JPH11343386A - フェノール樹脂組成物及びそれを配合したエポキシ樹脂組成物 - Google Patents

フェノール樹脂組成物及びそれを配合したエポキシ樹脂組成物

Info

Publication number
JPH11343386A
JPH11343386A JP15135198A JP15135198A JPH11343386A JP H11343386 A JPH11343386 A JP H11343386A JP 15135198 A JP15135198 A JP 15135198A JP 15135198 A JP15135198 A JP 15135198A JP H11343386 A JPH11343386 A JP H11343386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
epoxy resin
phenol resin
aromatic oligomer
phenol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15135198A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Kaji
正史 梶
Hiroyuki Yano
博之 矢野
Hisashi Katayama
久史 片山
Kiyokazu Yonekura
清和 米倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority to JP15135198A priority Critical patent/JPH11343386A/ja
Publication of JPH11343386A publication Critical patent/JPH11343386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐ブロッキング性と保存安定性に優れるとと
もに、成形性、低吸湿性、高耐熱性及び異種材料との高
密着性等に優れ、かつ電気絶縁性に優れた硬化物を与え
るフェノール樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物、及びそ
の硬化物を提供する。 【解決手段】 フェノール樹脂100重量部に対し、イ
ンデン類を主成分とするモノマーを重合して得られる常
温固体の芳香族オリゴマー5〜100重量部を溶融混合
法又は溶液混合法により均一に混合してなるフェノール
樹脂組成物。また、フェノール樹脂、エポキシ樹脂及び
インデン類を主成分とするモノマーを重合して得られる
芳香族オリゴマーと、75重量%以上の無機充填材とを
主たる成分とする常温固体のエポキシ樹脂組成物におい
て、フェノール樹脂100重量部に対する芳香族オリゴ
マーの割合が5〜100重量部であり、かつフェノール
樹脂と芳香族オリゴマーが溶融混合法又は溶液混合法に
より均一に予備混合されてなる電子部品封止用エポキシ
樹脂組成物であり、またこれを硬化してなるエポキシ樹
脂硬化物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子部品類
の封止、回路基板材料等に有用なフェノール樹脂組成物
及びエポキシ樹脂組成物、さらにはその硬化物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フェノール樹脂及びエポキシ
樹脂は工業的に幅広い用途で使用されてきているが、そ
の要求性能は近年ますます高度化している。例えば、エ
ポキシ樹脂を主剤としフェノール樹脂を硬化剤とする樹
脂組成物の代表的分野に半導体封止材料があるが、半導
体素子の集積度の向上に伴い、パッケージサイズは大面
積化、薄型化に向かうとともに、実装方式も表面実装化
への移行が進展しており、半田耐熱性に優れた材料の開
発が望まれている。半田耐熱性向上の有力な方法には、
低吸水率化と、リードフレーム、チップ等との異種材料
界面における密着性の向上がある。
【0003】低吸水率化のためには、無機充填材の高充
填率化が指向されているが、従来より広く使用されてき
ている多官能性のo−クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂は、粘度が高い欠点が有り、フィラー高充填率化に
限界があった。したがって、o−クレゾールノボラック
型エポキシ樹脂の低分子量化が検討されているが、低粘
度とするに従い、樹脂の軟化点が低下し耐ブロッキング
性が悪化する問題があり、低粘度化にも限界がある。
【0004】これらの背景から、エポキシ樹脂としては
ビフェニル系エポキシ樹脂(特公平4−7365号公
報)や、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(特開平6−
345850号公報)など常温で結晶性の二官能型のエ
ポキシ樹脂を用いた半導体封止材用エポキシ樹脂組成物
が提案されている。これらのエポキシ樹脂は溶融状態で
の低粘度性に優れ、フィラー高充填率化、流動性向上に
特徴があるが、コンパウンドの耐ブロッキング性と保存
安定性等の取り扱い性に劣る欠点がある。さらには、エ
ポキシ樹脂自体が十分低吸湿化されていない。
【0005】また、エポキシ樹脂の硬化剤としては、従
来よりフェノール樹脂が多く使用されてきているが、フ
ェノール樹脂はその構造中に極性の高い水酸基を有する
