JP3223059B2 - 容器入り飲料の販売機 - Google Patents

容器入り飲料の販売機

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JP3223059B2
JP3223059B2 JP33860794A JP33860794A JP3223059B2 JP 3223059 B2 JP3223059 B2 JP 3223059B2 JP 33860794 A JP33860794 A JP 33860794A JP 33860794 A JP33860794 A JP 33860794A JP 3223059 B2 JP3223059 B2 JP 3223059B2
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containers
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beverage
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啓造 大屋
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株式会社エヌアンドエス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、缶、びん等の容器入
り飲料が陳列販売される容器入り飲料の販売機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
のこの種販売機として、例えば、本体内部の背面側に設
けた螺旋状通路に飲料容器を横置きにして落し込み容器
群を保管する構成のサーペンタイン型、あるいは、容器
群を垂直に保管する構成の縦型等の自動販売機が使用さ
れているけれども、補充時等に容器同士の衝撃が多いた
め、ガラスびんの容器にあっては割れたり、缶の容器に
おいては変形したり、容器群の重さや衝撃によって、容
器の排出(取出し)や保管機能が損傷する事故が頻繁に
起っている。そして、螺旋状通路に容器を保管するから
保管構造も大きくなる。また、コンビニエンス・ストア
の中には、前扉を開けて陳列・販売されている各品種の
容器を水平な棚から取出す構成のショーケース型インド
ア用の販売機(冷却または加熱機能付)が設置されてい
るけれども、すべての品種の商品が常に棚の最前列に整
列して陳列してあるとは言い難く、品種によってはバラ
バラに載せて陳列されていることが多く、そのため、商
品を見違いして取出すおそれもある。しかも先入れした
容器から順次販売できるシステムを維持するのは容易で
はなく、販売機に入れたばかりの容器を冷えないうち
に、または、温まらないうちに販売したりして販売時の
品質を安定的に維持するのが難しい。
【0003】この発明は、上記問題に鑑みてなしたもの
で、その目的は、缶、びん等の飲料容器の破損を防止で
きるとともに、容器の品種を見違いすることなく容易に
識別でき、しかも販売時の品質を安定的に維持できる容
器入り飲料の販売機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の容器入り飲料の販売機は、缶、びん等の
容器入り飲料を陳列販売するための扉付きショーケース
と、このショーケース内に出入れ可能に格納されたスラ
イドケースとからなり、このスライドケースには、飲料
入り容器の取出方向に対して扉側に行くにつれ低く傾斜
する傾斜面を有し、前記取出方向に整列された複数個の
飲料入り容器を前記傾斜面を介して傾斜・保持状態で収
容する取出機能付きトレイが上下方向に多段に、かつ、
横方向に複数列並置され、更に、この各取出機能付きト
レイが、開動作で取出口を形成する一方、閉動作で前記
傾斜・保持状態を維持する開閉可能に設けられたゲート
と、前記開動作に連動して、前記傾斜・保持状態から最
前列の飲料入り容器のみを前記取出口にスライドさせ、
後に続く残りの飲料入り容器のゲート側へのスライドを
前記ゲートが閉動作に復帰するまで停止させうるストッ
パーブレードを含む取出手段とを備え、更に、この取出
手段は、通常は前記ゲートが閉動作するように前記ゲー
トを付勢する一方、前記取出口から最前列の飲料入り容
器が摘出された後、前記ゲートを付勢力によって元の立
設状態に復帰させるとともに、前記ストッパーブレード
を元の状態に戻らせる弾性体を有する。また、この発明
