JP3744221B2 - 防振支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車用の防振支持装置、特にエンジン支持用として好適な防振支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車においてはエンジンと車体側部材との間に防振マウントを介装して、その防振マウントによりエンジンを防振支持するとともに、エンジンと車体との間で振動を遮断することが行われている。
【0003】
この防振マウントはエンジンシェイク,アイドル振動,こもり音の原因となる高周波振動を抑制する働きがあるが、この防振マウントだけでは十分でない場合、所定質量のダンパマスとこれを弾性支持する弾性部とを有するダイナミックダンパを付加して防振支持装置を構成し、これにより特に高周波の振動の低減を図ることが行われている。
【0004】
この防振支持装置として、内筒部材の外周面にゴム弾性体から成る弾性支持部を固着し、そしてその弾性支持部によって内筒部材とその外側の外筒部材とを互いに連結した形態の防振マウントを、取付ブラケットを兼ねた外筒部材において又は外筒部材とは別途の取付ブラケットにより車体側又はエンジン側に取り付けるとともに、その外筒部材又は取付ブラケットの外面にダイナミックダンパの金具を溶接接合したり、或いは外筒部材又は取付ブラケット外面にナットを溶接してそこにダイナミックダンパに設けた雄ねじ部をねじ込み、以ってかかるダイナミックダンパを装着するようにしたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの種従来の防振支持装置の場合、防振マウントを製造した後において、後付けでダイナミックダンパを取り付けるものであって、ダイナミックダンパを取り付けるための加工,手間がかかり、コストアップを招く問題の外、ダイナミックダンパが外筒部材又は取付ブラケットの外面に取り付くことによってそのダイナミックダンパが外筒部材又は取付ブラケットの外面側に所定の空間を占め且つ突出状態となって、エンジン周りのレイアウトの自由度を制約してしまうといった問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の発明の防振支持装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、内筒部材の外周面にゴム弾性体から成る弾性支持部を固着した形態をなし、支持体と被支持体との間に介装されて該被支持体を重量支持する防振マウントと、所定質量のダンパマス及び該ダンパマスを弾性支持する、ゴム弾性体から成る弾性部を備えたダイナミックダンパとを有し、それら防振マウントとダイナミックダンパとによって前記支持体と被支持体との間で振動遮断作用をなす防振支持装置において、前記ダイナミックダンパにおける弾性部を前記内筒部材の内周側空間において筒形状をなすように形成して、該弾性部の外周面を該内筒部材の内周面に一体に加硫接着して成り、前記防振マウントは、前記支持体若しくは被支持体への固定用のブラケットの軸部を前記内筒部材の軸方向一端側から該軸方向中間部にかけて該内筒部材内部に挿入させて片持支持状態に該ブラケットに組み付けられる形態のものとなして、前記ダイナミックダンパにおける弾性部を該軸部の挿入側とは反対の端部側において該内筒部材の内周面と該軸部とで形成される空間内に配置し、該弾性部に対して前記ダンパマスを固定してあることを特徴とする。
【0007】
請求項2のものは、請求項1に記載の防振支持装置において、前記ダンパマスの全体若しくは一部が前記筒状の弾性部の内周側空間に配置されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3のものは、請求項2に記載の防振支持装置において、前記ダンパマスの一部が前記弾性部の内周側空間に配置されて該弾性部に一体に加硫接着されており、他の一部が前記内筒部材に対して前記軸部の挿入側とは反対側の軸方向外側に位置していることを特徴とする。
【0009】
請求項4のものは、請求項3に記載の防振支持装置において、前記ダンパマスの前記軸方向外側に位置する部分が軸直角方向に延在し、前記防振マウントに直接又は間接に当接してダンパマスの軸方向の動きを規制するストッパを兼用していることを特徴とする。
【0010】
【作用及び発明の効果】
