JP2021025691A - エアシャワー装置 - Google Patents

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正司 吉川
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博美 岩倉
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【課題】本発明は、清浄度をより上げることができるエアシャワー装置を提供する。【解決手段】本発明のエアシャワー装置AS1は、エアシャワー室と、エアシャワー室から空気を取り込み、この取り込んだ空気を加圧および清浄化してエアシャワー室へ送り込む第1流路と、第1流路中に配置され、前記空気の前記加圧を行うための第1ファンと、第1ファンの吸い込み側に設けられ、第1流路内と外部とを連通する連通部の一例としての吸込み開口部2と、前記連通部を開閉するための開閉部材の一例としての板状部材5とを備え、前記開閉部材の板状部材5は、前記加圧および清浄化した加圧空気をエアシャワー室へ送り込んでいるエアシャワー時のみ前記連通部の吸込み開口部2を開ける。【選択図】図1

Description

本発明は、空気を吹き付けることによって、人や物品等の対象体に付着している塵埃を吹き飛ばすエアシャワー装置に関する。
エアシャワー装置は、例えばクリーンルーム等のコンタミネーションコントロール(清浄度管理)を実施している制限領域の出入り箇所に設置され、空気を風速25m/s以上で吹き付けて人や物品等の対象体に付着している塵埃を吹き飛ばすことによって、前記塵埃の前記制限領域への進入を抑制している。
このようなエアシャワー装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、エアシャワー室の天井や側壁に設けられた噴出ノズルから、ファンによって加圧された加圧空気(エアジェット)を吹き出し、これによって人や物品等の対象体に付着している塵埃を吹き飛ばす。この吹き飛ばされた塵埃は、エアシャワー装置の備えるフィルタによって捕集されることによって清浄化され、この清浄化された空気は、前記ファンによって加圧され、再度、前記噴出ノズルから吹き出される。エアシャワー装置は、このように空気をエアシャワー装置内で循環させている。
特開2018−136081号公報
ところで、エアシャワー室には、通常、出入り口となる開口部と、前記開口部を開閉するための、例えばヒンジドアやスライドドア等のドア(扉)が設けられている。これら前記開口部の内周面と前記ドアの外周面との間に隙間があるため、この隙間によって空気が出入りして気密性が高くない。このような前記エアシャワー室に、加圧空気が吹き込まれると、前記エアシャワー室が負圧になるという新たな知見が得られ、この負圧により前記エアシャワー室内に汚れた空気が流入してしまい、清浄度を劣化させているという新たな知見が得られた。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、清浄度をより上げることができるエアシャワー装置を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかるエアシャワー装置は、エアシャワー室と、前記エアシャワー室から空気を取り込み、前記取り込んだ空気を加圧および清浄化して前記エアシャワー室へ送り込む第1流路と、前記第1流路中に配置され、前記空気の前記加圧を行うためのファンと、前記ファンの吸い込み側に設けられ、前記第1流路内と外部とを連通する連通部と、前記連通部を開閉するための開閉部材とを備え、前記開閉部材は、前記加圧および清浄化した加圧空気を前記エアシャワー室へ送り込んでいるエアシャワー時のみ前記連通部を開ける。好ましくは、上述のエアシャワー装置において、前記開閉部材が前記連通部を開閉するように駆動する駆動部をさらに備える。好ましくは、上述のエアシャワー装置において、前記開閉部材は、前記ファンによって生じる吸込み圧によって前記連通部を開くように動く。
このようなエアシャワー室は、エアシャワー時のみ連通される連通部を備えるので、後述するように、エアシャワー室内のエアをより清浄化でき、清浄度をより上げることができる。
他の一態様では、上述のエアシャワー装置において、前記エアシャワー室は、ダーディ側で出入り口となるダーディ側開口部と、前記ダーディ側開口部を開閉するためのダーディ側ドアとを備え、前記ダーディ側ドアは、ガラリを備える。
このようなエアシャワー装置は、ダーディ側ドアがガラリを備えるので、人や物品等の対象体に付着していてエアシャワーで吹き飛ばされた塵埃を含む空気をダーティ側へ流すことができる。
他の一態様では、これら上述のエアシャワー装置において、前記第1流路は、前記エアシャワー室の側方から、前記加圧および清浄化を行った加圧空気を前記エアシャワー室へ送り込み、前記エアシャワー室から空気を取り込み、前記取り込んだ空気を整流化して前記エアシャワー室の上方から送り込む第2流路をさらに備える。好ましくは、上述のエアシャワー装置において、除菌機能を有する除菌ガスを前記第2流路に送り込む除菌処理部をさらに備える。
