JPH11344243A - エアーシャワー装置 - Google Patents

エアーシャワー装置

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JPH11344243A
JPH11344243A JP10154999A JP15499998A JPH11344243A JP H11344243 A JPH11344243 A JP H11344243A JP 10154999 A JP10154999 A JP 10154999A JP 15499998 A JP15499998 A JP 15499998A JP H11344243 A JPH11344243 A JP H11344243A
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JP
Japan
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air
air shower
dust
chamber
shower device
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Application number
JP10154999A
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English (en)
Inventor
Tomokatsu Utsuki
知克 宇津木
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abandoned legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/16Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by purification, e.g. by filtering; by sterilisation; by ozonisation
    • F24F3/167Clean rooms, i.e. enclosed spaces in which a uniform flow of filtered air is distributed

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵挨除去効率の向上、塵挨の再付着防止、及
び塵挨の混入したエアーのクリーンルーム内への漏れ防
止等を図ることができるエアーシャワー装置を提供する
することを課題とする。 【解決手段】 エアーシャワー室S内の入室者8に向け
てクリーンエアーを吹き出すように配置する複数のエア
ー吹き出し口3を、入室者の周囲を囲む形態で環状に配
置すると共に、各エアー吹き出し口から吹き出すエアー
が入室者の頭部から足下にかけて当たるように、それら
各エアー吹き出し口を上下に移動させるための上下動手
段4を設けた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工場等
におけるクリーンルームへの入口部分などに設備される
エアーシャワー装置の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体、電子部品等を生産するクリーン
ルームの必要なクリーン度雰囲気を保つために、そのク
リーンルームへの入口部分には、従来からエアーシャワ
ー装置が設備されている。
【0003】図16(a)、(b)及び(c)は、従来
の一般的なエアーシャワー装置の構造例を示す正面図、
側面図及び上面図である。これらの図において、1aは
プレフィルター、2はターボファン、3はHEPAフィ
ルター等からなる高性能集塵フィルター、4はエアー吹
き出し口、5a、5bは入室用のドアをそれぞれ示して
いる。
【0004】全ての人はクリーンルームに入室の際、衣
服等に付着した塵挨を落とすためにエアーシャワー室S
に入室する。入室すると、ターボファン2aが作動し、
クリーンエアーがエアー吹き出し口4aから吹き出され
る。クリーンエアーの流れは、まずプレフィルタ1aを
通過し、ターボファン2aによってエアーが加圧され、
高性能集塵フィルタ3aを経由して、エアー吹き出し口
4aから高速のクリーンエアーが吹き出てくる。そし
て、吹き出したクリーンエアーは人体の衣服等に付着し
た塵挨を除去し、再びプレフィルタ1aに吸い込まれて
