JPH11321606A - ブレーキシステム - Google Patents

ブレーキシステム

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Publication number
JPH11321606A
JPH11321606A JP13874998A JP13874998A JPH11321606A JP H11321606 A JPH11321606 A JP H11321606A JP 13874998 A JP13874998 A JP 13874998A JP 13874998 A JP13874998 A JP 13874998A JP H11321606 A JPH11321606 A JP H11321606A
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JP
Japan
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deceleration
brake
displacement
braking
acceleration
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Application number
JP13874998A
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English (en)
Inventor
Tomohito Morikawa
倫仁 森川
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積載量や搭載人員の変化にかかわらず、ブレ
ーキペダルの踏み代(ブレーキペダルのストローク)に
したがって、自動的にその状況に応じた減速加速度を設
定できるようにする。 【解決手段】 車両の減速加速度(g)を観測し、この
観測された減速加速度(g)がブレーキペダルの変位
(x)に対して設定された関数 g=f(x) に等しくなるように主制動系(サービスブレーキ)の制
動力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は自動車に利用する。
本発明は、ブレーキペダルにより運転制御するブレーキ
装置に関する。本発明は、積載量が大きく変動する貨物
自動車、バス、牽引用のトラクタなどに実施するために
開発された装置であるが、これらに限らず自動車のブレ
ーキ装置として広く実施することができる。
【0002】
【従来の技術】ブレーキペダルの操作は運転者の運転技
量の一つの重要な要素である。貨物自動車やバス、ある
いはトレーラを牽引するトラクタなどでは積載量の変化
に伴い車両全体の重量が大きく変化する。車両重量が変
化しても、同じようにブレーキペダルを操作していたの
では、空車の場合にはつねに急停車になり、満載の場合
には制動距離が大きくなってしまう。このような車両を
運転する運転者は、車両の積載量が空車の状態から最大
積載量まで変化しても、一様な減速加速度で減速または
停車させることができるように自ら訓練してその技量を
会得する。
【0003】ブレーキペダルの操作により制動力を発生
する装置は主制動系(サービス・ブレーキ)である。主
制動系は、一般に車輪に設けたブレーキシューをブレー
キ・ドラムあるいはブレーキ・ディスクに圧接させるた
めにブレーキシリンダが設けられ、ブレーキ・ペダルの
操作にしたがって、このブレーキシリンダに供給される
流体圧力が調節されるように構成されている。
【0004】さらに、一般に運転操作では、上述のブレ
ーキペダルで操作される主制動系(サービス・ブレー
キ)の他にいろいな制動力が組み合わせて利用される。
ギヤ位置を適当に設定してアクセルペダルを離すと、車
両を減速させるエンジン・ブレーキが利用される。さら
に大型自動車では、特別な装備を設けて、排気ブレーキ
あるいは電気ブレーキ(リターダ)が利用される。排気
ブレーキあるいは電気ブレーキは、上述の主ブレーキ系
に対して補助ブレーキ系であり、現在の一般的な運転方
式では、操舵輪の近傍に補助ブレーキ系の操作レバーを
設けて、運転者がこの操作レバーを操作することによ
り、補助ブレーキ系が発生する制動力を運転制御するよ
うに構成されている。補助ブレーキをどのように利用す
るかは、また運転技量の一つである。
【0005】補助ブレーキ系の運転操作性を向上するた
