JPH10167082A - ステアリングホイルの位置調整装置 - Google Patents

ステアリングホイルの位置調整装置

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JPH10167082A
JPH10167082A JP33104996A JP33104996A JPH10167082A JP H10167082 A JPH10167082 A JP H10167082A JP 33104996 A JP33104996 A JP 33104996A JP 33104996 A JP33104996 A JP 33104996A JP H10167082 A JPH10167082 A JP H10167082A
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JP
Japan
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steering wheel
tilt
tilt angle
telescopic
telescopic length
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JP33104996A
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Tomohiro Uchida
智洋 内田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はステアリングホイルのチルト角およ
びテレスコピック長を可変とするステアリングホイルの
位置調整装置に関し、広い調整範囲を確保することを目
的とする。 【解決手段】 ステアリングホイルのチルト角θを可変
とするチルト機構と、ステアリングホイルのテレスコピ
ック長Lを可変とするテレスコピック機構とを設ける。
ステアリングコラムとメータクラスタとの間に所定の微
小間隔を確保するための関係式θ=k・L+θ2 (kお
よびθ2 は定数)を、予め設定する。L≧L0 の範囲で
はθの調整範囲を0≦θ≦θMAX とする。L<L0 の範
囲ではθの調整範囲を0≦θ≦k・L+θ2 とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ルの位置調整装置に係り、特に、ステアリングホイルの
前後方向位置および上下方向位置を可動とするステアリ
ングホイルの位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平6−329031号に
開示される如く、ステアリングホイルの上下方向位置、
すなわち、ステアリングホイルのチルト角θと、ステア
リングホイルの前後方向位置、すなわち、ステアリング
ホイルのテレスコピック長Lを可変とする装置が知られ
ている。
【0003】上記従来の装置は、予め設定された範囲内
でチルト角θおよびテレスコピック長Lを変化させるこ
とができる。ステアリングホイルのチルト角θおよびテ
レスコピック長Lが変更できると、ステアリングホイル
の位置を、運転者の体格や姿勢に応じた最適な位置に調
整することができる。このため、上記従来の装置を搭載
する車両においては、運転者が、所望の運転姿勢を採る
ことができる。
【0004】また、上記従来の装置は、イグニッション
キーがキーシリンダから抜き採られた後に、ステアリン
グホイルが調整範囲内で最も上方かつ最も車両前方側と
なるように、チルト角θおよびテレスコピック長Lを変
化させるオートアウェイ機能を備えている。以下、オー
トアウェイ機能により実現される位置をステアリングホ
イルの原位置と称す。
【0005】イグニッションキーがキーシリンダから抜
き取られた後、オートアウェイ機能によりステアリング
ホイルが原位置に変位すると、運転席とステアリングホ
イルとの間に大きな距離が発生する。運転者は、運転席
とステアリングホイルとの距離が大きいほど、容易に車
両から降車し、また、車両に乗車することができる。こ
のため、上記従来の装置を車両に搭載すると、降車およ
び乗車を容易とすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ステアリングホイルの
チルト角θは、ステアリングホイルやステアリングコラ
ム等、チルト角θの変更に伴って変位する部分(以下、
可動部分と称す)が、メータクラスタ等、チルト角θの
変更に伴って変位しない部分(以下、非可動部分と称
す)と干渉しない範囲内で調整することができる。ま
た、可動部分と非可動部分とに干渉を生じさせるチルト
角θの値は、ステアリングホイルの前後方向位置、すな
わち、テレスコピック長Lに応じて変化する。つまり、
一般的に、可動部分と非可動部分とに干渉が生ずるチル
ト角θは、テレスコピック長Lが長いほど大きな値とな
り、テレスコピック長Lが短いほど小さな値となる。
【0007】上記従来の装置においては、確実に可動部
分と非可動部分との干渉を避ける観点より、チルト角
θの上限値が実用上要求される所定値θ1 に設定され、
かつ、テレスコピック長Lの下限値が、チルト角θが
θ1 である場合に可動部分と非可動部分とを当接させな
い最も小さな値L1 に設定されている。また、チルト角
θ=θ1 、かつ、テレスコピック長L=L1 となる点
が、オートアウェイ機能によって実現される原位置に設
定されている。
【0008】しかし、可動部分と非可動部分とは、テレ
スコピック長LがL1 に比して大きな値である場合は、
