JPH11334557A - 車両の制動補助装置 - Google Patents

車両の制動補助装置

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JPH11334557A
JPH11334557A JP10146183A JP14618398A JPH11334557A JP H11334557 A JPH11334557 A JP H11334557A JP 10146183 A JP10146183 A JP 10146183A JP 14618398 A JP14618398 A JP 14618398A JP H11334557 A JPH11334557 A JP H11334557A
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braking
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Minoru Tamura
実 田村
Hideaki Inoue
秀明 井上
Naoki Maruko
直樹 丸古
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Abstract

(57)【要約】 【課題】個々の状況に則した減速度が得られる制動補助
装置を提供する。 【解決手段】レーザレーダ31等により前方対象物と自
車両との車間距離Lを検出し、その変化率dL/dtや
自車速Vmから、前方対象物の手前で停止することので
きる目標減速度Gtを求め、当該目標減速度Gtを達成
する目標制動流体圧Ptまで実制動流体圧Prを増圧ア
シスト制御する。また、算出される目標減速度が大きい
とき,ブレーキペダルのストローク速度が速いとき,運
転者がブレーキペダルに及ぼす仕事率Jが大きいときな
ど、緊急度の大きいときのだけ制動力を補助する。ま
た、自車速Vmが小さいときには制動力を補助しないで
ハンチングを防止する。また、目標制動流体圧Ptが小
さくなっても、それまでの値を保持して制動力抜けを防
止する。また、ノーズダイブによって正確な車間距離が
検出できないときは、最大減速所定値Gt0 を目標減速
度Gtに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば十分な制動
力が発揮されるように制動を補助する車両の制動補助装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような車両の制動補助装置として
は、例えば特開平9−164930号公報に記載される
ものがある。この制動補助装置は、ブレーキペダルの操
作速度を検出し、その操作速度が大きいときには緊急時
と判断し、ブレーキペダルの操作量とは個別に、ホイー
ルシリンダ等の制動手段への制動流体圧を増圧制御(又
は通常よりも大きい増圧勾配を選択制御)するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の制動力制御装置では、ブレーキペダルの操作速度だ
けで緊急時の判断を行っているだけなので、その緊急を
回避するためにどの程度の車両減速度が必要なのか分か
らず、必然的に制動流体圧を最大にして緊急を回避しな
ければならない。そのため、多少余裕のある緊急時(例
えば0.7G程度の減速度で回避できるヒヤリシーン)
でも、常時最大の制動力がアシストされるという問題が
発生する。
【0004】本発明は、前方対象物と自車両との車間距
離を検出することで必要な減速度を求め、その減速度が
達成されるように制動流体圧を制御することにより、個
々の状況に則した制動力の補助ができる車両の制動補助
装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記諸問題を解決するた
めに、本発明のうち請求項1に係る車両の制動補助装置
は、供給される制動流体圧に応じて各車輪を制動する制
動手段と、ブレーキペダルの操作量とは個別に制動流体
圧を調整可能な制動流体圧調整手段と、自車両と前方対
象物との車間距離を検出する車間距離検出手段と、自車
両の走行速度を検出する走行速度検出手段と、前記車間
距離検出手段で検出された車間距離及び走行速度検出手
段で検出された自車両の走行速度から、自車両が前方対
象物の手前で停止するために必要な自車両の減速度を算
出する減速度算出手段と、ブレーキペダルの操作量を検
出するブレーキペダル操作量検出手段と、前記減速度算
出手段で算出された自車両の減速度及びブレーキペダル
操作量検出手段で検出されたブレーキペダルの操作量に
基づいて前記制動流体圧調整手段を制御して、当該必要
な自車両の減速度が達成されるように前記制動手段への
制動流体圧を増圧制御する制動流体圧制御手段とを備え
たことを特徴とするものである。
【0006】また、本発明のうち請求項2に係る車両の
制動補助装置は、前記請求項1の発明において、前記制
動流体圧制御手段は、前記減速度算出手段で算出された
自車両の減速度が所定値以上のときに前記制動流体圧の
増圧制御を行うことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明のうち請求項3に係る車両の
