JPH11334388A - エンジンの防振支持構造 - Google Patents

エンジンの防振支持構造

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JPH11334388A
JPH11334388A JP14196298A JP14196298A JPH11334388A JP H11334388 A JPH11334388 A JP H11334388A JP 14196298 A JP14196298 A JP 14196298A JP 14196298 A JP14196298 A JP 14196298A JP H11334388 A JPH11334388 A JP H11334388A
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engine
vibration
bracket
inner cylinder
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JP14196298A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Karita
広 苅田
Minoru Okubo
稔 大久保
Akihiko Shimizu
明彦 清水
Toshiyuki Uyama
俊之 宇山
Takayuki Kubo
孝之 久保
Shingo Ozawa
信吾 小沢
Mitsugi Ogawa
貢 小川
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/02Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
    • F16F15/04Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using elastic means
    • F16F15/08Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using elastic means with rubber springs ; with springs made of rubber and metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K5/00Arrangement or mounting of internal-combustion or jet-propulsion units
    • B60K5/12Arrangement of engine supports
    • B60K5/1208Resilient supports
    • B60K5/1216Resilient supports characterised by the location of the supports relative to the motor or to each other

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームや基台等の被据付部材に防振部材を
介してエンジンを防振支持する構成において、従来、防
振部材の高さ分だけエンジンの上端位置が高くなり、据
付け作業時には、エンジンにも被据付部材にも防振部材
を取付ける点で煩雑である。また、垂直クランク軸型エ
ンジンを支持する時の筒型防振部材Aは軸心を略水平方
向に向けて支持するが、取付け位置によって取付けが困
難である。 【解決手段】 エンジン1に凹部1aを形成し、予め防
振部材3を内包されるように取りつけておき、据付け作
業時には防振部材3を被据付部材2に取りつけるだけで
よい。また、筒型防振部材Aをブラケット30に支持
し、このブラケット30と筒型防振部材Aを予めエンジ
ン1に取付けておいて、被据付部材2には鉛直方向にブ
ラケット30を螺止する。または、ブラケット30を設
けず、被据付部材2の側面部に対して筒型防振部材Aを
取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム材等の弾性部
材を有する防振部材を介してエンジンを被据付部材(フ
レーム等)に据え付ける構造であるエンジンの防振支持
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンをフレーム等の被据付部
材に据え付けるに当たり、エンジンと被据付部材との間
に、エンジンからも被据付部材からも独立した防振部材
を介装し、エンジンの振動を防振部材が吸収して被据付
部材に伝えないようにする技術が公知となっている。
【0003】また、略鉛直状にクランク軸を支持するエ
ンジンにおいては、ピストンは、略水平面内にて往復動
し、また、クランク軸の出力部に付設したプーリーより
他の出力装置の入力プーリーに対して、ベルトを巻装す
る。従って、クランク軸の軸心回りとなる略水平面内に
て、まず、ピストン往復動による振動が発生する。そし
て、この水平面内では、同時にベルト巻装方向に引っ張
り力に伴うモーメントが発生している。ここで、エンジ
ンを防振する場合において、防振部材の耐久性を高める
ために、ベルト引きされる方向にはバネ定数を大きくす
る必要がある。そこで、従来より、小径と大径の円筒部
材を同心状に配設して、それぞれ内筒・外筒とし、両筒
の間に円筒状に弾性部材(例えばゴム)を介装してなる
筒型防振部材を用いて、軸心方向は略水平面内に配置
し、但しベルト巻装方向にはバネ定数の大きな部分(特
には径方向)を向けた状態にして、エンジンを防振支持
する技術が公知となっている。
【0004】この防振部材をエンジンと被据付部材との
間に介装する場合、内筒・外筒を、それぞれエンジン
(またはエンジンと一体状の脚部材等。以後、エンジン
と称する場合、このような部材も含むものとする。)
か、被据付部材かのいずれか一方に連結する。なお、内
筒は、通常、その軸心にボルトやピン等を配置して、エ
ンジンまたは被据付部材に取り付けられる。例えば、外
筒をエンジンに、内筒を被据付部材に固設した場合、エ
ンジンが運転されると、外筒はピストン往復動に伴う略
水平方向のエンジン振動と一体的に移動しようとする
が、この方向は筒型防振部材の軸心方向なので、この方
向にバネ定数が小さい弾性部材が変形して、外筒が内筒
に対してある程度自由に相対移動でき、外筒はエンジン
と一体状にピストンの動きに伴って往復摺動しながら、
内筒と一体状の被据付部材を固定させておくことができ
る。一方、エンジンと一体状である外筒は、軸心方向以
外(特には径方向)には弾性部材のバネ定数が大きいた
めに、被据付部材と一体状である内筒に対して相対的に
あまり移動せず、ベルト巻装方向にこの部分を向けるこ
とで、ベルトの引っ張り力に抗してエンジンの振動を抑
制できるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】まず、被据付部材にエ
ンジンを防振支持するに当たっては、従来、前記のよう
に別個の防振部材を介装していたので、防振支持した状
態において、防振部材はエンジンの外側に位置する。即
ち、エンジンと被据付部材との間に、防振部材の介装ス
ペースを必要とする。このことから、エンジンの搭載対
象物(例えば車両のボンネット等)のコンパクト性を阻
害する。
【0006】そして、防振部材はエンジンとは別体であ
るため、エンジンの据付け毎に適当な防振部材を選定
し、また、その防振部材の適当な取付け箇所を算定する
必要がある。更に、防振部材は、エンジンに対してと、
被据付部材に対しての両方への取付け作業を必要とす
る。更に、防振部材は、その形状から、単純にボルト・
ナットを使用して取り付けることができない場合があ
る。また、被据付部材に対するエンジンの据付け位置等
により、被据付部材と防振部材と間、或いは防振部材と
エンジンとの間に、ブラケットを介装することを要する
場合がある。この場合には、防振部材と、エンジン、ブ
ラケット、または被据付部材との間での位置決め及び取
付けとは別に、エンジンとブラケットとの間、或いはブ
ラケットと被据付部材との間での位置決め及び取付けも
必要となり、エンジンの据付け作業が一層複雑なものと
なる。
【0007】次に、特にクランク軸を鉛直状に支持する
状態でエンジンを防振支持する際に生じる問題として、
まず、前記のような筒型防振部材を使用した場合、例え
ば前記の内筒を取り付けるべくその軸心に設けられたボ
ルトやピンは、略水平方向となり、エンジン、被据付部
材、或いは前記のようなブラケットに対しての位置決め
が困難である。また、防振部材を被据付部材の内側位置
に取り付ける場合、外側からの取付け作業に際して、目
視が困難であり、工具や手が取付け位置に及びにくく、
作業性が悪い。更に、従来は、前記のような筒型防振部
材を、弾性変形していない初期状態のままで取り付けて
おり、この状態で、エンジンの振動に伴い防振部材の弾
性部分に強い引っ張り力がかかると、弾性変形量が大き