の容器入り飲料の販売機は別の観点から、缶、びん等の
容器入り飲料を陳列販売するための扉付きショーケース
と、このショーケース内に出入れ可能に格納されたスラ
イドケースとからなり、このスライドケースには、飲料
入り容器の取出方向に対して扉側に行くにつれ低く傾斜
する傾斜面を有し、前記取出方向に整列された複数個の
飲料入り容器を前記傾斜面を介して傾斜・保持状態で収
容する取出機能付きトレイが上下方向に多段に、かつ、
横方向に複数列並置され、更に、この各取出機能付きト
レイが、開動作で取出口を形成する一方、閉動作で前記
傾斜・保持状態を維持する開閉可能に設けられたゲート
と、前記開動作に連動して、前記傾斜・保持状態から最
前列の飲料入り容器のみを前記取出 口にスライドさせ、
後に続く残りの飲料入り容器のゲート側へのスライドを
前記ゲートが閉動作に復帰するまで停止させうるストッ
パーブレードを含む取出手段とを備え、更に、閉動作か
ら開動作に切換わったとき、前記ゲートのシャフトは固
定のままで、チェーンを含む前記ストッパーブレードが
上方に変位させるべく、前記トレイの底壁に設けられた
突起片に乗り上げる形で移動し、前記チェーンととも
に、前記ストッパーブレードのシャフトを上方に変位さ
せながらストッパーブレードを立設させうるコマを前記
チェーンの下面に固着してある。
【0005】
【作用】飲料入り容器の取出方向に対して扉側に行くに
つれ低く傾斜する傾斜面を有する取出機能付きトレイ内
に、複数個の容器を整列させるだけでこれら容器を傾斜
・保持状態で保管できるので、補充時等に容器同士の衝
撃が多くあった従来構成のサーペンタイン型や縦型等の
ものに比して、容器同士の衝撃を軽減できる。また、容
器群の重さや衝撃によって、容器の排出や保管機能が損
傷するといった事故も回避できる。更に、補充時等の容
器の通路が、螺旋状通路等のような複雑な構成のものに
比して、取出方向に前記傾斜面を有するだけの簡易な構
成であり、この傾斜面に容器を整列させて保管するの
で、容器の保管構造を小さくでき、ひいてはショーケー
スの省スペース化を図ることができる。
【0006】そして、ショーケース内にスライドケース
を格納し、このスライドケースに取出機能付きトレイを
設けているので、容器を常に棚の最前列に整列して陳列
でき、更に、取出機能付きトレイが横方向に複数列並置
されるので、数多くの品種の容器をそれぞれ棚の最前列
に陳列できる。したがって、商品を見違いすることなく
取出すことができる。しかも取出機能付きトレイは上下
方向にも多段に並置されるので、人気商品を目につきや
すい位置に数多くセットできるとともに、人気商品以外
の容器の品種をも上下方向に数多くセットできる。
【0007】また、取出機能付きトレイが、ゲートと、
ストッパーブレードを含む取出手段とを備えているの
で、各取出機能付きトレイにおいては傾斜・保持状態か
ら最前列の容器のみを取出口にスライドさせることがで
き、後に続く残りの容器は取出口には出てこないので、
1個ずつ確実に容器を取出せる。
【0008】しかも取出機能付きトレイは、容器を前記
傾斜面を介して傾斜・保持状態で収容しているので、容
器の補充時には、取出機能付きトレイの後部の空になっ
ている傾斜面から、空となった数の容器を取出機能付き
トレイ背面側から補充するだけで、先入れした容器、す
なわち、各取出機能付きトレイにおける最前列の容器か
ら順次販売できるシステムが可能となる。したがって、
入れたばかりの容器を冷えないまま販売したり、入れた
ばかりの容器を温まらないまま販売したりすることが無
くなり、常に安定的に適温に保たれた商品を販売でき
る。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。なお、それによってこの発明は限定を受けるも
のではない。図1〜図6は、ストッパーブレードを取出
機能付きトレイの上方に配置したこの発明の第1実施例
を示す。図1〜図6において、容器入り飲料の自動販売
機Sは、缶、びん等の容器1入り飲料を陳列販売するた
めの扉2a付きショーケース2と、このショーケース内
に出入れ可能に格納されたスライドケース3とからな
り、このスライドケース3には、飲料入り容器1の取出
方向(P方向)に対して扉2a側に行くにつれ低く傾斜
する傾斜面4を有し、取出方向Pに整列された複数個の
飲料入り容器1を傾斜面4を介して傾斜・保持状態で収
容する取出機能付きトレイ5が上下方向(矢印Aの方