このようなエアシャワー室は、第2流路をさらに備えるので、後述するように、エアシャワー室内のエアをさらにより清浄化できる。
本発明にかかるエアシャワー装置は、清浄度をより上げることができる。
第1実施形態におけるエアシャワー装置の外観および連通部の内側を示す模式図である。 第1実施形態におけるエアシャワー装置の構成を示す概略図である。 第1実施形態の変形形態におけるエアシャワー装置の構成を示す概略図である。 第2実施形態におけるエアシャワー装置の構成を示す概略図である。 清浄度の実験結果を示すグラフである。 図5に示す実験結果を、減衰率で表示したグラフである。 第1および第2実施形態の変形形態を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
実施形態にかかるエアシャワー装置は、エアシャワー室と、前記エアシャワー室から空気を取り込み、前記取り込んだ空気を加圧および清浄化して前記エアシャワー室へ送り込む第1流路と、前記第1流路中に配置され、前記空気の前記加圧を行うためのファンと、前記ファンの吸い込み側に設けられ、前記第1流路内と外部とを連通する連通部と、前記連通部を開閉するための開閉部材とを備え、前記開閉部材は、前記加圧および清浄化した加圧空気を前記エアシャワー室へ送り込んでいるエアシャワー時のみ前記連通部を開ける。以下、このようなエアシャワー装置について、より具体的に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるエアシャワー装置の外観および連通部の内側を示す模式図である。図1Aエアシャワー装置の全体的な外観を示し、図1Bは、連通部付近の部分的な外観を示し、図1Cは、連通部付近の内側を示す。図2は、第1実施形態におけるエアシャワー装置の構成を示す概略図である。図3は、第1実施形態の変形形態におけるエアシャワー装置の構成を示す概略図である。
第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1は、例えば、図1および図2に示すように、エアシャワー室10と、第1流路20a、20bと、これらエアシャワー室10および第1流路20a、20bを収容するハウジングHSとを備える。
エアシャワー室10は、人や物品等の対象体に、加圧空気(エアジェット)を吹き付けるための室であり、所定の第1間隔を開けて配置される左右一対の一方側壁(以下、「左側壁」と呼称する)11aおよび他方側壁(以下、「右側壁」と呼称する)11b、ならびに、所定の第2間隔を開けて配置される上下一対の天井12および床13を備える。これら左側壁11a、右側壁11b、天井12および床13は、それぞれ、例えば金属製または樹脂製等の板状部材である。左側壁11aは、その下端が、一方の第1流路(以下、「左第1流路」と呼称する。)20aを形成するために、一方端から所定の第1距離だけ離れた位置で床13に略垂直に上方に向けて立設するように固定されることで、床13に取り付けられる。そして、左側壁11aは、その上端が、左第1流路20aを形成するために、一方端から前記第1距離だけ離れた位置で天井12に固定されることで、天井12に取り付けられる。同様に、右側壁11bは、その下端が、他方の第1流路(以下、「右第1流路」と呼称する。)20bを形成するために、他方端から所定の第2距離だけ離れた位置で床13に略垂直に上方に向けて立設するように固定されることで、床13に取り付けられる。そして、右側壁11bは、その上端が、右第1流路20bを形成するために、他方端から前記第2距離だけ離れた位置で天井12に固定されることで、天井12に取り付けられる。このように左側壁11aおよび右側壁11bが床13および天井12に取り付けられることによって、エアシャワー室10の出入り口となる前後一対の第1および第2開口部が形成される。
第1流路20(20a、20b)は、エアシャワー室10から空気(エア)を取り込み、この取り込んだ空気を加圧および清浄化してエアシャワー室10へ送り込むための流路である。本実施形態では、エアシャワー装置AS1は、エアシャワー室10の一方側に配置される左第1流路20aと、エアシャワー室10の他方側に配置される右第1流路20bを備える。これら左右一対の左第1流路20aおよび右第1流路20bは、エアシャワー室10に対し、略左右対称に配設され、略同一に構成されている。このため、以下、左第1流路20aについて説明し、左第1流路20aの構成に対応する右第1流路20bの構成に付与された符号を、左第1流路20aの前記構成に付与された符号に続けて括弧書きで記載することで、右第1流路20bの説明を省略する。
