JP2531059B2 - 磁気テ−プ走行方法 - Google Patents

磁気テ−プ走行方法

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JP2531059B2
JP2531059B2 JP4106085A JP10608592A JP2531059B2 JP 2531059 B2 JP2531059 B2 JP 2531059B2 JP 4106085 A JP4106085 A JP 4106085A JP 10608592 A JP10608592 A JP 10608592A JP 2531059 B2 JP2531059 B2 JP 2531059B2
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長谷川  満
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータの外部記録
装置等として使用される磁気テープ装置における磁気テ
ープの走行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1及び図2に示すDC2000シリー
ズと呼ばれているデータカートリッジ1はスリーエム社
から販売されている。このデータカートリッジ1は基部
2と蓋部3とから成るケース4に一対のリール5、6
と、記録媒体磁気テープ7と、駆動ベルト8と、キャプ
スタン即ち駆動ホイール9と、一対のテープ用ガイドピ
ン10、11と、一対のベルト用滑車12、13とを収
容することによって構成されている。一対のリール5、
6はケース4に回転自在に支持され、テープ7の一端領
域は一方のリール5に巻回され、テープ7の他端領域は
他方のリール6に巻回されている。図1では正方向走行
時に右側リール6がテープ7を供給し、左側リール5が
テープ7を巻き取る。一対のテープガイドピン10、1
1はテープ7の幅方向位置を制限するためのフランジを
有し、テープ7の走行経路に配置されている。ホイール
9は図4に示すように基部2に植設された軸14に回転
自在に支持され、駆動ローラ15に対する転接部9aと
ベルト駆動部9bとを有する。ベルト8はホイール9の
ベルト駆動部9bと滑車12、13とテープ7の巻回し
部7a、7bの外周側面に接している。ベルト8が矢印
16の方向に移動すると、テープ7は矢印17に示す正
方向に走行する。即ち、ベルト8は矢印16の方向の走
行によって巻取側テープ巻回し部7a及び供給側テープ
巻回し部7bを時計方向に夫々回転させ、テープ7の走
行を生じさせる。駆動ローラ15はテープ7を正方向走
行させる時にモータ18によって図1で時計方向に回転
され、逆方向走行時に反時計方向に回転される。これに
より、ホイール9は反時計方向又は時計方向に回転す
る。信号変換磁気ヘッド19はケースに設けられている
開閉自在な扉20を開けることによって露出したテープ
7に接触する。
【0003】ところで、データカートリッジ1において
は、テープ7の一端(始端)及び他端(終端)がリール
5、6に固着されずに、単に巻回されているのみであ
る。従って、テープ7の正方向又は逆方向の走行を続け
ると、リール5又は6からテープ7のすべてが巻取られ
て使用不能になる。これを防止するために、テープ7に
は図5に示すようにテープ始端側にテープ位置指示用の
第1、第2、第3及び第4のBOT(テープ始端)ホー
ルB1 、B2 、B3 及びB4 が設けられ、テープ終端側
にもテープ位置指示用の第1、第2、第3及び第4のE
OT(テープ終端)ホールE1 、E2 、E3 、E4 が設
けられている。なお、第1、第2及び第3のBOTホー
ルB1 、B2 、B3 は夫々2個から成り、EOTホール
E2 、E3、E4 と区別されている。また、第4のBO
TホールB4 は一般にLPと呼ばれ、のEOTホールE
1 は一般にEWと呼ばれているが、ここでは説明の都合
上BOTホール、EOTホールと呼ぶ。スリーエム社型
のカートリッジ2000においては、ホールB1 〜B4
、E1 〜E4 によってテープ7は第1、第2、第3、
第4、第5、第6、第7、第8及び第9の領域A1 、A
