JP2001110110A - データ記録再生装置及びデータ記録再生方法 - Google Patents

データ記録再生装置及びデータ記録再生方法

Info

Publication number
JP2001110110A
JP2001110110A JP28311599A JP28311599A JP2001110110A JP 2001110110 A JP2001110110 A JP 2001110110A JP 28311599 A JP28311599 A JP 28311599A JP 28311599 A JP28311599 A JP 28311599A JP 2001110110 A JP2001110110 A JP 2001110110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
recording medium
magnetic recording
shaped magnetic
tape cassette
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28311599A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Yano
肇 矢野
Hiroaki Oishi
宏明 大石
Toyomi Fujino
豊美 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP28311599A priority Critical patent/JP2001110110A/ja
Publication of JP2001110110A publication Critical patent/JP2001110110A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ状磁気記録媒体の装置からの取り出し
時間を短縮することを可能にする。 【解決手段】 テープ状磁気記録媒の両端がリールハブ
に取り付けられたテープカセットが装填部へ装填され、
テープ状磁気記録媒体の記録又は再生をする記録再生手
段と、テープ状磁気記録媒体を走行させるテープ走行駆
動手段と、テープ状磁気記録媒体の長手方向の記録位置
を検出する検出手段と、テープカセットを装填部から取
り出す際の記録位置が、テープ状磁気記録媒体の先端部
又は後端部のどちらに近いかを判定し、判定結果に基づ
き、テープ走行手段を駆動制御して、より近い方へテー
プ状磁気記録媒体を走行駆動させ上記テープカセットを
取り出す制御手段とを備えることで実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ状磁気記録
媒体へデータを記録再生するデータ記録再生装置及びデ
ータ記録再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】データの記録又は再生を行うデータ記録
再生装置には、テープ状磁気記録媒体の両端をそれぞれ
テープカセットの2つのリールハブに取り付け、テープ
カセットを装置に装填し記録再生を行うものがある。
【0003】このようなテープカセットでは、そのテー
プ状磁気記録媒体が完全に両端部のどちらかへ達してい
ないと、磁気記録部が露出する構造をしている。
【0004】したがって、上述したデータ記録再生装置
及びデータ記録再生方法は、所望の動作終了後、テープ
カセットを取り出す際に、テープ状磁気記録媒体が完全
に両端部のどちらかへ達していないと、取り出し動作時
に磁気記録部を傷つけ、記録されていた情報が消失た
り、磁気記録部へゴミ等が付着し易く、再生時にノイズ
を拾ったりするといった問題がある。
【0005】そこで、テープカセットを用いるデータ記
録再生装置及びデータ記録再生方法では、テープカセッ
トを装填部から取り出す際、使用者による取り出し命令
を受け取った後、必ず巻き戻し動作を実行してから、テ
ープカセットの取り出しを行うことが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たデータ記録再生装置及びデータ記録再生方法は、テー
プカセットを装填部から取り出す度に、巻き戻しの時間
が必要となり、さらに、データの記録又は再生を行うた