チルト角θがθ1 に比して大きな値となっても当接しな
い場合がある。同様に、可動部分と非可動部分とは、チ
ルト角θがθ1 に比して小さい値である場合は、テレス
コピック長LがL1 に比して小さな値となっても当接し
ない場合がある。この点、上記従来の装置において用い
られているチルト角θの調整範囲、および、テレスコピ
ック長Lの調整範囲は、不必要に狭い範囲である。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、可動部分と非可動部分とが当接しない範囲を広
くステアリングホイル位置の調整範囲として用いること
により、広い調整範囲を確保するステアリングホイルの
位置調整装置を提供することを第1の目的とする。
【0010】また、本発明は、ステアリングホイル位置
の調整範囲を広く確保しつつ、ステアリングホイルを、
常に運転席とステアリングホイルとの距離を拡げる方向
に変位させるオートアウェイ機能を実現するステアリン
グホイルの位置調整装置を提供することを第2の目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した第1の目的は、
請求項1に記載する如く、ステアリングホイルの上下方
向位置を可変とするチルト機構と、ステアリングホイル
の前後方向位置を可変とするテレスコピック機構と、ス
テアリングホイルの上下方向位置の調整範囲を、ステア
リングホイルの前後方向位置に応じて定めるチルト範囲
設定手段と、を備えるステアリングホイルの位置調整装
置により達成される。
【0012】本発明において、ステアリングホイルの上
下方向位置は、チルト範囲設定手段によって定められた
範囲内で調整される。チルト範囲設定手段は、ステアリ
ングホイルの前後方向位置に応じてその調整範囲を設定
する。ステアリングホイルを、その周辺の部材に干渉を
生じさせることなく上下方向に変位させ得る範囲は、ス
テアリングホイルの前後方向位置が変化することにより
変動する。チルト範囲設定手段は、このようにステアリ
ングホイルを上下方向に変位させ得る範囲を調整範囲と
して設定する。
【0013】上述した第1の目的は、請求項2に記載す
る如く、上記請求項1記載のステアリングホイルの位置
調整装置において、前記チルト範囲設定手段が、車体に
対して相対変位しないストッパ部材と、前記ストッパ部
材と対向する位置でステアリングホイルと共に変位する
被当接部材と、を備えるステアリングホイルの位置調整
装置によっても達成される。
【0014】本発明において、ステアリングホイルの上
下方向位置の調整範囲は、ストッパ部材と被当接部材と
が当接しない範囲に規制される。ストッパ部材と被当接
部材とが当接する位置は、ステアリングホイルの前後方
向位置に応じて変化する。このため、本発明の構造によ
れば、広い調整範囲が確保される。
【0015】上述した第1の目的は、請求項3に記載す
る如く、上記請求項1または請求項2記載のステアリン
グホイルの位置調整装置において、ステアリングホイル
を上下方向に変位させるチルトモータと、ステアリング
ホイルを前後方向に変位させるテレスコピックモータ
と、を備えると共に、前記チルト範囲設定手段が、ステ
アリングホイルの前後方向位置に応じて前記チルトモー
タの可動範囲を設定するチルトモータ制御手段を備える
ステアリングホイルの位置調整装置によっても達成され
る。
【0016】本発明において、ステアリングホイルの上
下方向位置の調整範囲は、チルトモータの可動範囲内に
規制される。チルトモータの可動範囲は、チルトモータ
制御手段によって、ステアリングホイルの前後方向位置
に応じた範囲に設定される。このため、本発明の構造に
よれば、広い調整範囲が確保される。
【0017】また、上述した第2の目的は、請求項4に
記載する如く、上記請求項1記載のステアリングホイル
の位置調整装置において、オートアウェイ条件が成立し
た場合に、ステアリングホイルの上下方向位置おび前後
方向位置を原位置に変位させるオートアウェイ機構と、
前記オートアウェイ条件が成立した時点におけるステア
リングホイルの前後方向位置に応じて前記原位置を設定
する原位置設定手段と、を備えるステアリングホイルの
位置調整装置により達成される。
【0018】本発明において、オートアウェイ条件が成
立すると、ステアリングホイルは原位置に向かって変位
する。ステアリングホイルが上下方向に変位し得る範囲
は、ステアリングホイルの前後方向位置に応じて変化す
る。従って、原位置が、例えば、ステアリングホイルの
位置が最も上方となるように決められていると、オート
アウェイ条件が成立した後に、ステアリングホイルが車
両後方へ向かって変位し、ステアリングホイルと運転席
との距離が減少することがある。また、例えば、ステア
リングホイルの位置が最も車両前方側に位置する点が原
位置として決められていると、オートアウェイ条件が成
立した後に、ステアリングホイルが下方へ向かって変位
し、ステアリングホイルと運転席との距離が減少するこ
とがある。これに対して、本発明の如く、ステアリング
ホイルの原位置を、オートアウェイ条件が成立した時点
の前後方向位置に応じて設定することとすれば、ステア
リングホイルが原位置に向かって変位することにより、
運転席とステアリングホイルとの距離が短くなる不都合
を回避することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
ステアリングホイルの位置調整装置のシステム構成図を
示す。本実施例のシステムは、ステアリングホイル10
を備えている。ステアリングホイル10は、チルト軸1
2の先端に連結されている。チルト軸12は、回転中心
