JP4008577B2 - 水上オートバイのステアリングハンドル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水上オートバイのステアリングハンドル装置に係り、特にステアリングシャフトのチルト機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に例示した水上オートバイ1(パーソナルウォータビークルあるいはウォータクラフトと称されることもある)のステアリングハンドル装置2は、上部にハンドルバー3を設けるステアリングシャフト4を有している。ステアリングシャフト4の下端にアーム5が設けられ、このアーム5にプッシュプルケーブル等の操向用ケーブル6の一端側を接続している。操向用ケーブル6の他端側は船体後部の水噴出口7に接続され、ハンドルバー3を矢印Aで示す方向に回動操作したときに、その操作方向に応じてアーム5が矢印B方向に回動することにより、操向用ケーブル6がプッシュ(押し)あるいはプル(引き)され、水噴出口7の向きが矢印C方向に変わるようになっている。
【0003】
この種のステアリングハンドル装置2において、従来、操縦者の体格や好みなどに応じてステアリングシャフト4の傾斜角度(チルト角)を矢印Dで示す方向にある程度変えることができるようにするために、角度調整機構を備えたものが提案されている。従来の角度調整機構は、ステアリングシャフトを支持する部材をチルト角を調整する方向に傾動可能に設け、この傾動可能な部材を、ねじ(ノブ)を回すことによって所望の角度に変えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
水上オートバイを操縦する際には、波の状況や操舵状況等に応じてハンドルバーに比較的大きな入力がある。このため従来のチルト機構は、ハンドルバーに入力する荷重に対して所定強度を確保するために、ノブ等によって回転させるねじ部材を用いている。
【0005】
このためチルト角を変える際には、ノブ等を使ってねじ部材を回転させるといった手間のかかる作業が必要であり、操縦者が変わるたびに手軽にかつ迅速にチルト角を調整することができるようなものではなかった。しかも従来のチルト機構は部品点数が多く、コストも高いなどの問題があった。
【0006】
従って本発明の目的は、簡単な操作で速やかにチルト角を調整することができるとともに、ハンドルに入力する荷重に対して充分な強度を有する水上オートバイのステアリングハンドル装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上部にハンドルバー取付部を有しかつ下部に操向用ケーブルが接続されるアームを有するステアリングシャフトを備えた水上オートバイのステアリングハンドル装置において、前記ステアリングシャフトは、上部側のアッパシャフト部と、下部側のロアシャフト部と、アッパシャフト部およびロアシャフト部を互いに傾動可能に連結する自在継手とを有し、該ステアリングハンドル装置は、船体側に取付けるハウジングと、このハウジングに対し枢軸部を中心として前後方向に傾動可能に支持されかつステアリングシャフトを通す上下方向のガイド孔を有するとともに前記枢軸部を中心とする円弧に沿って並ぶ複数の歯からなるギヤ部を有し前記自在継手が収容されかつ前記枢軸部が前記ステアリングシャフトの前記自在継手と対応した位置に設けられているチューブ部材と、前記ギヤ部の複数の歯のうち前記チューブ部材の傾斜角度に応じた歯に噛合うロック位置と前記ギヤ部から離れるロック解除位置とにわたって移動可能な嵌合部を有するロック部材と、このロック部材に係合する係止部を有しかつロック部材を前記ロック位置に移動させる下降位置とロック部材を前記ロック解除位置に移動させる上昇位置とにわたって操作可能な操作部材とを具備している。
【0008】
この発明におけるステアリングシャフトは、アッパシャフト部と、ロアシャフト部と、アッパシャフト部およびロアシャフト部を互いに傾動可能に連結する自在継手を有し、この自在継手を前記枢軸部と対応した位置に設けるとよい。またこの発明におけるロック部材は、前記嵌合部を前記ギヤ部から離す方向の入力があったときに前記操作部材の係止部を前記下降位置に向って付勢するかまたは前記操作部材を押上げる力を発生させない形状のカム面を有することも含む。
【0009】