めには、データの記録又は再生を開始する前に、テープ
状磁気記録媒体を装填部へ装填し、テープカセットを取
り出す際に巻き戻される前の記録又は再生終了地点まで
テープ状磁気記録媒体を送る必要がある。したがって、
上述した巻き戻し時間又は早送り時間は、使用者にとっ
て所望の動作までの待ち時間となるため使用感の低下を
もたらすことになる。
【0007】この待ち時間を解消する対策として、二次
記録媒体を併用し、テープ状磁気記録媒体の巻き戻し又
は早送り動作中の待ち時間にデータの補完をすることが
提案されているが、待ち時間が多いと二次記録媒体の記
憶容量の増大に繋がり、装置の作製費用が嵩むことにな
る。
【0008】また、待ち時間を解消するためには、テー
プ状磁気記録媒体の巻き戻し又は早送り動作を高速化す
ることも考えられるが、高速化に伴いテープ状磁気記録
媒体のダメージの発生や、用いるモータの高性能化によ
る高価格化及び大型化を招くことになる。
【0009】そこで本発明は上述したような問題を解決
するために案出されたものであり、装填部からテープカ
セットを取り出す際、テープ状磁気記録媒体の早送り又
は巻き戻し動作を行ってから取り出しをすることで、テ
ープカセットの取り出し動作及び取り出し後の状態に伴
うテープ劣化を抑えると共にテープカセットの装置から
の取り出し時間を短縮することのできるデータ記録再生
装置及びデータ記録再生方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るデータ記録再生装置は、テープ状磁
気記録媒の両端がリールハブに取り付けられたテープカ
セットが装填部へ装填され、テープ状磁気記録媒体の記
録又は再生をする記録再生手段と、テープ状磁気記録媒
体を走行させるテープ走行駆動手段と、テープ状磁気記
録媒体の長手方向の記録位置を検出する検出手段と、テ
ープカセットを装填部から取り出す際の記録位置が、テ
ープ状磁気記録媒体の先端部又は後端部のどちらに近い
かを判定し、判定結果に基づき、テープ走行手段を駆動
制御して、より近い方へテープ状磁気記録媒体を走行駆
動させ上記テープカセットを装填部から取り出す制御手
段とを備えることを特徴とする。
【0011】以上のように構成された本発明に係るデー
タ記録再生装置は、記録再生手段と、テープ走行駆動手
段と、検出手段と、制御手段とによって、テープ状磁気
記録媒体の先端部、後端部のどちらかに早送り又は巻き
戻しをし、テープカセットをデータ記録再生装置から取
り出す。
【0012】また、上述の目的を達成するために、本発
明に係るデータ記録再生方法は、テープカセットのリー
ルハブに両端が取り付けられたテープ状磁気記録媒体の
長手方向の記録位置を検出し、テープカセットを装填部
から取り出す際の、テープ状磁気記録媒体の長手方向の
記録位置がテープ状磁気記録媒体の先端部又は後端部の
どちらに近いかを判定し、判定結果に基づいて、より近
い方へテープ状磁気記録媒体を走行駆動させてからテー
プカセットを装填部から取り出すことを特徴とする。
【0013】以上のように構成された本発明に係るデー
タ記録再生方法は、テープ状磁気記録媒体の長手方向の
記録位置を検出し、検出結果に基づいて、テープ状磁気
記録媒体をその先端部又は後端部へ走行駆動させてから
テープカセットを装填部から取り出すための制御をす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るデータ記録再
生装置及びデータ記録再生方法の実施の形態を図面を参
照にして詳細に説明する。
【0015】なお、本発明のデータ記録再生装置の実施
の形態として、テープ状磁気記録媒体を備えたテープカ
セットを装填部へ装填することで、デジタルデータの記
録又は再生を行うDAT(Digital Audio
Taperecoder)を用いた場合の説明をす
る。
【0016】図1に、データ記録再生装置の回路構成の
一例を説明するブロック図を示す。
【0017】データ記録再生装置1は、DATのデータ
記録再生装置の概略図である。データ記録再生装置1
は、テープ走行系の駆動機構及び駆動させるための回路
を有するテープ走行部2と、テープ走行部2の制御をす
る制御部3と、音声信号やサブコード信号等の信号処理
を行う信号処理部4と、テープ走行部2、制御部3、信