軸14を介して摺動内筒16に連結されている。チルト
軸12は、回転中心軸14を回転中心として、摺動内筒
16に対して車両上下方向に揺動することができる。
【0020】チルト軸12には、支軸18が固定されて
いる。支軸18には、スプリング20の介装された動力
伝達軸22が係止されている。動力伝達軸22の下端
は、ギヤボックス24に挿入されている。また、ギヤボ
ックス24には、チルトモータ26が組み付けられてい
る。チルトモータ26は、摺動内筒16に固定される本
体と、摺動内筒16の長手方向を軸方向とする回転軸と
を備えている。ギヤボックス24は、チルトモータ26
の回転軸に生ずる回転運動を、摺動内筒16の長手方向
を変位方向とする直線運動に変換して動力伝達軸22に
伝達する。
【0021】動力伝達軸22の下端が、摺動内筒16の
長手方向に変位すると、チルト軸12には、その変位量
に応じたチルト角θが発生する。従って、本実施例のシ
ステムによれば、チルトモータ26の作動量に応じたチ
ルト角θを発生させることができる。
【0022】チルト軸12および摺動内筒16には、チ
ルト角センサ28が組み付けられている。チルト角セン
サ28は、チルト軸12と摺動内筒16との間に形成さ
れるチルト角θに応じた電気信号を出力する。尚、以下
の記載においては、ステアリングホイル10の上下方向
位置が最も下方となるようにチルト軸12が回動した場
合のチルト角θを0°とする。
【0023】チルト軸12および摺動内筒16の周囲に
は、ステアリングコラム30が配設されている。ステア
リングコラム30は、チルト軸12と共に摺動内筒16
に対して揺動する。ステアリングコラム30の上部に
は、インストゥルメントパネル32のメータクラスタ3
4が延在している。本実施例のシステムでは、ステアリ
ングコラム30とメータクラスタ34とが当接しない範
囲で、チルト角θを調整することができる。
【0024】摺動内筒16には、摺動外筒36が連結さ
れている。摺動外筒36は、その軸方向に車両に対する
相対変位が生じないように回動可能に支持されている。
一方、摺動内筒16は、摺動内筒16と摺動外筒36と
に実質的な相対回転が生じないように、かつ、摺動内筒
16が摺動外筒36に対して軸方向に変位することがで
きるように、摺動外筒36の内部に挿入されている。
【0025】摺動内筒16には、スライダ38の作動軸
40が固定されている。スライダ38には、テレスコモ
ータ42が組み付けられている。テレスコモータ42
は、摺動外筒36に固定される本体と、摺動外筒36の
長手方向と直交する方向を軸方向とする回転軸とを備え
ている。スライダ38は、テレスコモータ42の回転軸
に生ずる回転運動を、作動軸40の長手方向の直線運動
に変換する。
【0026】スライダ38の作動軸40が、その長手方
向に変位すると、摺動内筒16は摺動外筒36に対し
て、作動軸40の変位量と等しい距離だけ変位する。以
下、上記の如く摺動内筒16に生ずる摺動外筒36に対
する変位量をテレスコピック長Lと称す。本実施例のシ
ステムによれば、テレスコモータ42の作動量に応じた
テレスコピック長Lを発生させることができる。
【0027】摺動内筒16および摺動外筒36には、テ
レスコピック長センサ44が組み付けられている。テレ
スコピック長センサ44は、摺動内筒16が摺動外筒3
6に対して変位することにより生ずるテレスコピック長
Lに応じた電気信号を出力する。尚、以下の記載におい
ては、摺動内筒16が摺動外筒36に対して最も縮小方
向に変位した際に実現されるテレスコピック長Lを
“0”とする。
【0028】本実施例のシステムは、電子制御ユニット
46(以下、ECU46と称す)を備えている。上述し
たチルト角センサ28の出力信号、および、テレスコピ
ック長センサ44の出力信号は、ECU46に供給され
ている。ECU46は、それらの出力信号に基づいて、
チルト角θおよびテレスコピック長Lを検出する。
【0029】ECU46には、イグニッションスイッチ
48およびチルト・テレスコスイッチ50が接続されて
いる。イグニッションスイッチ48は、車両のキーシリ
ンダにイグニッションキーが挿入されることによりオン
状態となるスイッチである。チルト・テレスコスイッチ
50は、その表面に設けられた操作ボタンが上下前後何
れの方向に操作されるかに応じて、チルトモータ増信
号、チルトモータ減信号、テレスコモータ増信号お
よびテレスコモータ減信号の何れかを出力するスイッ
チである。
【0030】ECU46は、また、上述したチルトモー
タ26およびテレスコモータ42が接続されている。E
CU46は、チルト角センサ28の出力信号、テレスコ
ピック長センサ44の出力信号、イグニッションスイッ
チ48の状態、および、チルト・テレスコスイッチ50
の状態等に基づいて、チルトモータ26およびテレスコ
モータ42の駆動制御を行う。
【0031】図2は、テレスコピック長Lを横軸に、ま
た、チルト角θを縦軸に表した2次元座標を示す。図2
中に示すθMAX およびθ0 は、それぞれギヤボックス2
4および動力伝達軸22を用いて発生させ得る最大のチ
ルト角θ、および、テレスコピック長Lが“0”である
場合に実現できる最大のチルト角θである。また、図2
中に示すLMAX およびL0 は、それぞれスライダ38に
よって発生させ得る最大のテレスコピック長L、およ
び、チルト角θがθMAX である場合に実現できる最小の
テレスコピック長Lである。
【0032】本実施例のシステムにおいて、テレスコピ
ック長LがL0 に比して小さい領域では、チルト角θが
θMAX に至らなくてもステアリングコラム30とメータ