制動補助装置は、前記請求項1又は2の発明において、
前記制動流体圧制御手段は、前記ブレーキペダル操作量
検出手段で検出されたブレーキペダルの操作量から単位
時間当たりのブレーキストローク速度を算出し、このブ
レーキストローク速度が所定値以上のときに前記制動流
体圧の増圧制御を行うことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明のうち請求項4に係る車両の
制動補助装置は、前記請求項1乃至3の発明において、
ブレーキペダルの踏力を検出するブレーキペダル踏力検
出手段を備え、前記制動流体圧制御手段は、前記ブレー
キペダル操作量検出手段で検出されたブレーキペダルの
操作量から単位時間当たりのブレーキストローク速度を
算出すると共に、このブレーキストローク速度と前記ブ
レーキペダル踏力検出手段で検出されたブレーキペダル
の踏力との積値から運転者によるブレーキペダルへの仕
事率を算出し、このブレーキペダルへの仕事率が所定値
以上のときに前記制動流体圧の増圧制御を行うことを特
徴とするものである。
【0009】また、本発明のうち請求項5に係る車両の
制動補助装置は、前記請求項1乃至4の発明において、
前記制動流体圧制御手段は、前記走行速度検出手段で検
出された自車両の走行速度が所定値以上のときに前記制
動流体圧の増圧制御を行うことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明のうち請求項6に係る車両の
制動補助装置は、前記請求項1乃至5の発明において、
前記制動流体圧制御手段は、前記制動流体圧の増圧制御
の継続中に、前記減速度算出手段で算出された自車両の
減速度が大きくなったときには、当該大きくなった自車
両の減速度に応じて、必要な制動流体圧の値を更新する
ことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明のうち請求項7に係る車両の
制動補助装置は、前記請求項1乃至6の発明において、
前記制動流体圧制御手段は、前記制動流体圧の増圧制御
の継続中に、前記減速度算出手段で算出された自車両の
減速度が小さくなったときには、それまでの自車両の減
速度に応じた制動流体圧の値を保持することを特徴とす
るものである。
【0012】また、本発明のうち請求項8に係る車両の
制動補助装置は、前記請求項1乃至7の発明において、
前記制動流体圧制御手段は、前記制動手段の応答特性に
応じて制動流体圧の増圧制御を行うことを特徴とするも
のである。
【0013】また、本発明のうち請求項9に係る車両の
制動補助装置は、前記請求項1乃至8の発明において、
減速による自車両の姿勢変化を検出する姿勢変化検出手
段を備え、前記制動流体圧制御手段は、前記姿勢変化検
出手段で自車両の姿勢変化が検出されたときには、自車
両で必要な減速度を所定値に設定することを特徴とする
ものである。
【0014】また、本発明のうち請求項10に係る車両
の制動補助装置は、前記請求項9の発明において、前記
姿勢変化検出手段は、前記車間距離検出手段で検出され
る車間距離が不連続で且つ所定値であるときに自車両の
姿勢が変化したことを検出するものであることを特徴と
するものである。
【0015】また、本発明のうち請求項11に係る車両
の制動補助装置は、前記請求項9又は10の発明におい
て、前記自車両で必要な減速度の所定値は、車両が最短
距離で停止できる値であることを特徴とするものであ
る。
【0016】
【発明の効果】而して、本発明のうち請求項1に係る車
両の制動補助装置によれば、自車両と前方対象物との車
間距離及び自車両の走行速度から、自車両が前方対象物
の手前で停止するために必要な自車両の減速度を算出
し、この自車両の減速度及びブレーキペダルの操作量に
基づいて、当該必要な自車両の減速度が達成されるよう
にホイールシリンダ等の制動手段への制動流体圧を増圧
制御する構成としたため、緊急度の大きさに応じた減速
が可能となり、個々の状況に則した制動力を補助するこ
とができる。
【0017】また、本発明のうち請求項2に係る車両の
制動補助装置によれば、算出された自車両の減速度が所
定値以上のときに制動流体圧の増圧制御を行う構成とし
たため、必要とする自車両の減速度が大きい緊急時にだ
け制動力を補助することが可能となる。
【0018】また、本発明のうち請求項3に係る車両の
制動補助装置によれば、単位時間当たりのブレーキスト
ローク速度が所定値以上のときに制動流体圧の増圧制御
を行う構成としたため、ブレーキペダルの踏込みが速い
緊急時にだけ制動力を補助することが可能となる。
【0019】また、本発明のうち請求項4に係る車両の
制動補助装置によれば、運転者によるブレーキペダルへ
の仕事率が所定値以上のときに制動流体圧の増圧制御を
行う構成としたため、運転者がブレーキペダルに及ぼす
仕事率が大きな緊急時にだけ制動力を補助することが可
能となる。
【0020】また、本発明のうち請求項5に係る車両の
制動補助装置によれば、自車両の走行速度が所定値以上
のときに制動流体圧の増圧制御を行う構成としたため、
渋滞路や煩雑路等での低速走行時に不要な制動力が補助