左第1流路20a(20b)中には、塵埃をフィルタリングする第1HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)21a(21b)が配置され、この第1HEPAフィルタ21a(21b)によって、空気中の塵埃が捕集され、空気が清浄化される。この第1HEPAフィルタ21a(21b)を配置するために、前記一方端から所定の第3距離だけ離れた位置で天井12に略垂直に下方に向けて垂設された第1支持壁(第1仕切り壁)26a(26b)が設けられている((前記第1距離)>(前記第3距離))。第1支持壁26a(26b)は、例えば金属製または樹脂製等の板状部材であり、第1HEPAフィルタ用開口部27a(27b)が開口形成されており、この第1HEPAフィルタ用開口部27a(27b)に第1HEPAフィルタ21a(21b)が取り付けられている。左第1流路20a(20b)における第1HEPAフィルタ21a(21b)の下流には、加圧空気を噴出するための複数の噴出ノズル22a(22b)が配置されている。これら複数の噴出ノズル22a(22b)は、左側壁11a(11b)に、加圧空気をエアシャワー室10内に噴出可能に取り付けられ、これら複数の噴出ノズル22a(22b)を介して左第1流路20a(20b)は、エアシャワー室10と連通されている。左側壁11aの下方には、エアシャワー室10と左第1流路20a(20b)とを連通し、エアシャワー室10から左第1流路20a(20b)へ空気を取り込むための取込み開口部23a(23b)が開口形成されており、この取込み開口部23a(23b)には、例えば髪および糸くず等の塵埃より大きなゴミをフィルタリングするプレフィルタ24a(24b)が設けられている。左第1流路20a(20b)における第1HEPAフィルタ21a(21b)の上流には、エアシャワー室10から、プレフィルタ24a(24b)および取込み開口部23a(23b)を介して取り込んだ空気を加圧するための第1ファン25a(25b)が配置されている。第1ファン25a(25b)は、後述の制御部33に接続され、制御部33の制御に従って稼働する。第1ファン25a(25b)を配置するために、複数の噴出ノズル22a(22b)と取込み開口部23a(23b)との間の位置で左側壁11a(11b)に床13と平行となるように第2支持壁(第2仕切り壁)28a(28b)が設けられている。第2支持壁28a(28b)は、例えば金属製または樹脂製等の板状部材であり、第1ファン用開口部29a(29b)が開口形成されており、この第1ファン用開口部29a(29b)に送風口を一致させて第1ファン25a(25b)が取り付けられている。第1支持壁26a(26b)の端部は、第2支持壁28a(28b)に固定されている。すなわち、第1支持壁26a(26b)は、天井12と第2支持壁28a(28b)との間に配置されている。
ハウジングHSは、箱形(中空の直方体)の部材であり、左右一対の一方側板(以下、「左側板」と呼称する)1Saおよび他方側板(以下、「右側板」と呼称する)1Sb、前後一対の一方板(以下、「前板」と呼称する)1Faおよび他方板(以下、「後板」と呼称する)1Fb、ならびに、上下一対の天板1Cおよび底板1Bを備える。左側板1Saは、天井12および床13の各一方端に取り付けられ、右側板1Sbは、天井12および床13の各他方端に取り付けられる。天板1Cの一方端は、左側板1Saの上端に取り付けられ、天板1Cの他方端は、右側板1Sbの上端に取り付けられる。底板1Bの一方端は、左側板1Saの下端に取り付けられ、底板1Bの他方端は、右側板1Sbの下端に取り付けられる、前板1Faには、エアシャワー室10の出入り口となる前記第1開口部と略同型および略同サイズの第3開口部が形成され、前板1Faは、前記第1開口部に前記第3開口部が合うように、左側板1Sa、右側板1Sb、天板1C、底板1B、左側壁11a、右側壁11b、天井12、床13、第1支持壁26a、26bおよび第2支持壁28a、28bに取り付けられる。後板1Fbには、エアシャワー室10の出入り口となる前記第2開口部と略同型および略同サイズの第4開口部が形成され、後板1Fbは、前記第2開口部に前記第4開口部が合うように、左側板1Sa、右側板1Sb、天板1C、底板1B、左側壁11a、右側壁11b、天井12、床13、第1支持壁26a、26bおよび第2支持壁28a、28bに取り付けられる。
エアシャワー室10の右側壁11b(または左側壁11a)または前板1Faには、前記第1および第3開口部を開閉するための一方のドア(以下、「前ドア」と略記する。)7aが例えばヒンジ等によって取り付けられる。エアシャワー室10の左側壁11a(または右側壁11b)または後板1Fbには、前記第2および第4開口部を開閉するための他方のドア(以下、「後ドア」と略記する。)7bが例えばヒンジ等によって取り付けられる。これら前ドア7aおよび後ドア7bは、インターロック可能に構成されている。例えば、後ドア7bが、例えばクリーンルーム等のコンタミネーションコントロール(清浄度管理)を実施している制限領域の出入り口のドアとすることで、前記第1開口部は、ダーディ側で出入り口となるダーディ側開口部の一例に相当し、前ドア7aは、前記ダーディ側開口部を開閉するためのダーティ側ドアの一例に相当することになる。なお、前ドア7aおよび後ドア7bは、上述のヒンジドアに限定されるものではなく、他の形式、例えばスライドドア等であっても良い。
エアシャワー室10は、これら左右一対の左側壁11aおよび右側壁11b、上下一対の天井12および床13、ならびに、前後一対の前ドア7aおよび後ドア7bによって閉鎖された閉鎖空間となる。
