JPH11291894A - 電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法 - Google Patents
電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法Info
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- JPH11291894A JPH11291894A JP10110192A JP11019298A JPH11291894A JP H11291894 A JPH11291894 A JP H11291894A JP 10110192 A JP10110192 A JP 10110192A JP 11019298 A JP11019298 A JP 11019298A JP H11291894 A JPH11291894 A JP H11291894A
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Abstract
定させ、スムーズなブレーキ操作ができるようにする。 【解決手段】電気制御ブレーキシステムは、ブレーキ力
を発生させるブレーキ圧発生装置6と、ペダルストロー
クを検出するストロークセンサ8と、このセンサ8から
の信号に応じて前記ブレーキ圧を制御するコントローラ
10とを備えている。さらに、前記センサ8からの信号
に応じてペダル反力を発生させるペダル反力装置4を設
ける。ペダル反力装置4の特性とブレーキ圧発生装置6
の特性に、ヒステリシスを設けることにより、ペダル操
作量(ペダルストロークまたはペダル踏力)に対するブ
レーキ力を、作動方向と戻り方向とで異ならせてヒステ
リシスを有するようにする。
Description
なわちブレーキペダルのストロークまたはペダル踏力に
応じて、コントローラによりブレーキ圧を電気的に制御
する電気制御ブレーキシステムに係り、特に、この電気
制御ブレーキシステムにおいて、ブレーキ力を、ブレー
キペダルの作動方向と戻り方向とで異ならせてヒステリ
シスを有するように制御する電気制御ブレーキシステム
のブレーキ制御方法に関するものである。
操作量、すなわちブレーキペダルの操作に伴なうペダル
ストロークまたはペダル踏力をセンサにより検出し、コ
ントローラがこのセンサからの検出信号に応じて電磁弁
等の開閉を制御し、ブレーキ圧発生装置の発生するブレ
ーキ圧を制御するようになっている。
の一例(特開昭62−155162号公報参照)につい
て簡単に説明する。図22は前記公報に記載されたフル
エア式のブレーキ圧発生装置を備えた電気制御ブレーキ
システムを示すものであり、エアタンクaが圧力制御弁
bを介してブレーキシリンダcに接続されており、ブレ
ーキペダルdが操作されると、このブレーキペダルdに
連結された圧力変換器eが、ブレーキペダルdの位置を
電気的なブレーキ圧力信号に変換しコントローラfに入
力する。コントローラfは、この信号に応じて圧力制御
弁bを切換制御し、エアタンクaからブレーキシリンダ
cにエア圧力を供給してブレーキ圧力を発生させるよう
になっている。
として、ブレーキ操作量であるペダル踏力、ペダルスト
ロークおよび減速度(またはブレーキ力に対応するブレ
ーキ圧力)の3要素があり、これら3要素の組合せによ
ってブレーキフィーリングが決定する。そこで最適なブ
レーキフィーリングを得るためには、ペダル踏力とペダ
ルストロークとの関係、およびペダル踏力またはペダル
ストロークとブレーキ圧力との関係を、それぞれ最も好
ましい関係となるように制御することができれば良い。
ステムでは、ペダルストロークを検出するストロークセ
ンサまたはペダル踏力を検出する踏力センサを設け、ペ
ダルストロークに応じてブレーキ圧力を制御し、また
は、ブレーキ踏力に応じてブレーキ圧力を制御するよう
になっているが、ペダルストロークとペダル踏力との関
係については制御することができなかった。そのため、
最も好ましいブレーキフィーリングを得ることは困難で
あった。
ダルの操作に応じてペダル反力を付与するペダル反力装
置を設けることにより、ペダルストロークとペダル踏力
との関係を制御することを可能にして、ペダル反力(踏
力)、ペダルストロークおよびブレーキ圧力のブレーキ