循環する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のエアーシャワー装置では、その構造上、以下に
述べるような問題がある。
【0006】第1に、クリーンエアーが人体に満遍無く
当たらず塵挨除去効率が悪いという問題である。その理
由は、図示のように、エアー吹き出し口4aが固定式で
あり、一定方向にしかクリーンエアーを吹き出すことが
できないからである。そのため、人が意識的に動くこと
によってクリーンエアーが人体に満遍無く当たるように
工夫しなければならなかった。
【0007】第2に、エアー吹き出し口4aから吹き出
されたクリーンエアー及び除去した塵挨を含むエアーが
エアーシャワー室S内で対流し、衣服等に再付着してし
まう問題である。その理由は、左右の多数のエアー吹き
出し口4aから吹き出すエアーは人体に向かって一定方
向にのみ吹き出すために、エアーどうしの衝突が起こ
り、上下方向に加えて特に左右方向の対流現象が発生し
やすくなるからである。
【0008】第3に、ドア5b等の隙間からクリーンル
ーム側に、塵挨の混入した汚染されたエアーが漏れ出て
しまう恐れがあることである。その理由は、エアー吹き
出し口4aから高速のエアーが吹き出している状態で
は、エアーシャワー室S内がクリーンルーム内の雰囲気
に対して陽圧となっているためである。
【0009】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、塵挨除去効率の向上、塵挨の再付着防止、
及び塵挨の混入したエアーのクリーンルーム内への漏れ
防止等を図ることができるエアーシャワー装置を提供す
ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、エアーシャワー室内の入室者に向けて
クリーンエアーを吹き出すように配置する複数のエアー
吹き出し口を、入室者の周囲を囲む形態で環状に配置す
ると共に、各エアー吹き出し口から吹き出すエアーが入
室者の頭部から足下にかけて当たるように、それら各エ
アー吹き出し口を上下に移動させるための上下動手段を
設けた構成とした。これにより、入室者に対してクリー
ンエアーを満遍無く当てて、塵挨除去効率を良くするこ
とができる。しかも、入室者の周囲を囲むように複数の
エアー吹き出し口があって上下に移動するので、入室者
が意識的に動く必要もなくなる。
【0011】また、本発明では、エアー吹き出し口は、
入室者の周囲を囲む大きさのリング部材に対してそのリ
ング部材の周方向に間隔をおいて配置され、リング部材
は、内部にクリーンエアーの流路を有し、その流路に各
エアー吹き出し口が連通し、リング部材が上下に移動す
る構成とすることもできる。こうすることで、各エアー
吹き出し口を同時に上下移動させることができる上に、
構造の簡易化も併せて図ることができる。
【0012】また、本発明では、各エアー吹き出し口を
斜め下方に向けた構成とすることもできる。斜め下方に
向けることで、クリーンエアーの流れを積極的に上から
下に向かせることができるからである。この流れによ
り、空気の左右方向の対流を少なくし、入室者に対する
塵挨の再付着を効果的に防止することができる。
【0013】また、本発明では、エアーシャワー室の天
井側に、下方に向けてクリーンエアーを吹き出すための
ダウンフローユニットを各エアー吹き出し口とは別途に
配置するのも大変好ましい。なぜなら、空気の上下方向
の流れをさらに積極的に行わせることができるからであ
る。
【0014】また、本発明では、エアーシャワー室の床
下に排気バッファ室を設けると共に、その排気バッファ
室をエアーシャワー室に対して負圧にする排気ユニット
を設け、エアーシャワー室から排気バッファ室への空気
流路の途中にプレフィルタを配置した構成とするのも大
変好適である。これにより、エアーシャワー室の空気の
流れを下方へ強制的に導くことができる他、エアーシャ
ワー室内の塵挨を含む空気が隣接するクリーンルーム等
へ漏れ出るのも防止される。
【0015】また、本発明では、リング部材をその周方
向に高速回転させるための回転駆動装置を設けた構成と
することもできる。このように構成することで、リング
部材のエアー吹き出し口から吹き出されるエアーが回転
してサイクロンとなり、塵挨除去効果が更に向上する。
【0016】また、本発明では、複数のエアー吹き出し
口を、下面開口のドーム部材の内面側に配置し、そのド
ーム部材を上下移動可能に構成することもできる。その
場合、ドーム部材は、入室者全体を上から覆う大きさに
するのが大変好適である。なぜなら、ドーム部材内から
吹き出されるエアーを全て排気バッファ室へと導くこと