向)に多段に、かつ、横方向(矢印Bの方向)に複数列
並置され、更に、この各取出機能付きトレイ5が、開動
作で取出口6を形成する一方、閉動作で前記傾斜・保持
状態を維持する開閉可能に設けられたゲート7と、前記
開動作に連動して、前記傾斜・保持状態から最前列の飲
料入り容器のみを取出口6にスライドさせ、後に続く残
りの飲料入り容器のゲート7側へのスライドをゲート7
が閉動作に復帰するまで停止させうるストッパーブレー
ド8を含む取出手段とを備えている。
【0010】更に、取出手段が、図5に示すように、ス
トッパーブレード8と、ゲート7のシャフト9の一方側
に一体的に設けられており、通常はゲート7が閉動作す
るようにゲート7を付勢するコイルスプリング,コイル
ゼンマイ等の弾性体10と、シャフト9の他方側に一体
的に設けられており、弾性体10の付勢力に抗してシャ
フト9とともにC方向に回転するプーリー11と、この
回転運動をストッパーブレード8のシャフト12に伝達
し、水平状態のストッパーブレード8を垂下状態にさせ
るようC方向にシャフト12を回転させるプーリー14
と、2つのプーリー11,14に懸架されたD,D’方
向に移動する歯付きベルト15とから構成されている。
なお、80はゲート7を係止しているストッパーピン
で、閉動作時は係止可能なように、例えば、後述する箱
体の側壁25に固定されたソレノイドバルブ81に設け
られており、コイン・紙幣等の投入による開始信号によ
り、ストッパーピン80をソレノイドバルブ81で引っ
込めた後、ゲート7が手前に引かれて開動作になる。ま
た、82はゲート7に固定されたホルダー83に設けら
れたストッパーピン80の係止部である。
【0011】一方、ゲート7は、図5に示すように、ゲ
ート片7aと停止片7bとからなり、ゲート片7aの正
面に、品種を表示する表示マーク17およびゲート7が
立設した状態で発光して閉動作中であることを表示する
LED等の発光部18を有し、ゲート片7aの背面に停
止片7bを有する。この停止片7bは、図4(A)に示
すように、閉動作中は、各取出機能付きトレイ5におい
て、最前列の容器1の胴部に当接し、取出方向Pに整列
された複数個の容器1を傾斜・保持状態で収容できるよ
う機能し、また、開動作中は、図4(B)に示すよう
に、傾斜・保持状態からスライドした最前列の容器1を
取出口6に停止させるよう機能する。
【0012】この際、後に続く残りの容器1(ストッパ
ーブレード8より後ろに待機している容器群)のゲート
7側へのスライドが、ストッパーブレード8によってゲ
ート7が閉動作に復帰する〔図4(C)参照〕まで阻止
される。
【0013】すなわち、飲料の缶、びん等の商品の販売
は、コイン・紙幣等の投入による開始信号により、前記
ソレノイドバルブ81の作動によりストッパーピン80
によるゲート7の係止が解除され、その後、各取出機能
付きトレイ5の最前列の前にあるゲート7を手前に引き
出すと、弾性体10に逆らってシャフト9がC方向に回
転し、この回転運動がプーリー11から歯付きベルト1
5に伝達され、プーリー14をC方向に回転させ、シャ
フト12のC方向の回転により水平状態のストッパーブ
レード8が垂下状態になる。これにより、最前列の容器
1のみを取出口6に停止させることができる。この取出
口6は、図4(B)に示すように、に、最前列の容器1
が傾斜面4と同じ傾斜状態を形成するゲート7の背面
を、弾性体10の付勢力よりも大きい自重で押圧するこ
とにより得られる。
【0014】取出口6から容器1が摘出された後、ゲー
ト7は弾性体10の付勢力とストッパーブレード8より
後ろに待機している容器群の押圧力によって元の立設状
態に復帰する。
【0015】また、本実施例では、ショーケース2の中
にキャスター20付きのスライドケース3を格納してい
る。図3は、商品の補充等のために、ショーケース2か
らスライドケース3を引き出した状態を示す。商品は、
各取出機能付きトレイ5の後部の空いている傾斜面4の
ところへ、背面側から補充できる。なお、図3におい
て、Gはショーケース2内部を示す。
【0016】このように本実施例では、容器1,1同士
の衝撃が少ないため、ショーケース2内の容器1の通路
や保管構造が簡易化でき、よってコストが安価になり、
ショーケース2内のスペースも小さくできる。
【0017】また、商品の容器1がいつも最前列に整列
して陳列されているので、商品を見違いせずに簡単に取
出すことができる。したがって、利便性がある。
