JP4712528B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に関し、特に、車線を維持することが可能な車両に関する。
従来、車線(車両の進行方向)を認識し、その車線を追従する自動四輪車(自動車)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された自動車では、単眼カメラにより認識された車線から自動車が逸脱しようとする際に、前輪を操舵制御することにより自動車を旋回させることによって、自動車が単眼カメラにより認識された車線を追従する。
特開2002−362396号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の自動車では、前輪を操舵制御することにより自動車を旋回させて、単眼カメラによって認識される車線を追従することが可能である一方、自動二輪車に上記特許文献1の自動車用の車線追従技術を適用した場合には、以下のような不都合が発生する。すなわち、自動二輪車の前輪を操舵制御することにより前輪に舵角のみを与えると、遠心力により舵角を与えた方向と反対の方向に車体が傾斜するので、車体が舵角を与えた方向と反対の方向に転倒する場合があるという不都合が発生する。したがって、自動二輪車の場合には、前輪を操舵制御することにより自動二輪車を旋回させることが困難であるので、自動二輪車がカメラによって認識される車線を追従するのが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、前輪を操舵制御することなく、車線を追従することが可能な車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による車両は、前輪を支持する前方フレームと、後輪を支持するとともに、前方フレームが移動可能に取り付けられる後方フレームと、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に移動させることにより重心を移動させる重心移動手段と、車両の進行方向を検出するための車線検出手段とを備え、重心移動手段により重心を移動させることによって、車線検出手段により検出された車線を維持する。
この一の局面による車両では、上記のように、重心を移動させる重心移動手段と、車両の進行方向を検出するための車線検出手段とを設けるとともに、重心移動手段により重心を移動させることにより、車線検出手段により検出された車線を維持するように構成することによって、重心移動手段により運転者の意思とは関係なく重心を横方向(車体の幅方向)に積極的に移動させることができるので、車体を横方向(車体の幅方向)に傾斜させるか、または、車体を立て直させることができる。これにより、車両が車線検出手段により検出される車線(車両の進行方向)から逸脱しようとする場合に、車体を横方向(車体の幅方向)に傾斜させることにより車両を旋回させることができるとともに、車体を立て直すことにより車両を直進させることができるので、車両が車線検出手段により検出される車線(車両の進行方向)を追従することができる。その結果、前輪を操舵制御することなく、車両が車線検出手段により検出される車線(車両の進行方向)を維持することができる。また、車両が車線検出手段により検出される車線(車両の進行方向)から逸脱しようとする場合に、車体を横方向(車体の幅方向)に傾斜させるか、または、車体を立て直させることができるので、運転者に車両が車線検出手段により検出される車線(車両の進行方向)から逸脱しそうであることを体感的に知らせることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、車体の傾斜を検出するための傾斜検出手段と、車体の速度を検出するための車速検出手段と、傾斜検出手段、車速検出手段および車線検出手段による検出結果に基づいて、重心移動手段を制御する制御手段とをさらに備える。このように構成すれば、傾斜検出手段および車速検出手段による検出結果に基づいて、車両の走行方向を予測することができるので、その予測された車両の走行方向と車線検出手段により検出される車線(車両の進行方向)とに基づいて制御手段により重心移動手段を制御することができる。これにより、予測された車両の走行方向と車線検出手段により検出される車線(車両の進行方向)とに応じて適切に重心を移動させることができる。
この場合、好ましくは、制御手段は、傾斜検出手段および車速検出手段による検出結果に基づいて車両の走行方向を予測し、その予測された車両の走行方向が車線検出手段により検出される車両の進行方向から逸脱するのを抑制するように、重心移動手段を制御する。このように構成すれば、車両が車線検出手段により検出される車線(車両の進行方向)から逸脱しようとする場合に、制御手段により制御される重心移動手段によって、予測された車両の走行方向が車線検出手段により検出される車線(車両の進行方向)から逸脱するのを抑制するように重心を移動させることができるので、容易に、車両が車線(車両の進行方向)を維持するように車体を傾斜させるか、または、車体を立て直させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、前方フレームと後方フレームとは、前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられており、重心移動手段は、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させることにより重心を移動させる。このように構成すれば、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させることにより、容易に、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に移動させることができるので、重心を容易に移動させることができる。
上記前方フレームと後方フレームとが前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられている構成において、好ましくは、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させることにより、後方フレームに支持される後輪に重心移動手段による重心の移動方向と反対方向の舵角が与えられる。このように構成すれば、後輪に旋回方向と反対方向に舵角が与えられるので、旋回時の旋回半径を小さくすることができる。これにより、車体の旋回性を向上させることができる。
上記前方フレームと後方フレームとが前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられている構成において、好ましくは、重心移動手段は、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させるシリンダを含む。このようにシリンダを用いれば、重心移動手段の機構を簡素化することができるので、簡単な構成で、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させることができる。
上記前方フレームと後方フレームとが前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられている構成において、好ましくは、前方フレームが後方フレームに対して回動する角度を規制するための規制部材をさらに備える。このように構成すれば、前方フレームが後方フレームに対して回動しすぎるのを防止することができる。
上記前方フレームと後方フレームとが前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられている構成において、好ましくは、前後方向に延びる軸線の延長線は、後輪と地面との接点近傍を通過する。このように構成すれば、前方フレームに対して後方フレームが回動する場合に、後輪は地面との接点近傍を中心に回動するので、後輪が地面に対して滑るのを抑制することができる。
