JPH11328771A - 信号記録位置サーチ方法およびテープ状記録媒体処理装置 - Google Patents

信号記録位置サーチ方法およびテープ状記録媒体処理装置

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JPH11328771A
JPH11328771A JP10130762A JP13076298A JPH11328771A JP H11328771 A JPH11328771 A JP H11328771A JP 10130762 A JP10130762 A JP 10130762A JP 13076298 A JP13076298 A JP 13076298A JP H11328771 A JPH11328771 A JP H11328771A
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tape
signal
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shaped recording
recorded
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Application number
JP10130762A
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English (en)
Inventor
Kazunori Ito
一記 伊藤
Yoji Watanabe
洋二 渡辺
Makoto Konno
良 今野
Masahiro Yoneyama
征宏 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正しく所望の信号が記録されたテープ位置をサ
ーチする。 【解決手段】ST3で所望のターゲットアドレスPtが
トラックの最初のNセグメント内であるときには、ST
10でテープ早送りや巻戻しを行ってトラックの先頭端
側にテープ位置を移動させる。アドレスPtがセグメン
ト内にないときにはST4で現在のアドレスPdを判別
する。ST6の条件を満たし、アドレスPdがアドレス
Ptに基づいて設定された所定範囲内であるときにはサ
ーチ完了とする。ST6で条件を満たさないときには、
ST7〜9によってテープ走行量を判別してテープ位置
を所定範囲内に移動させてサーチ終了とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は信号記録位置サー
チ方法およびテープ状記録媒体処理装置に関する。詳し
くは、サーチ開始前のテープ位置が所望の信号が記録さ
れた位置に基づいて設定された所定範囲内にないときに
は、テープ状記録媒体の走行量を判別しながらテープ位
置を所定範囲内に移動させてサーチを行うものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ装置等では、情報等を保存
しておくために、例えば1/4インチテープカートリッ
ジ(QIC:Quarter-Inch-Cartridge)が用いられてい
る。この1/4インチテープカートリッジ(以下「カー
トリッジ」という)のテープでは、複数トラックが設け
られて、データ信号がサーペンタイン方式で記録され
る。
【0003】このサーペンタイン方式では、例えば図1
0に示すように、テープ18のテープ中央から一方のテ
ープ側端側は偶数トラックでテープ巻初め箇所からテー
プ巻終わり箇所の方向に向かって進行し、他方の側端側
は奇数トラックとなり逆方向にテープ巻終わり箇所から
テープ巻初め箇所の方向に向かって進行するものとされ
て、トラック「0」,「1」,「2」・・・の順に渦巻
き状に信号が記録される。
【0004】このようにトラックが形成されたテープに
対して、信号の記録や記録された信号の再生を行う磁気
ヘッドは、トラックをトレースするためにトラックが並
んでいるテープの幅方向(テープ長手方向に対して直交
する方向)に移動できるように構成されている。
【0005】テープにデータ信号を記録する場合、デー
タ信号はセクタ単位で記録されると共に、所定数のセク
タ例えば32セクタが1セグメントとされる。このセグ
メントとセグメントとの間にはブランク領域が設けられ
ている。
【0006】テープに記録されたデータ信号を読み出す
場合、磁気ヘッドの位置を所望のデータ信号が記録され