【0018】更に、商品を補充する時は、各取出機能付
きトレイ5の後部の空いている傾斜面4のところへ、背
面側から空いている品種の商品を空いている数だけ入れ
るだけで、先入れした容器を先に販売できるシステムが
可能となる。
【0019】なお、本実施例では、各取出機能付きトレ
イ5が、 (1) 図5に示したような、箱状で、取出方向(P方
向)が長手方向であり、両側壁25,25、底壁(図示
せず)および長手方向でゲート7に対して反対位置に補
充用開口(図示せず)あるいは補充用の開閉蓋(図示せ
ず)を有する箱体で形成されていてもよく、また、 (2) 両側壁25,25に対応する仕切り片(図示せ
ず)によって形成されているものであってもよい。
【0020】具体的に、上記(1)の場合は、例えば、
図7に示すように、一枚のスライド板21を、傾斜面4
を形成するよう傾けてスライドケース3の両側面22
a,22bおよび背面30(図2参照)に接合し、この
板21を、上下方向(矢印Aの方向)に多段に並置す
る。そして、各板21上に、両側壁25,25、底壁2
3および長手方向でゲート7に対して反対位置に補充用
の開閉蓋24を有する箱体26が横方向(矢印Bの方
向)に複数列並置されることにより、各箱体26とスラ
イド板21との接合面に複数のトレイ5が形成されるこ
とになる。このスライド板21の素材としては、例え
ば、クーラーを使用する販売機では、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラス
チックが好ましく、ウォーマーを使用する販売機では、
ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチックが
好ましい。
【0021】また、上記(2)の場合は、図7に示した
スライド板21と同様の一枚のスライド板を、傾斜面4
を形成するよう傾けてスライドケース3の両側面および
背面30(例えば、図2参照)に接合し、この板を、上
下方向に多段に並置した上で、スライド性のあるプラス
チックからなる仕切り片によって一枚の板上に複数のト
レイ5が横方向に複数列並置されることになる。スライ
ド性のあるプラスチックを適用するのは、缶、びん等の
容器がスライドし易いようにするためである。
【0022】また、本実施例では、図示しなかったけれ
ども、扉側の一端部に上からスピーカー、音響装置、警
報装置、コインあるいは紙幣メックおよびリサイクルボ
ックスを備え、更に、ショーケース直下に冷却装置(ク
ーラー)50(図1,2参照)や加熱装置(ウォーマ
ー)を備えている。そして、飲料の缶、びん等の商品の
販売がコイン・紙幣等の投入による開始信号により、ス
トッパーピン80によるゲート7の係止を解除する自動
販売方式を示したが、この発明は、ストッパーピンは不
要で、コイン・紙幣等の投入なしに飲料の缶、びん等の
商品の販売が行われるタイプの販売機にも適用できるの
は勿論である。すなわち、セルフサービスで顧客が商品
を取出し、レジで支払いをする時のような方式にもこの
発明を適用できることは言うまでも無い。また、ショー
ケース2の前面に設けられる扉2aとしては、観音開き
型、片開き型、引戸型等、用いる販売機に応じて適宜選
択できる。
【0023】更に、ショーケースおよびスライドケース
の構成材料としては、スチール等の鉄板を挙げることが
できる。
【0024】また、上記(1)の場合における箱体26
は、図8に示すように、外層27がスチール等の鉄板材
料で、内層がスライド性のあるラミネート加工素材28
からなる2層構造が好ましい。勿論、箱体26の素材と
して、クーラーを使用する販売機では、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を、
ウォーマーを使用する販売機では、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート等のスライド性のあるプラスチックを適
用できることは言うまでもない。この箱体26の素材
や、スライド板21の素材は用いる販売機に応じて適宜
選択できる。
【0025】また、上記(2)の場合に用いられる仕切
り片は、クーラーを使用する販売機では、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を、
ウォーマーを使用する販売機では、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート等のスライド性のあるプラスチックを適