上記前方フレームと後方フレームとが前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられている構成において、好ましくは、前方フレームと後方フレームとの間に配置され、前方フレームと後方フレームとを互いに回動可能に支持する軸受をさらに備える。このように構成すれば、軸受により、前方フレームを後方フレームに対して前後方向に延びる軸線の回りにスムーズに回動させることができる。
この場合、好ましくは、前方フレームは、ヘッドパイプを含み、ヘッドパイプは、ヘッドパイプから後方に突出するように形成され、前後方向に延びる軸線上に回動中心を有するとともに、軸受が取り付けられる外周面を有する凸状の第1軸受取付部を含み、後方フレームは、ヘッドパイプの凸状の第1軸受取付部に対向するように配置され、軸受が取り付けられる内周面を有する凹状の第2軸受取付部を含む。このように構成すれば、ヘッドパイプの第1軸受取付部および後方フレームの第2軸受取付部に軸受を取り付けることにより、前方フレームを後方フレームに対してより容易に回動させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、前方フレームと後方フレームとを連結するねじりバネをさらに備える。このように構成すれば、重心移動手段や制御手段の故障などにより車両の制御を行うことができなくなった場合に、ねじりバネの負荷(ねじり力)により前方フレームと後方フレームとを互いに回動していない状態にすることができるので、前輪の側面と後輪の側面とを平行に配置することができる。これにより、重心移動手段や制御手段に故障が発生した場合にも、車両の走行を無理なく続行することができる。
この場合、好ましくは、前輪の側面と後輪の側面とが平行に配置されている場合には、ねじりバネは無負荷の状態にある。このように構成すれば、重心移動手段や制御手段の故障などにより車両の制御を行うことができなくなった場合に、ねじりバネの負荷(ねじり力)により前輪の側面と後輪の側面とを容易に平行に配置することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。図2〜図4は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車のヘッドパイプとメインフレームとの接続部周辺を示した図である。図5は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車のポンプ部および油圧シリンダの構成を示したブロック図である。なお、第1実施形態では、本発明の車両の一例として、自動二輪車について説明する。以下、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による自動二輪車1の構造について詳細に説明する。
本発明の第1実施形態による自動二輪車1では、図1に示すように、ヘッドパイプ2の後方には、メインフレーム3が配置されている。なお、ヘッドパイプ2は、本発明の「前方フレーム」の一例であり、メインフレーム3は、本発明の「後方フレーム」の一例である。また、メインフレーム3は、後方の下方向に延びるように形成されている。また、メインフレーム3には、シートレール4が接続されている。また、メインフレーム3の後部とシートレール4の後端部との間には、バックステー5が接続されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3、シートレール4およびバックステー5によって、車体フレームが構成されている。
また、ヘッドパイプ2の下方には、上下方向の衝撃を吸収するためのサスペンションを有する一対のフロントフォーク6が配置されている。この一対のフロントフォーク6の下端には、前輪7が回転可能に取り付けられている。この前輪7の上方には、前輪7を覆うようにフロントフェンダ8が配置されている。
ここで、第1実施形態では、ヘッドパイプ2の後部には、図2に示すように、後方の下方向に突出した円柱形状の軸部2aが一体的に形成されている。なお、軸部2aは、本発明の「第1軸受取付部」の一例である。また、メインフレーム3には、ヘッドパイプ2の軸部2aが挿入される軸挿入孔3aが形成されている。なお、軸挿入孔3aは、本発明の「第2軸受取付部」の一例である。ヘッドパイプ2の軸部2aの外周面とメインフレーム3の軸挿入孔3aの内周面との間には、円錐形状のころ9aを有する円錐ころ軸受(テーパーローラ軸受)9が配置されている。これにより、ヘッドパイプ2は、軸部2aの前後方向に延びる回動軸心L1の回りに、メインフレーム3に対して回動することが可能となる。なお、円錐ころ軸受9は、本発明の「軸受」の一例であり、ヘッドパイプ2の軸部2aの回動軸心L1は、本発明の「軸線」の一例である。また、円錐ころ軸受9は、その中心軸が、ヘッドパイプ2の軸部2aの前後方向に延びる回動軸心L1と実質的に同一になるように配置されている。また、前後方向に延びる回動軸心L1の延長線は、図1に示すように、後方の下方向(後方斜め下方向)に延びるとともに、後輪10と地面100との接点近傍を通過するように形成されている。また、運転者が乗車していない状態で、重心G(図1参照)は、回動軸心L1の延長線よりも上側に配置されている。
また、図2に示すように、ヘッドパイプ2とメインフレーム3の前部との間には、スラストワッシャ11およびゴム製のダストシール12aが配置されている。また、メインフレーム3の軸挿入孔3aの内周面の後方側にも、ゴム製のダストシール12bが配置されている。これらのダストシール12aおよび12bは、ごみなどの異物がスラストワッシャ11や円錐ころ軸受9に侵入するのを抑制する機能を有している。
また、第1実施形態では、図2および図4に示すように、ヘッドパイプ2の軸部2aの後端部には、矩形状の横断面(図4参照)を有する突出部2bが一体的に形成されている。この突出部2bには、駆動伝達機能を有する回動部材30がボルト81により固定されている。回動部材30は、図4に示すように、軸部2aの突出部2bに係合する矩形状の孔部を有する係合部30aと、係合部30aから所定の間隔を隔てた位置に設けられた回動先端部30bとを含んでいる。また、メインフレーム3には、図2および図4に示すように、回動部材30を両側方から挟み込むように配置された板バネ31が支持部材32を介して取り付けられている。この板バネ31は、図4に示すように、車体の後方から見て回動部材30の左側方に当接するバネ部31aと、回動部材30の右側方に当接するバネ部31bとを有している。また、メインフレーム3には、板バネ31のバネ部31aおよび31bに当接するとともに、回動部材30の矢印A方向および矢印B方向の回動角度を制限する一対の位置規制部材33aおよび33bが互いに対向するように取り付けられている。なお、板バネ31と一対の位置規制部材33aおよび33bとにより、回動部材30の回動方向(矢印A方向および矢印B方向)における中立位置が保持されるように構成されている。すなわち、回動部材30が矢印A方向または矢印B方向に回動して中立位置に位置しない場合には、回動部材30には板バネ31のバネ部31aまたは31bにより回動部材30を中立位置に戻そうとする抗力が働く。