されてしまうのを回避することが可能となる。
【0021】また、本発明のうち請求項6に係る車両の
制動補助装置によれば、制動流体圧の増圧制御の継続中
に、必要な自車両の減速度が大きくなったときには、そ
の減速度に応じて、必要な制動流体圧の値を更新する構
成としたため、例えば前方対象物との間に他の対象物が
現れたときや前方対象車両の減速度が大きいときなど
に、必要な減速度の増加に合わせて、補助される制動力
を増加することが可能となる。
【0022】また、本発明のうち請求項7に係る車両の
制動補助装置によれば、制動流体圧の増圧制御の継続中
に、必要な自車両の減速度が小さくなったときには、そ
れまでの自車両の減速度に応じた制動流体圧の値を保持
する構成としたため、例えば前方対象物がなくなったと
きや前方対象車両が加速して遠ざかったときなどに、運
転者がブレーキペダルを踏み込んでいるにも係わらず、
勝手に減速度が減少してしまうのを防止することが可能
となる。
【0023】また、本発明のうち請求項8に係る車両の
制動補助装置によれば、ホイールシリンダ等の制動手段
の応答特性に応じて制動流体圧の増圧制御を行う構成と
したため、例えば空走時間等を含んだより実車的な制動
力の補助が可能となる。
【0024】また、本発明のうち請求項9に係る車両の
制動補助装置によれば、減速による自車両の姿勢変化が
検出されたときには、自車両で必要な減速度を、例えば
最大減速度等の所定値に設定する構成としたため、例え
ばノーズダイブ等の減速に伴う姿勢変化で、正確な車間
距離の検出ができなくなったときでも、前方対象物の手
前で停止することができる程度の制動力を補助すること
が可能となる。
【0025】また、本発明のうち請求項10に係る車両
の制動補助装置によれば、検出される車間距離が不連続
で且つ所定値であるときに自車両の姿勢が変化したこと
を検出する構成としたため、例えばノーズダイブ等の減
速に伴う姿勢変化で、正確な車間距離の検出ができなく
なったことを正確の検出することができる。
【0026】また、本発明のうち請求項11に係る車両
の制動補助装置によれば、自車両で必要な減速度の所定
値を、車両が最短距離で停止できる値としたため、前方
対象物の手前で確実に停止することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】これ以下、本発明の車両の制動補
助装置の第1実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0028】図1は本発明の車両の制動補助装置を、所
謂FFタイプの車両の制動補助装置として展開した一例
である。この制動補助装置は、ブレーキペダル21の操
作量とは個別に、マスタシリンダからの出力圧,つまり
制動流体圧を増圧可能な負圧ブースタ25を備えて構成
されている。この負圧ブースタ25でマスタシリンダ2
6の内圧を倍増し、そのマスタシリンダ26からの出力
圧が、制動手段である各ホイールシリンダに供給され
る。
【0029】ここで、前記負圧ブースタの詳細について
図2を用いながら説明する。図示されないブレーキペダ
ルが踏込まれると、連結ロッド16がオペレーティング
ロッド6を図示左方に移動し、このオペレーティングロ
ッド6によってリアクションディスク9及びプッシュロ
ッド8が図示左方に押され、このプッシュロッド8の左
方に設けられている図示されないピストンによってマス
タシリンダ26の内圧が増圧される。このとき、マスタ
シリンダ26側の負圧室2内はエンジンの吸入圧で常時
負圧状態になっており、一方、変圧室1内には大気弁4
から大気が導入され、これにより両者の間に差圧が生
じ、この差圧でダイアフラム14がピストン10を図示
左方に移動し、このピストン10によって前記リアクシ
ョンディスクが図示左方に押されるので、プッシュロッ
ド8にはブレーキペダルの踏力以上の押圧力が作用し、
これによりマスタシリンダ26の内圧が倍増される。
【0030】なお、前記変圧室1と負圧室2とは、ブレ
ーキ非作動時に連通路11を介して連通されており、従
ってブレーキ非作動時には、変圧室1内も負圧状態とな
っている。これに対して、ブレーキペダルが踏込まれる
と連結ロッド16が図示左動し、同時にリターンスプリ
ング13bを介して外側シリンダ12が図示左動し、こ
の外側シリンダ12に内装されている真空弁3が連通路
11を閉塞する。これと同時に、同じく外側シリンダ1
2に内装されている大気弁4がシール座12から離間
し、変圧室2は大気に開放される。また、図中の符号1
5は、前記ピストン10や外側シリンダ12を図示右方
に戻すリターンスプリングである。
【0031】一方、前記ピストン10にはソレノイド5
が内装されている。そして、このソレノイド5を励磁す
ると、前記外側シリンダ12の内側に設けられた内側シ
リンダ7が図示左方に移動される。この内側シリンダ7
の図示右方端部はリターンスプリング13aを介して前
記真空弁3及び大気弁4に連結されている。また、同じ
く内側シリンダ7の図示右方端部はリターンスプリング
17を介して前記オペレーティングロッド6に連結され
ている。従って、ソレノイド5の励磁によって内側シリ
ンダ7が図示左動すると、前記ブレーキペダルの踏込み
