JP3759985B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品を集積状態で収納する商品コラムおよびこの商品コラム内の最下位商品を前方に投出する投出部を有する商品収納投出装置が販売機本体内に複数列、複数段に配置される自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動販売機では、商品を集積状態で収納する商品コラムおよびこの商品コラム内の最下位商品を前方に投出する投出部を有する商品収納投出装置が販売機本体内に複数列、複数段に配置されており、各商品収納投出装置毎に投出される商品を1層に制限する厚み規制部材や集積されている商品の前倒れを防ぐ前支え部材を取り付けている。そして、商品補充時には、補充しようとする商品収納投出装置の前支え部材を回動させて商品コラムの前面を開放し、開放された前面を通じて商品コラム内に商品を補充し、補充後に前支え部材を元の位置に戻す。
【0003】
また、同じ段に並設される幾つかの商品収納投出装置の前方位置に回動可能な支持部材を横設し(例えば特開平6−168375号公報に記載されている)、この支持部材に各商品収納投出装置用の複数の前支え部材を立設している。そして、商品補充時には、支持部材を複数の前支え部材と一緒に回動させて複数の商品収納投出装置の前面を開放し、開放された前面を通じて補充しようとする商品収納投出装置の商品コラム内に商品を補充し、補充後に支持部材を複数の前支え部材と一緒に元の位置に戻す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各商品収納投出装置毎に厚み規制部材や前支え部材を設けた自動販売機では、補充しようとする各商品収納投出装置毎に前支え部材を回動させなければならず、しかも、前支え部材を回動させても、厚み規制部材などが商品コラムの前方にあり、補充作業の邪魔になる問題がある。
【0005】
また、複数の商品収納投出装置の前方位置に支持部材を回動可能に設けるとともにこの支持部材に複数の前支え部材を設けた自動販売機では、収納量の大きな商品収納投出装置の場合に前支え部材が長くなると、長い前支え部材の下端のみ支持したのでは不安定であるため、収納量の大きな商品収納投出装置では適用できず、しかも、投出高さが同一の商品収納投出装置にしか適用できない。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、複数の商品収納投出装置の前面全体を一括して開閉可能とすることによってその開閉作業や商品補充作業を容易にでき、長い前支え部でも安定状態で支持可能とすることによって収納量の大きな商品収納投出装置にも適用でき、投出高さが異なる商品収納投出装置にも適用できる自動販売機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の自動販売機は、商品を集積状態で収納する商品コラムおよびこの商品コラム内の最下位商品を前方に投出する投出部を有する商品収納投出装置が販売機本体内に複数列および複数段に配置される自動販売機において、前記各商品収納投出装置の商品投出高さに対応して横設される横設部および上下の横設部間に形成される開口部を有する開閉枠と、この開閉枠を前記商品収納投出装置の前方域を覆う閉鎖位置とその前方域を開放する開放位置とに回動可能に支持する開閉枠支持手段と、前記各商品収納投出装置に対応して前記開閉枠の横設部に取り付けられ、前記商品コラムから投出される商品を1層に制限する厚み規制部および商品コラム内に集積されている商品の前倒れを規制する前支え部を有する前方部材とを具備し、前記開閉枠の横設部には、この横設部の上下にわたって配置される前記前支え部の途中位置を支持可能とするものである。
【0008】
そして、商品販売時には、商品収納投出装置の商品コラムに収納された最下位商品が前方部材の厚み規制部によって1個に規制されて押し出され、開閉枠の開口部を通じて前方へ投出される。また、商品補充時に、開閉枠が開放位置に回動されると、全ての商品収納投出装置の前面全体が一括して開放され、商品の有無、補充作業が行なわれる。作業後は、開閉枠が閉鎖位置に戻される。また、長い前支え部の場合にはその前支え部の途中位置が開閉枠の横設部で支持可能であり、上下方向に長く収納量の大きな商品収納投出装置にも適用可能とされる。また、商品収納投出装置に対応して開閉枠の横設部に前方部材が設けられるので、投出高さが異なる商品収納投出装置についても適用可能とされる。
【0009】