また、第1実施形態では、メインフレーム3の上部には、図2および図3に示すように、シリンダブラケット40a(図3参照)を介して、ヘッドパイプ2をメインフレーム3に対して回動させるためのアクチュエータとしての油圧シリンダ40が取り付けられている。なお、油圧シリンダ40は、本発明の「シリンダ」および「重心移動手段」の一例である。この油圧シリンダ40は、図3および図4に示すように、チューブ41と、チューブ41の内部に配置されるピストン42(図4参照)と、ピストン42に固定されるピストンロッド43と、ピストンロッド43の端部に取り付けられる連結部材44とを含んでいる。チューブ41は、シリンダブラケット40aに固定されている。また、チューブ41の内部は、図4に示すように、ピストン42により2つの領域R1およびR2に分割されており、各々の領域R1およびR2には、オイルが充填されている。また、ピストンロッド43は、チューブ41を貫通するように配置されている。また、図3に示すように、連結部材44は、ボルト82により回動部材30の回動先端部30bに接続されている。第1実施形態では、油圧シリンダ40のチューブ41がメインフレーム3側に接続されるとともに、油圧シリンダ40のピストン42およびピストンロッド43が回動部材30を介してヘッドパイプ2側に接続される。これにより、第1実施形態では、油圧シリンダ40のピストン42の直線運動が回動部材30の回転運動に変換されてヘッドパイプ2の軸部2aに伝達されるので、ヘッドパイプ2をメインフレーム3に対して円錐ころ軸受9の回動軸心L1(図2参照)を中心に回動させることが可能となる。
また、第1実施形態では、図1および図2に示すように、油圧シリンダ40の前方斜め上方向に、油圧シリンダ40にオイルを供給するためのポンプ部50が配置されている。ポンプ部50は、図5に示すように、蓄圧器(アキュムレータ)51が接続されたオイルポンプ52と、切替バルブ53とを備えている。また、ポンプ部50には、車線追従制御部60が電気的に接続されている。具体的には、車線追従制御部60は、制御装置61と、車速センサ62と、傾斜角度センサ63と、地磁気センサ64と、車載カメラ65とを含んでいる。車線追従制御部60のうちの制御装置61、車速センサ62、傾斜角度センサ63および地磁気センサ64は、シート26近傍に配置された制御基板(図示せず)に実装されている。また、車載カメラ65は、自動二輪車1の前部に配置されている。なお、制御装置61は、本発明の「制御手段」および「車線検出手段」の一例であり、車速センサ62は、本発明の「車速検出手段」の一例であり、傾斜角度センサ63および地磁気センサ64は、本発明の「傾斜検出手段」の一例であり、車載カメラ65は、本発明の「カメラ」および「車線検出手段」の一例である。蓄圧器(アキュムレータ)51は、オイルポンプ52で発生する圧力変動を吸収可能なように構成されている。また、蓄圧器(アキュムレータ)51は、油圧シリンダ40に予圧を与えることにより、油圧シリンダ40の反応速度を向上させるとともに、安定させるための機能を有している。この蓄圧器(アキュムレータ)51は、自動二輪車1のスタータスイッチ(図示せず)がオン状態にされた後、自動二輪車1のエンジン19が停止されるまで常時作動している。
また、制御装置61は、自動二輪車1の車線追従制御を行うことが可能なようにプログラミングされている。すなわち、制御装置61は、車載カメラ65の出力信号に基づいて車線(自動二輪車1の進行方向)を検出(演算)するとともに、車速センサ62、傾斜角度センサ63および地磁気センサ64からの出力信号に基づいて自動二輪車1の走行方向を予測して、その予測された自動二輪車1の走行方向が車載カメラ65により検出された車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱するのを抑制するように、蓄圧器(アキュムレータ)51およびオイルポンプ52と、切替バルブ53とを制御するように構成されている。また、車速センサ62は、自動二輪車1の速度を検出するとともに、その検出された値を電流値や電圧値の信号として制御装置61に出力する機能を有している。また、傾斜角度センサ63は、傾斜する速度(角速度)を検出するとともに、その検出された値を電流値や電圧値の信号として制御装置61に出力する機能を有している。この傾斜角度センサ63としては、たとえば、ロールセンサやヨーレイトセンサなどのジャイロセンサを用いることが可能である。また、地磁気センサ64は、鉛直方向(重力が作用する方向)に対する自動二輪車1の傾斜角度を検出するとともに、その検出された値を電流値や電圧値の信号として制御装置61に出力する機能を有している。また、車載カメラ65は、路面に引かれている白線を検出するとともに、その検出された値を電流値や電圧値の信号として制御装置61に出力する機能を有している。油圧シリンダ40とポンプ部50とは、2つの油圧パイプ54aおよび54bにより接続されている。2つの油圧パイプ54aおよび54bは、図4に示すように、ピストン42により分割されたチューブ41内の2つの領域R1およびR2にそれぞれ接続されている。
また、第1実施形態では、図3に示すように、メインフレーム3の前方には、ヘッドパイプ2がメインフレーム3に対して回動しすぎるのを防止するための一対のストッパ70が設けられている。なお、ストッパ70は、本発明の「規制部材」の一例である。また、一対のストッパ70は、ヘッドパイプ2が回動軸心L1の回りにメインフレーム3に対して時計回りまたは反時計回りに数度回動すると当接するように形成されている。
また、ヘッドパイプ2には、図1に示すように、ハンドル13が回動可能に取り付けられている。また、ヘッドパイプ2の前方には、前方を照射するヘッドライト14と、ヘッドパイプ2の前方を覆うフロントカウル15とが設けられている。また、ヘッドライト14とヘッドパイプ2との間には、ヘッドライト14を支持するライトステー16が配置されている。このライトステー16の上側には、計器類やバックミラー17が取り付けられている。また、フロントカウル15の下部は、後方の下方向に延びるとともに、メインフレーム3の図示しない車体カバーにネジ18によって固定されている。
また、メインフレーム3の下方には、図1に示すように、エンジン19が取り付けられている。このエンジン19には、排気管20が取り付けられている。この排気管20は、走行方向に向かって右側に湾曲して後方の下方向へ向かうとともに、マフラー21に連結されている。また、エンジン19の前方の上方向には、エンジン19を冷却するためのラジエータ22が設けられている。また、メインフレーム3の後端部には、ピボット軸23が設けられている。このピボット軸23により、リヤアーム24の前端部が上下に揺動可能に軸支されている。このリヤアーム24の後端部には、後輪10が回転可能に取り付けられている。つまり、後輪10は、リヤアーム24を介してメインフレーム3に取り付けられている。この後輪10は、旋回時に垂直方向に対して傾斜することが可能なように、進行方向から見て、下面が円弧状の部分を有するいわゆるラウンドタイヤにより形成されている。また、前輪7も、後輪10と同様、ラウンドタイヤにより形成されている。また、メインフレーム3の上部には、燃料タンク25が配置されている。また、燃料タンク25の後方には、シート26が配置されている。
図6は、本発明の第1実施形態による自動二輪車の車線追従制御方法を説明するためのフローチャートである。次に、図6を参照して、本発明の第1実施形態による自動二輪車1の車線追従制御方法について説明する。
まず、自動二輪車1のスタータスイッチ(図示せず)が運転者によりオン状態にされることにより、図6に示したステップS1において、車載カメラ65により路面に引かれている白線を検出するとともに、その検出結果を制御装置61に出力する。そして、ステップS2において、制御装置61により、ステップS1において車載カメラ65により検出された白線に基づいて、車線(自動二輪車1の進行方向)を演算する。
次に、ステップS3において、車速センサ62により自動二輪車1の速度を検出するとともに、傾斜角度センサ63により自動二輪車1の傾斜する速度(角速度)を検出し、地磁気センサ64により自動二輪車1の傾斜角度を検出する。そして、その検出結果を制御装置61に出力する。そして、ステップS4において、制御装置61により、ステップS3において車速センサ62により検出された自動二輪車1の速度、傾斜角度センサ63により検出された自動二輪車1の傾斜する速度(角速度)、および、地磁気センサ64により検出された自動二輪車1の傾斜角度に基づいて、自動二輪車1の走行方向を演算する。