特性を決定する3要素すべてを制御して最適なブレーキ
フィーリングを得ることができる電気制御ブレーキシス
テムを発明し、出願した(特願平9−20101号、特
願平9−22196号)。これらの発明の構成により、
最適なブレーキフィーリングを得ることが可能になっ
た。
ブレーキペダル等のブレーキ操作手段からブレーキ力発
生手段までが、機械的あるいは流体的に接続されてお
り、ブレーキ操作量(ペダルストロークまたはペダル踏
力)に対するブレーキ力が作動方向と戻り方向とで異な
りヒステリシスを有している。
ペダルの動きに対するブレーキ力の応答性が悪くなって
しまう。例えば、ブレーキを緩めようとしてブレーキペ
ダルを少し戻してもブレーキ力が変化しない場合が生ず
る。また、逆に、ヒステリシスが小さすぎると、ブレー
キペダルの微小な変動にもすぐに応答してブレーキ力が
変化してしまい、ブレーキ操作性が悪くなってしまう。
例えば、運転者の意図しない車両の振動等によってブレ
ーキペダルが振動し、このブレーキペダルの振動に伴っ
てブレーキ力が変化してしまう。よって、ブレーキシス
テムのブレーキ力特性として、適切な大きさのヒステリ
シスを有することがブレーキフィーリング上好ましい。
電気制御ブレーキシステムでは、ペダル反力特性とブレ
ーキ圧特性にヒステリシスを設けていないので、ペダル
感度が大き過ぎるためスムーズなブレーキ操作が難かし
いという問題があった。
れたもので、ペダル反力装置によるペダル反力特性およ
びブレーキ圧発生装置によるブレーキ圧特性にヒステリ
シスを設けて、ブレーキ操作量(ペダルストロークまた
はペダル踏力)に対するブレーキ力を作動方向と戻り方
向とで異ならせてヒステリシスを有するように構成する
ことにより、ペダル感度が過敏になりすぎず、かつ応答
性が鈍すぎることもなく、最適なブレーキフィーリング
を得ることができる電気制御ブレーキシステムのブレー
キ制御方法を提供することを目的とするものである。
レーキシステムのブレーキ制御方法は、ブレーキ圧発生
装置と、ブレーキペダルのストロークまたはペダル踏力
を検出する検出手段と、この検出手段からの入力信号に
応じて前記ブレーキ圧発生装置の発生する圧力を制御す
る制御手段とを備えた電気制御ブレーキシステムにおい
て、前記検出手段からの信号に応じてペダル反力を発生
させるペダル反力装置を設け、前記制御手段によりブレ
ーキ圧発生装置の特性とブレーキペダル反力装置の特性
とを制御することにより、ブレーキ操作量に対するブレ
ーキ力を作動方向と戻り方向とで異ならせたものであ
る。
り本発明を説明する。図1および図2は本発明に係るブ
レーキ制御を行なう電気制御ブレーキシステムの構成の
一例を示すもので、図1はブレーキシステム全体を、図
2はこのブレーキシステムに設けられたペダル反力装置
(図1では省略して図示している)の一例を示す回路図
である。この電気制御ブレーキシステムは、ブレーキペ
ダル2の操作に応じてペダル反力を発生させるペダル反
力装置4と、ブレーキ圧力を発生させて制動作用を行な
うブレーキ圧発生装置(全体として符号6で示す)と、
前記ブレーキペダル2のストロークを検出するストロー
クセンサ8からの検出信号が入力され、この信号に応じ
て前記ブレーキ圧発生装置6の発生する圧力を制御する
とともに、ペダル反力装置2の発生するペダル反力を制
御するコントローラ10とを備えている。この例では、
ブレーキ圧発生装置6としてエアオーバハイドロリック
ブレーキを使用している。なお、ブレーキ圧発生装置6
は、図示のようなエアオーバハイドロリックブレーキに
限らず、液圧式のブレーキ圧発生装置あるいはフルエア
ブレーキ等を使用することも可能である。
キ圧発生装置6としてエアオーバハイドロリックブレー
キシステムを採用しており、両前輪(図1の上部)のホ
イールシリンダ12A,12Bに一台のブレーキアクチ
ュエータ14Aが接続され、さらに、このブレーキアク
チュエータ14Aは、電磁開閉弁から成るエア供給弁1
6Aを介してエアタンク18Aに接続されるとともに、
電磁開閉弁から成る排気弁20Aを介して大気に開放さ
れるようになっており、エアタンク18Aから送られた
圧縮エア圧を、ブレーキアクチュエータ14Aが液圧に
変換して両前輪のホイールシリンダ12A,12Bに供
給してブレーキ作用を行なう。このブレーキアクチュエ