請求項2記載の自動販売機は、商品を集積状態で収納する商品コラムおよびこの商品コラム内の最下位商品を前方に投出する投出部を有する商品収納投出装置が販売機本体内に複数列および複数段に配置される自動販売機において、前記各商品収納投出装置の商品投出高さに対応して横設される横設部および上下の横設部間に形成される開口部を有する開閉枠と、この開閉枠を前記商品収納投出装置の前方域を覆う閉鎖位置とその前方域を開放する開放位置とに回動可能に支持する開閉枠支持手段と、前記各商品収納投出装置に対応して前記開閉枠の横設部に取り付けられ、前記商品コラムから投出される商品を1層に制限する厚み規制部および商品コラム内に集積されている商品の前倒れを規制する前支え部を有する前方部材と、前記開閉枠支持手段を販売機本体に対して前後方向にスライド可能に支持するスライド手段とを具備しているものである。
【0010】
そして、商品販売時には、商品収納投出装置の商品コラムに収納された最下位商品が前方部材の厚み規制部によって1個に規制されて押し出され、開閉枠の開口部を通じて前方へ投出される。また、商品補充時に、開閉枠が開放位置に回動されると、全ての商品収納投出装置の前面全体が一括して開放され、商品の有無、補充作業が行なわれる。作業後は、開閉枠が閉鎖位置に戻される。また、商品収納投出装置に対応して開閉枠の横設部に前方部材が設けられるので、投出高さが異なる商品収納投出装置についても適用可能とされる。また、開閉枠が前方に引き出された後に回動されることにより、前方部材が商品コラム内に進入している場合でも、前方部材が商品コラムの側壁面に接触することなく回動される。
【0011】
請求項3記載の自動販売機は、請求項2記載の自動販売機において、販売機本体の前面を開閉する扉体と、この扉体とスライド手段を連結し、扉体を開くと開閉枠支持手段を前方へスライドさせる連結手段とを具備していることを特徴とする。
【0012】
これにより、扉体の開放動作に連動して、開閉枠が自動的に前方へスライドされる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動販売機の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】
図1は自動販売機の扉体を開放した状態の正面図、図2は扉体を閉鎖した状態の断面図である。図2(a) は図1のA−A断面図、図2(b) は図1のB−B断面図を示す。自動販売機は、前面が開放された箱型形状の販売機本体1と、この販売機本体1の前面に販売機本体1の一側を回動支点として開閉可能に取り付けられる扉体2を備えている。
【0015】
販売機本体1内には、前面が開放されてたばこなどの矩形状の商品Tを前後2列に集積収納する商品コラム3、およびこの商品コラム3の下方に設けられて最下位商品Tを前方に投出する投出部4を有する商品収納投出装置5が、複数列、複数段が配置されている。すなわち、本実施の形態では、商品収納投出装置5が8列、左寄り部分に4段、右寄り部分に2段が配置され、右寄り部分の商品収納投出装置5は縦に長い商品コラム3を有している。なお、隣接する商品コラム3間は仕切板6によって仕切られている。
【0016】
扉体2は、前扉2aおよびこの前扉2aの裏面側に中扉2bを有する。前扉2aは、一側上下部が販売機本体1から前方に突設された支持部材7(図5に示す)によって支点7aを中心として回動可能に支持されている。前扉2aには、選択ボタンを備える商品見本展示部8、広告表示部9、商品取出口10、貨幣処理部、係員用操作部などが配置されている。扉体2を販売機本体1から開放すると、前扉2aと一緒に中扉2bも開放され、販売機本体1内のメンテナンス(商品Tの補充など)を行なうことができる。さらに、前扉2aから中扉2bを開放すると、前扉2a内のメンテナンスを行なうことができる。
【0017】
中扉2bの裏面(販売機本体1側)には、上方に位置する商品収納投出装置5から投出された商品Tを受け入れて合流させながら下方に案内する商品シュート11が設けられている。商品シュート11の下方には、商品シュート11によって案内されてきた商品Tや最下段の商品収納投出装置5から投出された商品Tを商品取出口10に案内する下方シュート12が配置されている。
【0018】
また、販売機本体1内の商品収納投出装置5の前面には、開閉枠21が後述する開閉枠支持手段61によって開閉可能に支持されている。この開閉枠21は、各商品収納投出装置5の商品投出高さ位置に対応して幅方向略全域にわたって横設される4本の横設部22および外側を囲む外枠23を有し、横設部22および外枠23の間の部分には開口部24が形成されている。横設部22は、図4(b) に示すように、厚み方向が上下となる板状部材であり、前縁が下方に折曲され、前縁近傍および後縁には前方部材としての規制部材31を取り付ける図示しない前縁孔部および後縁溝部が各商品収納投出装置5の位置に対応して形成されている。
【0019】