クラスタ34とが当接することがある。このため、テレ
スコピック長LがL0 に比して小さい領域では、チルト
角θをθMAX まで変化させることはできない。
【0033】また、本実施例のシステムにおいて、チル
ト角θがθ0 に比して大きい場合は、テレスコピック長
Lが“0”に至る前にステアリングコラム30とメータ
クラスタ34とが当接することがある。このため、チル
ト角θがθ0 に比して大きい領域では、テレスコピック
長Lを“0”まで変化させることはできない。このよう
に、本実施例のシステムにおいては、ステアリングコラ
ム30とメータクラスタ34とが当接することにより、
チルト角θの調整範囲およびテレスコピック長Lの調整
範囲が制限されることがある。
【0034】ところで、図2中に一点鎖線で隔成される
領域、すなわち、0≦θ≦θ1 かつL1 ≦L≦LMAX
満たす領域は、チルト角θおよびテレスコピック長Lが
その領域内で変化する場合には、ステアリングコラム3
0とメータクラスタ34との間に不当な応力が発生する
ことのない領域である。従って、本実施例のシステムに
おいて、チルト角θの調整範囲およびテレスコピック長
Lの調整範囲を上記の範囲内に制限すれば、すなわち、
チルト角θおよびテレスコピック長Lが上記の範囲内に
制限されるようにチルトモータ26およびテレスコモー
タ42を制御すれば、ステアリングコラム30とメータ
クラスタ34との間に不当な応力を発生させることなく
ステアリングホイル10の位置を調整することができ
る。
【0035】しかしながら、本実施例のシステムによれ
ば、テレスコピック長LがL0 に比して大きな値である
場合は、ステアリングコラム30とメータクラスタ34
とを当接させることなくチルト角θをθMAX まで増加さ
せることができる。同様に、チルト角θがθ0 に比して
小さい値である場合は、ステアリングコラム30とメー
タクラスタ34とを当接させることなくテレスコピック
長Lを“0”まで減少させることができる。この点、チ
ルト角θの調整範囲、および、テレスコピック長Lの調
整範囲を、図2中に一点鎖線で示す範囲に限定する手法
は、チルト角θの調整範囲およびテレスコピック長Lの
調整範囲を、本来確保できる調整範囲に比して狭い範囲
に限定する手法であることになる。
【0036】図3は、本実施例のシステムにおいて実現
されるチルト角θの調整範囲と、テレスコピック長Lの
調整範囲との関係を示す。図3中に示すθ2 は、θ0
比して所定値だけ小さな値である。また、図3中に示す
直線θ=k・L+θ2 は、ステアリングコラム30とメ
ータクラスタ34とが当接しない領域を隔成する直線で
ある。
【0037】本実施例において、チルト角θの調整範囲
は、テレスコピック長LがL0 を超える領域では0≦θ
≦θMAX に、また、テレスコピック長LがL0 に満たな
い領域では0≦θ≦k・L+θ2 に設定される。同様
に、テレスコピック長Lの調整範囲は、チルト角θがθ
2 に満たない領域では0≦L≦LMAX に、また、チルト
角θがθ2 を超える領域では(θ−θ2 )/k≦L≦L
MAX に設定される。このため、本実施例のシステムによ
れば、チルト角θの調整範囲およびテレスコピック長L
の調整範囲が、図2中に一点鎖線で隔成される範囲に限
定されるシステムに比して、より大きな調整幅を確保す
ることができる。
【0038】ところで、本実施例のシステムは、イグニ
ッションスイッチ48がオンからオフに切り換わる等、
所定のオートアウェイ条件が成立した後に、ステアリン
グホイル10を原位置に復帰させる機能(以下、オート
アウェイ機能と称す)を備えている。オートアウェイ機
能は、オートアウェイ条件が成立した後に、ステアリン
グホイル10と運転席との距離を大きくすることによ
り、運転者が降車し易く、かつ、乗車し易い状況を形成
するための機能である。
【0039】チルト角θの調整範囲およびテレスコッピ
ック長Lの調整範囲が、図2中に一点鎖線で示す領域に
制限されている場合、オートアウェイ条件の成立前に、
テレスコピック長LがL1 に満たない値に調整されるこ
とがないと共に、チルト角θがθ1 を超える値に調整さ
れることもない。従って、この場合は、点(L1
θ 1 )を原位置として設定しておけば、オートアウェイ
機能によって、テレスコピック長Lが延長されることが
なく、また、チルト角θが減少されることもない。この
場合、オートアウェイ機能によって、ステアリングホイ
ル10と運転席との距離が必ず延長されることになり、
オートアウェイ機能の目的が適切に達成される。
【0040】本実施例のシステムにおいて、例えば、図
3中に符号52を付して表す点(0,θ2 )が原位置と
して設定された場合、すなわち、テレスコピック長Lを
最小の値とするための点が原位置として設定された場
合、図3中に符号54を付して表す点を始点としてオー
トアウェイ機能が作動する際に、オートアウェイ機能に
よってチルト角θが減少するという現象が生ずる。
【0041】また、本実施例のシステムにおいて、例え
ば、図3中に符号56を付して表す点(L0 ,θMAX
が原位置として設定された場合、すなわち、チルト角θ
を最大の値とするための点が原位置として設定された場
合、図3中に符号58を付して表す点を始点としてオー
トアウェイ機能が作動する際に、オートアウェイ機能に
よってテレスコピック長Lが増加するという現象が生ず
る。
【0042】上記の如く、オートアウェイ機能によって
チルト角θが減少されると、または、オートアウェイ機
能によってテレスコピック長Lが増加されると、オート