上記のように請求項1の防振支持装置は、ダイナミックダンパにおける弾性部を、内筒部材の内周側空間において筒形状をなすように形成してその外周面を内筒部材の内周面に一体に加硫接着するようになしたもので、この防振支持装置の場合、防振マウントの製造時に同時にダイナミックダンパにおける弾性部を防振マウントに一体化しておくことができる。
【0011】
これによりダイナミックダンパの組付けの手間を節減でき、ダイナミックダンパ組付けに起因するコストアップを抑制することができる。
またこのように内筒部材の内周側空間にダイナミックダンパの弾性部を配置することによって、本来デッドスペースとなっていた内筒部材の内周側空間を、ダイナミックダンパの取付空間として有効に活用することができる。
【0012】
この請求項1の防振支持装置は、上記防振マウントが、支持体若しくは被支持体への固定用のブラケットの軸部を内筒部材の内部且つ軸方向中間部まで挿入させて、そのブラケットに片持支持状態に組み付けられる形態のものであって、その軸部と内筒部材の内周面との間に形成される空間内に、ダイナミックダンパの弾性部を配置し、これにダンパマスを固定したものである。
【0013】
この片持支持状態でブラケットに組み付けられる防振マウントの場合、軸部の挿入側とは反対側の端部は自由端部となり、防振作用時においてその自由端部が比較的大きく振れる恐れが生ずる。
【0014】
しかるにこの請求項1の防振支持装置の場合、その自由端部側にダイナミックダンパが取り付くこととなるため、自由端部の振れを効果的に抑制することができる。
しかもそのダイナミックダンパの取付けに際して、自由端部側に生ずる内筒部材の内周側空間をダイナミックダンパの取付空間として効果的に活用することができる。
【0015】
この請求項1の防振支持装置において、ダンパマスの全体若しくは一部を筒状の弾性部の内周側空間に配置することができる(請求項2)。
このようにすれば、内筒部材の内周側空間を更に効率高く活用することができる。
【0016】
またダンパマスの一部を弾性部の内周側空間に配置する場合において、他の一部を内筒部材の軸方向外側、詳しくは上記軸部の挿入側とは反対側の軸方向外側に位置させることができる(請求項3)。
【0017】
このようにすれば、内筒部材の内周側の狭い空間による制約を受けないで、ダイナミックダンパにおけるダンパマスの質量を大きくとることができ、ダンパ機能を高めることができる。
【0018】
更にこの場合において、内筒部材の軸方向外側に位置するダンパマスの一部を軸直角方向に延在させ、その延在部分を防振マウントに直接又は間接に当接してダンパマスの軸方向の動きを抑制するストッパを兼用させることが可能となる(請求項4)。
【0019】
尚本発明において、上記防振マウントは外筒部材を有し、そして弾性支持部がその外筒部材と内筒部材とを相互に連結したものとなすことができる。
ここで外筒部材は完全な筒形状である場合の外、周方向の一部が開口形状となっていても良い。
【0020】
【実施例】
次に本発明を自動車のエンジン支持用の防振支持装置に適用した場合の実施例を参考例とともに図面に基づいて詳しく説明する。
図1はそのエンジン支持用の防振支持装置の一例を参考例として示したもので、同図中10は防振マウント(エンジンマウント)、12はその防振マウント10に付加されたダイナミックダンパである。
【0021】
防振マウント10は、金属製且つ円筒形状の内筒部材14と、同じく金属製且つ円筒形状の外筒部材16と、それら内筒部材14と外筒部材16との間に位置し、内筒部材14の外周面及び外筒部材16の内周面にそれぞれ一体に加硫接着されて内筒部材14及び外筒部材16を連結する、ゴム弾性体から成る弾性支持部18を有している。
【0022】
弾性支持部18は、図1(B)に示しているように互いに左右対称形状をなす一対の弾性支持脚部18A,18Bを備えている。
ここで図中右側の弾性支持脚部18Aは、全体的に図中右斜め下向きに若干傾斜した形状をなしており、また図中左側の弾性支持脚部18Bは、全体的に図中左斜め下向きに傾斜した形状をなしている。
【0023】
防振マウント10は、また、弾性支持部18の図中下側にバウンドストッパ部20を、また上側にリバウンドストッパ部22を備えており、それらバウンドストッパ部20,リバウンドストッパ部22と弾性支持部18との間に空所24,26を有している。
【0024】
