JP4482442B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に関し、特に、前輪を支持する前方フレームと後輪を支持する後方フレームとを備えた車両に関する。
従来、前輪を支持する前方フレームと、後輪を支持するリヤフレームを含むメインフレームとを備えた自動二輪車(車両)が知られている。このような従来の自動二輪車では、一般的に、前輪および後輪に接地部分が円弧状のいわゆるラウンドタイヤを装着している。このため、極めて低速での走行時には車体が横方向に傾斜してふらついたり、停止時には、スタンドや補助輪などの転倒防止手段などを用いなければ、車体が横方向に傾斜するという不都合があった。
ところで、従来、前輪にラウンドタイヤを装着するとともに、後輪に横断面がコの字状の接地部分が平坦ないわゆるフラットタイヤを装着した自動二輪車(車両)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された自動二輪車では、前輪を支持する揺動車体と後輪を支持する非バンク車体との間に揺動可能な軸を設けることによって、エンジンを含む車体の後部(非バンク車体)を直立させた状態で車体の前部(揺動車体)を揺動可能なように構成されている。すなわち、前輪は垂直方向に対して傾斜可能である一方、後輪は車速に関わらず地面に対して直立する構造を有している。このため、特許文献1の自動二輪車では、極めて低速での走行時や停止時に、運転者が前輪を垂直方向に対して傾斜しないように操作した場合には、車体のふらつきや転倒をある程度抑制することは可能である。
特開昭63−222987号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の自動二輪車では、後輪に対して揺動可能な前部(揺動車体)に重量物である運転者が乗車するので、極めて低速で走行する際に、前輪が垂直方向に対して傾斜した場合には、重心が前部(揺動車体)の傾斜方向に移動すると考えられる。このため、車体のふらつきを十分に抑制するのは困難であるという問題点がある。また、無人状態での停止時に前輪が垂直面に対して傾斜し始めた場合、前輪の傾斜を抑制することが困難であるので、スタンドや補助輪などの転倒防止手段などを用いなければ、車体が転倒するという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、極めて低速で走行する際のふらつきおよび停止時の車体の転倒を十分に抑制することが可能な車両を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による車両は、前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられた、前輪を支持する前方フレームおよび後輪を支持する後方フレームと、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に軸線回りに回動させることにより車体の重心を移動させる重心移動駆動手段と、車体の傾斜を検知するための傾斜検出手段と、傾斜検出手段による検出結果に基づいて、重心移動駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えている。
この一の局面による車両では、上記のように、前輪を支持する前方フレーム、および、後輪を支持する後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に移動させることにより車体の重心を移動させる重心移動駆動手段を設けることによって、極めて低速で走行する場合に、運転者の意思とは関係なく車体の重心が横方向(車体の幅方向)に移動して車体が鉛直方向に対して傾斜したとしても、重心移動駆動手段により車体の傾斜方向と反対側に重心を積極的に移動させることができるので、傾斜した車体を再び鉛直方向に沿って立て直すことができる。これにより、極めて低速で走行する際にも、車体がふらつくのを抑制することができる。また、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に移動させることにより車体の重心を移動させる重心移動駆動手段を設けることによって、停止時に、車体の重心が横方向(車体の幅方向)に移動して車体が鉛直方向(重力の作用する方向)に対して傾斜したとしても、重心移動駆動手段により車体の傾斜方向と反対側に重心を積極的に移動させることができるので、傾斜した車体を再び鉛直方向に沿って立て直すことができる。これにより、停止時に、無人状態であっても、スタンドや補助輪などの転倒防止手段などを用いることなく車体を自立させることができる。また、重心移動駆動手段を設けることによって、車体を傾斜させて旋回する際に、車体の傾斜方向に重心をさらに移動させることができる。これにより、旋回時の車体の倒し込みが軽くなるので、軽快な旋回性を得ることができる。つまり、重心移動駆動手段を設けることによって、自動二輪車の旋回時のパワーステアリングのような機能を得ることができる。また、車体の傾斜を検知するための傾斜検出手段と、傾斜検出手段による検出結果に基づいて、重心移動駆動手段を駆動制御する制御手段とを備える。このように構成すれば、傾斜検出手段により検出された車体の傾斜に基づいて、制御手段により重心移動駆動手段を駆動制御することができるので、車体の傾斜角度に応じて適切に重心を移動させることができる。また、前方フレームと後方フレームとは、前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられており、重心移動駆動手段は、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させることにより車体の重心を移動させる。このように構成すれば、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させることにより、容易に、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に移動させることができるので、車体の重心を容易に移動させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、制御手段は、車速が所定の値以下の場合に、傾斜検出手段による検出結果に基づいて、車体の傾斜方向と反対側に重心を移動させるように、重心移動駆動手段を駆動制御する。このように構成すれば、車速が所定の値以下の場合に、制御手段により制御される重心移動駆動手段によって、車体の傾斜方向と反対側に重心を移動させることができるので、容易に、傾斜した車体を再び鉛直方向に沿って立て直すことができる。これにより、所定の値以下の車速で走行する際または停止時に、車体がふらつくのを容易に抑制することができる。
