JPH11335813A - 硬質被膜及び積層硬質被膜 - Google Patents

硬質被膜及び積層硬質被膜

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JPH11335813A
JPH11335813A JP13991598A JP13991598A JPH11335813A JP H11335813 A JPH11335813 A JP H11335813A JP 13991598 A JP13991598 A JP 13991598A JP 13991598 A JP13991598 A JP 13991598A JP H11335813 A JPH11335813 A JP H11335813A
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JP
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thickness
laminated
lattice constant
film
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JP13991598A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Oda
一彦 織田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高硬度でより耐摩耗性等の耐久性の高い硬質
被膜を形成しようとするものである。 【解決手段】 JCPDS記載の格子定数に対し、0.
997〜1.005倍の格子定数を有し、膜厚が0.0
1〜50μmである気相合成法によって基材表面に形成
された金属窒化物から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基材表面に形成
される硬質被膜及び積層硬質被膜に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化チタン、炭窒化チタン、炭化チタ
ン、窒化クロム、チタンとアルミニウムの合金の窒化物
等のfcc構造(面心立方構造)の金属窒化物、金属炭
化物、金属炭窒化物は、ビッカース硬度が約1000以
上と硬く、その優れた耐摩耗性から、各種の工具、金
型、機械部品等の表面に被覆させ、硬度及び耐摩耗性を
付与することが行われている。また、これらの窒化物等
を複数層積層した積層被膜も検討が行われている(特開
平7−3432号公報参照)。
【0003】これらの被膜は、各種PVD法やCVD法
等の気相合成法を用いて合成される。具体的には、PV
D法では、ホロカソードイオンプレーティング法、カソ
ードアークイオンプレーティング法、熱電子励起型アー
クイオンプレーティング法、高周波イオンプレーティン
グ法等の各種イオンプレーティング法、マグネトロンス
パッタ法、非平衡型マグネトロンスパッタ法、DCスパ
ッタ法等の各種スパッタ法、イオンビームを使用するイ
オンミキシング法等が用いられる。また、CVD法で
は、一般的な熱CVD法の他、高周波プラズマCVD法
等のプラズマを利用した方法等が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の各方法により、
工具、金型、機械部品等の耐久性は数倍から数十倍に向
上した。しかし、近年、より高い耐久性が要求されるよ
うになった。例えば、工具において、乾式加工や高速切
削における高耐久性の要求がされている。また、金型分
野においては、新しい加工材に対する対応や、従来は被
膜を形成させてこなかった高温、高面圧、高速加工の金
型への適用が期待されている。さらに、機械分野におい
ては、産業用機械部品、自動車部品、家電部品等におけ
る使用環境の高度化に伴う表面処理技術への適用が期待
されている。さらにまた、被膜が施される基材について
も、従来は使用されなかった比較的硬度の低い材質につ
いても表面処理が期待されている。このような背景によ
り、高硬度でより耐摩耗性等の耐久性の高い硬質被膜の
開発が必要となっている。
【0005】耐久性を向上させる方法として、膜厚を厚
くする方法が考えられる。しかし、上記のPVD法によ
る製膜は、一般に残留応力が高く厚膜化が困難であり、
厚さを5μm程度にするのが限界である。さらに、上記
のCVD法による製膜は、厚膜化が比較的容易である
が、窒化チタン、炭化チタン、炭窒化チタン等の膜は、
厚くすると表面の粗さが大きくなり、被膜後に研磨加工
を施す必要がある。
【0006】また、一般にPVD法やプラズマCVD法
により得られる被膜は、通常の結晶粉末のX線結晶解析
により測定される格子定数より1.005倍より大きな
値をとる。これは、数eV以上のエネルギーを有するイ
オン等の荷電粒子が格子間に入り、格子定数を大きくし
ているためと考えられる。このため、得られる膜は、格
子間原子の影響等で内部応力が大きくなる。このとき、
膜内部にマイクロクラックが発生すると、膜全体にクラ
ックが容易に伝搬すると考えられる。このクラックのた
め、耐摩耗性等の耐久性がある程度以上向上しないと考
えられる。
【0007】そこで、この発明は、高硬度でより耐摩耗
性等の耐久性の高い硬質被膜を形成しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、JCPDS
記載の格子定数に対し、0.997〜1.005倍の格
子定数を有し、膜厚が0.01〜50μmである気相合