次に、図3は規制部材31の分解状態の斜視図、図4(a) は規制部材31の正面図、図4(b) は規制部材31の側面図を示す。規制部材31は、開閉枠21の横設部22に係合される取付ブロック32、この取付ブロック32に前後方向にスライド可能に取り付けられる水平スライドブロック33、この水平スライドブロック33に上下方向にスライド可能に取り付けられる垂直スライドブロック34、この垂直スライドブロック34に取り付けられる前支え部35によって構成されている。
【0020】
取付ブロック32の上面には、開閉枠21の横設部22の後縁溝部に後方から差し込み係合される係合部36および横設部22の前縁孔部に下方から差し込み係止される係止爪37が突出形成されている。取付ブロック32の下面には、水平スライドブロック33が後方から挿入される水平受入部38が形成され、この水平受入部38内の上面両側部に断面略L字状のスライド溝39が前後方向に沿って形成されているとともに、上面中央部に複数個の突起40が前後方向に連続して形成されている。
【0021】
水平スライドブロック33は、大部分が取付ブロック32の水平挿入部38に挿入されるようになっており、両側部には水平挿入部38の両スライド溝39に前後方向にスライド可能に係合する断面略L字状のスライド部41が形成されている。水平スライドブロック33の後端には、垂直スライドブロック34が下方から挿入される垂直受入部42が形成され、この垂直受入部42内の前面には複数個の係止孔43が上下方向に沿って形成されているとともに両側には突部44が相対して突出形成されている。また、水平スライドブロック33の両側には軸受部45が形成され、この軸受部45の外側方からコの字型の外形を有するレバー46の各端部が回動可能に取り付けられている。
【0022】
垂直スライドブロック34は、上部側が水平スライドブロック33の垂直挿入部42に下方から挿入されるようになっており、その上部側の両側部には垂直挿入部42の両突部44に上下方向にスライド可能に係合するスライド溝47が形成され、下部には商品コラム3から投出される商品Tを1層に制限する厚み規制部48が形成されている。
【0023】
垂直スライドブロック34の上部側の後面寄りには一側に開口する凹部49が形成され、この凹部49の後面には複数の挿入溝50が斜めに開口形成されているとともに、凹部49の前面には各挿入溝50の中央側の端部位置に対応して挿入孔51が前後面に貫通形成されている。垂直スライドブロック34の上部には前支え部35を支持する支持部52が突出形成され、この支持部52には凹部49に連続して一側に開口するとともに前支え部35を係合保持する保持溝53が形成されている。
【0024】
前支え部35は、棒状に形成され、垂直部54の下端に略L字状に水平部55が折曲形成されている。そして、前支え部35の水平部55の先端を任意の挿入溝50を通じて挿入孔51に挿入するとともに水平スライドブロック33の任意の係止孔43に挿入し、垂直部54を挿入溝50の傾斜に合わせて斜めとした状態でその垂直部54の下端部分を挿入溝50を通じて凹部49に挿入し、垂直部54が垂直になるように回動させて垂直部54を支持部52の保持溝53に圧入して保持させる。これにより、商品コラム3内の集積商品Tの前倒れを防止する前支え部35が垂直スライドブロック34に取り付けられるとともに、垂直スライドブロック34が水平スライドブロック33に固定されている。
【0025】
そして、水平スライドブロック33は、レバー46を下げた状態で取り扱う商品Tの長さに合わせて前後方向にスライドさせることができ、適切な位置に設定した後にレバー46を前方へ引き起こして取付ブロック32の突起40に係合させることによって固定できる。なお、前後方向の寸法が短い商品Tに合わせて水平スライドブロック33を後方にスライドさせた場合、垂直スライドブロック34や前支え部35は商品コラム3内に進入した位置に達する。また、垂直スライドブロック34は、前支え部35を抜いた状態で取り扱う商品Tの厚みに合わせて上下方向にスライドさせることができ、厚み規制部48の下縁と商品コラム3の底面との間隔を適切に設定した後に前支え部35を差し込むことによって固定できる。
【0026】
なお、図1および図2に示すように、販売機本体1内の右寄り縦に長い商品コラム3を有する商品収納投出装置5においては、投出部4ではなく商品コラム3の途中に対向する横設部22に、前支え部35の途中位置を支持する支持ブロック56が取り付けられている。
【0027】
次に、図5は開閉枠支持手段、スライド手段および連結手段を示す斜視図、図6(a) は開閉枠21の閉状態の平面図、図6(b) は開閉枠21の開状態の平面図を示す。開閉枠21の一側は開閉枠支持手段61に支持され、この開閉枠支持手段61は販売機本体1側のスライド手段62に支持され、スライド手段62と扉体2とが連結手段63で連結されている。なお、開閉枠21の他端には販売機本体1に係合させる図示しないロック機構が配設されている。