号処理部4等のシステム全般を統括的に制御するメイン
CPU25とからなる。
【0018】まず、テープ走行部2について説明する。
ここで用いる、テープ状磁気録媒体5は、データを記録
する磁気記録部とその両端に磁気記録のできない透明な
リーダーテープが接着され構成されている。上述したテ
ープ状磁気録媒体5は、テープカセット6内のリールハ
ブ7、7’に、その端部、この場合リーダーテープがそ
れぞれ固定されると共にリールハブ7、7’に巻装され
た状態でテープカセット6内に収納されている。
【0019】テープカセット検出センサ9は、リール台
8、8’を備える図示しない装填部へ、使用者がテープ
カセット6を装填する際に、テープカセット6を検出す
る。そして、テープカセット検出センサ9は、検出情報
を後述する制御部3のメカCPU(Central P
rocessing Unit)18へと伝え、メカC
PU18は、装填部駆動モータ10を、装填部のリール
台8、8’の各々の係合部がテープカセット6のリール
ハブ7、7’とそれぞれ係合するように駆動制御し、装
填部への装填を行う。
【0020】テープカセット6が装填部へ装填される
と、メカCPU18は、テープ状磁気記録媒体5に記録
された位置情報を読み出すために再生動作を開始する。
【0021】上述した位置情報は、サブコードの一つで
あるTOC(Table of Contents)情
報としてテープカセット6の取り出し時にテープ状磁気
記録媒体5の先端部近傍又は後端部近傍へ書き込まれ
る。
【0022】リール台8、8’の円盤部側面には、反射
率の異なる2種類の反射板が交互に取り付けられてい
る。これは、後述するリール台8、8’の回転速度を計
測するためのものである。なお、リール台8、8’のう
ちリール台8は供給側リール台、所謂Sリール台、リー
ル台8’は巻き取り側リール台、所謂Tリール台であ
る。
【0023】センサ11、11’は光センサであり、上
述したリール台8、8’の反射板に対向する位置にそれ
ぞれ設けられている。このセンサ11、11’は、光を
リール台8、8’の反射板に照射し、リール台8、8’
の回転速度に応じた周波数信号を発生させ、それを検出
し、制御部3のリールCPU26へと送出する。
【0024】また、テープカセット6のローディング時
には、上記したようにテープカセット6のリールハブ
7、7’がリール台8、8’に係合すると共に、テープ
カセット6の全面を閉塞している蓋体が開かれて露出し
たテープ状磁気記録媒体5が傾斜ポスト、ローラガイ
ド、固定ガイド等のポスト及び各種ガイド12によって
機内に引き出され、テープパスが規定されるようになっ
ている。
【0025】円筒形の回転ヘッドドラム13には、その
側面に2つの磁気ヘッド13aが対向するように備わ
り、回転軸は所定の傾きがつけられている。テープ状磁
気記録媒体5は、回転ヘッドドラム13へ螺旋状に巻き
付き、トレースされる。そして、回転ヘッドドラム13
の回転速度に関する情報は、サーボ制御用に設けられた
センサ14によって検出され、後述する制御部3のメカ
CPU18に送出される。
【0026】キャプスタン15は、テープ状磁気記録媒
体5をキャプスタン15の中心に備えられたキャプスタ
ン軸15aとピンチローラ16とで挟みながら走行させ
る。キャプスタン15の回転方向に関する情報は、キャ
プスタン15に対向するように設けられたセンサ17で
検出され、制御部3のメカCPU18に送出される。
【0027】続いて制御部3について説明する。
【0028】メカCPU18は、テープ走行部2の機械
部分の制御を行うCPUである。メカCPU18は、セ
ンサ14からの信号を受け、これをデジタル的に処理し
てドラムサーボ回路19を介し、回転ヘッドドラム13
にフィードバックする所謂ディジタルサーボ制御を行っ
たり、同様にセンサ17からの信号に基づきキャプスタ
ンサーボ回路20に制御信号を送出してテープ状磁気記
録媒体5の送り速度の制御を行うために設けられてい
る。
【0029】また、メカCPU18は、この他にテープ
状磁気記録媒体5の先端部又は/及び後端部を検出する
先端部センサ21、後端部センサ22による検出結果に
応じて、テープ状磁気記録媒体5の先端部又は後端部で
早送り又は巻き戻しを停止させたり、テープカセット6