が可能になるため、エアーシャワー室の外部へ汚染され
たエアーが流れないようにすることができるからであ
る。
【0017】また、本発明では、プレフィルタを、エア
ーシャワー室の床のドーム部材の直下に配置し、かつ、
プレフィルタの平面形状をドーム部材の降下時にドーム
部材の下面開口で覆われる大きさに設定してある構成と
することもできる。そうすれば、ドーム部材内のエアー
を排気バッファ室へと導く作用をより確実に行わせるこ
とができる。
【0018】さらに、本発明では、エアーシャワー室内
の入室者に向けて塵挨除去用のクリーンエアーを吹き出
し、除去した塵挨を含むエアーをエアーシャワー室下部
のプレフィルターを経由して外部に排気するエアーシャ
ワー装置であって、エアーシャワー室を陽圧室と陰圧室
とに分けて上下に配置し、下方の陰圧室に、入室者を上
方の陽圧室に向けて移動させる鉛直昇降手段を配置し、
陽圧室の床近くに、鉛直昇降手段による陽圧室への入室
者に対してその周囲からクリーンエアーを吹き付けるた
めの複数のエアー吹き出し口を配置し、さらに陽圧室の
上部に、クリーンエアーを下方に向けて吹き出すエアー
吹き出し口を配置した。
【0019】このように、エアーシャワー室を陽圧室と
陰圧室とに分け、それらの中間に配置した吹出口からク
リーンエアーを移動中の入室者に吹き付け、天井からは
常時ダウンフロー、下部から常時排気とすることによ
り、気流の乱れを小さくし、これにより塵挨の再付着防
止を効果的に図ることができる。また、このように二段
構造の縦長としたことにより、建坪率に有利な小面積の
エアーシャワー装置を構成することが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0021】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係るエアーシャワー装置の断面図であり、図
2はその上面図、図3はリング部材の拡大図、図4は図
3のA−A線に沿った断面図である。
【0022】これらの図において、1はエアーシャワー
ユニット本体であり、その内部にエアーシャワー室Sが
形成されている。エアーシャワー室Sの天井側には、ク
リーンエアーの吹出口3を多数設けた可動式のリング部
材2が水平状態に配置されている。
【0023】このリング部材2は、図3及び図4に示す
ように、全体が円形のリング状で内部にクリーンエアー
の流路2Aを有する。そして、この流路2Aに対して各
エアー吹き出し口3が連通している。各エアー吹き出し
口3は、リング部材2の内周側に水平方向に向いて開口
しており、かつ、リング部材2の周方向に間隔をおいて
配置されている。
【0024】さらに、リング部材2は、上下駆動軸4に
支持されていて、エアーシャワー室S内を上下に移動可
能に構成されている。上下駆動軸4の内部にはエアー供
給路9があり、このエアー供給路9は、上下駆動軸4と
リング部材2との連結部9Aを介して流路2Aに連通し
ている。
【0025】リング部材2の内径は、図2に示すように
入室者(人体)8の周囲を囲むことができる大きさであ
る。したがって、全てのエアー吹き出し口3から吹き出
されるエアーは入室者8に向かって流れる。
【0026】エアーシャワー室Sの下部には、プレフィ
ルタ5が配置され、その下に排気バッファ室6が設けら
れている。プレフィルタ5は、特に明示しないが、入室
者が立つことが可能な例えばグレーチングなどの床面を
兼ねる補強材により保護された状態で組み込まれてい
る。
【0027】排気バッファ室6には、排気ユニット7が
接続され、排気バッファ室6を負圧に保持できるように
している。これにより、エアーシャワー室S内の空気
は、プレフィルタ5に吸い込まれ、排気バッファ室6を
経由して外部に排出される。
【0028】この実施形態によれば、エアーシャワー室
S内に人が入室し、所定の位置に直立すると、上下駆動
軸4によりリング部材2が下方に降りてくる。同時にエ
アー吹き出し口3からクリーンエアーが高速で吹き出さ
れる。リング部材2は足下近くまで順次降りてくる。こ
れにより、人体8の外周を360度、頭から脚まで吹き
付けて塵挨を除去する。除去した塵挨を含む汚染された
エアーは、塵挨を補足するためのプレフィルタ5を通過
し、排気バッファ室6へと流れ、排気ユニット7により
外部に排出される。
【0029】このように、入室者8に対してクリーンエ
アーを満遍無く当てて、塵挨除去効率を極めて良好にす
ることができる。しかも、入室者8の周囲を囲むように
複数のエアー吹き出し口3があって上下に移動するの
