JP4713239B2 - バイオ関係実験室用のエアシャワ装置 - Google Patents
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図7において、送気ファンの作動により、圧力空気は噴射ノズルからエアシャワ室内に噴射され、エアシャワ室内の空気は、吸引孔から吸引され、送気ファンにより送り出され、これを繰り返す。この際、シャッタを適宜調整し空気排出孔の開口度を調整し、空気の一部を外部に排出することにより噴射ノズルからエアシャワ室内に吹込まれる空気量は、送気ファンにより吸引される空気量より減少する。即ちエアシシャワ室内は負圧となる。排出孔の開口度を調整することにより負圧々力を任意に調整することができる。
図8において、空気給送手段は、エアシャワ用の空気を外部から吸入し、空気給送口を介してエアシャワ室に給送する。一方、空気吸出手段は、エアシャワ室内の塵埃等を含む空気を空気吸出手段介して吸出するとともに、フィルタによって塵埃等を吸着し、吸出空気をエアシャワ装置の外部に排出する。この場合、空気給送手段によって、エアシャワ室に給送される空気量よりも、空気吸出手段によってエアシャワ室から吸出される空気量が多くなるように構成して、エアシャワ室内を負圧状態とし、外部の空気をエアシャワ室内に流入させる。
図9において、エアシャワ装置は、エアシャワ室、層流噴出用ファン、エアシャワ噴射用ファン及び排気用ファン等から構成され、天井チャンバーには、層流噴出用ファンが接続され、エアシャワ室の側壁には、略水平にエアシャワを噴射するノズルが多数配設され、多数の排気孔が形成され、各排気孔は、排気ダクトに連通している。エアシャワ室の床面には、略全面に排気孔が形成され、排気用ファンが接続されている。
図10を参照すると、滅菌作業後、残留ガスを含む空気は、換気手段によって徐々に外気と入れ替えられて、残留ガス濃度が希釈される。即ち、圧力室において、清浄空気がジェット気流吹出口からシャワ室へ吹き出されると共に、その一部が吹出口から外部に吹き出され、吹出口から外部に空気が排出されると、その分だけ循環通路を循環する空気の圧力が低下するので、吸込口から下部室内に外部の空気が吸い込まれる。これにより、残留ガスを含む空気が外部の空気と混ぜられて残留ガスが希釈され、フィルタ室から圧力室へ送られる。なお、吹出口からの排出空気量及び吸込口からの吸入空気量の調整は、ダンパ兼シャッタの開度を調整して行うことが記載されている。
図11において、エアシャワ装置の入口のドアにセンサを設置しており、エアシャワ室内の進行方向に対し複数のセンサを設け、出口側のドアにもセンサを設けている。このように設置した場合、作業者がエアシャワ室内に入る際に、ドアを開けると同時にドアのセンサが働き、入口側のノズルが入口側を向きエアジェットが作動し、入室者に向かって気流を吹きつける。次に、入口側でノズルとノズルの間に設置したセンサを遮ることによりノズルがエアシャワ室内中央に移動した作業者を追尾し、背面にエアを浴びせる。最後にエアが止まり、エアシャワ室内からクリーン側に退室する時に出口側のドアに設けられたセンサが動作することによってエアシャワ室内の全ノズルが再び正面を向き、待機状態に入る。
本体ケース1および本体ケース2と天井ケース3で門型に形成し、さらに入口側ドア4(ダーティ側)と出口側ドア5(クリーン側)を設け、エアシャワ室内を形成する。本体ケース内部にエアジェット気流を形成する為のファンモータ6を設置する。エアジェット気流の給気口として、室内側吸込み口7と室外側吸込み口8を設ける。室外側吸込み口8には電気的または機械的に開閉可能なダンパを設ける。入口側ドア4開放時は室外側吸込み口8も同時に開放し、空気を取り込む。エアシャワ室外から空気を取り入れることによりエアシャワ室内は陽圧となり、入口の開口より空気がエアシャワ室外へ流れ出し、クリーンルーム内へのじん埃流入を防止する。