く、耐久性を損なう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの防
振支持構造における以上のような課題を解決すべく、次
のような手段を用いるものである。まず、防振部材を介
してエンジンを被据付部材に据え付ける構造において、
エンジンに一体的に付設された防振部材を被据付部材に
取り付けることにより、該エンジンを該被据付部材に防
振支持するものとする。また、エンジンの防振部材取付
け面に形成された凹部内に、その一部または全部が内包
されるようにして一体的に付設された防振部材を、被据
付部材に取り付けることにより、該エンジンを該被据付
部材に防振支持するものとする。
【0009】次に、略鉛直方向にクランク軸を支持し、
略水平面内でピストンを往復動する状態のエンジンを被
据付部材に防振支持する構造において、略水平面内にお
いてのバネ定数を小さくした防振部材を、その弾性変形
を許容する状態にて支持するブラケットを設け、該ブラ
ケットにて支持される該防振部材と、該ブラケットとの
うち少なくとも一方を、エンジンまたは被据付部材に対
して略鉛直方向に取付けるものとする。
【0010】また、同じく略鉛直方向にクランク軸を支
持し、略水平面内でピストンを往復動する状態のエンジ
ンを、略水平面内においてのバネ定数を小さくした防振
部材を介して、被据付部材に防振支持する構造におい
て、該防振部材を、該被据付部材の側面に配置するもの
とする。
【0011】また、同じく略鉛直方向にクランク軸を支
持し、略水平面内でピストンを往復動する状態のエンジ
ンを、略水平面内においてのバネ定数を小さくした防振
部材を介して、被据付部材に防振支持する構造におい
て、該防振部材の弾性部分を少なくともバネ定数の小さ
な方向に予め圧縮変形させておくものとする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面をもとに説明する。まず、エンジン1に凹部1aを形
成し、該凹部1a内に防振部材3を予め付設しておいた
エンジン1を被据付部材2に据え付ける構造について、
図1乃至図12より説明する。図1は従来のエンジンを
防振支持する様子を示す正面略図、図2は防振部材を予
め付設したエンジンを防振支持する様子を示す正面略
図、図3はエンジンに凹部を形成し、その凹部に防振部
材をエンジンに形成した凹部に予め付設したエンジンを
防振支持する様子を示す正面略図、図4は従来の防振支
持した状態のエンジンを示す正面略図、図5は防振部材
をエンジンの凹部に付設した場合での防振支持した状態
のエンジンの正面略図、図6は従来の防振部材を付設し
たブラケットを介してエンジンを防振支持する構造を示
す正面一部断面略図、図7は凹部に防振部材を予め付設
しておいて、防振部材を被据付部材に螺止して防振支持
したエンジンの正面一部断面略図、図8は防振部材を斜
め状に配設する状態で、従来の方法で防振支持したエン
ジンの正面一部断面略図、図9は防振部材を斜め状に配
設する状態で、凹部内に防振部材を付設したエンジンを
防振支持した状態の正面一部断面略図、図10は防振部
材を付設したオイルパン部材をエンジンに付設する様子
を示す正面略図、図11は凹部に付設した筒型防振部材
を介して防振支持したエンジンの正面略図、図12は凹
部をエンジンの適宜位置に形成し、筒型防振部材にエン
ジンを防振支持した状態を示す正面一部断面略図であ
る。
【0013】エンジンを基台やフレーム等の被据付部材
に防振支持するに当たっては、従来は図1のように、ゴ
ム等の防振部材3を、被据付部材2に取り付ける(例え
ばボルト等にて螺止する。)一方で、該防振部材3を、
エンジン1に取り付ける(例えばボルト等にて螺止す
る)。即ち、一つの防振部材3につき、エンジン1と被
据付部材2の両者への取付け作業が必要であった。
【0014】また、従来において、防振支持に際してエ
ンジン1に防振部材3を後付けする場合に、図6の如
く、防振部材3を予め取りつけておいたブラケット4を
エンジン1に対して取りつける場合があるが、この場合
にも、防振部材3を被据付部材2に対して位置決め固定
(本実施例の場合、防振部材3の螺子部3aを被据付部
材2に螺装する。)する上に、ブラケット4をエンジン
1に対して位置決めした上で固定(本実施例では、ボル
ト5にて螺止する。)する作業が必要で、位置決めが上
下の二位置にて必要で、位置決め作業が困難である。
【0015】そこで、図2の如く、防振部材3を予めエ
ンジン1に取り付けた状態にしておけば、エンジンの防
振支持作業に際しては、エンジン1に取り付けておいた
防振部材3を被据付部材2に取り付ける作業だけですむ
こととなる。
【0016】更に、図3においては、エンジン1におい
て凹部1aを形成しており、その中に、一部または全部
が内包されるような状態で防振部材3を予め付設してお
く。仮にエンジン1にこのような凹部1aを形成したと
して、防振部材3がエンジン1と別体で、防振支持作業
に際してこのような凹部1aに防振部材3を取り付ける
作業が必要というのであれば、このような凹部1a内へ
の取付け作業は、目視しにくく、手や工具も入れにくい
ため、困難なので、防振支持作業は余計に煩雑となって
しまう。しかし、本実施例では、図3の如く、防振部材
3は、エンジン製造工程において、エンジン1に予め凹
部1aを形成し、この凹部1a内に防振部材3を取り付
けておくことで、防振支持作業に際してはやはり防振部
材3の被据付部材2への取付け作業(本実施例では、被
据付部材2より上方に突設されるステー部8への取付け
作業)だけですむ。図7の実施例の場合、エンジン1の
凹部1aに付設した防振部材3の螺子部3aを被据付部
材2に螺装するだけですむのである。
【0017】また、エンジンの振動状態によって、防振
部材の向きを斜め状に配設したい場合がある。従来は、
このような場合に、例えば図8のように、エンジン1の
底面より下方に、下端が斜め状に面取りされたエンジン
側ステー6を突設し、一方、被据付部材2の上面より上
方に、上端が斜め状に面取りされた被据付部材側ステー
7を突設して、エンジン側ステー6下端の面取り部と被
据付部材側ステー7上端の面取り部との間に、斜め状に
防振部材3を介装し、防振部材から上下各ステー6・7
に対して、螺子部3aを螺入して、エンジン1を防振支
持するものとしていた。この場合、防振部材3の上下に
おいて、螺子部3aを斜め方向に螺装する作業を必要と
し、作業が煩雑であり、更に、図の如く、エンジン側ス
テー6はその螺子部6aをエンジン1の底面に螺入して
取り付けられ、被据付部材側ステー7はその螺子部7a
を被据付部材2の上面に螺入して取り付けられており、
螺装工数が多くなる。これに対して、図8図示の実施例
では、エンジン1において凹部1aを形成して、予め防
振部材3を該凹部1a内にて斜め状に取り付け、更に該
防振部材3にステー7’を予め取り付けており、エンジ
ン1の防振支持作業に際しては、ステー7’の螺子部
7’aを被据付部材2に螺入するだけですむ。
【0018】さて、このように凹部1a内に防振部材3
を内包するように配設する趣旨について、図4及び図5
より説明する。まず、図1及び図2に示す如く、凹部1
aを形成せずに、エンジン1の外側面(底面)より突出
するように防振部材3を取り付けた場合、被据付部材2
への防振支持後の状態は、図6に示す如く、エンジン1
の底面と被据付部材3の上面との間に、少なくとも防振
部材3の上下高分の上下幅Dの隙間が生じる。(図6の
実施例においては、その上にブラケット4の上下幅が加
わる。図8の実施例においては、上下のステー6・7の
両上下幅が加わる。)従って、エンジン1の上面までの
全高が高くなり、例えば車両のボンネット内のエンジン
ルームに搭載する場合、ボンネットの全高を大きくせざ
るを得ない。そのため、エンジンルームにはますます大
きな空間が必要となる。
【0019】一方、エンジン1に凹部1aを形成し、エ
ンジン1を防振支持した状態での防振部材3が凹部1a
内に一部または全部内包されるものとなって(本実施例
では被据付部材2のステー部8の一部のみがエンジン1
の底面より下方に突出した状態となっている。)、エン
ジン1の底面と被据付部材2の上面との隙間の上下幅d
は、防振部材3の上下高分の幅Dよりも小さくなり、エ
ンジン1の上端高さを低くできる上に、エンジン振動に
伴う防振部材3の弾性変形も、凹部1a内にて行われる
ので、被据付部材2を固定状にした場合におけるエンジ
ン1の全高は、図6の場合に比して小さくなり、エンジ
ンのみならず、エンジンの周辺部材の配設構造やその収
容部材もコンパクトとなる。
【0020】防振支持に先立って、エンジン1の製造工
程においてエンジン1に凹部1aを形成して防振部材3
を取り付ける方法として、図8図示のように、完成状態
のエンジン1から分離されたエンジンの一部に防振部材
3を取り付ける方法が考えられる。図10の場合、エン
ジン1の底部は、オイルパン部1bに分離され、接合さ
れるものとし、分離した状態のオイルパン部1bに凹部
1aを形成して防振部材3を付設する。エンジン1のク
ランクケースやシリンダブロック全体としてのエンジン
本体にこのような凹部1aを形成し、かつ防振部材3を
