JPH11337702A - 電磁波シールド付き光学フィルタ - Google Patents

電磁波シールド付き光学フィルタ

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JPH11337702A
JPH11337702A JP10139406A JP13940698A JPH11337702A JP H11337702 A JPH11337702 A JP H11337702A JP 10139406 A JP10139406 A JP 10139406A JP 13940698 A JP13940698 A JP 13940698A JP H11337702 A JPH11337702 A JP H11337702A
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Japan
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layer
antireflection
transparent substrate
flattening
electromagnetic wave
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Application number
JP10139406A
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English (en)
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Masayoshi Shimamura
正義 島村
Ryohei Okamoto
良平 岡本
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Kyodo Printing Co Ltd
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Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射防止効果が高く、強い電磁波シールド性
を備えた電磁波シールド付き光学フィルタを提供する。 【解決手段】 透明基板1及びこの透明基板の上面に設
けた金属パターン層2の上面に平坦化層3を設けて金属
パターン層と透明基板との凹凸を平坦化してから反射防
止層4を形成することにより、金属パターン層上に直接
反射防止剤を塗布した場合にできる塗りムラ、反射防止
フィルムを貼付した場合に発生する気泡を防ぐことがで
き、反射防止効果を向上させることができる。また平坦
化層4を形成するための平坦化剤に高い屈折率を有する
金属酸化物を含有させることで、屈折率の低い反射防止
層との組み合わせにより反射防止効果を向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁波シールド付き
光学フィルタに関し、特に高い反射防止効果を有する電
磁波シールド付き光学フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、PDP(プラズマディスプレ
イパネル)などから発生する電磁波の外部への漏洩を防
止するための技術が種々提案されている。一般的に広く
知られている電磁波の漏洩防止対策としては、透明基板
上に銀の蒸着膜と誘電膜を交互に重ねる、ワイヤメッシ
ュを基板に張り付ける、透明基板上に無電解めっきによ
り形成した金属層にレジストを塗布し、エッチングによ
り金属パターンを形成する、などがある。
【0003】また、上記のような電磁波シールド部材を
設けた透明基板をPDPなどの表示画面の前面に設ける
場合、PDPより放出される光の透明基板での反射量が
増加すると映像の不鮮明化などの問題が起こる。このよ
うな不具合を防止するために一般的に取られている対策
としては、屈折率の異なる光学的薄膜を透明基板上に複
数積層することにより反射防止を実現しようとするもの
である。また、この光学的薄膜の形成方法としては、透
明基板の両面に反射防止フィルムをラミネートする、反
射防止剤を塗布するなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板に
電磁波シールド性や反射防止等の複数の機能を持たせる
ために、例えば、金属パターンを形成した基板上に反射
防止剤を塗布すると、金属パターンによる基板との凹凸
により反射防止剤の塗りムラが生じる。また反射防止フ
ィルムをラミネートする場合でも、金属パターンによる
凹凸が原因で気泡が発生することになる。塗りムラや気