成法によって基材表面に形成された金属窒化物からなる
硬質被膜を設けることにより上記の課題を解決したもの
である。
【0009】格子定数をJCPDS記載の格子定数の
0.997〜1.005倍としたので、得られる被膜の
内部応力が小さくなり、膜内部に生じるマイクロクラッ
クの伝搬が起こりにくく、膜全体にクラックが生じるの
を抑止できる。このため、耐摩耗性等の耐久性がより向
上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を説明
する。
【0011】この発明にかかる硬質被膜は、気相合成法
によって基材表面に形成された金属又は合金の窒化物又
は炭窒化物からなる被膜である。
【0012】この被膜に使用される金属としては、クロ
ム、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、ハウニウ
ム、バナジウム、ニオブ、タンタリウム、モリブデン、
タングステン等があげられる。また、上記合金として
は、上記の各金属の合金があげられる。
【0013】窒化物とは、上記の金属又は合金の窒化物
であり、具体例としては、窒化クロム(CrN)、窒化
チタン(TiN)、窒化アルミニウム(AlN)、チタ
ンとクロムの合金の窒化物(Ti(1-x) Crx N;以
下、「TiCrN」と略する。)、チタンとアルミニウ
ムの合金窒化物(Ti(1-x) Alx N;以下、「TiA
lN」と略する。)、クロムとアルミニウムの合金窒化
物(Cr(1-x) Alx N;以下、「CrAlN」と略す
る。)等があげられる。
【0014】また、炭窒化物とは、上記の金属又は合金
の炭窒化物であり、具体例としては、チタンの炭窒化物
(TiC(1-y) y ;以下、「TiCN」と略す
る。)、チタンとクロムの合金の炭窒化物(Ti(1-x)
Crx (1-y) y ;以下、「TiCrCN」と略す
る。)、チタンとアルミニウムの合金の炭窒化物(Ti
(1-x)Alx (1-y) y ;以下、「TiAlCN」と
略する。)等があげられる。なお、上記各化学式中のx
及びyは、0〜1の数をいう。
【0015】上記の硬質被膜を形成させる基材は、特に
限定されるものではなく、各種の金属、セラミック等を
使用することができる。例えば、各種の合金、超硬合
金、サーメット、鋼、窒化ケイ素、アルミナ、ジルコニ
ア、炭化ケイ素を少なくとも1つ含む基材があげられ
る。
【0016】上記硬質被膜のfcc構造(面心立方構
造)の格子定数(以下、単に「格子定数」と称する。)
は、JCPDS(Joint Committee on Powder Diffract
ion Standards )に記載のX線結晶解析法により求めら
れた格子定数の0.997〜1.005倍がよく、0.
998〜1.003倍が好ましい。この条件を満たす被
膜は、耐摩耗性に優れている。これに対し、1.005
倍を越えると、得られる膜は、圧縮の内部応力が大きく
なるため、膜内部にマイクロクラックが発生したとき
に、膜全体にクラックが伝搬し、耐摩耗性等に好ましく
ない影響を与える場合が生じる。一方、0.997倍未
満の場合は、引っ張りの内部応力が大きくなるため、ク
ラックが発生しやすく、場合によっては成膜後に既にひ
び割れ状の膜になっていたりすることもある。したがっ
て、耐摩耗性が悪くなりやすい。
【0017】例えば、CrNの場合、格子定数は、JC
PDS11−0065記載の格子定数0.414nmの
0.997〜1.005倍、すなわち、0.41276
〜0.41607nmが好ましい。
【0018】さらに、TiNの場合、格子定数は、JC
PDS38−1420記載の格子定数0.424173
nmの0.997〜1.005倍、すなわち、0.42
290〜0.42629nmが好ましい。
【0019】また、AlNの場合、格子定数は、JCP
DS25−1495記載の格子定数0.412nmの
0.997〜1.005倍、すなわち、0.41076
〜0.41406nmが好ましい。
【0020】合金の窒化物の場合、気相合成法によって
基材表面に形成されたfcc構造の合金の窒化物からな
る被膜の格子定数は、上記の合金に含まれる各構成金属
の窒化物のJCPDS記載の格子定数と、各構成金属の
存在比との積の合計値の0.997〜1.005倍がよ
く、0.998〜1.003倍が好ましい。
【0021】すなわち、m種類の構成金属からなる合金
の窒化物の場合、n番目の構成金属の粉末法による格子
定数をAn 、n番目の構成金属の存在比をXn とする
と、合金の格子定数Aは、下記〔1〕
【0022】
【数1】
【0023】(n、mは正数を表し、m>nである。)
で表される値(A)の0.997〜1.005倍がよ
く、0.998〜1.003倍が好ましい。
【0024】例えば、TiCrNの場合は、格子定数
は、(0.414x+0.424173(1−x))n
mの0.997〜1.005倍がよく、0.998〜
1.003倍が好ましい。
【0025】さらに、TiAlNの場合は、格子定数
は、(0.412x+0.424173(1−x))n
mの0.997〜1.005倍がよく、0.998〜
1.003倍が好ましい。
【0026】また、CrAlNの場合は、格子定数は、
(0.412x+0.414(1−x))nmの0.9
97〜1.005倍がよく、0.998〜1.003倍
が好ましい。なお、上記式中のxは、上記の通りであ
る。
【0027】合金の炭窒化物については、TiCrCN
の格子定数は、0.997(0.414x+0.424
173(1−x))〜1.005(0.414x+0.