【0028】
開閉枠支持手段61は、開閉枠21の上下面一側に回動軸64によって回動自在に取り付けられた略L字状の上下一対の取付部材65を有し、この両取付部材65に取付軸66が相対して突設されている。
【0029】
スライド手段62は、前後方向に細長い断面略コ字状の上下一対のスライドアーム67を有し、この各スライドアーム67は販売機本体1側に配設された上下一対の支持部材68のスライド孔69に嵌合して前後方向にスライド可能に支持されている。各スライドアーム67の前端には取付軸66が挿通される長孔70が前後方向に沿って形成され、中間部には連結手段63と連結される連結孔71を有する連結片部72が立設されている。
【0030】
上下のスライドアーム67の前端間にはロック部材73が取り付けられている。ロック部材73は、上下方向に沿って形成された把手部74を有し、この把手部74の上下端に各スライドアーム67の前端に回動可能に軸支される取付片部75が形成されている。取付片部75の先端には前面側を係止面とするとともに後面側を傾斜状の導入面とする略三角形状の爪部76が形成され、ばね77によって図5時計回り方向に回動付勢されている。そして、長孔70の前端位置に位置する開閉枠21の取付軸66の後側に爪部76が係止してロックし、ロック部材73を付勢に抗して図5反時計回り方向に回動させることによって取付軸66のロックを解除する。
【0031】
連結手段63は、扉体2に一端が連結軸78によって回動自在に軸支されたリンク79を有し、このリンク79の他端側には連結軸78を通る線上に沿って長孔80が形成され、この長孔80が販売機本体1側の固定ピン81に係合支持されている。リンク79には長孔80と平行に形成された押動溝部82a およびこの押動溝部82a に対して販売機本体1方向に向けて斜めに形成された逃げ溝部82b を有する略L字状のガイド孔82が形成され、このガイド孔82にリンク83の前端のピン84が係合されている。リンク83の前端近傍および後端近傍には長手方向に沿って長孔85,86が形成され、前側の長孔85が販売機本体1側の固定ピン87に係合支持されている。リンク83の後端近傍には上下の支持部材68によって回動可能に支持された回動軸88が配置され、この回動軸88の上端に回動部材89の一端が固定され、回動部材89の他端のピン90がリンク83の後側の長孔86に係合されている。回動軸88には各支持部材68の上側に回動部材91が固定され、この各回動部材91の先端が各スライドアーム67の連結片部72の連結孔71に挿入係合されている。
【0032】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】
まず、開閉枠21の開閉動作について図5および図6を参照して説明する。
【0034】
扉体2の閉鎖状態(初期状態)では、リンク83の先端のピン84がリンク79のガイド孔82の押動溝部82a の前端に位置され、リンク83が後方に押動されるとともに、回動部材89、回動軸88および各回動部材91が図5の上方から見て最も反時計回り方向に押し回され、各回動部材91によって上下のスライドアーム67が後方へ押動された位置にある。
【0035】
開閉枠21の取付軸66はスライドアーム67の長孔70の前端位置にロック部材73によって保持された状態にあり、開閉枠21がスライドアーム67と一緒に後方へ押動された位置にある(図6(a) の位置)。開閉枠21の開閉側の他側はロック機構によって販売機本体1に係合されている。この位置を開閉枠21の定位置とする。
【0036】
開閉枠21の定位置では、図6(a) に示すように、前後方向の寸法が短い商品Tに合わせて設定された規制部材31の垂直スライドブロック34や前支え部35が商品コラム3に進入される。
【0037】
そして、扉体2を開放していくと、開放初期(開度が約0〜60度)においては、扉体2と一緒にリンク79の一端が引き出され、リンク83の先端のピン84がリンク79のガイド孔82の押動溝部82a の部分を移動してリンク83も引き出される。リンク83が引き出されることにより、回動部材89、回動軸88および各回動部材91が図5の上方から見て時計回り方向に回転され、各回動部材91によって上下のスライドアーム67が前方へ押し出される。このスライドアーム67の移動に伴って開閉枠21も前方(引出位置とする)へ移動させられる(図6(b) の1点鎖線位置)。これにより、前後方向の寸法が短い商品Tに合わせて設定された規制部材31の垂直スライドブロック34や前支え部35が商品コラム3から前方へ退避される。