めに、主ブレーキ系のブレーキ操作に補助ブレーキ系の
制御を連動させる技術が知られている(特開平8−91
188号公報参照)。この技術は、ブレーキペダルの操
作にしたがって、補助ブレーキ系を自動的に連動させて
制御する技術が開示されている。これにより運転者がブ
レーキ操作レバーの操作を行う必要がなくなり、ブレー
キペダルにより複数の制動系の操作を連動させることが
できるが、この従来技術では、車両の減速加速度はなお
運転者が体感的に認識するものである。すなわち、ブレ
ーキペダルの操作と車両の減速加速度との間には、直接
的な自動制御ループは構成されず、運転者の体感的な認
識が介在して運転制御される。つまりこの公報に開示さ
れた発明では、ブレーキペダルの踏み代、あるいはブレ
ーキペダルの踏込みストロークに対応して、車両の減速
加速度を数量的に制御するとの思想には思い至っていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ブレーキペダルの操作
による減速制御は、機械系の中に自動制御ループを構成
するものではなく、運転者の認識および操作が制御ルー
プの中に入っている。運転者が例えば前方の信号が赤に
なったから、車両を減速させ停止させようとする認識
は、制御目標値の設定指示操作であると同時に、車両の
現在の速度および車両の現在の位置に合わせて、ブレー
キペダルをどの程度に強く踏むかというサーボ制御操作
を含む操作である。
【0007】上述のように空の車両に乗客が定員いっぱ
いに乗車した、あるいは空の車両に最大積載量まで荷物
が積載された、ということになると、運転操作は空の車
両の場合と変更しなければならない。ブレーキペダルの
操作は、同じ減速加速度を得ようとすると、空車の場合
よりブレーキペダルを強く踏むように変更しなければな
らない。したがって、積み荷の状態が変わったときに
は、ゆっくり走行させてみて、ブレーキがどのように効
くかを確かめてから加速することが必要になる。本発明
はこのような背景に行われたものであって、積載量や搭
載人員の変化にかかわらず、ブレーキペダルの踏み代、
すなわちブレーキペダルのストロークにしたがって、一
定の減速加速度を得ることができる装置を提供すること
を目的とする。本発明は、積載量や搭載人員の変化があ
っても、同一のブレーキ操作により同一の減速加速度を
得ることができるブレーキ装置を提供することを目的と
する。本発明は運転者の熟練度が低くとも、熟練した運
転者と同様なブレーキ操作を行うことができるブレーキ
装置を提供することを目的とする。本発明は、運転者の
体感に対するブレーキ操作が、積載量や搭載人員によら
ずに一定であるブレーキ装置を提供することを目的とす
る。さらに、本発明は補助ブレーキ作動時の車両前後方
向加速度の変動を解消し、なめらかな制動加速度の変化
による乗り心地の向上を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキペダ
ルによりブレーキの操作量を加減するのではなく、ブレ
ーキ操作による車両の減速加速度目標値を加減設定する
ように制御するものである。
【0009】すなわち本発明は、ブレーキペダルと、こ
のブレーキペダルの変位(x)を電気信号として出力す
るストロークセンサと、このストロークセンサの出力を
取込み制御出力を送出する演算回路と、この制御出力に
応じて主制動系(サービスブレーキ)の制動力を調節す
る制動力調節手段(ブレーキシリンダの流体圧力を調節
する手段)とを備えたブレーキ装置において、車両の減
速加速度(g)を観測する手段を備え、前記演算回路
は、前記変位(x)に対する前記減速加速度(g)の設
定された関数 g=f(x) を保持するメモリ手段と、前記観測する手段により観測
される減速加速度(g)がこの関数に等しくなるように
前記制御出力を発生する手段とを含むことを特徴とす
る。
【0010】車速センサを備え、前記演算回路はこの車
速センサ出力を取込み、前記減速加速度(g)を観測す
る手段はこの車速センサ出力(v)の時間微分(dv/
dt)をリアルタイムで演算する手段を含むことが望ま
しい。
【0011】さらに、前記主制動系の他に補助制動系を
備え、この補助制動系の制動力を前記演算回路の制御出
力にしたがって制御する補助制動系制御手段を備え、前
記補助制動系は、排気ブレーキ系およびまたは電気ブレ
ーキ系を含むことができる。
【0012】前記関数fは、前記変位(x)の一部の領