アウェイ機能によって、ステアリングホイル10と運転
席との距離が減少するという不都合が生ずることがあ
る。このため、本実施例のシステムにおいて、オートア
ウェイ機能の原位置を点52や点56に固定することは
必ずしも適切でない。
【0043】そこで、本実施例においては、オートアウ
ェイ条件が成立した時点でテレスコピック長LがL0
上である場合は、図3中に符号56を付して表す点(L
0 ,θMAX )を原位置とし、また、オートアウェイ条件
が成立した時点でテレスコピック長LがL0 に満たない
場合は、その時点で実現されているテレスコピック長L
と、そのLに対して実現し得る最大のチルト角θとで定
まる点(L,θ)を原位置とすることとしている。
【0044】具体的には、オートアウェイ条件が成立し
た時点で、ステアリングホイル10が図3中に符号54
を付して表す点に対応する位置に調整されていた場合
は、オートアウェイ機能の原位置が、図3中に符号56
を付して表す点(L0 ,θMAX)に設定される。また、
オートアウェイ条件が成立した時点で、ステアリングホ
イル10が図3中に符号58を付して表す点に対応する
位置に調整されていた場合は、オートアウェイ機能の原
位置が、図3中に符号60を付して表す点に設定され
る。
【0045】上記の処理によれば、オートアウェイ条件
が成立した後に、チルト角θが減少する現象、および、
テレスコピック長Lが増加する現象の双方を、確実に防
止することができる。このため、本実施例のシステムに
よれば、チルト角θおよびテレスコピック長Lに対して
大きな調整範囲を付与しつつ、適切の初期の目的を達成
し得るオートアウェイ機能を実現することができる。
【0046】以下、図4および図5を参照して、上記の
機能を実現すべく、ECU46が実行する処理の内容に
ついて説明する。図4は、チルト角θおよびテレスコピ
ック長Lの調整を広い調整範囲内で許容するためにEC
U46が実行する制御ルーチンの一例のフローチャート
を示す。本ルーチンは、所定時間毎に起動される定時割
り込みルーチンである。本ルーチンが起動されると、先
ずステップ98の処理が実行される。
【0047】ステップ98では、現在のチルト角θおよ
びテレスコピック長Lが読み込まれる。本ステップ98
の処理が終了すると、次にステップ100の処理が実行
される。ステップ100では、チルト・テレスコスイッ
チ50からチルトモータ増信号が発せられているか否か
が判別される。その結果、チルトモータ増信号が発せら
れていると判断される場合は、次にステップ101の処
理が実行される。一方、上記の信号が発せられていない
と判断される場合は、次にステップ108の処理が実行
される。
【0048】ステップ101では、テレスコピック長L
が所定長L0 以下であるか否かが判別される。L≦L0
が成立する場合は、次にステップ102の処理が実行さ
れる。一方、L≦L0 が成立しない場合は、次にステッ
プ104の処理が実行される。
【0049】ステップ102では、チルト角θとテレス
コピック長Lとの間に、θ≦k・L+θ2 なる関係が成
立するか否かが判別される。その結果、上記の関係が成
立しないと判別される場合は、次にステップ104の処
理が実行される。一方、上記の関係が成立すると判別さ
れる場合は、ステップ104および106の処理がジャ
ンプされ、次にステップ114の処理が実行される。
【0050】ステップ104では、チルト角θがその最
大値θMAX 以上であるか否かが判別される。その結果、
θ≧θMAX が成立しないと判別される場合は、次にステ
ップ106の処理が実行される。一方、上記の関係が成
立すると判別される場合は、ステップ106の処理がジ
ャンプされ、次にステップ114の処理が実行される。
【0051】ステップ106では、チルトモータ26
が、チルト角θが増加する方向に駆動される。チルト角
θは、本ステップ106の処理が実行されることにより
増加方向に調整される。本ステップ106の処理が終了
すると、次にステップ114の処理が実行される。
【0052】上記ステップ100においてチルトモータ
増信号が発せられていないと判別された場合は、次に、
ステップ108で、チルト・テレスコスイッチ50から
チルトモータ減信号が発せられているか否かが判別され
る。その結果、チルトモータ減信号が発せられていると
判断される場合は、次にステップ110の処理が実行さ
れる。一方、上記の信号が発せられていないと判断され
る場合は、ステップ110および112の処理がジャン
プされ、次にステップ114の処理が実行される。
【0053】ステップ110では、チルト角θがその最
小値“0”以下であるか否かが判別される。その結果、
θ≦0が成立しないと判別される場合は、次にステップ
112の処理が実行される。一方、上記の関係が成立す
ると判別される場合は、ステップ112の処理がジャン
プされ、次にステップ114の処理が実行される。
【0054】ステップ112では、チルトモータ26
が、チルト角θが減少する方向に駆動される。チルト角
θは、本ステップ112の処理が実行されることにより
減少方向に調整される。本ステップ112の処理が終了
すると、次にステップ114の処理が実行される。
【0055】ステップ114では、チルト・テレスコス
イッチ50からテレスコモータ減信号が発せられている
か否かが判別される。その結果、テレスコモータ減信号
が発せられていると判断される場合は、次にステップ1
15の処理が実行される。一方、上記の信号が発せられ
ていないと判断される場合は、次にステップ122の処
理が実行される。
【0056】ステップ115では、チルト角θが所定値