この場合、制御手段は、停止時に、傾斜検出手段による検出結果に基づいて、車体の傾斜方向と反対側に重心を移動させるように、重心移動駆動手段を駆動制御する。このように構成すれば、停止時に、制御手段により制御される重心移動駆動手段によって、車体の傾斜方向と反対側に重心を移動させることができるので、容易に、傾斜した車体を再び鉛直方向に沿って立て直すことができる。その結果、停止時に、容易に車体を自立させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、制御手段は、車両の旋回時に、傾斜検出手段による検出結果に基づいて、車体の傾斜方向と同じ側に重心を移動させるように、重心移動駆動手段を駆動制御する。このように構成すれば、車両の旋回時に、制御手段により制御される重心移動駆動手段によって、車体の傾斜方向と同じ側に重心を移動させることができるので、容易に、傾斜した車体をさらに傾斜させることができる。その結果、車体の旋回性を容易に向上させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、重心移動駆動手段は、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させるシリンダを含む。このようにシリンダを用いれば、重心移動駆動手段の機構を簡素化することができるので、簡単な構成で、前方フレームおよび後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、前方フレームと後方フレームとの間で、かつ、前後方向に延びる軸線上に配置されるねじりバネをさらに備える。このように構成すれば、重心移動駆動手段や制御手段の故障などにより車両の制御を行うことができなくなった場合に、ねじりバネの負荷(ねじり力)により前方フレームと後方フレームとを互いに回動していない状態にすることができるので、前輪の側面と後輪の側面とを平行に配置することができる。これにより、重心移動駆動手段や制御手段に故障が発生した場合にも、車両の走行を無理なく続行することができる。
この場合、好ましくは、前輪の側面と後輪の側面とが平行に配置されている場合には、ねじりバネは無負荷の状態にある。このように構成すれば、重心移動駆動手段や制御手段の故障などにより車両の制御を行うことができなくなった場合に、ねじりバネの負荷(ねじり力)により前輪の側面と後輪の側面とを容易に平行に配置することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、前方フレームが後方フレームに対して回動する角度を規制するための規制部材をさらに備える。このように構成すれば、前方フレームが後方フレームに対して回動しすぎるのを防止することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、前後方向に延びる軸線の延長線は、後輪と地面との接点近傍を通過する。このように構成すれば、前方フレームに対して後方フレームが回動する場合に、後輪は地面との接点近傍を中心に回動するので、後輪が地面に対して滑るのを抑制することができる。また、車体を傾斜させて旋回する際に、重心移動駆動手段により車体の傾斜方向と同じ方向に重心をさらに移動させることにより後輪を上記した軸線の回りに傾斜させることができるので、後輪に旋回方向と反対方向の舵角が与えられる。これにより、旋回時の旋回半径を小さくすることができるので、車体の旋回性を向上させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、前方フレームと後方フレームとの間に配置され、前方フレームと後方フレームとを互いに回動可能に支持する軸受をさらに備える。このように構成すれば、軸受により、前方フレームを後方フレームに対して前後方向に延びる軸線の回りにスムーズに回動させることができる。
この場合、好ましくは、前方フレームは、ヘッドパイプを含み、ヘッドパイプは、ヘッドパイプから後方に突出するように形成され、前後方向に延びる軸線上に回動中心を有するとともに、軸受が取り付けられる外周面を有する凸状の第1軸受取付部を含み、後方フレームは、ヘッドパイプの凸状の第1軸受取付部に対向するように配置され、軸受が取り付けられる内周面を有する凹状の第2軸受取付部を含む。このように構成すれば、ヘッドパイプの第1軸受取付部および後方フレームの第2軸受取付部に軸受を取り付けることにより、前方フレームを後方フレームに対してより容易に回動させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。図2〜図4は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車のヘッドパイプとメインフレームとの接続部周辺を示した図である。図5は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車のポンプ部および油圧シリンダの構成を示したブロック図である。なお、第1実施形態では、本発明の車両の一例として、自動二輪車について説明する。以下、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による自動二輪車1の構造について詳細に説明する。
本発明の第1実施形態による自動二輪車1では、図1に示すように、ヘッドパイプ2の後方には、メインフレーム3が配置されている。なお、ヘッドパイプ2は、本発明の「前方フレーム」の一例であり、メインフレーム3は、本発明の「後方フレーム」の一例である。また、メインフレーム3は、後方の下方向に延びるように形成されている。また、メインフレーム3には、シートレール4が接続されている。また、メインフレーム3の後部とシートレール4の後端部との間には、バックステー5が接続されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3、シートレール4およびバックステー5によって、車体フレームが構成されている。
また、ヘッドパイプ2の下方には、上下方向の衝撃を吸収するためのサスペンションを有する一対のフロントフォーク6が配置されている。この一対のフロントフォーク6の下端には、前輪7が回転可能に取り付けられている。この前輪7の上方には、前輪7を覆うようにフロントフェンダ8が配置されている。
