JPH11349732A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物

Info

Publication number
JPH11349732A
JPH11349732A JP10155927A JP15592798A JPH11349732A JP H11349732 A JPH11349732 A JP H11349732A JP 10155927 A JP10155927 A JP 10155927A JP 15592798 A JP15592798 A JP 15592798A JP H11349732 A JPH11349732 A JP H11349732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
weight
component
boiling
vcr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10155927A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Kuno
信治 久野
Takeshi Nakajima
毅 仲島
Hiroyuki Nakamura
裕之 中村
Tsuneo Tanaka
恒夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP10155927A priority Critical patent/JPH11349732A/ja
Publication of JPH11349732A publication Critical patent/JPH11349732A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高いウエットスキッド性能と低い転がり抵抗性
を示し, 耐摩耗性と加工性が改良された自動車タイヤ用
の特にトレッドに好適なゴム組成物を提供する。 【解決手段】(A)沸騰n−ヘキサン不溶分1〜25重
量%,沸騰n−ヘキサン可溶分99〜75重量%である
ビニル・シスブタジエンゴム(VCR)成分10〜90
重量部,(B)ゴム成分(VCR以外のゴム成分)90
〜10重量部,(C)カーボンブラック;(A)及び
(B)からなるゴム成分100重量部に対して10〜9
0重量部,(D)シリカ;(A)及び(B)からなるゴ
ム成分100重量部に対して100〜5重量部及び
(E)シランカップリング剤からなることを特徴とする
タイヤ用ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車タイヤのト
レッドの特性を改良する新規なゴム組成物に関するもの
である。詳しくはビニル・シスブタジエンゴム(VC
R)を含むゴム成分にシリカを配合し,ウエットスキッ
ド性能と転がり抵抗性に優れ,耐摩耗性と加工性が改良
された自動車タイヤの特にトレッドに好適なゴム組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車タイヤトレッド特性としてウエッ
トスキッド性能に優れ,且つ転がり抵抗が低いことが求
められている。従来からこの2つの特性は二律背反の関
係とされてきた。近年,シリカをタイヤに配合すること
で,この2つの特性を高度にバランスさせることができ
ることがわかってきたが,一方で耐摩耗性や加工性が低
下するという問題があった。
【0003】耐摩耗性を改良した例として特開平5−2
71477号公報には,ゴムにシリカを配合してもタイ
ヤの耐摩耗性を大幅に低下させることなく転がり抵抗を
低減させ得るトレッドゴム組成物が提案されているがウ
エットスキッド抵抗については検討されていない。特開
平7−278353号公報には,充填剤としてシリカを
含み,耐摩耗性を低下させることなく転がり抵抗を改善
したゴム組成物がタイヤのトレッドに提案されている
が,加工性やウエットスキッド性能については何も言及
されていない。また,特開平7−258471号公報に
は,加工性やウエットスキッド性能に優れたシリカ配合
のトレッド用ゴム組成物が提案されているが,耐摩耗性
や転がり抵抗性については何も検討されていない。
【0004】特開平7−330959号公報には,有機
リチウムを開始剤として用いた末端変性スチレン−ブタ
ジエン共重合ゴムにシリカを配合して高いウエットスキ
ッド性能,低転がり抵抗性,優れた耐摩耗性及び加工性
を持つタイヤトレッド用ゴム組成物,また特開平9−8
7426号公報には有機リチウムを開始剤として用いた
末端変性ポリブタジエン又は末端変性スチレン−ブタジ
エン共重合ゴムに有機溶媒中でシリカを混合してタイヤ
トレッドに要求される上記の特性を高度にバランスさせ
たゴム組成物の製造法が提案されている。しかし,有機
リチウム系開始剤のみでは耐摩耗性に優れる特徴を持つ
高シス−1,4−ポリブタジエンは製造できないし,高
シス−1,4−ポリブタジエンのマトリックス中にシン
ジオタクチック−1,2−ポリブタジエン(SPBD)
を分散させた加工性に優れるVCRも製造できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の高い
ウエットスキッド性能及び低転がり抵抗性能を示し,耐
摩耗性と加工性が改良された新規な自動車タイヤ用の特
にトレッドに好適なゴム組成物を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決のための手段】この発明によれば,(A)