エアシャワー室10の天井12には、前ドア7aの上端側に対応する位置に、前ドア7aの開閉を検知するための、例えば近接スイッチ等の開閉検知センサ31a(付図示)が取り付けられ、後ドア7bの上端側に対応する位置に、後ドア7bの開閉を検知するための開閉検知センサ31bが取り付けられ、そして、エアシャワー室10内に人が居るか否かを検知するための人感センサ32が取り付けられている。これら開閉検知センサ31a、31bおよび人感センサ32は、それぞれ、制御部33に接続され、各検出結果を制御部33へ出力する。
制御部33は、例えば、マイクロコンピュータやPLC(Programmable Logic Controller)等を備えて構成され、エアシャワー装置AS1の全体制御を司るものである。より具体的には、制御部33は、例えば、開閉検知センサ31a、31bおよび人感センサ32の各検出結果に基づいて、前ドア7aおよび後ドア7bのインターロックの施錠および解錠、エアシャワーの開始および終了、ならびに、後述の吸込み開口部2の開閉等を制御する。
そして、本実施形態では、エアシャワー装置AS1は、第1ファン25aの吸い込み側に設けられ、左第1流路20a内と外部とを連通する連通部と、前記連通部を開閉するための開閉部材とを備え、前記開閉部材は、前記加圧および清浄化した加圧空気を前記エアシャワー室10へ送り込んでいるエアシャワー時のみ前記連通部を開ける。
より具体的には、第1ファン25aの吸い込み口の位置に対応する、前板1Faの左下に、吸込み開口部2が前記連通部の一例として開口形成されている。この吸込み開口部2の外側には、図1Aおよび図1Bに示すように、例えば塵埃より大きなゴミをフィルタリングするプレフィルタ3が設けられている。なお、図2には、第1ファン25aと吸込み開口部2およびプレフィルタ3との位置関係を図示するために、吸込み開口部2およびプレフィルタ3が破線で示されている。一方、吸込み開口部2の内側には、図1Cに示すように、吸込み開口部2を開閉するための板状部材5が前記開閉部材の一例として設けられている。この板状部材5は、例えばアルミニウム等の金属製(樹脂製であっても良い)の部材であり、吸込み開口部2を閉塞できるように、吸込み開口部2のサイズよりもやや大きなサイズで形成されている。本実施形態では、エアシャワー装置AS1は、エアシャワー時のみ吸込み開口部2を開け、前記エアシャワー時を除く期間、吸込み開口部2を閉塞するように、板状部材5を、吸込み開口部2に対し離接するように駆動する駆動部4を備えている。駆動部4は、制御部33に接続され、制御部33の制御に従って駆動される。駆動部4は、例えば、ピストンロッドをソレノイド(コイル、電磁石)によって前後方向(水平方向)に移動させるソレノイドシリンダ(例えばTAKIGEN製、LE30−21等)等を備え、前記ピストンロッドの先端部が板状部材5の略中央位置に取り付けられている。このような駆動部4で移動される板状部材5で吸込み開口部2を閉塞できるように、駆動部4における位置および高さを調整するために、本実施形態では、駆動部4は、支持台6によって支持されている。この支持台6は、断面大略コ字形状の部材であり、当該支持台6を底板1Bに取り付けるための板状の取付けしろ6faと、この取付けしろ6faから、略垂直に折れ曲がって上方に延びる脚部6Laと、この脚部6Laから、略垂直に折れ曲がって横方に延びる載置部6tと、この載置部6tから、略垂直に折れ曲がって下方に延びる脚部6Lbと、この脚部6Lbから、略垂直に折れ曲がって横方に延びる取り付けしろ6fbとを備える。駆動部4は、載置部6t上に取り付けられ、支持台6は、例えばボルトおよびナット等の締結具を用いて取付けしろ6fa、6fbで底板1Bに取り付けられる。
この吸込み開口部2は、一具体例では、115mm×115mmのサイズであり、板状部材5は、一具体例では、140mm×140mmのサイズである。支持台6は、一具体例では、取付けしろ6fa、6fbが100mm×30mmのサイズであり、脚部6La、6Lbが100mm×80mmのサイズであり、載置部6tが100m×80mmである。板状部材5および支持台6のサイズは、上述に限定されるものではなく、適宜に変更される。
このような構成のエアシャワー装置AS1では、前ドア7aが開閉され、人がエアシャワー室10に入ると、開閉検知センサ31aは、前ドア7aの開閉を検知し、この検知結果を制御部33へ出力し、人感センサ32は、人の存在を検知し、この検知結果を制御部33へ出力する。これら各検知結果を受け付けると、制御部33は、前ドア7aおよび後ドア7bの各インターロックを施錠し、所定の時間(例えば、20秒や30秒や40秒等)だけ稼働するように、第1ファン25a、25bの稼働を開始させ、前記所定の時間(すなわち、エアシャワー時)だけ吸込み開口部2を開けるように、駆動部4を駆動させて板状部材5を前板1Faから所定の距離(例えば5mmや6mm等の数ミリメートル程度)だけ離す。
