JP2959243B2 - ビデオテープレコーダ - Google Patents

ビデオテープレコーダ

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JP2959243B2
JP2959243B2 JP28437191A JP28437191A JP2959243B2 JP 2959243 B2 JP2959243 B2 JP 2959243B2 JP 28437191 A JP28437191 A JP 28437191A JP 28437191 A JP28437191 A JP 28437191A JP 2959243 B2 JP2959243 B2 JP 2959243B2
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広二 竹林
雅人 直野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、録画再生機能を有する
ビデオテープレコーダ(以下、VTRと略称する。)に
関するものであって、特に既に録画された番組の終了の
位置を検索し、次の番組をその位置から録画する際の操
作性と位置検出精度を飛躍的に向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】従来のVTRにおいて、既に録画された
番組の終了の位置を検索する手段として、録画の終了位
置のテープ位置情報をメモリに記憶しておき、次の録画
の際、その位置情報をもとに番組録画の終了位置を検索
する方法がある。テープ位置情報とは、たとえば録画の
開始位置や終了位置あるいはテープ上の任意の位置から
テープの終端までの録画可能な時間、すなわち一般的に
テープ残量情報と呼ばれるもので、テープの絶対位置を
表す情報である。
【0003】図4はカセットテープの内部を拡大した図
であって、これにより一般的に行なわれているテープ残
量情報の算出方法を説明する。
【0004】図4において、1は磁気テープを収納する
カセット、Vtは磁気テープ2の走行速度[m/s]、
rは磁気テープ2を送り出す供給側リール4(以下、S
リールと略称する。)および磁気テープ2を巻き取る巻
取側リール5(以下、Tリールと略称する。)のハブ径
[m]、RsとRtはそれぞれSリール4およびTリー
ル5に巻きつけられた磁気テープ2とリールハブを含め
た面積[m2]、ωsとωtはそれぞれSリール4およ
びTリール5の回転角速度[rad/s]である。
【0005】ところで角速度ωsとωtは、Sリール回
転速度検出器6とTリール回転速度検出器7より検出さ
れる回転速度検出信号の周期を測定することにより得る
ことができる。従って、Sリール4およびTリール5に
巻きつけられた磁気テープ外周までの半径RsとRtは
次式によって求められる。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】よって、このカセットに巻かれている磁気
テープ2の長さに相当する、リールハブを含めたテープ
全面積Sは次式となる。
【0009】
【数3】
【0010】ところで、カセット1に巻かれている磁気
テープ2の長さには数種類存在するが例えば上述したV
HS規格では120分テープ,90分テープ,60分テ
ープ,30分テープなどがある。そこで、それぞれのテ
ープについて事前にテープ全面積S120,S90,S60
30を求めておけば今VTRに挿入されているカセット
1が何分テープであるかを検出できる。その結果に基づ
いて、再度Sリール側のリールハブを含めたテープ面積
がSsoを求めるが、例えば検出結果が120分テープ
であったとするとSsoは次式で表される。
【0011】
【数4】
【0012】そしてリールハブの面積を除いた正味のテ
ープ面積をテープ厚τ[m]で割ることによりテープ残
量L[m]が、これをテープ速度で割ることにより残量
時間T[s]が算出できる。つまり、
【0013】
【数5】
【0014】
【数6】
【0015】を計算することによりテープ残量情報が求
められる。(数4)の角速度ωsとωtの一般的な計測
は、テープをピンチローラによってキャプスタンに圧着
し、キャプスタンを駆動するモータに速度制御をかけて
移送するモード、たとえば録画/再生あるいは早送り/
巻き戻し再生モードでは、Sリール回転速度検出器6お
よびTリール回転速度検出器7によって検出される回転
速度検出信号の一周期間に固定周期のパルスがどれだけ