前記の実施例1のエアシャワ装置にファンモータ6以外にエアシャワ室外から空気を取込むファンモータ10を設け、入口側ドア開放中ファンモータ10を作動させ、エアシャワ室内へ排気することによりエアシャワ室内を陽圧にし、エアシャワ室外へ空気を流れ出させ、エアシャワ室内へのじん埃流入を防止する。
また、エアシャワ室内への排気する空気はフィルタによりじん埃を捕集したクリーンな空気とするか、室外吸込み口をクリーンルーム内に面するように設置し、クリーンな空気をエアシャワ室内に供給することにより、エアシャワ室内のじん埃流入防止と同時にエアシャワ室内の清浄度維持も行える。
本体ケース1および本体ケース2と天井ケース3で門型に形成し、さらに入口側ドア4と出口側ドア5を設け、エアシャワ室内を形成する。本体ケース内部にエアジェット気流を形成するファンモータ6を設置する。エアジェット気流を形成する空気はエアシャワ室内に設けた吸込み口7から給気され、エアジェット吹出しノズル11から吹出される。
図4に示すフロー図の通り、エアシャワの動作にそれぞれ連動し、エアシャワ室内を陽圧状態、室内循環状態、負圧状態に切り替えることにより、作業者がクリーンルーム内に入室する進行方向と逆の気流を形成し、クリーンルーム内へのじん埃の流入を防止する。
実施例4では、実施例1と同様に、エアジェット気流の給気口として、室内側吸込み口7と室外側吸込み口8を設ける。室外側吸込み口8には電気的または機械的に開閉可能なダンパを設けている。
また、エアジェット吹出しノズルを閉鎖して、エアジェットを作動して、室内側の給気口から空気を吸引することにより、エアシャワ室内を負圧の準備状態とすることも可能であり、バイオ関係の実験室の場合に、入口側ドアからの菌等の漏洩を防止することもできる。
実施例4では、実施例1と同様に、エアジェット気流の給気口として、室内側吸込み口7と室外側吸込み口8を設ける。室外側吸込み口8には電気的または機械的に開閉可能なダンパを設けている。
2 本体ケース
3 天井ケース
4 入口側ドア
5 出口側ドア
6 ファンモータ
7 室内側吸込口(給気口)
8 室外側給気口
9 メインフィルタ
10 給気補助ファンモータ
11 エアジェット吹出ノズル(排気口)
12 室外側排気口
14 制御装置
15 監視センサ
Claims (1)
- エアシャワ装置の室内からクリーンルームに入室する出口側ドアと、前記エアシャワ装置の室内に入室する入口側ドアとが設けられ、
前記エアシャワ装置の室内をケース及び前記出口側ドア、入口側ドアで囲み、前記エアシャワ装置の室内と室外とを仕切られたエアシャワ装置に関し、
エアジェット気流を形成させるファンモータと、
前記エアジェット気流を形成する空気を前記ファンモータが給気する給気口を前記エアシャワ装置の室内及び室外に設け、
前記エアジェット気流を前記ファンモータが吹き出す吹出し口である排気口を前記エアシャワ装置の室内及び室外に設け、
且つ前記給気口及び前記排気口をダンパ等で開閉し、
また、前記給気口から給気された空気からじん埃を捕集するフィルタを備え、
(a)前記エアシャワ装置の室内から前記クリーンルームに入室する際の前記出口側ドア開放時、
前記排気口を閉鎖し、前記エアシャワ装置の室外側の前記給気口から空気を吸引して、前記フィルタによってじん埃を捕集した空気を前記エアジェット気流として前記エアシャワ装置の室内を陽圧にし、前記クリーンルーム内に流れ出しても、前記クリーンルームの清浄度は維持できるようにし、
且つ、前記出口側ドアからの菌等の漏洩を防止するように制御し、
(b)前記エアシャワ装置の室内から外部へ出る際の前記入口側ドア開放時、
前記エアジェット気流の吹出し口である前記排気口を開放して、前記エアシャワ装置の室内側の前記給気口から空気を吸引して、前記フィルタによってじん埃を捕集した空気を前記エアジェット気流とし、前記エアシャワ装置の室内を負圧にし、
前記エアシャワ装置の室内から外部への菌等の漏洩を防止するように制御することを特徴とするバイオ関係実験室用のエアシャワ装置。
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