θ2 以下であるか否かが判別される。その結果、θ≦θ
2 が成立する場合は、次にステップ116の処理が実行
される。一方、θ≦θ2 が不成立である場合は、次にス
テップ118の処理が実行される。
【0057】ステップ116では、チルト角θとテレス
コピック長Lとの間に、θ≦k・L+θ2 なる関係が成
立するか否かが判別される。その結果、上記の関係が成
立しないと判別される場合は、次にステップ118の処
理が実行される。一方、上記の関係が成立すると判別さ
れる場合は、ステップ118および120の処理がジャ
ンプされ、今回のルーチンが終了される。
【0058】ステップ118では、テレスコピック長L
がその最小値“0”以下であるか否かが判別される。そ
の結果、L≦0が成立しないと判別される場合は、次に
ステップ120の処理が実行される。一方、上記の関係
が成立すると判別される場合は、ステップ120の処理
がジャンプされ、今回のルーチンが終了される。
【0059】ステップ120では、テレスコモータ42
が、テレスコピック長Lが減少する方向に駆動される。
テレスコピック長Lは、本ステップ120の処理が実行
されることにより減少方向に調整される。本ステップ1
20の処理が終了すると、今回のルーチンが終了され
る。
【0060】上記ステップ114においてテレスコモー
タ減信号が発せられていないと判別された場合は、次
に、ステップ122で、チルト・テレスコスイッチ50
からテレスコモーータ増信号が発せられているか否かが
判別される。その結果、テレスコモータ増信号が発せら
れていると判断される場合は、次にステップ124の処
理が実行される。一方、上記の信号が発せられていない
と判断される場合は、ステップ124および126の処
理がジャンプされ、今回のルーチンが終了される。
【0061】ステップ124では、テレスコピック長L
がその最大値LMAX 以上であるか否かが判別される。そ
の結果、L≧LMAX が成立しないと判別される場合は、
次にステップ126の処理が実行される。一方、上記の
関係が成立すると判別される場合は、ステップ126の
処理がジャンプされ今回のルーチンが終了される。
【0062】ステップ126では、テレスコモータ42
が、テレスコピック長Lが増加する方向に駆動される。
テレスコピック長Lは、ステップ126の処理が実行さ
れることにより増加方向に調整される。本ステップ12
6の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
【0063】上記の処理によれば、チルト角θおよびテ
レスコピック長Lを、チルト・テレスコスイッチ50の
操作状態に応じて、上述した広い調整範囲(図3参照)
内の任意の値に調整することができる。このため、本実
施例のシステムによれば、幅広い調整能力を実現するこ
とができる。
【0064】図5は、オートアウェイ機能を実現するた
めにECU46が実行する制御ルーチンの一例のフロー
チャートを示す。本ルーチンは、所定時間毎に起動され
る定時割り込みルーチンである。本ルーチンが起動され
ると、先ずステップ130の処理が実行される。
【0065】ステップ130では、オートアウェイ条件
が成立しているか否かが判別される。本実施例では、イ
グニッションスイッチ48がオフ状態であり、かつ、チ
ルト・テレスコスイッチ50が操作されていない場合に
オートアウェイ条件が成立していると判断される。本ス
テップ130で、オートアウェイ条件が成立していると
判断された場合は、次にステップ132の処理が実行さ
れる。一方、オートアウェイ条件が成立していないと判
別された場合は、以後、何ら処理が進められることなく
今回のルーチンが終了される。
【0066】ステップ132では、フラグXAAに
“1”がセットされているか否かが判別される。フラグ
XAAは、オートアウェイ条件が成立した直後に“1”
とされるフラグである。XAAに既に“1”がセットさ
れている場合は、今回の処理サイクル時に始めてオート
アウェイ条件が成立したのではないと判断することがで
きる。この場合、次にステップ154の処理が実行され
る。一方、XAAに“1”がセットされていない場合
は、今回の処理サイクル時に始めてオートアウェイ条件
の成立が認められたと判断することができる。この場
合、次にステップ134の処理が実行される。
【0067】ステップ134では、フラグXAAに
“1”がセットされる。上記の処理が終了すると、次に
ステップ136の処理が実行される。ステップ136で
は、テレスコピック長Lが所定値L0 (図3参照)以上
であるか否かが判別される。その結果、L≧L0 が成立
する場合は、図3中に符号56を付して表す点を原位置
としてオートアウェイ動作を開示すべく、次にステップ
138の処理が実行される。一方、L≧L0 が成立しな
い場合は、次にステップ148の処理が実行される。
【0068】ステップ138では、フラグXAA0に
“1”がセットされる。フラグXAA0は、図3中に符
号56を付して表す点(L0 ,θMAX )が原位置とされ
ていることを表すためのフラグである。本ステップ13
8の処理が終了すると、次にステップ140の処理が実
行される。
【0069】ステップ140では、チルト角θがθMAX
まで増加されているか否かが判別される。その結果、θ
≧θMAX が成立しないと判別される場合は、次にステッ
プ142の処理が実行される。一方、θ≧θMAX が成立
すると判別される場合は、ステップ142がジャンプさ
れ、次にステップ144の処理が実行される。
【0070】ステップ142では、チルトモータ26
が、チルト角θが増加する方向に駆動される。チルト角