ことから吸湿率が高くなる欠点がある。この吸湿性を改
善するために、樹脂構造中の水酸基の濃度を低減させる
方法が検討され、フェノールアラルキル型樹脂(特開昭
60−112813号公報)、ナフトール系樹脂(特開
平3−90075号公報)などが提案されている。
【0006】さらに、フェノール樹脂においても、フィ
ラー高充填率化の観点から低粘度化の要求があるが、フ
ェノール樹脂は、エポキシ樹脂よりさらに粘度が高い欠
点があり、フィラー高充填率化の大きな制約となってい
る。したがって、フェノール樹脂の低分子量化が検討さ
れているが、低粘度とするに従い、樹脂の軟化点が低下
して耐ブロッキング性が悪化する問題があった。
【0007】以上のように、エポキシ樹脂及び硬化剤と
しては、様々な新規構造の樹脂が検討されているが、樹
脂側の改良だけでは、低粘度化に伴う耐ブロッキング性
等の成形性の低下、耐熱性向上に伴う耐湿性の低下及び
密着性の低下など物性バランスを取ることが困難であっ
た。
【0008】このような背景から、エポキシ樹脂改質剤
が検討されている。その一例としては、従来よりインデ
ンクマロン樹脂が知られており、特開平1−24982
4号公報にはクマロン・インデン・スチレン共重合樹脂
を半導体封止材へ応用することが示されているが、密着
性及び流動性が十分ではない。また、特開平6−107
905号公報にはインデン含有量を高めたインデン系樹
脂を電子材料用途に応用することが示されているが、イ
ンデン含有量の高いオリゴマーはいずれも高軟化点であ
り、半導体封止材へ応用した場合、フィラーの高充填化
が困難であるとともに、成形時の流動性が低下する問題
点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、耐ブロッキング性と保存安定性に優れるととも
に、成形性、低吸湿性、高耐熱性及び異種材料との高密
着性等に優れ、かつ電気絶縁性に優れた硬化物を与える
フェノール樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物、及びその
硬化物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、硬化剤と
して用いるフェノール樹脂に特定の芳香族オリゴマーを
組み合わせ、かつ両成分をエポキシ樹脂組成物を調製す
る前に均一に混合することにより、優れた固体での取り
扱い性と保存安定性を保持しつつ、優れた成形性、高耐
熱性、低吸水性及び高密着性が発現されることを見いだ
し、本発明に到達した。
【0011】すなわち、本発明は、フェノール樹脂10
0重量部に対し、インデン類を主成分とするモノマーを
重合して得られる常温固体の芳香族オリゴマー5〜10
0重量部を溶融混合法又は溶液混合法により均一に混合
してなるフェノール樹脂組成物である。また、本発明は
フェノール樹脂、エポキシ樹脂及びインデン類を主成分
とするモノマーを重合して得られる芳香族オリゴマー
と、75重量%以上の無機充填材とを主たる成分とする
常温固体のエポキシ樹脂組成物において、フェノール樹
脂100重量部に対する芳香族オリゴマーの割合が5〜
100重量部であり、かつフェノール樹脂と芳香族オリ
ゴマーが溶融混合法又は溶液混合法により均一に予備混
合されてなることを特徴とする電子部品封止用エポキシ
樹脂組成物であり、またこれを硬化してなるエポキシ樹
脂硬化物である。
【0012】本発明のフェノール樹脂組成物に用いるフ
ェノール樹脂は、フェノールノボラック等のエポキシ樹
脂硬化剤として従来より公知のものを使用できるが、常
温固体であり、軟化点が40〜140℃、有利には50
〜100℃であることが好ましい。これより低いとエポ
キシ樹脂組成物としての耐ブロッキング性が低下し、こ
れより高いと成形時の流動性が低下するとともにフィラ
ーの高充填率化が困難となる。
【0013】フェノール樹脂としては、特に限定するも
のではないが、好ましくは下記一般式(1)で表される
アラルキル型フェノール樹脂であることがよい。
【化2】 (式中、Aは同時に又は別々に炭化水素基で置換されて
いてもよいベンゼン環又はナフタレン環を示し、R1
2 は水素原子又はメチル基を示し、mは1又は2の整
数を示し、nは0〜15の数を示す)
【0014】アラルキル構造を有するフェノール樹脂
は、アルキル置換若しくは未置換のベンゼン環又はナフ
タレン環を有するフェノール性水酸基含有化合物と芳香
族架橋剤とを反応させることにより製造できる。
【0015】フェノール性水酸基含有化合物としては、
アルキル置換若しくは未置換のフェノール類がある。こ
のようなフェノール類としては、Aがベンゼン環の場
合、例えばフェノール、o−クレゾール、m−クレゾー
ル、p−クレゾール、エチルフェノール類、イソプロピ
ルフェノール類、ターシャリーブチルフェノール、フェ
ニルフェノール類などが挙げられる。また、Aがナフタ
レン環の場合、例えば1−ナフトール、2−ナフトール
などが挙げられる。
【0016】芳香族架橋剤としては、ベンゼン骨格を有
するものとビフェニル骨格を有するものがある。ベンゼ
ン骨格を有するものとしては、o−体、m−体、p−体
のいずれでもよいが、好ましくはm−体又はp−体であ
る。具体的には、p−キシリレングリコール、α,α’
−ジメトキシ−p−キシレン、α,α’−ジエトキシ−
p−キシレン、α,α’−ジイソプロピル−p−キシレ
ン、α,α’−ジブトキシ−p−キシレン、m−キシリ
レングリコール、α,α’−ジメトキシ−m−キシレ