た位置まで移動させるためにサーチ動作が行われる。こ
のサーチ動作では、テープを再生して磁気ヘッドから得
られた信号を用いてセグメントとセグメントとの間のブ
ランク領域を検出し、検出されたセグメント数でテープ
走行距離が判別される。
【0007】例えば磁気ヘッドから図11Aに示す信号
RSが出力されたとき、セグメントとセグメントとの間
のブランク領域に対応する無信号部分を検出して図11
Bに示すように無記録検出信号が生成される。ここで、
無記録検出信号NDでは、信号RSの信号レベルが所定
レベルよりも大きいときには信号レベルがハイレベル
「H」とされてセグメント領域を示すものとされる。ま
た、信号RSの信号レベルが所定レベルよりも小さいと
きには信号レベルがローレベル「L」とされてセグメン
ト間のブランク領域を示すものとされる。この無記録検
出信号NDに基づいて何セグメント分のテープ走行が行
われたかを判別することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気ヘッド
からの信号RSに基づいてセグメント間のブランク領域
を検出し、セグメント数を判別してテープ走行を行う場
合、図11Cに示すようにテープの欠陥等によって信号
RSの欠落を招くと、セグメント領域内であっても、こ
の信号RSの欠落した部分が検出されて図11Dに示す
ように無記録検出信号NDの信号レベルはローレベル
「L」とされてしまう。また、図11Eに示すように信
号RSの信号レベルが低下したときには、セグメント領
域であってもブランク領域と誤って判別されて、図11
Fに示すようにセグメント領域であっても無記録検出信
号NDの信号レベルはハイレベル「H」とならずローレ
ベル「L」の状態が保持されてしまう。このように、セ
グメント数を正しく求めることができないことから、セ
グメント数に基づいて所望の信号が記録されたテープ位
置をサーチする場合には、テープ位置を正しくサーチす
ることができない。
【0009】そこで、この発明では、テープを再生して
得られた信号の信号レベルに係らず正しく所望の信号が
記録されたテープ位置をサーチすることができるテープ
位置サーチ方法およびテープ状記録媒体処理装置を提供
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る信号記録
位置サーチ方法は、テープ状記録媒体のテープ長手方向
のトラックに記録された信号から所望の信号が記録され
たテープ状記録媒体のテープ位置をサーチする場合、サ
ーチ開始前のテープ位置が所望の信号が記録された位置
に基づいて設定された所定範囲内であるときにはサーチ
完了とし、サーチ開始前のテープ位置が所定範囲内にな
いときには、テープ状記録媒体の走行量を判別すること
でテープ位置を所定範囲内に移動させてサーチ終了とす
るものである。
【0011】また、テープ状記録媒体処理装置では、テ
ープ状記録媒体のテープ長手方向のトラックに記録され
た信号を再生する信号再生手段と、テープ状記録媒体を
駆動するテープ駆動手段と、テープ状記録媒体の走行量
を判別する走行量判別手段と、信号再生手段でテープ状
記録媒体を再生して得られた信号からテープ位置を判別
する位置判別手段と、テープ状記録媒体に記録された所
望の信号のテープ位置と位置判別手段で判別されたテー
プ位置と走行量判別手段によって判別された走行量に基
づいてテープ駆動手段を制御する制御手段を有し、制御
手段では、位置判別手段によって判別されたテープ位置
が所望の信号が記録されたテープ位置に基づいて設定さ
れた所定範囲内にないとき、テープ駆動手段を制御して
テープ状記録媒体を駆動すると共に走行量判別手段によ
って判別された走行量に基づいて所定範囲内でテープ位
置を停止させるものである。
【0012】この発明においては、テープ状記録媒体の
駆動を開始してから記録された信号を読み出すことがで
きるまでの時間と、所望の信号を読み出すことができな
いときにテープ状記録媒体に記録された信号の読み出し
を中止する時間と、所望の信号が記録されたテープ位置
に基づいて設定された所定範囲内に、サーチ動作開始時
のテープ位置がある場合にはサーチ完了とされる。ま
た、サーチ動作開始時のテープ位置が所定範囲内に無い
ときには、サーチ開始前のテープ位置から離れた側の所
定範囲の境界位置を目標としてテープ状記録媒体の走行
量を判別することによりテープ位置を所定範囲内に移動