【0038】
さらに、扉体2の開放後半(開度が約60度以降)においては、リンク83の先端のピン84がリンク79のガイド孔82の逃げ溝部82b に係合され、それ以降はピン84が逃げ溝部82b を移動してリンク83は移動せず、扉体2およびリンク79のみが回動されて、扉体2が開放される。
【0039】
また、扉体2を開放した後に開閉枠21を開放するには、図6(b) の実線に示すように、開閉枠21の他側のロック機構を解除してその開閉枠21の他側を前方へ回動させることにより、回動軸64を支点として開閉枠21が開放されて、販売機本体1の前面が開放される。この開閉枠21の開放状態で、商品Tの補充などの作業が行なえる。
【0040】
なお、ロック部材73をロック解除方向に回動すれば、スライドアーム67に対する開閉枠21の取付軸66の保持が解除される。この解除状態で、開閉枠21を後方へ押し込めば、スライドアーム67が引き出されたまま開閉枠21を定位置に戻すことができる。
【0041】
また、開閉枠21を閉鎖するには、開閉枠21の他側を後方へ回動させることにより、回動軸64を支点として開閉枠21が閉じられ、販売機本体1の前面が閉鎖される。この開閉枠21を閉じた状態で、開閉枠21の他側のロック機構により販売機本体1に対してロックをかければ、開閉枠21が閉鎖される。
【0042】
また、扉体2を閉じていくと、閉鎖初期(開度が約60度に達するまで)においては、リンク83の先端のピン84がリンク79のガイド孔82の逃げ溝部82b を移動するので、リンク83は移動しない。
【0043】
さらに、扉体2の閉鎖後半(開度が約60〜0度)においては、閉鎖途中でリンク83の先端のピン84がリンク79のガイド孔82の押動溝部82a に係合され、それ以降はピン84が押動溝部82a を移動してリンク83が後方に押動される。リンク83が後方に押動されることにより、回動部材89、回動軸88および各回動部材91が図5の上方から見て反時計回り方向に回転され、各回動部材91によって上下のスライドアーム67が後方に押し込まれる。このスライドアーム67の移動に伴って開閉枠21も後方へ移動させられる。そして、扉体2が完全に閉じられれば、開閉枠21が定位置に戻る。
【0044】
次に、規制部材31の設定作業について図3および図4を参照して説明する。
【0045】
開閉枠21を前方に回動すれば、後面(閉鎖時に販売機本体1に対向する面)から規制部材31の設定が可能となる。但し、一部の設定は開閉枠を閉鎖した状態で行うことができる。なお、上述のように、スライド手段62および連結手段63の機能により、扉体2を開放した時点で開閉枠21が前方へ引き出されるので、開閉枠21を回動させる際には規制部材31が商品コラム3の仕切板6に接触することはない。
【0046】
水平スライドブロック33の設定は、水平スライドブロック33のレバー46を下方に回動させて取付ブロック32の突起40との係合を解除した後、水平スライドブロック33を前後方向の寸法の小さな商品Tに対応させる場合には後方へ、前後方向の寸法の大きな商品Tに対応させる場合には前方へ移動させ、適切な位置においてレバー46を前方に戻して取付ブロック32の突起40に係合させて固定する。
【0047】
なお、水平スライドブロック33の適切な設定位置がわからない場合は、商品Tそのものを利用して設定することができる。扉体2を開放した後、ロック部材73による開閉枠21の固定を解除し、扉体2の開放によって自動的に引き出された開閉枠21を後方の本来の位置に押し込んで戻す。商品コラム3に商品Tを収納し、垂直スライドブロック34の後面が商品Tに接触する位置よりやや前方で水平スライドブロック33を固定すれば、適切な位置に設定できる。
【0048】
垂直スライドブロック34の設定は、垂直スライドブロック34から前支え部35を取り外して、取付ブロック32に対する垂直スライドブロック34のロックを解除した後、垂直スライドブロック34を厚みの小さな商品Tに対応させる場合には下方に、厚みの大きな商品Tに対応させる場合には上方にスライドさせ、厚み規制部48の下縁と商品コラム3の底面との間隔が適切になる位置で、前支え部35を垂直スライドブロック34に差し込み装着して、取付ブロック32に対して垂直スライドブロック34を固定する。
【0049】
前支え部35の差し込み装着は、前支え部35の水平部55の先端を垂直スライドブロック34の挿入溝50を通じて挿入孔51に挿入するとともに水平スライドブロック33の係止孔43に挿入し、垂直部54を挿入溝50の傾斜に合わせて斜めとした状態でその垂直部54の下端部分を挿入溝50を通じて凹部49に挿入し、垂直部54が垂直になるように回動させて垂直部54を支持部52の保持溝53に圧入して保持させる。これにより、商品コラム3内の集積商品Tの前倒れを防止する前支え部35が垂直スライドブロック34に取り付けられるとともに、垂直スライドブロック34が水平スライドブロック33に固定される。