ン、α,α’−ジエトキシ−m−キシレン、α,α’−
ジイソプロポキシ−m−キシレン、α,α’−ジブトキ
シ−m−キシレン、1,4−ジ(α−ヒドロキシ−1−
エチル)ベンゼン、1,4−ジ(α−メトキシ−1−エ
チル)ベンゼン、1,4−ジ(α−エトキシ−1−エチ
ル)ベンゼン、1,4−ジ(α−イソプロポキシ−1−
エチル)ベンゼン、1,4−ジ(2−ヒドロキシ−2−
プロピル)ベンゼン、1,4−ジ(2−メトキシ−2−
プロピル)ベンゼン、1,4−ジ(2−エトキシ−2−
プロピル)ベンゼン、1,4−ジ(2−イソプロポキシ
−2−プロピル)ベンゼン、1,3−ジ(2−ヒドロキ
シ−2−エチル)ベンゼン、1,3−ジ(2−メトキシ
−2−エチル)ベンゼン、1,3−ジ(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)ベンゼン、1,3−ジ(2−メトキシ
−2−プロピル)ベンゼン、1,2−ジビニルベンゼ
ン、1,3−ジビニルベンゼン、1,4−ジビニルベン
ゼン、1,2−ジ(2−プロペニル)ベンゼン、1,3
−ジ(2−プロペニル)ベンゼン、1,4−ジ(2−プ
ロペニル)ベンゼンなどが挙げられる。
【0017】また、ビフェニル骨格を有するものとして
は、4,4’−ジヒドロキシメチルビフェニル、2,
4’−ジヒドロキシメチルビフェニル、2,2’−ジヒ
ドロキシメチルビフェニル、4,4’−ジメトキシメチ
ルビフェニル、2,4’−ジメトキシメチルビフェニ
ル、2,2’−ジメトキシメチルビフェニル、4,4’
−ジイソプロポキシメチルビフェニル、2,4’−ジイ
ソプロポキシメチルビフェニル、2,2’−ジイソプロ
ポキシメチルビフェニル、4,4’−ジブトキシメチル
ビフェニル、2,4’−ジブトキシメチルビフェニル、
2,2’−ジブトキシメチルビフェニル、4,4’−ジ
(2−ヒドロキシ−2−エチル)ビフェニル、4,4’
−ジ(2−メトキシ−2−エチル)ビフェニル、4,
4’−ジ(2−エトキシ−2−エチル)ビフェニル、
4,4’−ジ(2−イソプロポキシ−2−エチル)ビフ
ェニル、4,4’−ジ(2−ヒドロキシ−2−プロピ
ル)ビフェニル、4,4’−ジ(2−メトキシ−2−プ
ロピル)ビフェニル、4,4’−ジ(2−エトキシ−2
−プロピル)ビフェニル、4,4’−ジ(2−イソプロ
ポキシ−2−プロピル)ビフェニル、2,4’−ジ(2
−ヒドロキシ−2−エチル)ビフェニル、2,4’−ジ
(2−メトキシ−2−エチル)ビフェニル、2,4’−
ジ(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ビフェニル、2,
4’−ジ(2−メトキシ−2−プロピル)ビフェニル、
2,4’−ジビニルビフェニル、2,2’−ジビニルビ
フェニル、4,4’−ジビニルビフェニル、2,4’−
ジ(2−プロペニル)ビフェニル、2,2’−ジ(2−
プロペニル)ビフェニル、4,4’−ジ(2−プロペニ
ル)ビフェニルなどが挙げられる。メチロール基等の官
能基のビフェニルに対する置換位置は、4,4’−位、
2,4’−位、2,2’−位のいずれでもよいが、縮合
剤として望ましい化合物は4,4’−体であり、全架橋
剤中に4,4’−体が50重量%以上含まれるものが特
に好ましい。これより少ないとエポキシ樹脂硬化剤とし
ての硬化速度が低下したり、得られた硬化物が脆くなる
などの欠点がある。
【0018】上記一般式(1)において、nは0〜15
の数である。nの値は、上記フェノール性水酸基含有化
合物と上記架橋剤を反応させる際の両者のモル比を変え
ることにより容易に調整できる。すなわち、フェノール
性水酸基含有化合物を架橋剤に対して、過剰に用いるほ
どnの値は小さくコントロールできる。nの値が大きい
ほど得られた樹脂の軟化点及び粘度が高くなる。また、
nの値が小さいほど粘度が低下するが、合成時の未反応
フェノール性水酸基含有化合物が多くなり、樹脂の生産
効率が低下する。両者のモル比は、実用上、フェノール
性水酸基含有化合物1モルに対して架橋剤が1モル以下
でなければならず、好ましくは、0.1〜0.9モルで
ある。0.1モルより少ないと未反応のフェノール性水
酸基含有化合物量が多くなり、工業上好ましくない。
【0019】フェノール樹脂の軟化点は、好ましくは4
0〜150℃、より好ましくは50〜120℃である。
これより低いと保存時のブロッキングの問題があり、こ
れより高いとエポキシ樹脂組成物調製時の混練性と成形
性に問題がある。また、150℃における溶融粘度は、
好ましくは20ポイズ以下、より好ましくは5ポイズ以
下である。これより高いとエポキシ樹脂組成物の調製時
の混練性と成形性に問題がある。これらのフェノール樹
脂は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いて
もよい。
【0020】本発明に用いるエポキシ樹脂は、1分子中
にエポキシ基を2個以上有するものであればよく、これ
らの1種でもよいし、2種以上を混合して用いてもよ
い。このようなエポキシ樹脂としては、例えばビスフェ
ノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、フル
オレンビスフェノール、4,4’−ビフェノール、2,
2’−ビフェノール、テトラブロモビスフェノールA、
ハイドロキノン、レゾルシン等の2価のフェノール類
や、トリス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン、フェノール、クレゾール、ナフトール等のノボラ