423274(1−x))nmがよく、0.998
(0.414x+0.424173(1−x))〜1.
003(0.414x+0.423274(1−x))
nmが好ましい。
【0028】さらに、TiAlCNの格子定数は、0.
997(0.412x+0.424173(1−x))
〜1.005(0.412x+0.43274(1−
x))nmがよく、0.998(0.412x+0.4
24173(1−x))〜1.003(0.412x+
0.43274(1−x))nmが好ましい。なお、上
記各式中のxは、上記の通りである。
【0029】また、TiCNの格子定数は、(0.42
4173y+0.432740(1−y))nmの0.
997〜1.005倍がよく、0.998〜1.003
倍が好ましい。なお、上記式中のyは、上記の通りであ
る。
【0030】上記硬質被膜の膜厚は、0.01〜50μ
mであることが好ましい。下限の0.01μmは、耐摩
耗性を発揮するのに最低の膜厚として設定する。この下
限の厚みは、0.5μm以上がより好ましく、1μm以
上がさらに好ましい。また、上限の50μmは、厚膜化
のための処理時間の延長と、厚膜化に伴う表面粗さの増
大を回避するために好ましい。この上限の厚みは、20
μmがより好ましく、5μmがさらに好ましい。
【0031】上記の各硬質被膜は、図1に示すように、
基材1に単層の被膜2として形成されるが、上記の各硬
質被膜の材料の少なくとも2種の材質を交互に繰り返し
て積層して積層硬質被膜を形成させてもよい。図2
(a)に示す積層硬質被膜3aは、2種の材質を繰り返
して積層させ、基材1の上に、2種の硬質被膜2a、2
bを繰り返して何層も形成させたものであり、また、図
2(b)に示す積層硬質被膜3bは、3種の材質を繰り
返して積層させ、基材1の上に、3種の硬質被膜2a、
2b、2cを繰り返して何層も形成させたものである。
【0032】具体的には、上記のCrNからなる硬質被
膜、TiNからなる硬質被膜、TiCNからなる硬質被
膜、AlNからなる硬質被膜、TiCrNからなる硬質
被膜、TiAlNからなる硬質被膜、CrAlNからな
る硬質被膜、TiCrCNからなる硬質被膜、TiAl
CNからなる硬質被膜、所定の格子定数を有する炭化チ
タン(TiC)からなる硬質被膜のうち、少なくとも2
種類の硬質被膜を繰り返して積層させることにより得ら
れる。
【0033】なお、上記TiCの格子定数は、JCPD
S32−1383記載の格子定数0.43274nmの
0.997〜1.005倍、すなわち、0.43144
〜0.43490nmが好ましい。
【0034】この積層膜全体の格子定数は、特に限定さ
れるものではなく、積層膜を構成する各硬質被膜のそれ
ぞれが、上記の格子定数の範囲であればよい。
【0035】また、積層膜を構成する各硬質被膜の組
成、格子定数、配向性を上記の記載の範囲内で傾斜的に
変化させることができる。
【0036】これらの各層の膜厚は、0.01〜3μm
がよく、0.02〜0.5μmが好ましい。また、全層
の厚み、すなわち、積層硬質被膜全体の膜厚は、0.0
5〜50μmであることが好ましい。下限の0.05μ
mは、積層硬質被膜が、2種類の硬質被膜の組合せから
なり、最低でも2回の繰り返しを有する場合を考慮した
ものである。この下限の厚みは、0.5μm以上がより
好ましく、1μm以上がさらに好ましい。また、上限の
50μmは、厚膜化のための処理時間の延長と、厚膜化
に伴う表面粗さの増大を回避するために好ましい。この
上限の厚みは、20μmがより好ましく、5μmがさら
に好ましい。
【0037】この硬質被膜単層からなる被膜や積層硬質
被膜を設ける際、図3(a)(b)及び図4(a)に示
すように、基材1と硬質被膜2、積層硬質被膜3a、3
bとの間に、上記以外の被膜4を形成させてもよい。さ
らに、図4(b)に示すように、基材1と積層硬質被膜
3bとの間、積層硬質被膜3bと積層硬質被膜3bとの
間に上記被膜4を設けることもできる。