時と同様に、真空弁3が連通路11を閉塞し且つ大気弁
4が変圧室1を大気に開放し、同時にオペレーティング
ロッド6が図示左動されるので、リアクションディスク
9及びプッシュロッド8が図示左方に押され、このプッ
シュロッド8の左方に設けられている図示されないピス
トンによってマスタシリンダ26の内圧が増圧されるよ
うに構成されている。
【0032】一方、図1に示すように、車両には、前記
ソレノイド5を駆動して、制動流体圧を制御するための
コントローラ29が搭載されている。このコントローラ
29は、後述する演算処理を行うためのマイクロコンピ
ュータや、このマイクロコンピュータからの制御信号
を、ソレノイド5駆動のための適切な駆動信号に変換す
るドライバー等を備えている。また、このコントローラ
29のマイクロコンピュータでの演算処理に必要な情報
を得るために、車両には車間距離検出手段としてのレー
ザレーダ31や、ブレーキペダル操作量検出手段として
ブレーキペダル21の操作量を検出するブレーキストロ
ークセンサ23が取付けられている。また、本実施形態
では、車両に作用する前後加速度を検出する前後加速度
センサ32や、マスタシリンダ26からの出力圧,即ち
制動流体圧を検出する圧力センサ33も取付けられてい
る。また、各車輪には図示されない車輪速度センサが取
付けられている。
【0033】前記マイクロコンピュータは、A/D変換
器等を備えて前記各センサからの検出信号を適切な形態
で取り込むための入力インタフェースや、読込まれた情
報を用いて所定の演算処理を行うCPU等の演算処理装
置や、この演算処理に必要なプログラムや制御マップ,
テーブル等が記憶されていたり、必要な情報を一時的に
記憶したりするためのROM,RAM等の記憶装置や、
D/A変換器等を備えて演算処理装置からの制御信号を
適切な形態で出力するための出力インタフェース等を備
えて構成される。また、車体に取付けられているレーザ
レーダ31は、例えば自らレーザ光を車両前方に向けて
発光し、その反射光の到達時間から、車両前方対象物ま
での距離,即ち車間距離を検出するものである。また、
ブレーキストロークセンサ23は例えばロータリエンコ
ーダ等で構成され、ブレーキペダル21の踏込み量を操
作量として検出する。なお、前記マイクロコンピュータ
は、その動作周波数が大変に高いことから、当該マイク
ロコンピュータからパルス幅変調されたディジタルデー
タの基準矩形波制御信号を出力するようにし、ドライバ
は単にそれをソレノイド作動に適した駆動信号に変換,
増幅するだけのものとして構成されている。また、前記
レーザレーダ31は、たとえばレーザ反射光を受光でき
ず、その結果、正確な車間距離の検出が行えないときに
は、例えば100m程度の所定値LEXTRA に相当する車
間距離Lの検出信号が出力されるものとする。
【0034】次に、前記コントローラ29内のマイクロ
コンピュータで実行される演算処理について図3のフロ
ーチャートに従って説明する。この演算処理は所定のサ
ンプリング時間(例えば10msec)ΔT毎にタイマ割込
処理として実行される。なお、これ以後の演算処理で
は、何れも特に通信のためのステップを設けていない
が、マイクロコンピュータ内の演算処理装置で必要なプ
ログラムやマップ、或いは必要なデータは随時記憶装置
から読込まれるし、逆に演算処理装置で算出されたデー
タは随時記憶装置に更新記憶されるものとする。
【0035】この演算処理では、まずステップS1で、
図示されない個別の演算処理に従って、自車速Vmを検
出する。具体的には、従動輪である前左右輪速の平均値
を自車速Vmとする。
【0036】次にステップS2に移行して、図示されな
い個別の演算処理に従って、前記レーザレーダ31によ
る前方対象物との車間距離Lを検出する。次にステップ
S3に移行して、図示されない個別の演算処理に従っ
て、前記ステップS2で読込まれた車間距離Lの時間微
分値,車間距離変化率dL/dtを算出する。具体的に
は、例えば前回のサンプリング時刻に読込まれた車間距
離の前回値L(n-1) と今回値L(n) との差分値を前記所
定サンプリング時間ΔTで除したり、或いは所定の位相
進みを有するハイパスフィルタ処理を施したりすること
によって得られる。
【0037】次にステップS4に移行して、前記ステッ
プS1乃至ステップS3で検出されたり算出されたりし
た自車速Vm,車間距離L,車間距離変化率dL/dt
を用いて、下記1式に従って、自車両で必要な目標減速
度Gtを算出する。なお、1式は、自車速Vmの持つ運
動エネルギーが、前方対象物までの距離,即ち車間距離
L内で、自車両と前方対象物との相対速度の持つ運動エ
ネルギーに変化するための減速度を導出する運動方程式
から導かれる。
【0038】 Gt=(Vm2 −(Vm−dL/dt)2 )/2L ……… (1) 次にステップS8に移行して、前記目標減速度Gtか
ら、例えば図4の制御マップを参照するなどの個別の演
算処理に従って、目標制動流体圧Ptを算出する。この
実施形態,即ち図4の制御マップでは、目標減速度Gt
が大きい領域でのブレーキパッドの摩擦係数低下を補償
するために、次第にゲインを高めるような非線型特性と
しているが、摩擦係数低下が顕著でないブレーキ部品の