泡が発生すると、反射防止効果を低下させるという不具
合が生じる。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、反射防止効果が高く、強い電磁波シールド性を
備えた電磁波シールド付き光学フィルタを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の電磁波シールド付き光学フィルタは、透明
基板の片方の面上に設けられた電磁波を遮断するための
金属パターン層と、金属パターン層と透明基板との凹凸
を平坦化するための透明な平坦化層と、平坦化層の上面
に設けられ、平坦化層よりも屈折率の低い反射防止層と
を有することを特徴としている。
【0007】本発明の電磁波シールド付き光学フィルタ
は、透明基板の片方の面上に設けられた電磁波を遮断す
るためのITO層と、ITO層の上面に設けられた電磁
波を遮断するための金属パターン層と、金属パターン層
と透明基板との凹凸を平坦化するための透明な平坦化層
と、平坦化層の上面に設けられ、平坦化層よりも屈折率
の低い反射防止層とを有することを特徴としている。
【0008】上記の平坦化層は、透明性に優れた金属酸
化物を含有し、平坦化層の屈折率が1.7以上であると
よい。
【0009】上記の金属酸化物として、少なくとも酸化
チタンを含有するとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明の
電磁波シールド付き光学フィルタの実施の形態を詳細に
説明する。図1〜図6を参照すると本発明の電磁波シー
ルド付き光学フィルタの実施形態が示されている。な
お、図1は本発明の電磁波シールド付き光学フィルタの
第1の実施形態の断面構成図、図2は本発明の電磁波シ
ールド付き光学フィルタの第2の実施形態の断面構成
図、図3は本発明の電磁波シールド付き光学フィルタの
第3の実施形態の断面構成図、図4は第1の実施形態の
作成実施例の製作手順を表すフローチャート、図5は第
2の実施形態の作成実施例の製作手順を表すフローチャ
ート、図6は第3の実施形態の作成実施例の製作手順を
表すフローチャートである。
【0011】まず、図1を用いて本発明の電磁波シール
ド付き光学フィルタの第1の実施形態の構成を説明す
る。図1に示された第1の実施形態は、透明基板1と、
透明基板の片方の面上に設けられた金属パターン層2
と、透明基板及び金属パターン層上に設けられた平坦化
層3と、平坦化層3の上面及び透明基板のもう片方の面
に設けられた反射防止層4とにより構成されている。
【0012】透明基板1上に設けられた金属パターン層
は、例えばPDPなどの電磁波を発生する表示画面の前
面に設けた場合に、電磁波の外部への漏洩を防止する役
割を持っている。本実施形態では電磁波のシールド性を
向上させるために銅または銀などの良導体の金属により
この金属パターン層を形成している。
【0013】平坦化層は、透明基板上に設けた金属パタ
ーン層による凹凸を平坦化するために設けられた透明な
層である。上記の金属パターン層の厚みは5μm〜15
μmあり、この金属パターン層による透明基板との凹凸
により金属パターン層の上面に例えば反射防止剤を直接
塗布すると、塗りムラが発生しやすくなる。また、反射
防止フィルムを直接ラミネートする場合でも気泡が発生
しやすくなる。塗りムラや気泡ができると、反射防止効
果の低下を招くことになる。平坦化層は金属パターン層
と基板との凹凸を平坦化し、これらの不具合を防止する
ために設けられている。また、平坦化層には金属酸化物
を含有させている。この金属酸化物は平坦化層の透明性
を低下させないため、透明性に優れ、高い屈折率を有す
るものであるとよい。高い屈折率を必要とするのは、平
坦化層の上面に設ける低い屈折率の反射防止層との組み
合わせにより、より高い反射防止効果を得るためであ
る。なお、この平坦化層の屈折率は1.7以上であると
よい。また、このような条件を満たす金属酸化物の例と
して、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化亜鉛などがある。
【0014】反射防止層4は、例えばPDPの前面に光
学フィルタを設けた場合に、PDPより放出される光の
反射率を低下させるために設けられている。この反射防
止層の屈折率は平坦化層より低いものとし、平坦化層と
反射防止層とを積層することにより高い反射防止効果を
得ることができる。また、上述した平坦化層により金属
パターン層と基板との凹凸を平坦化しているので、反射
防止剤を塗布する、または反射防止フィルムを貼付する
などの従来通りの形成方法を用いても塗りムラができ
る、気泡が発生する、などの不具合を生じることがな
い。これにより反射防止層の厚さを薄く形成することが