に関する情報(トラック幅検出、ソフトテープ検出等)
を得たり、カセットローディング時におけるカセットテ
ーブルの移動等の駆動メカニズムの制御を司っている。
そして、メカCPU18は、アドレスバス23、データ
バス24を介してシステム全般の制御を司るメインCP
U25との情報のやり取りを行い、テープ走行を駆動制
御する。
【0030】なお、先端部センサ21及び後端部センサ
22は、光センサであり、テープ状磁気記録媒体5へ照
射した光の透過光を検出する。リーダーテープは透明で
あるから光は透過しセンサは作動し、磁気記録部はほと
んと光を透過しないのでセンサは作動しない。
【0031】リールCPU26は、センサ11、11’
からのリール台8、8’の回転速度に関する信号やメカ
CPU18からのキャプスタン15の回転方向に関する
信号が入力され、これらの信号やメカCPU18若しく
はメインCPU25からの制御信号に応じて現在のテー
プ速度やリールトルクに関する信号を出力し、リールサ
ーボ用の信号としたり、あるいは、各リールのテープ巻
き取り量やテープ走行量やテープ残量時間等を算出した
り、リール台の回転制御上の種々な役割を担っている。
【0032】リールサーボ回路27は、リールCPU2
6からのテープ速度に関するエラー信号やリールトルク
に関する信号を受けて早送り、巻き戻し時のリール台
8、8’のテープ速度やトルク制御を行ったり、テンシ
ョンセンサ28からのテープテンションの強弱に関する
信号に応じてリール台8又はリール台8’の制御を行う
ために設けられている。
【0033】次に信号処理部4について、始めに、記録
時における信号処理の流れを説明する。
【0034】オーディオ入力端子29から入力されたア
ナログ信号は、図示しないローパスフィルタを介してA
/D(Analog to Digital)変換器3
0によりデジタル信号に変換される。
【0035】ECC(Error−Correctin
g Code)用LSI(Large Scale I
ntegration)31は、誤り訂正回路やA/D
インターフェース等を有している。そしてA/D変換器
30からのディジタルデータは、ECC用LSI31の
A/Dインターフェースとデータバス32を介してRA
M(Random Access Memory) 33
に書き込まれる。その後、ECC用LSI31の誤り訂
正符号発生回路にRAM33に書き込まれたデータが読
み出され、このデータに関する誤り訂正パリティが生成
され、このパリティもRAM33に書き込まれる。
【0036】デジタル信号処理LSI34は、8−10
変換用の変復調回路やATF(Automatic T
rack Following)信号処理回路、サブコ
ード関係のインターフェース回路等を有すると共に、上
述したRAM33へのデータの書き込みに際してインタ
ーリーブをかけるアドレスコントロール信号発生回路を
有している。そして、この回路においてPCM(Pul
se Code Modulation)信号に所定の
同期信号、アドレス信号、TOC情報を含むサブコード
信号等が付加される。なお、これらのECC用LSI3
1及びデジタル信号処理LSI34は、メインCPU2
5により制御されるようになっている。
【0037】記録再生回路35は、デジタル信号処理L
SI34において変調された信号を記録アンプ及び回転
ヘッドドラム13の図示しないロータリートランスを介
して磁気ヘッド13aへ送り、テープ状磁気記録媒体5
へ記録する。この時、メカCPU18からドラムサーボ
回路19に送出される制御信号により、回転ヘッドドラ
ム13の回転数が所定の値に制御され、キャプスタンサ
ーボ回路20により一定にテープ送り動作が行われる。
【0038】続いて、信号処理部4について、再生時に
おける信号処理の流れについて説明する。
【0039】再生時には、磁気ヘッド13aが記録トラ
ック上を正確にトレースすることが必要であり、このた
めATFサーボ回路36が設けられている。このATF
サーボ回路36に記録再生回路35のRF(Radio
Frequency)アンプからのRF信号が入力さ
れると、ATFサーボ回路36は、パイロット信号をも
とにトラッキングエラー信号を作り出してキャプスタン
サーボ回路20にフィードバックするので、磁気ヘッド
13aが記録トラックを正しくトレースするようにな