ック樹脂や、フェノール、クレゾール、ナフトール等の
アラルキル樹脂等の3価以上のフェノール性化合物のグ
リシジルエーテル化物などが挙げられる。
【0021】なかでも、フィラー高充填化の観点から、
常温結晶状の二官能性エポキシ樹脂が好適に使用され
る。これら結晶性エポキシ樹脂の融点範囲としては、好
ましくは40〜150℃、より好ましくは50〜130
℃である。これより高いものは硬化剤等との溶融混合性
に劣り、これより融点の低いものはエポキシ樹脂組成物
としての耐ブロッキング性に劣る。
【0022】好ましいエポキシ樹脂としては、例えば
4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタンのエポキシ化
物、3,3’−ジメチル−4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルメタンのエポキシ化物、3,3’,5,5’−テ
トラメチル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン
のエポキシ化物、2,2’,3,3’,5,5’−ヘキ
サメチル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタンの
エポキシ化物、2,2’−ジメチル−5,5’−ジte
rtブチル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン
のエポキシ化物、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミ
ル)ベンゼンのエポキシ化物、1,4−ビス(3−メチ
ルー4ーヒドロキシクミル)ベンゼンのエポキシ化物、
1,4−ビス(3,5ージメチルー4ーヒドロキシクミ
ル)ベンゼンのエポキシ化物、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルエーテルのエポキシ化物、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルフィドのエポキシ化物、2,2’
−ジメチル−5,5−ジtertブチル−4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルフィドのエポキシ化物、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキ
シビフェニルのエポキシ化物、1,7−ナフタレンジオ
ールのエポキシ化物などが挙げられる。
【0023】エポキシ樹脂の純度、特に加水分解性塩素
量は、封止する電子部品の信頼性向上の観点から少ない
ものがよい。特に限定するものではないが、1000p
pm以下が好ましい。なお、本発明でいう加水分解性塩
素とは、以下の方法により測定された値をいう。すなわ
ち、試料0.5gをジオキサン30mlに溶解後、1N
−KOH、10mlを加え30分間煮沸還流した後、室
温まで冷却し、さらに80%アセトン水100mlを加
え、0.002N−AgNO3 水溶液で電位差滴定を行
い得られる値である。
【0024】本発明のエポキシ樹脂組成物の改質剤とし
て用いる芳香族オリゴマーは、インデンを主成分とする
モノマーを重合して得られる常温固体の樹脂である。本
発明の効果である優れた密着性、耐湿性は、インデン構
造の含有率に大きく依存しており、物性バランスの観点
からはインデン構造の比率が高い程よい。好ましくは5
0重量%以上、より好ましくは90重量%以上である。
【0025】芳香族オリゴマーは、インデン又はインデ
ンと共重合可能なモノマーを含有するモノマーをカチオ
ン重合、アニオン重合、ラジカル重合等の方法で重合す
ることにより得られるが、カチオン重合が好適である。
共重合可能なモノマーとしては、例えばメチルインデン
類、ベンゾチオフェン、メチルベンゾチオフェン類、ベ
ンゾフラン、メチルベンゾフラン類、スチレン、アルキ
ルスチレン類、α−メチルスチレン、ビニルナフタレ
ン、ビニルビフェニル、アセナフチレン、アクリル酸、
アクリル酸エステル類、メタアクリル酸、メタアクリル
酸エステル類、無水マレイン酸、フマル酸、ジビニルベ
ンゼン類、ジイソプロペニルベンゼン等の不飽和結合を
有するモノマーなどが挙げられるが、芳香族オレフィン
系モノマーがよい。これらの配合割合は全モノマーの5
0重量%以下、有利には30%以下が好ましい。
【0026】芳香族オリゴマーの重合原料としては、コ
ールタール又はコークス炉ガス軽油を蒸留して得られる
130〜200℃留分を主成分とする原料油や、石油精
製、石油分解の際に生産される芳香族油を蒸留して得ら
れたインデンを含む原料油を用いることができる。
【0027】カチオン重合は、通常、酸性触媒の存在下
に行われる。この酸性触媒としては、周知の無機酸、有
機酸より適宜選択することができ、例えば塩酸、硫酸、
燐酸等の鉱酸や、ギ酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、
p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等の有機酸
や、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化鉄、三フッ化ホ
ウ素等のルイス酸、活性白土、シリカアルミナ、ゼオラ