その中に取り付けるとすれば、重量等の点で加工が困難
な点があるが、図10図示の方法であれば、小型軽量の
オイルパン部1bに容易に凹部1aの加工及び防振部材
3の取付け作業をすることができ、その後の工程で、分
離されたエンジン1の底部にオイルパン部1bを接合す
る作業を行えば、防振部材3を付設したエンジン1を完
成することができる。なお、本実施例では、防振部材3
を付設するエンジンの一部をオイルパン部1bとしてい
るが、製造工程でエンジン1から分離されている一部の
部材であって、小型軽量で、凹部1aの加工や防振部材
3の取付けが容易なものであればよく、オイルパン部1
b以外には、例えばクランクケースの一側面に配設され
るギアケース等も考えられる。
【0021】防振部材3は、その形状により、一定方向
のバネ定数を小さくすることができる。例えば筒状のゴ
ムを用いる場合、その軸心方向に沿ってバネ定数が小さ
く、径方向はバネ定数が大きい。このような特性を使用
する場合、例えば軸心方向に設けたピン或いはボルト3
bをどの位置に向けるかによって、エンジン1を有効に
防振支持する。例えば、後に改めて詳述するが、エンジ
ン1がクランク軸を略鉛直方向に支持するものである場
合、クランク軸の回転に伴うエンジン1の振動方向はク
ランク軸心回りの略水平方向となるので、図11の如
く、エンジン1底部に形成した凹部1a内に、筒型防振
部材である防振部材3を、軸心のピンまたはボルト3b
が略水平状になるようにして支持することで、振動の大
きい略水平方向に防振部材3のバネ定数の小さな部分が
配置され、有効にエンジン1の振動を吸収でき、被据付
部材2への振動の伝播を減衰できるのである。
【0022】このように、エンジン1の凹部1aは、エ
ンジン1の運転中に生じる振動の向きを考慮して適宜箇
所に成形加工するとともに、その中に支持する防振部材
3についても、その弾性力の向きを考慮して支持方向を
決定する。例えば、図12図示のエンジン1の防振支持
は、垂直方向にも水平方向にも振動を吸収する必要のあ
る場合のものであり、まず、底部に凹部1aを形成し
て、その中に筒型防振部材である防振部材3の軸心のピ
ンまたはボルト3bを略鉛直方向に向けて、被据付部材
2に対して取り付けており、更に、側面においても凹部
1aを形成して、防振部材3の軸心のピンまたはボルト
3bを略水平方向に向けて被据付部材2に取り付けてい
る。なお、本実施例では、防振部材3のエンジン1への
取付け方法としては、後記外筒を凹部1aの内壁面に押
接する方法、即ち、防振部材3を凹部1a内に圧入する
方法を用いている。
【0023】次に、基本的に内筒11・ゴム等の弾性部
材12・外筒13よりなる筒型防振部材Aにより、特に
垂直クランク軸型(クランク軸を略鉛直方向に支持す
る)エンジン1を防振支持する構造について図13乃至
図71より説明する。まず、図13及び図14は筒型防
振部材Aを介して被据付部材2に防振支持したエンジン
1の正面断面図であって、エンジン1の凹部1aに外筒
13を圧入し、被据付部材2に内筒11を固定した実施
例の図、図15は外筒13に鍔部14を具備し、外筒1
3を内筒11と平行に螺止するタイプの従来の筒型防振
部材Aの側面図、図16は同じく正面一部断面図であ
る。
【0024】筒型防振部材Aは、図15や図16等の如
く、基本的には、軸心にピンまたはボルトを嵌挿するた
めの貫通孔を有する内筒11を中心として、その周囲に
リング状にゴム等の弾性部材12を環設し、更に、その
周囲に外筒13を環設してなる構造である。また、内筒
11の軸長は、外筒13のそれに対して長くなってお
り、内筒11の軸心方向両端が外筒13の軸心方向両端
よりも外側に突出している。この構造において、内筒1
1と外筒13とは、弾性部材12の弾性変形により、軸
心方向に相対位置がずれる。即ち、外筒13は、内筒1
1の両端間の範囲内で相対位置を変更自由である。対し
て、軸心方向以外(特には径方向)の相対位置は、弾性
部材12が軸心方向以外には(特には径方向に)大きな
バネ定数を持つので、あまり変化しない。
【0025】このように、筒型防振部材Aは、軸心方向
のバネ定数が小さいという特性を有している。一方、ピ
ストン往復動に伴うエンジン振動は略水平方向に発生す
る。そこで、軸心を略水平面内に配置して筒型防振部材
Aを配設することで、この振動を弾性変形により吸収す
ることができる。但し、同じく略水平面内におけるベル
ト巻装方向に関しては、ベルトの引っ張り力が強くかか
るので、筒型防振部材Aの耐久性を保つため、この方向
には軸心以外の方向を、望ましくは径方向を配置する。
【0026】このように、クランク軸を略鉛直方向に支
持する状態としたエンジン1を筒型防振部材Aにて有効
に防振支持する場合には、軸心を略水平方向に向けるこ
ととなる。この状態で、内筒11と外筒13とは、エン
ジン1側と被据付部材2側とに分けて(いずれをエンジ
ン側、いずれを被据付部材側としてもよい。)、それぞ
れに取り付ける。例えば内筒11をエンジン1側に、外
筒13を被据付部材2に取り付けたとすると、エンジン
1の振動に伴って内筒11が振動する場合に、弾性部材
12が弾性変形することで、内筒11に対する外筒13
の相対位置がずれ、外筒13及び被据付部材2はあまり
振動しないのである。
【0027】そして、筒型防振部材Aは、内筒11若し
くは外筒13(両方のこともある)にエンジン1若しく
は被据付部材2(或いはブラケット)に取りつけるため
の構造を有している。例えば、前記の図12図示の実施
例では、内筒11は軸心にボルトを嵌挿して、エンジン
側面部に水平方向に形成した凹部1aに対向するよう形
成した被据付部材2の垂直状部2aに取付け、外筒13
はエンジン1の凹部1a内に圧入してエンジン1に固定
している。
【0028】図13及び図14図示の実施例も同様であ
り、エンジン1の側面に凹部1aを水平向きに形成(側
面に開口部を有している。)し、内筒11の軸心を水平
状にして、凹部1a内にて外筒13の外表面を凹部1a
の内壁面に押接する状態で、凹部1a内に筒型防振部材
Aを圧入支持しているものであり、更に、内筒11の軸
心孔に嵌挿した水平方向のボルト15によって、凹部1
aの開口部に対向する被据付部材2の垂直状部2aに内
筒11を固定している。
【0029】なお、図13図示の実施例では、ボルト1
5の頭を垂直状部2aの外側に出して、ボルト15を外
側から水平方向に螺入するものであり、一方、図14図
示の実施例では、ボルト15の頭は凹部1a内における
筒型防振部材Aよりも奥部に配置しており、ボルト15
を予め筒型防振部材Aとともにエンジン1に取り付けて
おき、ボルト15の脚部を水平外側に突出させておく。
そして、防振支持作業に臨んで、被据付部材2の垂直状
部2aにボルト15の脚部を嵌挿し、外側に嵌挿突出し
たボルト15の脚部に、ナット16を螺装して固定する
のである。
【0030】しかし、軸心を略水平に向けた場合に、内
筒11の被据付部材2への取付け作業は、ボルトが水平
に向くので、場合によっては目視が難しく、作業がやり
にくいことがある。また、従来の、外筒13も螺止可能
とした筒型防振部材Aは、図15及び図16の如き構成
となっており、外筒13に鍔部14を設け、軸心と平行
に螺子孔14aを鍔部14に穿設している。従って、軸
心を水平状にすれば螺子孔14aが水平状になり、鍔部
14の被据付部材2へのボルト螺装方向が水平となる。
従って、内筒11も外筒13も水平方向にボルト締止し
なければならない。
【0031】そこで、内筒11または外筒13の少なく
とも一方を、作業性の良いように、被据付部材2やエン
ジン1に鉛直方向のボルトの螺装作業にて取り付けられ
るようにした筒型防振部材Aの実施例を、図17乃至図
36より説明する。なお、これらの実施例においては、
内筒11の軸心を水平方向に配置し、被据付部材2を筒
型防振部材Aの下方に配設して、鉛直方向のボルト螺装
にて内筒11または外筒13を被据付部材2に固定する
ものとして説明する。
【0032】まず、図17乃至図22は内筒11をその
軸心に直交する方向(即ち鉛直方向)に螺止可能とした
筒型防振部材Aの実施例を示す図であって、図17は内
筒11より弾性部材12を貫通する状態に取付用杆17
を突設する構成のものの正面断面図、図18は同じく底
面図、図19及び図20は内筒11を片持ち支持した取
付け用杆19を有するもので、図19は螺子部19aを
有するものの正面断面図、図20は同じく螺子孔19c
を穿設したステー部19bを有するものの正面断面図、
図21及び図22は内筒11を両持ち支持したブラケッ
ト20を有するもので、図21は螺子部20aを有する
ものの正面一部断面図、図22は同じく螺子孔20cを
有するものの正面一部断面図である。
【0033】まず、図17及び図18図示の筒型防振部
材Aは、内筒11より弾性部材12を貫通するように、
内筒11の軸心と直交状に、取付用杆17を突設し、外
筒13には切欠18を設けて該切欠18を介して取付用
杆17を外側に突出する。該取付用杆17は、内筒11
の軸心を略水平に配置すると、略鉛直方向を向き、この
突出部分に、螺子部17aを形成し、螺子部17aを、