次に、ステップS5において、制御装置61により、ステップS4において演算された自動二輪車1の走行方向が、ステップS2において演算された車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱するかどうかが判断される。そして、ステップS4において演算された自動二輪車1の走行方向が、ステップS2において演算された車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しないと判断された場合には、ステップS1に戻る。その一方、ステップS4において演算された自動二輪車1の走行方向が、ステップS2において演算された自動二輪車1の進行方向から逸脱すると判断された場合には、ステップS6に移行する。
次に、ステップS6において、制御装置61により、ステップS3において検出された自動二輪車1の速度、傾斜する速度(角速度)および傾斜角度から、自動二輪車1がステップS2において演算された車線(自動二輪車1の進行方向)を維持するのに必要な要求旋回半径を演算する。そして、ステップS7において、制御装置61により、自動二輪車1をステップS6において演算された要求旋回半径で旋回させるために必要な要求傾斜角度を演算する。
そして、ステップS8において、制御装置61により、自動二輪車1をステップS7において演算された要求傾斜角度で傾斜させるために必要な重心移動量を演算する。そして、ステップS9において、制御装置61により、重心GをステップS7において演算された重心移動量だけ移動させるように油圧シリンダ40を作動させる。具体的には、重心Gを移動させて車線(自動二輪車1の進行方向)を維持するのに必要な油圧シリンダ40のピストン42の作動量(ストローク)を制御装置61において演算するとともに、制御装置61から油圧回路に設けられた切替バルブ53に信号を送信する。これにより、切替バルブ53が作動してオイルポンプ52から必要量のオイルが油圧シリンダ40内に供給される。そして、油圧シリンダ40を作動させてメインフレーム3をヘッドパイプ2に対して回動させることにより、重心Gを車線(自動二輪車1の進行方向)が維持されるように移動させる。これにより、自動二輪車1が車線(自動二輪車1の進行方向)を維持することが可能となる。
図7〜図10は、図6に示した第1実施形態による車線追従制御時の自動二輪車の動作を説明するための概略図である。次に図4、図7〜図10および図11を参照して、本発明の第1実施形態による車線追従制御時の自動二輪車の重心移動動作を具体的に説明する。
まず、車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)が左方向にもかかわらず、自動二輪車1が図7の(1)に示すように直進していることにより、自動二輪車1が車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しようとしている場合、制御装置61により、油圧シリンダ40内の左側の領域R1(図4参照)にオイルポンプ52から所定量のオイルが供給されるように、オイルポンプ52を制御する。これにより、油圧シリンダ40のピストン42およびピストンロッド43が右方向に移動するとともに、回動部材30が係合部30aに係合した軸部2aの突出部2bを支点にして時計回り(図4の矢印B方向)に回動する。これにより、ヘッドパイプ2がメインフレーム3を基準にして時計回りに相対的に回動する。このことは、メインフレーム3がヘッドパイプ2に対して回動軸心L1を中心に反時計回りに相対的に回動することを意味するので、図7の(2)に示すように、重心Gが左側に移動するとともに、自動二輪車1がねじれることによって後輪10に右方向の微小な舵角が与えられる。そして、重心Gが左側に移動するので、図7の(3)に示すように、自動二輪車1が左側に傾斜する。これにより、キャンバースラストが発生するとともに、後輪10に微小な舵角が与えられるので、自動二輪車1が左方向に旋回する。
また、車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)が右方向にもかかわらず、自動二輪車1が図8の(1)に示すように直進していることにより、自動二輪車1が車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しようとしている場合には、制御装置61により、油圧シリンダ40内の右側の領域R2(図11参照)にオイルポンプ52から所定量のオイルが供給されるようにオイルポンプ52を制御する。これにより、油圧シリンダ40のピストン42およびピストンロッド43が左方向に移動するとともに、回動部材30が係合部30aに係合した軸部2aの突出部2bを支点にして反時計回り(図11の矢印A方向)に回動する。これにより、ヘッドパイプ2がメインフレーム3を基準にして反時計回りに相対的に回動する。このことは、メインフレーム3がヘッドパイプ2に対して回動軸心L1を中心に時計回りに相対的に回動することを意味するので、図8の(2)に示すように、重心Gが右側に移動するとともに、自動二輪車1がねじれることによって後輪10に左方向の微小な舵角が与えられる。そして、重心Gが右側に移動するので、図8の(3)に示すように、自動二輪車1が右側に傾斜する。これにより、キャンバースラストが発生するとともに、後輪10に微小な舵角が与えられるので、自動二輪車1が右方向に旋回する。
また、車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)が直進にもかかわらず、自動二輪車1が図9の(1)に示すように左方向に旋回していることにより、自動二輪車1が車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しようとしている場合には、制御装置61により、油圧シリンダ40内の右側の領域R2(図11参照)にオイルポンプ52から所定量のオイルが供給されるように、オイルポンプ52を制御する。これにより、油圧シリンダ40のピストン42およびピストンロッド43が左方向に移動するとともに、回動部材30が係合部30aに係合した軸部2aの突出部2bを支点にして反時計回り(図11の矢印A方向)に回動する。これにより、ヘッドパイプ2がメインフレーム3を基準にして反時計回りに相対的に回動する。このことは、メインフレーム3がヘッドパイプ2に対して回動軸心L1を中心に時計回りに相対的に回動することを意味するので、図9の(2)に示すように、重心Gが左側から右側に移動する。そして、重心Gの右側への移動に伴い前輪7が右側に移動する。このとき、図11に示した状態から、制御装置61によりオイルポンプ52から油圧シリンダ40内の左側の領域R1に所定量のオイルを供給することによって、ピストン42およびピストンロッド43を右方向に移動させるとともに、回動部材30を係合部30aに係合した軸部2aの突出部2bを支点にして時計回り(矢印B方向)に回動させる。これにより、図9の(2)に示した重心Gを左側に移動させるとともに、後輪10を左側に移動させる。この結果、図9の(3)に示すように、前輪7の側面および後輪10の側面が平行に配置されて、車体が立て直されるとともに、自動二輪車1が直進する。