できる。反射防止層の厚さを薄くすると光の透過率を向
上させることができる。なお、透明基板の金属パターン
が形成されていない面に形成される反射防止層は、画面
のぎらつき防止効果を有するアンチグレア層であっても
よい。
【0015】次に上記構成の第1の実施形態の作成実施
例を図4に示されたフローチャートを参照して製造手順
を追いながら説明する。まず、ステップS1にて透明基
板上に銅のめっき層を無電解めっきにより形成する。次
にステップS2にて、この銅のめっき層上にレジストを
塗布してエッチングにより所定のパターンに成形する。
次にステップS3にて、平坦化剤を塗布する。酸化チタ
ンを含有した平坦化剤には、無機バインダ中に酸化チタ
ンを含有させたものや、透明樹脂中に酸化チタンを含有
させたものがあるが、ここでは平坦化剤として、無機バ
インダ中に酸化チタンを分散させた、コルコート株式会
社製、商品名ST−K01、またはST−K03を用い
た。なお、このST−K01、ST−K03の屈折率は
共に1.78である。このST−K01、またはST−
K03を塗布し、乾燥させて硬化させる。次にステップ
S4にて、塗布した平坦化剤の上面に反射防止剤を塗布
する。ここでは、反射防止剤として、旭硝子株式会社
製、商品名サイトップを用いた。このサイトップの屈折
率は、1.34である。平坦化層により金属パターン層
の透明基板との凹凸を平坦化しているので、反射防止剤
を塗布しても、塗りムラが発生することがない。また、
屈折率1.78の平坦化層と、屈折率1.34の反射防
止層とを積層させることで、高い反射防止効果を得るこ
とができる。そして、ステップS5にて、透明基板の下
面にもこの反射防止剤を塗布することにより図1に示さ
れた第1の実施形態の電磁波シールド付き光学フィルタ
が完成する。
【0016】次に図2に示された本発明の電磁波シール
ド付き光学フィルタの第2の実施形態の構成について説
明する。図2に示された第2の実施形態は、近赤外線吸
収剤を含有した透明基板1と、透明基板の上面に設けら
れた接着層5と、接着層の上面に設けられたPETフィ
ルム6と、PETフィルム上に形成された金属パターン
層2と、金属パターン層の金属表面に施された黒色層7
と、黒色層及びPETフィルム上に設けられた平坦化層
3と、平坦化層3の上面及び透明基板の下面に設けられ
た反射防止層4とにより構成されている。
【0017】第2の実施形態の透明基板には近赤外線吸
収剤が含有されている。近赤外線吸収剤を含有させるこ
とで、PDPなどにより放出される近赤外線を吸収する
ことができる。また、透明基板1上に設けられた接着層
は、透明基板にPETフィルム6を接着するための接着
剤の層である。この接着層に用いられる接着剤は、光学
フィルタの透明性を低下させないために透明性に優れた
ものを用いる。また、接着層により透明基板上に接着さ
れたPETフィルムには金属層が設けられている。この
金属層上にレジストを塗布してエッチングによりパター
ン化することにより、金属パターン層2が形成される。
さらに、この金属パターン層の表面には、黒色層が設け
られている。この黒色層は、例えば光学フィルタを表示
画面の前面に設けた場合に、表示画面からの光が金属パ
ターン層の表面で反射して画面の視認性を低下させると
いう不具合を防止するために設けられている。なお、上
述した第1の実施形態と同一構成の箇所についての説明
は省略する。
【0018】次に上記構成の第2の実施形態の作成実施
例を図5に示されたフローチャートを参照して製造手順
を追いながら説明する。ステップS11にて、近赤外線
吸収剤を含有した透明基板上に接着剤を塗布し、ステッ
プS12にて、銅のめっき層が設けられたPETフィル
ムを貼付する。そして、ステップS13にて、PETフ
ィルム上の銅のめっき層にレジストを塗布し、エッチン
グにより銅のめっき層をパターン化して銅のパターン層
を形成する。次にステップS14にて、パターン化され
た銅の表面に黒化処理を施して黒色層を形成する。次に
ステップS15にて、平坦化剤を黒色層及びPETフィ
ルム上に塗布する。ここで用いる平坦化剤は、第1の実
施形態と同様にコルコート株式会社製、商品名ST−K
01、またはST−K03である。次にステップS16
にて、塗布した平坦化剤の上面に反射防止剤を塗布す
る。この反射防止剤も第1の実施形態と同様に旭硝子株
式会社製、商品名サイトップを用いた。平坦化層により
金属パターン層の透明基板との凹凸を平坦化しているの
で、反射防止剤を塗布しても、塗りムラが発生すること
がない。また、屈折率1.78の平坦化層と、屈折率
1.34の反射防止層とを積層させることで、高い反射
防止効果を得ることができる。そして、ステップS17