被据付部材2に対して略鉛直方向に螺入することができ
る。即ち、内筒11の被据付部材2への固定を鉛直方向
の螺子部17aの螺装作業にてできるのである。
【0034】図19及び図20図示の筒型防振部材Aに
おいては、ピン部19aを直交状に形成した取付用杆1
9を鉛直状に配設し、該ピン部19aは、内筒11の軸
心孔に嵌挿している。図19図示の取付用杆19は、下
端部分に螺子部19bを形成し、図20図示の取付け用
杆19の先端には、水平状に(軸心に平行状に)ステー
部19cを形成し、該ステー部19cには、鉛直方向
(径方向に平行)の螺子孔19dが穿設されている。図
19の場合には、螺子部19bを被据付部材2に対して
鉛直向きに、図20の場合には、ステー部19cを被据
付部材2の水平面に当て、螺子孔19dにボルトを鉛直
状に螺入して、筒型防振部材Aの内筒11を被据付部材
2に固定できる。
【0035】図21及び図22は、内筒11に嵌挿する
ピン部20aを両持ち状に支持するブラケット20を設
けており、ブラケット20の底部には、図21の実施例
の場合、鉛直方向の螺子杆20bを下方に突設し、図2
2の実施例の場合には、鉛直方向の螺子孔20cを穿設
して、内筒11と一体のブラケット20を、被据付部材
2に対して鉛直方向のボルト螺装にて固定可能としてい
る。
【0036】次に、外筒13を鉛直方向に被据付部材2
に固定可能とした構造の筒型防振部材Aについて図23
乃至図35より説明する。図23乃至図35は外筒13
を内筒11の軸心に直交する方向に螺止可能した筒型防
振部材Aの実施例を示す図であって、図23は螺子杆2
1を垂設したものの側面図、図24は同じく正面一部断
面図、図25は螺子杆21の垂設位置を変更したものの
正面図、図26乃至図30は図23乃至図25図示の筒
型防振部材Aのエンジン1への取付け構成を示す実施例
であって、図26は凹部1aへの取付け構成を示す側面
断面図、図27は同じく正面断面図、図28は同じくボ
ルトピン22を使用して固定した場合の正面断面図、図
29はエンジン1の側面部への取付け構成を示す正面断
面図、図30はボルト15を用いての凹部1aへの取付
け構成を示す正面断面図、図31乃至図35は外筒13
にステーを設けた構成のもので、図31はステー23を
設けたものの側面図、図32は同じく正面一部断面図、
図33はステー24を設けたものの側面図、図34は同
じく正面一部断面図、図35は脚部25aを具備したス
テー25を設けたものの正面断面図である。
【0037】まず、図23乃至図25図示の筒型防振部
材Aは、外筒13の全体、或いは一部を図23の如く水
平方向に延伸し、その延伸部分より鉛直下方に螺子杆2
1を突設している。内筒11の軸心方向に対する螺子杆
21の位置は、図24や図25のように、様々に設定で
きる。
【0038】この螺子杆19付き筒型防振部材Aを、エ
ンジン1の側面やエンジン1に形成した凹部1aに支持
した状態を、図26乃至図28にて図示している。図2
7においては、内筒11をエンジン1と一体の軸部1c
に外嵌し、図28では、内筒11に、エンジン1の外側
から、ピン先端に螺子部22aを形成したボルトピン2
2を貫通し(ボルトピン22のボルト頭部22bをエン
ジン1の外側に配設しており)、螺子部22aをエンジ
ン1内に螺入してエンジン1に螺止している。また、図
29は凹部1aを形成していないエンジン1の側面に筒
型防振部材Aをボルト15にて螺止した状態、図30は
外側に開口した凹部1aに筒型防振部材Aをボルト15
にて螺止した状態を図示している。いずれにおいても予
めこのようにエンジン1に筒型防振部材Aを内筒11を
介して固定しており、エンジン1の防振支持作業に際し
ては、外筒13より突設している螺子杆21を被据付部
材2に鉛直方向に螺装するだけでよい。
【0039】外筒13を鉛直方向に螺止可能とした他の
実施例として、図31及び図32図示のものや、図33
及び図34図示のもののように、ステー23や24を外
筒13の下端より水平方向に突設し、また、図35図示
の筒型防振部材Aは、鉛直下方に脚部25aを突設しそ
の下端に水平方向のステー25を形成しており、それぞ
れのステー23・24・25には、鉛直方向の螺子孔2
3a・24a・25bを穿設しており、それぞれ、螺子
孔23a・24a・25bにボルトを鉛直方向に螺入す
ることで、ステー23・24・25を被据付部材2に固
定し、即ち、外筒13を被据付部材2に固定できるもの
である。
【0040】また、図36は、内筒11も外筒13も内
筒11の軸心に直交する方向に螺止可能とした構成の筒
型防振部材Aの正面断面図であるが、例えば図36図示
の筒型防振部材Aのように、内筒11も外筒13もとも
に被据付部材2またはエンジン1に鉛直方向に螺止可能
としたものも考えられる。基本的に図17図示のものと
同一で、内筒11より取付用杆17を鉛直外側に突出さ
せており、その反対側の鉛直方向に外筒13より螺子杆
26を突設している。即ち、内筒11は取付用杆17の
螺子部17aを被据付部材2に対して、外筒13は螺子
杆26をエンジン1に対して、それぞれ鉛直方向に螺入
することにより、エンジン1の防振支持をすることがで
きる。
【0041】次に、筒型防振部材Aを脚部材28(被据
付部材2の側面部より内側)に付設したエンジンを被据
付部材2に鉛直方向に据え付ける方法について、図37
乃至図39より説明する。図37は被据付部材2側に支
持脚部2bを設けてエンジン1を被据付部材2に鉛直方
向に据え付ける実施例を示す正面一部断面略図、図38
はブラケット30を具備してエンジン1を被据付部材2
に鉛直方向に据え付ける実施例を示す正面一部断面図、
図39はブラケット30を具備するとともに、ブラケッ
ト30を被据付部材2の一部の部材に取り付けておき、
被据付部材2の完成によりエンジン1を防振支持する実
施例を示す正面一部断面部である。
【0042】図37において、エンジン1の底部に水平
状のプレート部材26を固設し、プレート部材27より
鉛直下方に脚部材28を突設して、脚部材28に筒型防
振部材Aの外筒13を固定している。一方、被据付部材
2には内筒11をピン(ボルト)固定するための水平状
のピン孔(螺子孔)2cを穿設した支持脚部2bを鉛直
状に形成しており、エンジン1と一体に筒型防振部材A
を鉛直下方に下ろして各筒型防振部材Aを支持脚部2b
と支持脚部2bとの間に挿入し、内筒11に対し、水平
方向にボルトまたはピンを、ピン孔(螺子孔)2cを介
して嵌挿して筒型防振部材Aを支持する。この場合、脚
部材27は被据付部材2の側面部よりも内側にあるた
め、筒型防振部材Aの被据付部材2に対する取付位置
が、被据付部材2の内側となる上に、ピンまたはボルト
の嵌挿方向(矢印P)が水平で位置決めや取付がやりづ
らい。
【0043】そこで、図38のようなブラケット30を
設ける。ブラケット30は、上方開口状の筒(角筒)と
なっており、その内側に、予め筒型防振部材Aを、内筒
11を水平状にしてピンまたはボルトにて支持した状態
にしておき、更に、エンジン1の底部より下方に突設し
た脚部材28(被据付部材2の側面部より内側に配置さ
れるもの)を、ブラケット30の上端開口部よりその内
側に挿入し、外筒13に固定する。即ち、外筒13をエ
ンジン1に、内筒11をブラケット30に固定した状態
としておく。ブラケット30の底部は水平面で、鉛直方
向の螺子孔を穿設しており、エンジン1の防振支持作業
に際しては、エンジン1ごとブラケット30を鉛直下方
に下ろして、被据付部材2の水平面に鉛直方向に据え付
け、鉛直方向のボルト螺装にて固定する。また、ブラケ
ット30は、エンジン1よりも軽量である点で位置合わ
せしやすい。従って、被据付部材2に対してのエンジン
1の位置決め据付け作業が容易となる。
【0044】また、ブラケット30は、図39のよう
に、その底部を、被据付部材2の一部としてのプレート
部材31に予め螺止しておき、即ち、エンジン1を予め
プレート部材31に防振支持した状態としておいて、こ
のプレート部材31の取付部位31aを、被据付部材2
の残りの部分である側面部材32の取付部位32aに取
付固定して、被据付部材2を構成する方法も考えられ
る。取付部位31a・32a間の取付固定方法として
は、例えば、溶接やボルト等による締結等が考えられ
る。
【0045】次に、筒型防振部材Aの内筒11の両端
を、垂直板状のブラケット33・33(ブラケット30
の側面部として応用できる。)に支持する方法について
説明する。図40は両端に螺子部34aを有するピン3
4にてブラケット33に内筒11の両端を支持する構造
を示す正面断面図、図41は片端に螺子部22aを有す
るボルトピン22にてブラケット33に内筒11の両端
を支持する構造を示す正面断面図である。図40のよう
に、内筒11の軸心孔にピン34を内嵌し、ピン34の
両端より螺子部34a・34aを突設しており、ピン3
4の両端は、ブラケット33のピン孔33a内に挿入
し、螺子部34aはブラケット33の外側に突出させ
る。両側のブラケット33の外側より螺子部34aにナ
ット16を螺装してピン34の両端をブラケット33に
固定する。この場合、ピン34の両端をそれぞれピン孔