また、車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)が直進にもかかわらず、自動二輪車1が図10の(1)に示すように右方向に旋回していることにより、自動二輪車1が車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しようとしている場合には、制御装置61により、油圧シリンダ40内の左側の領域R1(図4参照)にオイルポンプ52から所定量のオイルが供給されるように、オイルポンプ52を制御する。これにより、油圧シリンダ40のピストン42およびピストンロッド43が右方向に移動するとともに、回動部材30が係合部30aに係合した軸部2aの突出部2bを支点にして時計回り(図4の矢印B方向)に回動する。これにより、ヘッドパイプ2がメインフレーム3を基準にして時計回りに相対的に回動する。このことは、メインフレーム3がヘッドパイプ2に対して回動軸心L1を中心に反時計回りに相対的に回動することを意味するので、図10の(2)に示すように、重心Gが右側から左側に移動する。そして、重心Gの左側への移動に伴い前輪7が左側に移動する。このとき、制御装置61によりオイルポンプ52から油圧シリンダ40内の右側の領域R2に所定量のオイルを供給することによって、ピストン42およびピストンロッド43を左方向に移動させるとともに、回動部材30を係合部30aに係合した軸部2aの突出部2bを支点にして反時計回り(矢印A方向)に回動させる。これにより、図10の(2)に示した重心Gを右側に移動させるとともに、後輪10を右側に移動させる。この結果、図10の(3)に示すように、前輪7の側面および後輪10の側面が平行に配置されて、車体が立て直されるとともに、自動二輪車1が直進する。このようにして、自動二輪車1が車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しようとした際には、自動二輪車1の車線追従制御が行われる。
第1実施形態では、上記のように、重心Gを移動させる油圧シリンダ40と、自動二輪車1の進行方向を検出するための車載カメラ65とを設けるとともに、油圧シリンダ40により重心Gを移動させることにより、車載カメラ65により検出された車線を維持するように構成することによって、油圧シリンダ40により運転者の意思とは関係なく重心Gを横方向(車体の幅方向)に積極的に移動させることができるので、車体を横方向(車体の幅方向)に傾斜させるか、または、車体を立て直させることができる。これにより、自動二輪車1が車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しようとする場合に、車体を横方向(車体の幅方向)に傾斜させることにより自動二輪車1を旋回させることができるとともに、車体を立て直すことにより自動二輪車1を直進させることができるので、自動二輪車1が車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)を追従することができる。その結果、前輪7を操舵制御することなく、自動二輪車1が車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)を維持することができる。また、自動二輪車1が車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しようとする場合に、車体を横方向(車体の幅方向)に傾斜させるか、または、車体を立て直させることができるので、運転者に自動二輪車1が車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しそうであることを体感的に知らせることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、車体の傾斜する速度を検出するための傾斜角度センサ63と、車体の傾斜角度を検出するための地磁気センサ64と、車体の速度を検出するための車速センサ62と、傾斜角度センサ63、地磁気センサ64、車速センサ62および車載カメラ65による検出結果に基づいて、油圧シリンダ40を制御する制御装置61とを設けることによって、傾斜角度センサ63、地磁気センサ64および車速センサ62による検出結果に基づいて、自動二輪車1の走行方向を予測することができるので、その予測された自動二輪車1の走行方向と車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)とに基づいて制御装置61により油圧シリンダ40を制御することができる。これにより、予測された自動二輪車1の走行方向と車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)とに応じて適切に重心Gを移動させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御装置61を、傾斜角度センサ63、地磁気センサ64および車速センサ62よる検出結果に基づいて自動二輪車1の走行方向を予測し、その予測された自動二輪車1の走行方向が車載カメラ65により検出される自動二輪車1の進行方向から逸脱するのを抑制するように、油圧シリンダ40を制御するように構成することによって、自動二輪車1が車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱しようとする場合に、制御装置61により制御される油圧シリンダ40によって、予測された自動二輪車1の走行方向が車載カメラ65により検出される車線(自動二輪車1の進行方向)から逸脱するのを抑制するように重心Gを移動させることができるので、容易に、自動二輪車1が車線(自動二輪車1の進行方向)を維持するように車体を傾斜させるか、または、車体を立て直させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、メインフレーム3をヘッドパイプ2対して相対的に回動させることによって、メインフレーム3に支持される後輪10に重心Gの移動方向と反対方向の舵角が与えられるので、旋回時の旋回半径を小さくすることができる。これにより、車体の旋回性を向上させることができる。
図12は、本発明の第1実施形態の第1変形例による回動部材の周辺を示した断面図である。図4および図12を参照して、この第1実施形態の第1変形例では、図4に示した板バネ31を用いて回動部材30の中立位置を保持した第1実施形態とは異なり、図12に示すように、ゴムなどの弾性部材34を用いることにより回動部材30の中立位置を保持する。すなわち、メインフレーム3には、ゴムなどからなる一対の弾性部材34が取り付けられている。この一対の弾性部材34には、それぞれ、回動部材30の側方に当接する当接部材35が取り付けられている。第1実施形態の第1変形例では、当接部材35が取り付けられた一対の弾性部材34を回動部材30の側方に各々配置することにより、回動部材30の回動方向(図12のC方向)における中立位置を容易に保持することが可能である。
図13〜図15は、本発明の第1実施形態の第2変形例による自動二輪車の構造を示した図である。図1および図13〜図15を参照して、この第1実施形態の第2変形例では、図1に示したメインフレーム3の上部に油圧シリンダ40が取り付けられた第1実施形態とは異なり、図13〜図15に示すように、ヘッドパイプ92に油圧シリンダ40が取り付けられる。そして、油圧シリンダ40のピストンロッド43がメインフレーム93に取り付けられる。第1実施形態の第2変形例では、ヘッドパイプ92の軸部92aの中心線L91に対して直交するように延びる部分に沿って油圧シリンダ40およびポンプ部50を配置することによって、油圧シリンダ40およびポンプ部50を配置する部分を省スペース化することが可能である。
(第2実施形態)
図16〜図18は、本発明の第2実施形態による自動二輪車の構造を示した図である。図16〜図18を参照して、この第2実施形態では、車体フレームを構成するヘッドパイプ102とメインフレーム103とがねじりバネ113を介して連結されている場合の自動二輪車101の構造について説明する。なお、第2実施形態による自動二輪車101のヘッドパイプ102とメインフレーム103との連結部分以外の構造、および、自動二輪車101の動作の制御方法は、上記第1実施形態による自動二輪車1とほぼ同様である。また、ヘッドパイプ102は、本発明の「前方フレーム」の一例であり、メインフレーム103は、本発明の「後方フレーム」の一例である。