域でこの変位(x)に対して前記減速加速度(g)がほ
ぼ直線的に変化するように設定され、前記ブレーキペダ
ルには、前記変位(x)に対して反発力が非直線的に増
大する機械的手段が設けられ、前記メモリ手段には関数
fが複数(f1 、f2 、・・・fn )保持され、この複
数の関数の一つを選択して利用する手段を含むことが望
ましい。
【0013】ストロークセンサがブレーキペダルの変位
(x)を検出し演算回路に電気信号として出力する。演
算回路は、このブレーキペダルの変位(x)を取込み、
観測された減速加速度(g)がブレーキペダルの変位
(x)に対し設定された関数 g=f(x) に等しくなるように、その減速加速度(g)に基づく制
御出力を制動力調節手段に送出する。制動力調節手段は
この制御出力に応じてブレーキシリンダの流体圧力を調
節し、主制動系(サービスブレーキ)の制動力を制御す
る。
【0014】車両の減速加速度(g)は、演算回路が車
速センサの検出出力を取り込み、この車速センサの出力
(v)の時間微分(dv/dt)をリアルタイムに演算
することにより観測することができる。
【0015】本発明は、主制動系の他に補助制動系を利
用する構成にすることも可能であり、この構成の場合に
は、補助制動系制御手段を備え、この補助制動系制御手
段が主制動系を制御する演算回路の制御出力にしたがっ
て制動力の一部を分担する。補助制動系としては排気ブ
レーキ系および電気ブレーキ系(リターダ)、またはそ
のいずれかを利用することができる。
【0016】減速加速度(g)に設定された変位(x)
に対する関数fは、ブレーキペダルの変位(x)の一部
の領域(通常制動領域)で、この変位(x)に対し減速
加速度(g)がほぼ直線的に変化するように設定するこ
とが最も単純である。これにより、運転者がブレーキペ
ダルを操作したときに、積載量や搭載人員に変化があっ
ても、同一のブレーキ操作で同一の減速加速度を得るこ
とができる。運転者の熟練度に差があっても個人差の現
れないブレーキ操作を行うことができる。
【0017】さらに、ブレーキペダルを踏んだときの変
位(x)に対する反発力が、非常制動領域点を越えてか
らは制動力調節範囲とは別の直線で増大する構成にして
おけば、運転者が急ブレーキのためにブレーキペダルを
深く踏んだとき、その反発力の増加により非常制動領域
に達したことを容易に体感することができる。
【0018】メモリ手段には、減速加速度(g)の変位
(x)であらわされる関数f(x)を複数保持すること
もでき、この場合には、その車種により、あるいは運転
者の好みにより、最も適応する関数を選択して利用する
ことができ、汎用性を拡大することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
【0020】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0021】(第一実施例)図1は本発明第一実施例の
要部の構成を示す図である。
【0022】本発明第一実施例は、ブレーキペダル1
と、このブレーキペダル1の変位(x)を電気信号とし
て出力するストロークセンサ2と、このストロークセン
サ2の出力を取込み制御出力を送出する演算回路3と、
この制御出力に応じて図外のブレーキシリンダの流体圧
力を調節し主制動系(サービスブレーキ)の制動力を調
節する制動力調節手段4と、車両の減速加速度(g)を
観測する手段とが備えられ、演算回路3には、ブレーキ
ペダル1の変位(x)に対する減速加速度(g)の設定
された関数 g=f(x) のメモリマップ5を保持するメモリ手段と、車両の減速
加速度(g)を観測する手段により観測される減速加速
度(g)がこの関数に等しくなるように制御出力を発生
する手段とが含まれる。
【0023】さらに、車速センサ6が備えられ、演算回
路3はこの車速センサ6の出力を取込み、車両の減速加
速度(g)を観測する手段にはこの車速センサ6の出力
(v)の時間微分(dv/dt)をリアルタイムで演算
する手段が含まれる。
【0024】ブレーキペダル1の変位(x)に対する減
速加速度(g)に設定された関数fは、図2に示すよう
に、変位(x)の一部の領域でこの変位(x)に対して
減速加速度(g)がほぼ直線的に変化するように設定さ
れ、ブレーキペダル1には、変位(x)に対して反発力
が非直線的に増大する機械的手段が設けられる。
【0025】この機械的手段は、例えば二重コイルばね
構造とし、ブレーキペダル1の変位(x)が図2に示す