さらにこの発明は、前記操作部材と前記ハウジングとの間に前記操作部材を前記下降位置に向って付勢する押しばねを設けることも含む。さらにこの発明は、前記ハウジングと前記チューブ部材との間に、ステアリングシャフトを中立位置もしくは上昇位置に向って回動上昇させる付勢力を発生するアシストばねを設けたことを含んでいる。
【0010】
本発明のステアリングハンドル装置は、操作部材が下降位置にあるとき、操作部材の係止部がロック部材をギヤ部の方向に押すため、ロック部材の嵌合部がステアリングシャフトの傾斜角度(チルト角)に応じたギヤ部の歯に噛合う。ステアリングシャフトの傾斜角度を変える場合、操作部材を手で上昇位置まで引き上げることにより、ロック部材を回動上昇させる。こうすることにより、嵌合部がギヤ部の歯から外れてロック解除状態となる。このためチューブ部材が前後方向に回動可能な状態となり、チューブ部材と一体にステアリングシャフトも前後方向に回動可能となる。
【0011】
このロック解除状態においてステアリングシャフトを所望の傾斜角度に調整したのち、操作部材を下降位置まで下ろすと、操作部材の係止部によってロック部材がギヤ部の方向に押される。そしてロック部材の嵌合部がギヤ部の歯に噛合うことにより、ロック部材が所望のチルト角に保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1および図2に示したステアリングハンドル装置10は、図3に示すステアリングシャフト11を備えている。ステアリングシャフト11の上部に、従来と同様のハンドルバー12(図4に一部のみ図示する)を取付けるためのハンドルバー取付部13が設けられている。ステアリングシャフト11はその上部側が操縦者に近付くような傾斜角度(チルト角)で後傾している。ステアリングシャフト11の下端にアーム14がねじ15等によって取付けられている。アーム14の先端部に、プッシュプルケーブル等の操向用ケーブル16を接続するためのケーブル接続部14aが設けられている。
【0013】
ステアリングシャフト11は、上部側を構成するアッパシャフト部20と、下部側を構成するロアシャフト部21と、これらアッパシャフト部20およびロアシャフト部21を互いに連結する自在継手22などを含んでいる。自在継手22はステアリングシャフト11の軸線方向中間部に位置している。
【0014】
自在継手22は、ユニバーサルボール25と、ユニバーサルボール25を挟んで互いに回動自在な関節部材26などによって構成され、アッパシャフト部20とロアシャフト部21が自在継手22を中心として互いに屈折できるとともに、アッパシャフト部20とロアシャフト部21とが屈折したまま両者間で回転運動(トルク)を伝達できるようにしている。
【0015】
このステアリングハンドル装置10は、船体側に取付けるハウジング30を有している。ハウジング30は例えばアルミニウムや亜鉛等を主体とする軽合金ダイキャスト製であり、その一部に設けた取付ベース30aの取付孔30bに挿入するボルト(図示せず)によって船体側に固定するようになっている。
【0016】
ハウジング30の左右一対の側壁部31に、それぞれボス部32が設けられており、このボス部32に軸受孔33が形成されている。ハウジング30の内側には、左右の側壁部31間に下記チューブ部材40を挿入するための開口部35が形成されている。
【0017】
ハウジング30の開口部35にチューブ部材40が挿入される。このチューブ部材40は例えば合成樹脂の一体成形品である。チューブ部材40に形成された上下方向に貫通するガイド孔41に前記ステアリングシャフト11が軸回りに回転自在に挿入される。
【0018】
図1に示すようにステアリングシャフト11のロアシャフト部21は、ハウジング30の下部に設けたシャフト挿入孔45を通ってハウジング30の下面から下方に突出している。シャフト挿入孔45の内側に位置するロアシャフト部21の外周部に、シール材としてのオーリング46が設けられており、シャフト挿入孔45から下方の空間(すなわち船体内部側)を防水ゾーンとしている。
【0019】
チューブ部材40の左右両側壁には、それぞれ水平方向に突出する短円筒状の軸50がチューブ本体部51と一体に成形されている。左右一対の軸50はハウジング30の軸受孔33に回転自在に挿入され、枢軸部52を構成している。
【0020】
枢軸部52は、ステアリングシャフト11の自在継手22と対応する位置、すなわち枢軸部52の中心が自在継手22の回動中心(例えばユニバーサルボール25の中心)を通るように設けられている。こうすることにより、チューブ部材40とその内側を通るステアリングシャフト11は、ハウジング30に対して枢軸部52を中心に前後方向に傾動することができ、ステアリングシャフト11の傾斜角度(チルト角)を調整できるようにしている。