θは、本ステップ142の処理が実行されることにより
原位置方向に変更される。本ステップ142の処理が終
了すると、次にステップ144の処理が実行される。
【0071】ステップ144では、テレスコピック長L
が所定値L0 まで減少されているか否かが判別される。
その結果、L≦L0 が成立しないと判別される場合は、
次にステップ146の処理が実行される。一方、L≦L
0 が成立すると判別される場合は、ステップ146がジ
ャンプされ、今回のルーチンが終了される。
【0072】ステップ146では、テレスコモータ42
が、テレスコピック長Lが減少する方向に駆動される。
テレスコピック長Lは、本ステップ146の処理が実行
されることにより原位置方向に変更される。本ステップ
146の処理が終了すると、今回のルーチンが終了され
る。
【0073】上記ステップ136で、L≧L0 が成立し
ないと判別された場合は、ステップ148で、フラグX
AA0が“0”にリセットされる。XAA0=0である
場合、以後、ECU46は、後述の如く、図3中に符号
60を付して表す点に相当する点が原位置として設定さ
れていると判断する。本ステップ136の処理が終了す
ると、次にステップ150の処理が実行される。
【0074】ステップ150では、チルト角θとテレス
コピック長Lとの間に、θ≦k・L+θ2 なる関係が成
立するか否かが判別される。その結果、上記の関係が成
立しないと判別される場合は、次にステップ152の処
理が実行される。一方、上記の関係が成立すると判別さ
れる場合は、ステップ152の処理がジャンプされ、今
回のルーチンが終了される。
【0075】ステップ152では、チルトモータ26
が、チルト角θが増加する方向に駆動される。チルト角
θは、本ステップ152の処理が実行されることにより
原位置方向に変更される。本ステップ152の処理が終
了すると、今回のルーチンが終了される。上記ステップ
150,152の処理によれば、オートアウェイ機能に
より、テレスコピック長Lが変更されることなく、チル
ト角θのみが増加方向に変更される。
【0076】上記ステップ134でフラグXAAに
“1”がセットされた後に本ルーチンが起動されると、
ステップ132において、XAA=1が成立すると判断
される。この場合、次にステップ154で、フラグXA
A0に“1”がセットされているか否かが判別される。
その結果、XAA0=1が成立すると判別される場合
は、ステアリングホイル10の位置を点56に対応する
位置に近づけるべく、以後、ステップ140の処理が実
行される。一方、XAA0=1が成立しないと判別され
る場合は、ステアリングホイル10のチルト角θを増加
させるべく、以後、ステップ150の処理が実行され
る。
【0077】上述の処理によれば、オートアエェイ条件
が成立する以前にテレスコピック長LがL0 以上であっ
ても、また、L0 に満たない値であっても、オートアウ
ェイ機能によって、ステアリングホイル10の位置を、
確実にステアリングホイル10と運転席との距離が増加
する方向に変更することができる。従って、本実施例の
システムによれば、オートアウェイ機能の初期の目的を
適切に達成することができる。
【0078】ところで、上記の実施例においては、チル
ト角θおよびテレスコピック長Lの調整範囲を、図3に
示す広い調整範囲とするために、上記図4および図5に
示す手法でチルトモータ26およびテレスコモータ42
を制御することとしているが、チルト角θおよびテレス
コピック長Lの調整範囲を図3に示す範囲とする手法は
これに限定されるものではなく、例えば、ステアリング
コラム30に高い剛性を付与し、メータクラスタ34に
高い剛性を有するストッパ部材を配設し、両者が当接す
る位置をチルト角θおよびテレスコピック長Lの調整範
囲端とすることで、図3に示す範囲と同等の広い調整範
囲を実現することとしてもよい。
【0079】また、上記の実施例は、モータの駆動力を
用いてチルト角θおよびテレスコピック長Lを変化させ
ることとしているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、チルト角θおよびテレスコピック長Lを手動で
変化させ、また、スプリング等の付勢力によりオートア
ウェイ機能を実現することとしてもよい。
【0080】尚、上記の実施例においては、回転中心軸
14、支軸18、動力伝達軸22、ギヤボックス24お
よびチルトモータ26が前記請求項1記載の「チルト機
構」に、摺動内筒16、摺動外筒36、スライダ38お
よびテレスコモータ42が前記請求項1記載の「テレス
コピック機構」に、それぞれ相当していると共に、EC
U46が上記ステップ102および104の処理を実行
することにより前記請求項1記載の「チルト範囲設定手
段」および前記請求項3記載の「チルトモータ制御手
段」が実現されている。
【0081】また、上記の実施例においては、ECU4
6が上記図5に示すルーチンを実行することにより前記
請求項4記載の「オートアウェイ機構」が実現されると
共に、ECU46が上記ステップ136,138および
148の処理を実行することにより前記請求項4記載の
「原位置設定手段」が実現されている。
【0082】
【発明の効果】上述の如く、請求項1乃至3記載の発明
によれば、ステアリングホイルの上下方向位置を、ステ
アリングホイルの前後方向位置に応じて設定された範囲
内で調整することができる。このため、本発明に係るス
テアリングホイルの位置調整装置によれば、ステアリン
グホイル位置の調整範囲が予め一定値に設定されている
場合に比して、広い調整範囲を確保することができる。