沸騰n−ヘキサン不溶分;1〜25重量%で,沸騰n−
ヘキサン可溶分;99〜75重量%であるビニル・シス
ブタジエンゴム(VCR)が10〜90重量部,と
(B)ゴム成分[上記ビニル・シスブタジエンゴム(V
CR)以外のゴム成分]が90〜10重量部,(C)カ
ーボンブラックが(A)及び(B)からなるゴム成分1
00重量部に対して10〜90重量部,(D)シリカが
(A)及び(B)からなるゴム成分100重量部に対し
て100〜5重量部及び(E)シランカップリング剤か
らなるタイヤ用ゴム組成物が提供される。そして,ビニ
ル・シスブタジエンゴム(VCR)の沸騰n−ヘキサン
不溶分がシンジオタクチック1,2−ポリブタジエン
(SPBD)であり,還元粘度(135℃,濃度0.2
0g/dlテトラリン溶液)が0.5〜4であり,ま
た,ビニル・シスブタジエンゴム(VCR)の沸騰n−
ヘキサン可溶分がブタジエンゴムであり,そのミクロ構
造がシス1,4−構造が90重量%以上である自動車タ
イヤ用ゴム,特にトレッドに好適なゴム組成物が提供さ
れる。
【発明の実施の形態】
【0007】次に,この発明の構成成分について具体的
に説明する。 (A)成分のビニル・シスブタジエンゴム(以下,VC
Rと略す)について説明する。VCRは沸騰n−ヘキサ
ン不溶分;1〜25重量%で,沸騰n−ヘキサン可溶
分;99〜75重量%であるビニル・シスブタジエンゴ
ムであり,沸騰n−ヘキサン不溶分はシンジオタクチッ
ク1,2−ポリブタジエン(以下,SPBDと略す)で
ある。沸騰n−ヘキサン可溶分は高シス−1,4−ポリ
ブタジエンであり,ミクロ構造はシス−1,4構造が9
0重量%以上である。ここで言う沸騰n−ヘキサン不溶
分とはVCRを沸騰n−ヘキサン中に還流した時に不溶
分として回収される部分をいい,沸騰n−ヘキサン可溶
分とはVCRを沸騰n−ヘキサン中で還流した時に溶解
する部分である。沸騰n−ヘキサン不溶分はテトラリン
溶液で測定した還元粘度(135℃,濃度0.20g/
dlテトラリン溶液)が0.5〜4であり,好ましくは
0.8〜3の範囲である。沸騰n−ヘキサン不溶分の還
元粘度が0.5より小さい時には,配合物のダイスウェ
ルが十分改善されない。一方沸騰n−ヘキサン不溶分の
還元粘度が4より大きい時には,重合時にSPBDが高
シス−1,4−ポリブタジエン中で凝集塊を形成するよ
うになり分散不良を起こして加工性や耐久性が低下して
この発明の目的を達成できない。また,沸騰n−ヘキサ
ン可溶分の重量平均分子量は300,000〜800,
000の範囲であることが好ましく,300,000未
満では加硫物の耐久性や反発弾性が低下するので好まし
くない。800,000を超えると配合物ムーニー粘度
が高くなりすぎて加工が困難になるので好ましくない。
この発明における(A)VCRはゴム成分,(A)成分
+(B)成分=100重量部に対して10〜90重量部
配合したことを特徴とする。好ましくは25〜75重量
部である。10重量部未満では耐摩耗性や加工性の改良
効果が小さく,90重量部を超えると転がり抵抗が大き
くなるので好ましくない。
【0008】上記のVCRの製造方法は例えば特公昭4
9−17666号公報,特公昭49−17667号公
報,特公昭61−57858号公報,特公昭62−17
1号公報,特公昭63−36324号公報,特公平2−
37927号公報,特公平2−38081号公報,特公
平3−63566号公報などに記載された方法を用いる
ことができる。但し,この発明に用いるVCRの製造方
法は,これらの方法に限定されるものではない。
【0009】(B)成分について説明する。 (B)成分はゴム成分であり,天然ゴム,イソプレンゴ
ム,ブタジエンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,アク
リロニトリル−ブタジエンゴム,ブチルゴム,アクリロ
ニトリル−クロロプレンゴム,アクリロニトリル−イソ
プレンゴム,スチレン−クロロプレンゴム,スチレン−
イソプレンゴムなどのジエン系ゴム,エチレン−プロピ
レンゴム,エチレン−ブテンゴム,エチレン−プロピレ
ン−ジエンゴムなどのエチレン−α−オレフィン系共重
合ゴムが挙げられる。上記ビニル・シスブタジエンゴム
(VCR)以外のゴム成分である。好ましくは天然ゴム
(NR),イソプレンゴム(IR),ブタジエンゴム
(BR),ブチルゴム(IIR),アクリロニトリル−
ブタジエンゴム(NBR)及びスチレン−ブタジエンゴ
ム(SBR)から選択されるゴム成分であり,1種でも
よいし複数でもよい。この発明における(B)成分は,
(A)成分+(B)成分=100重量部に対して90〜
10重量部配合したことを特徴とする。
【0010】(C)成分について説明する。 (C)成分はカーボンブラックであり,ゴムに対する分
散性が優れ本願の目的を発揮するものである。一般呼称
で分類されるSAF(ASTMコード番がN110,N
115,N121及びN134),ISAF(ASTM
コード番がN220,N234及びN299),HAF
(ASTMコード番がN326,N330,N339,
N347,N351及びN375)などのゴム用カーボ
ンブラックである。このようなカーボンブラックの使用
量は,ゴム成分,(A)成分+(B)成分=100重量
部に対して10〜90重量部であり,5重量部未満では
加硫物の引張強度や耐摩耗性が十分ではなく,他方90
重量部を超えると反発弾性が低下し,転がり抵抗性能が
低下するので好ましくない。
