法では商品補充後は，載置台の
取り外しと商品収納ケースの回収作業が必要となりやは
り煩わしさがあり問題であった。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 本発明は，上記の事情に鑑みてなされたものでその目
的とするところは装置本体に対する商品の補充を短時間
にしかも容易に行うことができる自動販売機を提供する
ことにある。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明の自動販売機は、自動販売機構を備えた装置本
体と、該本体内に設けられ且つ後方に傾斜する複数段の
商品収納棚と、該収納棚に摺動自在に設けられて傾斜状
態で手前に引き出すことが出来る載置台と、該載置台に
載置されて前記商品収納棚に収納される多数の缶飲料等
の商品を収納した商品収納ケースと、前記商品収納棚に
設けられて前記商品収納ケースの収納口の開閉蓋を開放
する開放手段と、該開放手段より前方の前記商品収納棚
に設けられた商品排出機構部とを備え、前記載置台を押
し込むことにより、当該載置台上に載置された前記商品
収納ケースを前記本体内に収納するとともに前記商品収
納ケースの開閉蓋を前記開放手段で自動的に開放し、前
記商品排出機構部により前記商品収納棚に商品を販売待
機状態で保持するようにしたものである。

（ホ）作用 本発明によれば、各商品収納棚より載置台を引き出し
てその上に多数の商品を収納した商品収納ケースを載置
し、その状態で載置台を押し込めば商品収納ケースは本
体内に収納されて商品収納棚に載置されると共に、商品
収納ケースの収納口は開放手段により開放され、商品は
販売待機状態に保持される。

（ヘ） 実施例 以下本発明による実施例を図面に基づいて説明する。

１は自動販売機構を備えた装置本体で，その内部には
後方に傾斜する３枚の商品収納棚2..,が適当な間隔を存
して３段に合計９枚配置されている。前記各商品収納棚
２には手前に引き出し可能な載置台３が設けられてお
り，該載置台はそれぞれローラー4..,を有うする支持棒
5..,に沿って手前に傾斜状態で引き出される。

前記載置台３は手前に係止片６を有し且つ両側には案
内溝7,7が設けられており，この案内溝に装置本体１に
固定された係止杆８が挿通している。前記係止杆８によ
り前記載置台３は引き出し状態に於て所定の位置に保持
される。

前記各商品収納棚2..,の単部にはコインの投入により
作動する商品排出機構部9..,とその上部には商品案内板
10..,が設けられており且つ最下段の商品収納棚2..,の
前方には商品取出部11に向かって傾斜する商品排出路12
が配置されている。13前記各商品収納棚2..,に設けたテ
ープカッター等の開放手段である。

而して14は缶飲料等の商品15..,を多数収納した段ボ
ール箱の如き商品収納ケースで，該ケースの収納口16に
は開閉蓋17が設けられており，該開閉蓋は商品を収納し
た後テープ18により固定される。

装置本体１に対して商品の補充を行う場合，先ず前記
装置本体１の扉体（図示せず）を開き，各商品収納棚
2..,より載置台3..,をローラー4..,を有する支持棒５に
沿って傾斜状態で手前に引き出す。

次にこの載置台3..,に多数の商品15..,を収納した商
品収納ケース14..,を開閉蓋17で閉じられた収納口16が
後方に位置するようにして載置する。その後前記載置台
3..,を商品収納棚2..,に沿って押し込むと開閉蓋17を固
定しているテープ18が開放手段13により切断される。そ
の結果，前記商品収納ケース14内の商品15は自重により
商品収納棚２の上を回転移動し商品排出機構部9..,で係
止されて販売待機状態に保持される。

このようにして前記各商品収納棚2..,に商品収納ケー
ス14ごと装填されて商品が短時間で補充される。最後に
扉体より装置本体１の前面開口部は閉じられてロックさ
れる。

（ト）発明の効果 本発明によれば、多数の商品を収納した商品収納ケー
スを載置台に載置して押し込むだけで、商品収納ケース
ごと本体内に収納され、ケースの収納口を閉じている開
閉蓋は開放手段により自動的に開放されて中の商品は商
品収納棚に販売待機状態で保持されるので、商品を収納
した商品収納ケースを多数準備しておけば、商品収納ケ
ースを装置本体に対する商品の補充はきわめて簡単且つ
短時間に行うことができる。

特に、商品収納ケースごと収納できるので、商品収納
ケースごと自動販売機内に収納することによって商品ロ
ーディングが完了し、商品収納作業が商品収納ケースご
との収納あるいは交換によって行え、その作業がきわめ
て簡便である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による自動販売機の扉体を除いた要部正
面図，第２図は商品の補充時の状態を示す一部断面せる
説明図，第３図は商品を収納した商品収納ケースの斜面
図，第４図は商品収納ケースの開閉蓋を開放した状態の
一部断面せる斜面図である。 １……装置本体,2……商品収納棚 ３……載置台,5……支持棒 ９……商品排出機構部,12……商品排出路 13……開放手段,14……商品収納ケース 15……商品,16……収納口 17……開閉蓋、18……テープ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機構を備えた装置本体と、該本体
   内に設けられ且つ後方に傾斜する複数段の商品収納棚
   と、該収納棚に摺動自在に設けられて傾斜状態で手前に
   引き出すことが出来る載置台と、該載置台に載置されて
   前記商品収納棚に収納される多数の缶飲料等の商品を収
   納した商品収納ケースと、前記商品収納棚に設けられて
   前記商品収納ケースの収納口の開閉蓋を開放する開放手
   段と、該開放手段より前方の前記商品収納棚に設けられ
   た商品排出機構部とを備え、前記載置台を押し込むこと
   により、当該載置台上に載置された前記商品収納ケース
   を前記本体内に収納するとともに前記商品収納ケースの
   開閉蓋を前記開放手段で自動的に開放し、前記商品排出
   機構部により前記商品収納棚に商品を販売待機状態で保
   持するようにしたことを特徴とする自動販売機。