【0083】また、請求項4記載の発明によれば、オー
トアウェイ条件が成立した後、ステアリングホイルが原
位置に向かって変位する過程で、ステアリングホイルと
運転席との距離が短くなるのを防止することができる。
このため、本発明に係るステアリングホイルの位置調整
装置によれば、広い調整範囲を確保しつつ、オートアウ
ェイ条件が成立した後に、確実に乗車および降車が容易
な状況を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】図1に示すシステムにおいてチルト角θおよび
テレスコピック長Lに付与し得る調整範囲の一例を示す
図である。
【図3】本実施例においてチルト角θおよびテレスコピ
ック長Lに付与している調整範囲を表す図である。
【図4】図1に示すシステムにおいて実行される制御ル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図5】図1に示すルーチンにおいてオートアウェイ機
能を実現するために実行される制御ルーチンの一例のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 ステアリングホイル 12 チルト軸 14 回転中心軸 16 摺動内筒 18 支軸 22 動力伝達軸 24 ギヤボックス 26 チルトモータ 28 チルト角センサ 30 ステアリングコラム 34 メータクラスタ 36 摺動外筒 38 スライダ 42 テレスコモータ 44 テレスコピック長センサ 46 電子制御ユニット(ECU) 48 イグニッションスイッチ 50 チルト・テレスコセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイルの上下方向位置を可
    変とするチルト機構と、 ステアリングホイルの前後方向位置を可変とするテレス
    コピック機構と、 ステアリングホイルの上下方向位置の調整範囲を、ステ
    アリングホイルの前後方向位置に応じて定めるチルト範
    囲設定手段と、 を備えることを特徴とするステアリングホイルの位置調
    整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステアリングホイルの位
    置調整装置において、 前記チルト範囲設定手段が、車体に対して相対変位しな
    いストッパ部材と、前記ストッパ部材と対向する位置で
    ステアリングホイルと共に変位する被当接部材と、を備
    えることを特徴とするステアリングホイルの位置調整装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のステアリ
    ングホイルの位置調整装置において、 ステアリングホイルを上下方向に変位させるチルトモー
    タと、 ステアリングホイルを前後方向に変位させるテレスコピ
    ックモータと、を備えると共に、 前記チルト範囲設定手段が、ステアリングホイルの前後
    方向位置に応じて前記チルトモータの可動範囲を設定す
    るチルトモータ制御手段を備えることを特徴とするステ
    アリングホイルの位置調整装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のステアリングホイルの位
    置調整装置において、 オートアウェイ条件が成立した場合に、ステアリングホ
    イルの上下方向位置おび前後方向位置を原位置に変位さ
    せるオートアウェイ機構と、 前記オートアウェイ条件が成立した時点におけるステア
    リングホイルの前後方向位置に応じて前記原位置を設定
    する原位置設定手段と、 を備えることを特徴とするステアリングホイルの位置調
    整装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008072711A1 (ja) * 2006-12-13 2008-06-19 Nsk Ltd. 電動式ステアリングコラム装置
JP2009101838A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Nsk Ltd ステアリングコラム装置
JP2009101839A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Nsk Ltd 電動式ステアリングコラム装置
US10625608B2 (en) 2017-12-11 2020-04-21 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Vehicle monitor device

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JP2009101838A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Nsk Ltd ステアリングコラム装置
JP2009101839A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Nsk Ltd 電動式ステアリングコラム装置
US10625608B2 (en) 2017-12-11 2020-04-21 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Vehicle monitor device

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