【0011】(D)成分について説明する。 (D)成分はシリカであり,ゴムに対する分散性が優
れ,この発明の目的にかなった各メーカーから市販され
ているものである。例えば窒素吸着比表面積(N2
A)が100〜250m2 /g,ジブチルテレフタレー
ト吸油量(DBP)が150〜250ml/100gの
ものである。このようシリカの使用量は,ゴム成分,
(A)成分+(B)成分=100重量部に対して100
〜5重量部であり,5重量部未満では加硫物のウエット
スキッド性能や転がり抵抗性の改良効果が十分でなく,
他方100重量部を越えると耐摩耗性や加工性が低下す
る。
【0012】(E)成分について説明する。 (E)成分はシランカップリング剤であり,ゴム成分と
シリカとの混合段階でゴム組成物中に直接添加してよ
く,また添加の前にカーボンブラック又はシリカと予備
混合して使用できる。そしてシランカップリング剤はシ
リカとゴムとの相互作用を改良する化合物の中から選択
され,従来公知のものを広く使用できる。具体的にはビ
ス−(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラサルフ
ァイド,ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テ
トラサルファイド,3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン,3−メルカプトプロピルトリエトキシシラ
ン,2−メルカプトプロピルトリメトキシシラン,2−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン,3−トリメト
キシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラサルファイ
ド,3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾール
テトラサルファイドなどである。このようなシランカッ
プリング剤の使用量は,シリカ100重量部に対して5
〜15重量部であり,5重量部未満ではシランカップリ
ング剤による引張強度や耐摩耗性などの改良効果が十分
でなく, 15重量部を越えるとコストが高くなり好まし
くない。
【0013】この発明のタイヤ用ゴム組成物には,製造
時や製造後に適宜必要に応じて酸化防止剤,紫外線吸収
剤などの安定剤,離型剤,滑剤,着色剤,各種充填剤及
び各種の可塑剤,高級脂肪酸,難燃剤,帯電防止剤や発
泡剤などの公知添加剤を添加してもよい。この発明のタ
イヤ用ゴム組成物は,自動車のタイヤ用途以外にホー
ス,ベルト,窓枠,シール材,防振ゴム,ゴルフボー
ル,靴底,その他の工業用品などの用途にも使用でき
る。
【0014】
【実施例】以下,参考例,実施例及び比較例を示して,
この発明について具体的に説明するが,この発明はこれ
らによって制約されるものではない。VCRのムーニー
粘度,VCRの沸騰n−ヘキサン可溶分のミクロ構造・
重量平均分子量,及びVCRの沸騰n−ヘキサン不溶分
の融点・還元粘度は以下のようにして測定した。実施例
及び比較例において得られたタイヤ用ゴム組成物の未加
硫物のダイスウェル及び加硫物のランボーン摩耗,ウエ
ットスキッド抵抗及びtanδは以下のようにして測定
した。ムーニー粘度 :JIS K6300に準じて温度100
℃,ローター回転数2rpmで1分予熱して4分測定し
た値MLである。沸騰n−ヘキサン不溶分 :2gのVCRを200ミリリ
ットルのn−ヘキサンにて4時間ソックスレー抽出器に
よって沸騰抽出した時の抽出残部の重量%である。ミクロ構造 :赤外吸収スペクトル分析法によって,シス
−1,4構造;740cm-1,ビニル構造;911cm
-1,トランス−1,4構造;967cm-1の分子吸光係
数からミクロ構造を算出した。重量平均分子量 :GPC法(トーソー社製,HLC−8
02A)により,測定温度40℃,溶媒テトラヒドロフ
ランを用いて標準ポリスチレンを検量線としてポリスチ
レン換算分子量から求めた値である。融点 :沸騰n−ヘキサン不溶分の融点は示差走査熱量測
定計(DSC)を用い昇温速度10℃/分で得られた吸
熱ピークから融点を測定した。還元粘度 :分子量の目安として沸騰n−ヘキサン不溶分
0.20g/dlのテトラリン溶液の粘度を135℃で
測定して還元粘度(ηsp/c)を計算した。ダイスウェル比 :押出加工性の目安として,20mm押
出機を用いて配合物の投入温度50℃,バレル70℃,
ダイ100℃,スクリュー回転数75rpm(L/D=
8),三角ダイで測定して比較例1のダイスウェルを1
00として指数値で評価した。数値が大きいほど押出加
工性が良好であることを示す。ランボーン摩耗 :ランボーン摩耗試験機を用いて負荷荷
重4.5kg,落砂量約15g/min.,30℃にて
下記スリップ率で測定した摩耗量(cc/分)を求め,
比較例1を100として指数で評価した。指数が大きい
と耐摩耗性に優れることを示す。スリップ率20%,サ
ンプル回転速度60m/min.,ドラム回転速度48
m/min.,;スリップ率60%,サンプル回転速度
60m/min,ドラム回転速度24m/min.であ
る。ウエットスキッド抵抗 :住友スリーエム社製のセフティ
ーウォーク(タイプB)の表面を水で濡らしてそれを路
面と見立て,ASTM E303に準じてブリティシュ
ポータブルスキッドテスター(スタンレー社)を用いて
室温で測定し,比較例1を100として指数で評価し
た。値が大きい程スキッド抵抗性に優れることを示す。tanδ :加硫物の動的粘弾性(レオメトリック社製,