場合には線型特性としてもよい。
【0039】次にステップS9に移行して、図示されな
い個別の演算処理に従って、ブレーキストロークセンサ
23の検出信号からブレーキペダル21の操作量とし
て、ブレーキストロークSを検出する。
【0040】次にステップS10に移行して、図示され
ない個別の演算処理に従って、前記ステップS9で読込
まれたブレーキストロークSの時間微分値,ストローク
速度dS/dtを算出する。具体的には、例えば前回の
サンプリング時刻に読込まれた車間距離の前回値S
(n-1) と今回値S(n) との差分値を前記所定サンプリン
グ時間ΔTで除したり、或いは所定の位相進みを有する
ハイパスフィルタ処理を施したりすることによって得ら
れる。
【0041】次にステップS11に移行して、下記2式
に従って、運転者がブレーキペダル21に施した仕事率
Jを算出する。なお、2式の導出原理は、仕事率の物理
的定義そのものである。
【0042】 J=k・S・dS/dt ……… (2) 但し、式中、 k:ブレーキストロークSを踏力に換算するための係数 である。
【0043】次にステップS12に移行して、図示され
ない個別の演算処理に従って、ブレーキペダルの踏込み
中であるか否かを判定し、ブレーキペダル踏込み中であ
る場合にはステップS13に移行し、そうでない場合に
はステップS14に移行する。
【0044】前記ステップS14では、制動補助制御フ
ラグFBAを“0”にリセットしてからステップS15に
移行する。また、前記ステップS13では、前記ステッ
プS1で検出した自車速Vmが、例えば50km/h程度に
予め設定された所定値Vm0 より大きいか否かを判定
し、当該自車速Vmが所定値Vm0 より大きい場合には
ステップS16に移行し、そうでない場合には前記ステ
ップS15に移行する。
【0045】前記ステップS16では、制動補助制御フ
ラグFBAが“0”のリセット状態であるか否かを判定
し、当該制動補助制御フラグFBAがリセット状態である
場合にはステップS17に移行し、そうでない場合には
ステップS18に移行する。
【0046】前記ステップS17では、前記ステップS
11で算出した仕事率Jが、緊急時に運転者がブレーキ
ペダル21に施す仕事率に相当する所定値J0 より大き
いか否かを判定し、当該仕事率Jが所定値J0 より大き
い場合には前記ステップS18に移行し、そうでない場
合には前記ステップS15に移行する。
【0047】前記ステップS18では、制動補助制御フ
ラグFBAを“1”にセットしてからステップS19に移
行する。前記ステップS19では、前記ステップS8で
算出した目標制動流体圧の今回値Pt(n) が、前回サン
プリング時刻における前回値Pt(n-1) より大きいか否
かを判定し、当該目標制動流体圧の今回値Pt(n) が前
回値Pt(n-1) より大きい場合にはステップS20に移
行し、そうでない場合にはステップS22に移行する。
【0048】前記ステップS20では、前記ステップS
8で算出した目標制動流体圧の今回値Pt(n) を最終的
な目標制動流体圧Ptに更新設定してからステップS2
3に移行する。
【0049】また、前記ステップS22では、前回サン
プリング時刻における前回値Pt(n -1) を最終的な目標
制動流体圧Ptに更新設定する,つまり前回値を保持し
てから前記ステップS23に移行する。
【0050】前記ステップS23では、図示されない個
別の演算処理に従って、前記圧力センサ33の検出信号
から実際のマスタシリンダの出力圧,実制動流体圧Pr
を検出してからステップS24に移行する。
【0051】前記ステップS24では、前記目標制動流
体圧Ptが実制動流体圧Prより大きいか否かを判定
し、当該目標制動流体圧Ptが実制動流体圧Prより大
きい場合にはステップS25に移行し、そうでない場合
には前記ステップS15に移行する。
【0052】前記ステップS25では、図示されない個
別の演算処理に従って、制動流体圧の増圧アシスト制御
を行ってからメインプログラムに復帰する。具体的に
は、例えば目標制動流体圧Ptと実制動流体圧Prとの
差分値から、それを補うためのブレーキストロークを求
め、そのブレーキストロークに相当する踏力を前記ソレ
ノイドで発生させるための当該ソレノイドへの供給電流
値を求め、その供給電流値に応じたデューティ比制御信
号を出力する。このデューティ比制御信号については、
例えば従来既存のデューティ比によるPWM(Pulse Wi
dth Modulation)制御等が適用できるので、その詳細な
説明については省略する。
【0053】一方、前記ステップS26では、前記ステ
ップS25で行うような増圧アシスト制御を解除してか
らメインプログラムに復帰する。次に、本実施形態の作
用について説明する。本実施形態では、図3の演算処理
のステップS1乃至ステップS4で、前記所定サンプリ
ング時間ΔT毎に、自車両が前方対象物の手前で停止す
るのに必要な目標減速度Gtを求め、続くステップS8
で、この目標減速度Gtを達成するための目標制動流体
圧Ptを算出し、ステップS23乃至ステップS25で
は、原則的に、この目標制動流体圧Ptに実制動流体圧