【0038】被膜4の種類としては、本発明と同じ組成
で、格子定数やX線回析強度比I(200)/I(11
1)が本発明の範囲から外れた膜材料、あるいは、窒化
チタン、炭化チタン、炭窒化チタン、金属チタン、金属
クロム、アルミナ、硬質炭素膜(DLC)等があげられ
る。
【0039】上記の各硬質被膜及び各積層硬質被膜は、
後述するように、PVDやCVDにより成膜されるの
で、一般には、膜厚方向に対して所定の配向を有する。
例えば、イオンプレーティング法等では、(111)配
向しやすい。これは、成膜時に基板に印加する電圧の影
響で、基板表面に垂直にイオン等の荷電粒子が照射さ
れ、この方向性が配向の要因となっているためと考えら
れる。この発明にかかる上記の各硬質被膜及び各積層硬
質被膜の配向性は、(111)配向が弱く、基材表面と
平行な(200)面の(200)配向の強い被膜が耐摩
耗性の面で好ましい。特に、(111)面の回折強度を
I(111)、(200)面の回折強度をI(200)
とすると、回折強度比I(200)/I(111)が
3.0以上で耐摩耗性の向上が見られ、5.0以上でそ
の効果が顕著となり、7.0以上でその効果が極めて大
きい。また、上記各硬質被膜及び各積層硬質被膜の配向
を限りなく200に配向した場合、回析強度比I(20
0)/I(111)は無限大となる。実際には、各硬質
被膜及び各積層硬質被膜の製造の限度から、I(20
0)/I(111)は500程度が上限となる。
【0040】この配向性は、θ−2θ法等のX線回折法
等で求めることができる。θ−2θ法とは、基板表面の
法線を、常にX線の入射方向と回折線の検出器の方向と
を二等分するように配置して測定を行うことにより、基
板表面に平行な結晶面からの回折線のみを検出する方法
である。この方法は、薄膜の結晶構成を調べるのに適す
る方法である。
【0041】上記の硬質被膜は、イオンプレーティング
法、スパッタリング法等のPVD法、プラズマCVD法
等のCVD法等の気相合成法によって基材の表面を被覆
すると共に、成膜時の基材の電圧の制御、成膜時の温度
制御、イオン照射、レーザー照射等を行うことにより得
ることができる。また、積層硬質被膜は、上記硬質被膜
の成膜法を膜材質を変更しながら順番に繰り返すことに
より得ることができる。
【0042】上記の硬質被膜又は積層硬質被膜を、超硬
合金、鋼材、サーメット、アルミナ、窒化ケイ素、炭化
ケイ素の1種類又は複数を組み合せたものを母材とする
工具や金型の表面に被覆することにより、高硬度でより
耐摩耗性に優れた被覆工具、被覆金型を得ることができ
る。
【0043】また、上記の硬質被膜又は積層硬質被膜
を、超硬合金、ステンレス鋼、鋼材、サーメット、アル
ミナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素の1種類又は複数の組み
合わされたものを母材とする機械部品の表面に被覆する
ことにより、高硬度でより耐摩耗性に優れた機械部品を
得ることができる。
【0044】具体的には、工具の場合、ドリル、エンド
ミル、チップ等の各種切削、旋削用の工具等に適用する
ことができる。さらに、金型の場合、各種絞り・曲げ加
工、冷間・温間・熱間鍛造、穴開けパンチ等に適用する
ことができる。また、機械部品の場合、各種産業用機械
や自動車、家電等の摺動部を中心に適用することができ
る。
【0045】
【実施例】以下、この発明を実施例を用いて具体的に説
明する。
【0046】〔実施例1〕超硬合金製の平板基材に、熱
電子衝撃型アークイオンプレーティング法によるCrN
膜の合成と、100keVArガス注入とを繰り返して
行った。
【0047】CrN膜の合成は、まず、窒素ガス雰囲気
中でCrを電子ビーム蒸発源で蒸発させ、蒸発源上部に
配置した熱フィラメントとアーク電極によりアークプラ
ズマを発生させる。そして、基材上に1回あたり0.1
μmの膜厚のCrNを形成させる。次に、このCrN膜
表面に100keVのArイオンを表1に示すように、