RSA2型)としてtanδ(60℃)を周波数10H
z,動的歪み2%の条件で測定した。比較例1を100
として指数で評価した。値が大きい程転がり抵抗が小さ
く優れることを示す。
【0015】〔比較例1〕表1の配合に従って加硫促進
剤と硫黄を除いて,天然ゴムとブタジエンゴム(宇部興
産製,UBEPOL−BR150,ML=43)を使用
してカーボンブラック(三菱化学社製,ダイヤブラック
H;HAF=N330相当品)を配合してシリカとシラ
ンカップリング剤を配合しないでバンバリーミキサーで
混合して,ゴム配合物を作成してダイスウェル比を測定
した。次いで加硫促進剤と硫黄をオープンロールで混合
して温度150℃で,30分プレス加硫した。得られた
試験片の加硫物性を測定した。結果としてダイスウェル
比,ランボーン摩耗(20%,60%),ウエットスキ
ッド抵抗,tanδ(60℃)の測定値を100として
表3及び表4に示した。
【0016】〔比較例2〜5〕表1の配合に従ってシリ
カ配合の比較例2〜5を比較例1と同様にして作製し,
測定結果を表3に示した。表3に示したシリカ配合のB
R/NR(比較例2〜4)はカーボンブラック配合(比
較例1)と比較してウエットスキッド抵抗が高く,且つ
転がり抵抗が低くてよい。しかし,耐摩耗性と押出加工
性が低下した。また,耐摩耗性を向上させるためにBR
の配合比率を上げる(比較例5)とウエットスキッド抵
抗と押出加工性が低下した。
【0017】
【表1】
【0018】〔実施例1〜5〕表2の配合に従って加硫
促進剤と硫黄を除いて,(A)成分のビニル・シスブタ
ジエンゴム(VCR412,ML=40,沸騰n−ヘキ
サン不溶分12重量%)50重量部と(B)成分の天然
ゴム(NR)50重量部をバンバリーミキサーで混合し
て,ゴム配合物を作成してダイスウェルを測定した。次
いで加硫促進剤と硫黄をオープンロールで混合して温度
150℃で,30分プレス加硫した。得られた試験片の
加硫物性を測定して比較例1を100として指数で表示
して結果を表4に示した。表3及び表4の通りVCRを
使用すると比較例に対して,高いウエットスキッド抵抗
と低転がり抵抗性(tanδ指数)を高度にバランスし
ながら比較例2〜5の欠点である押出加工性や耐摩耗性
も改善された。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【発明の効果】この発明におけるタイヤ用ゴム組成物
は,高シス−1,4構造と高結晶性シンジオタクチック
構造で構成されたVCRの組成物を含んでいるので,高
シス−1,4構造に由来する高反発弾性率と高結晶性シ
ンジオタクチック構造に由来する優れたスキッド抵抗性
を併せ持つタイヤ用ゴム組成物であり,このゴム組成物
を用いて得られる加硫物は,ウエットスキッド抵抗性,
低い転がり抵抗性を高度にバランスするというシリカ配
合の長所を保持して,シリカ配合の欠点である耐摩耗性
と押出加工性が改善され,自動車用タイヤの特にトレッ
ド用途として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 恒夫 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社千葉石油化学工場

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の(A)〜(E)成分;: (A)沸騰n−ヘキサン不溶分;1〜25重量%で,沸
    騰n−ヘキサン可溶分;99〜75重量%であるビニル
    ・シスブタジエンゴム(VCR)成分が10〜90重量
    部,(B)ゴム成分[上記ビニル・シスブタジエンゴム
    (VCR)以外のゴム成分]が90〜10重量部,
    (C)カーボンブラックが(A)及び(B)からなるゴ
    ム成分100重量部に対して,10〜90重量部,
    (D)シリカが(A)及び(B)からなるゴム成分10
    0重量部に対して,100〜5重量部及び,(E)シラ
    ンカップリング剤からなることを特徴とするタイヤ用ゴ
    ム組成物。
  2. 【請求項2】ビニル・シスブタジエンゴム(VCR)の
    沸騰n−ヘキサン不溶分がシンジオタクチック−1,2
    −ポリブタジエン(SPBD)であり,その還元粘度
    (135℃,濃度0.20g/dlテトラリン溶液)が
    0.5〜4である請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 【請求項3】ビニル・シスブタジエンゴム(VCR)の
    沸騰n−ヘキサン可溶分がブタジエンゴムであり,その
    ミクロ構造がシス1,4−構造が90重量%以上である
    請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
JP10155927A 1998-06-04 1998-06-04 タイヤ用ゴム組成物 Pending JPH11349732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10155927A JPH11349732A (ja) 1998-06-04 1998-06-04 タイヤ用ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10155927A JPH11349732A (ja) 1998-06-04 1998-06-04 タイヤ用ゴム組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11349732A true JPH11349732A (ja) 1999-12-21