33aに嵌入するので、円Xにて示す部分のように、ブ
ラケット33のピン孔33a内におけるピン34の端部
の嵌入部分において軸方向の位置決め精度が要求され
る。
【0046】そこで、図41のように、内筒11には、
図28にも示したような一端を螺子部22aに、もう一
端をボルト頭部22bとしたボルトピン22を嵌挿する
ものとし、ボルト頭部22bを片側のブラケット33の
外側に配置し、螺子部22a側のボルトピン22は、も
う一方のブラケット33のピン孔33aを貫通して外側
に突出させ、その突出部分をスペーサー35の軸孔に内
嵌する。そして、スペーサー35の軸孔より外側に突出
する螺子部22aに、スペーサー35の外側からナット
16を螺装して固定する。ナット16の螺装作業は一つ
ですみ、ピンの軸方向の位置決めも不要となる。
【0047】なお、図38及び図39のように、筒型防
振部材Aを支持したブラケット30を用いてエンジン1
を被据付部材2に防振支持する場合において、エンジン
1下方に遮蔽プレートを配設し、その下方に筒型防振部
材Aを配置して、エンジン1からの騒音が遮蔽プレート
より下方に漏れないようにすることが考えられる。この
場合の実施例について、図42乃至図51より説明す
る。図42乃至図51はエンジン1と被据付部材2との
間に遮閉プレート36を介設した時のブラケット30の
各実施例を示す図であって、図42はブラケット30の
外側に内筒11を固定するボルト・ナット等が突出して
いる場合の遮閉プレート36におけるブラケット30配
置部分の平面図、図43は同じく正面断面図、図44は
ブラケット30の外側面より内側に内筒11を固定する
ボルト・ナット等が収容される場合の遮閉プレート36
におけるブラケット30配置部分の平面図、図45は同
じく正面断面図、図46は遮閉プレート36へのブラケ
ット30の挿入を容易とするためのブラケット30の一
実施例を示す正面断面図、図47は同じく他の実施例を
示す正面断面図、図48はブラケット30を被据付部材
2に固定した状態から遮閉プレート36より取り出しや
すくするためのブラケット30の一実施例を示す正面断
面図、図49は同じく他の実施例を示す正面断面図、図
50は同じく他の実施例を示す正面断面図、図51は遮
閉プレート36に対し挿入も抜き出しも容易にするため
のブラケット30の実施例を示す正面断面図である。
【0048】まず、図42及び図43図示の実施例で
は、ボルト15の頭部やナット16、或いはボルトピン
22のボルト頭部22b(図ではナット16・16とし
ているが、これらを、ボルト15の頭部やボルトピン2
2のボルト頭部22bに置換できるものとする。)がブ
ラケット30の両外側に位置しており、略水平状に配置
する遮蔽プレート36にはブラケット30を通過させる
ための貫通孔36aを開孔しているが、外側のナット1
6等の外側突出部を許容するために、大きめの切欠部3
6bを形成しているために平面視でナット16等と切欠
部36bとの隙間が大きくなって、この隙間からエンジ
ン騒音が漏れやすくなってしまう。
【0049】そこで、ナット16等をブラケット30の
外側に突出させないよう、図44及び図45図示の実施
例では、内筒11の両端を支持するブラケット30の両
側面部に外側に開口する凹部30a・30aを形成し、
この中にナット16等を配置しており、ブラケット30
の側面全周において突出した箇所がなく、遮蔽プレート
36の貫通孔36aの縁部を、ブラケット30の側面ぎ
りぎりに近接させており、前記のような隙間の大きい切
欠部36bを設けなくてよくなり、ブラケット36の通
過を許容しつつも隙間が小さく、遮音性を向上できる。
【0050】更に、ブラケット30を貫通孔36aに対
して通過させやすくするため、ブラケット30の形状や
配設位置を工夫する。図46及び図47は、エンジン1
の被据付部材2への据え付け時にブラケット30を貫通
孔36aに通過させやすくするため、ブラケット30の
下端に曲面部30bまたは面取り部30cを形成してい
る。一方、図48及び図49は、据え付けた状態で遮蔽
プレート36より下方にあるブラケット30を、エンジ
ン1の取り外しの際に、貫通孔36aより上方に抜けや
すくするために、上端部に曲面部30bまたは面取り部
30cを形成している。図50は特に曲面部30bや面
取り部30c等、形状に工夫を加えることなく、その代
わり、被据付部材2への据え付け状態において、ブラケ
ット30の上端位置を、貫通孔36aよりも上方に突出
させている。従って、エンジン1の取り外しに際し、ブ
ラケット30を容易に貫通孔36a上方に抜くことがで
きる。図51図示のブラケット30は上端にも下端にも
曲面部30bを形成して、エンジン1据え付け時の貫通
孔36aへの挿入も、エンジン1取り外しの際の貫通孔
36aからの抜き出しも容易となっている。なお、曲面
部30bに代えて面取り部30cを形成してもよい。
【0051】次に、被据付部材2における筒型防振部材
Aの支持位置についての実施例を図52乃至図55より
説明する。図52乃至図55はその実施例を示す正面略
図である。筒型防振部材Aを被据付部材2に取付けるに
当たっては、ボルト・ナット等による取付作業がやりや
すい位置にする必要がある。まず、図52及び図53
は、エンジン1底部に固設したプレート部材27より鉛
直下方に突出させた脚部材28(被据付部材2の側面部
よりも内側)に筒型防振部材A(の外筒13)を固定し
ており、これを、図52においては、被据付部材2の上
部に鉛直上方に突設した支持脚部2d・2d間に、図5
3においては被据付部材2の上面より鉛直下方に突設し
た支持脚部2b・2b(図37図示のものと略同様)間
に挿入し、筒型防振部材A(の内筒11)を両持ち支持
している。図52の場合には、被据付部材2の上方で、
外側の支持脚部2dの外側方より取付け作業をすること
ができ、一方、図53の場合には、被据付部材2の下部
開口部より、内側の支持脚部2bに対して、内側方より
取付け作業を行うことができる。また、図54の場合に
はエンジン1の両側面に支持した筒型防振部材Aに対
し、これを外側方より覆うようにして被据付部材2・2
を配設し、被据付部材2の外側方より取付け作業を行う
ことができる。なお、Sは鉛直方向の出力軸を示す。
【0052】しかし、図52の実施例においては、エン
ジン1が上方(高さ方向)に高くなり、コンパクト性を
阻害する。また、図53の実施例の場合、エンジン1の
全高は低く抑えられるものの、脚部材28が被据付部材
2の側面部の内側に位置しているので、被据付部材2の
側面部よりも外側から取付け作業を行う場合に作業がや
りにくい。
【0053】これら図52及び図53図示の実施例に対
し、図54及び図55図示の実施例では、まず、図54
図示の実施例の場合には、エンジン1の全高も低く抑え
ることができ、更に、被据付部材2の外側からの取付け
作業もやりやすくなる。また図55図示の場合には、エ
ンジン1の底部に固設するプレート部材27をエンジン
1の両側面より外側に延伸し、プレート部材27より鉛
直下方に、エンジン1の両側面より更に外側の位置に
て、脚部材29を垂設し、これを被据付部材2の外側に
配置して、被据付部材2の側面部の外側面に筒型防振部
材Aを取付けるようにしている。(以後、被据付部材2
の側面部に対し、脚部材28は内側に配置され、脚部材
29は外側に配置される部材であるものとする。)この
場合には、エンジン1の全高を低く抑えられ、脚部材2
9の外側方からも、また、被据付部材2の下部開口部を
介して、被据付部材2の側面部の内側方からも取付け作
業が容易にでき、従って、筒型防振部材Aの内筒11の
両端に対して取付け作業を施すことができ、特に、外側
での取付け作業においては、脚部材29にすぐ近い位置
にて取付け作業ができて、取付けが容易である。
【0054】図55図示のように、被据付部材2の外側
面に対し、脚部材29に固設した筒型防振部材Aを取り
付ける場合の取付け部位の正面一部断面図を、図56及
び図57にて図示している。図56の場合、図15・図
16図示の外筒13に鍔部14を形成した筒型防振部材
Aを使用しており、外筒13の固定に関しては、脚部材
29に形成した嵌挿孔に筒型防振部材Aを貫通し、外筒
13より突設する鍔部14を脚部材29の外側面に螺止
して外筒13をエンジン1の脚部材29に固定してお
り、被据付部材2への据付けの際には、被据付部材2の
外側面に対して、水平状の内筒11に嵌挿したボルト1
5・ナット16等にて固定する。(ボルト15・ナット
16の位置は図示のものと逆でもよい。また、ボルト1
5・ナット16に代えて、前記のピン21とその両端に
螺装する二個のナット16を使用したり、前記のボルト
ピン22とナット16を使用してもよい。以後、ボルト
15・ナット16が開示されている図面において同様で
ある。)この時、脚部材29の外側から内筒11の外端
への螺装が可能であり、また、被据付部材2の内側から
でも螺装が可能である。
【0055】図57の場合は、内筒11がボルト15・
ナット16によって予め脚部材29に固定されており、
被据付部材2への据付け時には、外筒13に形成した取
付ステー部37を被据付部材2の側面部に対し水平方向