イト等の固体酸などが挙げられる。
【0028】この重合は、通常10〜250℃で1〜2
0時間行われる。また、反応の際に溶媒としてメタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレン
グリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等の
アルコール類、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼン等の芳香族化合物などを用いることが
できる。
【0029】また、重合の際に重合停止剤としてフェノ
ール類を用いてもよい。フェノール類としては、例えば
フェノール、クレゾール類等のアルキルフェノール類、
キシレノール等のジアルキルフェノール類、ナフトール
類、ビスフェノールA、ビスフェノールF等のビスフェ
ノール類、あるいはフェノールノボラック、フェノール
アラルキル樹脂等の多官能性フェノール化合物などが挙
げられる。これらのフェノール化合物の添加量は、通
常、20重量%以下である。これより多いとエポキシ樹
脂硬化物の耐熱性、対湿性を低下させる。
【0030】この芳香族オリゴマーは、常温固体である
必要があるが、軟化点が70〜150℃、好ましくは8
0〜130℃であり、また150℃での溶融粘度が4〜
100ポイズ、好ましくは6〜80ポイズであることが
よい。溶融粘度及び軟化点が、これより低いと耐ブロッ
キング性の向上効果が小さく、これより高いと成形時の
流動性が低下する。この芳香族オリゴマーの分子量は、
数平均分子量で400〜2000程度である。
【0031】また、この芳香族オリゴマーは、イオン成
分の含有量が少ない高純度ものが好ましい。特に、ナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属イオン及び塩素イオ
ン、臭素イオン等のハロゲンイオンの少ないものがよ
く、アルカリ金属イオン及びハロゲンイオンの含有量
は、30ppm以下、好ましくは10ppm以下であ
る。
【0032】本発明の樹脂組成物には、フェノール樹脂
と芳香族オリゴマーとを混合してなる組成物と、これに
更にエポキシ樹脂及び無機充填材を混合してなる電子部
品封止用エポキシ樹脂組成物とがある。いずれの組成物
においても芳香族オリゴマーの配合量は、フェノール樹
脂100重量部に対し5〜100重量部、好ましくは1
0〜40重量部である。これより少ないと成形時の流動
性が低下するとともに、耐ブロッキング性の向上効果が
小さいとともに、硬化物の吸水率低減効果及び異種材料
界面での密着性向上効果が小さい。また、これより多い
と硬化物の熱時硬度及び耐熱性が低下するとともに難燃
性も低下する。
【0033】フェノール樹脂と芳香族オリゴマーを混合
してなるフェノール樹脂組成物は、それぞれの軟化点以
上の温度で、撹袢、混練等により均一に混合する溶融混
合法と、それぞれを溶解する溶媒に両者を溶解させて、
撹袢、混練等により均一に混合する溶液混合法とにより
得ることができる。溶液混合法に用いる溶媒としては、
例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、エチレングリコール、メチルセロソルブ、エチル
セロソルブ等のアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等の芳香族系溶媒などを挙げることができる。な
お、この組成物を調製する際に、無機充填材、他のフェ
ノール樹脂、その他の添加剤(材)を配合することも可
能であるが、エポキシ樹脂の配合は避けることがよい。
【0034】本発明のフェノール樹脂組成物は、常温固
体であって、耐ブロッキング性に優れるため、長期保存
後の使用性に優れる。したがって、電子部品封止用材料
の硬化剤の他、エポキシ樹脂を使用する各種の用途に好
適に使用することができる。
【0035】本発明の電子部品封止用エポキシ樹脂組成
物は、予め調製された上記フェノール樹脂組成物にエポ
キシ樹脂と無機充填材を配合することにより得られる。
ここで、予め上記フェノール樹脂組成物を調製すること
なく、各成分を同時に混合すると、得られた封止用エポ
キシ樹脂組成物の耐ブロッキング性が改善されず、また
耐熱性が低下する。
【0036】また、予め調製するフェノール樹脂組成物
において、両成分の混合が均一でないと、特に低軟化点
のフェノール樹脂と組み合わせた場合、耐ブロッキング
性があまり向上しない。両成分の混合が均一であるほ
ど、このフェノール樹脂組成物の成形性及び保存安定性
等の向上効果が大きい。
【0037】この電子部品封止用エポキシ樹脂組成物
は、予め調製された上記フェノール樹脂組成物とエポキ
シ樹脂と無機充填材とを混合することにより得ることが
できるが、粉体混合により得ることが好ましい。ここ
で、予め調製された上記フェノール樹脂組成物は、本発
明の効果を奏する限り、場合により他の成分を含んでい
てよいことは前記のとおりであり、また電子部品封止用
エポキシ樹脂組成物を得る際、他のフェノール樹脂やそ
の他の添加剤(材)を添加してもよく、またフェノール
樹脂又は芳香族オリゴマーの一部を新たに混合してもよ
いが、多量に混合することは有利ではない。
【0038】本発明の封止用エポキシ樹脂組成物におけ
るエポキシ樹脂とフェノール系硬化剤の配合割合は、通
常採用される範囲で差し支えないが、好ましくはエポキ
シ基1モルに対しフェノール性の水酸基が0.8〜1.