る。
【0040】ATFサーボ36によって正確に読み出さ
れた信号は、図示しないコンパレータによりデジタル化
された後デジタル信号処理LSI34の復調部において
8ビットデータに戻されRAM33に書き込まれる。そ
してRAM33に書き込まれたデータはECC用LSI
31の誤り検出及び訂正回路のチェックを受けて、その
結果は再びRAM33に書き込まれる。
【0041】その後データは、インターリーブを解かれ
ると共に平均値補間がなされ、PCMデータはECC用
LSI31のD/A(Digital to Anal
og)インターフェースを介してD/A変換器37に送
られてアナログ信号に変換され、図示しないローパスフ
ィルタを介してオーディオ出力端子38に出力される。
【0042】テープ走行部2、制御部3、信号処理部4
等のシステム全般を統括的に制御するメインCPU25
は、例えば、センサ11、11’及びリールCPU26
によって検出されたリール台8、8’の回転速度に応じ
た周波数信号に基づいて、現在位置がテープ状磁気記録
媒体5の先端部及び後端部のどちらに近いのかを判定
し、それに応じてメカCPU18を駆動制御する。ま
た、テープカセット6を装填した後、検出したTOC情
報に基づいて、メカCPU18を駆動制御し、テープ状
磁気記録媒体5を所定の位置まで早送り又は巻き戻しす
る。
【0043】次に、図2に、テープカセット6を本発明
のデータ記録再生装置へ取り付ける際の動作を説明する
フローチャートを示す。
【0044】まず、ステップS1で、使用者は、テープ
カセット6をデータ記録再生装置1の装填部へ装填す
る。
【0045】続いて、ステップS2で、装填されたテー
プカセット6のテープ状磁気記録媒体5が再生され、デ
ジタル信号処理LSI34により、TOC情報が検出さ
れ、メインCPU25へ送出される。
【0046】ステップS3で、検出されたTOC情報に
応じて、メインCPU25は、メカCPU18を制御
し、所定の位置までテープ状磁気記録媒体5の早送り又
は巻き戻しの制御をする。
【0047】これにより、テープ状磁気記録媒体5は、
テープカセット6の取り出し直前の状態となり、使用者
は、記録命令又は再生命令を入力することで、記録又は
再生終了時の状態から引き続き動作を開始できる。
【0048】図3に、本発明のデータ記録再生装置1へ
テープカセット6の取り出し命令をする際の動作を説明
するフローチャートを示す。
【0049】ステップS11で使用者が、データ記録再
生装置1へテープカセット6の取り出し命令を入力する
と、センサ11、11’は、リール台8、8’の周波数
信号を検出し、リールCPU26へと送出する。
【0050】ステップS12で、リールCPU26は、
リール台8、8’のそれぞれの周波数信号を回転周期に
変換し、メインCPU25へと送出する。そして、メイ
ンCPU25は、送出された回転周期とメカCPU18
からのテープ送り速度の情報によって、リールハブ7、
7’に巻装されているテープ状磁気記録媒体5のそれぞ
れの巻装方向の厚さ、つまり巻装されたテープ状磁気記
録媒体5を円とするならば、その半径を算出し、比較を
する。さらにメインCPU25は、比較結果に基づき、
テープ状磁気記録媒体5を早送りするか、巻き戻しする
かの判定をし、その旨をメカCPU18へと伝える。
【0051】例えば、テープ状磁気記録媒体5のテープ
送り速度をvとすると、vは一定に保たれていることか
ら、リールハブ7、7’に巻装されているテープ状磁気
記録媒体5は、等速円運動をしているといえる。
【0052】よって、リールハブ7、7’に巻装されて
いるテープ状磁気記録媒体5のそれぞれの巻装方向の厚
さをそれぞれrs、rtとすると、vs=rsωs、vt=r
tωtと表せる。ωは、角速度であり1秒間に進む角度
(ラジアン)である。リールハブ7、7’の回転周期を
それぞれTs、Ttとすると角速度ωはωs=2π/Ts
ωt=2π/Ttとなり、テープ送り速度はvs=rs・2
π/Ts、vt=rt・2π/Ttと表せ、速度が一定であ
ることからrs/Ts=rt/Ttとなり、巻装方向の厚さ
rと回転周期Tとは比例関係であることが分かる。
【0053】したがって、回転周期Tの大小が分かれ
ば、巻装方向の厚さrの大小も分かり、テープ状磁気記