ここで、第1実施形態では、ヘッドパイプ2の後部には、図2に示すように、後方の下方向に突出した円柱形状の軸部2aが一体的に形成されている。なお、軸部2aは、本発明の「第1軸受取付部」の一例である。また、メインフレーム3には、ヘッドパイプ2の軸部2aが挿入される軸挿入孔3aが形成されている。なお、軸挿入孔3aは、本発明の「第2軸受取付部」の一例である。ヘッドパイプ2の軸部2aの外周面とメインフレーム3の軸挿入孔3aの内周面との間には、円錐形状のころ9aを有する円錐ころ軸受(テーパーローラ軸受)9が配置されている。これにより、ヘッドパイプ2は、軸部2aの前後方向に延びる回動軸心L1の回りに、メインフレーム3に対して回動することが可能となる。なお、円錐ころ軸受9は、本発明の「軸受」の一例であり、ヘッドパイプ2の軸部2aの回動軸心L1は、本発明の「軸線」の一例である。また、円錐ころ軸受9は、その中心軸が、ヘッドパイプ2の軸部2aの前後方向に延びる回動軸心L1と実質的に同一になるように配置されている。また、前後方向に延びる回動軸心L1の延長線は、図1に示すように、後方の下方向(後方斜め下方向)に延びるとともに、後輪10と地面100との接点近傍を通過するように形成されている。また、運転者が乗車していない状態で、自動二輪車1の重心G(図1参照)は、回動軸心L1の延長線よりも上側に配置されている。
また、図2に示すように、ヘッドパイプ2とメインフレーム3の前部との間には、スラストワッシャ11およびゴム製のダストシール12aが配置されている。また、メインフレーム3の軸挿入孔3aの内周面の後方側にも、ゴム製のダストシール12bが配置されている。これらのダストシール12aおよび12bは、ごみなどの異物がスラストワッシャ11や円錐ころ軸受9に侵入するのを抑制する機能を有している。
また、第1実施形態では、図2および図4に示すように、ヘッドパイプ2の軸部2aの後端部には、矩形状の横断面(図4参照)を有する突出部2bが一体的に形成されている。この突出部2bには、駆動伝達機能を有する回動部材30がボルト81により固定されている。回動部材30は、図4に示すように、軸部2aの突出部2bに係合する矩形状の孔部を有する係合部30aと、係合部30aから所定の間隔を隔てた位置に設けられた回動先端部30bとを含んでいる。また、メインフレーム3には、図2および図4に示すように、回動部材30を両側方から挟み込むように配置された板バネ31が支持部材32を介して取り付けられている。この板バネ31は、図4に示すように、車体の後方から見て回動部材30の左側方に当接するバネ部31aと、回動部材30の右側方に当接するバネ部31bとを有している。また、メインフレーム3には、板バネ31のバネ部31aおよび31bに当接するとともに、回動部材30の矢印A方向および矢印B方向の回動角度を制限する一対の位置規制部材33aおよび33bが互いに対向するように取り付けられている。なお、板バネ31と一対の位置規制部材33aおよび33bとにより、回動部材30の回動方向(矢印A方向および矢印B方向)における中立位置が保持されるように構成されている。すなわち、回動部材30が矢印A方向または矢印B方向に回動して中立位置に位置しない場合には、回動部材30には板バネ31のバネ部31aまたは31bにより回動部材30を中立位置に戻そうとする抗力が働く。
また、第1実施形態では、メインフレーム3の上部には、図2および図3に示すように、シリンダブラケット40a(図3参照)を介して、ヘッドパイプ2をメインフレーム3に対して回動させるためのアクチュエータとしての油圧シリンダ40が取り付けられている。なお、油圧シリンダ40は、本発明の「シリンダ」および「重心移動駆動手段」の一例である。この油圧シリンダ40は、図3および図4に示すように、チューブ41と、チューブ41の内部に配置されるピストン42(図4参照)と、ピストン42に固定されるピストンロッド43と、ピストンロッド43の端部に取り付けられる連結部材44とを含んでいる。チューブ41は、シリンダブラケット40aに固定されている。また、チューブ41の内部は、図4に示すように、ピストン42により2つの領域R1およびR2に分割されており、各々の領域R1およびR2には、オイルが充填されている。また、ピストンロッド43は、チューブ41を貫通するように配置されている。また、図3に示すように、連結部材44は、ボルト82により回動部材30の回動先端部30bに接続されている。第1実施形態では、油圧シリンダ40のチューブ41がメインフレーム3側に接続されるとともに、油圧シリンダ40のピストン42およびピストンロッド43が回動部材30を介してヘッドパイプ2側に接続される。これにより、第1実施形態では、油圧シリンダ40のピストン42の直線運動が回動部材30の回転運動に変換されてヘッドパイプ2の軸部2aに伝達されるので、ヘッドパイプ2をメインフレーム3に対して円錐ころ軸受9の回動軸心L1(図2参照)を中心に回動させることが可能となる。
また、第1実施形態では、図1および図2に示すように、油圧シリンダ40の前方斜め上方向に、油圧シリンダ40にオイルを供給するためのポンプ部50が配置されている。ポンプ部50は、図5に示すように、蓄圧器(アキュムレータ)51が接続されたオイルポンプ52と、切替バルブ53と、制御装置54と、車速センサ55と、傾斜角度センサ56とを含んでいる。なお、制御装置54は、本発明の「制御手段」の一例であり、傾斜角度センサ56は、本発明の「傾斜検出手段」の一例である。蓄圧器(アキュムレータ)51は、オイルポンプ52で発生する圧力変動を吸収可能なように構成されている。また、蓄圧器(アキュムレータ)51は、油圧シリンダ40に予圧を与えることにより、油圧シリンダ40の反応速度を向上させるとともに、安定させるための機能を有している。この蓄圧器(アキュムレータ)51は、自動二輪車1のスタータスイッチ(図示せず)がオン状態にされた後、自動二輪車1のエンジン19が停止されるまで常時作動している。制御装置54は、自動二輪車1の制御モードの切り替えを後述するヒステリシス制御により行うことが可能なようにプログラミングされている。また、傾斜角度センサ56は、鉛直方向(重力が作用する方向)に対する車体の傾斜角度と、傾斜する速度(角速度)とを検出するとともに、それらの値を電流値や電圧値の信号として制御装置54に出力するための機能を有している。この傾斜角度センサ56としては、たとえば、ロールセンサやヨーレイトセンサなどを用いることが可能である。油圧シリンダ40とポンプ部50とは、2つの油圧パイプ60aおよび60bにより接続されている。2つの油圧パイプ60aおよび60bは、図4に示すように、ピストン42により分割されたチューブ41内の2つの領域R1およびR2にそれぞれ接続されている。