【0050】
次に、商品Tの装填作業について説明する。
【0051】
扉体2を開放すると、連動して開閉枠21が前方に引き出される。その後、開閉枠21のロックを解除して開放すれば、販売機本体1の前面が開放される。このとき、開閉枠21が引き出されていることにより、規制部材31が前後方向の寸法の小さい商品Tに合わせて設定されて後方へ突出している場合であっても、規制部材31の後部側が商品コラム3から退避しているので、開閉枠21の回動に伴って規制部材31が仕切板6に接触することはない。そして、販売機本体1の全ての商品コラム3の前面が開放されるので、全ての商品Tの収納状況を一目で確認できる。
【0052】
各商品コラム3に商品Tを集積する。このとき、前支え部35だけでなく厚み規制部48やその他の機構が側方に退避されているので、装填作業の邪魔にならない。しかも、高い位置にある商品コラム3でも低い位置にある商品コラム3でも、容易に商品Tを装填できる。また、全ての商品コラム3の前面が開放されているので、集積不良などが生じた場合にも直ぐにわかり、修正できる。
【0053】
商品Tの装填作業が終了すると、開閉枠21を閉じてロックした後、扉体2を閉じれば、販売待機状態となる。このとき、扉体2の閉鎖動作に連動して開閉枠21は押し込まれる。
【0054】
次に、商品Tの販売動作について説明する。
【0055】
利用者によって貨幣が投入され、選択ボタンが押下されると、対応する商品収納投出装置5の投出部4が駆動されて商品コラム3内の最下位商品Tが前方へ投出される。最下位商品Tにつられて移動しようとする次位商品Tは、垂直スライドブロック34の厚み規制部48によって規制される。
【0056】
最上位の商品収納投出装置5から押し出された商品Tは、開閉枠21の開口部24を通して前方へ投出された後、第1段目の商品シュート11に送り込まれ、第2段目および第3段目の商品シュート11を通じて下方に案内され、下部シュート12によって商品取出口10に案内される。この商品を利用者が取り出せば、一連の販売動作が終了する。
【0057】
第2段目の商品収納投出装置5から押し出された商品Tは、第2段目、第3段目の商品シュート11および下部シュート12を通じて商品取出口10に案内され、同様に、第3段目の商品収納投出装置5から押し出された商品Tは、第3段目の商品シュート11および下部シュート12を通じて商品取出口10に案内される。最下段の商品収納投出装置5から押し出された商品Tは、下部シュート12上に直接落下し、商品取出口10に案内される。
【0058】
【発明の効果】
請求項1記載の自動販売機によれば、商品収納投出装置の商品投出高さ近傍の前方位置に横設される横設部を有する開閉枠を商品収納投出装置の前方域に対して開閉可能に支持するとともに、この開閉枠の横設部に各商品収納投出装置に対応して厚み規制部および前支え部を有する前方部材を設けたので、開閉枠を開放位置に回動させることにより、全ての商品収納投出装置の前面全体を一括して開閉でき、開閉作業を容易に行なえるとともに商品補充作業を容易に行なえる。また、長い前支え部の場合にはその前支え部の途中位置を開閉枠の横設部で支持できるので、上下方向に長く収納量の大きな商品収納投出装置にも適用できる。さらに、商品収納投出装置に対応して開閉枠の横設部に前方部材を設ければよいので、投出高さが異なる商品収納投出装置についても適用できる。
【0059】
請求項2記載の自動販売機によれば、商品収納投出装置の商品投出高さ近傍の前方位置に横設される横設部を有する開閉枠を商品収納投出装置の前方域に対して開閉可能に支持するとともに、この開閉枠の横設部に各商品収納投出装置に対応して厚み規制部および前支え部を有する前方部材を設けたので、開閉枠を開放位置に回動させることにより、全ての商品収納投出装置の前面全体を一括して開閉でき、開閉作業を容易に行なえるとともに商品補充作業を容易に行なえる。さらに、商品収納投出装置に対応して開閉枠の横設部に前方部材を設ければよいので、投出高さが異なる商品収納投出装置についても適用できる。また、開閉枠の開閉時において、開閉枠を前方に引き出した後に回動させることにより、前方部材が商品コラム内に進入している場合でも、前方部材が商品コラムの側壁面に接触することなく回動させることができる。
【0060】
請求項3記載の自動販売機によれば、請求項2記載の自動販売機の効果に加えて、扉体の開放動作に連動して、開閉枠を自動的に前方へスライドさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の一実施の形態を示す扉体を開放した状態の正面図である。