録媒体5の長手方向の記録位置がその先端部又は後端部
のどちらに近いのかが判定できる。
【0054】Ts>Ttならばrs>rtとなり、供給側の
リールハブ7、つまりリール台8にテープ状磁気記録媒
体5がより多く巻装されているので、テープ状磁気記録
媒体5の長手方向の記録位置は先端部に近いことが分か
る。よって、テープ状磁気記媒体5は、先端部まで巻き
戻される。
【0055】Ts=Ttならば、テープ状磁気記録媒体5
の長手方向の記録位置は、ちょうど中間点であることが
分かる。この場合は、テープ状磁気記媒体5を先端部、
後端部のどちらへ送ってもよい。
【0056】Ts<Ttならばrs<rtとなり、巻き取り
側のリールハブ7’、つまりリール台8’にテープ状磁
気記録媒体5がより多く巻装されているので、テープ状
磁気記録媒体5の長手方向の記録位置は後端部に近いこ
とが分かる。よって、テープ状磁気記媒体5は、後端部
まで早送りされる。
【0057】また、回転周期Tと周波数信号fとは互い
に逆数関係であるので、周波数信号fを検出することで
停止位置の情報は得られることになる。
【0058】ステップS13で、ステップS12の判定
に応じて、テープ状磁気記録媒体5の早送り又は巻き戻
し動作が行われる。
【0059】ステップS14で、ステップS13で早送
り又は巻き戻しされたテープ状磁気記録媒体5が先端部
又は後端部に達すると透明なリーダーテープに照射した
光を先端部センサ21又は後端部センサ22が検出し、
その旨をメカCPU18へ送出し、メカCPU18は、
早送り又は巻き戻し動作を停止させる。
【0060】ステップS15で、メインCPU25は、
早送り又は巻き戻し動作終了後、メカCPU18を制御
してテープ状磁気記録媒体5の先端部近傍又は後端部近
傍へTOC情報書き込み部分を設け、さらにデジタル信
号処理LSI34を制御して、TOC情報書き込み部分
へ停止情報を含むTOC情報を書き込む。
【0061】ステップS16で、メインCPU25は、
メカCPU18を制御して、先端部又は後端部まで再び
テープを走行させる。テープが先端部又は後端部へ達す
ると、メカCPU18は、装填部駆動モータ10を駆動
制御してテープカセット6をテープ装填部から取り出
す。
【0062】このように、テープ状磁気記録媒体5の巻
き戻し又は早送りをしてからテープカセット6を取り出
すことで、テープカセット6の取り出し動作及び取り出
し後のテープ状磁気記録媒体5の磁気記録部露出に伴う
テープ劣化を抑えられる。
【0063】図4と図5に、テープカセット6を本装置
から取り出す際のテープ状磁気記録媒体5の終了位置
と、テープカセット6の取り出しに要する時間の関係を
示した図を示す。
【0064】図4は、従来の取り出し時に必ず巻き戻し
を行う装置であり、図5は、本発明の取り出し時に停止
位置の違いによって早送り或いは巻き戻しを行う装置で
ある。
【0065】従来の装置では、テープの後端部に近い場
所で取り出しを行う程、取り出しに要する時間は直線的
に多くなる。
【0066】本装置では、テープの中間点で取り出しに
要する時間は最大を示し、先端部又は後端部に近づく
程、取り出し時間は少なくなる。
【0067】以上より、センサ11、11’とリールC
PU26とでリール回転周期を検出し、メインCPU2
5によってリール回転周期を比較し、テープ状磁気記録
媒体5の走行停止位置がテープ状磁気記録媒体5の先端
部、後端部のどちらに近いかを判定し、より近い方の場
所へテープを早送り又は巻き戻しすることで、テープ状
磁気記録媒体5の装置からの取り出し時間を短縮するこ
とが可能となる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のデータ記録再生装置は、記録再生手段と、テープ走
行駆動手段と、検出手段と、制御手段とによって、テー
プ状磁気記録媒体の先端部、後端部のどちらかに早送り
又は巻き戻しをし、テープカセットをデータ記録再生装
置から取り出すことで、テープカセットの取り出し動作
又は取り出し後のテープ状磁気記録媒体の磁気記録部露
出に伴うテープ劣化を抑えると共に、テープカセットの
データ記録再生装置からの取り出し時間を短縮すること
を可能とする。
【0069】また、本発明のデータ記録再生方法は、テ
ープ状磁気記録媒体の長手方向の記録位置を検出し、検