させてサーチ動作が終了される。さらに、所望の信号が
記録されたテープ位置が、トラックの信号記録領域の開
始位置からテープ状記録媒体を駆動したときに記録され
た信号を読み出すことができる位置までの範囲内にある
ときには、テープ位置をトラックの先頭端側の位置に移
動させてサーチ動作が終了される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図面を用いて詳細に説明する。図1はカートリッジ
(1/4インチテープカートリッジ)の外観図、図2は
その構造図である。図1に示すように、カートリッジ1
0は耐久性を考慮したアルミニウム製のベース板12を
有し、ベース板12の上に後述の各種部品が取り付けら
れると共に、その上に透明なプラスチック製のケーシン
グ13が装着される。ケーシング13の前面の中央部に
は開口14が設けられ、その開口14から内部のベルト
キャプスタン15の外周の一部が臨んでいる。ケーシン
グ13の前面の側部にはヘッドアクセスドア16が開閉
自在に取り付けられる。また、ケーシング13には書き
込み禁止スイッチ17が取り付けられ、この書き込み禁
止スイッチ17の位置によってテープ18への書き込み
が禁止されるようになっている。
【0014】カートリッジ10は、図2に示すようにテ
ープ18が巻き取られる2つのテープハブ21,22と
カートリッジ10の前面両端部に設けられた2つのテー
プガイド23,24を有し、テープハブ21から出たテ
ープ18は一方のテープガイド23を回ってカートリッ
ジ10の前縁部を通り、もう一方のテープガイド24を
回って他方のテープハブ22に巻き取られる。
【0015】カートリッジ10の後面側の両側部にはベ
ルトガイドローラ25,26が設けられ、これらのベル
トガイドローラ25,26とベルトキャプスタン15を
巡らせて薄く弾力性のある輪状のフリクションベルト2
7(図2では一点鎖線で表示する)が張設される。ここ
で、図2に示すように、ベルトキャプスタン15から出
たフリクションベルト27は一方のテープハブ21に巻
かれたテープ18の表面に接触しながらベルトガイドロ
ーラ25に至り、ベルドガイドローラ26を出たフリク
ションベルト27はもう一方のテープハブ22に巻かれ
たテープ18の表面に接触しながらベルトキャプスタン
15に至るようになっている。
【0016】このカートリッジ10を使用してデータ信
号の記録や再生を行う場合、カートリッジ10のベルト
キャプスタン15には、駆動ローラ31が押圧される。
駆動ローラ31が回転駆動されるとベルトキャプスタン
15も回転し、それによってフリクションベルト27が
循環し、フリクションベルト27は接触しているテープ
18を走行させる。また、カートリッジ10のヘッドア
クセスドア16(図1参照)が開き、図2に示すよう
に、ヘッドアクセスドア16が開いた位置に信号記録手
段である磁気ヘッド32が進入してテープ18に接触す
る。なお、磁気ヘッド32は記録ヘッド32Wと再生ヘ
ッド32Rで構成されている。
【0017】カートリッジ10にはミラー33が設けら
れ、ミラー33がテープ18を挟んで光センサ34と対
向するようになっている。この光センサ34によって、
テープ18に穿設されたテープ巻初め箇所BOT、ヘッ
ド待機位置LP、テープ巻終わり警告位置EW、テープ
巻終わり箇所EOTを知らせるための複数の孔を検出す
ることで所要の情報が得られるようになされている。さ
らに、テープ種類を判別するための孔(図示せず)が設
けられる場合もある。
【0018】ここで、テープ18の走行駆動はベルトド
ライブ方式が用いられる。このベルトドライブ方式で
は、テープ18を走行させるためのフリクションベルト
27の張力がテープ18の広い範囲に分散されるためテ
ープ18の受ける負担が少なくなる。
【0019】次に、このカートリッジ10を用いてデー
タ信号の記録や再生を行うテープ状記録媒体処理装置の
構成を図3に示す。記録データ信号WDはデータ変復調
部41で例えばMFM(Modified Frequency Modulatio
n)方式で変調されて記録信号生成部42に供給される。
記録信号生成部42では、変調された記録データ信号W
Dに基づいて記録信号WSを生成する。この記録信号W
Sは記録アンプ部43で所定の信号レベルに増幅されて
磁気ヘッド32に供給される。ここで、磁気ヘッド32
は後述するヘッド駆動部52によってテープ18の所定
のトラック位置とされて、供給された記録信号WSに基