Prが一致するように制動流体圧の増圧アシスト制御を
行う。従って、車間距離Lや、自車速Vm,前方対象物
との相対速度などの要素を含む緊急度の大きさに合わせ
て目標減速度Gtが設定されるように構成することで、
個々の状況に則した制動力を補助することが可能とな
る。
【0054】また、図3の演算処理のステップS13で
は、自車速Vmが、例えば50km/h程度の所定値Vm0
以下のときには、ステップS15に移行して制動流体圧
の増圧アシスト制御を解除してしまうので、渋滞路や煩
雑路等での低速走行時に不要な制動力が補助されてしま
うのを回避することが可能となる。
【0055】また、図3の演算処理のステップS17で
は、運転者がブレーキペダル21に施す仕事率Jが、例
えば緊急時のそれに相当する所定値J0 以下のときに
は、ステップS15に移行して制動流体圧の増圧アシス
ト制御を解除してしまうので、運転者がブレーキペダル
を大きく且つ速く踏込むような,即ちブレーキペダルに
及ぼす仕事率が大きな緊急時にだけ制動力を補助するこ
とが可能となる。
【0056】また、図3の演算処理のステップS19乃
至ステップS22では、例えば前記ステップS4で算出
される目標減速度Gtが大きくなり、その結果、ステッ
プS8で算出される目標制動流体圧の今回値Pt(n)
前回値Pt(n-1) より大きいときにだけ、当該目標制動
流体圧の今回値Pt(n) を最終的な目標制動流体圧Pt
として更新し、そうでないときには最終的な目標制動流
体圧Ptを前回値Pt (n-1) に設定,つまり保持する。
これにより、例えば前方対象物との間に他の対象物が現
れたときや前方対象車両の減速度が大きいときなど、変
化する目標減速度Gtの増加に合わせて、補助される制
動力を増加することが可能となる。また、例えば前方対
象物がなくなったときや前方対象車両が加速して遠ざか
ったときなどに、運転者がブレーキペダルを踏み込んで
いるにも係わらず、勝手に減速度が減少してしまうのを
防止することが可能となる。
【0057】以上より、前記各ホイールシリンダが本発
明の制動手段を構成し、以下同様に、前記ソレノイド5
を含む負圧ブースタ25が制動流体圧調整手段を構成
し、前記レーザレーダ31及び図3の演算処理のステッ
プS2が車間距離検出手段を構成し、前記図3の演算処
理のステップS1が走行速度検出手段を構成し、前記図
3の演算処理のステップS4が減速度算出手段を構成
し、前記ブレーキストロークセンサ23及び図3の演算
処理のステップS9がブレーキペダル操作量検出手段を
構成し、前記図3の演算処理のステップS12乃至ステ
ップS25が制動流体圧制御手段を構成し、図3の演算
処理のステップS10及びステップS11がブレーキペ
ダル踏力検出手段を構成している。
【0058】次に、本発明の制動補助装置の第2実施形
態について説明する。この実施形態の車両構成,制動流
体圧調整手段としての負圧ブースタ,電子制御を司る電
気回路は前記第1実施形態の図1及び図2のものと同様
である。この実施形態では、制動流体圧増圧アシスト制
御を司る演算処理が前記図3のものから図5のものに変
更されている。この実施形態の図5の演算処理も、前記
第1実施形態の図3の演算処理に類似しており、同等の
演算処理ステップもある。そこで、同等の演算処理ステ
ップには同等の符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。この図5の演算処理と図3の演算処理との具体的な
差異は、前記ステップS4とステップS8との間にステ
ップS5乃至ステップS7が挿入されている点である。
つまり、前記ステップS4で目標減速度Gtを算出した
ら、ステップS5以後に移行する。
【0059】このうち、前記ステップS5では、前記ス
テップS2で検出された車間距離の今回値L(n) から前
回サンプリング時刻に検出された車間距離の前回値L
(n-1)を減じた値が、予め設定されている車間距離変化
の所定値ΔL0 より大きいか否かを判定し、当該車間距
離の今回値L(n) から前回値L(n-1) を減じた値が所定
値ΔL0 より大きい場合にはステップS6に移行し、そ
うでない場合には前記ステップS8に移行する。
【0060】前記ステップS6では、前記ステップS2
で検出された車間距離の今回値L(n ) が、例えば100
m程度に予め設定されている前記所定値LEXTRA に等し
いか否かが判定され、当該車間距離の今回値L(n) が所
定値LEXTRA に等しい場合にはステップS7に移行し、
そうでない場合には前記ステップS8に移行する。
【0061】前記ステップS7では、目標減速度Gt
を、例えば1.0G程度に予め設定されている最大減速
所定値Gt0 に設定し直してから前記ステップS8に移
行する。
【0062】つまり、本実施形態では、検出されている
前方対象物との車間距離Lが、例えば前記所定値ΔL0
より大きく,不連続に変化し且つその変化後の値が、前
記レーザレーダ31によって正確な車間距離が検出でき
ないときの所定値LEXTRA であるときには、目標減速度
Gtを最大減速所定値Gt0 に強制的にすげ替えてしま
う。
【0063】一般にレーザレーダのように、自ら発射し
た光(波)の反射の状態,或いはその反射所要時間で車