また、第1実施形態では、図3に示すように、メインフレーム3の前方には、ヘッドパイプ2がメインフレーム3に対して回動しすぎるのを防止するための一対のストッパ70が設けられている。なお、ストッパ70は、本発明の「規制部材」の一例である。また、一対のストッパ70は、ヘッドパイプ2が回動軸心L1の回りにメインフレーム3に対して時計回りまたは反時計回りに数度回動すると当接するように形成されている。
また、ヘッドパイプ2には、図1に示すように、ハンドル13が回動可能に取り付けられている。また、ヘッドパイプ2の前方には、前方を照射するヘッドライト14と、ヘッドパイプ2の前方を覆うフロントカウル15とが設けられている。また、ヘッドライト14とヘッドパイプ2との間には、ヘッドライト14を支持するライトステー16が配置されている。このライトステー16の上側には、計器類やバックミラー17が取り付けられている。また、フロントカウル15の下部は、後方の下方向に延びるとともに、メインフレーム3の図示しない車体カバーにネジ18によって固定されている。
また、メインフレーム3の下方には、図1に示すように、エンジン19が取り付けられている。このエンジン19には、排気管20が取り付けられている。この排気管20は、走行方向に向かって右側に湾曲して後方の下方向へ向かうとともに、マフラー21に連結されている。また、エンジン19の前方の上方向には、エンジン19を冷却するためのラジエータ22が設けられている。また、メインフレーム3の後端部には、ピボット軸23が設けられている。このピボット軸23により、リヤアーム24の前端部が上下に揺動可能に軸支されている。このリヤアーム24の後端部には、後輪10が回転可能に取り付けられている。つまり、後輪10は、リヤアーム24を介してメインフレーム3に取り付けられている。この後輪10は、旋回時に垂直方向に対して傾斜することが可能なように、進行方向から見て、下面が円弧状の部分を有するいわゆるラウンドタイヤにより形成されている。また、前輪7も、後輪10と同様、ラウンドタイヤにより形成されている。また、メインフレーム3の上部には、燃料タンク25が配置されている。また、燃料タンク25の後方には、シート26が配置されている。
図6は、本発明の第1実施形態によるヒステリシス制御を用いた自動二輪車の制御モードの切替方法を説明するためのフローチャートである。ここで、第1実施形態におけるヒステリシス制御とは、車速の微小なゆらぎに応じて制御モードが頻繁に切り替わるのを抑制するために、加速時と減速時とで制御モードが切り替わる速度を意図的にずらす制御方法をいう。次に、図6を参照して、本発明の第1実施形態によるヒステリシス制御を用いた自動二輪車1の制御モードの切替方法について説明する。
まず、自動二輪車1のスタータスイッチ(図示せず)が運転者によりオン状態にされることにより、図6のフローチャートに示したステップS1において、車速センサ55により自動二輪車1の現在の速度(車速)が検出される。そして、ステップS2において、ステップS1で検出した車速が設定速度A(第1実施形態では、8km/h)以上であるか否かが判断される。そして、ステップS2において、車速が設定速度A(8km/h)よりも小さいと判断された場合には、ステップS3において、自動二輪車1がふらつき軽減モードで制御される。なお、自動二輪車1のスタータスイッチがオン状態にされた際には、通常、車体は停止した状態(車速が0km/h)にあるので、自動二輪車1はふらつき軽減モードで制御される。その後、ステップS1に戻り、再び、車速センサ55により自動二輪車1の現在の速度(車速)が検出される。そして、ステップS2において、車速が設定速度A(8km/h)以上であると判断された場合には、ステップS4において、ステップS1で検出した車速が設定速度B(第1実施形態では、10km/h)以上であるか否かが判断される。そして、ステップS4において、車速が設定速度B(10km/h)以上であると判断された場合には、ステップS5において、自動二輪車1が旋回制御モードで制御される。その後、ステップS1に戻り、再び、車速センサ55により自動二輪車1の現在の速度(車速)が検出される。一方、ステップS4において、車速が設定速度B(10km/h)よりも小さいと判断された場合には、ステップS6において、制御モードの変更が行われずに、現状のモードのまま自動二輪車1が制御される。
すなわち、第1実施形態では、ヒステリシス制御により、自動二輪車1の加速時には、ステップS3、S1、S2、S4およびS5の制御フローにより、設定速度B(10km/h)でふらつき軽減モードから旋回制御モードへと制御モードが切り替えられるとともに、自動二輪車1の減速時には、ステップS5、S1、S2およびS3の制御フローにより、設定速度A(8km/h)で旋回制御モードからふらつき軽減モードへと制御モードが切り替えられる。また、設定速度A(8km/h)未満から設定速度A(8km/h)以上に加速した後、設定速度B(10km/h)に達するまでに加速から減速に変化した場合には、ステップS3、S1、S2、S4およびS6の制御フローにより、ふらつき軽減モードから旋回制御モードに切り替わらずに、ふらつき軽減モードが維持される。また、設定速度B(10km/h)以上から設定速度B(10km/h)未満に減速した後、設定速度A(8km/h)に達するまでに減速から加速に変化した場合には、ステップS5、S1、S2、S4およびS6の制御フローにより、旋回制御モードからふらつき軽減モードに切り替わらずに、旋回制御モードが維持される。このような加速時と減速時とで制御モードが切り替わる速度を意図的にずらしたヒステリシス制御を用いれば、自動二輪車1をほぼ一定の速度で走行させる際に、車速の微小なゆらぎに応じて制御モードが頻繁に切り替わるのを抑制することが可能になる。
図7は、図6に示した第1実施形態によるヒステリシス制御におけるふらつき軽減モードでの自動二輪車の制御方法を説明するためのフローチャートである。次に、図6および図7を参照して、ふらつき軽減モードにより制御される自動二輪車1の動作について説明する。