【図2】同上実施の形態の自動販売機の扉体を閉鎖した状態の断面図を示し、(a) は図1のA−A断面図、(b) は図1のB−B断面図である。
【図3】同上実施の形態の規制部材の分解状態の斜視図である。
【図4】同上実施の形態の規制部材の組立状態を示し、(a) は規制部材の正面図、(b) は規制部材の側面図である。
【図5】同上実施の形態の開閉枠支持手段、スライド手段および連結手段を示す斜視図である。
【図6】同上実施の形態の開閉枠の開閉動作を模式的に示し、(a) は開閉枠の閉状態の平面図、(b) は開閉枠の開状態の平面図である。
【符号の説明】
1 販売機本体
2 扉体
3 商品コラム
4 投出部
5 商品収納投出装置
21 開閉枠
22 横設部
24 開口部
31 前方部材としての規制部材
35 前支え部
48 厚み規制部
61 開閉枠支持手段
62 スライド手段
63 連結手段
Claims (3)
- 商品を集積状態で収納する商品コラムおよびこの商品コラム内の最下位商品を前方に投出する投出部を有する商品収納投出装置が販売機本体内に複数列および複数段に配置される自動販売機において、
前記各商品収納投出装置の商品投出高さに対応して横設される横設部および上下の横設部間に形成される開口部を有する開閉枠と、
この開閉枠を前記商品収納投出装置の前方域を覆う閉鎖位置とその前方域を開放する開放位置とに回動可能に支持する開閉枠支持手段と、
前記各商品収納投出装置に対応して前記開閉枠の横設部に取り付けられ、前記商品コラムから投出される商品を1層に制限する厚み規制部および商品コラム内に集積されている商品の前倒れを規制する前支え部を有する前方部材とを具備し、
前記開閉枠の横設部には、この横設部の上下にわたって配置される前記前支え部の途中位置を支持可能とする
ことを特徴とする自動販売機。 - 商品を集積状態で収納する商品コラムおよびこの商品コラム内の最下位商品を前方に投出する投出部を有する商品収納投出装置が販売機本体内に複数列および複数段に配置される自動販売機において、
前記各商品収納投出装置の商品投出高さに対応して横設される横設部および上下の横設部間に形成される開口部を有する開閉枠と、
この開閉枠を前記商品収納投出装置の前方域を覆う閉鎖位置とその前方域を開放する開放位置とに回動可能に支持する開閉枠支持手段と、
前記各商品収納投出装置に対応して前記開閉枠の横設部に取り付けられ、前記商品コラムから投出される商品を1層に制限する厚み規制部および商品コラム内に集積されている商品の前倒れを規制する前支え部を有する前方部材と、
前記開閉枠支持手段を販売機本体に対して前後方向にスライド可能に支持するスライド手段と
を具備していることを特徴とする自動販売機。 - 販売機本体の前面を開閉する扉体と、
この扉体とスライド手段を連結し、扉体を開くと開閉枠支持手段を前方へスライドさせる連結手段と
を具備していることを特徴とする請求項2記載の自動販売機。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP30797895A JP3759985B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 自動販売機 |
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JPH09147215A JPH09147215A (ja) | 1997-06-06 |
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ID=17975441
Family Applications (1)
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JP30797895A Expired - Fee Related JP3759985B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 自動販売機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3759985B2 (ja) |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP30797895A patent/JP3759985B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09147215A (ja) | 1997-06-06 |
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