第1ファン25a、25bが稼働すると、プレフィルタ24a、24bを介して取込み開口部23a、23bでエアシャワー室10から空気が取り込まれ、プレフィルタ3を介して吸込み開口部2で外部から空気が取り込まれ、これら取り込まれた空気は、第1ファン25a、25bで加圧され、第1HEPAフィルタ21a、22bおよび複数の噴出ノズル22a、22bを介して両側方から噴出されてエアシャワー室10に送り込まれる。これら両側方から送り込まれた加圧空気は、前記人に吹き付けられ、前記人に付着している塵埃を吹き飛ばす。このエアシャワー時の室圧および清浄度については、第2実施形態の説明の後に、説明する。
前記所定の時間が経過すると、制御部33は、第1ファン25a、25bの稼働を停止(終了)し、前ドア7aおよび後ドア7bの各インターロックを解錠し、吸込み開口部2を閉じるように、駆動部4を駆動させて板状部材5を前板1faに当接させる。
加圧空気の吹きつけが終了すると、前記人は、後ドア7bを開閉して、エアシャワー室10から退室する。
なお、上述の第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1は、両側方から加圧空気がエアシャワー室10へ送り込まれたが、図3に示すように、一側方から加圧空気をエアシャワー室10へ送り込みエアシャワー装置AS1aであっても良い。図3に示すエアシャワー装置AS1aは、左第1流路20aのみを備えて構成されているが、右第1流路20bのみを備えて構成されても良い。この場合、吸込み開口部2、プレフィルタ3、駆動部4、板状部材5および支持台6は、右側下方に設けられる。
また、上述の第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1では、吸込み開口部2および板状部材5は、ダーティ側の前板1Faに設けられたが、吸込み開口部2および板状部材5は、クリーン側の後板1Fbに設けられても良い。
また、上述の第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1では、吸込み開口部2および板状部材5は、左第1流路20aに設けられたが、吸込み開口部2および板状部材5は、右第1流路20bに設けられても良く、あるいは、吸込み開口部2および板状部材5は、左第1流路20aおよび右第1流路20bそれぞれに設けられても良い。
また、上述の第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1では、板状部材5は、駆動部4によって離接されたが、これに限定されるものではない。例えば、板状部材5は、上端でヒンジによって前板1Faに取り付けられ、第1ファン25aによって生じる吸込み圧によって吸込み開口部2を開くように動いても良い。この場合、エアシャワー時を除く期間、より確実に板状部材5によって吸込み開口部2を閉じることができるように、前記吸込み圧で離間する程度の弱い磁力を持つ磁石が板状部材5の下端に設けられても良い。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2実施形態)
第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1は、エアシャワー室10の側方から、加圧および清浄化を行った加圧空気をエアシャワー室10へ送り込む第1流路20a、20bを備えて構成されたが、第2実施形態におけるエアシャワー装置AS2は、さらに、エアシャワー室10から空気を取り込み、この取り込んだ空気を整流化してエアシャワー室10の上方から送り込む第2流路をさらに備えるものである。
図4は、第2実施形態におけるエアシャワー装置の構成を示す概略図である。より具体的には、例えば、図4に示すように、第2実施形態におけるエアシャワー装置AS2は、第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1にさらに第2流路40を備える。
第2流路40中には、塵埃をフィルタリングする第2HEPAフィルタ41が配置され、この第2HEPAフィルタ41によって、空気中の塵埃が捕集され、空気が清浄化される。この第2HEPAフィルタ41を配置するために、天井12と天板1Cとの間に天井12(天板1C)と平行となるように、左側板1Saから右側板1Sbまでに亘って、第3支持壁(第3仕切り壁)45が設けられている。第3支持壁45は、例えば金属製または樹脂製等の板状部材であり、各端が左側板1Saおよび右側板1Sbに取り付けられている。第2支持壁45には、エアシャワー室10に対応する位置に第2HEPAフィルタ用開口部46が開口形成されており、この第2HEPAフィルタ用開口部46に第2HEPAフィルタ41が取り付けられている。第2実施形態では、エアシャワー室10の天井12の一部には、清浄化および整流化した空気をエアシャワー室10に送り込むための送風用開口部(不図示)が開口形成され、第2流路40は、この送風用開口部によってエアシャワー室10と連通されている。第2流路40における第2HEPAフィルタ41の下流であって、第2HEPAフィルタ41と前記送風用開口部との間に、第2HEPAフィルタ41で清浄化された空気を整流化する整流部42が配置されている。