すなわち、第2実施形態では、ヘッドパイプ102の後部には、図17に示すように、後方の下方向に突出した円筒形状の軸部102aが一体的に形成されている。なお、軸部102aは、本発明の「第1軸受取付部」の一例である。また、メインフレーム103には、ヘッドパイプ102の軸部102aに挿入される凹状の軸挿入部103aが設けられている。なお、軸挿入部103aは、本発明の「第2軸受取付部」の一例である。ヘッドパイプ102の軸部102aの外周面とメインフレーム103の軸挿入部103aの内周面との間には、球形状の玉109aを有するアンギュラ軸受109が配置されている。これにより、ヘッドパイプ102は、軸部102aの前後方向に延びるねじり軸心L2の回りに、メインフレーム103に対して回動することが可能となる。なお、ヘッドパイプ102の軸部102aのねじり軸心L2は、本発明の「軸線」の一例である。また、アンギュラ軸受109は、本発明の「軸受」の一例である。また、アンギュラ軸受109は、その中心軸が、ヘッドパイプ102の軸部102aの前後方向に延びるねじり軸心L2と実質的に同一になるように配置されている。また、前後方向に延びるねじり軸心L2の延長線は、図16に示すように、後方の下方向(後方斜め下方向)に延びるとともに、後輪10と地面100との接点近傍を通過するように形成されている。また、運転者が乗車していない状態で、重心Gは、ねじり軸心L2の延長線よりも上側に配置されている。
また、第2実施形態では、図17に示すように、ヘッドパイプ102とメインフレーム103とがねじりバネ113を介して連結されている。このねじりバネ113の取付構造としては、まず、ヘッドパイプ102の軸部102aに、溝を有するスプライン穴102bが形成されている。そして、このスプライン穴102bに、ねじりバネ113の前部のスプライン軸部113aが挿入されている。このねじりバネ113のスプライン軸部113aは、スプライン穴102bの溝に対応してスプライン加工されている。これにより、ねじりバネ113の前部がヘッドパイプ102の軸部102aと一体的に回動するように固定されている。また、ヘッドパイプ102のスプライン穴102bの後ろ側の部分には、ねじりバネ113が後方に抜けるのを防止するためのCリング114が嵌め込まれている。また、ねじりバネ113が取り付けられるメインフレーム103の部分に、溝を有するスプライン穴103bが形成されている。そして、このスプライン穴103bに、ねじりバネ113の後部のスプライン軸部113bが挿入されている。このねじりバネ113のスプライン軸部113bは、スプライン穴103bの溝に対応してスプライン加工されている。これにより、ねじりバネ113の後部がメインフレーム103と一体的に回動するように固定されている。また、ねじりバネ113の後端部には、ネジ部113cが形成されている。このねじりバネ113のネジ部113cは、ナット180によりメインフレーム103の内側前面に固定されている。また、ねじりバネ113は、前輪7の側面と後輪10の側面とが平行に配置されている場合には、無負荷の状態(ねじり角が0度の状態)であるとともに、ヘッドパイプ102がメインフレーム103に対して回動されて前輪7の側面と後輪10の側面とが平行に配置されていない場合には、負荷状態になるように構成されている。なお、ねじりバネ113を交換することにより、ねじり剛性を調整することが可能である。
また、第2実施形態では、ヘッドパイプ102の上部には、図17および図18に示すように、後方斜め上方向に延びるようにシリンダ支持部102cが一体的に設けられている。このシリンダ支持部102cの上部には、ヘッドパイプ102をメインフレーム103に対して回動させるためのアクチュエータとしての油圧シリンダ140が取り付けられている。なお、油圧シリンダ140は、本発明の「シリンダ」および「重心移動手段」の一例である。また、油圧シリンダ140は、図18に示すように、チューブ141と、チューブ141の内部に配置されるピストン142と、ピストン142に固定されるピストンロッド143と、ピストンロッド143の端部を支持するピストンロッド支持部144とを含んでいる。チューブ141は、シリンダ支持部102cに固定されている。また、チューブ141の内部は、ピストン142により2つの領域R1およびR2に分割されており、各々の領域R1およびR2には、オイルが充填されている。また、ピストンロッド143は、チューブ141を貫通するように配置されている。また、ピストンロッド支持部144は、メインフレーム103の上面に固定されている。すなわち、第2実施形態では、上記した第1実施形態と異なり、油圧シリンダ140のチューブ141がヘッドパイプ102側に接続されるとともに、油圧シリンダ140のピストン142およびピストンロッド143がメインフレーム103側に接続される。また、ピストンロッド支持部144は、ピストンロッド143の端部にボールジョイントされている。これにより、チューブ141がアンギュラ軸受109のねじり軸心L2(図17参照)を中心に円弧状に回動する場合に、チューブ141に挿入されたピストンロッド143をピストンロッド支持部144に対して左右方向(図18参照)に移動可能にするために設けられている。これにより、円弧状の回動運動が直線運動に変換されるので、ピストンロッド143およびピストン142がチューブ141の内部をスムーズに動くことが可能となる。
また、第2実施形態では、油圧シリンダ140の後方斜め下方向には、油圧シリンダ140にオイルを供給するためのポンプ部50が配置されている。また、油圧シリンダ140とポンプ部50とは、2つの油圧パイプ54aおよび54bにより接続されている。
第2実施形態では、上記のように、ヘッドパイプ102とメインフレーム103とをねじりバネ113を介して連結することによって、車線追従制御部60の制御装置61の故障などにより自動二輪車101に対して車線追従制御が行えなくなった場合に、ねじりバネ113の負荷(ねじり力)によりヘッドパイプ102とメインフレーム103とを互いに回動していない状態にすることができるので、前輪7の側面と後輪10の側面とを平行に配置することができる。これにより、車線追従制御部60の制御装置61に故障が発生した場合にも、自動二輪車101の走行を無理なく継続して行うことができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図19〜図24は、本発明の第3実施形態による自動二輪車の構造を示した図である。図19〜図24を参照して、この第3実施形態では、車体フレームを構成するヘッドパイプ202とメインフレーム203とがバネ部材213を介して連結されている場合の自動二輪車201の構造について説明する。なお、第3実施形態による自動二輪車201のヘッドパイプ202とメインフレーム203との連結部分以外の構造、および、自動二輪車201の動作の制御方法は、上記第1実施形態による自動二輪車1とほぼ同様である。また、ヘッドパイプ202は、本発明の「前方フレーム」の一例であり、メインフレーム203は、本発明の「後方フレーム」の一例である。
すなわち、第3実施形態では、ヘッドパイプ202の後部には、図20に示すように、後方の下方向に突出した円筒形状の軸部202aが一体的に形成されている。なお、軸部202aは、本発明の「第1軸受取付部」の一例である。また、メインフレーム203には、ヘッドパイプ202の軸部202aに挿入される凹状の軸挿入部203aが設けられている。なお、軸挿入部203aは、本発明の「第2軸受取付部」の一例である。ヘッドパイプ202の軸部202aの外周面とメインフレーム203の軸挿入部203aの内周面との間には、球形状の玉209aを有するアンギュラ軸受209が配置されている。これにより、ヘッドパイプ202は、軸部202aの前後方向に延びる中心線L3の回りに、メインフレーム203に対して回動することが可能となる。なお、ヘッドパイプ102の軸部102aの中心線L3は、本発明の「軸線」の一例である。また、アンギュラ軸受209は、本発明の「軸受」の一例である。また、アンギュラ軸受209は、その中心軸が、ヘッドパイプ202の軸部202aの前後方向に延びる中心線L3と実質的に同一になるように配置されている。また、前後方向に延びる中心線L3の延長線は、図19に示すように、後方の下方向(後方斜め下方向)に延びるとともに、後輪10と地面100との接点近傍を通過するように形成されている。また、運転者が乗車していない状態で、重心Gは、中心線L3の延長線よりも上側に配置されている。
