JP2001353802A - 透明積層体とプラズマデイスプレイパネル用フイルタ - Google Patents

透明積層体とプラズマデイスプレイパネル用フイルタ

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JP2001353802A
JP2001353802A JP2000184553A JP2000184553A JP2001353802A JP 2001353802 A JP2001353802 A JP 2001353802A JP 2000184553 A JP2000184553 A JP 2000184553A JP 2000184553 A JP2000184553 A JP 2000184553A JP 2001353802 A JP2001353802 A JP 2001353802A
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JP2000184553A
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English (en)
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Toshitaka Nakamura
年孝 中村
Yoshihiro Hieda
嘉弘 稗田
Kazuhiko Miyauchi
和彦 宮内
Yukiko Azumi
由起子 安積
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡潔な構成で、電磁波シ―ルド性、近
赤外線カツト牲、可視光透過性、可視光低反射性、密着
性を満足する透明積層体を提供する。 【解決手段】 透明基体10の表面に、銀系透明導電体
薄膜と高屈折率透明薄膜とを1単位として、4単位(1
A,1B),(2A,2B),(3A,3B),(4
A,4B)が繰り返し積層された透明層状ブロツク20
0を接合し、透明基体10に隣接する銀系透明導電体薄
膜1Aの厚さのみを9nm以下に設定して、透明積層体
100を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明積層体と、こ
の透明積層体を使用したプラズマデイスプレイパネル
(以下、PDPという)用フイルタと、さらにこのフイ
ルタを使用したPDP表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、従来の冷陰極管を使用したテレビ
やデイスプレイなどの表示装置に代わる、薄型で軽量か
つ大画面化のデイスプレイとして、PDPの開発が進め
られている。PDPは、パネル内に封入された希ガス、
とくにネオンを主体としたガス中で放電を発生させ、そ
の際に発生する真空紫外線により、パネル内部のセルに
設けられたR、G、Bの蛍光体を発生させる。この発光
過程において、PDPの作動には不必要な電磁波および
近赤外線が同時に放出される。
【0003】電磁波は、VCClやFCCなどにより放
射電磁波が規制されており、また近年人体への悪影響が
懸念されており、カツトする必要がある。近赤外線は、
波長が800〜1,200nmであり、家庭用電化製
品、カラオケ用器材、音響映像機器などのリモ―トコン
トロ―ル装置に使用されている赤外線センサの受光素子
が約700〜1,300nmに受光感度のピ―クを持つ
ものが多いため、このコントロ―ル装置を誤動作させる
問題があり、やはりカツトする必要がある。
【0004】このような背景から、PDPから発生する
電磁波および近赤外線をカツトするフイルタが種々検討
され、従来では、たとえば、金属メツシユを埋め込んだ
ものまたはエツチングメツシユ加工を行つたアクリル板
と、アクリル板に近赤外線を吸収する色素を添加した電
磁波・近赤外線カツト成形板などが用いられてきた。し
かしながら、これらのメツシユタイプでは、低表面抵抗
値は得られやすいが、画素ピツチと導電メツシユとの間
で生じるモアレ現象による画像のかすみや、近赤外線吸
収色素の耐熱性や耐光性に問題があつた。また、近赤外
線カツト率を高めるには、近赤外線吸収色素の添加量を
多くする必要があるが、それに伴い可視光透過率の低下
と着色という欠点をさけられなかつた。
【0005】電磁波および近赤外線をカツトする他の手
法として、透明基体上に銀を主成分とする銀系透明導電
体薄膜と高屈折率透明薄膜を組み合わせて透明層状ブロ
ツクを接合した構成の透明積層体が検討されている。こ
の透明積層体は、銀系透明導電体薄膜の有する赤外線反
射特性を利用でき、また高屈折率透明薄膜により銀系透
明導電体薄膜における可視光の反射を防止する機能を付
与できる。
【0006】このような透明積層体の中でも、銀系透明
導電体薄膜を高屈折率透明薄膜で挟み込んだ構成の透明
積層体が最もよく知られている。これには、上記構成を
1単位として、1単位だけの構成(透明基体側から、高
屈折率透明薄膜/銀系透明導電体薄膜/高屈折率透明薄
膜)、2単位の構成(透明基体側から、高屈折率透明薄
膜/銀系透明導電体薄膜/高屈折率透明薄膜/銀系透明
導電体薄膜/高屈折率透明薄膜)、3単位の構成(透明
基体側から、高屈折率透明薄膜/銀系透明導電体薄膜/
高屈折率透明薄膜/銀系透明導電体薄膜/高屈折率透明
薄膜/銀系透明導電体薄膜/高屈折率透明薄膜)、4単
位の構成(透明基体側から、高屈折率透明薄膜/銀系透
明導電体薄膜/高屈折率透明薄膜/銀系透明導電体薄膜
/高屈折率透明薄膜/銀系透明導電体薄膜/高屈折率透
明薄膜/銀系透明導電体薄膜/高屈折率透明薄膜)、さ
らに5単位以上の構成などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した銀
系透明導電体薄膜を高屈折率透明薄膜で挟み込んだ構成
の透明積層体を、PDP用フイルタとして利用する場
合、上記2単位以下の構成のものでは、各薄膜の厚み、
材料の光学定数をいかに選択して光学設計しても、上記
フイルタに要求される低表面抵抗や高近赤外線カツト率
を満足させにくく、可視光低反射率の面でも好結果が得
られない。また、上記3単位の構成のものでは、低表面
抵抗や高近赤外線カツト率の改善効果は認められるが、