にて、透明基板の下面にもこの反射防止剤を塗布するこ
とにより図2に示された第2の実施形態の電磁波シール
ド付き光学フィルタが完成する。
【0019】次に本発明の電磁波シールド付き光学フィ
ルタの第3の実施形態の構成を説明する。図3に示され
た第3の実施形態は、近赤外線吸収剤を含有した透明基
板1と、透明基板の片面上に設けられたITO層8と、
ITO層の上面に設けられた金属パターン層2と、金属
パターン層の表面に設けられた黒色層7と、黒色層及び
ITO層の上面に設けられた平坦化層と、平坦化層の上
面及び透明基板の下面とに設けられた反射防止層とによ
り構成される。
【0020】透明基板上に設けられたITO層は、電磁
波の外部への漏洩を防止するために設けられた酸化イン
ジウム(In2O3)と二酸化錫(SnO2) の固溶体からなる層
である。このITO層を設けることにより、電磁波シー
ルド部材として金属パターン層を設けただけの構成より
も、より強力な電磁波シールド性を光学フィルタに付加
することができる。また、ITO層の屈折率は1.8か
ら1.9と大きいので、上から反射防止層、平坦化層、
ITO層と積層することで、高い反射防止効果が得られ
る。なお、上記の第1及び第2の実施形態と同一の構成
である箇所の説明は省略する。
【0021】次に上記構成の第3の実施形態の作成実施
例を図6に示されたフローチャートを参照して製造手順
を追いながら説明する。まず、ステップS21にて、近
赤外線吸収剤を含有した透明基板上にスパッタ法により
ITO層を形成する。次にステップS22にて、ITO
層の上面に銅のめっき層を無電解めっきにより形成す
る。そして、ステップS23にて、銅のめっき層上にレ
ジストを塗布し、エッチングにより銅のめっき層をパタ
ーン化する。ステップS24にて、パターン化された銅
の表面に黒化処理を施し、黒色層を形成する。ステップ
S25にて、平坦化剤を黒色層及びITO層の上面に塗
布する。ここで用いる平坦化剤は、第1及び第2の実施
形態と同様にコルコート株式会社製、商品名ST−K0
1、またはST−K03である。次にステップS26に
て、塗布した平坦化剤の上面に反射防止剤を塗布する。
この反射防止剤も第1及び第2の実施形態と同様に旭硝
子株式会社製、商品名サイトップを用いた。平坦化層に
より金属パターン層の透明基板との凹凸を平坦化してい
るので、反射防止剤を塗布しても、塗りムラが発生する
ことがない。また、上から屈折率1.34の反射防止層
と、屈折率1.78の平坦化層と、屈折率1.9のIT
O層を積層させることで、高い反射防止効果を得ること
ができる。そして、ステップS27にて、透明基板の下
面にもこの反射防止剤を塗布することにより図3に示さ
れた第3の実施形態の電磁波シールド付き光学フィルタ
が完成する。
【0022】上述の3つの実施形態は、透明基板上に設
けた金属パターンによる凹凸を平坦化層を設けて平坦化
することで、平坦化層の上面に設ける反射防止層の形成
方法が反射防止剤を塗布する方法であった場合、塗りム
ラが発生することがない。また反射防止フィルムをラミ
ネートする方法であった場合、気泡が発生するという不
具合を防止することができる。また、反射防止層を反射
防止フィルムをラミネートする、反射防止剤を塗布す
る、などの方法で反射防止効果を低下させることなく形
成することができるので、蒸着などの方法により反射防
止層を形成した場合と比較して、低コストで生成するこ
とができる。また、この平坦化層を屈折率の高い酸化チ
タンを含有した塗布液を塗布することで形成したことに
より、上面に設けた屈折率の低い反射防止層との組み合
わせで反射防止効果を向上させることができる。この酸
化チタンを含有した塗布液は乾くと透明性が高くなるの
で、平坦化層を設けたことによる光学フィルタの透明性
を低下させることがない。また、帯電防止効果も有して
いる。
【0023】また、上記の実施形態をPDPの前面に設
けた場合、PDPより発生する電磁波の外部への漏洩を
第1及び第2の実施形態では金属パターン層で、第3の
実施形態ではITO層及び金属パターン層の2つの電磁
波シールド部材で強力に遮断することができる。また、
第2及び第3の実施形態では、PDPより放出される近
赤外線を近赤外線吸収剤により吸収して近赤外線の外部
への放出を防ぐことができる。また、第2及び第3の実
施形態は、金属パターン層の表面に形成された黒色層に
より、金属表面の金属光沢による画面の視認性の低下を
防止することができる。また、第1及び第2の実施形態
では、反射防止層と平坦化層とを積層することで、ま
た、第3の実施形態では、反射防止層と平坦化層とIT
O層とを積層することにより、PDPより放出される光
及び入射する外光の反射率を低下させて、画面の視認性