づいて記録が行われる。
【0020】磁気ヘッド32でテープ18を再生して得
られた再生信号RSは、再生アンプ部44を介して再生
信号処理部45に供給される。再生信号処理部45は、
ピーク検出回路やピークシフト補正回路等を有してお
り、ピーク検出回路で再生信号RSのピークを検出して
パルス信号を生成すると共に、ピーク位置の位置ずれが
生じているときにはピークシフト補正回路でピーク位置
が補正されて、時間軸の正しいパルス信号が生成され
る。このパルス信号はデータ変復調部41で復調されて
再生データ信号RDとして出力される。また、再生信号
処理部45からは例えばピークを検出して生成されたパ
ルス信号PDが制御手段であるマイクロコンピュータ
(以下「マイコン」という)50に供給される。
【0021】マイコン50には、テープ状記録媒体処理
装置の動作を切り換えるために操作される操作部51が
接続されており操作に応じて操作信号CTがマイコン5
0に供給される。マイコン50では、操作部51からの
操作信号CTに基づき、磁気ヘッド32のヘッド位置を
可変するためのヘッド駆動信号HDが生成されてヘッド
駆動部52に供給される。またテープ18を駆動するた
めのテープ駆動信号TDが生成されてテープ駆動部54
に供給される。さらに、制御信号CBが生成されてデー
タ変復調部41や記録信号生成部42および再生信号処
理部45に供給されて各部の動作が制御される。
【0022】位置可変手段であるヘッド駆動部52は、
ヘッド駆動信号HDに基づいて磁気ヘッド32をテープ
18の幅方向に移動させる。このヘッド駆動部52の構
成を図4に示す。ヘッド駆動部52では、ホルダベース
521にガイドピン522が立設され、そこにヘッドキ
ャリッジ523が摺動自在に取り付けられる。ヘッドキ
ャリッジ523の前端には磁気ヘッド32が支持されて
いる。
【0023】ホルダベース521にはリードスクリュウ
525が回動自在に支持され、ヘッドキャリッジ523
に固定されたねじ部材526がこのリードスクリュウ5
25に螺合している。また、リードスクリュウ525に
は同軸上に歯車527が固定され、この歯車527がホ
ルダベース521に支持されたステップモータ528の
駆動歯車529と噛み合っている。
【0024】従って、ヘッド駆動信号HDによってステ
ップモータ528が駆動されることによりリードスクリ
ュウ525が回転し、それによってリードスクリュウ5
25に螺合するねじ部材526を有するヘッドキャリッ
ジ523が上下に移動することで、磁気ヘッド32が移
動される。なお、磁気ヘッド32の移動方向側には磁気
ヘッド32の位置を制限するためのリミットスイッチ5
3が設けられており、磁気ヘッド32が移動してリミッ
トスイッチ53がオン状態とされたときにはリミット信
号LSがマイコン50に供給される。
【0025】テープ駆動部54は、テープ駆動信号TD
に基づいて駆動ローラ31を回転駆動するためのモータ
55の駆動信号MDが生成されてモータ55に供給され
る。このモータ55によって駆動ローラ31が回転駆動
されることによりテープ18のテープ走行が行われる。
また、モータ55からはモータの回転数に比例した周波
数信号FGが出力されて、テープ駆動部54を介してマ
イコン50に供給される。
【0026】また、マイコン50には光センサ34から
検出信号SSが供給されており、この検出信号SSに基
づいて後述するテープ18のテープ巻初め箇所BOTや
ヘッド待機位置LP、テープ巻終わり警告位置EW、テ
ープ巻終わり箇所EOTが判別される。
【0027】ここで、テープ18の構成を図5に示す。
テープ18には、テープ巻初め箇所BOT、ヘッド待機
位置LP、テープ巻終わり警告位置EW、テープ巻終わ
り箇所EOTを知らせるための複数の孔が予め穿設され
ている。このテープ18に穿設された孔を光センサを用
いて検出することにより所要の情報を得ることができる
ようになっている。なお、テープ種類を判別するための
孔が設けられているときには、この孔を利用してテープ
種類の判別も行われる。また、テープ18には複数のト
ラックが形成されて、サーペンタイン方式でデータ信号
が記録される。
【0028】テープ18に対して、信号の記録や記録さ
れた信号の再生を行う磁気ヘッド32は、テープ18に
形成されたトラックをトレースするためにトラックが並
んでいるテープ18の幅方向に移動できるように構成さ
れている。