なお十分とはいえず、さらに、上記4単位以上の構成の
ものでは、上記の両特性を満足させることができる反
面、可視光透過率が大きく低下する。
【0008】このように、上記した従来構成の透明積層
体では、PDP用フイルタとして、電磁波シ―ルド性、
近赤外線カツト性および視認性(可視光透過性、可視光
低反射性)をすべて満足するものは得られていない。し
かも、上記従来構成の透明積層体は、透明基体側に高屈
折率透明薄膜が隣接しているため、これと透明基体との
密着性が良くなく、曲げなどの外部応力により上記薄膜
を含む透明層状ブロツクにクラツクや剥離などの不具合
を生じる問題もあつた。
【0009】また、PDP用フイルタには、上記の光学
的特性や密着性のほかに、表面耐擦傷性および耐湿熱保
存性が要求されるが、上記の透明積層体では、これらの
諸特性を十分満足するものが得られていないのが現状で
ある。
【0010】本発明は、このような事情に照らし、比較
的簡潔な構成でもつて、電磁波シ―ルド性、近赤外線カ
ツト牲、可視光透過性、可視光低反射性および密着性を
満足する透明積層体と、これを用いた視認性が良く、軽
量で薄型であり、また表面耐擦傷性および耐湿熱保存性
を満足するPDP用フイルタと、さらにこれを用いたP
DP表示装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、透明基体上に銀
系透明導電体薄膜と高屈折率透明薄膜とを1単位として
4単位が繰り返し積層された構成の透明層状ブロツクを
設ける、つまり、この構成は、前記従来の3単位の構成
の透明積層体における透明基体とこれに隣接する高屈折
率透明薄膜との間に新たに銀系透明導電体薄膜を1層介
装した構成に相当し、この介装した銀系透明導電体薄膜
(つまりは、透明基体側に隣接する銀系透明導電体薄
膜)のみを特定値以下の薄い層で構成すると、前記従来
の3単位の構成の透明積層体に比べて、低表面抵抗およ
び高近赤外線カツト率が得られ、可視光透過率や可視光
低反射率の面でも満足でき、しかも透明基体に対する透
明層状ブロツクの密着性の面でも好結果が得られること
を知り、本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明は、透明基体と、銀系透
明導電体薄膜と高屈折率透明薄膜を1単位として4単位
が繰り返し積層されて、上記透明基体の表面に接合され
た透明層状ブロツクとを備えてなり、かつ透明基体に隣
接する銀系透明導電体薄膜のみが9nm以下の厚さであ
り、導電面の表面抵抗が2.5Ω/□以下、可視光透過
率が55%以上、800〜1,200nmの波長範囲の
光線透過率が10%以下であることを特徴とする透明積
層体に係るものである。
【0013】また、本発明は、上記構成の透明積層体に
おける透明基体の裏面に反射防止層および/または映り
込み防止層を設け、かつ透明層状ブロツクの表面周辺部
に電極を形成し、この電極を避けて透明層状ブロツクの
表面に透明接着剤層を設けることにより、あるいは、上
記構成の透明積層体における透明基体の裏面に透明接着
剤層を設け、かつ透明層状ブロツクの表面周辺部に電極
を形成し、この電極を避けて透明層状ブロツクの表面に
反射防止層および/または映り込み防止層かこれ以外の
透明保護層を設けることにより、電磁波シ―ルド性、近
赤外線カツト性、可視光透過性、可視光低反射性および
密着性に加えて、表面耐擦傷性や耐湿熱保存性などを満
足するPDP用フイルタを提供できるものである。
【0014】さらに、本発明は、上記構成のPDP用フ
イルタを、PDPの前面表示ガラス部に、その透明接着
剤層を介して接合することにより、反射などがなくなつ
て、視認性が向上し、しかも薄型で軽量というPDP本
来の特徴を生かした、直貼りタイプのPDP表示装置を
提供できるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて、説明する。図1は、本発明の透明積層体
の一例を示す断面図である。図中、透明積層体100
は、透明基体10とこの透明基体10の表面に接合され
た透明層状ブロツク200とからなり、この透明層状ブ
ロツク200は、銀系透明導電体薄膜と高屈折率透明薄
膜を1単位として、4単位が繰り返し積層されてなる。
【0016】すなわち、透明基体10側から、銀系透明
導電体薄膜1A/高屈折率透明薄膜1B/銀系透明導電
体薄膜2A/高屈折率透明薄膜2B/銀系透明導電体薄
膜3A/高屈折率透明薄膜3B/銀系透明導電体薄膜4
A/高屈折率透明薄膜4Bが、順次積層されている。さ
らに、このような透明層状ブロツク200において、透
明基体10に隣接する銀系透明導電体薄膜1Aのみが9
nm以下、好ましくは7nm以下(通常、2nmまで)
の厚さに設定されている。
【0017】この透明積層体100は、前記従来の3単
位の構成の透明積層体に比べると、透明基体とこれに隣
接する高屈折率透明薄膜との間に銀系透明導電体薄膜1
Aが1層介装された構成であり、上記薄膜1Aが9nm
以下と薄いと、表面抵抗値の低減効果はある程度抑えら
れるが、電磁波シ―ルド性の点からみると、反射界面が
多いほど有効なため、電磁波シ―ルド性は表面抵抗値の
低減以上にその効果を期待でき、近赤外線カツト性も同
様の効果を期待できる。さらに可視光反射率について
も、層数の増加により光学設計の自由度が増し、低反射
率化をはかりやすい。その一方で、上記薄膜1Aが9n
m以下と薄いため、可視光透過率の減少は最小限に留め
ることができる。つまり、上記の構成によれば、可視光
透過性を維持しながら、PDP用フイルタに要求される
電磁波シ―ルド性、近赤外線カツト性および可視光低反
射性を向上させることが可能となる。
【0018】また、前記従来の透明積層体では、透明基
体と高屈折率透明薄膜とが隣接し、両者間の密着性が十
分でない場合が多く、曲げなどの外部応力により透明層
状ブロツクにクラツクや剥離などが多発した。これに対
し、本発明の上記構成では、透明基体10と高屈折率透
明薄膜1Bとの間に銀系透明導電体薄膜1Aが介装され
ているため、透明基体10と透明層状ブロツク200と
の密着性が高められ、外部応力により上記のようなクラ
ツクや剥離などを起こす心配がない。さらに、銀系透明