出結果に基づいて、テープ状磁気記録媒体をその先端部
又は後端部へ走行駆動させてからテープカセットを装填
部から取り出すための制御をすることで、テープカセッ
トの取り出し動作又は取り出し後のテープ状磁気記録媒
体の磁気記録部露出に伴うテープ劣化を抑えると共に、
テープ状磁気記録媒体のデータ記録再生装置からの取り
出し時間を短縮することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すデータ記録再生
装置の要部構成を説明するブロック図である。
【図2】同データ記録再生装置において、テープカセッ
トを本装置に装填する際の動作を説明するフローチャー
トである。
【図3】同データ記録再生装置において、テープカセッ
トを本装置から取り出す際の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図4】従来のデータ記録再生装置における、テープカ
セット取り出し時のテープ状磁気記録媒体の長手方向の
記録位置と、取り出しまでに要する時間の関係を説明す
る図である。
【図5】本発明のデータ記録再生装置における、テープ
カセット取り出し時のテープ状磁気記録媒体の長手方向
の記録位置と、取り出しまでに要する時間の関係を説明
する図である。
【符号の説明】
1 データ記録再生装置、5 テープ状磁気記録媒体、
5 テープ状磁気記録媒体、6 テープカセット、11
センサ、11’ センサ、18 メカCPU、25
メインCPU、26 リールCPU、34 デジタル信
号処理LSI
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤野 豊美 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D094 AA07 CC05 EC03 5D101 AB11 AC08 AE28 CH13 5D104 AB11 AC08 AE30 ML11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状磁気記録媒体の両端がリールハ
    ブに取り付けられたテープカセットが装填部へ装填さ
    れ、上記テープ状磁気記録媒体の記録又は再生をする記
    録再生手段と、 上記テープ状磁気記録媒体を走行させるテープ走行駆動
    手段と、 上記テープ状磁気記録媒体の長手方向の記録位置を検出
    する検出手段と、 上記テープカセットを装填部から取り出す際の記録位置
    が、上記テープ状磁気記録媒体の先端部又は後端部のど
    ちらに近いかを判定し、判定結果に基づき、上記テープ
    走行駆動手段を駆動制御して、より近い方へ上記テープ
    状磁気記録媒体を走行駆動させてから上記テープカセッ
    トを装填部から取り出す制御手段とを備えることを特徴
    とするデータ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記テープカセットを
    上記装填部から取り出す際の上記検出手段によって検出
    された上記テープ状磁気記録媒体の長手方向の記録位置
    の情報を、上記テープ状磁気記録媒体の先端部近傍又は
    後端部近傍へ書き込み、 上記テープカセットを上記装填部へ装填する際、上記テ
    ープ状磁気記録媒体の先端部近傍又は後端部近傍へ書き
    込んだ位置の情報を読み出し、読み出した結果に応じて
    上記テープ走行駆動手段を駆動制御し、上記テープ状磁
    気記録媒体を走行させることを特徴とする請求項1記載
    のデータ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 テープカセットのリールハブに両端が取
    り付けられたテープ状磁気記録媒体の長手方向の記録位
    置を検出し、 上記テープカセットを装填部から取り出す際の、上記テ
    ープ状磁気記録媒体の長手方向の記録位置が上記テープ
    状磁気記録媒体の先端部又は後端部のどちらに近いかを
    判定し、 判定結果に基づいて、より近い方へ上記テープ状磁気記
    録媒体を走行駆動させてから上記テープカセットを上記
    装填部から取り出すことを特徴とするデータ記録再生方