2 、A3 、A4 、A5 、A6 、A7 、A8 、A9 に区画
され、第1、第2及び第3の領域A1 、A2 、A3 は夫
々12インチ(30.48cm)、第4の領域A4 は30
インチ(76.2cm)、第5の領域A5 は205フィー
ト(62.48m )、第6の領域A6 は30インチ(7
6.2cm)、第7、第8及び第9の領域A7 、A8 、A
9 は夫々12インチ(30.48cm)に設定されてい
る。テープ7にはテープ7の長手方向に延びるようにト
ラックT0 、T1 更に図示されていないトラックT2 〜
T28が設けられている。この内トラックT0 及び偶数番
目トラックT2 、T4 …T28は矢印Fで示す正方向走行
時のリード/ライトに使用され、奇数番目のトラックT
1 、T3 …T27は矢印Rで示す逆方向走行時のリード/
ライトに使用される。なお、トラックT0 及びT1 の前
には斜線を付して示すリファレンスバーストが書き込ま
れたトラックTr が設けられている。このリファレンス
バーストは再生増幅器のゲインコントロールの基準信号
を提供し、且つヘッド19の位置決め基準となる。
【0004】テープ7を図5の矢印Fで示す方向に走行
させて図1のリール5に巻取る時には、第3のEOTホ
ールE3 がホールセンサ21で検出されるまでテープを
走行させ、その後停止させる。これによりヘッド19を
第8の領域A8 に留めることができる。逆にテープ7を
図5の矢印Rの方向に走行させてリール6に巻取る時に
は、ホールセンサ21が第2のBOTホールB2 を検出
するまで走行させ、その後停止させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カートリッジ1を使用
する従来の磁気テープ装置においては、ホールセンサ2
1の前面に第8の領域A8 又は第2の領域A2 が位置す
る停止状態を確実に得るために、テープ7の走行速度を
34〜50ips 即ち1秒当り34〜50インチ(88.
9cm〜12.7cm)程度に設定した。このように低いテ
ープ走行速度であれば正方向走行時に第3のEOTホー
ルE3 又は逆方向走行時に第2のBOTホールB2 が検
出された時点で停止制御しても、ホールセンサ21の前
面に第8又は第2の領域A8 、A2 内の所望点が対向す
るように正確に停止制御することができる。しかし、テ
ープ7の速度を80ips のように高く設定してデータ転
送速度を高めることが要望されている。この要望に応え
るために80ips 程度のテープ速度でリード/ライト
し、その後例えば第3のEOTホールE3 で停止制御す
ると、慣性によるテープ7の走行長の比較的大きなバラ
ツキが生じ、第4のEOTホールE4 の近くがホールセ
ンサ21に対向してテープ7が停止することがある。こ
の場合において、もしホールセンサ21を第4のEOT
ホールE4 が通過すると、リール6におけるテープ7の
終端部分の巻回し量が極めて少なくなり、何らかの原因
でリール6に対する巻回し量が零になる恐れがある。こ
の問題を解決するために、80ips の正方向走行時に第
2のEOTホールE2 が検出された時点で停止制御する
ことが考えられる。しかし、高速の80ipsから停止制
御すると、慣性によるテープ走行長のバラツキが大きく
なり、第3のEOTホールE3 の近傍がホールセンサ2
1に対向してテープ7が停止することがある。この状態
において、振動等でテープ7が不用意に移動し、ホール
センサ21の前を第3のEOTホールE3 が通過するよ
うな状態が生じ、領域A8 がホールセンサ21の前に位
置するような事態が生じると、ホールE1 〜E4 の判別
が不可能におちいる場合がある。即ち、第2のEOTホ
ールE2 で停止制御した後にホールセンサ21の前に第
7の領域A7 が位置するものと仮定して次の動作を開始
すると、テープ7を矢印Rで示す逆方向に走行させる際
に、第3のEOTホールE3 を第2のEOTホールE2
と誤認し、正確なリード/ライトが不可能になる。ま
た、第2のEOTホールE2 の検出に基づいて停止制御
した後においてもホールセンサ21の動作を継続させ、
且つマイコン28によるホールセンサ21の出力の管理
が継続されていたと仮定しても、第3のEOTホールE