【0029】マイコン50ではヘッド駆動部52および
テープ駆動部54を制御して、テープ巻初め箇所BOT
とヘッド待機位置LPとの間を、テープ18の一方の側
端部から他方の側端部へと順次再生する。ここで、テー
プ巻初め箇所BOTとヘッド待機位置LPとの間に記録
されている位置基準信号(以下「リファレンスバースト
信号」という)BSが再生されると、再生信号処理部4
5からパルス信号PDが供給されることから、パルス信
号PDが供給される磁気ヘッド32の位置を基準として
トラック位置の判別が行われて、ヘッド位置をテープ1
8に対して正しく設定することができる。また、信号は
信号記録領域、例えばトラックのヘッド待機位置LPと
テープ巻終わり警告位置EWとの間の領域に記録され
る。
【0030】ここで、テープ18に記録されたデータ信
号を読み出す場合、磁気ヘッドの位置を所望のデータ信
号が記録された位置まで移動させるためにサーチ動作が
行われる。このサーチ動作を図6に示すフローチャート
を用いて説明する。
【0031】図6において、ステップST1では、所望
の信号が記録された位置(以下「ターゲットアドレス」
という)Ptが現在のトラック上に位置するか否かが判
別される。ここで、ターゲットアドレスPtが現在のト
ラック上の位置にある場合にはステップST3に進む。
ターゲットアドレスPtが現在のトラック上の位置にな
い場合にはステップST2に進み、ヘッド駆動部52に
よって磁気ヘッド32がターゲットアドレスPtを有す
るトラックTtの位置に移動されてステップST3に進
む。
【0032】ステップST3では、ターゲットアドレス
Ptがトラックの最初のNセグメントの範囲内であるか
否かの判別が行われる。すなわち、BOT側から信号の
記録が行われるトラック「0」,「2」,「4」では、
ターゲットアドレスPtがBOT側からNセグメントの
範囲内であるか、EOT側から信号の記録が行われるト
ラック「1」,「3」,「5」では、ターゲットアドレ
スPtがEOT側からNセグメントの範囲内であるかが
判別される。ここで、Nセグメントは、モータ55を回
転させてテープ18を駆動したときに、記録された信号
を正しく読み出すことができるまでに要する時間に相当
するテープ走行距離を示しており、ターゲットアドレス
Ptがトラックの信号記録開始位置からNセグメントの
範囲内でないときにはステップST4に進み、Nセグメ
ントの範囲内であるときにはステップST10に進む。
【0033】ステップST4では、テープ走行を開始さ
せてテープに記録された信号を再生し、現在アドレスP
dの判別を行ってステップST5に進む。
【0034】ステップST5では、ステップST4で判
別された現在アドレスPdが、ターゲットアドレスPtを
有するトラックTt上の位置であるか否かの判別が行わ
れる。ここで、判別された現在アドレスPdがトラック
TtにあるときにはステップST6に進み、トラックTt
にないときには、磁気ヘッドが正しくトラックTtの位
置とされていないと判別されてサーチ動作が中止され
る。
【0035】ステップST5からステップST6に進む
と、ステップST6では現在アドレスPdが式(1)の
条件を満たすか否かの判別が行われる。 Pt−LN≧Pd≧Pt−LE ・・・(1) なお、式(1)において、「LN」はNセグメント分に
相当する距離(アドレス量)であり「LE」は信号の記
録や再生時に所望の信号が記録された位置を検出するこ
とができずエラーとなる距離(アドレス量)を示してい
る。例えば、図7に示すようにアドレスQ0の位置でテ
ープ18に記録されたアドレス情報の読み出しを開始し
た場合、アドレスQ0の位置から距離LNの位置である
アドレスQ1の位置でテープ18に記録されたアドレス
情報を読み出すことが可能となる。ここで、ターゲット
アドレスPtの位置が例えばアドレスQ0とアドレスQ1
との間に位置する場合には、ターゲットアドレスPtを
検出することができない。このため、アドレスQ0から
「LE」経過後のアドレスQ2でアドレスの読出を中止
して読出エラーとすることにより、アドレス情報の読み
出しが長時間無駄に行われてしまうことを防止できる。
【0036】このため、式(1)の条件を満たす場合、
すなわち現在アドレスPdが図8の斜線で示す領域AT
の内部の位置であるときには、その後にテープ再生を行
ったときに所望の信号が記録されたアドレスを速やかに
検出することができるのでサーチ完了とされる。また、