2モルになるように配合することがよい。
【0039】本発明の封止用エポキシ樹脂組成物に配合
する無機充填材としては、例えばシリカ、アルミナ、ジ
ルコン、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ
素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、ジルコニア、フォステラ
イト、ステアタイト、スピネル、ムライト、チタニアな
どの1種又は2種以上が挙げられ、その形態は粉体、球
形化したビーズなどが挙げられる。これらの内、無機充
填材の高充填化の観点から球状の溶融シリカが好まし
い。通常、シリカは、数種類の粒径分布を持ったものを
組み合わせて使用される。組み合わせるシリカの平均粒
径の範囲は、0.5〜100μmがよい。
【0040】無機充填材の配合量は、エポキシ樹脂組成
物全体の75重量%以上、好ましくは80重量%以上で
ある。これより少ないと半田耐熱性の向上効果が小さ
い。
【0041】本発明のエポキシ樹脂組成物には、従来よ
り公知の硬化促進剤、例えばアミン類、イミダゾール
類、有機ホスフィン類、ルイス酸などを添加してもよ
い。具体的には、1,8−ジアザビシクロ(5,4,
0)ウンデセン−7、トリエチレンジアミン、ベンジル
ジメチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミ
ノエタノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノ
ール等の三級アミン類、2−メチルイミダゾール、2−
フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミ
ダゾール、2−へプタデシルイミダゾール等のイミダゾ
ール類、トリブチルホスフィン、メチルジフェニルホス
フイン、トリフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィ
ン、フェニルホスフィン等の有機ホスフィン類、テトラ
フェニルホスホニウム・テトラフェニルボレート、テト
ラフェニルホスホニウム・エチルトリフェニルボレー
ト、テトラブチルホスホニウム・テトラブチルボレート
等のテトラ置換ホスホニウム・テトラ置換ボレート、2
−エチル−4−メチルイミダゾール・テトラフェニルボ
レート、N−メチルモルホリン・テトラフェニルボレー
ト等のテトラフェニルボロン塩などが挙げられる。添加
量としては、通常、エポキシ樹脂100重量部に対して
0.2〜10重量部である。
【0042】また、本発明のエポキシ樹脂組成物には、
カルナバワックス、エステル系ワックス等の離型剤、エ
ポキシシラン、アミノシラン、ウレイドシラン、ビニル
シラン、アルキルシラン、有機チタネート、アルミニウ
ムアルコレート等のカップリング剤、カーボンブラック
等の着色剤、三酸化アンチモン等の難燃助剤、シリコン
オイル等の低応力化剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸金属塩
等の滑剤などを配合してもよい。
【0043】一般的には、以上のような原材料を所定の
配合量でミキサーなどによって十分混合した後、ミキシ
ングロール、押し出し機などによって混練し、冷却、粉
砕することによって、電子部品封止用エポキシ樹脂組成
物を調製することができる。
【0044】この電子部品封止用エポキシ樹脂組成物用
いて、電子部品を封止するための方法としては、低圧ト
ランスファー成形法が最も一般的であるが、射出成形
法、圧縮成形法によっても可能である。
【0045】このようにして得られたエポキシ樹脂硬化
物及びこれで封止された電子部品は耐熱性、電気絶縁性
が優れる。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 合成例1 インデン70g、スチレン25g、フェノール5gをト
ルエン250gに溶解し、115℃に加熱した。その後
撹拌しながら三弗化ホウ素ジメチルエーテルコンプレッ
クス1gを15分かけて滴下した。滴下後、さらに3時
間反応させた。その後、水酸化カルシウム2.4gを加
え中和した。中和塩及び過剰の水酸化カルシウムをろ過
により除去し、さらにイオン交換水100mlで3回洗
浄を繰り返した後、減圧蒸留により、トルエン及び未反
応モノマーを除去し、芳香族オリゴマー89gを得た。
得られた樹脂(芳香族オリゴマーA)の軟化点は98℃
であり、150℃における溶融粘度は8ポイズであっ
た。
【0047】合成例2 反応温度を90℃として参考例1と同様に反応し、芳香
族オリゴマー92gを得た。得られた樹脂(芳香族オリ
ゴマーB)の軟化点は118℃であり、150℃におけ
る溶融粘度は64ポイズであった。
【0048】合成例3 インデン100gをトルエン250gに溶解し、参考例
1と同様に反応し、芳香族オリゴマー93gを得た。得
られた樹脂(芳香族オリゴマーC)の軟化点は103℃
であり、150℃における溶融粘度は10ポイズであっ
た。
【0049】実施例1〜4、比較例1〜2 フェノール樹脂硬化剤として、フェノール樹脂A(フェ
ノールノボラック樹脂;群栄化学製、PSM−426
1;水酸基当量103、軟化点82℃、150℃溶融粘
度1.6ポイズ)、フェノール樹脂B(フェノールアラ
ルキル樹脂;三井化学製、XL225−LL;水酸基当
量174、軟化点75℃、150℃溶融粘度2.6ポイ
ズ)、フェノール樹脂C(2−ナフトールアラルキル樹
脂;新日鐵化学製、SN−170;水酸基当量179、
軟化点75℃、150℃溶融粘度1.4ポイズ)、フェ
ノール樹脂D(ビフェニル系フェノールアラルキル樹
脂;明和化成製、MEH−7851;水酸基当量19
9、軟化点75℃、150℃溶融粘度1.4ポイズ)を
用いた。芳香族オリゴマーとして、合成例1〜3の芳香
族オリゴマーA〜Cを用いた。
【0050】表1に示す割合(重量部)のフェノ−ル樹
脂と芳香族オリゴマーを150℃で30分間溶融混合し
てフェノ−ル樹脂組成物を調製した。フェノ−ル樹脂組
成物の物性及びブロッキング試験の結果を表1に示す。
なお、ブロッキング試験の結果は、フェノ−ル樹脂組成
物の2mmパスの粉体を用い、20℃で6時間放置後の
ブロッキング率を重量%で表した。また、フェノ−ル樹
脂の軟化点はグリセリンを熱媒として測定した値であ
り、150℃溶融粘度はコントラバス社製レオマット1
15を用いて測定した値である。
【0051】実施例5〜8及び比較例3〜4 エポキシ樹脂成分として、3,3’,5,5’−テトラ
メチル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタンのエ
ポキシ化物(エポキシ樹脂A;新日鐵化学製、ESLV
−80XY;エポキシ当量193、融点78℃、150
℃溶融粘度0.08ポイズ)を用い、硬化剤として、実