導電体薄膜1Aは、他の銀系透明導電体薄膜2A,3
A,4Aと同様に内部応力が極めて小さく、高屈折率透
明薄膜の応力緩和層として機能し、透明層状ブロツク2
00全体の内部応力を低減させる働きもある。
【0019】このように、透明積層体100は、上記特
異な構成に基づき、上記のような性能を発揮するが、と
くにその表面抵抗値、可視光透過性および近赤外線カツ
ト性を数値的に示すと、導電面の表面抵抗が2.5Ω/
□以下、好ましくは2.0Ω/□以下、可視光透過率が
55%以上、好ましくは60%以上、800〜1,20
0nmの波長範囲の光線透過率が10%以下、好ましく
は8%以下(近赤外線カツト率が90%以上、好ましく
は92%以上)となるものである。
【0020】なお、上記の透明積層体100は、上述の
とおり、透明基体とこれに隣接する高屈折率透明薄膜と
の間に銀系透明導電体薄膜1Aを1層介装することを大
きな特徴としたものであるが、このような介装により、
透明積層体としての生産性が低下するという心配はとく
にない。これは、透明層状ブロツク200の形成には膜
厚の制御や均一性の点より、スパツタリング法が最適で
あるが、一般的に、銀系透明導電体薄膜は、高屈折率透
明薄膜に比べて、その成膜速度が速く、しかも9nm以
下と薄いため、生産性の低下は極めて小さい。
【0021】本発明における透明基体10としては、可
視光領域における透明性を有して、表面がある程度平滑
なものであればよい。たとえば、ポリエチレンテレフタ
レ―ト、トリアセチルセルロ―ス、ポリエチレンナフタ
レ―ト、ポリエ―テルスルホン、ポリカ―ボネ―ト、ポ
リアクリレ―ト、ポリエ―テルエ―テルケトン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリイミドなどの高分子フイ
ルムが好ましいが、これらに限定されない。厚さは、ド
ライプロセスで熱じわなどの問題がなければ、とくに制
限はないが、通常は10〜250μmであるのがよい。
【0022】また、透明基体10の片面もしくは両面に
はハ―ドコ―ト層を設けてもよい。ハ―ドコ―ト材は、
紫外線硬化タイプでも熱硬化タイプでもよい。紫外線硬
化タイプには、エステル系、アクリル系、ウレタン系、
アミド系、シリコ―ン系、エポキシ系、アクリル・ウレ
タン系、アクリル・エポキシ系などのモノマ―やオリゴ
マ―に光重合開始剤を配合したものなどが挙げられる。
熱硬化タイプには、フエノ―ル系、尿素系、メラミン
系、不飽和ポリエステル系、ポリウレタン系、エポキシ
系などの樹脂に、必要に応じて架橋剤、重合開始剤、重
合促進剤、溶剤、粘度調整剤などを配合したものなどが
挙げられる。ハ―ドコ―ト層の厚さは、1〜10μmが
適当であり、2〜7μmがより好ましい。
【0023】透明基体10は、その表面にスバツタリン
グ処理、コロナ処理などのエツチング処理を施したり、
透明層状ブロツク200と透明基体10との密着性を向
上させるような易接着層を形成したものであつてもよ
い。
【0024】本発明における銀系透明導電体薄膜(1
A,2A,3A,4A)の材料には、80重量%以上の
銀と、金、銅、バラジウム、白金、マンガン、カドニウ
ムの中から選択される少なくとも1種の元素とで構成さ
れる合金が、好ましく用いられる。光学的な透明性、電
気伝導性、耐劣化性の点より、90〜99重量%の銀と
上記金属1〜10重量%を固溶させた材料が好ましい。
とくに、銀中に1〜10重量%の金を固溶させたもの
は、銀の劣化防止の点より、好ましいものである。金を
10重量%を超えて混入すると、着色のため透明性が損
なわれやすく、また1重量%未満では、銀の劣化が起こ
りやすい。
【0025】銀系透明導電体薄膜(1A,2A,3A,
4A)を形成する手段としては、スパツタリング法、真
空蒸着法、イオンプレ―テイング法などの真空ドライプ
ロセスが用いられる。とくに、スパツタリング法は、膜
厚制御が容易であるばかりか、幅方向の均一性も得られ
やすいので、好適に使用できる。透明基体10に隣接す
る銀系透明導電体膜1Aの厚さは、既述のとおり、9n
m以下とする必要があるが、その他の銀系透明導電体薄
膜2A,3A,4Aの各厚さは、低表面抵抗化の点よ
り、10〜18nmとするのが好ましい。各層の厚さ
は、均一である必要はなく、光学設計により計算された
厚さに設定すればよい。
【0026】本発明における高屈折率透明薄膜(1B,
2B,3B,4B)の材料には、光学的な透明性を有
し、屈折率が1.8〜2.5のものであれば広く使用で
きる。各層の材料や成膜方法、屈折率がそれぞれ異なつ
ていてもよい。単一の材料でも複数材料を焼結した材料
を用いてもよい。また、銀系透明導電体薄膜(1A,2
A,3A,4A)に対するマイグレ―シヨン防止効果や
水、酸素のバリア効果がある材料ならより好ましい。こ
の高屈折率透明薄膜(1B,2B,3B,4B)の厚さ
は、通常10〜100nmの範囲とするのがよい。各層
の厚さは、均一である必要はなく、光学設計により計算
された厚さに設定すればよい。
【0027】好適な材料としては、酸化インジウム、酸
化錫、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化亜鉛、酸化タンタル、五酸化ニオブ、二酸化珪
素、窒化珪素、酸化アルミニウム、フツ化マグネシウ
ム、酸化マグネシウムよりなる群から選ばれる少なくと
も1種の化合物が挙げられる。とくに、酸化インジウム
を主成分とし二酸化チタンや酸化錫、酸化セリウムを少
量含有させたものは、銀系透明導電体薄膜の劣化防止効
果があるばかりか、電気導電性を有するため、銀系透明
導電体薄膜との間の電気的導通が取りやすいという点
で、好ましい。これらの高屈折率透明薄膜は、スパツタ
リング法、真空蒸着法、イオンプレ―テイング法などの
真空ドライプロセスや湿式法などを用いて形成できる
が、膜厚の制御や均一性の点より、とくにスパツタリン
グ法が好ましい。
【0028】本発明において、上記の透明積層体をPD
P用フイルタとして使用する場合、外部からの湿気や指
紋などに含まれる塩分などにより銀系透明導電体薄膜が
劣化するおそれがあるため、透明積層体を直接むき出し
で用いるのは好ましくない。また、外光の映り込みを防
止し、視認性のよいPDP用フイルタとするには、最外