ータ14Aに供給されるエア圧力は、圧力センサ22A
によって検出されてコントローラ10に送られる。ま
た、前記エア供給弁16Aおよび排気弁20Aは、コン
トローラ10に電気的に接続されてその開閉作動を制御
される。
のホイールシリンダ12C,12Dには左右独立してブ
レーキアクチュエータ14B,14Cが接続され、それ
ぞれエア供給弁(電磁開閉弁)16B,16Cを介して
エアタンク18Bに接続されるとともに排気弁(電磁開
閉弁)20B,20Cを介して大気に開放可能になって
いる。また、各ブレーキアクチュエータ14B,14C
への供給エア圧は、それぞれ圧力センサ22B,22C
によって検出され、その検出信号が前記コントローラ1
0に送られる。そして、各組のエア供給弁16B,16
Cおよび排気弁20B,20Cは、それぞれコントロー
ラ10によって開閉制御され、ブレーキアクチュエータ
12B,12Cへの供給圧力を調整される。なお、図1
では、ブレーキ圧発生装置6内の太い実線は液圧配管
を、また、実線はエア配管を、そして、ブレーキ圧発生
装置6とコントローラ10との間を接続する破線は電気
配線を示している。また、図1では、前輪、後左輪、後
右輪を各々独立して制御する3チャンネル制御システム
になっているが、4輪を独立に制御する4チャンネル制
御システムにしても良い。
ブレーキペダル2にピストンロッドが連結されたエアシ
リンダ28と、このエアシリンダ28にエアタンク30
からのエアを供給するエア供給弁(開閉電磁弁)32と
エアシリンダ28内の圧力を大気に開放する排気弁(開
閉電磁弁)34とを備えている。これらエア供給弁32
および排気弁34は、前記コントローラ10に電気的に
接続され、コントローラ10からの信号により開閉制御
される。前記エアシリンダ28には、圧力センサ36が
設けられており、エアシリンダ28の発生する圧力を検
出し前記コントローラ10に送る。また、ブレーキペダ
ル2には、このブレーキペダル2のストロークを検出す
るストロークセンサ8が設けられ、ブレーキペダル2操
作時のストローク量を検出し前記コントローラ10に入
力する。なお、ストロークセンサ8は、ペダルストロー
クに代えてエアシリンダ28のピストンのストロークを
検出するようにしても良い。
ムの作動について説明する。運転者がブレーキペダル2
を踏み込むと、ストロークセンサ8がブレーキペダル2
のストロークを検出し、この検出信号がコントローラ1
0に入力される。コントローラ10には予め設定された
ペダルストロークとペダル反力(踏力)との特性が記憶
されており、コントローラ10は、前記検出されたペダ
ルストロークの大きさに応じたペダル反力が得られるよ
うに、エア供給弁32および排気弁34の開閉を制御す
る。例えば、ペダルストロークとペダル反力との関係
が、図3に示すような特性に設定されている場合には、
ペダルストロークS1 に対応するペダル反力F1 となる
ように、前記エアタンク30からの圧縮エアをエアシリ
ンダ28に導入する。
ダルストロークに対するペダル反力特性が、ブレーキペ
ダル2の操作の作動方向と戻り方向とで異なるようにヒ
ステリシスを設けてあり、ブレーキペダル2の作動方向
では、ペダルストロークの上昇に対してペダル反力が図
中の矢印Aに沿って右上方向に増大し、戻り方向では、
ペダルストローク量の減少に対してペダル反力が図中の
矢印Bに沿って左下方向に低下する。
なわれる。前述のように、ブレーキペダル2が踏み込ま
れると、ストロークセンサ8がそのストローク量を検出
し、この検出信号がコントローラ10に送られる。コン
トローラ10では、予め設定されているペダルストロー
クに対するブレーキ圧特性に応じて、エア供給弁16
A,16B,16Cおよび排出弁20A,20B,20
Cを制御することにより所定のエア圧をブレーキアクチ
ュエータ14A,14B,14Cに送り、このブレーキ
アクチュエータ14A,14B,14Cで液圧に変換し
てホイールシリンダ12A,12B,12C,12Dに
供給してブレーキを作動させる。
ークに対するブレーキ圧特性が、例えば、図4に示すよ
うな特性である場合には、ペダルストロークS1 に対応
するブレーキ圧P1 となるように前後輪の各ブレーキア
クチュエータ14A,14B,14Cにエアを給排し、
ホイールシリンダ12A,12B,12C,12Dに液