3 の近傍がホールセンサ21の前に位置した状態で振動
等によってテープ7が左右に移動すると、ホールセンサ
21を第3のEOTホールE3 が複数回横切ることにな
り、EOTホールE1 〜E4 の正確な検出が不可能にな
る。
【0006】更に従来は、リード又はライト終了後にカ
−トリッジ1をアンロ−ド(イジエクト)状態にする時
には巻き戻しモ−ドで第2の領域A2 にホールセンサ2
1が対向するように磁気テープ7を走行させた。このた
めリール5に対するテープの残量が少なくなるという問
題がある。即ち、上記の状態でカートリッジ1をイジェ
クト(排出)し、カートリッジ1をそのままに保管して
いれば殆んど問題が発生しないが、イジェクトされたカ
ートリッジ1に振動が加わった場合、又は駆動ホイール
9が不用意に回された場合に、リール5から磁気テープ
7の全部が巻取られてしまいカートリッジ1が使用不能
になることがある。
【0007】そこで、本発明の目的は磁気テープがリー
ルから離脱することを防ぐことができるテープ走行方法
を提供することにある。本発明の別の目的は、リールか
らテープの全部を巻取る事態の発生を防ぐことができ、
且つテープ終端領域の位置を段階的に検出するための複
数のホールから離れた位置にホールセンサが対向するよ
うにテープを停止させることができる磁気テープ走行方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1番目の発明は、データ記録領域の終り又はこの近
傍に配置された第1の位置指示用ホールと、前記第1の
位置指示用ホールとテープ終端との間に所定の間隔を有
して順に配置された第2、第3及び第4の位置指示用ホ
ールとを有し、テープ始端領域及びテープ終端領域が第
1及び第2のリールに固定されずに夫々巻回されている
磁気テープの走行方法において、前記磁気テープを使用
してデータの記録又は再生を行う際に前記磁気テープを
テープ始端側からテープ終端側に向って第1の速度で走
行させるステップと、前記第1の位置指示用ホールがセ
ンサで検出された後に前記データの記録又は再生を停止
するステップと、前記第2の位置指示用ホールが前記セ
ンサで検出されたことに基づいて前記磁気テープの走行
速度を前記第1の速度よりも遅い第2の速度に低下させ
るステップと、前記第3の位置指示用ホールが検出され
たことに基づいて前記磁気テープの走行を停止させるス
テップとを備えていることを特徴とする磁気テープの走
行方法に係わるものである。本願の第2番目の発明は、
テープ始端とデータ記録領域との間に所定の間隔を有し
て順に配置された第1、第2、第3及び第4の位置指示
用ホールを有し、テープ始端領域及びテープ終端領域が
第1及び第2のリールに固定されずに夫々巻回されてい
る磁気テープを備えたテープカートリッジを使用してデ
ータの記録又は再生を行うものであり、前記磁気テープ
を走行させるためのテープ走行装置と、前記第1〜第4
の位置指示用ホールを検出することができるように配設
されたホールセンサと、前記磁気テープとの相対的走査
運動によってデータを記録又は再生するための信号変換
磁気ヘッドとを備えたカートリッジ型磁気テープ装置に
おいて、前記テープカートリッジを前記磁気テープ装置
から排出することを指示する信号又は排出許可を示す信
号を受け取った時に、前記磁気テープを逆方向走行さ
せ、前記第2の位置指示用ホールと前記第3の位置指示
用ホールとの間に前記ホールセンサが対向するように前
記磁気テープを停止させることを特徴とする磁気テープ
走行方法に係わるものである。なお、請求項3に示すよ
うに、第2の位置指示用ホールが検出されるまでテープ
を逆方向走行させその後正方向走行に切換えて第2の位
置指示用ホールが検出された後にテープの走行を停止さ
せることができる。
【0009】
【作用及び効果】請求項1の発明においては、第2のホ
ールの検出に基づいてテープの速度を第1の速度からこ
れよりも低い第2の速度にし、その後第3のホールが検
出された時に第2の速度から停止制御するので、慣性に
よるテープ走行量のバラツキが少なくなり、テープを所
望範囲に停止させることが可能になる。即ち、センサを
第4のホールが通過するような事態を防ぐことができ
る。これにより、テープ終端がリールから外れるような