1×1015〜1×1017ions/cm2 の範囲で照射
する。これを20回繰り返し、厚さ2μmのCrN膜を
形成した。
【0048】これらについて、X線回折θ−2θ法によ
って、配向性及び格子定数を求め、また、アルミナ製の
ピンを用い、下記に示すピンオンディスク法によって摩
擦摩耗試験を行い、CrN膜の摩耗痕の断面積を測定し
た。その結果を表1に示す。
【0049】ピンオンディスク試験 CSEM社製のピンオンディスク試験機を用いて調べ
た。この試験は、一定荷重でピンを押さえつけながら測
定対象である基材を一定速度で回転させ、その時の摩擦
係数及び摩耗量を評価するものである。
【0050】〔比較例1〕Arイオン照射量を1×10
14〜3×1014とするか、又は、Arイオン照射を行わ
なかった以外は、実施例1と同様にして、CrN膜を形
成した。得られたCrN膜の配向性、格子定数、摩耗痕
断面積を上記の方法で測定した。その結果を表1に示
す。
【0051】
【表1】
【0052】〔実施例2〕超硬合金製の平板基材に、ア
ークイオンプレーティング法によるTiAlN膜を形成
した。蒸発源には、Ti:Alが3:2のTiAl合金
ターゲットを使用し、基板電圧を表2に示すように0〜
−100Vに変化させ、配向性の異なるTiAlN膜を
形成した。
【0053】得られたTiAlN膜の配向性、格子定
数、摩耗痕断面積を上記の方法で測定した。その結果を
表2に示す。
【0054】〔比較例2〕基板電圧を−200〜−50
0Vに変化させた以外は、実施例2と同様にして、Ti
AlN膜を形成した。得られたTiAlN膜の配向性、
格子定数、摩耗痕断面積を上記の方法で測定した。その
結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】〔実施例3〕超硬合金製の平板基材に、ア
ークイオンプレーティング法によるTiCrN膜、Al
CrN膜、TiCrCN膜、TiAlCN膜を形成し
た。蒸発源には、それぞれTi:Crが1:4のTiC
r合金ターゲット、Al:Crが1:2のAlCr合金
ターゲット、Ti:Alが3:2のTiAl合金ターゲ
ットを使用し、表3に示す基板電圧をかけてそれぞれの
膜を形成した。
【0057】得られた各膜の配向性、格子定数、摩耗痕
断面積を上記の方法で測定した。その結果を表3に示
す。
【0058】〔比較例3〕基板電圧を−400Vにした
以外は、実施例3と同様にして、それぞれの膜を形成し
た。得られた各膜の配向性、格子定数、摩耗痕断面積を
上記の方法で測定した。その結果を表3に示す。
【0059】
【表3】
【0060】〔実施例4〕超硬合金製の平板基材に、ア
ークイオンプレーティング法により、TiN膜とCrN
膜との交互の積層膜を形成した。それぞれ1層当たりの
膜厚を0.1μmとし、15回繰り返して合計3μmの
積層膜を形成した。得られた積層膜を構成する各被膜の
配向性、格子定数、積層膜の摩耗痕断面積を上記の方法
で測定した。その結果を表4に示す。
【0061】〔比較例4〕基板電圧を−400Vにした
以外は、実施例4と同様にして、積層膜を形成した。得
られた積層膜を構成する各被膜の配向性、格子定数、積
層膜の摩耗痕断面積を上記の方法で測定した。その結果
を表4に示す。
【0062】
【表4】
【0063】〔実施例5〕超硬合金基材上に、図3
(a)に示す硬質被膜を形成した。すなわち、超硬合金
基材上に、膜4として、TiN膜を0.3μm形成し、
その上層に実施例3の試料3のTiCrCN膜を3.2
μm形成した。
【0064】膜4としてのTiN膜を形成せず、実施例
3の試料3のTiCrCN膜を3.5μm形成したもの
と比較したところ、摩耗特性は変わらず、密着強度は
1.5倍であった。
【0065】〔実施例6〕超硬合金製のドリルにアーク
イオンプレーティング法により表面コーティング処理を
行った。厚さ0.5μmの窒化チタン膜を中間層とし
て、その上に実施例2の試料1に記載のTiAlN膜を