式(1)の条件を満たさない場合にはステップST7に
進む。
【0037】ステップST7では、現在アドレスPdが
式(1)で示される領域、すなわち図8の斜線で示す領
域ATよりも手前の位置であるか、先の位置であるかが
判別される。
【0038】ここで、例えば式(2)を満たすか否かの
判別を行い、式(2)の条件を満たすとき、すなわちタ
ーゲットアドレスPtの終了位置から距離「LE」を減
算した値よりも現在アドレスPdの値が小さく、現在ア
ドレスPdは領域ATよりも手前の位置であるときには
ステップST8に進む。また、式(2)の条件を満た
し、現在アドレスPdが領域ATよりも先の位置である
ときにはステップST9に進む。 Pt−LE>Pd ・・・(2)
【0039】ステップST8では、図8の矢印DAで示
すように、ターゲットアドレスPtからNセグメント分
の距離「LN」を減算して得られたアドレス位置NPA
を目標としてテープ位置の移動が行われる。ここで、テ
ープ位置の移動動作を図9に示す。
【0040】図9において、ステップST11では、タ
ーゲットアドレスPtからNセグメント分の距離「L
N」を減算したアドレス位置NPAと、現在アドレスP
dに基づいて目標走行距離LAが算出されてステップS
T12に進む。
【0041】ステップST12では、モータ55を回転
させてテープ送り動作(信号の記録方向にテープを走行
させる動作)を行うものとし、テープ位置の移動が行わ
れる。
【0042】次にステップST13ではテープ走行距離
が目標走行距離LAに達したか否かの判別が行われる。
ここでテープ走行距離の判別はモータ55から周波数信
号FGに基づいて行われる。
【0043】テープ走行距離が目標走行距離LAに達し
ていないときにはステップST13に戻り、目標走行距
離LAに達したときにはステップST14に進む。
【0044】ステップST14では、モータ55の回転
を停止されて、テープ送り動作が終了される。
【0045】ステップST9では、ステップST8と同
様にして、図8の矢印DBで示すように、ターゲットア
ドレスPtの終了位置から距離「LE」を減算したアド
レス位置NPBを目標として、アドレス位置NPBと現
在アドレスPdに基づいて目標走行距離LBが算出され
てテープ戻し動作(信号の記録方向とは逆方向にテープ
を走行させる動作)が行われる。テープ走行距離が目標
走行距離LBに達したときにはモータ55の回転が停止
されて、サーチ動作が終了される。
【0046】このように、現在アドレスPdがターゲッ
トアドレスPtに基づいて設定された領域ATの内部の
位置でないときには、磁気ヘッド32が領域ATの内部
の位置となるように、モータ55の回転数に基づいてテ
ープ走行距離を判別しながらテープ送り動作あるいはテ
ープ戻し動作が行われるので、その後にテープ再生を行
ったときに所望の信号が記録されたアドレスを速やかに
検出することができる。
【0047】また、現在アドレスPdが領域ATよりも
手前の位置であるときには、目標位置NPAに磁気ヘッ
ド32を移動させるようにテープ送り動作が行われると
共に、現在アドレスPdが領域ATよりも先の位置であ
るときには、目標位置NPBに磁気ヘッド32を移動さ
せるようにテープ戻し動作が行われる。このため、テー
プ送り動作中やテープ戻し動作中に滑りが生じても、テ
ープ位置を領域ATの範囲内とすることができる。
【0048】ステップST3で、ターゲットアドレスP
tがトラックの最初のNセグメントの範囲内であると判
別されてステップST10に進むと、ステップST10
ではテープ早送りあるいはテープ巻戻しが行われて、テ
ープ位置がターゲットアドレスPtを有するトラックの
先頭端側の位置に移動されてサーチ動作が速やかに終了
される。例えば信号記録領域がヘッド待機位置LPから
テープ巻終わり警告位置EWまでの領域とされていると
きに、BOT側からEOT側に信号の記録が行われるト
ラックでは、テープ位置がヘッド待機位置LPよりもテ
ープ先端側にテープ巻戻しによって移動されてサーチ動
作が速やかに終了される。また、EOT側からBOT側
に信号の記録が行われるトラックでは、テープ位置がテ
ープ巻終わり警告位置EWよりもテープ後端側にテープ
早送りによって移動されてサーチ動作が速やかに終了さ
れる。このとき、トラックの先頭端側の位置からテープ
再生を行うことにより、信号記録領域の最初から記録さ
れた信号の再生が行われて、所望の信号が記録されたア
ドレスを検出することができる。