を向上させることができる。
【0024】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の例である。但し、これに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施
が可能である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように請求項1
記載の発明の電磁波シールド付き光学フィルタは、金属
パターン層の透明基板との凹凸を平坦化層を設けて平坦
化し、平坦化層の上面に反射防止層を形成することによ
り、金属パターン層上に直接反射防止フィルムをラミネ
ートした場合に発生する気泡、金属パターン層上に直接
反射防止剤を塗布した場合にできる塗りムラを防止する
ことができる。また、平坦化層を透明とすることによ
り、平坦化層を設けることによる光学フィルタの透明性
の低下を防止することができる。
【0026】請求項2記載の発明の電磁波シールド付き
光学フィルタは、請求項1記載の発明による効果に加え
て、透明基板上に屈折率の大きいITO層を設けてから
金属パターン層を設けることにより、反射防止効果を高
め、電磁波のシールド性をさらに強めることができる。
【0027】請求項3記載の発明の電磁波シールド付き
光学フィルタは、平坦化層に透明性に優れた金属酸化物
を含有し、平坦化層の屈折率が1.7以上であることに
より、屈折率の低い反射防止層との組み合わせでより高
い反射防止効果を得ることができる。
【0028】請求項4記載の発明の電磁波シールド付き
光学フィルタは、平坦化層に含まれる金属酸化物とし
て、少なくとも酸化チタンを含有していることにより、
透明性を低下させずに屈折率の低い反射防止層との組み
合わせでより高い反射防止効果を得ることができる。ま
た、帯電防止効果も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波シールド付き光学フィルタの第
1の実施形態の構成を表す断面図である。
【図2】本発明の電磁波シールド付き光学フィルタの第
2の実施形態の構成を表す断面図である。
【図3】本発明の電磁波シールド付き光学フィルタの第
3の実施形態の構成を表す断面図である。
【図4】第1の実施形態の作成実施例の製造手順を表す
フローチャートである。
【図5】第2の実施形態の作成実施例の製造手順を表す
フローチャートである。
【図6】第3の実施形態の作成実施例の製造手順を表す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 透明基板 2 金属パターン層 3 平坦化層 4 反射防止層 5 接着層 6 PETフィルム 7 黒色層 8 ITO層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01J 11/02 H05K 9/00 V H05K 9/00 G02B 1/10 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の片方の面上に設けられた電磁
    波を遮断するための金属パターン層と、 前記金属パターン層と前記透明基板との凹凸を平坦化す
    るための透明な平坦化層と、 前記平坦化層の上面に設けられ、前記平坦化層よりも屈
    折率の低い反射防止層とを有することを特徴とする電磁
    波シールド付き光学フィルタ。
  2. 【請求項2】 透明基板の片方の面上に設けられた電磁
    波を遮断するためのITO層と、 前記ITO層の上面に設けられた電磁波を遮断するため
    の金属パターン層と、 前記金属パターン層と前記透明基板との凹凸を平坦化す
    るための透明な平坦化層と、 前記平坦化層の上面に設けられ、前記平坦化層よりも屈
    折率の低い反射防止層とを有することを特徴とする電磁
    波シールド付き光学フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記平坦化層は、透明性に優れた金属酸
    化物を含有し、該平坦化層の屈折率が1.7以上である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電磁波シール
    ド付き光学フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記金属酸化物として、少なくとも酸化
    チタンを含有することを特徴とする請求項1から3の何
    れかに記載の電磁波シールド付き光学フィルタ。
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