図6のフローチャートに示したステップS3において、ふらつき軽減モードで自動二輪車1を制御する際には、まず、図7に示したステップS11において、ポンプ部50の傾斜角度センサ56により、車体の傾斜角度が検出される。そして、ステップS12において、ステップS11で検出した車体の傾斜角度に基づいて、ポンプ部50の制御装置54により車体が傾斜し始めているか否かが判断される。そして、ステップS12において、制御装置54により車体が傾斜し始めていないと判断された場合には、図6のフローチャートに示したステップS1に移る。一方、図7のステップS12において、制御装置54により車体が傾斜し始めていると判断された場合には、ステップS13において、ステップS11で検出した車体の傾斜角度に基づいて、制御装置54により車体の傾斜する速度(角速度)が演算される。そして、ステップS14において、制御装置54により車体が右側または左側のいずれに傾斜しているのかが判断される。そして、ステップS15において、ステップS14で判断された傾斜方向に基づいて、制御装置54により油圧シリンダ40のピストン42の作動量(ストローク)および作動方向が演算される。そして、ステップS16において、制御装置54により切替バルブ53を作動させる。具体的には、車体の重心を移動させて車体を直立状態にするのに必要なピストン42の移動量(ストローク)を制御装置54において演算するとともに、制御装置54から油圧回路に設けられた切替バルブ53に信号を送信する。これにより、切替バルブ53が作動してオイルポンプ52から所定量のオイルが油圧シリンダ40内に供給される。そして、ステップS17において、油圧シリンダ40を作動させてメインフレーム3をヘッドパイプ2に対して回動させることにより、車体の重心を傾斜方向と反対側に移動させる。これにより、車体が直立状態にされる。
図8および図9は、図7に示した第1実施形態によるふらつき軽減モードでの自動二輪車の動作を説明するための概略図である。次に、図4、図8および図9を参照して、ふらつき軽減モードにより制御される車体の重心移動動作を具体的に説明する。まず、図8の(1)に示した車体が直立した状態から、図8の(2)に示すように、左側に傾斜した(ふらついた)場合には、油圧シリンダ40内の右側の領域R2(図4参照)にオイルポンプ52から所定量のオイルが供給される。これにより、図4に示した油圧シリンダ40のピストン42およびピストンロッド43が左方向に移動するとともに、回動部材30が係合部30aに係合した軸部2aの突出部2bを支点にして反時計回り(矢印A方向)に回動して、図9に示した状態になる。これにより、ヘッドパイプ2がメインフレーム3を基準にして反時計回りに相対的に回動する。このことは、メインフレーム3がヘッドパイプ2に対して回動軸心L1を中心に時計回りに相対的に回動することを意味するので、図8の(3)に示すように、車体の重心Gが左側から右側に移動する。そして、車体の重心Gの右側への移動に伴い前輪7が右側に移動する。このとき、図9に示した状態から、制御装置54によりオイルポンプ52から油圧シリンダ40内の左側の領域R1に所定量のオイルを供給することによって、ピストン42およびピストンロッド43を右方向に移動させるとともに、回動部材30を係合部30aに係合した軸部2aの突出部2bを支点にして時計回り(矢印B方向)に回動させる。これにより、図8の(3)に示した重心Gを左側に移動させるとともに、後輪10を左側に移動させる。この結果、図8の(4)に示すように、前輪7の側面および後輪10の側面が平行に配置されて、車体が直立状態にされる。
また、車体が右側に傾斜した(ふらついた)場合には、オイルポンプ52から油圧シリンダ40内の左側の領域R1(図4参照)に所定量のオイルを供給することにより、メインフレーム3がヘッドパイプ2に対して回動軸心L1を中心に反時計回りに相対的に回動するので、車体の重心Gが右側から左側に移動する。そして、図8に示した車体の重心移動動作と左右対称の動作が行われるように自動二輪車1を制御することにより、前輪7の側面および後輪10の側面が平行に配置されて、車体が直立状態にされる。このようにして、ふらつき軽減モードにより停止状態の自動二輪車1の制御が行われる。
図10は、図6に示した第1実施形態によるヒステリシス制御における旋回制御モードでの自動二輪車の制御方法を説明するためのフローチャートである。次に、図10を参照して、旋回制御モードにより制御される旋回時の自動二輪車1の動作について説明する。図6のフローチャートに示したステップS5において、旋回制御モードで自動二輪車1を制御する際には、まず、図10に示したステップS21において、ポンプ部50の傾斜角度センサ56により、車体の傾斜角度が検出される。そして、ステップS22において、ステップS21で検出した車体の傾斜角度に基づいて、ポンプ部50の制御装置54により車体が傾斜し始めているか否かが判断される。そして、ステップS22において、制御装置54により車体が傾斜し始めていないと判断された場合には、図6のフローチャートに示したステップS1に移る。一方、図10のステップS22において、制御装置54により車体が傾斜し始めていると判断された場合には、ステップS23において、ステップS21で検出した車体の傾斜角度に基づいて、制御装置54により車体の傾斜する角度(角速度)が演算される。そして、ステップS24において、制御装置54により車体が進行方向に対して右側または左側のいずれに傾斜しているのかが判断される。そして、ステップS25において、ステップS24で判断された傾斜方向に基づいて、制御装置54により油圧シリンダ40のピストン42の作動量(ストローク)および作動方向が演算される。そして、ステップS26において、制御装置54により切替バルブ53を作動させる。具体的には、車体の重心を傾斜方向にさらに移動させて車体をより傾斜させることにより車体の旋回性を向上させるのに必要なピストンの移動量(ストローク)を制御装置54において演算するとともに、制御装置54から油圧回路に設けられた切替バルブ53に信号を送信する。これにより、切替バルブ53が作動してオイルポンプ52から必要量のオイルが油圧シリンダ40内に供給される。そして、ステップS27において、油圧シリンダ40を作動させてメインフレーム3をヘッドパイプ2に対して回動させることにより、車体の重心を傾斜方向にさらに移動させる。これにより、車体がジャイロ効果によるジャイロモーメントに抗して旋回方向にさらに傾斜されるので、旋回時の車体の倒し込みが軽くなり、軽快な旋回性を得ることができる。つまり、自動二輪車の旋回時のパワーステアリングのような機能を得ることができる。