層に反射防止層および/または映り込み防止層を設ける
のがよい。さらに、電磁波シ―ルド性の向上のため、透
明積層体の導電面とPDPの筐体とを電気的に接続する
ための電極を非表示部である表面周辺部に設けておくの
がよい。
【0029】図2は、図1に示す透明積層体100を、
PDP用フイルタとして、好適に使用できる実施形態を
示したものである。すなわち、このPDP用フイルタ3
00は、透明基体10の裏面(透明層状ブロツク200
が形成されていない側の面)に、反射防止層および/ま
たは映り込み防止層20を設け、かつ透明層状ブロツク
200の表面周辺部、たとえば4辺に電極30を形成
し、この電極30を避けて、つまりこの電極30を被覆
しないように、透明層状ブロツク200の表面に透明接
着剤層40を設けるようにしたものである。
【0030】反射防止層20は、透明基体10の面反射
を低減するためのもので、上記面の反射率が2%以下、
好ましくは1%以下、より好ましくは0.5%以下とな
る性能を示すものがよい。透明基体10の屈折率の平方
根に近い値を有する材料を1/4波長に相当する光学膜
厚による1層構造のもの、屈折率の異なる薄膜を複数積
層したものなどがある。1層構造のものは構成が簡素で
製造が容易であるが、複数積層したものに比べて反射防
止性能は劣る。反射防止層20の材料には、金属酸化
物、フツ化物、ケイ化物、窒化物、硫化物、ホウ化物、
炭化物などの無機化合物、シリコン系樹脂、アクリル樹
脂、フツ素系樹脂などの有機化合物が用いられる。この
反射防止層20は、スパツタリング法、真空蒸着法、イ
オンプレ―テイング法、湿式塗工法などにより形成でき
る。反射防止層20の構成、材料、作製方法は、とくに
限定されず、透明基体10の反射率を低減できるもので
あれば、公知の技術を採用して形成することができる。
【0031】また、反射防止層20が最表面になる構成
では、反射防止層20が表面耐擦傷性および防汚染性を
有しているのが望ましい。透明基体10の反射防止層2
0を形成する面に、前記したハ―ドコ―ト層を形成して
おくと、表面耐擦傷性や鉛筆硬度が向上する。また、反
射防止層20の表面に汚染防止層を形成してもよい。汚
染防止層の材料としては、有機ポリシロキサン系重合
体、パ―フルオロアルキル含有重合体からなる硬化物、
パ―フルオロアルキル基を有するアルコキシシラン化合
物、パ―フロポリエ―テル基と反応性のシリル基を有す
る化合物、ポリフルオロアルキル基を含むモノおよびジ
シラン化合物などが挙げられる。汚染防止層の厚さは、
0.001〜0.5μmが好ましく、とくに好ましくは
0.002〜0.1μmとするのがよい。汚染防止層
は、湿式塗工により形成しても、真空蒸着などのドライ
プロセスで形成してもよい。
【0032】映り込み防止層20としては、0.1〜1
0μm程度の微少な凹凸の表面状態を有する可視光線に
対して透明性を有する層であり、アンチグレア性を有し
ているものであれば好適に使用できる。具体的には、ア
クリル系樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレ
タン系樹脂などの熱硬化型または紫外線硬化型樹脂にシ
リカ、メラミン、アクリルなどの無機化合物や有機化合
物の粒子を分散させたものを、塗布し硬化させるなどし
て、形成することができる。
【0033】なお、反射防止層および/または映り込み
防止層20は、上記のように、透明基体10上に直接形
成できるほか、透明フイルム基材上に上記と同様の反射
防止層および/または映り込み防止層20を形成してな
る機能性フイルムを使用し、これを透明接着剤層を介し
て透明基体10上に貼り合わせるようにしてもよい。前
者のように透明基体10上に直接形成する方法は、後者
の機能性フイルムを使用する方法に比べて、上記フイル
ムの作製および貼り合わせ工程が不要であり、製造コス
トの低減化と歩留りの向上につながり、より好ましい。
【0034】このように構成されるPDP用フイルタ3
00は、透明基体10とその裏面に設けた反射防止層お
よび/または映り込み防止層20が透明層状ブロツク2
00の保護層の役割も果たし、銀系透明導電体薄膜(1
A,2A,3A,4A)の劣化を防止する効果を発揮す
る。このようなPDP用フイルタ300の作製にあたつ
ては、透明基体10の裏面に反射防止層および/または
映り込み防止層20を形成したのち、透明基体10の表
面に透明層状ブロツク200を形成するか、またはこれ
とは逆の順序で形成することができる。反射防止層およ
び/または映り込み防止層20を湿式塗工法で直接形成
する場合などでは、製造速度は速いが、一般に歩留まり
が悪いため、前者の順序で形成するのがより望ましい。
【0035】透明接着剤層40としては、アクリル系ポ
リマ―、シリコ―ン系ポリマ―、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリエ―テル、合成ゴム、ポリアミド、ポリオ
レフイン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などをベ―ス
ポリマ―とした透明な粘着剤が好ましく用いられる。こ
の粘着剤のほかに、ホツトメルト接着剤などの適宜の接
着剤を使用することもできる。要は、透明性や耐久性な
どにすぐれるものであればよい。透明接着剤層40の厚
さは、適宜に決定してよいが、2〜200μmが好まし
く、より好ましくは5〜100μmである。
【0036】電極30に用いる材料には、導電性があ
り、かつ耐腐食性、耐湿熱保存性が良好であり、透明層
状ブロツク200に対する密着性の良いものであれば、
とくに制限はない。具体的には、銀ペ―ストのほか、
金、銀、銅、白金、バラジウムなどのうちの1種の金属
または2種以上の合金、有機系コ―ト剤に上記同様の金
属または合金を混合したもの、銅メツシユに粘着剤を含
浸するなどの方法で作製される導電両面テ―プなどを挙
げることができる。電極30の形成方法としては、導電
両面テ―プの場合、透明層状ブロツク200の表面周辺
部の4辺に直接貼り合せればよく、また銀ペ―ストや各
種合金材料、合金混合材料などの場合は、スクリ―ン印
刷やマイクログラビア塗工法などで形成するウエツトプ
ロセス法、真空蒸着法、スパツタリング法などのドライ