計数できるかを計ることにより行なう。また、ピンチロ
ーラをキャプスタンから開放し、Sリール台の駆動装置
とTリール台の駆動装置によってテープを高速に移送す
るモード、たとえばFF/REWでは、一定時間内に回
転速度検出信号がどれだけ発生するかを計ることにより
行なう。
【0016】次に、指定されたテープの巻き付け位置、
たとえば録画の開始あるいは終了位置を、メモリに記憶
されたその位置のテープ位置情報であるテープ残量情報
と、前述の方法で得られる現在のテープ巻き付け位置の
テープ残量情報をもとに検索する方法について説明す
る。
【0017】まず、メモリから検索する位置のテープ残
量情報が与えられると、現在のテープ巻き付け位置の残
量情報と比較する。検索する位置のテープ残量が現在の
テープ巻き付け位置の残量よりも大きい場合には、検索
位置は現在のテープ巻き付け位置よりもテープ2の始端
側にあるとみなしテープ2をREWモードによって巻き
戻す。REWモード中は、前述のテープ残量情報の算出
方法によって、テープ残量情報を算出し、逐次検索する
位置のテープ残量と比較演算する。検索位置のテープ残
量情報と現在のテープ巻き付け位置のテープ残量情報が
一致すると、テープの巻き付け位置が検索位置に達した
と判断し、Sリール台とTリール台の駆動を停止し機械
的なブレーキをかけてREW動作をやめ、停止あるいは
再生状態に移行させるものである。検索する位置のテー
プ残量が現在のテープ巻き付け位置の残量よりも小さい
場合には、検索位置は現在のテープ巻き付け位置よりも
テープ2の終端側にあるとみなしテープ2をFFモード
によって移送する。FFモード中は前述のテープ残量情
報の算出方法によって、テープ残量情報を算出し、逐次
検索する位置のテープ残量と比較演算する。検索位置の
テープ残量情報と現在のテープ巻き付け位置のテープ残
量情報が一致すると、テープ2の巻き付け位置が検索位
置に達したと判断し、Sリール台とTリール台の駆動を
停止し機械的なブレーキをかけてFF動作をやめ、停止
あるいは再生状態に移行させるものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上の番組録画の開始
あるいは終了のテープ位置を検索する手法における課題
点として第1に、FF/REW中のテープ残量情報算出
方法において、Sリール4とTリール5の角速度ωsと
ωtを計測する際に、一定時間内に回転速度検出信号が
どれだけ発生するかを計ることにより行なっているが、
FF/REWモードでSリール台とTリール台は一定ト
ルク駆動されるのが一般的であり、そのためテープ2の
走行速度Vtはテープ2の巻き付け位置によって変化す
る。従って角速度ωsとωtも変化し、計測される値は
瞬時の値ではなく回転速度検出信号が計数される一定時
間内の平均値にすぎないため、FF/REW中は粗い残
量情報しか得られない。
【0019】第2に、FFあるいはREWでテープを移
送し、検索位置のテープ残量情報と現在のテープ巻き付
け位置のテープ残量情報が一致したときに機械的なブレ
ーキでテープの走行を停止する場合に、SリールとTリ
ールは一定トルク駆動されているため巻き付け位置によ
って、機械的なブレーキを作動させる直前にテープの走
行速度Vtが異なるために、ブレーキを作動させてから
実際にテープの走行が停止するまでにテープが行き過ぎ
る距離が一定にならないために、正確な位置に停止させ
るのが非常に困難であるという課題がある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために本発明のVTRは、磁気テープをピンチローラに
よってキャプスタンに圧着し、キャプスタンを駆動する
モータに速度制御をかけて、早送りまたは、巻き戻しを
行なう第1のモードと、ピンチローラを開放し、磁気テ
ープの供給側リール台駆動手段と、巻取側リール台駆動
手段により早送りまたは巻き戻す第2のモードを備えた
ビデオテープレコーダであって、供給側リールの回転速
度を検出する供給側リール回転速度検出器と、巻取側リ
ールの回転速度を検出する巻取側リール回転速度検出器
と、前記供給側リール回転速度検出器と前記巻取側リー
ル回転速度検出器により検出される回転速度検出信号の
周期を測定することにより、現在の磁気テープのリール
巻き付け位置を検出するテープ位置検出手段と、磁気テ
ープ上の検索する位置のテープ位置情報を入力する入力
手段と、テープ位置検出手段によって得られるテープ位