圧を供給する。この例では、ブレーキ圧発生装置6のペ
ダルストロークに対するブレーキ圧特性が、作動方向と
戻り方向とで異なりヒステリシスを有するように設定さ
れており、ブレーキペダル2の作動方向においては、ペ
ダルストロークが大きくなるに従ってブレーキ圧が図中
の矢印Cに沿って右上方向に増大し、ブレーキペダル2
の戻り方向では、ペダルストロークが小さくなるに従っ
てブレーキ圧が図中の矢印Dに沿って左下方向に低下す
る。
ロークに対するペダル反力特性、およびブレーキ圧発生
装置6のペダルストロークに対するブレーキ圧特性を、
それぞれブレーキペダル2の作動方向と戻り方向で異な
らせるようにヒステリシスを設けたことにより、ブレー
キ操作量(この例の場合にはペダルストローク)に対す
るブレーキ力が、作動方向と戻り方向とで異なりヒステ
リシスを有するようにしたので、ペダル感度が過敏にな
りすぎず、スムーズなブレーキ操作を行なうことができ
る。
ダルストロークに対するペダル反力特性およびブレーキ
圧発生装置6のペダルストロークに対するブレーキ圧特
性の双方が、ブレーキペダル2の作動方向と戻り方向と
で異なる特性を有するようにヒステリシスを付与した
が、ブレーキ圧発生装置6のペダルストロークに対する
ブレーキ圧特性にだけヒステリシスを設けるようにした
場合でも、同様にしてブレーキ操作量(ペダルストロー
ク)に対するブレーキ力を、作動方向と戻り方向とで異
ならせてヒステリシスを有するようにすることもでき
る。
置4では、ペダルストロークを検出するストロークセン
サ8を設け、このストロークセンサ8からの検出信号に
応じて、コントローラ10がペダル反力を制御するよう
にしたが、逆に、踏力センサを設けてこのセンサの検出
した踏力の大きさに応じてペダルストローク量を設定す
るようにしても良い。また、この場合には、ブレーキ圧
発生装置6でも、同様に、前記踏力センサの検出したペ
ダル踏力の大きさに応じてブレーキ圧力を制御するよう
にすれば良い。さらに、ペダル反力装置4の構成は、エ
アシリンダを用いたものに限らず、前記出願(特願平9
−20101号)の明細書中に記載されたように、液圧
シリンダあるいはスプリング等を用いたものであっても
良く、また、シリンダへの流体の給排制御には、一対の
電磁切換弁に変えて比例電磁弁を用いるようにしても良
い。
の制御に関しては、図3に示すペダルストローク−ペダ
ル反力特性、ブレーキ圧制御に関しては、図4に示すペ
ダルストローク−ブレーキ圧特性を、予めコントローラ
10に記憶しておき、ストロークセンサ8によって検出
されたペダルストロークの大きさに応じてペダル反力お
よびブレーキ圧を制御するようにしたが、ペダル反力制
御の特性およびブレーキ圧力制御の特性は、前記図3お
よび図4に示すものに限らず、各種の特性を選択するこ
とができる。
ないし図11に示すようなペダルストロークとペダル反
力(踏力)との関係により制御するようにしても良い。
図5ないし図7は、ストロークセンサ8によりペダルス
トロークを検出し、このストロークの大きさに応じてペ
ダル反力装置4の発生するペダル反力を制御するもので
ある。これらの各図の場合にも、ブレーキペダル2の作
動行程では、ペダルストロークの上昇に応じてペダル反
力が右上方向を向いた矢印に沿って増大する特性を有す
るのに対し、戻り行程では、ペダルストロークの戻し量
に対するペダル反力の低下特性が、前記作動方向(上昇
方向)の特性ラインと異なって左下方向の矢印に沿って
低下するようにヒステリシスを有している。
は、図5ないし図7とは逆に、踏力センサによってペダ
ル踏力を検出し、このペダル踏力に応じてペダルストロ
ークの大きさを制御するものであり、この場合も、ペダ
ル踏力に対するペダルストローク特性を、ブレーキペダ
ル2の作動行程と戻し行程とで異ならせてヒステリシス
を有するようにしている。
2ないし図21に示すようなブレーキペダルの操作に対
するブレーキ圧の特性により制御することもできる。図
12ないし図16は、ストロークセンサ8によりペダル
ストロークを検出し、このストロークの大きさに応じて
ブレーキ圧発生装置10の発生するブレーキ圧を制御
し、作動方向(右上方向の矢印)と戻り方向(左下方向
の矢印)の特性を異ならせてヒステリシスを与えてい
る。