図11は、図10に示した第1実施形態による旋回制御モードでの自動二輪車の動作を説明するための概略図である。次に、図4および図11を参照して、旋回制御モードにより制御される車体の重心移動動作を具体的に説明する。まず、図11の(1)に示した車体が直進している状態から、図11の(2)に示すように、車体を左側に傾斜させて左方向に旋回する。このとき、図11の(3)に示すように、前輪7に左方向の舵角が与えられる。そして、制御装置54により油圧シリンダ40内の左側の領域R1(図4参照)にオイルポンプ52から所定量のオイルが供給される。これにより、油圧シリンダ40のピストン42およびピストンロッド43が右方向に移動するとともに、回動部材30が係合部30aに係合した軸部2aの突出部2bを支点にして時計回り(図4の矢印B方向)に回動する。これにより、ヘッドパイプ2がメインフレーム3を基準にして時計回りに相対的に回動する。このことは、メインフレーム3がヘッドパイプ2に対して回動軸心L1を中心に反時計回りに相対的に回動することを意味するので、図11の(4)に示すように、車体の重心Gが左側にさらに移動するとともに、車体がねじれることによって後輪10に右方向の微小な舵角が与えられる。これにより、後輪10に舵角とキャンバースラストとが付加されて、前輪7の回転の中心軸C1と後輪10の回転の中心軸C2との成す角度がより大きくなるので、車体の旋回半径がより小さくなる。
また、車体を右側に傾斜させて右方向に旋回する場合には、油圧シリンダ40内の右側の領域R2(図4参照)にオイルポンプ52から所定量のオイルを供給することにより、メインフレーム3がヘッドパイプ2に対して回動軸心L1を中心に時計回りに相対的に回動するので、車体の重心Gが右側にさらに移動する。そして、図11に示した車体の重心移動動作と左右対称の動作が行われるように自動二輪車1を制御する。これにより、後輪10に左方向の舵角とキャンバースラストとが付加されて、前輪7の回転の中心軸C1と後輪10の回転の中心軸C2との成す角度がより大きくなるので、車体の旋回半径がより小さくなる。このようにして、旋回制御モードにより旋回時の自動二輪車1の動作の制御が行われる。
第1実施形態では、上記のように、前輪7を支持するヘッドパイプ2に対して後輪10を支持するメインフレーム3を回動させることにより車体の重心Gを移動させる油圧シリンダ40を設けることによって、低速で走行する場合に、運転者の意思とは関係なく車体の重心Gが横方向(車体の幅方向)に移動して車体が鉛直方向に対して傾斜したとしても、油圧シリンダ40により車体の傾斜方向と反対側に重心Gを積極的に移動させることができるので、傾斜した車体を再び鉛直方向に沿って立て直すことができる。これにより、低速で走行する際にも、車体がふらつくのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ヘッドパイプ2に対してメインフレーム3を回動させることにより車体の重心Gを移動させる油圧シリンダ40を設けることによって、停止時に、車体の重心Gが横方向(車体の幅方向)に移動して車体が鉛直方向(重力の作用する方向)に対して傾斜したとしても、油圧シリンダ40により車体の傾斜方向と反対側に重心Gを積極的に移動させることができるので、傾斜した車体を再び鉛直方向に沿って立て直すことができる。これにより、停止時に、無人状態であっても、スタンドや補助輪などの転倒防止手段などを用いることなく車体を自立させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、車体の重心Gを移動させる油圧シリンダ40を設けることによって、車体を傾斜させて旋回する際に、車体の傾斜方向に重心Gをさらに移動させることができる。これにより、旋回時の車体の倒し込みが軽くなるので、軽快な旋回性を得ることができる。つまり、車体の重心Gを移動させる油圧シリンダ40を設けることによって、自動二輪車の旋回時のパワーステアリングのような機能を得ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、車体の重心Gを移動させる油圧シリンダ40を設けることによって、車体を傾斜させて旋回する際に、油圧シリンダ40により車体の傾斜方向と同じ方向に重心Gをさらに移動させることにより後輪10を回動軸心L1の回りに傾斜させることができるので、後輪10に旋回方向と反対方向の舵角が与えられる。これにより、旋回時の旋回半径を小さくすることができるので、車体の旋回性を向上させることができる。
図12は、本発明の第1実施形態の変形例による回動部材の周辺を示した断面図である。図4および図12を参照して、この第1実施形態の変形例では、図4に示した板バネ31を用いて回動部材30の中立位置を保持した第1実施形態とは異なり、図12に示すように、ゴムなどの弾性部材34を用いることにより回動部材30の中立位置を保持する。すなわち、メインフレーム3には、ゴムなどからなる一対の弾性部材34が取り付けられている。この一対の弾性部材34には、それぞれ、回動部材30の側方に当接する当接部材35が取り付けられている。第1実施形態の変形例では、当接部材35が取り付けられた一対の弾性部材34を回動部材30の側方に各々配置することにより、回動部材30の回動方向(図12のD方向)における中立位置を容易に保持することが可能である。
(第2実施形態)
図13〜図15は、本発明の第2実施形態による自動二輪車の構造を示した図である。図13〜図15を参照して、この第2実施形態では、車体フレームを構成するヘッドパイプ102とメインフレーム103とがねじりバネ113を介して連結されている場合の自動二輪車101の構造について説明する。なお、第2実施形態による自動二輪車101のヘッドパイプ102とメインフレーム103との連結部分以外の構造、および、自動二輪車101の動作の制御方法は、上記第1実施形態による自動二輪車1とほぼ同様である。
すなわち、第2実施形態では、ヘッドパイプ102の後部には、図14に示すように、後方の下方向に突出した円筒形状の軸部102aが一体的に形成されている。なお、軸部102aは、本発明の「第1軸受取付部」の一例である。また、メインフレーム103には、ヘッドパイプ102の軸部102aに挿入される凹状の軸挿入部103aが設けられている。なお、軸挿入部103aは、本発明の「第2軸受取付部」の一例である。ヘッドパイプ102の軸部102aの外周面とメインフレーム103の軸挿入部103aの内周面との間には、球形状の玉109aを有するアンギュラ軸受109が配置されている。これにより、ヘッドパイプ102は、軸部102aの前後方向に延びるねじり軸心L2の回りに、メインフレーム103に対して回動することが可能となる。なお、ヘッドパイプ102の軸部102aのねじり軸心L2は、本発明の「軸線」の一例である。また、アンギュラ軸受109は、本発明の「軸受」の一例である。また、アンギュラ軸受109は、その中心軸が、ヘッドパイプ102の軸部102aの前後方向に延びるねじり軸心L2と実質的に同一になるように配置されている。また、前後方向に延びるねじり軸心L2の延長線は、図13に示すように、後方の下方向(後方斜め下方向)に延びるとともに、後輪10と地面100との接点近傍を通過するように形成されている。また、運転者が乗車していない状態で、自動二輪車101の重心Gは、ねじり軸心L2の延長線よりも上側に配置されている。