で、入室者が意識的に動く必要もなくなる。また、入室
者8の周囲を囲む大きさのリング部材2に対してエアー
吹き出し口3を設け、内部の流路2Aに連通させている
ので、各エアー吹き出し口3を同時に上下移動させるこ
とができる上に、各エアー吹き出し口3と流路2Aとを
独立して設けなくて良いので、構造の簡易化も併せて図
ることができる。
【0030】さらに、排気バッファ室6と排気ユニット
7により、エアーシャワー室S内の空気の流れを下方へ
強制的に導くことができる。これにより、エアーシャワ
ー室S内を陰圧にし、エアーシャワー室S内の塵挨を含
む空気が、ドアd等の隙間から隣接するクリーンルーム
等へ漏れ出るのを防止できる。
【0031】(第2の実施形態)図5〜図8は、本発明
の第2の実施形態を示す。図5はエアーシャワー装置の
断面図であり、図6はその上面図、図7はリング部材の
拡大図、図8は図7のB−B線に沿った断面図である。
【0032】この実施形態に係るエアーシャワー装置に
おいても、エアーシャワーユニット本体10の内部にエ
アーシャワー室Sが形成され、その天井側にはクリーン
エアーの流路11A、エアー吹き出し口12を有するリ
ング部材11が配置されている。リング部材11は、上
下駆動軸13に支持されていて、エアーシャワー室S内
を上下に移動可能であり、その内部にはエアー供給路1
8があり、流路11Aに連通している。リング部材11
の内径は、入室者(人体)17の周囲を囲むことができ
る大きさである。
【0033】エアーシャワー室Sの下部には、プレフィ
ルタ14が配置され、その下に排気バッファ室15が設
けられている。排気バッファ室15には、排気ユニット
16が接続され、排気バッファ室15を負圧に保持でき
るようにしている。
【0034】この第2の実施形態では、エアー吹き出し
口12を、リング部材11の内周側に間隔をおいて複数
設けている点については第1の実施形態と同様である
が、そのエアー吹き出し口12の向きが斜め下方に向い
ている点に大きな特徴がある。さらに、エアーシャワー
室Sの天井部分に、クリーンエアーを下方へ吹き出すエ
アーダウンフローユニット19を設けている点にも特徴
がある。このエアーダウンフローユニット19は、リン
グ部材11よりも上方へ設けている。
【0035】エアー吹き出し口12を、このように、斜
め下方に向けたことで、クリーンエアーの流れを積極的
に上から下に向かせて流すことができる。この流れによ
り、空気の左右方向の対流を少なくし、入室者17に対
する塵挨の再付着を効果的に防止することができる。
【0036】また、エアーシャワー室Sの天井側に、下
方に向けてクリーンエアーを吹き出すためのダウンフロ
ーユニット19を別途に配置したことで、空気の上下方
向の流れをさらに積極的に行わせつつ、気流の乱れを少
なくすることができる。
【0037】(第3の実施形態)図9及び図10は、本
発明の第3の実施形態を示す。図9はエアーシャワー装
置の断面図であり、図10はその上面図である。
【0038】この実施形態に係るエアーシャワー装置に
おいても、エアーシャワーユニット本体20の内部にエ
アーシャワー室Sが形成され、その天井側には多数のエ
アー吹き出し口22を有するリング部材21が配置され
ている。リング部材21は、その内部に各エアー吹き出
し口22に連通する流路21Aを有する。リング部材2
1は、回転軸23に支持されていて、図示しない回転駆
動装置によってエアーシャワー室S内で高速回転可能に
構成されている。
【0039】回転軸23の内部にはエアー供給路25が
あり、流路21Aに連通している。リング部材21の内
径は、入室者(人体)30の周囲を囲むことができる大
きさである。エアーシャワー室Sの下部には、プレフィ
ルタ27が配置され、その下に排気バッファ室28が設
けられている。排気バッファ室28には、排気ユニット
29が接続され、排気バッファ室28を負圧に保持す
る。
【0040】この第3の実施形態の大きな特徴点は、リ
ング部材21が上下動する代わりに回転方向24に高速
回転することである。これにより、リング部材21の各
エアー吹き出し口23から吹き出されるエアーは、いわ
ゆる渦巻き状のサイクロンとなる。回転スピードとして
は、例えば500〜5000rpm/sec程度に設定
される。
【0041】高速回転によりサイクロンエネルギーを持
ったエアーは、人体30の頭から足までを取り巻くよう
に吹き付ける。これと同時に、人体の衣服等から塵挨を
除去した汚染されたエアーは塵挨をトラップするための
プレフィルター27を通過し、排気バッファ室28へと
