JPH11348888A - 水上オートバイのステアリングハンドル装置 - Google Patents

水上オートバイのステアリングハンドル装置

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JPH11348888A
JPH11348888A JP10163629A JP16362998A JPH11348888A JP H11348888 A JPH11348888 A JP H11348888A JP 10163629 A JP10163629 A JP 10163629A JP 16362998 A JP16362998 A JP 16362998A JP H11348888 A JPH11348888 A JP H11348888A
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lock
steering
shaft
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steering handle
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滋 黒井
Takaaki Madachi
孝明 真舘
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Yamaha Motor Co Ltd
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NIPPATSU MOOSU KK
Yamaha Motor Co Ltd
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    • B63H25/00Steering; Slowing-down otherwise than by use of propulsive elements; Dynamic anchoring, i.e. positioning vessels by means of main or auxiliary propulsive elements
    • B63H25/06Steering by rudders
    • B63H25/08Steering gear
    • B63H25/10Steering gear with mechanical transmission
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/21Control means for engine or transmission, specially adapted for use on marine vessels
    • B63H21/213Levers or the like for controlling the engine or the transmission, e.g. single hand control levers
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H25/00Steering; Slowing-down otherwise than by use of propulsive elements; Dynamic anchoring, i.e. positioning vessels by means of main or auxiliary propulsive elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B34/00Vessels specially adapted for water sports or leisure; Body-supporting devices specially adapted for water sports or leisure
    • B63B34/10Power-driven personal watercraft, e.g. water scooters; Accessories therefor

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作でチルト角を調整することができ
る水上オートバイのステアリングハンドル装置を提供す
る。 【解決手段】 ステアリングシャフト11を備えた水上
オートバイ用のステアリングハンドル装置10であっ
て、船体に設けるハウジング30と、このハウジング3
0に枢軸部52を中心として前後方向に傾動可能に支持
されかつステアリングシャフト11を通すガイド孔41
およびギヤ部60を有するチューブ部材40と、ギヤ部
60に噛合うロック位置とギヤ部60から離れるロック
解除位置とにわたって移動可能な嵌合部71を有するロ
ック部材70と、ロック部材70を動かすための係止部
85を有する操作部材80とを具備している。操作部材
80はロック部材70をロック解除位置に向って移動さ
せる上昇位置と、ロック部材70をロック位置に向って
移動させる下降位置とにわたって操作可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水上オートバイ