用できる。また、缶、びん等の容器をよりスライドし易
いようにするために、仕切り片およびスライド板を図8
に示したような2層構造に形成してもよい。
【0026】図9は、コイン・紙幣等の投入による開始
信号により、ストッパーブレード8を係止しているスト
ッパーピン40をソレノイドバルブ(図示せず)で引っ
込めるとともに、ゲート7を手前に引き出してストッパ
ーブレード8を立上がらせるようにしたこの発明の第2
実施例を示す。
【0027】以下、取出し動作について説明する。飲料
の缶、びん等の商品の販売は、コイン・紙幣等の投入に
よる開始信号により、ストッパーピン40のストッパー
ブレード8の係止を解除し、各取出機能付きトレイ5の
最前列の前にあるゲート7を手前に引き出すと、弾性体
10に逆らってシャフト9がC方向に回転し、この回転
運動がシャフト9からチェーン55に伝達され、ダブル
ギア53を介してギア54をE方向に回転させ、更に、
シャフト12から歯付きベルト90を介してシャフト4
2のE方向の回転によりストッパーブレード8が立上が
る。これにより、最前列の容器のみを取出口6に停止さ
せることができる。この取出口6は、最前列の容器が傾
斜面4と同じ傾斜状態を形成するゲート7の背面を、弾
性体10の付勢力よりも大きい自重で押圧することによ
り得られる。
【0028】取出口6から容器が摘出された後、ゲート
7は弾性体10の付勢力によって元の立設状態に復帰す
るとともに、ストッパーブレード8は凹んで元の状態に
戻り、ストッパーピン40が係止される。
【0029】図10は、閉動作から開動作に切換わった
とき、取出口6に最前列の容器のみを位置させるため
に、後に続く残りの飲料入り容器群の滑りを止め、最終
的に容器群の前倒しを阻止するように構成したこの発明
の第3実施例を示す。
【0030】この実施例では、閉動作から開動作に切換
わったとき、ゲート7のシャフト9は固定のままで、ダ
ブルギア53、ギア54、ダブルギア53のシャフト1
2、ストッパーブレード8のシャフト42、および、チ
ェーン55を含むストッパーブレード8が上方に変位す
るよう構成されている。すなわち、図10(A)に示す
閉動作の状態から、まず、ゲート7を手前に引き出し始
めると、チェーン55の下位部分55aの下面に固着さ
れているコマ50が下位部分55aの方向の移動によ
り、トレイ5を形成する箱体の底壁23(図7参照)に
設けられた突起片51に乗り上げる形となる。そして、
ゲート7のシャフト9は固定されたままであるから、ダ
ブルギア53、ギア54、ダブルギア53のシャフト1
2、および、チェーン55とともに、ストッパーブレー
ド8のシャフト42が上方に変位する。同時に、コマ5
0が方向に移動した分だけ、ストッパーブレード8も
上方に変位しつつ上方に向かって傾き始める(図10
(B)参照)。そのため、最前列の容器が取出口6に位
置するやいなや、後に続く残りの飲料入り容器群が取出
口6に滑ってくるのを一旦止めることができる。そし
て、その後、図10(C)に示すように、コマ50が突
起片51に完全に乗り上げる形となり、傾き動作が完了
してストッパーブレード8が立設状態になり、容器群の
前倒しを阻止することになる。
【0031】図11、図12は、ストッパーブレードを
リンク機構を用いて取出機能付きトレイの上方に出し入
れ可能に構成したこの発明の第4実施例を示す。
【0032】この実施例では、取出手段が、図11、図
12に示すように、L字形のストッパーブレード8と、
このブレード8の天板部分31下面とスライド板(例え
ば、図7参照)23の舌片32上面間に張設され、通常
はゲート7が閉動作するようにゲート7を付勢するコイ
ルスプリング,コイルゼンマイ等の弾性体10と、ゲー
ト7のシャフト9と同軸に設けられたブレード取付片7
0における両端部33と舌片32における両端部34間
にわたり架設された平行4連リンク対35,36と、ゲ
ート7のシャフト9に一体的に設けられており、弾性体
10の付勢力に抗してシャフト9とともにC方向に回転
するプーリー11と、この回転運動をリンク対35のシ
ャフト35aに伝達し、トレイ5と同一面の天板部分3
1をブレード8の垂下部分37と共に箱体の底壁23の
上方に突出状態にさせるようリンク対35,36の各シ
ャフト39,41を支点としてブレード取付片PをC方
向に回転・保持させるプーリー42と、2つのプーリー