流れ、排気ユニット29により外部へ排出される。
【0042】この実施の形態によれば、リング部材21
を回転させ、エアーにサイクロンエネルギーを持たせる
ことにより、エアーは人体を取り巻くように満遍なく当
たるため、衣服等に付着した塵挨を効率よく除去できる
効果が得られる。ここで、リング部材21としては、回
転に加えて上下動する構成としても良い。
【0043】(第4の実施形態)図11及び図12は、
本発明の第4の実施形態を示す。図11はエアーシャワ
ー装置の断面図であり、図12はその上面図である。
【0044】この実施形態に係るエアーシャワー装置で
は、エアーシャワーユニット本体40の内部にエアーシ
ャワー室Sが形成され、その天井側には多数のエアー吹
き出し口42を有するドーム部材41が配置されてい
る。ドーム部材41は、その内部に各エアー吹き出し口
42に連通する流路41Aを有する。ドーム部材41
は、上下移動軸43に支持されている。上下移動軸43
は、図示しない駆動装置によってドーム部材41を上下
に移動させる。
【0045】上下移動軸43の内部にはエアー供給路4
4があり、流路41Aに連通している。ドーム部材41
の内径は、入室者(人体)47の周囲を囲むことができ
る大きさである。また、ドーム部材41の天井高さは、
入室者47の身長よりも高くしている。これにより、ド
ーム部材41を入室者47にすっぽりと被せることがで
きる。
【0046】エアーシャワー室Sの下部には、プレフィ
ルタ45が配置され、その下に排気バッファ室48が設
けられている。排気バッファ室48には、排気ユニット
46が接続され、排気バッファ室48を負圧に保持す
る。プレフィルタ45については、ここでは、ドーム部
材41を降下させてプレフィルタ45上に位置させた状
態において、そのドーム部材41の下面開口部で囲まれ
る範囲内にプレフィルタ45が収まるように(同径以下
となるように)配慮している。これは、ドーム部材41
内のエアーがエアーシャワー室S内に漏れ出ることな
く、直接プレフィルタ45、排気バッファ室48を経由
して排気されるようにするためである。
【0047】したがって、この点を充足できれば、プレ
フィルタ45の平面形状や大きさは左右されない。たと
えばプレフィルタ45への排気口をグレーチングの形状
等によって形成し、その排気口がドーム部材41の下面
開口部で囲まれるように設計することも可能である。
【0048】この実施形態によれば、エアーシャワー室
S内に人が入室し、所定の位置(プレフィルタ45の領
域のグレーチング上)に直立すると、ドーム部材41が
上下移動軸43により下方向へ移動し、人体47を覆
う。次に、ドーム部材41のエアー吹き出し口42から
クリーンエアーが高速で吹き出す。同時に人体47の衣
服等から除去した塵挨を含む汚染されたエアーは、塵挨
をトラップするためのプレフィルター45を通過し、排
気バッファ室48へと流れ、排気ユニット46により外
部へ排出される。
【0049】このとき、排気を行うためのプレフィルタ
45の部分(床下部分)は、ドーム部材41の下面開口
部分と同径以下であり、しかも、下面開口部分がプレフ
ィルタ45上に密着状態で位置する形態となるので、ド
ーム部材41内のエアーは乱流を生じすることなく円滑
かつ強制的に排出される。これにより汚染されたエアー
が外部に漏れ出ることや塵挨が再付着することを効果的
に防止することができる。
【0050】(第5の実施形態)図13〜図15は、本
発明の第5の実施形態を示す。図13はエアーシャワー
装置の断面図であり、図14は吹き出しユニットの上面
図、図15はその断面図である。
【0051】この実施の形態では、縦長にしたエアーシ
ャワーユニット本体50内のエアーシャワー室Sが、陰
圧室57と陽圧室55とに分けられて、上下に配置され
ている。まず、下方の陰圧室57には、エレベータ(テ
ーブル)58、そのエレベータ58を図示しない駆動装
置で上下させるためのエレベータ軸59を含む鉛直昇降
手段が設けられている。陰圧室57の床下にはプレフィ
ルタ60、排気バッファ室63、排気ユニット61が配
置されている。
【0052】エレベータ58の表面は、通常時は陰圧室
57の床面とほぼ同一レベルとなるように、床64に開
けた開口65内に位置させている。この開口65は、プ
レフィルタ60へのエアー排気口としての機能も有す
る。もちろん床64の必要な部分は排気を考慮したグレ
ーチング等により構成されている。エレベータ軸59は
プレフィルタ60を貫通して下方に延びている。
【0053】一方、陽圧室55には、その床面近くにク