ブロセス法、メツキ法などの公知の方法を使用すること
ができる。電極30の厚さは、とくに限定されないが、
通常は10〜100μmとするのが望ましい。
【0037】図3は、図1に示す透明積層体100を、
PDP用フイルタとして、好適に使用できる別の実施形
態を示したものである。このPDP用フイルタ300
は、透明基体10の裏面に透明接着剤層40を設け、か
つ透明層状ブロツク200の表面周辺部、たとえば4辺
に電極30を形成し、この電極を避けて透明層状ブロツ
ク200の表面に、透明フイルム基材上に反射防止層お
よび/または映り込み防止層かこれ以外の透明保護層を
形成してなる機能性フイルム20aを透明接着剤層40
を介して貼り合わせるようにしたものである。
【0038】上記の電極30や透明接着剤層40は、図
2で説明したのと同様のものが用いられる。機能性フイ
ルム20aは、透明フイルム基材としてポリエチレンテ
レフタレ―トなどの光学的に透明性を有するものを用
い、この基材上に図2で説明したのと同様の反射防止層
および/または映り込み防止層を形成したものである。
これらの層は、反射防止や映り込み防止という本来の機
能のほか、透明層状ブロツク200の保護層としての機
能を有する。この保護層としての機能のみを付与する目
的で、上記のフイルム基材上に反射防止層や映り込み防
止層以外の透明保護層を形成したものを用いてもよい。
なおまた、上記機能性フイルムに代えて、反射防止層お
よび/または映り込み防止層かこれ以外の透明保護層
を、塗工法などにより透明層状ブロツク200の表面に
直接設けることもできる。
【0039】本発明においては、上記の図2または図3
に示すPDP用フイルタ300を、PDPの前面表示ガ
ラス部にその透明粘着剤層40により接合することによ
り、直貼りタイプのPDP表示装置を得ることができ
る。その際、図2に示すPDP用フイルタ300では、
電極30側がPDP側に位置することになり、図3に示
すPDP用フイルタ300では、透明基体10側がPD
P側に位置して電極30側が最表面に露出することにな
る。このようなPDP表示装置は、ガラスの飛散防止、
PDP自体の軽量化、薄型化、低コスト化などに寄与さ
せることができ、またPDP用前面板を空気層を介して
配設する従来方法に比べて、屈折率に低い空気層をなく
せるので、余分な界面反射による可視光反射率の増加、
二重反射などの問題を解決でき、視認性をより向上させ
ることができる。
【0040】なお、上記直貼りタイプのPDP表示装置
では、PDPの前面表示ガラス部の強度不足が問題とな
ることがあり、これを回避するため、透明接着剤層40
を可及的に厚くするのが望ましい。また、同様の目的
で、衝撃吸収フイルムや成形体などを前面表示ガラス部
とPDP用フイルタ300との間に衝撃保護層として介
装してもよい。これらの衝撃保護層としては、光学的に
透明性を有し、衝撃を吸収、緩和する効果があるもので
あれば、広く使用できる。
【0041】また、本発明においては、たとえば、図3
に示すPDP用フイルタ300を、ガラスや硬質樹脂な
どからなる透明成形体の表面に、透明基体10の裏面に
設けた透明接着剤層40により接合して、PDP用前面
板とし、これをPDPの前面側に適当間隔の空気層を介
して配設することにより、PDP表示装置を得ることも
できる。上記の配設にあたり、透明成形体側がPDP側
に位置するようにしてもよいし、逆にPDP用フイルタ
300側、つまり最表面である機能性フイルム20a側
がPDP側に位置するようにしてもよい。その際、上記
の透明成形体におけるPDP用フイルタ300の接合面
とは反対側の面に、前記と同様の反射防止層および/ま
たは映り込み防止層を直接形成したり、上記層を有する
機能性フイルムを貼り合わせて、視認性を高めるように
してもよい。
【0042】さらに、直貼りタイプのPDP表示装置
や、PDP用前面板を空気層を介して配設するタイプの
PDP表示装置などでは、透明層状ブロツク200の表
面周辺部に形成した電極30とPDPの筐体との間を電
気的に接続し、ア―スを取ることにより、PDP表示装
置の電磁波シ―ルド効果を高めることができる。
【0043】
【実施例】つぎに、本発明を実施例により、さらに具体
的に説明する。本発明は、以下の実施例にのみ限定され
るものではない。なお、以下において、膜厚は、同じ成
膜条件にて長時間厚膜に成膜したサンプルを表面粗さ計
(DEKTAKA)により測定し、その検量線から所定
の厚さになるように制御した値(質量膜厚)である。
【0044】実施例1 透明基体として、厚さが142μmの両面ハ―ドコ―ト
層付き透明ポリエチレンテレフタレ―ト(以下、HCP
ETいう)フイルム(きもと社製の商品名「GO1SB
2」)を使用し、この透明基体の片面に、DCマグネト
ロンスパツタ法により、銀系透明導電体薄膜と高屈折率
透明薄膜の組み合わせを1単位として、この順で4単位
を繰り返し積層して、透明層状ブロツクを形成し、透明
積層体を作製した。高屈折率透明薄膜を形成するタ―ゲ
ツト材料には、ln2 3 −10重量%SnO2 を使用
し、銀系透明導電体薄膜を形成するタ―ゲツト材料に
は、Ag−1重量%Auを使用した。
【0045】なお、この透明積層体の作製に際し、あら
かじめ、高屈折率透明薄膜と銀系透明導電体薄膜をガラ
ス基板上にそれぞれ厚さ100nm、25nmで成膜し
たサンプルを作製し、分光エリプソメ―タ(日本分光株
式会社製の「M−220」)により、光学定数(屈折
率、吸光率)の波長依存性を測定した。この測定デ―タ
をもとに、透明基体(前記HCPETフイルム)の表面
に、銀系透明導電体薄膜と高屈折率透明薄膜の組み合わ
せを1単位としこの順で4単位を順次繰り返して積層す
る構成を仮定し、上記透明基体の表面に形成される銀系
透明導電体薄膜の厚さのみを4nmに固定して、波長4
50〜650nmの透過率が60%以上、反射率が0
%、波長800nm以上の透過率が0%になるような設
計目標値に最も近い光学特性が得られる各層の膜厚の最
適値を、マトリツクス法を基本として作製した光学設計
プログラムにより、計算した。
【0046】この計算結果を用いて、透明基体側から、
透明基体(HCPETフイルム)/銀系透明導電体薄膜