11,42に懸架された歯付きベルト15とから構成さ
れている。
【0033】以下、取出し動作について説明する。各取
出機能付きトレイ5の最前列の前にあるゲート7を手前
に引き出すと、弾性体10に逆らってシャフト9がC方
向に回転し、この回転運動がプーリー11から歯付きベ
ルト15に伝達され、プーリー42を介してシャフト3
5aをC方向に回転させ、リンク対35,36の各シャ
フト39,41を支点としてブレード取付片70をC方
向に回転・保持させることによりストッパーブレード8
が立上がる。これにより、最前列の缶1のみを取出口6
に停止させ、続く缶1以降の移動を垂下部分37で阻止
できる。
【0034】取出口6から缶1が摘出された後、ゲート
7は弾性体10の付勢力によって元の立設状態に復帰す
るとともに、ストッパーブレード8の垂下部分37が凹
んで元の状態に戻り、先頭の缶1に停止片7bが当接す
る。
【0035】図13、図14は、ストッパーブレードを
ギア機構を用いて取出機能付きトレイの上方に出し入れ
可能に構成したこの発明の第5実施例を示す。
【0036】この実施例では、取出手段が、図13、図
14に示すように、歯付き面71を備えたストッパーブ
レード8と、ゲート7のシャフト9の一方側に一体的に
設けられており、通常はゲート7が閉動作するようにゲ
ート7を付勢するコイルスプリング,コイルゼンマイ等
の図示しない弾性体(図5参照)と、シャフト9の他方
側に一体的に設けられており、前記弾性体の付勢力に抗
してシャフト9とともにC方向に回転するプーリー11
と、この回転運動をスライド板(例えば、図7参照)2
1の先端部72に設けられたギア73のシャフト12に
伝達し、ストッパーブレード8を箱体の底壁23の上方
に突出状態で立設させるようC方向にシャフト12を回
転させるプーリー14と、2つのプーリー11,14に
懸架された歯付きベルト15とから構成されている。
【0037】以下、取出し動作について説明する。飲料
の缶1の販売は、各取出機能付きトレイ5の最前列の前
にあるゲート7を手前に引き出すと、弾性体に逆らって
シャフト9がC方向に回転し、この回転運動がプーリー
11から歯付きベルト15に伝達され、プーリー14を
介してシャフト12をC方向に回転させる。これにより
ギア73もC方向に回転し、歯付き面71を介してギア
73に噛合するストッパーブレード8が立上がる。その
ため、最前列の缶1のみを取出口6に停止させ、続く缶
1以降の移動をストッパーブレード8で阻止できる。
【0038】取出口6から缶1が摘出された後、ゲート
7は弾性体の付勢力によって元の立設状態に復帰すると
ともに、ストッパーブレード8が凹んで元の状態に戻
り、先頭の缶1に停止片7bが当接する。
【0039】
【発明の効果】以上のようにこの発明では、従来のサー
ペンタイン型、あるいは、縦型等の自動販売機に比し
て、容器同士の衝撃が少ないため、ガラスびんの容器に
あっては割れたり、缶の容器においては変形したり、容
器群の重さや衝撃によって、容器の排出(取出し)や保
管機能が損傷する事故が起こり難い。また、それによ
り、ショーケース内の容器の通路や保管構造が簡易化で
き、よってコストが安価になり、ショーケース2内のス
ペースも小さくできる。
【0040】また、コンビニエンス・ストアの中に置か
れているクーラーやウォーマーの水平な棚に容器を載せ
ておき、前扉を開けて棚から取出す構成のものに比し
て、商品の容器がいつも最前列に整列して陳列されてい
るので、商品を見違いせずに簡単に取出すことができ、
利便性がある。更に、商品を補充する時は、各取出機能
付きトレイの後部の空いている傾斜面のところへ、背面
側から空いている品種の商品を空いている数だけ入れる
だけで、先入れした容器を先に販売できるシステムが可
能となり、したがって、入れたばかりの容器を冷えない
まま販売したり、入れたばかりの容器を温まらないまま
販売したりすることが無くなり、常に安定的に適温に保
たれた商品を販売できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す全体構成説明図で
ある。
【図2】上記第1実施例における容器の補充動作を示す
全体構成説明図である。
【図3】上記第1実施例における要部構成説明図であ
る。
【図4】上記第1実施例における容器の取出し動作を順
に示す構成説明図である。
【図5】上記第1実施例における容器の取出し動作を示
す要部斜視図である。
【図6】上記第1実施例における容器の取出し動作を示