リーンエアーの吹き出しユニット52が配置されてい
る。この吹き出しユニット52は、図14及び図15に
示すように、クリーンエアーの流路52A、及びそれに
連通する多数のエアー吹き出し口53を有する環状部材
52Bと、ターボファン54とを備える。各エアー吹き
出し口53はエレベータ58上の入室者62に向かって
エアーを吹き出すようにしている。環状部材52Bは、
人体62の少なくとも周囲を囲むことができる大きさに
構成される。
【0054】51は陽圧室55の天井側に配置された高
性能集塵フィルタであり、クリーンエアーをダウンフロ
ーの形態で吹き出す。56はドアdを介して配置された
クリーンルームを示している。
【0055】この実施形態においては、陰圧室57内
で、エレベータ58上に直立すると、エレベータ軸59
の作動により上方向へ移動する。これと同時にターボフ
ァン54より送られてくるエアーがエアー吹き出し口5
3から吹き出し、人体62に吹き付ける。その吹き付け
は、エレベータ上の人体が吹き出しユニット52部分を
通過する際に、頭から足下まで満遍なく行われる。
【0056】一方、陽圧室55内では、天井に設置され
た高性能集塵フィルタ51を介してクリーンなエアーが
常時ダウンフローされている。このエアーにより気流は
陰圧室57へと流れる。さらに、陰圧室57へ流れ込ん
だエアーはプレフィルタ60を介し、常時作動している
排気ユニット61により外部へ排気される。この一連の
動作が終了した時点で、入室者はドアdを開けてクリー
ンルーム56へと移動する。
【0057】この実施形態によれば、エアーシャワー室
Sを陽圧室55と陰圧室57とに分け、それらの中間に
クリーンエアーの吹き出しユニット52を配置し、常時
ダウンフロー、常時排気とすることにより、気流の乱れ
を小さくし、これにより塵挨の再付着防止を図ることが
できる。また、このように二段構造の縦長としたことに
より、建坪率に有利な小面積のエアーシャワー装置を構
成することが可能になる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、塵挨除
去効率の向上、塵挨の再付着防止、及び塵挨の混入した
エアーのクリーンルーム内への漏れ防止等を図ることが
できるといった、従来技術からは得られない優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るエアーシャワー
装置の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るエアーシャワー
装置の上面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るリング部材の拡
大図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るリング部材を示
す図3のA−A断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るエアーシャワー
装置の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るエアーシャワー
装置の上面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るリング部材の拡
大図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るリング部材を示
す図7のB−B断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るエアーシャワー
装置の断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るエアーシャワ
ー装置の上面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係るエアーシャワ
ー装置の断面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係るエアーシャワ
ー装置の上面図である。
【図13】本発明の第5の実施形態に係るエアーシャワ
ー装置の断面図である。
【図14】本発明の第5の実施形態に係る吹き出しユニ
ットの上面図である。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る吹き出しユニ
ットの断面図である。
【図16】従来のエアーシャワー装置を示すもので、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図であ