の螺子止めにて固定する。この螺装作業を、脚部材29
の外側からも、被据付部材2の内側からもできる。
【0056】次に、被据付部材2の側面に筒型防振部材
Aを取りつける場合の様々な様態を図58乃至図63の
正面一部断面図より説明する。なお、これらの実施例で
は、図15及び図16図示の鍔部14付きの筒型防振部
材Aを使用している。
【0057】まず、図58及び図59では、脚部材28
または29に筒型防振部材Aを嵌挿して、外筒13に付
設した鍔部14をエンジン1の脚部材29に固定してお
り、被据付部材2に対しては、内筒11を固定する。図
56では、鍔部14を脚部材27の外側面に螺止してい
たが、図58では、内側面に螺止している。エンジン1
の据付けに際しては図56と同様に、脚部材29を被据
付部材2の外側に配置し、筒型防振部材Aを被据付部材
2の側面部の外側に配置し、内筒11をボルト15・ナ
ット16等にて被据付部材2の側面部に螺止する。
【0058】また、図59では、脚部材28を被据付部
材2の上面に穿設した貫通孔2eに貫通させて鉛直下方
に降ろし、被据付部材2の側面部の内側に配置する。そ
して図58の場合と同様に、鍔部14を脚部材28の内
側面に螺止して、筒型防振部材Aの外筒13を脚部材2
8に固定しているが、予め固定しておくと、筒型防振部
材Aが貫通孔2eを通過しないので、脚部材28を貫通
孔2eに通過させてから内筒11を被据付部材2の側面
部に固定することとなる。脚部材28には、前記の如
く、筒型防振部材Aを嵌挿する嵌挿孔が穿設されてい
て、筒型防振部材Aを、脚部材28の内側からこの嵌挿
孔に嵌挿して、鍔部14を脚部材28に螺止し、次いで
内筒11を被据付部材2の側面部に固定する。
【0059】次に、図60乃至図63では、内筒11を
脚部材28または29にボルト15・ナット16等にて
固定しており、エンジン据付け時に外筒13を鍔部14
を介して被据付部材2に固定する構造である。被据付部
材2の側面部には、筒型防振部材Aを嵌挿する嵌挿孔が
穿設されていて、図60の実施例では、筒型防振部材A
を被据付部材2の内側よりこの嵌挿孔に嵌挿して、鍔部
14を被据付部材2の側面部の内側面に螺止して外筒1
3を被据付部材2に固定し、その後、内筒11をボルト
15・ナット16等にて被据付部材2の側面部の外側に
配置した脚部材29に固定する。即ち、この場合には、
被据付部材2への位置合わせ(螺止)後に脚部材29へ
の固定作業を行う。
【0060】図61の場合には、同様に被据付部材2の
側面部の外側に配置した脚部材29と被据付部材2の側
面部との間に筒型防振部材Aを固定するものであり、被
据付部材2の側面部には、同様に、筒型防振部材Aを嵌
挿するための嵌挿孔が穿設されているが、鍔部14は被
据付部材2の側面部の外側にて螺止している。従って被
据付部材2の側面部の嵌挿孔には筒型防振部材Aを外側
から嵌挿できるものであり、脚部材29に予め内筒11
を固定した状態で筒型防振部材Aを固定しておき、エン
ジン据付け時に、筒型防振部材Aを被据付部材2の側面
部の嵌挿孔に外側より嵌挿し、鍔部14を被据付部材2
の側面部に螺止して外筒13を被据付部材2に固定する
のである。
【0061】図62では、脚部材28を被据付部材2の
側面部の内側に配置する。即ち、図59の場合と同様
に、被据付部材2の上部水平面に穿設した貫通孔2eを
貫通して脚部材28を鉛直下方に降ろし、脚部材28の
外側に位置する被据付部材2の側面部との間で、筒型防
振部材Aを配設固定するのであるが、この場合には、被
据付部材2の側面部の嵌挿孔に筒型防振部材Aを嵌挿
し、鍔部14を被据付部材2の側面部の内側面に螺止し
て、予め筒型防振部材Aの外筒13を被据付部材2の側
面部に固定しておき、エンジン据付けに際して脚部材2
8が筒型防振部材Aの内側に配置されると、内筒11を
ボルト15・ナット16等にて脚部材28に固定するの
である。
【0062】図63は、被据付部材2の側面部の内側に
配置される脚部材28と、外側に配置される脚部材29
の両脚部材を具備するものとしており、被据付部材2の
側面部に対して、筒型防振部材Aを嵌挿して、その外筒
13を、鍔部14にて予め固定しておき、エンジン据付
けに際して、脚部材28・29を被据付部材2の側面部
の内外側に配置した時に、内筒11の両端をそれぞれ脚
部材28・20に固定するのである。前記の図58乃至
図62の実施例においては、内筒11が被据付部材2の
側面部、または脚部材28または29に片持ち支持され
ていて、耐久性に問題を生じる場合もあるが、この場合
には筒型防振部材Aの耐久性が改善される。
【0063】なお、以上のように脚部材28または29
と被据付部材2の側面部との間に筒型防振部材Aを介装
する場合に、脚部材28または29と、被据付部材2の
側面部との間隔を、筒型防振部材Aの軸方向の弾性部材
の初期状態に対応する軸長よりもやや狭くすることで、
筒型防振部材Aの軸方向に予圧縮をかけ、エンジン振動
に伴う筒状部材の弾性部分の弾性変形量を少なくするこ
とができ、弾性部材の耐久力を増すことができる。図6
4乃至図71は、この考えに基づく実施例であり、予圧
縮に対応して、円筒状でなく、テーパー状の弾性部材を
有する筒型防振部材Aの変形であるテーパー型防振部材
Bを用いるものである。
【0064】テーパー型防振部材Bは、ボルト15を嵌
挿する軸心孔を有するテーパー形状の内筒40を有し、
その周囲に、該内筒40のテーパー形状に沿ってテーパ
ー状にゴム等の弾性部材41を環設し、その周囲に、テ
ーパー状の弾性部材41に沿ってテーパー状とした外筒
42を環設しており、外筒42の窄まり側の一端を、螺
子孔を有するフランジ部42aとしている。このように
弾性部材41をテーパー状にしておくと、内筒40の軸
方向に圧縮した際に、径方向に弾性部材41が膨らむよ
うに弾性変形する余裕があり、軸方向の予圧縮が可能な
のである。
【0065】図64乃至図71は、このようなテーパー
型防振部材Bの取付けに関する実施例の正面一部断面図
であり、いずれにおいても、脚部材28または29と、
被据付部材2の側面部との間隔を狭くして、テーパー型
防振部材Bの軸心方向に予圧縮を与えている。内筒40
の固定は、軸心孔に嵌挿したボルト15またはボルト1
5・ナット16等にて、外筒42の固定は、フランジ部
42aの螺止にてなされる。
【0066】まず、図64乃至図67は、内筒40を脚
部材28または29に固定し、外筒42を被据付部材2
の側面部に固定するものであり、このうち図64及び図
66は、被据付部材2の側面部に対して、外側に脚部材
29を配置し、図65及び図67は内側に脚部材28を
配置した実施例である。また、外筒42のフランジ部4
2aの固定方法として、図64及び図65ではフランジ
部42aの外側端面を被据付部材2の側面部に当接して
固定しており、この場合には内筒40のフランジ部42
a側端が隠れてしまうので、内筒40の固定は、一方側
からボルト15を螺入してなされる。一方、図66及び
図67では被据付部材2の側面部に嵌挿孔を穿設して外
筒42を嵌挿し、フランジ部42aの内側面を被据付部
材2の側面部に当接して固定する。従って、フランジ部
42aの外側面を外側に開放させることができ、内筒4
0を両側端からボルト15・ナット16にて締止する。
【0067】図64及び図65の外筒42の固定方法と
図66及び図67図示のそれとを比較した場合、図64
及び図65の実施例では、まず、外筒42のフランジ部
42aを被据付部材2の側面部に固定した状態にしてお
き、この状態からエンジン1の脚部材29または28を
内筒40の反フランジ部42a側端に押しつけるように
して配置する(脚部材28または29と被据付部材2の
側面部との間隔は、テーパー型防振部材Bの初期状態に
おける軸長よりも短いので)。即ち、テーパー型防振部
材Bの軸心方向に予圧縮をかけるのに、脚部材28また
は29にて内筒40を押し込む作業が必要となり、ボル
ト15により内筒40を脚部材28または29に固定す
る作業はその後の作業となる。このように、予圧縮の加
圧とテーパー型防振部材Bの取付に困難がある。
【0068】これに対し、図66及び図67図示の実施
例では、脚部材28・29をまず被据付部材2の側面部
の内外側の所定位置に配置しておいて、テーパー型防振
部材Bを被据付部材2の側面部の嵌挿孔に嵌挿し、内筒
40を脚部材28または29にボルト・ナット15・1
6を介して固定するのであるが、このボルト・ナット1
5・16の締め付けとともにテーパー型防振部材Bの軸
心方向に予圧縮をかけることができ、この過程でテーパ
ー型防振部材Bの軸長が短くなって、外筒42のフラン
ジ部42aの内側端が被据付部材2の側面部に当接す
る。即ち、この場合には、内筒40のボルト・ナット1
5・16による締め付けにより、内筒40の脚部材28
または29への固定は勿論であり、同時に予圧縮をかけ
る作業と、外筒42を被据付部材2の側面部に固定する
作業がなされることとなり、テーパー型筒型防振部材B
の取付も予圧縮の加圧も容易に行うことができる。
【0069】次に、図68乃至図71は、逆に、内筒4
0を被据付部材2の側面部に、外筒42を脚部材28ま