また、第2実施形態では、図14に示すように、ヘッドパイプ102とメインフレーム103とがねじりバネ113を介して連結されている。このねじりバネ113の取付構造としては、まず、ヘッドパイプ102の軸部102aに、溝を有するスプライン穴102bが形成されている。そして、このスプライン穴102bに、ねじりバネ113の前部のスプライン軸部113aが挿入されている。このねじりバネ113のスプライン軸部113aは、スプライン穴102bの溝に対応してスプライン加工されている。これにより、ねじりバネ113の前部がヘッドパイプ102の軸部102aと一体的に回動するように固定されている。また、ヘッドパイプ102のスプライン穴102bの後ろ側の部分には、ねじりバネ113が後方に抜けるのを防止するためのCリング114が嵌め込まれている。また、ねじりバネ113が取り付けられるメインフレーム103の部分に、溝を有するスプライン穴103bが形成されている。そして、このスプライン穴103bに、ねじりバネ113の後部のスプライン軸部113bが挿入されている。このねじりバネ113のスプライン軸部113bは、スプライン穴103bの溝に対応してスプライン加工されている。これにより、ねじりバネ113の後部がメインフレーム103と一体的に回動するように固定されている。また、ねじりバネ113の後端部には、ネジ部113cが形成されている。このねじりバネ113のネジ部113cは、ナット180によりメインフレーム103の内側前面に固定されている。また、ねじりバネ113は、前輪7の側面と後輪10の側面とが平行に配置されている場合には、無負荷の状態(ねじり角が0度の状態)であるとともに、ヘッドパイプ102がメインフレーム103に対して回動されて前輪7の側面と後輪10の側面とが平行に配置されていない場合には、負荷状態になるように構成されている。なお、ねじりバネ113を交換することにより、ねじり剛性を調整することが可能である。
また、第2実施形態では、ヘッドパイプ102の上部には、図14および図15に示すように、後方斜め上方向に延びるようにシリンダ支持部102cが一体的に設けられている。このシリンダ支持部102cの上部には、ヘッドパイプ102をメインフレーム103に対して回動させるためのアクチュエータとしての油圧シリンダ140が取り付けられている。なお、油圧シリンダ140は、本発明の「シリンダ」および「重心移動駆動手段」の一例である。また、油圧シリンダ140は、図15に示すように、チューブ141と、チューブ141の内部に配置されるピストン142と、ピストン142に固定されるピストンロッド143と、ピストンロッド143の端部を支持するピストンロッド支持部144とを含んでいる。チューブ141は、シリンダ支持部102cに固定されている。また、チューブ141の内部は、ピストン142により2つの領域R1およびR2に分割されており、各々の領域R1およびR2には、オイルが充填されている。また、ピストンロッド142は、チューブ141を貫通するように配置されている。また、ピストンロッド支持部144は、メインフレーム103の上面に固定されている。すなわち、第2実施形態では、上記した第1実施形態と異なり、油圧シリンダ140のチューブ141がヘッドパイプ102側に接続されるとともに、油圧シリンダ140のピストン142およびピストンロッド143がメインフレーム103側に接続される。また、ピストンロッド支持部144は、ピストンロッド143の端部にボールジョイントされている。これにより、チューブ141がアンギュラ軸受109のねじり軸心L2(図14参照)を中心に円弧状に回動する場合に、チューブ141に挿入されたピストンロッド143をピストンロッド支持部144に対して左右方向(図15参照)に移動可能にするために設けられている。これにより、円弧状の回動運動が直線運動に変換されるので、ピストンロッド143およびピストン142がチューブ141の内部をスムーズに動くことが可能となる。
また、第2実施形態では、油圧シリンダ140の後方斜め下方向には、油圧シリンダ140にオイルを供給するためのポンプ部50が配置されている。また、油圧シリンダ140とポンプ部50とは、2つの油圧パイプ60aおよび60bにより接続されている。
第2実施形態では、上記のように、ヘッドパイプ102とメインフレーム103とをねじりバネ113を介して連結することによって、ポンプ部50の制御装置54の故障などにより自動二輪車101に対してふらつき軽減モードおよび旋回制御モードでの制御が行えなくなった場合に、ねじりバネ113の負荷(ねじり力)によりヘッドパイプ102とメインフレーム103とを互いに回動していない状態にすることができるので、前輪7の側面と後輪10の側面とを平行に配置することができる。これにより、ポンプ部50の制御装置54に故障が発生した場合にも、自動二輪車101の走行を無理なく継続して行うことができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、切替バルブ、制御装置、車速センサおよび傾斜角度センサがポンプ部に含まれる例について説明したが、本発明はこれに限らず、制御装置、車速センサおよび傾斜角度センサが、たとえば、エンジンコントロールユニット(ECU)に含まれるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、車速に対応した自動二輪車の制御モードをヒステリシス制御により自動的に切り替える例について説明したが、本発明はこれに限らず、マニュアルスイッチなどの手動式のスイッチを用いて、運転者の意思により自動二輪車の制御モードを切り替えるようにしてもよい。この場合、少なくとも、所定の車速以上になるとふらつき制御が必ずオフ状態になるように制御されるのが好ましい。
また、上記実施形態では、アクチュエータとして油圧シリンダを用いたが、本発明はこれに限らず、モータなどの電動式のアクチュエータを用いてもよい。