施例1〜4のフェノ−ル樹脂組成物又はフェノ−ル樹脂
A〜Bを用いた。難燃剤としてノボラック型臭素化エポ
キシ(臭素化エポキシA:日本化薬製、BREN−S;
エポキシ当量284、加水分解性塩素600ppm、軟
化点84℃)、充填剤として球状シリカ(シリカA:平
均粒径、18μm)、硬化促進剤としてトリフェニルホ
スフィン、及び表2に示す添加剤を用い、表2に示す配
合(重量部)で粉体混合した後、加熱ロールで混練して
エポキシ樹脂組成物を調製した。
【0052】このエポキシ樹脂組成物を用いて175℃
で成形し、175℃で12時間ポストキュアを行い、硬
化物試験片を得た後、各種物性測定に供した。ガラス転
移点は、熱機械測定装置により、昇温速度7℃/分の条
件で求めた。曲げ試験は、240℃での高温曲げ強度、
曲げ弾性率を3点曲げ法により行った。接着強度は、銅
板又は鉄板2枚の間に25mm×12.5mm×0.5
mmの成形物を圧縮成型機により175℃で成形し、1
75℃、12時間ポストキュアを行った後、引張剪断強
度を求めることにより評価した。吸水率は、本エポキシ
樹脂組成物を用いて、直径50mm、厚さ3mmの円盤
を成形し、ポストキュア後85℃、85%RHの条件で
100時間吸湿させた時のものであり、クラック発生率
は、QFP−80pin(14mm×20mm×2.5
mm、194アロイ)を成形し、ポストキュア後、85
℃、85%RHの条件で所定の時間吸湿後、260℃の
半田浴に10秒間浸漬させた後、パッケージの状態を観
察し求めた。結果をまとめて表3に示す。
【0053】なお、ブロッキング試験の結果は、エポキ
シ樹脂組成物の1mmパスの粉体を用い、25℃で24
時間放置後のブロッキング率を重量%で表した。また、
保存安定性は、エポキシ樹脂組成物を25℃、1週間放
置後のスパイラルフロー残存率で表した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】本発明のフェノール樹脂組成物及びエポ
キシ樹脂組成物は、耐ブロッキング性が改善され、取り
扱い作業性にも優れているとともに、低吸湿性、高耐熱
性及び異種材料との高密着性等に優れた硬化物を与え、
電子・電気部品の封止材として好適に使用することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米倉 清和 千葉県木更津市築地1番地 新日鐵化学株 式会社電子材料開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール樹脂100重量部に対し、イ
    ンデン類を主成分とするモノマーを重合して得られる常
    温固体の芳香族オリゴマー5〜100重量部を溶融混合
    法又は溶液混合法により均一に混合してなるフェノール
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 フェノール樹脂が、下記一般式(1)で
    表されるアラルキル型フェノール樹脂である請求項1記
    載のフェノール樹脂組成物。 【化1】 (式中、Aは同時に又は別々に炭化水素基で置換されて
    いてもよいベンゼン環又はナフタレン環を示し、R1
    2 は水素原子又はメチル基を示し、mは1又は2の整
    数を示し、nは0〜15の数を示す)
  3. 【請求項3】 フェノール樹脂、エポキシ樹脂及びイン
    デン類を主成分とするモノマーを重合して得られる芳香
    族オリゴマーと、75重量%以上の無機充填材とを主た
    る成分とする常温固体のエポキシ樹脂組成物において、
    フェノール樹脂100重量部に対する芳香族オリゴマー
    の割合が5〜100重量部であり、かつフェノール樹脂
    と芳香族オリゴマーが溶融混合法又は溶液混合法により
    均一に予備混合されてなることを特徴とする電子部品封
    止用エポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエポキシ樹脂組成物を硬
    化してなる硬化物。
JP15135198A 1998-06-01 1998-06-01 フェノール樹脂組成物及びそれを配合したエポキシ樹脂組成物 Pending JPH11343386A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15135198A JPH11343386A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 フェノール樹脂組成物及びそれを配合したエポキシ樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15135198A JPH11343386A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 フェノール樹脂組成物及びそれを配合したエポキシ樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11343386A true JPH11343386A (ja) 1999-12-14

Family

ID=15516664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15135198A Pending JPH11343386A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 フェノール樹脂組成物及びそれを配合したエポキシ樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11343386A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001077192A1 (fr) * 2000-04-11 2001-10-18 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. Oligomere aromatique, composition de resine phenolique contenant cet oligomere, composition de resine epoxyde et objet durci produit a partir de cette derniere
JP2007204679A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Nitto Denko Corp 半導体封止用エポキシ樹脂組成物およびその製法ならびにそれを用いて得られる半導体装置