非常制動領域点kに達するまでは、外側に配置したコイ
ルばねのばね特性にしたがってブレーキペダル1の踏込
みに対し反発力を増大させ、非常制動領域点kに達して
からは内側に配置したコイルばねの付勢が加えられさら
に反発力を増大させるように構成する。
【0026】演算回路3には、ストロークセンサ2、車
速センサ6および圧力センサ8の出力が入力され、演算
回路3からは制動力調節手段4に制御信号が出力され
る。
【0027】次に、このように構成された本発明第一実
施例の制御動作について説明する。図3は本発明第一実
施例の制御動作の流れを示すフローチャートである。
【0028】ブレーキペダル1が踏まれると、演算回路
3はストロークセンサ2の出力を取込み、ブレーキペダ
ル1のストロークが図2に示す遊び(α)を越えたか否
かを判定する。遊び(α)を越えていれば車速センサ6
の出力(v)を取込み、この出力(v)の時間微分(d
v/dt)を演算し、ブレーキペダル1の変位(x)で
示される減速加速度(g)をメモリマップ5から読取
る。この減速加速度(g)を目標値として制御系の制御
が行われる。
【0029】すなわち、メモリ手段に保持されたメモリ
マップ5を読出し、この観測された減速加速度(g)が
メモリマップ5にあらかじめ設定されたブレーキペダル
1の変位(x)に対する減速加速度(g)に一致させる
制御信号を制動力調節手段4に送出する。制動力調節手
段4はこの制御信号にしたがって主制動系のサービスブ
レーキへの流体圧力を調節し、ブレーキドラム10に対
するブレーキシュー11の押圧力を加減し制動力を調節
する。
【0030】ブレーキ・ペダル1が急ブレーキのために
深く踏まれ、ストロークセンサ2の出力が図2に示す非
常制動領域点kを越えると、ブレーキペダル1の踏込み
によりバルブ7が作動しエアタンク12のエア圧が制動
力調節手段4に加えられる。圧力センサ8がこの圧力変
化を検出し演算回路3に出力する。演算回路3はこの検
出出力により制動力調節手段4に制動力を増大させる制
御信号を送出する。制動力調節手段4はこの制御信号に
したがって最大のエア圧を図外のブレーキシリンダに供
給し制動力を増大させる。ストロークセンサ2の出力に
よりブレーキペダル1の変位(x)が遊びα以下になっ
たことが示されたときは、制動力の制御を要しないの
で、演算回路3はメモリマップ5による制御を停止す
る。
【0031】通常時における制動力は、図2に示すよう
にブレーキペダル1の変位(x)に対して減速加速度
(g)の変化が直線的に制御され、かつ非常制動領域点
kまでのブレーキペダル1の反発力も変位(x)に対し
て直線的に変化する。これにより運転者は踏込み量と制
動の強さを熟練度に関係なく一様に感知することができ
る。
【0032】さらに、急ブレーキのためにブレーキペダ
ル1の変位(x)が非常制動領域点kに達したときに
は、その反発力が別のばね特性にしたがって非直線的に
変化し増大されるので、通常時における制動と非常時に
おける制動とを体感的に明確に区分することができる。
【0033】(第二実施例)図4は本発明第二実施例の
要部の構成を示すブロック図、図5は本発明第二実施例
におけるメモリマップを示す図である。
【0034】本発明第二実施例は、演算回路20と、主
制動系(サービスブレーキ)21と、補助制動系22
と、主制動系21の制動力を演算回路20の制御出力に
したがって制御する主制動系制御手段23と、補助制動
系22の制動力を演算回路20の制御出力にしたがって
制御する補助制動系制御手段24とが備えられる。補助
制動系22には、排気ブレーキ系26および電気ブレー
キ系27が含まれる。
【0035】さらに、減速加速度(g)を検出する加速
度センサ28が備えられ、メモリ手段には複数の関数
(f1 、f2 、……fn )がメモリマップ25として保
持され、演算回路20にはこの複数の関数の一つを選択
して利用する演算手段29が含まれる。図5に示すメモ
リマップには二つの関数f1 (x)およびf2 (x)が
例示されている。その他は第一実施例同様に構成され
る。
【0036】本第二実施例では補助制動系として、排気
ブレーキ系26および電気ブレーキ系27を備えたがそ
のいずれか一つを備えることもできる。
【0037】本第二実施例は、メモリ手段にブレーキペ
ダルの変位(x)を示す関数f(x)が複数保持される
ので、あらかじめその車種により、あるいは運転者の好
みによりその関数f(x)を選択することができる。
