JP2008015791A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】商品Wを収納するとともに、相互に異なる温度で保温可能な加熱室41、冷却室42と、それら収納室間を仕切る仕切壁43と、二の収納室に跨って上下に移動する搬出手段60と、該搬出手段60の上下移動をバランスさせるカウンターウエイト73とを備えた自動販売機であって、カウンターウエイト73が二の収納室の隣接方向に伝熱的に離間させる分離部733とを有することにより、加熱室41から流出する熱をカウンターウエイト73内で遮断をし、冷却室42への熱侵入を抑制させる。
【選択図】図2
Description
これらの上収納室および下収納室は、上下段の棚に左右方向に複数の商品ラックがそれぞれ設けられたものであり、その内部の温度が商品の販売温度に応じて相互に異なるように加熱室および冷却室として設定できるようになっている。また、仕切壁(断熱仕切板)を移動設置することにより、加熱室および冷却室の棚数を四季の移ろいに伴う購買状況に応じて増減することが可能である。
XY搬送装置は、商品ラックから払い出された商品を商品取出口まで搬出するものであり、商品ラックから払い出された商品を受け取るバケットと、そのバケットを収納するバケット収容体とを備えたXモジュール部と、Xモジュール部を上下方向に移動させるYモジュール部とで構成されている。Yモジュール部は、収納室の両横に設置されるコンベヤー式の搬出機構であり、エレベータと同様にXモジュールと質量バランスを取るカウンターウエイトを有している。(例えば、特許文献1参照)。
本発明の請求項2に係る自動販売機は、請求項1において、前記カウンターウエイトの分離部に断熱材が介装されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る自動販売機は、請求項1、2において、前記搬出手段が販売の待機位置にあるとき、前記カウンターウエイトの分離部が前記仕切手段の側面と対峙する位置にあることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る自動販売機によれば、分割部に断熱材が介装されるので、さらに熱を遮断することができ、自動販売機の消費電力を低減することが出来る。
本発明の請求項3に係る自動販売機によれば、搬出機構が販売の待機位置にあるとき、前記カウンターウエイト分割部が前記仕切手段の側面と対峙する位置にあるので、長期間に亘り熱移動することがなくなる結果、さらに自動販売機の消費電力を低減することが出来る。
(実施例1)図1〜図6は、本発明に係る自動販売機の実施例1の説明図である。
図1は自動販売機の全体図の正面図であり、図2は自動販売機の全体図の側面図である。図3は、商品搬出装置を示す拡大斜視図である。図4は、カウンターウエイトを示す拡大斜視図であり、図5は、図2のA−A断面における要部の部分断面図である。図6は、図1のB部を拡大して伝熱を説明する模式図である。
これら図1、2において、自動販売機は、前面が開口した直方状に形成された本体キャビネット10と、その前面に設けられた外扉20および内扉30と、本体キャビネット10に設けた底板11にて区画形成され、断熱空間として形成されるとともに、商品Wを収納する商品収納庫40と、冷却装置80の一部を収納する機械室48と、商品収納庫40内の前方にて商品を搬送するX−Y搬送装置50と、商品を冷却する冷却装置80と、商品を加温する加熱装置90とを有して構成されている。
より詳細に説明すると、外扉20は、本体キャビネット10の前面開口を開閉するためのものであり、この外扉20の前面には、販売する商品Wが直接見える透明パネル21と、販売する商品Wを選択するための選択ボタン22、貨幣もしくは紙幣を投入するための投入口23、投入された金額等を表示する表示装置24、貨幣を返却する貨幣返却口25、払い出された商品Wを取り出すための商品取出口26等々、商品Wの販売に必要となる構成が配置してある。
内扉30は、商品収容庫40の前面を開閉し、内部の商品を保温するものであり、2枚のガラスを並設させて断熱層を形成している。つまり、この自動販売機は、正面から商品Wが見えるものであり、購入者に面白さを感じさせ、また商品を直接目視できるため、商品を安心して購入できるものとなっている。
加温室41および冷却室42には、それぞれ上下方向に2段および5段の棚を有し、各段に7列ずつ左右方向に商品ラック45が並設されている。各商品ラック45は、本体キャビネット10の前後方向に延びているとともに、上側が開口した断面コ字状に形成されており、同種の商品Wが縦置きされ、一列に収納されている。各商品ラック45は、いずれも本体キャビネット10の前側に引き出せるように構成されており、商品の補充(ローディング)を簡単に行えるようになっている。
また、通路仕切壁44は、後述するバケット収容体62の通過に際して後方へスライド可能な構造となっている。
XY搬出装置50は、商品コラム45から払い出された商品Wを受け
取り、それを商品取出口26に搬出するためのバケット61を有する搬出手段(以下、「Xモジュール部」という)60と、Xモジュール部60を上下方向に移動させる搬出機構(以下、「Yモジュール部」という)70とにより構成されている。
Xモジュール部60は、上記のバケット61と、このバケット61を収容するとともに、Yモジュール部70に連結されたバケット収容体62とを備え、バケット61を左右方向へ移動させるためのものである。
バケット収容体62は、図3に示すように、上下部に開口を有し(上開口62a、下開口62b)、横長のボックス状に形成されている。また、バケット収容体62内の上下部には、バケット61の上下部に係合するとともに、バケット61を摺動自在に左右方向に案内するレール(図示せず)が設けられている。さらに、バケット収容体62内には、バケット61を左右方向に移動させるための移動機構(図示せず)が設けられている。また、バケット収容体62の前面は、透明パネルなどで構成されており、正面からバケット61が目視できるようになっている。