    法。
  4. 【請求項4】 上記テープカセットを上記装填部から取
    り出す際、検出した上記テープ状磁気記録媒体の長手方
    向の記録位置の情報を上記テープ状磁気記録媒体の先端
    部近傍又は後端部近傍へ書き込むことを制御し、 上記テープカセットを上記装填部へ装填する際、上記テ
    ープ状磁気記録媒体の先端部近傍又は後端部近傍へ書き
    込んだ長手方向の記録位置の情報を読み出し、読み出し
    た結果に応じて上記テープ状磁気記録媒を走行させるた
    めの制御をすることを特徴とする請求項3記載のデータ
    記録再生方法。
JP28311599A 1999-10-04 1999-10-04 データ記録再生装置及びデータ記録再生方法 Withdrawn JP2001110110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28311599A JP2001110110A (ja) 1999-10-04 1999-10-04 データ記録再生装置及びデータ記録再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28311599A JP2001110110A (ja) 1999-10-04 1999-10-04 データ記録再生装置及びデータ記録再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001110110A true JP2001110110A (ja) 2001-04-20

Family

ID=17661427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28311599A Withdrawn JP2001110110A (ja) 1999-10-04 1999-10-04 データ記録再生装置及びデータ記録再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001110110A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0535491Y2 (ja)
JPH06195662A (ja) 磁気テ−プ装置及びこの磁気ヘッドの移動方法
JPH0836807A (ja) 磁気テープ装置
JP2001110110A (ja) データ記録再生装置及びデータ記録再生方法
JPH11306690A (ja) 信号記録方法とテープ状記録媒体処理装置およびテープ状記録媒体
JPH02165450A (ja) 回転ヘツド型記録または再生装置
JP2001110111A (ja) データ記録再生装置及びデータ記録再生方法
JPS63317963A (ja) 磁気記録再生装置のテ−プ駆動方法
JP2622158B2 (ja) 情報検索装置
JP2622157B2 (ja) 情報検索装置
JPH11185318A (ja) テープ厚測定方法、及び、それを用いたテープ走行制御方法
JPH0548263Y2 (ja)
JP2959243B2 (ja) ビデオテープレコーダ
JPH11328771A (ja) 信号記録位置サーチ方法およびテープ状記録媒体処理装置
JP2933455B2 (ja) テーププレーヤのリールモータ制御装置
JP3339176B2 (ja) テープフォーマット方法及びテープフォーマット装置並びにカセットテープ
JP2693202B2 (ja) データ記録/再生装置
JPH09128946A (ja) 不連続走行時の磁気テープの位置感知方法
JP2000030206A (ja) テープ状記録媒体処理装置およびテープ状記録媒体処理システム
JPH0258750A (ja) 回転ヘッド型記録または再生装置
JPH04205837A (ja) 磁気記録再生装置
JPS60207938A (ja) 磁気テープ装置の記録方式及び磁気テープ装置のアクセス方法
JPH01144285A (ja) ディジタルテープレコーダの高速検索装置
JPH02198053A (ja) テーププレーヤーの記録位置検出装置
JPH0358339A (ja) リール駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061205