【0021】
チューブ部材40の前部にブザー取付部55がチューブ本体部51と一体に形成されている。ブザー取付部55には、エンジンの状態等に応じて鳴動する防水構造のブザー56(図1に示す)が嵌合・保持されるようになっている。
【0022】
チューブ部材40の底面とハウジング30の底壁との間に、ステアリングシャフト11の自重等に抗してステアリングシャフト11を中立位置Nから上昇位置(UP位置)に向って回動上昇させる付勢力を発生するアシストばね58が設けられている。
【0023】
チューブ部材40の後部、すなわち操縦者に近い側に、ギヤ部60がチューブ本体部51と一体に形成されている。ギヤ部60は、枢軸部52のセンタ52aを中心とする円弧Qに沿って上下方向に並ぶ複数の歯61を有している。
【0024】
ハウジング30にロック部材70が設けられている。このロック部材70には前記ギヤ部60と対向する側に、ギヤ部60の複数の歯61のうちチューブ部材40の傾き(すなわちステアリングシャフト11のチルト角)に応じた位置の歯61に噛合うことのできる形状(歯形)の嵌合部71が形成されている。
【0025】
ロック部材70は、水平方向の回動軸72によってハウジング30に前後方向に回動自在に支持されており、嵌合部71がギヤ部60に噛合うロック位置と、嵌合部71がギヤ部60から離れるロック解除位置とにわたって移動できるようになっている。
【0026】
ハウジング30の後部すなわち操縦者寄りの位置に、操作部材80が設けられている。この操作部材80はハウジング30に設けた上下方向のガイド部81に沿って上下方向に移動可能である。操作部材本体82の上部に操縦者が手指を掛けることのできる形状の凹部からなる手掛け部83が形成されている。
【0027】
操作部材80の下部に、水平方向に延びる円柱状の係止部85が操作部材本体82と一体に形成されている。図5に拡大して示すように、係止部85はロック部材70の下部に形成されたカム溝90に挿入されている。カム溝90は、回動軸72から遠い側に位置する前後一対の第1カム面91および第2カム面92と、回動軸72に近い側に位置する前後一対の第3カム面93および第4カム面94とを有し、後述するように各カム面91〜94にわたって係止部85が相対移動できるようになっている。
【0028】
図5に示すように第1カム面91と直角な線分Tは、回動軸72を中心とする円弧Rの接線Sに対して、角度θをもって下方に傾斜した形状である。すなわち係止部85が第1カム面91と第2カム面92との間に入り込む位置するまで操作部材80が降下したとき、つまり操作部材80が下降位置まで移動した状態において、係止部85によってロック部材70の嵌合部71がギヤ部60の方向に押されることにより、嵌合部71と歯61とが噛合うようになっている。
【0029】
また、図6に示すように係止部85が第3カム面93と第4カム面94との間に入り込む位置まで操作部材80が上昇したとき、すなわち操作部材80が上昇位置まで移動した状態において、係止部85によってロック部材70の嵌合部71がギヤ部60の歯61から離脱する方向に移動するようになっている。ハウジング30に設けたばね受け部96と操作部材80との間に、操作部材80を前記下降位置に向って付勢する押しばね97が設けられている。
【0030】
次に上記ステアリングハンドル装置10の作用について説明する。
図5に示すように操作部材80が下降位置にあるとき、操作部材80の係止部85がロック部材70の第1カム面91と第2カム面92との間に位置することにより、ロック部材70の嵌合部71がギヤ部60の方向に押される。このため嵌合部71がギヤ部60の歯61に噛合う。
【0031】
前記ロック状態(図5)において、例えばステアリングシャフト11に前後方向の大きな荷重が入力するなどして、ギヤ部60と嵌合部71とが外れる方向の入力Fがあった場合、第1カム面91が係止部85を押すことにより、第1カム面91の角度θに応じて操作部材80を降下させる方向のモーメントMが発生する。なお、第1カム面91は操作部材80を押し上げる力を発生しなければよいから、カム面91の角度θは0°以上であればよい。
【0032】