間距離を検出する車間距離検出手段は、車体に取付けら
れて、通常の車体姿勢で車両の前方に向けて真直ぐ光
(波)を発射するに過ぎない。ところが、緊急時の制動
では、その大きな制動力によって車体が激しく前方に傾
き,所謂ノーズダイブが発生してしまうので、前方対象
物に向けて常時正確に光(波)を発射できなくなる虞れ
がある。より具体的には、照射された光(波)は路面で
一度反射し、そのまま前方対象物に当たらないで通り過
ぎてしまうか、或いは当たっても、その反射を自ら正確
に捕らえられない状態になってしまう。このようなとき
には、正確な車間距離検出が不可能になったとして、前
記検出された車間距離Lを前記所定値LEXTRA とするの
である。また、この状態になるときは、或る時刻を境
に、検出されている車間距離Lが、ステップ的に長じ
る。そこで、これらの二つの条件が重なったときには、
車体に大きな姿勢変化が生じ、その結果、正確な車間距
離検出が不可能になったとして、目標減速度Gtを最大
減速所定値Gt0 にすげ替え、最終的に、この大きな減
速度で車両を最短距離で停止できるように、制動流体圧
を増圧アシスト制御する。
【0064】このように本実施形態では、前記第1実施
形態の格別の作用・効果に加えて、ノーズダイブ等の減
速に伴う姿勢変化で、正確な車間距離の検出ができなく
なったときでも、前方対象物の手前で停止することがで
きる程度の制動力を補助することが可能となる。また、
検出される車間距離Lが所定値ΔL0 以上に不連続で且
つその後の車間距離Lが正確な車間距離検出困難時の所
定値LEXTRA であるときに自車両の姿勢が変化したもの
とするため、正確な車間距離の検出ができなくなったこ
とを正確の検出することができる。また、目標減速度G
tの所定値を、前記最大減速所定値Gt0 ,即ち車両が
最短距離で停止できる値とすることにより、前方対象物
の手前で確実に停止することが可能となる。
【0065】以上より、前記各ホイールシリンダが本発
明の制動手段を構成し、以下同様に、前記ソレノイド5
を含む負圧ブースタ25が制動流体圧調整手段を構成
し、前記レーザレーダ31及び図5の演算処理のステッ
プS2が車間距離検出手段を構成し、前記図5の演算処
理のステップS1が走行速度検出手段を構成し、前記図
5の演算処理のステップS4が減速度算出手段を構成
し、前記ブレーキストロークセンサ23及び図5の演算
処理のステップS9がブレーキペダル操作量検出手段を
構成し、前記図5の演算処理のステップS5及びステッ
プS6が姿勢変化検出主菜を構成し、前記図5の演算処
理のステップS7及びステップS12乃至ステップS2
5が制動流体圧制御手段を構成し、図5の演算処理のス
テップS10及びステップS11がブレーキペダル踏力
検出手段を構成している。
【0066】なお、上記各実施形態には、算出された目
標減速度Gtの大きさによって制動流体圧の増圧アシス
ト制御の実行・解除を選別できるようにしてもよい。即
ち、算出される目標減速度Gtは、正に緊急度の大きさ
であるから、例えばこの目標減速度Gtが所定値Gt0
より大きいときに増圧アシスト制御を行うようにし、逆
に目標減速度Gtが所定値Gt0 以下のときには増圧ア
シスト制御を解除することで、必要とする自車両の減速
度が大きい緊急時にだけ制動力を補助することが可能と
なる。
【0067】また、上記各実施形態には、算出されたブ
レーキストローク速度dS/dtの大きさによって制動
流体圧の増圧アシスト制御の実行・解除を選別できるよ
うにしてもよい。即ち、前述した仕事率Jと同様に、運
転者がブレーキペダルを速く踏込むのも緊急度の大きな
ときであるから、例えばこのストローク速度dS/dt
が所定値より大きいときに増圧アシスト制御を行うよう
にし、逆に所定値以下のときには増圧アシスト制御を解
除することで、ブレーキペダルを速く踏込む緊急時にだ
け制動力を補助することが可能となる。
【0068】また、上記各実施形態では、ホイールシリ
ンダ等の制動手段の応答特性に応じて制動流体圧の増圧
アシスト制御を行うようにしてもよい。即ち、実車には
必ず空走時間等の応答遅れがあるから、これを見込んで
制動流体圧の増圧アシスト制御を行えば、より実車的な
制動力の補助が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制動補助装置の一例を示す構成図であ
る。
【図2】図1の負圧ブースタの構成図である。
【図3】図1のコントローラで実行される演算処理の第
1実施形態を示すフローチャートである。
【図4】図3の演算処理で用いられる目標制動流体圧設
定のための制御マップの一例である。
【図5】図1のコントローラで実行される演算処理の第
2実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1は変圧室 2は負圧室 3は真空弁 4は大気弁 5はソレノイド 6はオペレーティングロッド 7は内側シリンダ 8はプッシュロッド 9はリアクションディスク

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される制動流体圧に応じて各車輪を
    制動する制動手段と、ブレーキペダルの操作量とは個別