たは29に固定するものであり、このうち図68及び図
70は、脚部材29を被据付部材2の側面部の外側に、
図69及び図71は、脚部材28を被据付部材2の側面
部の内側に配置している。また、図68及び図69図示
の実施例では前記の図64及び図65図示のような取付
方向を採用しており、即ち、外筒42のフランジ部42
aの外端部を脚部材28または29に固定しておき、こ
の状態で被据付部材2の側面部に内筒40の反フランジ
部42a側端を押し付けるようにして脚部材28または
29を所定位置に配置し、内筒40をボルト15の一方
向からの螺装作業にて被据付部材2の側面部に対して固
定するものである。これに対して、図70及び図71図
示の実施例では、前記の図66及び図67図示の取付方
法を採用しており、即ち、テーパー型防振部材Bを脚部
材28または29の嵌挿孔に嵌挿しておいて、内筒40
を被据付部材2の側面部に対してボルト・ナット15・
16にて締めつけることで、予圧縮をかけながら外筒4
2のフランジ部42aの内側端を脚部材28または29
に当接固定させることができ、テーパー型防振部材Bの
取付とともに、予圧縮の加圧が、図68及び図69図示
の実施例よりも容易となっている。
【0070】
【発明の効果】本発明は、以上のようなエンジンの防振
支持構造とすることで、次のような効果を奏する。ま
ず、請求項1記載の如く、エンジンに一体的に付設され
た防振部材を被据付部材に取り付けることにより、該エ
ンジンを該被据付部材に防振支持するものとしたこと
で、エンジンの据付け作業時には、エンジン付設の防振
部材を被据付部材に対して取り付ける作業だけでよく、
従来の、防振部材をエンジンから別個に用意して、エン
ジンに防振部材を取り付ける作業を必要としていた防振
支持作業に比べて、取付け工数が減少し、また、位置決
めも被据付部材に対する防振部材のみですむので、煩雑
性を解消する。
【0071】また、請求項2記載の如く、エンジンの防
振部材取付け面に形成された凹部内に、その一部または
全部が内包されるようにして一体的に取り付けられた防
振部材を、被据付部材に据え付けることにより、該エン
ジンを該被据付部材に防振支持するものとしたので、防
振支持作業(エンジンの据付け作業)に際して、請求項
1記載の効果を奏することができ、また、防振支持後の
エンジンは、従来はエンジンの外側に防振部材が突出し
たが、本発明では、防振部材を取りつけた側の面を被据
付部材の対向面に対して近接させることができ、従っ
て、コンパクトとなり、エンジンの周辺部材の配設構造
においても、これらを収容する収容部材(例えば車両の
ボンネット)においても、コンパクト性を実現できる。
【0072】次に、略鉛直方向にクランク軸を支持し、
略水平面内でピストンを往復動する状態のエンジンを、
軸心方向のバネ定数が小さい筒状防振ゴム等、略水平面
内においてのバネ定数を小さくした防振部材を介して被
据付部材に防振支持する構造においては、従来、防振部
材のバネ定数の小さい方向が略水平面内となり、これを
ボルトやピン等で略水平方向にエンジンまたは被据付部
材に対して取り付けていたので、作業がやりにくかった
が、請求項3記載の構成では、略水平面内においてのバ
ネ定数を小さくした防振部材を、その弾性変形を許容す
る状態にて支持するブラケットを設け、該ブラケットに
て支持される該防振部材と、該ブラケットとのうち少な
くとも一方を、エンジンまたは被据付部材に対して略鉛
直方向に取付けるものとしたので、エンジンに対して、
或いは被据付部材に対して、例えばボルトやピン等を、
略鉛直方向に向けて、ブラケット及び防振部材を取付け
ることができ、エンジンの防振支持作業に際して、位置
決めが容易で、据付け性を向上する。
【0073】また、同じく略鉛直方向にクランク軸を支
持し、略水平面内でピストンを往復動する状態のエンジ
ンを、略水平面内においてのバネ定数を小さくした防振
部材を介して、被据付部材に防振支持する構造におい
て、従来、防振部材がフレームの内側に配置される等に
より、目視が困難で、工具や手が入りにくい等の不具合
があり、作業性が悪かったが、これに対し、請求項4の
如く、防振部材を、該被据付部材の側面に配置すること
で、取付け部分が目視可能となり、また、外から工具等
を用いて取付け部分に容易に取付けまたは取外し作業を
施すことができ、エンジンの据付け性を向上する。更
に、剛性の高い被据付部材の側面を利用することで部材
自体の振動により発生する固定伝播音の発生を抑制で
き、より静かなエンジン配置となる。
【0074】そして、同じく略鉛直方向にクランク軸を
支持し、略水平面内でピストンを往復動する状態のエン
ジンを、略水平面内においてのバネ定数を小さくした防
振部材を介して、被据付部材に防振支持する構造におい
て、単に弾性変形していない初期状態の防振部材を支持
するだけでは、大きなエンジン振動が生じた場合に弾性
変形が大きくなり、引っ張り力が強くかかって防振部材
の耐久性を損なうが、請求項5記載の如く、該防振部材
の弾性部分を少なくともバネ定数の小さな方向に予め圧
縮変形させておくことで、エンジン振動時においても、
防振部材の弾性変形量が少なくなり、引っ張り方向の力
の影響を減衰させ、防振部材の耐久性の向上を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のエンジンを防振支持する様子を示す正面
略図である。
【図2】防振部材を予め付設したエンジンを防振支持す
る様子を示す正面略図である。
【図3】エンジンに凹部を形成し、その凹部に防振部材
をエンジンに形成した凹部に予め付設したエンジンを防
振支持する様子を示す正面略図である。
【図4】従来の防振支持した状態のエンジンを示す正面
略図である。
【図5】防振部材をエンジンの凹部に付設した場合での
防振支持した状態のエンジンの正面略図である。
【図6】従来の防振部材を付設したブラケットを介して
エンジンを防振支持する構造を示す正面一部断面略図で
ある。
【図7】凹部に防振部材を予め付設しておいて、防振部
材を被据付部材に螺止して防振支持したエンジンの正面
一部断面略図である。
【図8】防振部材を斜め状に配設する状態で、従来の方
法で防振支持したエンジンの正面一部断面略図である。
【図9】防振部材を斜め状に配設する状態で、凹部内に
防振部材を付設したエンジンを防振支持した状態の正面
一部断面略図である。
【図10】防振部材を付設したオイルパン部材をエンジ
ンに付設する様子を示す正面略図である。
【図11】凹部に付設した筒型防振部材を介して防振支
持したエンジンの正面略図である
【図12】凹部をエンジンの適宜位置に形成し、筒型防
振部材にエンジンを防振支持した状態を示す正面一部断
面略図である。
【図13】筒型防振部材Aを介して被据付部材2に防振
支持したエンジン1の正面断面図であって、エンジン1
の凹部1aに外筒13を圧入し、被据付部材2に内筒1
1を固定した実施例の図である。
【図14】同じく他の実施例を示す図である。
【図15】外筒13に鍔部14を具備し、外筒13を内
筒11と平行に螺止するタイプの従来の筒型防振部材A
の側面図である。
【図16】同じく正面一部断面図である。
【図17】内筒11を軸心に直交する方向に螺止可能と
した筒型防振部材Aであって、内筒11より弾性部材1
2を貫通する状態に取付用杆17を突設する構成のもの
の正面断面図である。
【図18】同じく底面図である。
【図19】内筒11を軸心に直交する方向に螺止可能と
した筒型防振部材Aであって、内筒11を片持ち支持し
た取付け用杆19を有するもので、螺子部19aを有す
るものの正面断面図である。
【図20】同じく螺子孔19cを穿設したステー部19
bを有するものの正面断面図である。
【図21】内筒11を軸心に直交する方向に螺止可能と
した筒型防振部材Aであって、内筒11を両持ち支持し
たブラケット20を有するもので螺子部20aを有する
ものの正面一部断面図である。
【図22】同じく螺子孔20cを有するものの正面一部
断面図である。
【図23】外筒13を内筒11の軸心に直交する方向に
螺止可能した筒型防振部材Aの実施例を示す図であっ
て、螺子杆21を垂設したものの側面図である。
【図24】同じく正面一部断面図である。
【図25】同じく螺子杆21の垂設位置を変更したもの
の正面図である。
【図26】図23乃至図24図示の筒型防振部材Aのエ
ンジン1への取付け構成を示す実施例であって、凹部1
aへの取付け構成を示す側面断面図である。
【図27】同じく正面断面図である。
【図28】同じくボルトピン22を使用して固定した場
合の正面断面図である。
【図29】同じくエンジン1の側面部への取付け構成を
示す正面断面図である。
【図30】同じくボルト15を用いての凹部1aへの取
付け構成を示す正面断面図である
【図31】外筒13を内筒11の軸心に直交する方向に
螺止可能した筒型防振部材Aの実施例を示す図であっ
て、ステー23を設けたものの側面図である。
【図32】同じく正面一部断面図である。
【図33】同じく、ステー24を設けたものの側面図で
ある。
【図34】同じく正面一部断面図である。
【図35】脚部25aを具備したステー25を設けたも