Family

ID=15616564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10155927A Pending JPH11349732A (ja) 1998-06-04 1998-06-04 タイヤ用ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11349732A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041063A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Ube Ind Ltd 高硬度ゴム組成物
JP2003082164A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Ube Ind Ltd 軽量ゴム組成物
JP2003082165A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Ube Ind Ltd 靴底用ゴム組成物
JP2004346220A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The コンベヤベルト用ゴム組成物およびコンベヤベルト
EP1652882A1 (en) 2004-10-28 2006-05-03 Sumtiomo Rubber Industries Ltd Rubber composition for base tread and tire comprising the same
JP2006206636A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The 重荷重タイヤ用サイドトレッド組成物
JP2007204735A (ja) * 2006-01-06 2007-08-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物
JP2007314809A (ja) * 2007-08-29 2007-12-06 Ube Ind Ltd タイヤ用シリカ配合ゴム組成物
JP2008255161A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
EP2159074A1 (en) 2008-08-08 2010-03-03 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition for cap tread and tire having cap tread comprising the same
JP4496683B2 (ja) * 2001-07-30 2010-07-07 宇部興産株式会社 ホース用ゴム組成物
DE112008002763T5 (de) 2007-10-17 2010-08-26 Sumitomo Rubber Industries Ltd., Kobe-shi Kautschukzusammensetzung für eine Lauffläche und Reifen mit einer diese enthaltenden Lauffläche
JP2011094017A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2012007145A (ja) * 2010-05-27 2012-01-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041063A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Ube Ind Ltd 高硬度ゴム組成物
JP4496682B2 (ja) * 2001-07-30 2010-07-07 宇部興産株式会社 高硬度ゴム組成物
JP4496683B2 (ja) * 2001-07-30 2010-07-07 宇部興産株式会社 ホース用ゴム組成物
JP4496692B2 (ja) * 2001-09-12 2010-07-07 宇部興産株式会社 軽量ゴム組成物
JP2003082164A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Ube Ind Ltd 軽量ゴム組成物
JP2003082165A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Ube Ind Ltd 靴底用ゴム組成物
JP4496693B2 (ja) * 2001-09-12 2010-07-07 宇部興産株式会社 靴底用ゴム組成物
JP2004346220A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The コンベヤベルト用ゴム組成物およびコンベヤベルト
JP4561046B2 (ja) * 2003-05-23 2010-10-13 横浜ゴム株式会社 コンベヤベルト用ゴム組成物およびコンベヤベルト