のステアリングハンドル装置に係り、特にステアリング
シャフトのチルト機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に例示した水上オートバイ1(パー
ソナルウォータビークルあるいはウォータクラフトと称
されることもある)のステアリングハンドル装置2は、
上部にハンドルバー3を設けるステアリングシャフト4
を有している。ステアリングシャフト4の下端にアーム
5が設けられ、このアーム5にプッシュプルケーブル等
の操向用ケーブル6の一端側を接続している。操向用ケ
ーブル6の他端側は船体後部の水噴出口7に接続され、
ハンドルバー3を矢印Aで示す方向に回動操作したとき
に、その操作方向に応じてアーム5が矢印B方向に回動
することにより、操向用ケーブル6がプッシュ(押し)
あるいはプル(引き)され、水噴出口7の向きが矢印C
方向に変わるようになっている。
【0003】この種のステアリングハンドル装置2にお
いて、従来、操縦者の体格や好みなどに応じてステアリ
ングシャフト4の傾斜角度(チルト角)を矢印Dで示す
方向にある程度変えることができるようにするために、
角度調整機構を備えたものが提案されている。従来の角
度調整機構は、ステアリングシャフトを支持する部材を
チルト角を調整する方向に傾動可能に設け、この傾動可
能な部材を、ねじ(ノブ)を回すことによって所望の角
度に変えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水上オートバイを操縦
する際には、波の状況や操舵状況等に応じてハンドルバ
ーに比較的大きな入力がある。このため従来のチルト機
構は、ハンドルバーに入力する荷重に対して所定強度を
確保するために、ノブ等によって回転させるねじ部材を
用いている。
【0005】このためチルト角を変える際には、ノブ等
を使ってねじ部材を回転させるといった手間のかかる作
業が必要であり、操縦者が変わるたびに手軽にかつ迅速
にチルト角を調整することができるようなものではなか
った。しかも従来のチルト機構は部品点数が多く、コス
トも高いなどの問題があった。
【0006】従って本発明の目的は、簡単な操作で速や
かにチルト角を調整することができるとともに、ハンド
ルに入力する荷重に対して充分な強度を有する水上オー
トバイのステアリングハンドル装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすための
本発明のステアリングハンドル装置は、船体側に取付け
るハウジングと、このハウジングに対し枢軸部を中心と
して前後方向に傾動可能に支持されかつステアリングシ
ャフトを通す上下方向のガイド孔を有するとともに前記
枢軸部を中心とする円弧に沿って並ぶ複数の歯からなる
ギヤ部を有するチューブ部材と、前記ギヤ部の複数の歯
のうち前記チューブ部材の傾斜角度に応じた歯に噛合う
ロック位置と前記ギヤ部から離れるロック解除位置とに
わたって移動可能な嵌合部を有するロック部材と、この
ロック部材に係合する係止部を有しかつロック部材を前
記ロック位置に移動させる下降位置とロック部材を前記
ロック解除位置に移動させる上昇位置とにわたって操作
可能な操作部材とを具備している。
【0008】この発明におけるステアリングシャフト
は、アッパシャフト部と、ロアシャフト部と、アッパシ
ャフト部およびロアシャフト部を互いに傾動可能に連結
する自在継手を有し、この自在継手を前記枢軸部と対応
した位置に設けるとよい。またこの発明におけるロック
部材は、前記嵌合部を前記ギヤ部から離す方向の入力が
あったときに前記操作部材の係止部を前記下降位置に向
って付勢するかまたは前記操作部材を押上げる力を発生
させない形状のカム面を有することも含む。
【0009】さらにこの発明は、前記操作部材と前記ハ
ウジングとの間に前記操作部材を前記下降位置に向って
付勢する押しばねを設けることも含む。さらにこの発明
は、前記ハウジングと前記チューブ部材との間に、ステ
アリングシャフトを中立位置もしくは上昇位置に向って
回動上昇させる付勢力を発生するアシストばねを設けた
ことを含んでいる。
【0010】本発明のステアリングハンドル装置は、操
作部材が下降位置にあるとき、操作部材の係止部がロッ
ク部材をギヤ部の方向に押すため、ロック部材の嵌合部
がステアリングシャフトの傾斜角度(チルト角)に応じ
たギヤ部の歯に噛合う。ステアリングシャフトの傾斜角
度を変える場合、操作部材を手で上昇位置まで引き上げ
ることにより、ロック部材を回動上昇させる。こうする
ことにより、嵌合部がギヤ部の歯から外れてロック解除
状態となる。このためチューブ部材が前後方向に回動可
能な状態となり、チューブ部材と一体にステアリングシ
ャフトも前後方向に回動可能となる。
【0011】このロック解除状態においてステアリング
シャフトを所望の傾斜角度に調整したのち、操作部材を
下降位置まで下ろすと、操作部材の係止部によってロッ
ク部材がギヤ部の方向に押される。そしてロック部材の
嵌合部がギヤ部の歯に噛合うことにより、ロック部材が
所望のチルト角に保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1および図2に示
したステアリングハンドル装置10は、図3に示すステ
アリングシャフト11を備えている。ステアリングシャ