置情報と、入力手段によって入力されるテープ位置情報
を比較演算する演算手段を備え、入力手段によって入力
された検索位置にテープを移送する際には、テープ位置
検出手段によって得られるテープ位置情報と、入力手段
によって入力された検索する位置のテープ位置情報を演
算手段によって比較しながら、第2の早送りまたは巻き
戻しのモードで、検索位置の近傍までテープを移送した
後、第1の早送りまたは巻き戻しのモードでテープを移
送して検索位置を検出するよう構成し、さらに検索位置
が現在のテープ巻き付け位置よりも始端側にある場合に
は、第2の巻き戻しモードで検索位置よりも始端側へテ
ープを移送した後、第1の早送りモードでテープを移送
して検索位置を検出し、検索位置が現在のテープ巻き付
け位置よりも終端側にある場合には、第2の早送りモー
ドで検索位置よりも終端側へテープを移送した後、第1
の巻き戻しモードでテープを移送し検索位置を検出する
よう構成している。
【0021】
【作用】本発明では上記した構成によって、従来からV
TRの大きな課題であり記録番組の終了位置あるいは任
意の位置を検索する機能を改善するために、テープ残量
情報を計算しながらFFあるいはREWモードで検索位
置の近傍までテープを移送した後、精度の高いテープ残
量情報を得るために、テープ走行に速度制御をかけた早
送りあるいは巻き戻し再生モードで検索位置を検出する
ようにしたものでとくにテープ上に記録された頭出し信
号などを必要とせずに、精度の高い検索動作を可能にす
るものである。
【0022】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明のビデオテープレコー
ダの一実施例の構成を示すブロック図であって、磁気テ
ープ2を格納するカセット1と、磁気テープ2に情報を
記録再生する回転ヘッド(図示せず)を駆動する回転ド
ラム3と、再生時やFF/REW時には磁気テープ2を
送り出すSリール4と、再生時やFF/REW時には磁
気テープ2を巻き取るTリール5と、VTRのFF/R
EW状態や再生状態などに応じて磁気テープ2を移送さ
せるためにモータ(図示せず)によって駆動されるキャ
プスタン8と、再生あるいは早送り/巻き戻し再生モー
ドではキャプスタン8に磁気テープを圧着し、FF/R
EWモードではキャプスタン8から離脱し、磁気テープ
2を開放するピンチローラ14と、キャプスタン8を駆
動するモータのキャプスタンモータ駆動回路11と、キ
ャプスタン8を再生あるいは早送り/巻き戻し再生モー
ドにおいて一定速度で回転させるためのキャプスタンモ
ータ回転速度制御回路10,リールモータ(図示せず)
などを駆動するためのリール台駆動回路13と、テープ
位置情報であるテープ残量情報を記憶し、停電時に電池
(図示せず)によりバックアップされるスタティック型
ランダムアクセスメモリ(以下SRAMと略称する。)
12と、以上のシステムを制御するマイクロコンピュー
タ9とによって全体が構成されている。
【0023】以上のように構成されたVTRについて以
下その動作を詳しく説明する。まず、録画終了時におい
てマイクロコンピュータ9は、Sリール回転速度検出器
6とTリール回転速度検出器7より検出される回転速度
検出信号の周期を測定することにより、記録終了位置の
テープ残量情報を計算しSRAM12に記憶する。録画
モードでは、ピンチローラ14はaの位置にあり、磁気
テープ2はキャプスタン8に圧着される。さらにキャプ
スタン8を駆動するモータはキャプスタン回転速度制御
回路10によって一定速度で回転制御されているので磁
気テープ2は一定の速度で走行する。図2はSリール4
とTリール5の角速度ωsとωtの測定方法を示す図で
ある。磁気テープ2は一定速度で走行しているので、図
2のNはSリール4とTリール5の回転速度検出信号の
一周期の間に発生する固定周期のパルスの数となる。ま
た、同図において回転速度検出信号がSn,Sn+1‥
‥のタイミングでマイクロコンピュータ9に入力され、
マイクロコンピュータ9はNn,Nn+1‥‥を回転速
度検出信号の回転周期として測定し、ωsとωtを算出
してテープ残量情報を求める。
【0024】次に、録画された番組を再生するあるいは
磁気テープを一旦VTRから取り出すなど、種々のモー
ドを経たのち、最も新しい録画の終了位置から次の録画
を行なう場合の、終了位置の検索方法を図3に示すテー
プ走行図を使って詳細に説明する。
【0025】図3において、15は始端から終端までを