    に制動流体圧を調整可能な制動流体圧調整手段と、自車
    両と前方対象物との車間距離を検出する車間距離検出手
    段と、自車両の走行速度を検出する走行速度検出手段
    と、前記車間距離検出手段で検出された車間距離及び走
    行速度検出手段で検出された自車両の走行速度から、自
    車両が前方対象物の手前で停止するために必要な自車両
    の減速度を算出する減速度算出手段と、ブレーキペダル
    の操作量を検出するブレーキペダル操作量検出手段と、
    前記減速度算出手段で算出された自車両の減速度及びブ
    レーキペダル操作量検出手段で検出されたブレーキペダ
    ルの操作量に基づいて前記制動流体圧調整手段を制御し
    て、当該必要な自車両の減速度が達成されるように前記
    制動手段への制動流体圧を増圧制御する制動流体圧制御
    手段とを備えたことを特徴とする車両の制動補助装置。
  2. 【請求項2】 前記制動流体圧制御手段は、前記減速度
    算出手段で算出された自車両の減速度が所定値以上のと
    きに前記制動流体圧の増圧制御を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の車両の制動補助装置。
  3. 【請求項3】 前記制動流体圧制御手段は、前記ブレー
    キペダル操作量検出手段で検出されたブレーキペダルの
    操作量から単位時間当たりのブレーキストローク速度を
    算出し、このブレーキストローク速度が所定値以上のと
    きに前記制動流体圧の増圧制御を行うことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の車両の制動補助装置。
  4. 【請求項4】 ブレーキペダルの踏力を検出するブレー
    キペダル踏力検出手段を備え、前記制動流体圧制御手段
    は、前記ブレーキペダル操作量検出手段で検出されたブ
    レーキペダルの操作量から単位時間当たりのブレーキス
    トローク速度を算出すると共に、このブレーキストロー
    ク速度と前記ブレーキペダル踏力検出手段で検出された
    ブレーキペダルの踏力との積値から運転者によるブレー
    キペダルへの仕事率を算出し、このブレーキペダルへの
    仕事率が所定値以上のときに前記制動流体圧の増圧制御
    を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
    の車両の制動補助装置。
  5. 【請求項5】 前記制動流体圧制御手段は、前記走行速
    度検出手段で検出された自車両の走行速度が所定値以上
    のときに前記制動流体圧の増圧制御を行うことを特徴と
    する請求項1乃至4の何れかに記載の車両の制動補助装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制動流体圧制御手段は、前記制動流
    体圧の増圧制御の継続中に、前記減速度算出手段で算出
    された自車両の減速度が大きくなったときには、当該大
    きくなった自車両の減速度に応じて、必要な制動流体圧
    の値を更新することを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    かに記載の車両の制動補助装置。
  7. 【請求項7】 前記制動流体圧制御手段は、前記制動流
    体圧の増圧制御の継続中に、前記減速度算出手段で算出
    された自車両の減速度が小さくなったときには、それま
    での自車両の減速度に応じた制動流体圧の値を保持する
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の車両
    の制動補助装置。
  8. 【請求項8】 前記制動流体圧制御手段は、前記制動手
    段の応答特性に応じて制動流体圧の増圧制御を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の車両の制
    動補助装置。
  9. 【請求項9】 減速による自車両の姿勢変化を検出する
    姿勢変化検出手段を備え、前記制動流体圧制御手段は、
    前記姿勢変化検出手段で自車両の姿勢変化が検出された
    ときには、自車両で必要な減速度を所定値に設定するこ
    とを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の車両の
    制動補助装置。
  10. 【請求項10】 前記姿勢変化検出手段は、前記車間距
    離検出手段で検出される車間距離が不連続で且つ所定値
    であるときに自車両の姿勢が変化したことを検出するも
    のであることを特徴とする請求項9に記載の車両の制動
    補助装置。
  11. 【請求項11】 前記自車両で必要な減速度の所定値
    は、車両が最短距離で停止できる値であることを特徴と
    する請求項9又は10に記載の車両の制動補助装置。
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