また、第3実施形態では、図20に示すように、ヘッドパイプ202とメインフレーム203とがバネ部材213を介して連結されている。このバネ部材213は、バネ鋼により形成されている。具体的には、バネ部材213の一方端側には、ピロボール213aが設けられている。このピロボール213aは、ヘッドパイプ202の上部に形成された支持部202bに回動可能に取り付けられている。これにより、バネ部材213の一方端側は、中心線L3を中心としてヘッドパイプ202の軸部202aと一体的に回動される。また、ヘッドパイプ202の支持部202bには、中心線L3と実質的に平行に配置された中心線L4を中心として、所定の角度毎に凹部202c(図21参照)が約90度の範囲にわたって形成されている。また、ピロボール213aの挿入穴213bには、調節レバー213cのボルト部213dが挿入されて固定されている。これにより、調節レバー213cを、中心線L4を中心として回動することにより、バネ部材213を中心線L4を中心として回動させることが可能となる。また、調節レバー213cの支持部202bに対向する側には、図21に示すように、支持部202bの凹部202cに対応する大きさを有する凸部213e(図23参照)が設けられている。この凸部213e(図23参照)は、調節レバー213cの内部に配置された図示しない圧縮バネにより、支持部202b側に付勢されている。これにより、調節レバー213cを中心線L4を中心として回動する際に、所定の角度毎に形成された支持部202bの凹部202cに、調節レバー213cの凸部213e(図23参照)を係合させることが可能となるので、調節レバー213cを所定の角度位置で支持部202bに対して固定することが可能となる。
また、バネ部材213の他方端部213fは、図22に示すように、実質的に円柱形状を有する。この他方端部213fは、図20に示すように、その中心軸が、中心線L4と実質的に同一になるように配置されている。また、他方端部213fは、キャップ230およびボルト231により、メインフレーム203の上部に形成された凹部203bに中心線L4を中心として回動可能に取り付けられている。
また、第3実施形態では、図22に示すように、バネ部材213のピロボール213aと他方端部213fとの間に配置される中央部213gは、約1mmの厚みのバネ鋼からなる平板形状を有するとともに、撓むことにより応力を発生する機能を有する。また、バネ部材213を調節レバー213cにより中心線L4を中心に回動することにより、撓み方向(左右方向)に対してバネ定数を調節することが可能である。
また、バネ部材213は、前輪7と後輪10とが同一平面内に配置されている場合には、無負荷の状態(ねじり角が0度の状態)であるとともに、ヘッドパイプ202がメインフレーム203に対して回動されて前輪7と後輪10とが同一平面内にない場合には、負荷状態になるように配置されている。具体的には、図23に示すように、ヘッドパイプ202が中心線L3を中心として左側に回動されると、ヘッドパイプ202の支持部202bも中心線L3を中心として左側に回動されるので、ヘッドパイプ202の支持部202bは、平面的に見て中心線L3よりも左側に移動される。この際、バネ部材213の一方端側は、中心線L3よりも左側に移動されるとともに、バネ部材213の他方端部213fは、中心線L3上に配置されるので、バネ部材213の中央部213gは、左側に撓み、負荷状態となる。
また、第3実施形態では、ヘッドパイプ202の下部には、図20に示すように、シリンダ支持部202dが一体的に設けられている。このシリンダ支持部202dには、ヘッドパイプ202をメインフレーム203に対して回動させるためのアクチュエータとしての油圧シリンダ240が取り付けられている。なお、油圧シリンダ240は、本発明の「シリンダ」および「重心移動手段」の一例である。また、油圧シリンダ240は、図24に示すように、チューブ241と、チューブ241の内部に配置されるピストン242と、ピストン242に固定されるピストンロッド243と、ピストンロッド243の端部を支持するピストンロッド支持部244とを含んでいる。チューブ241は、図20に示すように、ボルト232によりシリンダ支持部202dに固定されている。また、図24に示すように、チューブ241の内部は、ピストン242により2つの領域R1およびR2に分割されており、各々の領域R1およびR2には、オイルが充填されている。また、ピストンロッド243は、チューブ241を貫通するように配置されている。また、ピストンロッド支持部244は、メインフレーム203の下部に固定されている。すなわち、第3実施形態では、上記した第1実施形態と異なり、油圧シリンダ240のチューブ241がヘッドパイプ202側に接続されるとともに、油圧シリンダ240のピストン242およびピストンロッド243がメインフレーム203側に接続されている。また、ピストンロッド支持部244は、ピストンロッド243の端部にボルト233によりボールジョイントされている。これにより、チューブ241がアンギュラ軸受209の中心線L3(図20参照)を中心に円弧状に回動する場合に、チューブ241に挿入されたピストンロッド243をピストンロッド支持部244に対して左右方向(図24参照)に移動可能にするために設けられている。これにより、円弧状の回動運動が直線運動に変換されるので、ピストンロッド243およびピストン242がチューブ241の内部をスムーズに動くことが可能となる。
また、第3実施形態では、油圧シリンダ240の後方斜め上方向には、油圧シリンダ240にオイルを供給するためのポンプ部50が配置されている。また、油圧シリンダ140とポンプ部50とは、2つの油圧パイプ54aおよび54bにより接続されている。
第3実施形態では、上記のように、ヘッドパイプ202とメインフレーム203とをバネ部材213を介して連結することによって、車線追従制御部60の制御装置61の故障などにより自動二輪車201に対して車線追従制御が行えなくなった場合に、バネ部材213の負荷(撓み力)によりヘッドパイプ202とメインフレーム203とを互いに回動していない状態にすることができるので、前輪7の側面と後輪10の側面とを平行に配置することができる。これにより、車線追従制御部60の制御装置61に故障が発生した場合にも、自動二輪車201の走行を無理なく継続して行うことができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、車両の一例として自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、重心を移動させることにより旋回させることが可能な車両であれば、自動三輪車などの他の車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、スタータスイッチをオン状態にすることにより自動的に車線追従制御が行われる例について説明したが、本発明はこれに限らず、マニュアルスイッチなどの手動式のスイッチを用いて、運転者の意思により車線追従制御をオン状態またはオフ状態に切り替えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、車線追従制御部60の制御装置61、車速センサ62、傾斜角度センサ63および地磁気センサ64をシート26の近傍に配置された制御基板(図示せず)に実装する例を示したが、本発明はこれに限らず、制御装置61、車速センサ62、傾斜角度センサ63および地磁気センサ64をECU(エンジンコントロールユニット)内に設置するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、アクチュエータとして油圧シリンダを用いたが、本発明はこれに限らず、モータなどの電動式のアクチュエータを用いてもよい。