【0049】このように、上述の実施の形態によれば、
テープ位置が領域ATの内部の位置となるように、モー
タ55の回転数に基づいてテープ走行距離を判別しなが
らテープ走行が行われるので、磁気ヘッド32から読み
出された信号RSの信号レベルに係らず所望のテープ位
置を正しくサーチすることができる。
【0050】
【発明の効果】この発明によれば、テープ状記録媒体の
走行量を判別しながらテープ位置を所定範囲内に移動さ
せてサーチが行われるので、テープ状記録媒体を再生し
て得られた信号の信号レベルに係らず正しく所望の信号
が記録されたテープ位置をサーチすることができる。
【0051】また、テープ状記録媒体の駆動を開始して
から記録された信号を読み出すことができるまでの時間
と、所望の信号を読み出すことができないときにテープ
状記録媒体に記録された信号の読み出しを中止する時間
と、所望の信号が記録されたテープ位置に基づいて設定
された所定範囲内にサーチ動作開始時のテープ位置が無
いときには、サーチ開始前のテープ位置から離れている
所定範囲の境界位置を目標としてテープ状記録媒体の走
行量を判別することでテープ位置を所定範囲内に移動さ
せてサーチ終了とされる。このため、テープ状記録媒体
の駆動中にすべりを生じても所定範囲内にテープ位置が
移動されて、正しくテープ位置をサーチすることができ
る。
【0052】さらに、所望の信号が記録されたテープ位
置がトラックの信号記録領域の開始位置からテープ状記
録媒体を駆動したときに記録された信号を読み出すこと
ができる位置までの範囲内にあるときには、テープ位置
をトラックの先頭端側の位置に移動させてサーチ終了と
されるので、簡単にテープ位置をサーチすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カートリッジの外観図である。
【図2】カートリッジの構造図である。
【図3】テープ状記録媒体処理装置の構成を示す図であ
る。
【図4】ヘッド駆動部の構成を示す図である。
【図5】テープの構成を示す図である。
【図6】サーチ動作を示すフローチャートである。
【図7】ターゲットアドレス読出動作を示す図である。
【図8】サーチ動作を示す図である。
【図9】テープ位置の移動動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図10】テープの信号記録状態を示す図である。
【図11】従来のサーチ動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
18 テープ 32 磁気ヘッド 41 データ変復調部 42 記録信号生成部 45 再生信号処理部 50 マイコン(マイクロコンピュータ) 51 操作部 52 ヘッド駆動部 53 リミットスイッチ 54 テープ駆動部 55 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米山 征宏 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状記録媒体のテープ長手方向のト
    ラックに記録された信号から所望の信号が記録された前
    記テープ状記録媒体のテープ位置をサーチする場合、 サーチ開始前のテープ位置が前記所望の信号が記録され
    た位置に基づいて設定された所定範囲内であるときには
    サーチ完了とし、サーチ開始前のテープ位置が前記所定
    範囲内にないときには、前記テープ状記録媒体の走行量
    を判別することでテープ位置を前記所定範囲内に移動さ
    せてサーチ終了とすることを特徴とする信号記録位置サ
    ーチ方法。
  2. 【請求項2】 前記所定範囲は、前記テープ状記録媒体
    の駆動を開始してから記録された信号を読み出すことが
    できるまでの時間と、前記所望の信号を読み出すことが
    できないときに前記テープ状記録媒体に記録された信号
    の読み出しを中止する時間に基づいて設定することを特
    徴とする請求項1記載の信号記録位置サーチ方法。
  3. 【請求項3】 前記サーチ開始前のテープ位置が前記所
    定範囲内にないときには、前記サーチ開始前のテープ位
    置から離れている前記所定範囲を示す境界位置を目標と
    して前記テープ状記録媒体の走行量を判別することを特
    徴とする請求項1記載の信号記録位置サーチ方法。