この整流部42は、公知の気流整流装置を利用できるが、例えば、特開2011−106757号公報(特許第5502432公報)に開示された気流整流装置を利用できる。この気流整流装置は、例えば、複数の通気用貫通孔を有し、気流に対して略直交する姿勢で当該気流の流路に配設される複数の多孔板を備え、気流が前記複数の多孔板を順に通過することで当該気流を整流するように構成された装置であって、前記複数の多孔板は、互いに間隔をあけて平行に配設されており、最下流位置に配される多孔板がメッシュスクリーンからなるとともに、その他の位置に配される多孔板がメッシュスクリーンあるいはパンチング板からなる。また例えば、気流整流装置は、複数の通気用貫通孔を有し、気流に対して略直交する姿勢で当該気流の流路に配設される第1ないし第3の多孔板を備え、気流が前記第1ないし第3の多孔板を順に通過することで当該気流を整流するように構成された装置であって、前記第1ないし第3の多孔板は、互いに間隔をあけて平行に配設されており、前記第1ないし第3の多孔板全てがメッシュスクリーンからなり、中間位置に配されるメッシュスクリーンの所定長さ当りの通気用貫通孔の数が、その両側位置に配される各メッシュスクリーンの前記所定長さ当りの通気用貫通孔の数よりも少ない。
そして、本実施形態では、エアシャワー室10の床13には、グレーティング43が配置され、グレーティング43によってエアシャワー室10と第2流路40とが連通され、空気がグレーティング43を介してエアシャワー室10から第2流路40に取り込まれる。
第2流路40における第2HEPAフィルタ41の上流には、エアシャワー室10から、グレーティング43を介して取り込んだ空気を加圧するための第2ファン44が配置されている。第2ファン44は、制御部33に接続され、制御部33の制御に従って稼働する。第3支持壁45には、第2ファン用開口部47がさらに開口形成されており、この第2ファン用開口部47に送風口を一致させて第2ファン44が取り付けられている。グレーティング43から第2ファン44までの第2流路40と左第1流路20aとを分離するために、第1実施形態における左第1流路20aの一部を構成している左側板1Saに代え、第2実施形態では、板状の仕切り壁48が設けられている。すなわち、第2実施形態では、天井12および床13の各一方端は、左側板1Saではなく、この仕切り壁48に取り付けられている。床13と底板1Bとの間の空間および左側板1Saと仕切り壁48との間の空間がグレーティング43から第2ファン44までの第2流路40となっている。人感センサ32(図4では不図示)は、第1実施形態では、天井12に取り付けられたが、第2実施形態では、左側壁11aまたは右側壁11bに取り付けられる。なお、図4では、開閉検知センサ31a、1b、後板1Fbおよび後ドア7bの図示が省略されている。
このような構成の第2実施形態におけるエアシャワー装置AS2は、第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1と同様に動作し、さらに、エアシャワー時に、制御部33は、第2ファン44も稼働させる。これによりグレーティング43を介してエアシャワー室10から空気が取り込まれ、この取り込まれた空気は、第2ファン44で加圧され、第2HEPAフィルタ41および整流部42を介して整流されて上方からエアシャワー室10に送り込まれる。したがって、この第2実施形態では、エアシャワー時には、両側方から加圧空気がエアシャワー室10へ送り込まれ、上方から整流された空気がエアシャワー室10へ送り込まれる。このエアシャワー時の室圧および清浄度については、後述する。
次に、実施例および比較例を用いることによって、第1および第2実施形態のエアシャワー装置AS1、AS2におけるエアシャワー時の室圧および清浄度について説明する。
(エアシャワー時の室圧および清浄度、実施例および比較例)
図5は、清浄度の実験結果を示すグラフである。図5Aは、エアシャワー室10の床13から高さ250mmでの測定結果を示し、図5Bは、エアシャワー室10の床13から高さ850mmでの測定結果を示す。図5の横軸は、秒単位で表すエアシャワーの開始時点からの経過時間を示し、その縦軸は、[個/cf]単位で表す清浄度(1立方フィート当たりの粒子数)を示す。図6は、図5に示す実験結果を、減衰率で表示したグラフである。図6Aは、図5Aに示す実験結果の減衰率を示し、図6Bは、図5Bに示す実験結果の減衰率を示す。図6の横軸は、秒単位で表すエアシャワーの開始時点からの経過時間を示し、その縦軸は、[%]単位で表す減衰率である。図6は、縦軸が対数表示の片対数グラフとなっている。図5および図6において、第1パターンPA1での測定結果は、◆で示し、第2パターンPA2での測定結果は、■で示し、第3パターンPA3での測定結果は、▲で示し、第4パターンPA4での測定結果は、×で示す。
実施例および比較例として、次の4個の第1ないし第4パターンPA1〜PA4のいずれかで第1および第2実施形態におけるエアシャワー装置AS1、AS2のいずれかが稼働され、エアシャワー時におけるエアシャワー室10の室圧および清浄度が測定された。