る。
【符号の説明】
1、10、20、40、50 エアーシャワーユニット
本体 2、11、21 リング部材 3、12、22、42、53 エアー吹き出し口 4 上下駆動軸 5、14、27、45、60 プレフィルタ 6、15、28、48、63 排気バッファ室 7、16、29、46、61 排気ユニット 8、17、30、47、62 人体(入室者) 9、18、25、44、エアー供給路 2A、11A、21A、41A、52A 流路 52B 環状部材 64 床 65 開口 S エアーシャワー室

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアーシャワー室内の入室者に向けて塵
    挨除去用のクリーンエアーを吹き出すように配置する複
    数のエアー吹き出し口を有し、除去した塵挨を含むエア
    ーをエアーシャワー室下部のプレフィルターを経由して
    外部に排出するエアーシャワー装置であって、前記各エ
    アー吹き出し口を、前記入室者の周囲を囲む形態で環状
    に配置すると共に、各エアー吹き出し口から吹き出すエ
    アーが入室者の頭部から足下にかけて当たるように、そ
    れら各エアー吹き出し口を上下に移動させるための上下
    動手段を設けたことを特徴とする、エアーシャワー装
    置。
  2. 【請求項2】 前記エアー吹き出し口は、前記入室者の
    周囲を囲む大きさのリング部材に対してそのリング部材
    の周方向に間隔をおいて配置され、前記リング部材は、
    内部にクリーンエアーの流路を有し、その流路に前記各
    エアー吹き出し口が連通し、前記リング部材が上下に移
    動することを特徴とする、請求項1記載のエアーシャワ
    ー装置。
  3. 【請求項3】 前記各エアー吹き出し口を斜め下方に向
    けたことを特徴とする、請求項1又は2記載のエアーシ
    ャワー装置。
  4. 【請求項4】 前記エアーシャワー室の天井側に、下方
    に向けてクリーンエアーを吹き出すためのダウンフロー
    ユニットを配置したことを特徴とする、請求項1〜3の
    何れかに記載のエアーシャワー装置。
  5. 【請求項5】 前記リング部材をその周方向に高速回転
    させるための回転駆動装置を設けたことを特徴とする、
    請求項2又は3記載のエアーシャワー装置。
  6. 【請求項6】 前記エアー吹き出し口を、下面開口のド
    ーム部材に配置し、そのドーム部材を上下移動可能に構
    成したことを特徴とする、請求項1記載のエアーシャワ
    ー装置。
  7. 【請求項7】 前記エアーシャワー室の床下に排気バッ
    ファ室があり、排気バッファ室は、その排気バッファ室
    を前記エアーシャワー室に対して負圧にする排気ユニッ
    トを備え、前記エアーシャワー室から排気バッファ室へ
    の空気流路の途中にプレフィルタを配置したことを特徴
    とする、請求項1〜6の何れかに記載のエアーシャワー
    装置。
  8. 【請求項8】 前記プレフィルタを、前記エアーシャワ
    ー室の床の前記ドーム部材の直下に配置し、かつ、プレ
    フィルタの平面形状を前記ドーム部材の降下時にドーム
    部材の下面開口で覆われる大きさに設定してあることを
    特徴とする、請求項6又は8に記載のエアーシャワー装
    置。
  9. 【請求項9】 エアーシャワー室内の入室者に向けて塵
    挨除去用のクリーンエアーを吹き出し、除去した塵挨を
    含むエアーをエアーシャワー室下部のプレフィルターを
    経由して外部に排気するエアーシャワー装置であって、
    前記エアーシャワー室を陽圧室と陰圧室とに分けて上下
    に配置し、前記下方の陰圧室に、入室者を上方の陽圧室
    に向けて移動させる鉛直昇降手段を配置し、前記陽圧室
    の床近くに、鉛直昇降手段による陽圧室への入室者に対
    してその周囲からクリーンエアーを吹き付けるための複
    数のエアー吹き出し口を配置し、さらに陽圧室の上部
    に、クリーンエアーを下方に向けて吹き出すエアー吹き
    出し口を配置したことを特徴とする、エアーシャワー装
    置。
JP10154999A 1998-06-03 1998-06-03 エアーシャワー装置 Abandoned JPH11344243A (ja)

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