のの正面断面図である。
【図36】内筒11も外筒13も内筒11の軸心に直交
する方向に螺止可能とした構成の筒型防振部材Aの正面
断面図である。
【図37】被据付部材2側に支持脚部2bを設けてエン
ジン1を被据付部材2に鉛直方向に据え付ける実施例を
示す正面一部断面略図である。
【図38】ブラケット30を具備してエンジン1を被据
付部材2に鉛直方向に据え付ける実施例を示す正面一部
断面図である。
【図39】ブラケット30を具備するとともに、ブラケ
ット30を被据付部材2の一部の部材に取り付けてお
き、被据付部材2の完成によりエンジン1を防振支持す
る実施例を示す正面一部断面部である。
【図40】両端に螺子部34aを有するピン34にてブ
ラケット33に内筒11の両端を支持する構造を示す正
面断面図である。
【図41】片端に螺子部22aを有するボルトピン22
にてブラケット33に内筒11の両端を支持する構造を
示す正面断面図である。
【図42】エンジン1と被据付部材2との間に遮閉プレ
ート36を介設した場合においてブラケット30の外側
に内筒11を固定するボルト・ナット等が突出している
場合の遮閉プレート36におけるブラケット30配置部
分の平面図である。
【図43】同じく正面断面図である。
【図44】同じくブラケット30の外側面より内側に内
筒11を固定するボルト・ナット等が収容される場合の
遮閉プレート36におけるブラケット30配置部分の平
面図である。
【図45】同じく正面断面図である。
【図46】遮閉プレート36へのブラケット30の挿入
を容易とするためのブラケット30の一実施例を示す正
面断面図である。
【図47】同じく他の実施例を示す正面断面図である。
【図48】ブラケット30を被据付部材2に固定した状
態から遮閉プレート36より取り出しやすくするための
ブラケット30の一実施例を示す正面断面図である。
【図49】同じく他の実施例を示す正面断面図である。
【図50】同じく他の実施例を示す正面断面図である。
【図51】遮閉プレート36に対し挿入も抜き出しも容
易にするためのブラケット30の実施例を示す正面断面
図である。
【図52】筒型防振部材Aのエンジン1及び被据付部材
2に対しての取付け位置を示す実施例を示す正面略図で
あって、エンジン1下方で被据付部材2の上方にて取り
付ける場合の図である。
【図53】同じくエンジン1下方で被据付部材2の側面
図の内側にて取り付ける場合の図である。
【図54】同じくエンジン1の側面図にて取り付ける場
合の図である。
【図55】同じくエンジン1下方で被据付部材2の側面
部の外側にて取り付ける場合の図である。
【図56】図55図示の実施例における筒型防振部材A
の取付け部位の正面一部断面図である。
【図57】同じく他の実施例を示す正面一部断面図であ
る。
【図58】エンジン1下方に配置した筒型防振部材Aの
内筒11を被据付部材2の側面部に固定し、外筒13を
被据付部材2の側面部の外側に配置された脚部材29に
固定する実施例の正面一部断面図である。
【図59】エンジン1下方に配置した筒型防振部材Aの
内筒11を被据付部材2の側面部に固定し、外筒13を
被据付部材2の側面部の内側に配置された脚部材28に
固定する実施例の正面一部断面図である。
【図60】エンジン1下方に配置した筒型防振部材Aの
外筒13を被据付部材2の側面部に固定し、内筒11を
被据付部材2の側面部の外側に配置された脚部材29に
固定する実施例の正面一部断面図である。
【図61】同じく外筒13の被据付部材2の側面図への
固定構造を変更した実施例を示す正面一部断面図であ
る。
【図62】エンジン1下方に配置した筒型防振部材Aの
外筒13を被据付部材2の側面部に固定し、内筒11を
被据付部材2の側面部の内側に配置された脚部材28に
固定する実施例の正面一部断面図である。
【図63】エンジン1下方に配置した筒型防振部材Aの
外筒13を被据付部材2の側面部に固定し、内筒11を
被据付部材2の側面部の内側及び外側に配置された脚部
材28・29に固定する実施例の正面一部断面図であ
る。
【図64】エンジン1下方に配置したテーパー型防振部
材Bの外筒13を被据付部材2の側面部に据付け固定
し、内筒11を被据付部材2の側面部の外側に配置した
脚部材29に固定する実施例の正面一部断面図である。
【図65】エンジン1下方に配置したテーパー型防振部
材Bの外筒13を被据付部材2の側面部に据付け固定
し、内筒11を被据付部材2の側面部の内側に配置した
脚部材28に固定する実施例の正面一部断面図である。
【図66】エンジン1下方に配置したテーパー型防振部
材Bの外筒13を被据付部材2の側面部に嵌挿固定し、
内筒11を被据付部材2の側面部の外側に配置された脚
部材29に固定する実施例の正面一部断面図である。
【図67】エンジン1下方に配置したテーパー型防振部
材Bの外筒13を被据付部材2の側面部に嵌挿固定し、
内筒11を被据付部材2の側面部の内側に配置された脚
部材28に固定する実施例の正面一部断面図である。
【図68】エンジン1下方に配置したテーパー型防振部
材Bの内筒11を被据付部材2の側面部に固定し、外筒
13を被据付部材2の側面部の外側に配置した脚部材2
9に据付け固定する実施例の正面一部断面図である。
【図69】エンジン1下方に配置したテーパー型防振部
材Bの内筒11を被据付部材2の側面部に固定し、外筒
13を被据付部材2の側面部の内側に配置した脚部材2
8に据付け固定する実施例の正面一部断面図である。
【図70】エンジン1下方に配置したテーパー型防振部
材Bの内筒11を被据付部材2の側面部に固定し、外筒
13を被据付部材2の側面部の外側に配置した脚部材2
9に嵌挿固定する実施例の正面一部断面図である。
【図71】エンジン1下方に配置したテーパー型防振部
材Bの内筒11を被据付部材2の側面部に固定し、外筒
13を被据付部材2の側面部の内側に配置した脚部材2
8に嵌挿固定する実施例の正面一部断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 1a 凹部 2 被据付部材 3 防振部材 A 筒型防振部材 11 内筒 12 弾性部材 13 外筒 14 鍔部 28 (被据付部材2の側面部の内側に配置される)
脚部材 29 (被据付部材2の側面部の外側に配置される)
脚部材 30 ブラケット 36 遮閉プレート 36a 貫通孔 B テーパー型防振部材 40 内筒 41 弾性部材 42 外筒 42a フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇山 俊之 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 久保 孝之 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 小沢 信吾 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 小川 貢 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに一体的に付設された防振部材
    を被据付部材に取り付けることにより、該エンジンを該
    被据付部材に防振支持することを特徴とするエンジンの
    防振支持構造。
  2. 【請求項2】 エンジンの防振部材取付け面に形成され
    た凹部内に、その一部または全部が内包されるようにし
    て一体的に付設された防振部材を、被据付部材に取り付
    けることにより、該エンジンを該被据付部材に防振支持
    することを特徴とするエンジンの防振支持構造。
  3. 【請求項3】 略鉛直方向にクランク軸を支持し、略水
    平面内でピストンを往復動する状態のエンジンを被据付
    部材に防振支持する構造において、略水平面内において
    のバネ定数を小さくした防振部材を、その弾性変形を許
    容する状態にて支持するブラケットを設け、該ブラケッ
    トにて支持される該防振部材と、該ブラケットとのうち
    少なくとも一方を、エンジンまたは被据付部材に対して
    略鉛直方向に取付けるものとすることを特徴とするエン
    ジンの防振支持構造。
  4. 【請求項4】 略鉛直方向にクランク軸を支持し、略水
    平面内でピストンを往復動する状態のエンジンを、略水
    平面内においてのバネ定数を小さくした防振部材を介し
    て、被据付部材に防振支持する構造において、該防振部
    材を、該被据付部材の側面に配置することを特徴とする
    エンジンの防振支持構造。
  5. 【請求項5】 略鉛直方向にクランク軸を支持し、略水
    平面内でピストンを往復動する状態のエンジンを、略水
    平面内においてのバネ定数を小さくした防振部材を介し
    て、被据付部材に防振支持する構造において、該防振部
    材の弾性部分を少なくともバネ定数の小さな方向に予め
    圧縮変形させておくことを特徴とするエンジンの防振支
    持構造。
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