(4nm)/高屈折率透明薄膜(59nm)/銀系透明
導電体薄膜(12nm)/高屈折率透明薄膜(74n
m)/銀系透明導電体薄膜(15nm)/高屈折率透明
薄膜(76nm)/銀系透明導電体薄膜(15nm)/
高屈折率透明薄膜(36nm)の構成からなる、薄膜層
が8層の透明層状ブロツクを形成し、透明積層体を作製
したものである。なお、上記( )内の数値は、各薄膜
の厚さを示したものである。
【0047】実施例2 実施例1と同様の方法により、透明基体の表面に形成さ
れる銀系透明導電体薄膜の厚さのみを6nmに固定し、
各層の厚さの最適値を計算して、透明基体側から、透明
基体(HCPETフイルム)/銀系透明導電体薄膜(6
nm)/高屈折率透明薄膜(58nm)/銀系透明導電
体薄膜(12nm)/高屈折率透明薄膜(71nm)/
銀系透明導電体薄膜(15nm)/高屈折率透明薄膜
(77nm)/銀系透明導電体薄膜(16nm)/高屈
折率透明薄膜(40nm)の構成からなる、薄膜層が8
層の透明層状ブロツクを形成し、透明積層体を作製し
た。なお、上記( )内の数値は、各薄膜の厚さを示し
たものである。
【0048】比較例1 実施例1と同様にして、透明基体の表面に形成される銀
系透明導電体薄膜の厚さのみを12nmに固定し、各層
の厚さの最適値を計算して、透明基体側から、透明基体
(HCPETフイルム)/銀系透明導電体薄膜(12n
m)/高屈折率透明薄膜(69nm)/銀系透明導電体
薄膜(15nm)/高屈折率透明薄膜(72nm)/銀
系透明導電体薄膜(15nm)/高屈折率透明薄膜(7
3nm)/銀系透明導電体薄膜(14nm)/高屈折率
透明薄膜(38nm)の構成からなる、薄膜層が8層の
透明層状ブロツクを形成し、透明積層体を作製した。な
お、上記( )内の数値は、各薄膜の厚さを示したもの
である。
【0049】比較例2 実施例1と同様の方法により、全層の厚さの最適値を計
算して、透明基体側から、透明基体(HCPETフイル
ム)/高屈折率透明薄膜(37nm)/銀系透明導電体
薄膜(11nm)/高屈折率透明薄膜(74nm)/銀
系透明導電体薄膜(14nm)/高屈折率透明薄膜(7
6nm)/銀系透明導電体薄膜(16nm)/高屈折率
透明薄膜(38nm)の構成からなる、薄膜層が7層の
透明層状ブロツクを形成し、透明積層体を作製した。な
お、上記( )内の数値は、各薄膜の厚さを示したもの
である。
【0050】比較例3 実施例1と同様の方法により、全層の厚さの最適値を計
算して、透明基体側から、透明基体(HCPETフイル
ム)/高屈折率透明薄膜(31nm)/銀系透明導電体
薄膜(8nm)/高屈折率透明薄膜(66nm)/銀系
透明導電体薄膜(13nm)/高屈折率透明薄膜(71
nm)/銀系透明導電体薄膜(15nm)/高屈折率透
明薄膜(76nm)/銀系透明導電体薄膜(16nm)
/高屈折率透明薄膜(39nm)の構成からなる、薄膜
層が9層の透明層状ブロツクを形成し、透明積層体を作
製した。なお、上記( )内の数値は、各薄膜の厚さを
示したものである。
【0051】比較例4 実施例1と同様の方法により、全層の厚さの最適値を計
算して、透明基体側から、透明基体(HCPETフイル
ム)/高屈折率透明薄膜(37nm)/銀系透明導電体
薄膜(12nm)/高屈折率透明薄膜(78nm)/銀
系透明導電体薄膜(16nm)/高屈折率透明薄膜(3
7nm)の構成からなる、薄膜層が5層の透明層状ブロ
ツクを形成し、透明積層体を作製した。なお、上記
( )内の数値は、各薄膜の厚さを示したものである。
【0052】上記の実施例1,2および比較例1〜4の
各透明積層体について、下記の方法により、表面抵抗、
可視光透過率、可視光反射率、近赤外線カツト率および
密着性を調べた。これらの結果を、表1および表2に示
した。
【0053】<表面抵抗>三菱油化製の「Lorest
er SP」を用いて、四端針法(JIS K719
4)により、表面抵抗値(Ω/□)を測定した。
【0054】<可視光透過率と可視光反射率>大塚電子
製の瞬間マルチ測光器「MCPD−3000」により、
0°入射透過および反射スペクトルを測定し、得られた
透過および反射スペクトルから、JIS R−3016
に準じ、可視光透過率および可視光反射率を算出した。
反射率の測定の際には、透明積層体の薄膜が形成されて
いない裏面を黒塗りした。
【0055】<近赤外線カツト率>日立製作所製の「U
−3410」を用いて、波長800〜1,200nmの
範囲の光線のカツト率を測定した。また同様にして、と
くに波長850nmの光線だけのカツト率についても測
定した。
【0056】<密着性>JIS K 5400にしたが
い、クロスカツタにより透明積層体の薄膜面に10個×
10個の碁盤目を形成し、テ―プ剥離により剥離した割
合を観察した。同じ条件で5個のサンプルにつき、試験
を行い、平均値をとつた。
【0057】
【0058】
【0059】上記の表1および表2から明らかなよう
に、実施例1,2の透明積層体は、PDP用フイルタに
要求される、低表面抵抗、近赤外線カツト性、可視光透
過性、可視光低反射性をすべて満足し、また碁盤目試験
でも、透明基体に対する透明層状ブロツクの密着性が向
上していることがわかる。この結果からも、本発明の透
明積層体の構成により、PDP用フイルタに要求される
特性を最小限の層数でバランス良く満足せうるものであ
ることが明らかである。
【0060】これに対して、比較例1の透明積層体は、
透明基体に隣接する銀系透明導電体薄膜の厚さが本発明
の範囲外のため、その他の薄膜層の厚さを加減しても、
可視光線反射率を低く抑えることができず、また可視光
透過率も低くなる。また、比較例2の透明積層体は、実
施例1,2の透明積層体に比べて、銀系透明導電体薄膜
の数が1層少ない構成であるが、この場合、表面抵抗、
近赤外線カツト性が平凡な特性しか得られておらず、P
DP用フイルタとして用いる場合、特性的な余裕を持た
せることが難しい。しかも、この比較例2の透明積層体
は、透明基体に対する透明層状ブロツクの密着性にも劣
つている。
【0061】さらに、比較例3の透明積層体は、上記の
比較例2の透明積層体に比べて、銀系透明導電体薄膜と
高屈折率透明薄膜の積層数を1単位増やしたものである
が、この場合、表面抵抗や近赤外線カツト性はすぐれて