によりペダル踏力を検出し、このペダル踏力に応じて発
生するブレーキ圧を制御するものであり、前記各特性線
図と同様に作動行程と戻し行程とでブレーキ圧特性を異
ならせてヒステリシスを設けている。
よるブレーキペダル反力の制御に関しては、図3に示す
ペダルストローク−ペダル反力特性、ブレーキ圧発生装
置6によるブレーキ圧制御に関しては、図4に示すペダ
ルストローク−ブレーキ圧特性の双方をヒステリシスを
有するように変更することにより、または図4のブレー
キ圧特性だけを、ヒステリシスを有するように変更する
ことにより、ブレーキ操作量に対するブレーキ力を作動
方向と戻り方向とで異ならせてヒステリシスを設けるよ
うにしたが、その他の組合せによりブレーキ力にヒステ
リシス特性を設けるようにしても良い。例えば、ブレー
キペダル反力の制御に関しては、図3、図5ないし図7
に示すペダルストローク−ペダル反力特性、ブレーキ圧
制御に関しては、図17ないし図21に示すペダル踏力
−ブレーキ圧特性の組合せによりブレーキ力にヒステリ
シス特性を与えることもできる。この場合にも、ペダル
反力特性およびブレーキ圧特性の双方をヒステリシスを
有するように変更し、または、ブレーキ圧特性(ペダル
踏力−ブレーキ圧特性)だけをヒステリシスを有するよ
うに変更する。
は、図8ないし図11に示すペダル踏力に対するペダル
ストローク特性、ブレーキ圧制御に関しては、図4、図
12ないし図16に示すペダルストロークに対するブレ
ーキ圧特性の組合せにより、ブレーキ操作量に対するブ
レーキ力にヒステリシスを与えることもできる。この場
合にも、ブレーキ圧特性だけをヒステリシスを有するよ
うに制御しても良く、あるいはペダル反力特性とブレー
キ圧特性の双方をヒステリシスを有するように制御を行
なっても良い。
ては、図8ないし図11に示すペダル踏力に対するペダ
ルストローク特性、ブレーキ圧制御に関しては、図17
ないし図21に示すペダル踏力に対するブレーキ圧特性
の組合せにより、ブレーキ力にヒステリシスを設定する
こともできる。この場合にも、ブレーキ圧特性だけをヒ
ステリシスを有するように制御し、またはペダル反力特
性とブレーキ圧特性の双方がヒステリシスを有するよう
に制御を行なう。
特性を、ペダルストローク、ペダル踏力およびブレーキ
圧の3要素の関係から任意のブレーキフィーリングが得
られるように設定して、さらに、ペダル反力特性やブレ
ーキ圧特性に、作動方向と戻り方向とで特性を異ならせ
てヒステリシスを設けたことにより、ブレーキ操作に対
するブレーキ力にヒステリシスを設けることができるの
で、適切なペダル感度を得てスムーズなブレーキ操作を
行なうことができる。
キ力を、作動方向と戻り方向とで異なるようにヒステリ
シスを設け、ブレーキペダル2の感度を抑制して車両減
速度を安定させるようにしたが、このヒステリシスの大
きさを、前記ストロークセンサ8により検出したペダル
ストロークの値や、ペダル踏力あるいはブレーキ圧等の
値に応じて変化させることもできる。例えば、ブレーキ
ペダル2の戻し行程が開始したときの前記値(ペダルス
トロークの値等)が大きい程ヒステリシスを大きくす
る。このような設定は、ブレーキ力が大きいときほどペ
ダル感度を鈍くして減速度の安定を重視し、ブレーキ力
が小さい緩ブレーキ時には、応答性を重視してペダル感
度を良くするものである。
開始したときの前記値が小さいときほどヒステリシスを
小さくするようにしても良い。この場合には、ブレーキ
力が小さい(緩ブレーキ等)ときには減速度の安定を重
視し、ブレーキ力が大きいときには応答性を重視した設
定となる。
の戻し開始時におけるペダルストロークの値等に応じて
ヒステリシスの大きさを変える場合には、戻し開始時期
の判定は、例えば、前記各値の低下量が所定値以上にな
ったときに戻し行程が開始したと判断し、あるいは、前
記各値の低下速度(所定時間における低下量)が所定値
以上のときに戻し行程が開始したと判断することにより
行なう。
ステリシスの大きさを変更するようにしても良い。例え
ば、1)車両の状況に応じてヒステリシスの大きさを変
える場合には、積載量の大きいときにはヒステリシスを
小さくして応答性を良くし、空車時には小さいブレーキ
力で停車するので、減速度の安定を重視してヒステリシ
スを大きくする。2)走行状況に応じて変える場合に