  4. 【請求項4】 前記所望の信号が記録された前記テープ
    状記録媒体のテープ位置が、前記トラックの信号記録領
    域の開始位置から前記テープ状記録媒体を駆動したとき
    に記録された信号を読み出すことができる位置までの範
    囲内にあるときには、テープ位置を前記トラックの先頭
    端側の位置に移動させてサーチ終了とすることを特徴と
    する請求項1記載の信号記録位置サーチ方法。
  5. 【請求項5】 テープ状記録媒体のテープ長手方向のト
    ラックに記録された信号を再生する信号再生手段と、 前記テープ状記録媒体を駆動するテープ駆動手段と、 前記テープ状記録媒体の走行量を判別する走行量判別手
    段と、 前記信号再生手段で前記テープ状記録媒体を再生して得
    られた信号からテープ位置を判別する位置判別手段と、 前記テープ状記録媒体に記録された所望の信号のテープ
    位置と前記位置判別手段で判別されたテープ位置と前記
    走行量判別手段によって判別された走行量に基づいて前
    記テープ駆動手段を制御する制御手段を有し、 前記制御手段では、前記位置判別手段によって判別され
    たテープ位置が前記所望の信号が記録されたテープ位置
    に基づいて設定された所定範囲内にないとき、前記テー
    プ駆動手段を制御して前記テープ状記録媒体を駆動する
    と共に前記走行量判別手段によって判別された走行量に
    基づいて前記所定範囲内でテープ位置を停止させること
    を特徴とするテープ状記録媒体処理装置。
  6. 【請求項6】 前記所定範囲は、前記テープ駆動手段に
    よって前記テープ状記録媒体の駆動を開始してから記録
    された信号を読み出すことができるまでの時間と、前記
    信号再生手段で所望の信号を読み出すことができないと
    きに前記テープ駆動手段によるテープ状記録媒体の駆動
    を停止して前記テープ状記録媒体に記録された信号の読
    み出しを中止する時間に基づいて設定することを特徴と
    する請求項5記載のテープ状記録媒体処理装置。
  7. 【請求項7】 前記位置判別手段によって判別されたテ
    ープ位置が前記所望の信号が記録されたテープ位置に基
    づいて設定された所定範囲内にないときには、前記位置
    判別手段によって判別されたテープ位置から離れている
    前記所定範囲を示す境界位置を目標として、前記テープ
    駆動手段を制御して前記テープ状記録媒体を駆動するこ
    とを特徴とする請求項5記載のテープ状記録媒体処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記所望の信号が記録された前記テープ
    状記録媒体のテープ位置が、前記トラックの信号記録領
    域の開始位置から前記テープ駆動手段によって前記テー
    プ状記録媒体を駆動したときに記録された信号を読み出
    すことができる位置までの範囲内にあるときには、前記
    テープ駆動手段によってテープ位置を前記トラックの先
    頭端側の位置とすることを特徴とする請求項5記載のテ
    ープ状記録媒体処理装置。
JP10130762A 1998-05-13 1998-05-13 信号記録位置サーチ方法およびテープ状記録媒体処理装置 Pending JPH11328771A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022195985A1 (ja) * 2021-03-18 2022-09-22 富士フイルム株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
WO2022195983A1 (ja) * 2021-03-18 2022-09-22 富士フイルム株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

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WO2022195985A1 (ja) * 2021-03-18 2022-09-22 富士フイルム株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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