いるものの、可視光透過率が55%以下と低くなる。ま
た、比較例4の透明積層体は、逆に、上記の比較例2の
透明積層体に比べて、銀系透明導電体薄膜と高屈折率透
明薄膜の積層数を1単位減らしたものであるが、この場
合、表面抵抗、近赤外線カツト性および可視光反射率の
面で著しく悪くなり、満足する特性が得られない。さら
に、これら比較例3,4の透明積層体は、前記の比較例
2の透明積層体の場合と同様に、透明基体に対する透明
層状ブロツクの密着性に劣つている。
【0062】実施例3 実施例1と同様の方法により、透明基体(HCPETフ
イルム)の表面に銀系透明導電体薄膜と高屈折率透明薄
膜の組み合わせを1単位とし、この順で4単位を順次繰
り返し積層する構成を仮定し、またこの透明基体の裏面
に、TiO2 とSiO2 の2層構造の反射防止層を形成
する構成を仮定し、透明基体の表面に形成される銀系透
明導電体薄膜の厚さのみを4nmに固定し、波長450
〜650nmの透過率が60%以上、反射率が0%、波
長800nm以上の透過率が0%となるような設計目標
値に最も近い光学特性が得られる各層の膜厚の最適値
を、マトリツクス法を基本として作製した光学設計プロ
グラムにより、計算した。
【0063】なお、TiO2 はタ―ゲツトにTiを、S
iO2 はタ―ゲツトにSiを用い、アルゴンガスと酸素
ガスの混合ガス中にてパルスDC電源を用いた反応性ス
パツタリング法によりそれぞれ形成した。また、TiO
2 とSiO2 の光学定数は、ガラス基板表面に、それぞ
れ厚さ100nmに成膜したサンプルを使用し、分光エ
リプソメ―タにより測定した値を採用した。
【0064】この結果に基づいて、SiO2 (110n
m)/TiO2 (10nm)/透明基体(HCPETフ
イルム)/銀系透明導電体薄膜(4nm)/高屈折率透
明薄膜(58nm)/銀系透明導電体薄膜(12nm)
/高屈折率透明薄膜(71nm)/銀系透明導電体薄膜
(14nm)/高屈折率透明薄膜(75nm)/銀系透
明導電体薄膜(12nm)/高屈折率透明薄膜(38n
m)の構成からなる、透明層状ブロツクが8層の薄膜層
からなる透明積層体を作製した。
【0065】つぎに、この透明積層体における透明層状
ブロックの表面周辺部(4辺)に、銀ペ―スト〔藤倉化
成(株)製の「ド―タイトFA−301CA」〕をスク
リ―ン印刷し、100℃で20分で硬化させて、厚さが
25μmの電極を形成した。さらに、この透明層状ブロ
ツクの表面に、あらかじめポリエチレンテレフタレ―ト
(以下、PETという)セパレ―タ上に塗工して形成し
た厚さが25μmのアクリル系粘着剤層を、上記電極を
被覆しないように額縁状に貼り合わせ、PDP用フイル
タを作製した。
【0066】実施例4 透明基体として厚さが50nmのPETフイルムを使用
し、その片面に銀系透明導電体薄膜と高屈折率透明薄膜
を1単位として4単位が順次積層されてなる、実施例3
と同じ構成および同じ厚さの透明層状ブロツクを形成し
て、透明積層体とした。この透明積層体における透明層
状ブロツクの表面周辺部(4辺)に、銀ペ―スト〔藤倉
化成(株)製の「ド―タイトFA−301CA」〕をス
クリ―ン印刷し、100℃で20分で硬化させて、厚さ
が25μmの電極を形成した。さらに、この透明層状ブ
ロツクの表面に、市販の反射防止フイルム(日本油脂製
の商品名「リアルツク2200」)を、実施例3と同様
に形成したアクリル系粘着剤層を介して、上記電極を被
覆しないように額縁状に貼り合せた。この透明積層体に
おける透明基体の裏面に、実施例3と同様に形成した厚
さが25μmのアクリル系粘着剤層を貼り合せて、PD
P用フイルタを作製した。
【0067】上記の実施例3,4のPDP用フイルタ
を、そのアクリル系粘着剤層を介してスライドガラスに
貼り合わせて、試験サンプルを作製し、前記と同様にし
て、可視光透過率、可視光反射率および近赤外線カツト
率(波長850nm)を測定した。なお、可視光反射率
の測定は、スライドガラスのPDP用フイルタを貼り合
せた面と反対の面を黒色に塗装して行つた。また、上記
の試験サンプルにつき、下記の方法により、耐湿熱性試
験および表面耐擦傷性試験を行つた。これらの結果は、
表3に示されるとおりであつた。
【0068】<耐湿熱性試験>試験サンプルを60℃、
相対湿度90%の恒温恒湿器に1,000時間入れ、外
観劣化および光学性能の変化を観察した。上記変化がほ
とんど認められないものを○、認められるものを×、と
評価した。
【0069】<表面耐擦傷性試験>試験サンプルの表面
に、#0000スチ―ルウ―ルを2.45N/cm2 の荷
重にて10往復させ、上記サンプルの傷の有無を目視で
観察した。上記傷がほとんど認められないものを○、認
められるものを×、と評価した。
【0070】
【0071】上記の表3の結果から明らかなように、実
施例3,4のPDP用フイルタは、光学特性(可視光透
過率、可視光反射率および近赤外線カツト率)にすぐれ
ているだけでなく、耐湿熱性試験において外観劣化や光
学特性変化などの変質が全くみられず、また表面耐擦傷
性試験において著しい傷は認められなかつた。この結果
からも、本発明の透明積層体に対して、実施例3,4の
ような加工を施すことにより、PDP用フイルタに要求
される電磁波シ―ルド性、近赤外線カツト性、低反射
性、透明性という特徴を阻害することなく、耐湿熱性お
よび表面耐擦傷性を付与することができ、要求される特
性・機能を1枚のフイルタに集約したPDP用フイルタ
が得られるものであることがわかる。
【0072】なお、参考のため、実施例1の透明積層体
における透明基体の裏面側に前記同様のアクリル系粘着
剤層を形成しただけのPDP用フイルタについて、上記
同様に試験サンプルを作製し上記同様の耐湿熱性試験と
表面耐擦傷性試験を行つた。その結果、耐湿熱性試験で
は試験開始後100時間程度で白色の斑点状の劣化が発
生しはじめ、表面耐擦傷性試験でも傷の発生が認められ
た。
【0073】実施例5 市販のPDP表示装置(富士通ゼネラル社製の「42型
ワイドプラズマデイスプレイPDS−4221−J−
H」)に従来から取り付けられているPDP用前面板を
取り外し、実施例3のPDP用フイルタを、アクリル系
粘着剤層を介して、PDPの前面ガラス表示部に直接貼