【0038】演算回路20からは主制動系制御手段23
および補助制動系制御手段24に制御信号が送出され
る。主制動系制御手段23はこの制御信号により、主制
動系21のサービスブレーキに対し、あらかじめ選択設
定された関数f(x)にしたがって、第一実施例に示し
た制動力調節手段4を駆動し、制動力制御を行う。同時
に、補助制動系制御手段24は補助制動系22の排気ブ
レーキ系26および電気ブレーキ系27による制動制御
を行う。
【0039】例えば、図5に示すメモリマップ25の関
数f1 (x)が選択されていれば、排気ブレーキ系およ
び電気ブレーキ系による補助制動領域以外の斜線で示す
領域を主制動系が分担し制動制御を行う。
【0040】ここで、本発明第二実施例の制御動作につ
いて説明する。図6は本発明第二実施例の制御動作の流
れを示すフローチャートである。
【0041】演算回路20はストロークセンサ2の出力
(x)を取込み、メモリマップ25を読出し関数g=f
(x)から目標減速加速度(g0 )を求める。次いで、
加速度センサ28の出力(g)を取込み、目標減速加速
度(g0 )と取込んだ減速加速度(g)との差が第一の
所定値aより大きいか否かを判定する。
【0042】その差が第一の所定値aより大きければ、
目標とする制動力に達していないので、電気ブレーキ系
27を「オン」状態にするとともに、排気ブレーキ系2
6を「オン」状態にする制御信号を補助制動系制御手段
24に出力する。補助制動系制御手段24はこの制御信
号にしたがって電気ブレーキおよび排気ブレーキによる
制動を実施する。
【0043】次いで、この補助制動による減速加速度
(g)と目標減速加速度(g0 )とを比較し、目標減速
加速度(g0 )がまだ大きい状態にあれば、必要とする
制動力に達していないので、図1に示す第一実施例の制
動力調節手段4を駆動して主制動系21への増圧を行い
制動力を増大する。
【0044】目標減速加速度(g0 )と観測した減速加
速度(g)とに差がなければ、観測した減速加速度
(g)が目標減速加速度(g0 )より大きいか否かを確
認し、大きい値を示していれば過剰の制動力が与えられ
ているので、主制動系制御手段23に減圧の制御出力を
送出し制動力を低減する。また、観測した減速加速度
(g)と目標減速加速度(g0 )とがほぼ同じ場合に
は、選択設定されたメモリマップ25にしたがった制動
が正常に行われているので、現在行っている制動状態を
そのまま継続する。
【0045】目標減速加速度(g0 )と加速度センサ2
8が検出した減速加速度(g)との差が第一の所定値a
よりも小さい場合には、第一の所定値aより小さい第二
の所定値bとの比較を行う。その差が第二の所定値bよ
り大きい場合には、大きな補助制動力は必要としないの
で、電気ブレーキ系27を「オフ」状態にするととも
に、排気ブレーキ系26を「オン」状態にし、この排気
ブレーキ系26だけによる補助制動力を与える。
【0046】また、目標減速加速度(g0 )と観測した
減速加速度(g)との差が第二の所定値bよりも小さけ
れば、補助制動力を要しないので電気ブレーキ系27お
よび排気ブレーキ系26をともに「オフ」状態にする。
【0047】本第二実施例では加速度センサ28を備
え、この加速度センサ28の検出出力により減速加速度
(g)の観測を行ったが、第一実施例同様に車速センサ
を備え、演算回路20がこの車速センサの出力(v)の
時間微分(dv/dt)をリアルタイムに演算すること
によっても車両の減速加速度(g)を観測することがで
きる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、積
載量や搭載人員が変化しても、ブレーキペダルの踏み代
(ストローク)にしたがって、一定の減速加速度を得る
ことができる。すなわち、車体にかかる重量の変化がひ
んぱんに生じても、同一のブレーキ操作により同一の減
速加速度を得ることができる。これにより、運転者の熟
練度が低くても、熟練した運転者と同様のブレーキ操作
を行うことができ、運転者のブレーキ操作による体感を
積載量や搭載人員によることなく一様にすることができ
る。また、制動時の加速度がなめらかになり乗り心地が
改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の要部の構成を示す図。
【図2】本発明第一実施例におけるメモリマップを示す
図。
【図3】本発明第一実施例の制御動作の流れを示すフロ
ーチャート。