模式的に示したテープ、16はテープ15の走行方向を
示す軌跡、Aは現在のテープの巻き付け位置、Bは番組
の録画終了位置である。まず初めに(a)乃至(b)に
おいて、マイクロコンピュータ9は、Aの位置すなわち
現在のテープ巻き付け位置を、前述したテープ残量時間
検出方法によって検出する。次にBの位置すなわち最も
新しい番組の録画の終了位置であり、SRAM12に格
納されているテープ残量時間とAの位置のテープ残量時
間との大小比較を行ない、その結果により番組の終了位
置の検索方向を決定する。つまり現在位置が目標位置に
対して始端側なのか終端側なのかを判断する。以下各々
の場合の動作を説明する。
【0026】まず(a)は、現在の位置が番組の終了位
置に対して始端側にある場合の検索方法である。マイク
ロコンピュータ9はAの位置がBの位置に対して始端側
にあると判断するピンチローラ14をbの位置に移動
し、磁気テープ2をキャプスタン8から開放する。次に
リール台駆動回路13に指令を送りVTRをFF状態と
する。この間マイクロコンピュータ9は、Bの位置すな
わち番組の終了位置であり、SRAM12に格納されて
いるテープ残量時間と現在のテープ残量時間との大小比
較を行なう。ここで、FFモードで磁気テープ2を移送
するのは、ピンチローラ14をaの位置に移動させ磁気
テープ2をキャプスタン8に圧着して移送する再生ある
いは早送り/巻き戻し再生よりも、高速に移送できるた
めである。この時のテープ残量時間の検出は録画モード
とは異なり、図2のNは一定時間内にマイクロコンピュ
ータ9に入力される回転速度検出信号の数となる。従っ
て同図のSn,Sn+1‥‥は等間隔の時間たとえば1
秒となり、Nn,Nn+1‥‥は1秒間にマイクロコン
ピュータ9に入力された回転速度信号の数、すなわち回
転速度検出信号の周波数となる。これにより、マイクロ
コンピュータ9はωsとωtを算出し、テープ残量時間
を検出する。この方法によれば、FF/REW中は、S
リール4とTリール5はリール台駆動回路13によって
一定トルクで駆動されるため、テープ15の巻き付け位
置によって磁気テープ2の移送される速度は変化するの
で、検出されたテープ残量時間は1秒間の平均値とな
る。しかし、この動作の目的は、検索する位置、すなわ
ち最も新しい番組の録画終了位置の近傍に磁気テープ2
の巻き付け位置を移送するものであるため、粗い計算値
であってもかまわない。そしてテープの巻き付け位置が
Bを越えたCの位置に達するとマイクロコンピュータ9
はリール台駆動回路13に指令を送りVTRを停止状態
にする。次にマイクロコンピュータ9は、ピンチローラ
14をaの位置に移動させ、磁気テープ2をキャプスタ
ン8に圧着し、VTRを巻き戻し再生状態にして磁気テ
ープ2を移送する。この間では、録画モードと同様のテ
ープ残量時間の検出方法を行ない、その値がSRAM1
2から読み出した最も新しい番組の録画終了位置のテー
プ残量時間と一致すると、マイクロコンピュータ9はV
TRを停止モード、あるいは録画モードにし一連の検索
動作は完了する。つまり番組の終了位置をFF中のテー
プ残量検出機能により概略検出し、その後巻き戻し再生
モードで録画モードと同様の方法でテープ残量時間の検
出を行ない、目的の検索位置を高精度に検出するもので
ある。
【0027】ここでFF状態でBの位置を一旦通過した
後逆方向の巻き戻し再生モードで目的の検索位置を検出
するのは、Bの位置より一定距離手前でVTRを一旦止
め早送り再生モードで検索動作に移る方法も考えられる
が、その実現は大変困難であり間違ってBの位置を通過
した位置で停止したときには、検索すべき位置を通過し
ているため、早送り再生モードを続けても番組の冒頭が
探せないという問題があるからである。なぜならば、一
般的なVTRではFFあるいはREWはキャプスタンに
よって一定速度でテープを移送するのではなくSリー
ル,Tリールを駆動してテープを送っているため、テー
プの巻き付け位置によってテープの走行速度Vtが一定
にならず、マイクロコンピュータ9が停止指令を出力し
てから実際にVTRが停止状態になるまでにテープが走
行する距離が変動し、Bの位置に対して手前で止まった
り、通過して止まったりして非常に不安定なものになる
からである。もちろんマイクロコンピュータ9が停止指
令を出力するタイミングをVtの変動も考慮に入れBの
位置より十分手前に設定すれば確実にBの位置に対して
手前で停止させることも可能であるが、早送り再生モー