フト11の上部に、従来と同様のハンドルバー12(図
4に一部のみ図示する)を取付けるためのハンドルバー
取付部13が設けられている。ステアリングシャフト1
1はその上部側が操縦者に近付くような傾斜角度(チル
ト角)で後傾している。ステアリングシャフト11の下
端にアーム14がねじ15等によって取付けられてい
る。アーム14の先端部に、プッシュプルケーブル等の
操向用ケーブル16を接続するためのケーブル接続部1
4aが設けられている。
【0013】ステアリングシャフト11は、上部側を構
成するアッパシャフト部20と、下部側を構成するロア
シャフト部21と、これらアッパシャフト部20および
ロアシャフト部21を互いに連結する自在継手22など
を含んでいる。自在継手22はステアリングシャフト1
1の軸線方向中間部に位置している。
【0014】自在継手22は、ユニバーサルボール25
と、ユニバーサルボール25を挟んで互いに回動自在な
関節部材26などによって構成され、アッパシャフト部
20とロアシャフト部21が自在継手22を中心として
互いに屈折できるとともに、アッパシャフト部20とロ
アシャフト部21とが屈折したまま両者間で回転運動
(トルク)を伝達できるようにしている。
【0015】このステアリングハンドル装置10は、船
体側に取付けるハウジング30を有している。ハウジン
グ30は例えばアルミニウムや亜鉛等を主体とする軽合
金ダイキャスト製であり、その一部に設けた取付ベース
30aの取付孔30bに挿入するボルト(図示せず)に
よって船体側に固定するようになっている。
【0016】ハウジング30の左右一対の側壁部31
に、それぞれボス部32が設けられており、このボス部
32に軸受孔33が形成されている。ハウジング30の
内側には、左右の側壁部31間に下記チューブ部材40
を挿入するための開口部35が形成されている。
【0017】ハウジング30の開口部35にチューブ部
材40が挿入される。このチューブ部材40は例えば合
成樹脂の一体成形品である。チューブ部材40に形成さ
れた上下方向に貫通するガイド孔41に前記ステアリン
グシャフト11が軸回りに回転自在に挿入される。
【0018】図1に示すようにステアリングシャフト1
1のロアシャフト部21は、ハウジング30の下部に設
けたシャフト挿入孔45を通ってハウジング30の下面
から下方に突出している。シャフト挿入孔45の内側に
位置するロアシャフト部21の外周部に、シール材とし
てのオーリング46が設けられており、シャフト挿入孔
45から下方の空間(すなわち船体内部側)を防水ゾー
ンとしている。
【0019】チューブ部材40の左右両側壁には、それ
ぞれ水平方向に突出する短円筒状の軸50がチューブ本
体部51と一体に成形されている。左右一対の軸50は
ハウジング30の軸受孔33に回転自在に挿入され、枢
軸部52を構成している。
【0020】枢軸部52は、ステアリングシャフト11
の自在継手22と対応する位置、すなわち枢軸部52の
中心が自在継手22の回動中心(例えばユニバーサルボ
ール25の中心)を通るように設けられている。こうす
ることにより、チューブ部材40とその内側を通るステ
アリングシャフト11は、ハウジング30に対して枢軸
部52を中心に前後方向に傾動することができ、ステア
リングシャフト11の傾斜角度(チルト角)を調整でき
るようにしている。
【0021】チューブ部材40の前部にブザー取付部5
5がチューブ本体部51と一体に形成されている。ブザ
ー取付部55には、エンジンの状態等に応じて鳴動する
防水構造のブザー56(図1に示す)が嵌合・保持され
るようになっている。
【0022】チューブ部材40の底面とハウジング30
の底壁との間に、ステアリングシャフト11の自重等に
抗してステアリングシャフト11を中立位置Nから上昇
位置(UP位置)に向って回動上昇させる付勢力を発生
するアシストばね58が設けられている。
【0023】チューブ部材40の後部、すなわち操縦者
に近い側に、ギヤ部60がチューブ本体部51と一体に
形成されている。ギヤ部60は、枢軸部52のセンタ5
2aを中心とする円弧Qに沿って上下方向に並ぶ複数の
歯61を有している。
【0024】ハウジング30にロック部材70が設けら
れている。このロック部材70には前記ギヤ部60と対
向する側に、ギヤ部60の複数の歯61のうちチューブ
部材40の傾き(すなわちステアリングシャフト11の
チルト角)に応じた位置の歯61に噛合うことのできる
形状(歯形)の嵌合部71が形成されている。
【0025】ロック部材70は、水平方向の回動軸72
によってハウジング30に前後方向に回動自在に支持さ
れており、嵌合部71がギヤ部60に噛合うロック位置
と、嵌合部71がギヤ部60から離れるロック解除位置
とにわたって移動できるようになっている。
【0026】ハウジング30の後部すなわち操縦者寄り
の位置に、操作部材80が設けられている。この操作部
材80はハウジング30に設けた上下方向のガイド部8
1に沿って上下方向に移動可能である。操作部材本体8
2の上部に操縦者が手指を掛けることのできる形状の凹
部からなる手掛け部83が形成されている。
【0027】操作部材80の下部に、水平方向に延びる
円柱状の係止部85が操作部材本体82と一体に形成さ
れている。図5に拡大して示すように、係止部85はロ