は、走行速度が遅いときにはヒステリシスを大きくす
る。この場合には、減速ブレーキ時等に減速度を安定さ
せることができる。さらに、旋回走行中にはヒステリシ
スを大きくして減速度を安定させる。3)路面状況に応
じてヒステリシスを変える場合には、路面の摩擦係数が
小さいときにはヒステリシスを大きくして減速度の安定
性を重視し、また、降坂走行時にはヒステリシスを小さ
くして応答性を良くする。以上のように車両の状況やそ
の他の状況に応じてヒステリシスを自由に変更して好適
なブレーキ特性を得ることができる。一般に、小さなブ
レーキ力で停車できる場合には減速度の安定性を重視し
てヒステリシスを大きくし、停車時に大きなブレーキ力
を必要とする場合には、応答性を重視してヒステリシス
を小さくすることが考えられる。しかしながら、このよ
うな設定に限定されるものではなく、逆の設定あるいは
その他の設定にすることも可能である。
レーキ反力装置とを備えた電気制御ブレーキシステムに
おいて、ペダル反力特性とブレーキ圧特性に、ブレーキ
の作動方向と戻り方向の特性が異なるようにヒステリシ
スを設け、かつ、このヒステリシスの大きさを自由に変
更することにより、ペダル操作量に対するブレーキ力が
任意のヒステリシスを有するように構成することがで
き、最も好ましいブレーキフィーリングを得ることが可
能である。
により、ペダル感度の応答性を抑制して減速度を安定さ
せるようにしたが、さらに、最適なブレーキフィーリン
グを得るために、前記ヒステリシスを有するペダル反力
特性およびブレーキ圧特性の、戻り行程における特性の
変化が滑らかな曲線になるように変更しても良い。例え
ば、ペダル反力装置4のペダルストロークに対するペダ
ル反力特性の一例を示す図3に破線で記入したように、
戻り始めの、特性の傾きが小さい状態から大きい状態に
変化する点に丸みを付けて滑らかに変化させる(E部参
照)。また、戻りの終端部の、特性の傾きが小さい状態
から大きい状態に変化する部分に丸みを付けて滑らかに
変化させる(F部参照)。
的に変化させないと、ペダル戻り時の前記点(戻り始め
および戻り終りの傾きが小から大に変化する点)におい
て、ペダル踏力あるいはペダルストロークの変化が急激
でありペダルフィーリングが悪くなってしまうが、前記
のように緩やかに変化するようにしたことにより、滑ら
かなペダルフィーリングを得ることができる。
ロークに対するブレーキ圧特性の一例を示す図4に破線
で示すように、戻り始めの特性および戻り終りの特性の
傾きが小から大に変化する部分の双方またはいずれか一
方に丸みを付けて特性を滑らかに変化させる(G部およ
びH部参照)。ブレーキ圧特性における戻りの特性を丸
みを付けて曲線的に変化させない場合には、前記点にお
いて、ブレーキ力の変化が大きく、車両減速度が滑らか
にならないので、ブレーキフィーリングが悪くなってし
まうが、このようにヒステリシスを有するブレーキ圧特
性の戻り行程に丸みを付けることにより、減速度を滑ら
かに変化させて最適なブレーキフィーリングを得ること
が可能である。
性は、種々の特性を設定することができるが、どのよう
な特性であっても、ブレーキの戻り時における特性の、
戻り始めあるいは戻り終りあるいはその他の部分の特性
の変化の急激な部分に丸みを付けて滑らかに変化させる
ことにより、前記のように好ましいブレーキフィーリン
グを得ることができる。
反力特性やブレーキ圧特性の、戻り始めあるいは戻り終
りの、特性が急激に変化する部分に丸みを付けて曲線的
に変化させることにより、ペダルフィーリングや減速度
の変化を滑らかにすることができるが、前記丸みの大き
さ(曲線的に変化する部分の大きさ)を可変にすること
によって、より優れたブレーキフィーリングを得ること
ができる。例えば、車両の積載量が少ないとき、低速走
行時、旋回走行中、路面の摩擦係数が小さいとき、登坂
時等のようにヒステリシスを大きく設定するほうが好ま
しい場合には、丸み付けを大きくすることにより、快適
なブレーキフィーリングを得ることができる。
ーキ圧発生装置と、ブレーキペダルのストロークまたは
ペダル踏力を検出する検出手段と、この検出手段からの
入力信号に応じて前記ブレーキ圧発生装置の発生する圧
力を制御する制御手段とを備えた電気制御ブレーキシス
テムにおいて、前記検出手段からの信号に応じてペダル