ドでの検索に時間がかかるという問題がある。マイクロ
コンピュータ9がBを越えたCの位置でVTRを停止さ
せる方法としては、Bの位置すなわち選択された番組の
記録時に検出し、SRAM12に格納されているテープ
残量時間と現在のテープ残量時間との比較を行ない、デ
ータが一致した後一定時間後にVTRを停止させる、あ
るいはSRAM12に格納されているデータから一定距
離、例えば5分終端側にずらした値をCの位置のテープ
残量時間として一時的に保持し、現在のテープ残量時間
との比較を行ないデータが一致したらVTRを停止させ
るなどの方法が考えられる。前者は、テープの巻き付け
位置によりテープ速度Vtが変化しBとCの距離にばら
つきが生じるが、後者は、テープ残量時間を用いている
ため、マイクロコンピュータ9がFF中に停止指令を出
力してVTRが停止状態に至るまでにテープが走行する
距離がテープの巻き付け位置によって若干変わるもの
の、Bからほぼ一定の位置Cにテープを停止させること
ができる。BとCの距離はFFモードでのテープ残量時
間の検出誤差より大きくなければならないが、巻き戻し
再生モードでの検索を短時間で終了するためできるだけ
短いほうが望ましい。
【0028】次に図3(b)を用いて、現在位置が番組
の終了位置に対して終端側にある場合の検索方法を説明
する。マイクロコンピュータ9はAの位置がBの位置に
対して終端側であると判断するとリール台駆動回路13
に指令を送りVTRをREW状態とする。この間マイク
ロコンピュータ9は、Bの位置すなわち選択された番組
の録画終了時に検出しCRAM12に格納されているテ
ープ残量時間と現在のテープ残量時間との大小比較を行
なう。そしてテープ15の巻き付け位置がBを越えたC
の位置に達するとリール台駆動回路13に指令を送りV
TRを停止状態にする。次にマイクロコンピュータ9
は、VTRを早送り再生状態にして磁気テープ2を移送
する。テープ残量時間がSRAM12から読み出された
最も新しい番組の録画終了位置のテープ残量時間と一致
するとマイクロコンピュータ9はVTRを停止、あるい
は録画モードにし一連の検索動作は完了する。
【0029】なお、本実施例では最も新しい番組の録画
の終了位置の検索動作のみ説明したが、検索する位置を
キー装置などの入力手段によって行なうことにより、磁
気テープ上の任意の位置を高精度に検索することも可能
である。
【0030】
【発明の効果】本発明のビデオテープレコーダは、以上
の説明からも明らかなように従来からVTRの最大の課
題であった録画した番組の終了位置を、高精度に検索す
ることを可能とし、磁気テープ上に録画時に録画開始位
置を検索する際の操作性を飛躍的に向上させるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビデオテープレコーダの一実施例の構
成を示すブロック図
【図2】同実施例のテープ残量計算機能について説明す
るための回転速度検出信号の周期測定法を表したタイミ
ング図
【図3】同実施例の番組検索時におけるテープの走行動
作例を示す模式図
【図4】従来例のカセット部分の拡大図
【符号の説明】
1 カセット 2 磁気テープ 3 回転ドラム 4 供給側リール 5 巻取側リール 6 供給側リール回転速度検出器 7 巻取側リール回転速度検出器 8 キャプスタン 9 マイクロコンピュータ 10 キャプスタンモータ回転速度制御回路 11 キャプスタンモータ駆動回路 12 SRAM 13 リール台駆動回路 14 ピンチローラ 15 磁気テープ 16 テープの走行軌跡
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−195555(JP,A) 特開 昭63−317949(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 27/10 G11B 27/17

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープをピンチローラによってキャ
    プスタンに圧着し、前記キャプスタンを駆動するモータ
    に速度制御をかけて、早送りまたは、巻き戻しを行なう
    第1のモードと、前記ピンチローラを開放し、磁気テー
    プの供給側リール台駆動手段と、巻取側リール台駆動手
    段により早送りまたは巻き戻す第2のモードを備えたビ
    デオテープレコーダであって、供給側リールの回転速度