JP5515058B2 (ja) * 2006-10-04 2014-06-11 新日鉄住金化学株式会社 エポキシ樹脂、フェノール樹脂、それらの製造方法、エポキシ樹脂組成物及び硬化物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001077192A1 (fr) * 2000-04-11 2001-10-18 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. Oligomere aromatique, composition de resine phenolique contenant cet oligomere, composition de resine epoxyde et objet durci produit a partir de cette derniere
JP2001294623A (ja) * 2000-04-11 2001-10-23 Nippon Steel Chem Co Ltd 芳香族オリゴマー、それを配合したフェノール樹脂組成物並びにエポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP4651774B2 (ja) * 2000-04-11 2011-03-16 新日鐵化学株式会社 芳香族オリゴマー、それを配合したフェノール樹脂組成物並びにエポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP2007204679A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Nitto Denko Corp 半導体封止用エポキシ樹脂組成物およびその製法ならびにそれを用いて得られる半導体装置
JP5515058B2 (ja) * 2006-10-04 2014-06-11 新日鉄住金化学株式会社 エポキシ樹脂、フェノール樹脂、それらの製造方法、エポキシ樹脂組成物及び硬化物
KR101423170B1 (ko) * 2006-10-04 2014-07-25 신닛테츠 수미킨 가가쿠 가부시키가이샤 에폭시 수지, 페놀 수지, 그들의 제조방법, 에폭시 수지 조성물 및 경화물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6073754B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP5000191B2 (ja) カルバゾール骨格含有樹脂、カルバゾール骨格含有エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP4651774B2 (ja) 芳香族オリゴマー、それを配合したフェノール樹脂組成物並びにエポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP4067639B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び硬化物
JPH111544A (ja) エポキシ樹脂組成物及び電子部品
JP2007297538A (ja) インドール骨格含有樹脂、インドール骨格含有エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP3509236B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体封止材料
JP4163281B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び硬化物
JP3806222B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JPH11343386A (ja) フェノール樹脂組成物及びそれを配合したエポキシ樹脂組成物
JP3933763B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び電子部品
JPH07206995A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体封止材料
JP2001114863A (ja) エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JPH09249794A (ja) 電子部品封止用液状エポキシ樹脂組成物及びその硬化 物
JP2003160715A (ja) 電子部品封止用エポキシ樹脂組成物及び電子部品
JP4268835B2 (ja) エポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP3875775B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び電子部品
JP4667753B2 (ja) エポキシ樹脂の製造方法、エポキシ樹脂組成物及び硬化物
JP4388153B2 (ja) 芳香族オリゴマ―を含むエポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP4156874B2 (ja) 芳香族オリゴマー、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP2008231071A (ja) 新規多価ヒドロキシ化合物並びにエポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP4526840B2 (ja) フェノール性重合体、エポキシ基含有重合体、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP3889482B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JPH1129694A (ja) エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP2001019725A (ja) 芳香族オリゴマー、それを用いたエポキシ樹脂組成物およびその硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050203

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Written amendment

Effective date: 20070219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070320

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071016

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02