ック部材70の下部に形成されたカム溝90に挿入され
ている。カム溝90は、回動軸72から遠い側に位置す
る前後一対の第1カム面91および第2カム面92と、
回動軸72に近い側に位置する前後一対の第3カム面9
3および第4カム面94とを有し、後述するように各カ
ム面91〜94にわたって係止部85が相対移動できる
ようになっている。
【0028】図5に示すように第1カム面91と直角な
線分Tは、回動軸72を中心とする円弧Rの接線Sに対
して、角度θをもって下方に傾斜した形状である。すな
わち係止部85が第1カム面91と第2カム面92との
間に入り込む位置するまで操作部材80が降下したと
き、つまり操作部材80が下降位置まで移動した状態に
おいて、係止部85によってロック部材70の嵌合部7
1がギヤ部60の方向に押されることにより、嵌合部7
1と歯61とが噛合うようになっている。
【0029】また、図6に示すように係止部85が第3
カム面93と第4カム面94との間に入り込む位置まで
操作部材80が上昇したとき、すなわち操作部材80が
上昇位置まで移動した状態において、係止部85によっ
てロック部材70の嵌合部71がギヤ部60の歯61か
ら離脱する方向に移動するようになっている。ハウジン
グ30に設けたばね受け部96と操作部材80との間
に、操作部材80を前記下降位置に向って付勢する押し
ばね97が設けられている。
【0030】次に上記ステアリングハンドル装置10の
作用について説明する。図5に示すように操作部材80
が下降位置にあるとき、操作部材80の係止部85がロ
ック部材70の第1カム面91と第2カム面92との間
に位置することにより、ロック部材70の嵌合部71が
ギヤ部60の方向に押される。このため嵌合部71がギ
ヤ部60の歯61に噛合う。
【0031】前記ロック状態(図5)において、例えば
ステアリングシャフト11に前後方向の大きな荷重が入
力するなどして、ギヤ部60と嵌合部71とが外れる方
向の入力Fがあった場合、第1カム面91が係止部85
を押すことにより、第1カム面91の角度θに応じて操
作部材80を降下させる方向のモーメントMが発生す
る。なお、第1カム面91は操作部材80を押し上げる
力を発生しなければよいから、カム面91の角度θは0
°以上であればよい。
【0032】このため操作部材80は、下降位置すなわ
ちロック部材70とギヤ部60との噛合いを維持する方
向に付勢される。このモーメントMは、前記入力Fが大
きくなればなるほど強くなるから、嵌合部71とギヤ部
60との噛合いがきわめて強固に維持される。
【0033】ステアリングシャフト11の傾斜角度(チ
ルト角)を変えるには、図6に示すように操作部材80
を手で上昇位置まで引き上げる。こうすることにより、
操作部材80の係止部85がロック部材70の第3カム
面93と第4カム面94との間まで移動するとともに、
ロック部材70の嵌合部71がギヤ部60の歯61から
離れる方向に回動上昇するため、嵌合部71と歯61と
の噛合いが外れる。このため、チューブ部材40が枢軸
部52を中心に前後方向に回動可能な状態となり、これ
に伴いステアリングシャフト11の自在継手22から上
のアッパシャフト部20がチューブ部材40と同じ方向
に回動可能となる。
【0034】このロック解除時(図6)、アシストばね
58の反発荷重によってステアリングシャフト11およ
びその装備品等の自重に抗してステアリングシャフト1
1が上昇位置(UP位置)に向って押し上げられるた
め、軽い力でチルト角調整を行なうことができるし、ロ
ックを外した瞬間にステアリングシャフト11がいきな
り回動降下してしまうような不具合も回避される。
【0035】前記ロック解除状態において、ステアリン
グシャフト11のアッパシャフト部20を所望のチルト
角に調整すると、チューブ部材40が矢印Wで示す方向
に移動する。チルト角を調整したのち、操作部材80を
下ろすと、操作部材80の係止部85が再びロック部材
70の第1カム面91と第2カム面92との間に移動す
ることになって、ロック部材70の嵌合部71がギヤ部
60の方向に押されるため、調整後のチルト角に応じた
ギヤ部60の歯61に嵌合部71が噛合う。そして係止
部材85と第1カム面91とによって、操作部材80が
下降位置(ロック状態)に保持される。
【0036】なお、操作部材80を前記下降位置に戻し
たときに、嵌合部71と歯61の位置が互いにずれてい
ることにより両者が噛合うことができなくても、ステア
リングシャフト11をチルト角方向に少し動かせば、嵌
合部71と歯61が対応した時点で、押しばね97の付
勢力によって嵌合部71を歯61に噛合わせることがで
きる。
【0037】この実施形態のステアリングシャフト11
のロアシャフト部21は、アッパシャフト部20のチル
ト角にかかわらず常に一定の傾斜角度に保たれるから、
ハンドル操作に伴うアーム14の回動軌跡や操向用ケー
ブル16の移動軌跡は常に一定の平面を通る。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によれば、操
作部材を上昇位置まで引上げるだけの簡単な操作によっ
て、速やかにチルト角を調整することができる状態にな
るとともに、チルト角調整後は操作部材を下降位置に戻
すだけで速やかにロック状態に戻すことができる。そし