    を検出する供給側リール回転速度検出器と、巻取側リー
    ルの回転速度を検出する巻取側リール回転速度検出器
    と、前記供給側リール回転速度検出器と前記巻取側リー
    ル回転速度検出器により検出される回転速度検出信号の
    周期を測定することにより、現在の磁気テープのリール
    巻き付け位置を検出するテープ位置検出手段と、磁気テ
    ープ上の検索する位置のテープ位置情報を入力する入力
    手段と、前記テープ位置検出手段によって得られるテー
    プ位置情報と、前記入力手段によって入力されるテープ
    位置情報を比較演算する演算手段を備え、前記入力手段
    によって入力された検索位置にテープを移送する際に
    は、前記テープ位置検出手段によって得られるテープ位
    置情報と、前記入力手段によって入力された検索する位
    置のテープ位置情報を前記演算手段によって比較しなが
    ら、前記第2の早送りまたは巻き戻しのモードで、検索
    位置の近傍までテープを移送した後、前記第1の早送り
    または、巻き戻しのモードでテープを移送して検索位置
    を検出するよう構成したことを特徴とするビデオテープ
    レコーダ。
  2. 【請求項2】 検索位置が現在の磁気テープのリール巻
    き付け位置よりも始端側にある場合には、第2の巻き戻
    しモードで検索位置よりも始端側へテープを移送した
    後、第1の早送りモードでテープを移送して検索位置を
    検出し、検索位置が現在の磁気テープのリール巻き付け
    位置よりも終端側にある場合には第2の早送りモードで
    検索位置よりも終端側へテープを移送した後、第1の巻
    き戻しモードでテープを移送し検索位置を検出するよう
    構成したことを特徴とする請求項1記載のビデオテープ
    レコーダ。
  3. 【請求項3】 磁気テープをピンチローラによってキャ
    プスタンに圧着し、前記キャプスタンを駆動するモータ
    に速度制御をかけて、早送りまたは、巻き戻しを行なう
    第1のモードと、前記ピンチローラを開放し、磁気テー
    プの供給側リール台駆動手段と、巻取側リール台駆動手
    段により早送りまたは巻き戻す第2のモードを備えたビ
    デオテープレコーダであって、供給側リールの回転速度
    を検出する供給側リール回転速度検出器と、巻取側リー
    ルの回転速度を検出する巻取側リール回転速度検出器
    と、前記供給側リール回転速度検出器と前記巻取側リー
    ル回転速度検出器により検出される回転速度検出信号の
    周期を測定することにより、現在の磁気テープのリール
    巻き付け位置を検出するテープ位置検出手段と、番組録
    画の終了位置のテープ位置情報を入力する入力手段と、
    前記テープ位置検出手段によって得られるテープ位置情
    報と、前記入力手段によって入力されるテープ位置情報
    を比較演算する演算手段を備え、前記入力手段によって
    入力された番組録画の終了位置にテープを移送する際に
    は、前記テープ位置検出手段によって得られるテープ位
    置情報と、前記入力手段によって入力された検索する位
    置のテープ位置情報を前記演算手段によって比較しなが
    ら、前記第2の早送りまたは巻き戻しのモードで、前記
    番組録画の終了位置の近傍までテープを移送した後、前
    記第1の早送りまたは、巻き戻しのモードでテープを移
    送して前記番組録画の終了位置を検出するよう構成した
    ことを特徴とするビデオテープレコーダ。
  4. 【請求項4】 番組録画の終了位置が現在の磁気テープ
    のリール巻き付け位置よりも始端側にある場合には、第
    2の巻き戻しモードで終了位置よりも始端側へテープを
    移送した後、第1の早送りモードでテープを移送して終
    了位置を検出し、番組録画の終了位置が現在の磁気テー
    プのリール巻き付け位置よりも終端側にある場合には、
    前記第2の早送りモードで前記終了位置よりも終端側へ
    テープを移送した後、第1の巻き戻しモードでテープを
    移送し前記終了位置を検出するよう構成したことを特徴
    とする請求項3記載のビデオテープレコーダ。
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