【図4】本発明第二実施例の要部の構成を示すブロック
図。
【図5】本発明第二実施例におけるメモリマップを示す
図。
【図6】本発明第二実施例の制御動作の流れを示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 ストロークセンサ 3、20 演算回路 4 制動力調節手段 5、25 メモリマップ 6 車速センサ 7 バルブ 8 圧力センサ 9 エアチャンバ 10 ブレーキドラム 11 ブレーキシュー 12 エアタンク 21 主制動系 22 補助制動系 23 主制動系制御手段 24 補助制動系制御手段 26 排気ブレーキ系 27 電気ブレーキ系 28 加速度センサ 29 演算手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルと、このブレーキペダル
    の変位(x)を電気信号として出力するストロークセン
    サと、このストロークセンサの出力を取込み制御出力を
    送出する演算回路と、この制御出力に応じて主制動系
    (サービスブレーキ)の制動力を調節する制動力調節手
    段(ブレーキシリンダの流体圧力を調節する手段)とを
    備えたブレーキ装置において、 車両の減速加速度(g)を観測する手段を備え、 前記演算回路は、前記変位(x)に対する前記減速加速
    度(g)の設定された関数 g=f(x) を保持するメモリ手段と、前記観測する手段により観測
    される減速加速度(g)がこの関数に等しくなるように
    前記制御出力を発生する手段とを含むことを特徴とする
    ブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 車速センサを備え、前記演算回路はこの
    車速センサ出力を取込み、前記減速加速度(g)を観測
    する手段はこの車速センサ出力(v)の時間微分(dv
    /dt)をリアルタイムで演算する手段を含む請求項1
    記載のブレーキシステム。
  3. 【請求項3】 前記主制動系の他に補助制動系を備え、
    この補助制動系の制動力を前記演算回路の制御出力にし
    たがって制御する補助制動系制御手段を備えた請求項1
    記載のブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 前記補助制動系は、排気ブレーキ系およ
    びまたは電気ブレーキ系を含む請求項3記載のブレーキ
    システム。
  5. 【請求項5】 前記関数fは、前記変位(x)の一部の
    領域でこの変位(x)に対して前記減速加速度(g)が
    ほぼ直線的に変化するように設定された請求項1または
    3記載のブレーキシステム。
  6. 【請求項6】 前記ブレーキペダルには、前記変位
    (x)に対して反発力が非直線的に増大する機械的手段
    が設けられた請求項1または3記載のブレーキシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記メモリ手段には関数fが複数
    (f1 、f2 、・・・fn )保持され、この複数の関数
    の一つを選択して利用する手段を含む請求項1記載のブ
    レーキシステム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101380885B1 (ko) * 2012-09-04 2014-04-03 주식회사 만도 브레이크 제어 장치 및 그 제어 방법
JP2017043304A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 いすゞ自動車株式会社 制動力制御装置および制動力制御方法
CN106515462A (zh) * 2017-01-03 2017-03-22 北京长安汽车工程技术研究有限责任公司 一种电动汽车的制动控制方法、制动控制装置和制动系统
WO2020196358A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 いすゞ自動車株式会社 車速制御装置
CN114655172A (zh) * 2021-05-21 2022-06-24 北京新能源汽车股份有限公司 一种制动踏板开度计算方法、装置及电动汽车

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