EP1652882A1 (en) 2004-10-28 2006-05-03 Sumtiomo Rubber Industries Ltd Rubber composition for base tread and tire comprising the same
US7393902B2 (en) 2004-10-28 2008-07-01 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition for base tread and tire comprising the same
JP2006206636A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The 重荷重タイヤ用サイドトレッド組成物
JP2007204735A (ja) * 2006-01-06 2007-08-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物
JP2008255161A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2007314809A (ja) * 2007-08-29 2007-12-06 Ube Ind Ltd タイヤ用シリカ配合ゴム組成物
DE112008002763T5 (de) 2007-10-17 2010-08-26 Sumitomo Rubber Industries Ltd., Kobe-shi Kautschukzusammensetzung für eine Lauffläche und Reifen mit einer diese enthaltenden Lauffläche
EP2159074A1 (en) 2008-08-08 2010-03-03 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition for cap tread and tire having cap tread comprising the same
JP2011094017A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2012007145A (ja) * 2010-05-27 2012-01-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9284439B2 (en) Tire rubber composite and pneumatic tire
JP5234203B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP5737324B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JPH0693134A (ja) 優れたグリップ性能と転動抵抗を有するゴム組成物およびその製造方法
JP5233317B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP3406105B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4278212B2 (ja) 重荷重用タイヤ又はその更生タイヤ用のトレッドゴム組成物
EP3584092B1 (en) Rubber composition and tire
JPH11349732A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP3375424B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4076813B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JPH0776634A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP5038040B2 (ja) タイヤのトレッド用ゴム組成物およびタイヤ
US5985978A (en) Rubber composition for tire tread
JPWO2015093316A1 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JPWO2003031511A1 (ja) ゴム組成物
JP3948817B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP4127916B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2006291105A (ja) トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP3494575B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP4017263B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP4194825B2 (ja) ゴム組成物
JP5159185B2 (ja) 大型タイヤのキャップトレッド用ゴム組成物および大型タイヤ
JP3904304B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2018188538A (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