また、上記第1実施形態では、ヘッドパイプとメインフレームとを互いに回動可能に支持するために円錐ころ軸受(テーパーローラ軸受)を用いた例を示すとともに、上記第2実施形態および第3実施形態では、ヘッドパイプとメインフレームとを互いに回動可能に支持するためにアンギュラ軸受を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、ヘッドパイプとメインフレームとを互いに回動可能に支持するために、第1実施形態による自動二輪車において、アンギュラ軸受を用いてもよいし、第2実施形態および第3実施形態による自動二輪車において、円錐ころ軸受を用いてもよい。また、第1実施形態および第2実施形態による自動二輪車において、ヘッドパイプとメインフレームとを互いに回動可能に支持するために円錐ころ軸受およびアンギュラ軸受以外の他の軸受を用いてもよい。
本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のヘッドパイプとメインフレームとの接続部周辺の断面図である。 図1の矢印P方向から見た状態を部分的に示した図である。 図3の200−200線に沿った断面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のポンプ部および油圧シリンダの構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態による自動二輪車の車線追従制御方法を説明するためのフローチャートである。 図6に示した第1実施形態による車線追従制御時の自動二輪車の動作を説明するための概略図である。 図6に示した第1実施形態による車線追従制御時の自動二輪車の動作を説明するための概略図である。 図6に示した第1実施形態による車線追従制御時の自動二輪車の動作を説明するための概略図である。 図6に示した第1実施形態による車線追従制御時の自動二輪車の動作を説明するための概略図である。 図4に示したポンプ部および油圧シリンダの作動時の動作を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例による回動部材の周辺を示した断面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図13に示した第1実施形態の第2変形例による自動二輪車のヘッドパイプとメインフレームとの接合部周辺の断面図である。 図14の矢印Q方向から見た状態を部分的に示した図である。 本発明の第2実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図16に示した第2実施形態による自動二輪車のヘッドパイプとメインフレームとの接続部周辺の断面図である。 図16の矢印R方向から見た状態を部分的に示した図である。 本発明の第3実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図19に示した第3実施形態による自動二輪車のヘッドパイプとメインフレームとの接続部周辺の断面図である。 図19に示した第3実施形態による自動二輪車のバネ部材の構造を説明するための斜視図である。 図19に示した第3実施形態による自動二輪車のバネ部材の構造を説明するための斜視図である。 図19に示した第3実施形態による自動二輪車のバネ部材の構造を説明するための図である。 図19の矢印S方向から見た状態を部分的に示した図である。
符号の説明
1、101、201 自動二輪車(車両)
2、102、202 ヘッドパイプ(前方フレーム)
2a、102a、202a 軸部(第1軸受取付部)
3、103、203 メインフレーム(後方フレーム)
3a 軸挿入孔(第2軸受取付部)
7 前輪
9 円錐ころ軸受(軸受)
10 後輪
40、140、240 油圧シリンダ(シリンダ、重心移動手段)
50 ポンプ部
60 車線追従制御部
61 制御装置(制御手段、車線検出手段)
62 車速センサ(車速検出手段)
63 傾斜角度センサ(傾斜検出手段)
64 地磁気センサ(傾斜検出手段)
65 車載カメラ(カメラ、車線検出手段)
70 ストッパ(規制部材)
100 地面
103a、203a 軸挿入部(第2軸受取付部)
109、209 アンギュラ軸受(軸受)
113 ねじりバネ
213 バネ部材
L1 回動軸心(軸線)
L2 ねじり軸心(軸線)
L3 中心線(軸線)

Claims (12)

  1. 前輪を支持する前方フレームと、
    後輪を支持するとともに、前記前方フレームが移動可能に取り付けられる後方フレームと、
    前記前方フレームおよび前記後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に移動させることにより重心を移動させる重心移動手段と、
    車両の進行方向を検出するための車線検出手段とを備え、
    前記重心移動手段により重心を移動させることによって、前記車線検出手段により検出された車線を維持する、車両。
  2. 前記車体の傾斜を検出するための傾斜検出手段と、
    前記車体の速度を検出するための車速検出手段と、
    前記傾斜検出手段、前記車速検出手段および前記車線検出手段による検出結果に基づいて、前記重心移動手段を制御する制御手段とをさらに備える、請求項1に記載の車両。
  3. 前記制御手段は、前記傾斜検出手段および前記車速検出手段による検出結果に基づいて前記車両の走行方向を予測し、その予測された前記車両の走行方向が前記車線検出手段により検出される前記車両の進行方向から逸脱するのを抑制するように、前記重心移動手段を制御する、請求項2に記載の車両。
  4. 前記前方フレームと前記後方フレームとは、前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられており、
    前記重心移動手段は、前記前方フレームおよび前記後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させることにより重心を移動させる、請求項1に記載の車両。
  5. 前記前方フレームおよび前記後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させることにより、前記後方フレームに支持される前記後輪に前記重心移動手段による重心の移動方向と反対方向の舵角が与えられる、請求項4に記載の車両。
  6. 前記重心移動手段は、前記前方フレームおよび前記後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させるシリンダを含む、請求項4に記載の車両。
  7. 前記前方フレームが前記後方フレームに対して回動する角度を規制するための規制部材をさらに備える、請求項4に記載の車両。
  8. 前記前後方向に延びる軸線の延長線は、前記後輪と地面との接点近傍を通過する、請求項4に記載の車両。
  9. 前記前方フレームと前記後方フレームとの間に配置され、前記前方フレームと前記後方フレームとを互いに回動可能に支持する軸受をさらに備える、請求項4に記載の車両。
  10. 前記前方フレームは、ヘッドパイプを含み、
    前記ヘッドパイプは、前記ヘッドパイプから後方に突出するように形成され、前記前後方向に延びる軸線上に回動中心を有するとともに、前記軸受が取り付けられる外周面を有する凸状の第1軸受取付部を含み、
    前記後方フレームは、前記ヘッドパイプの凸状の第1軸受取付部に対向するように配置され、前記軸受が取り付けられる内周面を有する凹状の第2軸受取付部を含む、請求項9に記載の車両。
  11. 前記前方フレームと前記後方フレームとを連結するねじりバネをさらに備える、請求項1に記載の車両。
  12. 前記前輪の側面と前記後輪の側面とが平行に配置されている場合には、前記ねじりバネは無負荷の状態にある、請求項11に記載の車両。
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