このため操作部材80は、下降位置すなわちロック部材70とギヤ部60との噛合いを維持する方向に付勢される。このモーメントMは、前記入力Fが大きくなればなるほど強くなるから、嵌合部71とギヤ部60との噛合いがきわめて強固に維持される。
【0033】
ステアリングシャフト11の傾斜角度(チルト角)を変えるには、図6に示すように操作部材80を手で上昇位置まで引き上げる。こうすることにより、操作部材80の係止部85がロック部材70の第3カム面93と第4カム面94との間まで移動するとともに、ロック部材70の嵌合部71がギヤ部60の歯61から離れる方向に回動上昇するため、嵌合部71と歯61との噛合いが外れる。このため、チューブ部材40が枢軸部52を中心に前後方向に回動可能な状態となり、これに伴いステアリングシャフト11の自在継手22から上のアッパシャフト部20がチューブ部材40と同じ方向に回動可能となる。
【0034】
このロック解除時(図6)、アシストばね58の反発荷重によってステアリングシャフト11およびその装備品等の自重に抗してステアリングシャフト11が上昇位置(UP位置)に向って押し上げられるため、軽い力でチルト角調整を行なうことができるし、ロックを外した瞬間にステアリングシャフト11がいきなり回動降下してしまうような不具合も回避される。
【0035】
前記ロック解除状態において、ステアリングシャフト11のアッパシャフト部20を所望のチルト角に調整すると、チューブ部材40が矢印Wで示す方向に移動する。チルト角を調整したのち、操作部材80を下ろすと、操作部材80の係止部85が再びロック部材70の第1カム面91と第2カム面92との間に移動することになって、ロック部材70の嵌合部71がギヤ部60の方向に押されるため、調整後のチルト角に応じたギヤ部60の歯61に嵌合部71が噛合う。そして係止部材85と第1カム面91とによって、操作部材80が下降位置(ロック状態)に保持される。
【0036】
なお、操作部材80を前記下降位置に戻したときに、嵌合部71と歯61の位置が互いにずれていることにより両者が噛合うことができなくても、ステアリングシャフト11をチルト角方向に少し動かせば、嵌合部71と歯61が対応した時点で、押しばね97の付勢力によって嵌合部71を歯61に噛合わせることができる。
【0037】
この実施形態のステアリングシャフト11のロアシャフト部21は、アッパシャフト部20のチルト角にかかわらず常に一定の傾斜角度に保たれるから、ハンドル操作に伴うアーム14の回動軌跡や操向用ケーブル16の移動軌跡は常に一定の平面を通る。
【0038】
【発明の効果】
請求項1に記載した本発明によれば、操作部材を上昇位置まで引上げるだけの簡単な操作によって、速やかにチルト角を調整することができる状態になるとともに、チルト角調整後は操作部材を下降位置に戻すだけで速やかにロック状態に戻すことができる。そしてハンドル側から入力する荷重に対して大きな強度でロック状態を維持することができる。
【0039】
また本発明のステアリングハンドル装置によれば、ステアリングシャフトの自在継手がチューブ部材に収容され、該チューブ部材の枢軸部が前記自在継手と対応した位置に設けられているため、アッパシャフト部のチルト角を可変設定しても、アームが設けられているロアシャフト部の角度は一定であって、アームや操向用ケーブルが一定の平面上を移動するから、チルト角を調整可能でありながら、アーム周りのスペースが小さくてすみ、ステアリングハンドル装置の下部のコンパクト化を図る上で有利である。
【0040】
請求項3に記載したステアリングハンドル装置によれば、ロック部材の嵌合部をギヤ部から離す方向の入力があったとき、ロック部材のカム面が操作部材を下降位置に向って付勢するため、ロック部材がきわめて強固にロック位置に保持される。
【0041】
請求項4に記載したステアリングハンドル装置によれば、チルト角調整後に操作部材を下降位置に戻したときに、ロック部材の嵌合部とギヤ部との位置がずれていて両者がすぐに噛合うことができなくても、ステアリングシャフトを少し動かせば、両者が対応した時点で押しばねの付勢力によって両者を噛合わせることができる。
【0042】
請求項5に記載したステアリングハンドル装置によれば、ロック部材がロック解除位置にあるとき、アシストばねがステアリングシャフトを中立位置もしくは上昇位置に向って押し上げるため、小さな力で容易にチルト角の調整を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す水上バイク用ステアリングハンドル装置の一部を断面で示す側面図。