り合わせるようにした。また、PDPの筐体と十分導通
が取れるように、アルミニユウム製の固定治具を形成
し、PDP逆側の4辺の電極全面が上記筐体と完全に接
触するように、固定治具で固定して、PDP表示装置を
作製した。
【0074】実施例6 実施例5と同様の方法により、実施例4のPDP用フイ
ルタを、アクリル系粘着剤層を介して、PDPの前面ガ
ラス表示部に直接貼り合わせるようにした。また、PD
Pの筐体と十分導通が取れるように、アルミニウム製の
固定治具を形成し、PDP逆側の4辺の電極全面が上記
筐体と完全に接触するように、固定治具で固定して、P
DP表示装置を作製した。
【0075】上記の実施例5,6のPDP表示装置を用
い、電波暗室において、電磁波シ―ルド効果を測定し
た。本発明のPDP用フイルタを設置しないで測定した
場合、周波数30〜200MHzの範囲において、VC
C1クラスAの規格を超える強度の電磁波が検出され
た。これに対して、上記実施例5,6のように、本発明
のPDP用フイルタを設置することにより、十分な電磁
波シ―ルド効果が得られ、VCC1クラスAの規格を十
分にクリアできる妨害電磁波放射レベルまで電磁波をシ
―ルドする効果があることが確認された。また、実施例
5,6のPDP表示装置は、従来より設置されているP
DP用前面板に比べて、PDP用フイルタが直接、前面
ガラスに貼り付けられているので、空気層による外光の
二重映りがなく、視認性にすぐれたものであることも確
認された。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明は、透明基体の表
面に銀系透明導電体薄膜と高屈折透明薄膜を1単位とし
て4単位を繰り返し積層してなる透明層状ブロツクを接
合し、透明基体に隣接する銀系透明導電体薄膜のみを9
nm以下の厚さに設定したことにより、比較的簡潔な構
成でもつて、電磁波シ―ルド性、近赤外線カツト牲、可
視光透過性、可視光低反射性、密着性を満足する透明積
層体と、これを使用した視認性が良く、軽量で薄型であ
り、また表面耐擦傷性や耐湿熱保存性を満足するPDP
用フイルタと、これを使用したPDP表示装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明積層体の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明のPDP用フイルタの一例を示す断面図
である。
【図3】本発明のPDP用フイルタの他の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1A,2A,3A,4A 銀系透明導電体薄膜 1B,2B,3B,4B 高屈折率透明薄膜 10 透明基体 20 反射防止層および/または映り込み防止層 20a 機能性フイルム 30 電極 40 透明接着剤層 100 透明積層体 200 透明層状ブロツク 300 PDP用フイルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 309 G02B 1/10 A H01J 11/02 Z (72)発明者 宮内 和彦 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 安積 由起子 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2K009 AA03 AA15 BB13 BB24 CC03 CC06 CC24 CC26 CC33 CC34 CC35 CC42 DD02 DD03 DD04 DD07 EE03 4F100 AB24B AB24D AK42A AR00E AT00A AT00E BA05 BA07 BA10A BA10E BA13 EH66B EH66C EH66D GB41 JA20B JA20D JG01B JG01D JG04 JG04B JG04D JM02B JM02C JM02D JM02E JN01A JN01B JN01C JN01D JN01E JN06E JN18C JN18E JN30 YY00 YY00B 5C040 FA01 FA04 GH10 MA04 MA08 5G435 AA16 BB06 DD11 FF01 GG33 HH12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基体と、銀系透明導電体薄膜と高屈
    折率透明薄膜を1単位として4単位が繰り返し積層され
    て、上記透明基体の表面に接合された透明層状ブロツク
    とを備えてなり、かつ透明基体に隣接する銀系透明導電
    体薄膜のみが9nm以下の厚さであり、導電面の表面抵
    抗が2.5Ω/□以下、可視光透過率が55%以上、8
    00〜1,200nmの波長範囲の光線透過率が10%
    以下であることを特徴とする透明積層体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の透明積層体における透
    明基体の裏面に反射防止層および/または映り込み防止
    層を設け、かつ透明層状ブロツクの表面周辺部に電極を
    形成し、この電極を避けて透明層状ブロツクの表面に透
    明接着剤層を設けたことを特徴とするプラズマデイスプ
    レイパネル用フイルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の透明積層体における透
    明基体の裏面に透明接着剤層を設け、かつ透明層状ブロ
    ツクの表面周辺部に電極を形成し、この電極を避けて透
    明層状ブロツクの表面に反射防止層および/または映り
    込み防止層かこれ以外の透明保護層を設けたことを特徴
    とするプラズマデイスプレイパネル用フイルタ。
  4. 【請求項4】 プラズマデイスプレイパネルの前面表示
    ガラス部に、請求項2または3に記載のプラズマデイス
    プレイパネル用フイルタを、その透明接着剤層により接
    合したことを特徴とするプラズマデイスプレイパネル表
    示装置。
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