Yモジュール部70は、図2,3に示すように、商品収納庫40の上下端部に配置された支柱72と、Xモジュール部60とのバランサーとしての機能を有するカウンターウエイト73と、前側の端部がアーム71を介してバケット収容体62に連結されたチェーン74と、それぞれ回転自在のスプロケット75と、スプロケット75を回転させる駆動モータ部76とを備えている。
アーム71は、板状部材で形成されており、前側でバケット収容体62の後端部に固定されるとともに、後側でチェーン74の前側の端部に連結されている。また、図3、5に示すように、アーム71の後部には、アーム71を上下方向に円滑に移動させるための4個のローラ711が設けられている。このローラ711により、アーム71は、支柱72内に上下方向に延びるガイドフレーム72b(後述)に沿って移動し、前後左右にぶれることなく、上下方向に円滑に移動できるようになっている。これにより、アーム71に固定されたバケット収容体62およびこれに収容されたバケット61も、上記ガイドフレーム72bに沿って上下方向に円滑に移動することができる。
モータ部76は、モータと減速ギアとにより構成されており、減速ギアと同軸で連結された下部のスプロケット75を正逆回転させることによりチェーン74を駆動させて、バケット収容体62およびカウンターウエイト73を上下移動させる。
冷却装置80は、図2に示すように、機械室48に配設された圧縮器81、凝縮器82、排気ファン83などと、冷却室42の下部に配設された蒸発器84、循環ファン85、ダクト86などを有して構成されている。蒸発器84内に流入する冷却された冷媒の冷熱を循環ファン85で熱交換し、冷却室42内を空気循環することにより、冷却室42内全体を冷却して、商品Wを冷却している。
加熱装置90は、加温室41の上部に配設されたヒータ91、循環ファン92、ダクト93などを有して構成されている。ダクト93内のヒータ91により加熱された空気が循環ファン92により加温室41を循環することにより、加温室41全体を加温して、商品Wを加温している。
すなわち、仕切壁43を境にして、上部では加温室41が高温(例えば55℃)に保持され、一方、下部では冷却室42が低温(例えば5℃)に保持されている。
そして、バケット61が対応する商品ラック45の払出し口に到達すると、Xモジュール部60およびYモジュール部70が停止し、商品ラック45内の最前に位置する商品Wが払い出されて、バケット61に収納される。その後、再度Xモジュール部60およびYモジュール部70が作動して、バケット61が下方へ移動し、販売待機状態の位置へと戻る。具体的には、スプロケット75が逆回転して、Xモジュール部60が下方へ移動するとともに、バケット61がバケット収容体62内のほぼ中間位置に移動する。また、後方にスライドしていた通路仕切壁44は、Xモジュール部60が加温室11から冷却室12に移動したところで、通路仕切壁44は前方にスライドし、その左右の端部10aが商品収納庫40の側面に当接するようにスライドして、上記通路が閉鎖される。
かかる構成において、カウンターウエイト73の近傍における熱の流れを図6にて説明をする。販売待機状態において、カウンターウエイト73の断熱材733は、仕切壁43の側面と対峙する位置にあり、加温室41内の熱が側壁40aを通過して上部カウンターウエイト731に侵入する。しかしながら、断熱材733が上部カウンターウエイト731と下部カウンターウエイト732との間を分割する態様で介装されているので、上部カウンターウエイト731内に保持される熱は、下部カウンターウエイト732に熱伝導することは少なく、自然対流にて上方の大気側に放出することになる。その結果、冷却室42に熱が流れ込むことがないので、自動販売機の消費電力を低減することが出来る。また、上部カウンターウエイト731の温度も高温に保持されるため、加温室から上部カウンターウエイト731への熱侵入も抑制される。また、カウンターウエイト31の近傍にある商品が適温を外れることもなくなるので、冷却室42、加温室41の温度全体を低温側および高温側へそれぞれシフトして制御することが不要になる。以上の結果より、消費電力の増加を抑制することが出来る。
例えば、断熱材を無くして空間にしても良い。このことにより、カウンターウエイト73を低コストで製作することが出来る。
また、上部カウンターウエイト731、下部カウンターウエイト732をさらに上下方向に多層に分割して、それぞれの境目に断熱材733を挿入した多層のサンドイッチ構造としても良い。このことにより、カウンターウエイト73と仕切り壁43との位置関係を容易に設定できるので、組立調整のコストを低減することができる。
20 外扉
30 内扉
40 商品収納庫
40a 収納庫側壁
41 上室
42 下室
43 仕切壁
44 通路仕切壁
45 商品ラック
48 機械室
50 XY搬送装置
60 Xモジュール部
61 バケット
62 バケット収容体
64 搬出扉
70 Yモジュール部
71 アーム
72 支柱
72a 支柱本体
72b ガイドフレーム
73 カウンターウエイト
731 上部カウンターウエイト
732 下部カウンターウエイト
733 断熱材
734 ブラケット
735 ローラ
74 チェーン
75 スプロケット
76 モータ部
80 冷却装置
81 圧縮機
82 凝縮器
83 ファン
84 蒸発器
85 ファン
86 ダクト
90 加熱装置
91 ヒータ
92 ファン
93 ダクト
Claims (3)
- 商品を収納するとともに、相互に異なる温度で保温可能な複数の収納室と、前記複数の隣接する収納室間を仕切る仕切手段と、前記複数の収納室に跨って上下に移動する搬出手段と、該搬出手段の上下移動をバランスさせるカウンターウエイトとを備えた自動販売機において、
前記カウンターウエイトが前記複数の収納室の隣接方向に伝熱的に離間させる分離部を有することを特徴とする自動販売機。 - 前記カウンターウエイトの分離部に断熱材が介装されていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
- 前記搬出手段が販売の待機位置にあるとき、前記カウンターウエイトの分離部が前記仕切手段の側面と対峙する位置にあることを特徴とする請求項1,2のいずれかに記載の自動販売機。
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