2μm形成した。
【0066】〔比較例5〕実施例2の試料1に記載のT
iAlN膜の代わりに、実施例2の比較試料4に記載の
TiAlN膜を2μm形成した以外は、実施例6と同様
にして積層膜を形成した。
【0067】結果 実施例6及び比較例5に記載の被覆を有するドリルを使
用し、SUS304からなる被削材を切削したところ、
実施例6のドリルは、比較例5のドリルに対して3倍の
寿命を有していた。
【0068】〔実施例7〕ダイス鋼製のしぼり金型に、
熱電子衝撃型アークイオンプレーティング法でTiN膜
/CrN膜を交互に被膜し、積層膜を形成した。このと
きの処理は、実施例4の方法に従った。
【0069】〔比較例6〕比較例4の方法を用いた以外
は、実施例7と同様にして、ダイス鋼製のしぼり金型に
積層膜を形成した。
【0070】結果 実施例7及び比較例6に記載の被覆を有するしぼり金型
を用い、銅からなる被加工材をしぼり加工したところ、
実施例7のしぼり金型は、比較例6のしぼり金型に対し
て2〜4倍の寿命を有していた。
【0071】〔実施例8〕コンプレッサーのベーンにC
rN膜を形成し、耐久性の試験を行った。このときの被
膜処理は、実施例1の試料3の方法に従った。
【0072】〔比較例7〕比較例1の試料4の方法を用
いた以外は、実施例8と同様にして、コンプレッサーの
ベーンにCrN膜を形成した。
【0073】結果 実施例8及び比較例7に記載の被膜を有するコンプレッ
サーのベーンを用いて耐久試験を行ったところ、実施例
8のベーンは、比較例7のベーンに対して2.7倍の寿
命を有していた。
【0074】
【発明の効果】この発明により得られる硬質被膜は、所
定の格子定数を有するので耐摩耗性が優れている。
【0075】また、この発明により得られる硬質被膜
を、所定母材の工具、金型、機械部品等に適用すること
により、高硬度で耐摩擦性の優れた被覆工具、被覆金
型、被覆機械部品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる硬質被膜を基材表面に形成し
た状態を示す断面図
【図2】(a)(b)この発明にかかる硬質被膜の積層
膜を基材表面に形成した状態を示す断面図
【図3】(a)(b)この発明にかかる硬質被膜の他の
形態を示す断面図
【図4】(a)(b)この発明にかかる硬質被膜の他の
形態を示す断面図
【符号の説明】
1 基材 2 硬質被膜 2a、2b、2c 硬質被膜 3a、3b 積層硬質被膜 4 被膜

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JCPDS記載の格子定数に対し、0.
    997〜1.005倍の格子定数を有し、膜厚が0.0
    1〜50μmである気相合成法によって基材表面に形成
    された金属窒化物からなる硬質被膜。
  2. 【請求項2】 0.41276〜0.41607nmの
    格子定数を有し、膜厚が0.01〜50μmである気相
    合成法によって基材表面に形成された窒化クロムからな
    る硬質被膜。
  3. 【請求項3】 気相合成法によって基材表面に形成され
    た合金の窒化物からなる被膜の格子定数が、上記の合金
    に含まれる各構成金属の窒化物のJCPDS記載の格子
    定数と、各構成金属の存在比との積の合計値の0.99
    7〜1.005倍であり、膜厚が0.01〜50μmで
    ある硬質被膜。
  4. 【請求項4】 0.997(0.414x+0.424
    173(1−x))〜1.005(0.414x+0.
    424173(1−x))nmの格子定数を有し、膜厚
    が0.01〜50μmである気相合成法によって基材表
    面に形成されたチタンとクロムの合金窒化物Ti(1-x)
    Crx Nからなる硬質被膜。
  5. 【請求項5】 0.997(0.412x+0.424
    173(1−x))〜1.005(0.412x+0.