第1パターンPA1は、エアシャワー時に、上述と異なり、吸込み開口部2を板状部材5で閉じるように、第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1を稼働させる運用パターンである。これにより、第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1は、吸込み開口部2を備えない従来のエアシャワー装置を模すことができ、この第1パターンPA1での測定結果は、第1比較例となる。
第2パターンPA2は、エアシャワー時に、上述のように第1実施形態におけるエアシャワー装置AS1を稼働させる運用パターンである。この第2パターンPA2での測定結果は、第1実施例である。
第3パターンPA3は、エアシャワー時に、上述と異なり、吸込み開口部2を板状部材5で閉じるように、第2実施形態におけるエアシャワー装置AS2を稼働させる運用パターンである。これにより、第2実施形態におけるエアシャワー装置AS2は、吸込み開口部2を備えないエアシャワー装置を模すことができ、この第3パターンPA3での測定結果は、第2比較例となる。
第4パターンPA4は、エアシャワー時に、上述のように第2実施形態におけるエアシャワー装置AS2を稼働させる運用パターンである。この第4パターンPA4での測定結果は、第2実施例である。
エアシャワー室10は、幅800mm×高さ1900mm×奥行き1000mmであり、吸込み開口部2は、上述の通り、115mm×115mmである。第1ファン25a、25bは、パナソニック株式会社製FY−21CST(公称出力750W)であり、加圧空気(エアジャット)の風速は、25m/s以上である。第2ファン44は、パナソニック株式会社製FY−17CXT−BU(公称出力200W)であり、整流部42の風速は、0.5m/sである。第1HEPAフィルタ21a、21bは、忍足研究所製SLV−A6−160であり、第2HEPAフィルタ41は、忍足研究所製SLV−A8−160であり、プレフィルタ23a、23b、3は、日本バイリーン製PS−150である。
エアシャワー室10の室圧は、山本電機製作所製WO−81の差圧計で、エアシャワー室10の床13から、高さ150mm、高さ250mm、高さ350mmおよび高さ850mmの4点で測定した。その測定結果が表1に示されている。なお、第2パターンPA2(第1実施例)の場合における吸込み開口部2での吸込み風量は、0.79m/minであり、第4パターンPA4(第2実施例)の場合における吸込み開口部2での吸込み風量は、0.88m/minであった。風量は、カノマックス製model6501の風速計で風速を計測し、風速に吸込み開口部2の開口面積を乗算することで測定された。
Figure 2021025691
エアシャワー室10の清浄度は、TSI社製AeroTrak9310−2のパーティクルカウンターで、JIS B9920に従い、粒径0.3μm〜10μmの塵埃を、エアシャワー室10の床13から、高さ250mmおよび高さ850mmの2点で10秒ごとに測定された。その各測定結果が図5Aおよび図5Bそれぞれに示されている。
第1実施例(第2パターンPA2の場合、■)における塵埃の個数は、図5Aおよび図5Bに示すように、時間経過に従って減少し、そして、第1比較例(第1パターンPA1の場合、◆)に較べ、少なく、したがって、第1実施例の清浄度は、第1比較例に較べ、高くなっている。その減衰率も、図6Aおよび図6Bに示すように、第1実施例が、第1比較例に較べ、優れ、減衰がより速くなっている。
そして、第2実施例(第4パターンPA4の場合、×)における塵埃の個数は、図5Aおよび図5Bに示すように、時間経過に従って減少し、そして、第2比較例(第3パターンPA3の場合、▲)に較べ、少なく、したがって、第2実施例の清浄度は、第2比較例に較べ、高くなっている。その減衰率も、図6Aおよび図6Bに示すように、第2実施例が、第2比較例に較べ、優れ、減衰がより速くなっている。
ここで、室圧を比較すると、表1に示すように、第1実施例(第2パターンPA2の場合)および第2実施例(第4パターンPA4の場合)ともに、その各室圧は、エアシャワー室10の外に対し、+5Pa〜+7Paの正圧となっている。一方、第1比較例(第1パターンPA1の場合)および第2比較例(第3パターンPA3の場合)ともに、その各室圧は、エアシャワー室10の外に対し、−2Pa〜−3Paの負圧となっている。
このため、発明者は、室圧がエアシャワー室10の下方でエアシャワー室10の外に対し負圧(表1に例では−2Pa〜−3Pa)となっているため、前ドア(ダーティ側ドア)7aと前記第1開口部との隙間によってダーティ側の外部から空気がエアシャワー室10に侵入し、第1および第2比較例の清浄度が劣化したと推察している。これを解消するために、発明者は、種々検討した結果、第1ファン25a、25bの吸込み側に、吸込み開口部2を設けると、表1に示すように、室圧がエアシャワー室10の外に対し正圧(表1に例では+5Pa〜+7Pa)となり、図5および図6に示す第1および第2実施例のように、清浄度が改善されるという新たな知見が得られた。