ここでバウンドストッパ部20は外周面が円弧形状をなしており、その外周面が外筒部材16の内周面に一体に加硫接着されている。
またリバウンドストッパ部22も同様に外周面が円弧形状をなしており、その外周面が外筒部材16の内周面に一体に加硫接着されている。
【0025】
尚、バウンドストッパ部20は内周面の一部が円弧形状をなしており、またリバウンドストッパ部22は内周面が全体的に円弧形状をなしている。
【0026】
これらバウンドストッパ部20,リバウンドストッパ部22に対応して、上記弾性支持部18には、内筒部材14の外周面に沿って当接部28,30がそれぞれ上記弾性支持脚部18A,18Bと一体に加硫成形されている。
【0027】
図1(A)において、32は取付ブラケットであって、ボルト34及びナット36によりプレート38を介して内筒部材14を軸方向に挟み付ける状態に組み付けられている。
【0028】
防振マウント10は、図1に示す上下向きにおいてこの取付ブラケット32を介して内筒部材14が被支持体としてのエンジン側に固定され、また一方、外筒部材16が別の取付ブラケット40により支持体としての車体側に固定され、それら内筒部材14及び外筒部材16を連結する弾性支持部18によりエンジンを荷重支持するものとされている。
【0029】
上記ダイナミックダンパ12は全体としてブッシュ形状をなしている。詳しくは所定質量を有する肉厚の金属製且つ円筒形状のダンパマス42と、同じく円筒形状をなしダンパマス42を弾性支持する、ゴム弾性体から成る弾性部44とから成っている。
【0030】
弾性部44は内筒部材14の内周側空間に位置しており、その外周面全体が内筒部材14の内周面に一体に加硫接着されている。
ダンパマス42は、円筒形状をなす弾性部44の内周側空間に位置しており、その外周面が周方向全体に亘って弾性部44の内周面に一体に加硫接着されている。
【0031】
本例において、ダイナミックダンパ12は図1に示しているようにその全体が内筒部材14の内周側空間に収められており、そしてそのダンパマス42の中空内部を上記ボルト34が軸方向に挿通し、内筒部材14をエンジン側に固定するための上記取付ブラケット32をナット36とともに軸方向に締め付けている。
【0032】
上記のように本例の防振支持装置の場合、ダイナミックダンパ12全体が内筒部材14の内周側空間に収められ、且つ内筒部材14に一体に加硫接着されている。
従って本例の防振支持装置の場合、防振マウント10の製造時においてダイナミックダンパ12を同時に防振マウント10に付加状態とすることができ、防振マウント10の製造後においてダイナミックダンパ12を後付けで防振マウント10に組み付けることを必要としない。
従って本例の防振支持装置においては、ダイナミックダンパ12の組付けに起因するコストアップを抑制することができる。
【0033】
またダイナミックダンパ12全体が内筒部材14の内周側空間に配置・収容されていることから、本来デッドスペースとなるべき内筒部材14の内周側空間をダイナミックダンパ12の取付空間として有効に活用でき、従って防振支持装置全体の占めるスペースの効率を効果的に高めることができる。
【0034】
またダイナミックダンパ12が防振マウント10から突出した状態とならないことから、エンジン及び防振支持装置の周辺部材の配置の自由度が高まる利点も得られる。
【0035】
更に本例の防振支持装置の場合、内筒部材14の内周側空間に位置するダイナミックダンパ12のダンパマス42が内部中空の円筒形状をなしていることから、内筒部材14を取付ブラケット32に固定するためのボルト34をダンパマス42の中空内部を通じて通すことができ、内筒部材14の内周側空間にダイナミックダンパ12を配設したにも拘らず、ボルト34によって取付ブラケット32と内筒部材14とを支障なく固定することができる。
【0036】
図2は本発明の実施例を示している。
同図において46は防振マウント(エンジンマウント)であり、48はこれに付加されたダイナミックダンパである。
防振マウント46は、金属製且つ円筒形状の内筒部材50と、外筒部材を兼ねた金属製の取付ブラケット52と、内筒部材50及び取付ブラケット52間に配置された一対の中間板54と、その中間板54を介して内筒部材50と取付ブラケット52とを連結する弾性支持部56とを有している。
【0037】