す要部構成説明図である。
【図7】上記第1実施例におけるスライドケースを示す
全体構成説明図である。
【図8】上記第1実施例における容器を収容する箱体を
示す要部構成説明図である。
【図9】この発明の第2実施例の容器の取出し動作を示
す要部構成説明図である。
【図10】この発明の第3実施例の容器の取出し動作を
示す要部構成説明図である。
【図11】この発明の第4実施例の容器の取出し動作の
内ゲートの閉動作を示す要部構成説明図である。
【図12】上記第4実施例の容器の取出し動作の内ゲー
トの開動作を示す要部構成説明図である。
【図13】この発明の第5実施例の容器の取出し動作の
内ゲートの閉動作を示す要部構成説明図である。
【図14】上記第5実施例の容器の取出し動作の内ゲー
トの開動作を示す要部構成説明図である。
【符号の説明】
1…容器、2…ショーケース、2a…扉、3…スライド
ケース、4…傾斜面、5…取出機能付きトレイ、6…取
出口、7…ゲート、8…ストッパーブレード、9,42
…シャフト、10…弾性体、11,14…プーリー、1
5…歯付きベルト、23…底壁、35,36…平行4連
リンク対、50…コマ、51…突起片、53,54…ギ
ア、55…チェーン。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶、びん等の容器入り飲料を陳列販売す
    るための扉付きショーケースと、このショーケース内に
    出入れ可能に格納されたスライドケースとからなり、こ
    のスライドケースには、飲料入り容器の取出方向に対し
    て扉側に行くにつれ低く傾斜する傾斜面を有し、前記取
    出方向に整列された複数個の飲料入り容器を前記傾斜面
    を介して傾斜・保持状態で収容する取出機能付きトレイ
    が上下方向に多段に、かつ、横方向に複数列並置され、
    更に、この各取出機能付きトレイが、開動作で取出口を
    形成する一方、閉動作で前記傾斜・保持状態を維持する
    開閉可能に設けられたゲートと、前記開動作に連動し
    て、前記傾斜・保持状態から最前列の飲料入り容器のみ
    を前記取出口にスライドさせ、後に続く残りの飲料入り
    容器のゲート側へのスライドを前記ゲートが閉動作に復
    帰するまで停止させうるストッパーブレードを含む取出
    手段とを備え、更に、この取出手段は、通常は前記ゲー
    トが閉動作するように前記ゲートを付勢する一方、前記
    取出口から最前列の飲料入り容器が摘出された後、前記
    ゲートを付勢力によって元の立設状態に復帰させるとと
    もに、前記ストッパーブレードを元の状態に戻らせる弾
    性体を有することを特徴とする容器入り飲料の販売機。
  2. 【請求項2】 缶、びん等の容器入り飲料を陳列販売す
    るための扉付きショーケースと、このショーケース内に
    出入れ可能に格納されたスライドケースとからなり、こ
    のスライドケースには、飲料入り容器の取出方向に対し
    て扉側に行くにつれ低く傾斜する傾斜面を有し、前記取
    出方向に整列された複数個の飲料入り容器を前記傾斜面
    を介して傾斜・保持状態で収容する取出機能付きトレイ
    が上下方向に多段に、かつ、横方向に複数列並置され、
    更に、この各取出機能付きトレイが、開動作で取出口を
    形成する一方、閉動作で前記傾斜・保持状態を維持する
    開閉可能に設けられたゲートと、前記開動作に連動し
    て、前記傾斜・保持状態から最前列の飲料入り容器のみ
    を前記取出口にスライドさせ、後に続く残りの飲料入り
    容器のゲート側へのスライドを前記ゲートが閉動作に復
    帰するまで停止させうるストッパーブレードを含む取出
    手段とを備え、更に、閉動作から開動作に切 換わったと
    き、前記ゲートのシャフトは固定のままで、チェーンを
    含む前記ストッパーブレードが上方に変位させるべく、
    前記トレイの底壁に設けられた突起片に乗り上げる形で
    移動し、前記チェーンとともに、前記ストッパーブレー
    ドのシャフトを上方に変位させながらストッパーブレー
    ドを立設させうるコマを前記チェーンの下面に固着して
    あることを特徴とする容器入り飲料の販売機。
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