反力を発生させるペダル反力装置を設け、前記制御手段
によりブレーキ圧発生装置の特性とブレーキペダル反力
装置の特性とを制御することにより、ブレーキ操作量に
対するブレーキ力を作動方向と戻り方向とで異ならせて
ヒステリシスを有するようにしたので、ブレーキペダル
の感度が敏感になりすぎないように抑制して、スムーズ
なブレーキ操作を行なうことを可能にした。
力特性あるいはブレーキ圧特性の、戻り始めおよび戻り
終りの少なくともいずれか一方を滑らかに変化させたこ
とにより、優れたペダルフィーリングを得ることがで
き、また、滑らかな減速度を得ることができる。
を実施する電気制御ブレーキシステムの概略構成を示す
回路図である。
ダル反力装置の一例を示す回路図である。
トロークに対するペダル反力特性の一例を示すグラフで
ある。
トロークに対するブレーキ圧特性の一例を示すグラフで
ある。
す回路図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ブレーキ圧発生装置と、ブレーキペダル
のストロークまたはペダル踏力を検出する検出手段と、
この検出手段からの入力信号に応じて前記ブレーキ圧発
生装置の発生する圧力を制御する制御手段とを備えた電
気制御ブレーキシステムにおいて、 前記検出手段からの信号に応じてペダル反力を発生させ
るペダル反力装置を設け、前記制御手段によりブレーキ
圧発生装置の特性とブレーキペダル反力装置の特性とを
制御することにより、ブレーキ操作量に対するブレーキ
力を作動方向と戻り方向とで異ならせたことを特徴とす
る電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法。 - 【請求項2】 ブレーキ圧発生装置のペダルストローク
に対するブレーキ圧特性またはペダル踏力に対するブレ
ーキ圧特性を、ブレーキペダルの作動方向と戻り方向と
で異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の電気制
御ブレーキシステムのブレーキ制御方法。 - 【請求項3】 ブレーキペダル反力装置のペダルストロ
ークに対するペダル踏力特性またはペダル踏力に対する
ペダルストローク特性を、ブレーキペダルの作動方向と
戻り方向とで異ならせたことを特徴とする請求項2に記
載の電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法。 - 【請求項4】 前記各特性の戻り始めの特性および戻り
終りの特性の少なくともいずれか一方を滑らかに変化さ
せたことを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の
電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10110192A JPH11291894A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10110192A JPH11291894A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11291894A true JPH11291894A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14529394
Family Applications (1)
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JP10110192A Pending JPH11291894A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法 |
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JP (1) | JPH11291894A (ja) |
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- 1998-04-06 JP JP10110192A patent/JPH11291894A/ja active Pending
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