てハンドル側から入力する荷重に対して大きな強度でロ
ック状態を維持することができる。
【0039】請求項2に記載したステアリングハンドル
装置によれば、アッパシャフト部のチルト角を可変設定
しても、アームが設けられているロアシャフト部の角度
は一定であって、アームや操向用ケーブルが一定の平面
上を移動するから、チルト角を調整可能でありながら、
アーム周りのスペースが小さくてすみ、ステアリングハ
ンドル装置の下部のコンパクト化を図る上で有利であ
る。
【0040】請求項3に記載したステアリングハンドル
装置によれば、ロック部材の嵌合部をギヤ部から離す方
向の入力があったとき、ロック部材のカム面が操作部材
を下降位置に向って付勢するため、ロック部材がきわめ
て強固にロック位置に保持される。
【0041】請求項4に記載したステアリングハンドル
装置によれば、チルト角調整後に操作部材を下降位置に
戻したときに、ロック部材の嵌合部とギヤ部との位置が
ずれていて両者がすぐに噛合うことができなくても、ス
テアリングシャフトを少し動かせば、両者が対応した時
点で押しばねの付勢力によって両者を噛合わせることが
できる。
【0042】請求項5に記載したステアリングハンドル
装置によれば、ロック部材がロック解除位置にあると
き、アシストばねがステアリングシャフトを中立位置も
しくは上昇位置に向って押し上げるため、小さな力で容
易にチルト角の調整を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す水上バイク用ステ
アリングハンドル装置の一部を断面で示す側面図。
【図2】 図1に示されたステアリングハンドル装置の
斜視図。
【図3】 図1に示されたステアリングハンドル装置に
使われるステアリングシャフトの斜視図。
【図4】 上記ステアリングハンドル装置の一部を断面
で示す正面図。
【図5】 上記ステアリングハンドル装置の一部を拡大
して示す断面図。
【図6】 上記ステアリングハンドル装置の操作部材を
上昇位置まで移動させた状態の断面図。
【図7】 水上バイクの一例を示す斜視図。
【符号の説明】
10…ステアリングハンドル装置 11…ステアリングシャフト 13…ハンドルバー取付部 14…アーム 16…操向用ケーブル 20…アッパシャフト部 21…ロアシャフト部 22…自在継手 30…ハウジング 40…チューブ部材 41…ガイド孔 52…枢軸部 58…アシストばね 60…ギヤ部 61…歯 70…ロック部材 71…嵌合部 80…操作部材 85…係止部 90…カム溝 91…カム面 97…押しばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部にハンドルバー取付部を有しかつ下部
    に操向用ケーブルが接続されるアームを有するステアリ
    ングシャフトを備えた水上オートバイのステアリングハ
    ンドル装置において、 船体側に取付けるハウジングと、 前記ハウジングに対し枢軸部を中心として前後方向に傾
    動可能に支持されかつ前記ステアリングシャフトを通す
    上下方向のガイド孔を有するとともに前記枢軸部を中心
    とする円弧に沿って並ぶ複数の歯からなるギヤ部を有す
    るチューブ部材と、 前記ギヤ部の複数の歯のうち前記チューブ部材の傾斜角
    度に応じた歯に噛合うロック位置と前記ギヤ部から離れ
    るロック解除位置とにわたって移動可能な嵌合部を有す
    るロック部材と、 前記ロック部材に係合する係止部を有しかつ前記ロック
    部材を前記ロック位置に移動させる下降位置と前記ロッ
    ク部材を前記ロック解除位置に移動させる上昇位置とに
    わたって操作可能な操作部材と、 を具備したことを特徴とする水上オートバイのステアリ
    ングハンドル装置。
  2. 【請求項2】前記ステアリングシャフトは、上部側のア
    ッパシャフト部と、下部側のロアシャフト部と、アッパ
    シャフト部およびロアシャフト部を互いに傾動可能に連
    結しかつ前記枢軸部と対応した位置に設けた自在継手と
    を有することを特徴とする請求項1記載の水上オートバ
    イのステアリングハンドル装置。
  3. 【請求項3】前記ロック部材は、前記嵌合部を前記ギヤ
    部から離す方向の入力があったときに前記操作部材の係
    止部を前記下降位置に向って付勢するかまたは前記操作
    部材を押上げる力を発生させないカム面を有することを
    特徴とする請求項1記載の水上オートバイのステアリン
    グハンドル装置。
  4. 【請求項4】前記操作部材と前記ハウジングとの間に、
    前記操作部材を前記下降位置に向って付勢する押しばね
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の水上オートバ
    イのステアリングハンドル装置。
  5. 【請求項5】前記ハウジングと前記チューブ部材との間
    に、前記ステアリングシャフトを中立位置もしくは上昇
    位置に向って回動上昇させる付勢力を発生するアシスト
    ばねを設けたことを特徴とする請求項1記載の水上オー
    トバイのステアリングハンドル装置。
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