ここで取付ブラケット52はその上部58が半円形状とされ、また下部60がほぼ垂直な立下り形状とされている。
この下部60は、その下端部に水平方向に延びる鍔状部62を有していてその鍔状部62に取付孔64が形成され、この取付孔64において取付ブラケット52が車体側に取付固定されるようになっている。
【0038】
上記中間板54は、取付ブラケット52における上部58に対応した曲率で湾曲する上端部の湾曲部66と、これから取付ブラケット52における下部60と平行に立ち下がる立下り部68と、その下端から水平方向内向き、即ち互いに接近する方向に水平に折れ曲がる曲げ部70とから成っている。
【0039】
一方上記弾性支持部56は、内筒部材50から延び出し中間板54に到る一対の弾性支持脚部56A,56Bと、中間板54及び取付ブラケット52を連結する連結部56C,56Dとを有している。
ここで連結部56C,56Dにはくり抜き部72が形成されている。
本例においても各弾性支持脚部56A,56Bは、それぞれ図中右斜め下向き,左斜め下向きにそれぞれ傾斜した形状をなしている。
【0040】
防振マウント46は、内筒部材50の下側位置と上側位置とにバウンドストッパ部74,リバウンドストッパ部76をそれぞれ備えている。
リバウンドストッパ部76はその外周面が取付ブラケット52の内周面に一体に加硫接着されており、またバウンドストッパ部74は中間板54に一体に加硫接着されている。
【0041】
77は車体側の取付面に着座させられる着座部であって、上記バウンドストッパ部74はこの着座部77と一体に加硫成形されている。
ここで着座部77はその着座面、即ち図中下面が取付ブラケット52の鍔状部62の下面と略同一平面をなすように形成されている。
【0042】
尚、本例において防振マウント46の外筒部材を成す取付ブラケット52は、周方向の所定部分に開口78を有する形態の概略筒形状に形成されている。
88,90はバウンドストッパ部74,リバウンドストッパ部76にそれぞれ当接する当接部であり、弾性支持脚部56A,56Bと一体に加硫成形されている。
【0043】
本例の防振マウント46は、図2(B)に示しているように取付ブラケット80の軸部82を内筒部材50の軸方向一端側から中間部にかけてその内部に挿入させる状態に取付ブラケット80に組み付けられるものとされている。
即ち片持支持状態で取付ブラケット80に対して組み付けられ、この取付ブラケット80を介して内筒部材50がエンジン側に固定されるものとされている。
【0044】
その組付けに際して軸部82を内筒部材50内部に容易に挿入(圧入)できるように、内筒部材50の軸方向一端側には拡径状のガイド部50Aが形成されている。
【0045】
上記ダイナミックダンパ48は、この軸部82の挿入側と反対の端部側において内筒部材50の内周側空間、即ち軸部82と内筒部材50の内周面とで形成される空間内部に配設されている。
即ちダイナミックダンパ48は、ゴム弾性体から成る円筒形状の弾性部84が内筒部材50の内周側空間に位置させられるとともに、その外周面が内筒部材50の内周面に一体に加硫接着されている。
またその弾性部84の内周側空間に金属製のダンパマス86が配置され、その外周面が弾性部84の内周面に一体に加硫接着されている。
【0046】
本例の防振支持装置の場合、防振マウント46がエンジン側の取付ブラケット80に対し片持支持状態に組み付けられることから、その取付ブラケット80の軸部82とは反対側の軸方向端部、詳しくは内筒部材50の軸部82とは反対側の端部が自由端部となり、防振作用時においてその自由端部が比較的大きく振れる恐れが生ずる。
【0047】
しかるに本例の防振支持装置の場合、その自由端部にダイナミックダンパ48が取り付けられていることから、その自由端部の振れをダイナミックダンパ48の作用により効果的に抑制することができる。
【0048】
しかもそのダイナミックダンパ48の取付けに際して、自由端部側に生ずる内筒部材50の内周側空間をダイナミックダンパ48の取付空間としているため、本来デッドスペースとなるべき空間を有効に活用することができる。
【0049】
またこの例の防振支持装置においてもダイナミックダンパ48が防振マウント46から大きく突出した状態とならないため、エンジン,防振支持装置周りの部材の配置の自由度が高い利点が得られる。
【0050】
図3は本発明の他の実施例を示している。