【図2】 図1に示されたステアリングハンドル装置の斜視図。
【図3】 図1に示されたステアリングハンドル装置に使われるステアリングシャフトの斜視図。
【図4】 上記ステアリングハンドル装置の一部を断面で示す正面図。
【図5】 上記ステアリングハンドル装置の一部を拡大して示す断面図。
【図6】 上記ステアリングハンドル装置の操作部材を上昇位置まで移動させた状態の断面図。
【図7】 水上バイクの一例を示す斜視図。
【符号の説明】
10…ステアリングハンドル装置
11…ステアリングシャフト
13…ハンドルバー取付部
14…アーム
16…操向用ケーブル
20…アッパシャフト部
21…ロアシャフト部
22…自在継手
30…ハウジング
40…チューブ部材
41…ガイド孔
52…枢軸部
58…アシストばね
60…ギヤ部
61…歯
70…ロック部材
71…嵌合部
80…操作部材
85…係止部
90…カム溝
91…カム面
97…押しばね

Claims (5)

  1. 上部にハンドルバー取付部を有しかつ下部に操向用ケーブルが接続されるアームを有するステアリングシャフトを備えた水上オートバイのステアリングハンドル装置において、
    前記ステアリングシャフトは、上部側のアッパシャフト部と、下部側のロアシャフト部と、アッパシャフト部およびロアシャフト部を互いに傾動可能に連結する自在継手とを有し、
    該ステアリングハンドル装置は、
    船体側に取付けるハウジングと、
    前記ハウジングに対し枢軸部を中心として前後方向に傾動可能に支持されかつ前記ステアリングシャフトを通す上下方向のガイド孔を有するとともに前記枢軸部を中心とする円弧に沿って並ぶ複数の歯からなるギヤ部を有し前記自在継手が収容されかつ前記枢軸部が前記ステアリングシャフトの前記自在継手と対応した位置に設けられているチューブ部材と、
    前記ギヤ部の複数の歯のうち前記チューブ部材の傾斜角度に応じた歯に噛合うロック位置と前記ギヤ部から離れるロック解除位置とにわたって移動可能な嵌合部を有するロック部材と、
    前記ロック部材に係合する係止部を有しかつ前記ロック部材を前記ロック位置に移動させる下降位置と前記ロック部材を前記ロック解除位置に移動させる上昇位置とにわたって操作可能な操作部材と、
    を具備したことを特徴とする水上オートバイのステアリングハンドル装置。
  2. 前記チューブ部材の前記枢軸部のセンタが、前記ステアリングシャフトの前記自在継手の回動中心と対応する位置に設けられ、前記ギヤ部の複数の歯が、前記枢軸部のセンタを中心とする円弧に沿って並んでいることを特徴とする請求項1記載の水上オートバイのステアリングハンドル装置。
  3. 上部にハンドルバー取付部を有しかつ下部に操向用ケーブルが接続されるアームを有するステアリングシャフトを備えた水上オートバイのステアリングハンドル装置において、
    船体側に取付けるハウジングと、
    前記ハウジングに対し枢軸部を中心として前後方向に傾動可能に支持されかつ前記ステアリングシャフトを通す上下方向のガイド孔を有するとともに前記枢軸部を中心とする円弧に沿って並ぶ複数の歯からなるギヤ部を有するチューブ部材と、
    前記ギヤ部の複数の歯のうち前記チューブ部材の傾斜角度に応じた歯に噛合うロック位置と前記ギヤ部から離れるロック解除位置とにわたって移動可能な嵌合部を有するロック部材と、
    前記ロック部材に係合する係止部を有しかつ前記ロック部材を前記ロック位置に移動させる下降位置と前記ロック部材を前記ロック解除位置に移動させる上昇位置とにわたって操作可能な操作部材とを具備し、
    前記ロック部材は、前記嵌合部を前記ギヤ部から離す方向の入力があったときに前記操作部材の係止部を前記下降位置に向って付勢するかまたは前記操作部材を押上げる力を発生させないカム面を有することを特徴とする水上オートバイのステアリングハンドル装置。
  4. 前記操作部材と前記ハウジングとの間に、前記操作部材を前記下降位置に向って付勢する押しばねを設けたことを特徴とする請求項記載の水上オートバイのステアリングハンドル装置。
  5. 前記ハウジングと前記チューブ部材との間に、前記ステアリングシャフトを中立位置もしくは上昇位置に向って回動上昇させる付勢力を発生するアシストばねを設けたことを特徴とする請求項記載の水上オートバイのステアリングハンドル装置。
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