    424173(1−x))nmの格子定数を有し、膜厚
    が0.01〜50μmである気相合成法によって基材表
    面に形成されたチタンとアルミニウムの合金窒化物Ti
    (1-x) Alx Nからなる硬質被膜。
  6. 【請求項6】 0.997(0.412x+0.414
    (1−x))〜1.005(0.412x+0.414
    (1−x))nmの格子定数を有し、膜厚が0.01〜
    50μmである気相合成法によって基材表面に形成され
    たクロムとアルミニウムの合金窒化物Cr(1-x) Alx
    Nからなる硬質被膜。
  7. 【請求項7】 0.997(0.414x+0.424
    173(1−x))〜1.005(0.414x+0.
    423274(1−x))nmの格子定数を有し、膜厚
    が0.01〜50μmである気相合成法によって基材表
    面に形成されたチタンとクロムの合金炭窒化物Ti
    (1-x) Crx (1-y) y からなる硬質被膜。
  8. 【請求項8】 0.997(0.412x+0.424
    173(1−x))〜1.005(0.412x+0.
    43274(1−x))nmの格子定数を有し、膜厚が
    0.01〜50μmである気相合成法によって基材表面
    に形成されたチタンとアルミニウムの合金炭窒化物Ti
    (1-x) Alx (1-y) y からなる硬質被膜。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8から選ばれる厚さ0.0
    1〜3μmの硬質被膜の複数を基材に積層し、全層の厚
    みを0.05〜50μmとする積層硬質被膜。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8に記載の硬質被膜のう
    ち、少なくとも2種類の厚さ0.01〜3μmの硬質被
    膜を交互に繰り返し積層し、全層の厚みを0.05〜5
    0μmとする積層硬質被膜。
  11. 【請求項11】 0.42290〜0.42629nm
    の格子定数を有する窒化チタンからなる硬質被膜、0.
    997(0.424173y+0.432740(1−
    y))〜1.005(0.424173y+0.432
    740(1−y))nmの格子定数を有する炭窒化チタ
    ンTiC(1-y) y からなる硬質被膜、0.43144
    〜0.43490nmの格子定数を有する炭化チタンか
    らなる硬質被膜、0.41076〜0.41406nm
    の格子定数を有する窒化アルミニウムからなる硬質被
    膜、又は、請求項2若しくは4乃至8に記載の各硬質被
    膜のうち、少なくとも2種類の厚さ0.01〜3μmの
    硬質被膜を交互に繰り返して積層し、全層の厚みを0.
    05〜50μmとする積層硬質被膜。
  12. 【請求項12】 (200)面及び(111)面のX線
    回折強度比I(200)/I(111)が、3.0以上
    である請求項1乃至8のいずれかに記載の硬質被膜。
  13. 【請求項13】 (200)面及び(111)面のX線
    回折強度比I(200)/I(111)が、3.0以上
    である請求項9乃至11のいずれかに記載の積層硬質被
    膜。
  14. 【請求項14】 基材上に積層された積層被膜を構成す
    る被膜のうち、少なくとも1つの被膜が請求項1乃至8
    又は12のいずれかに記載の硬質被膜である積層硬質被
    膜。
  15. 【請求項15】 基材上に複数の被膜を積層した積層被
    膜が、請求項9乃至11又は13のいずれかに記載の積
    層硬質被膜を含む積層被膜である積層硬質被膜。
  16. 【請求項16】 超硬合金、鋼材、サーメット、アルミ
    ナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素の1種又は複数の組み合わ
    せからなる母材の表面に、請求項1乃至8若しくは12
    のいずれかに記載の硬質被膜、又は、請求項9乃至11
    若しくは13乃至15のいずれかに記載の積層硬質被膜
    を被覆した被覆工具。
  17. 【請求項17】 超硬合金、鋼材、サーメット、アルミ
    ナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素の1種又は複数の組み合わ
    せからなる母材の表面に、請求項1乃至8若しくは12
    のいずれかに記載の硬質被膜、又は、請求項9乃至11
    若しくは13乃至15のいずれかに記載の積層硬質被膜
    を被覆した被覆金型。
  18. 【請求項18】 超硬合金、ステンレス鋼、鋼材、サー
    メット、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素の1種又は
    複数の組み合わせからなる母材の表面に、請求項1乃至
    8若しくは12のいずれかに記載の硬質被膜、又は、請
    求項9乃至11若しくは13乃至15のいずれかに記載
    の積層硬質被膜を被覆した被覆機械部品。
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