また、上記実施形態では、ヒステリシス制御において、旋回制御モードからふらつき軽減モードに切り替わる設定速度Aを8km/hに設定するとともに、ふらつき軽減モードから旋回制御モードに切り替わる設定速度Bを10km/hに設定する例を示したが、本発明はこれに限らず、ヒステリシス制御において、旋回制御モードからふらつき軽減モードに切り替わる設定速度Aを8km/h以外に設定するとともに、ふらつき軽減モードから旋回制御モードに切り替わる設定速度Bを10km/h以外に設定してもよい。なお、ヒステリシス制御を行うためには、ふらつき軽減モードから旋回制御モードに切り替わる設定速度Bが、旋回制御モードからふらつき軽減モードに切り替わる設定速度Aよりも大きくなるように設定するのが好ましい。
また、上記第1実施形態では、ヘッドパイプとメインフレームとを互いに回動可能に支持するために円錐ころ軸受(テーパーローラ軸受)を用いた例を示すとともに、上記第2実施形態では、ヘッドパイプとメインフレームとを互いに回動可能に支持するためにアンギュラ軸受を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、ヘッドパイプとメインフレームとを互いに回動可能に支持するために、第1実施形態による自動二輪車において、アンギュラ軸受を用いてもよいし、第2実施形態による自動二輪車において、円錐ころ軸受を用いてもよい。また、第1実施形態および第2実施形態による自動二輪車において、ヘッドパイプとメインフレームとを互いに回動可能に支持するために円錐ころ軸受およびアンギュラ軸受以外の他の軸受を用いてもよい。
本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のヘッドパイプとメインフレームとの接続部周辺の断面図である。 図1の矢印P方向から見た状態を部分的に示した図である。 図3中の200−200線に沿った断面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のポンプ部および油圧シリンダの構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態によるヒステリシス制御を用いた自動二輪車の制御モードの切替方法を説明するためのフローチャートである。 図6に示した第1実施形態によるヒステリシス制御におけるふらつき軽減モードでの自動二輪車の制御方法を説明するためのフローチャートである。 図7に示した第1実施形態によるふらつき軽減モードでの自動二輪車の動作を説明するための概略図である。 図5に示したポンプ部および油圧シリンダの作動時の動作を説明するための断面図である。 図6に示した第1実施形態によるヒステリシス制御における旋回制御モードでの自動二輪車の制御方法を説明するためのフローチャートである。 図10に示した第1実施形態による旋回制御モードでの自動二輪車の動作を説明するための概略図である。 本発明の第1実施形態の変形例による回動部材の周辺を示した断面図である。 本発明の第2実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図13に示した第2実施形態による自動二輪車のヘッドパイプとメインフレームとの接続部周辺の断面図である。 図13の矢印Q方向から見た状態を部分的に示した図である。
符号の説明
1、101 自動二輪車(車両)
2、102 ヘッドパイプ(前方フレーム)
2a、102a 軸部(第1軸受取付部)
3、103 メインフレーム(後方フレーム)
3a 軸挿入孔(第2軸受取付部)
7 前輪
9 円錐ころ軸受(軸受)
10 後輪
40、140 油圧シリンダ(シリンダ、重心移動駆動手段)
54 制御装置(制御手段)
56 傾斜角度センサ(傾斜検出手段)
70 ストッパ(規制部材)
100 地面
103a 軸挿入部(第2軸受取付部)
109 アンギュラ軸受(軸受)
113 ねじりバネ
L1 回動軸心(軸線)
L2 ねじり軸心(軸線)

Claims (11)

  1. 前後方向に延びる軸線回りに互いに回動可能に設けられた、前輪を支持する前方フレームおよび後輪を支持する後方フレームと、
    前記前方フレームおよび前記後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に前記軸線回りに回動させることにより車体の重心を移動させる重心移動駆動手段と
    前記車体の傾斜を検知するための傾斜検出手段と、
    前記傾斜検出手段による検出結果に基づいて、重心移動駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えた、車両
  2. 前記制御手段は、車速が所定の値以下の場合に、前記傾斜検出手段による検出結果に基づいて、車体の傾斜方向と反対側に重心を移動させるように、前記重心移動駆動手段を駆動制御する、請求項に記載の車両。
  3. 前記制御手段は、停止時に、前記傾斜検出手段による検出結果に基づいて、車体の傾斜方向と反対側に重心を移動させるように、前記重心移動駆動手段を駆動制御する、請求項に記載の車両。
  4. 前記制御手段は、車両の旋回時に、前記傾斜検出手段による検出結果に基づいて、車体の傾斜方向と同じ側に重心を移動させるように、前記重心移動駆動手段を駆動制御する、請求項に記載の車両
  5. 前記重心移動駆動手段は、前記前方フレームおよび前記後方フレームのいずれか一方を他方に対して相対的に回動させるシリンダを含む、請求項に記載の車両。
  6. 前記前方フレームと前記後方フレームとの間で、かつ、前記前後方向に延びる軸線上に配置されるねじりバネをさらに備える、請求項に記載の車両。
  7. 前記前輪の側面と前記後輪の側面とが平行に配置されている場合には、前記ねじりバネは無負荷の状態にある、請求項に記載の車両。
  8. 前記前方フレームが前記後方フレームに対して回動する角度を規制するための規制部材をさらに備える、請求項に記載の車両。
  9. 前記前後方向に延びる軸線の延長線は、前記後輪と地面との接点近傍を通過する、請求項に記載の車両。
  10. 前記前方フレームと前記後方フレームとの間に配置され、前記前方フレームと前記後方フレームとを互いに回動可能に支持する軸受をさらに備える、請求項に記載の車両。
  11. 前記前方フレームは、ヘッドパイプを含み、
    前記ヘッドパイプは、前記ヘッドパイプから後方に突出するように形成され、前記前後方向に延びる軸線上に回動中心を有するとともに、前記軸受が取り付けられる外周面を有する凸状の第1軸受取付部を含み、
    前記後方フレームは、前記ヘッドパイプの凸状の第1軸受取付部に対向するように配置され、前記軸受が取り付けられる内周面を有する凹状の第2軸受取付部を含む、請求項10に記載の車両。
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