エアシャワー室10の内外全体の系で考えると、第1および第2比較例では、エアシャワー室10内に室圧0のポイントが存在し、ダーティ側の外部から空気がエアシャワー室10に誘引していると推察され、第1および第2実施例のように、第1ファン25a、25bの吸込み側に、吸込み開口部2を設けると、室圧0のポイントが移動する結果、エアシャワー室10内の室圧が正圧化され、ダーティ側の外部からの空気の流入が改善されると推察される。
ここで、上述の推察によれば、吸込み開口部2は、エアシャワー時を含む常時、開けておいても良いが、常時、開けておくと、比較的大きなサイズの吸込み開口部2によって、ダーティ側とクリーン側とが連通してしまう結果、クリーン側における制限領域(例えばクリーンルーム等)の室圧が不安定化する虞がある。このため、第1および第2実施形態で説明したように、吸込み開口部2は、エアシャワー時のみ開き、エアシャワー時を除く他の期間では板状部材5で閉じられている。これにより、前記不安定化の虞が予防されている。
さらに、第2実施例(第4パターンPA4の場合、×)における塵埃の個数は、図5および図6に示すように、第1実施例(第2パターンPA2の場合、■)に較べ、少なく、したがって、第2実施例の清浄度は、第1実施例に較べ、高くなっている。そして、第2実施例の清浄化の速度は、第1実施例に較べ、速く、したがって、第2実施例は、より短時間で清浄空間に達し、好ましい。
以上説明したように、第1および第2実施形態におけるエアシャワー装置AS1、AS2は、エアシャワー時のみ連通される連通部の一例としての吸込み開口部2を備えるので、上述のように、エアシャワー室10内の空気をより清浄化でき、清浄度をより上げることができる。
第2実施形態におけるエアシャワー装置AS2は、第2流路40をさらに備えるので、上述のように、エアシャワー室10内の空気をさらにより清浄化できる。
なお、第2実施形態において、エアシャワー装置AS2は、除菌機能を有する除菌ガスを第2流路40に送り込む除菌処理部をさらに備えても良い。前記除菌処理部は、除菌ガスを供給するガス供給部と、前記ガス供給部と第2流路40とを連通させる配管と、前記配管に設けられ、制御部33の制御に従って開閉するバルブとを備える。前記ガス供給部は、前記除菌ガスを貯留するボンベや、前記除菌ガスを生成する発生装置等である。制御部33は、エアシャワー時のみに、あるいは、エアシャワー後の所定の時間だけ、第2ファン44を稼働させると共に前記バルブを開き、これによって前記除菌ガスは、前記ガス供給部から前記配管を介して第2流路40へ流れる。前記除菌ガスは、例えば二酸化塩素ガスやオゾンガス等である。
また、第1および第2実施形態におけるエアシャワー装置AS1(SA1a)、SA2は、ダーティ側ドアの前ドア7aに代え、図7に示すガラリ81aを備える前ドア8aを備えても良い。図7は、第1および第2実施形態の変形形態を説明するための図である。ガラリ(鎧窓、ルーパー)は、一般に、目隠ししながら換気できる通気口であり、例えば、開口部に、幅の狭い羽根板を水平方向に対し斜めに互いに平行となるように連続して複数取り付けたものである。このようなエアシャワー装置AS1、SA2は、ダーディ側ドア8aがガラリ81aを備えるので、人や物品等の対象体に付着していてエアシャワーで吹き飛ばされた塵埃を含む空気を、例えば表1に示す前記正圧を利用することで、ガラリ81aを介してダーティ側へ流すことができる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
AS1、SA1a、SA2 エアシャワー装置;2 吸込み開口部(連通部の一例);4 駆動部;5 板状部材(開閉部材の一例);10 エアシャワー室;20a 左第1流路;20b 右第1流路;25a、25b 第1ファン;8a ダーティ側ドア(前ドア);81a ガラリ;40 第2流路

Claims (3)

  1. エアシャワー室と、
    前記エアシャワー室から空気を取り込み、前記取り込んだ空気を加圧および清浄化して前記エアシャワー室へ送り込む第1流路と、
    前記第1流路中に配置され、前記空気の前記加圧を行うためのファンと、
    前記ファンの吸い込み側に設けられ、前記第1流路内と外部とを連通する連通部と、
    前記連通部を開閉するための開閉部材とを備え、
    前記開閉部材は、前記加圧および清浄化した加圧空気を前記エアシャワー室へ送り込んでいるエアシャワー時のみ前記連通部を開ける、
    エアシャワー装置。
  2. 前記エアシャワー室は、ダーディ側で出入り口となるダーディ側開口部と、前記ダーディ側開口部を開閉するためのダーディ側ドアとを備え、
    前記ダーディ側ドアは、ガラリを備える、
    請求項1に記載のエアシャワー装置。
  3. 前記第1流路は、前記エアシャワー室の側方から、前記加圧および清浄化を行った加圧空気を前記エアシャワー室へ送り込み、
    前記エアシャワー室から空気を取り込み、前記取り込んだ空気を整流化して前記エアシャワー室の上方から送り込む第2流路をさらに備える、
    請求項1または請求項2に記載のエアシャワー装置。
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