この例の防振支持装置は、ダイナミックダンパ92におけるダンパマス94を、円筒形状の弾性部84の内周側空間に位置する金属製且つ円柱形状の芯体86Aと、内筒部材50の軸方向外側、即ち軸部82とは反対側の軸方向外側に位置し、内筒部材50の軸直角方向に延在するプレート部材86Bとによって構成してある。
【0051】
ここでプレート部材86Bには貫通孔96が形成される一方、芯体86Aの側にはねじ軸部98が形成され、その貫通孔96を貫通したねじ軸部98にナット100がねじ込まれることによって、プレート部材86Bが芯体86Aに締結固定されている。
【0052】
本例において、ダンパマス94の一部を成す金属製のプレート部材86Bは、防振作用時において防振マウント46に当接することによってダイナミックダンパ92における軸方向の移動端を規制するストッパを成すものである。
尚他の点については図2に示す実施例と同様であるので符号のみを示して詳しい説明は省略する。
【0053】
本例の防振支持装置においては、内筒部材50の内周側の狭い空間による制約を受けないでダイナミックダンパ92におけるダンパマス94の質量を大きくとることができ、ダンパ機能を高めることができる。
【0054】
またダンパマス94の一部、詳しくはプレート部材86Bが軸方向の移動端を規制するストッパを兼用しているため、防振作用時においてダイナミックダンパ92が軸方向に過大に変形するのを防止することができる。
【0055】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明は上例以外の他の形態の防振マウントに対してダイナミックダンパを付加するに際して適用することが可能であるし、また弾性支持部の形状を変更し或いは取付けの向きを上下逆向きにすることによって内筒部材を車体側に、また外筒部材をエンジン側に固定するといったことも場合により可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例である防振支持装置を示す図である。
【図2】 本発明の実施例である防振支持装置を示す図である。
【図3】 本発明の他の実施例である防振支持装置を示す図である。
【符号の説明】
10,46 防振マウント
12,48,92 ダイナミックダンパ
14,50 内筒部材
18,56 弾性支持部
42,86,94 ダンパマス
44,84 弾性部
80 取付ブラケット
82 軸部
86A 芯体
86B プレート部材
Claims (4)
- 内筒部材の外周面にゴム弾性体から成る弾性支持部を固着した形態をなし、支持体と被支持体との間に介装されて該被支持体を重量支持する防振マウントと、所定質量のダンパマス及び該ダンパマスを弾性支持する、ゴム弾性体から成る弾性部を備えたダイナミックダンパとを有し、それら防振マウントとダイナミックダンパとによって前記支持体と被支持体との間で振動遮断作用をなす防振支持装置において、
前記ダイナミックダンパにおける弾性部を前記内筒部材の内周側空間において筒形状をなすように形成して、該弾性部の外周面を該内筒部材の内周面に一体に加硫接着して成り、
前記防振マウントは、前記支持体若しくは被支持体への固定用のブラケットの軸部を前記内筒部材の軸方向一端側から該軸方向中間部にかけて該内筒部材内部に挿入させて片持支持状態に該ブラケットに組み付けられる形態のものとなして、前記ダイナミックダンパにおける弾性部を該軸部の挿入側とは反対の端部側において該内筒部材の内周面と該軸部とで形成される空間内に配置し、該弾性部に対して前記ダンパマスを固定してあることを特徴とする防振支持装置。 - 請求項1に記載の防振支持装置において、前記ダンパマスの全体若しくは一部が前記筒状の弾性部の内周側空間に配置されていることを特徴とする防振支持装置。
- 請求項2に記載の防振支持装置において、前記ダンパマスの一部が前記弾性部の内周側空間に配置されて該弾性部に一体に加硫接着されており、他の一部が前記内筒部材に対して前記軸部の挿入側とは反対側の軸方向外側に位置していることを特徴とする防振支持装置。
- 請求項3に記載の防振支持装置において、前記ダンパマスの前記軸方向外側に位置する部分が軸直角方向に延在し、前記防振マウントに直接又は間接に当接してダンパマスの軸方向の動きを規制するストッパを兼用していることを特徴とする防振支持装置。
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