事態の発生が阻止される。また、第3及び第4のホール
の近傍がホールセンサに対向することを防ぐことができ
る。これにより、停止後にテープが何らかの原因で移動
したと仮定しても、誤まったホール検出が発生しない。
請求項2の発明におけるテープ走行装置を制御する手段
は例えばマイクロコンピュータ又はマイクロプロセッサ
から成る。カートリッジを排出することを指示する信号
又は排出許可を示す信号は例えばホスト装置から発生す
るアンロードを指示する信号である。この発明において
は、ホールセンサに第2の位置指示用ホールと第3の位
置指示用ホールとの間が対向する状態でカートリッジが
磁気テープ装置からイジェクトされるので、リールに対
するテープ残量が多い。従って、振動等でリールからテ
ープの全部が離脱する恐れが少なくなる。請求項3に示
すように、第2の位置指示用ホールが検出されるまで逆
方向走行させ、次に正方向させて第2の位置指示用ホー
ルが検出された時に停止制御すれば、最後の正方向走行
のステップを通常の逆方向走行ステップに追加するのみ
でよい。
【0010】
【実施例】次に、図1〜図7を参照して本発明の実施例
に係わるカートリッジ型磁気テープ装置を説明する。磁
気テープ装置は、カートリッジ1を使用してデータのリ
ード(再生)/ライト(記録)を行うために、図1に示
すように駆動ローラ15、磁気ヘッド19、BOT及び
EOTホールセンサ21の他に、テープ走行用モータ2
2、ヘッド移動用ステッピングモータ23、モータ制御
駆動回路24、ステッピングモータ制御駆動回路25、
記録信号処理回路26、再生信号処理回路27、マイコ
ン(マイクロコンピュータ)28、表示装置29、イジ
ェクト操作ボタン30を有する。
【0011】モータ制御駆動回路24は、マイコン28
の指示に従ってモータ22を駆動し、テープ7を80ip
s 又は45ips 等の速度で走行させる。モータ22は速
度を変えることができる直流モータから成る。ステッピ
ングモータ制御駆動回路25はマイコン28の指示に従
ってヘッド19の対向トラック位置を変えるようにステ
ッピングモータ23を駆動する。ステッピングモータ2
3はヘッド19にリードスクリュー機構を介して結合さ
れている。
【0012】ヘッド19は、正方向記録用ヘッド、正方
向再生用ヘッド、逆方向記録用ヘッド、逆方向再生用ヘ
ッド、及び消去ヘッドを含む複合ヘッドであり、正方向
記録ヘッドと逆方向記録ヘッドとが切換スイッチ(図示
せず)を介して記録信号処理回路26に接続され、正方
向再生ヘッドと逆方向再生ヘッドとが切換スイッチ(図
示せず)を介して再生信号処理回路27に接続されてい
る。なお、消去回路の図示は省略されている。
【0013】マイコン28はCPU及びメモリを含み、
種々の制御を実行する。このマイコン28に接続された
表示装置29は、リード/ライトの終了等を操作者に知
らせる。マイコン28に接続されたイジェクト検出スイ
ッチ30はカートリッジ1の手動によるイジェクト操作
時に作動し、イジェクトを通知するものである。マイコ
ン28はホスト装置31に接続されている。
【0014】BOT及びEOTセンサ21は発光素子と
受光素子とのホトカプラーから成り、カートリッジ1内
に設けられた反射ミラー32における反射光の有無によ
ってBOTホールB1 〜B4 、EOTホールE1 〜E4
の有無を検出し、マイコン28に通知するものである。
【0015】この磁気テープ装置のマイコン28の制御
に基づいて図5のトラックT0 を走査して停止させる時
には、CPU28は図6の流れ図に従うように動作し、
テープ7を図5の正方向速度制御線41に示すように走
行させる。即ち、まず、図6のブロック51に従って8
0ips のテープ走行を開始させる。図5に示すようにホ
ールセンサ21の前のテープ位置が第1及び第2のBO
TホールB1 、B2 のほぼ中間位置であるとすれば、こ
こから例えば80ips の速度に立上げる。なお、図6に
は示されていないが、リファレンスバーストトラックT
r にヘッド19を位置決めする。また、記録モードの時
にはリファレンスバーストを所定トラック位置に書き込
む。
【0016】次に、図6のブロック52に示すようにト
ラックT0 におけるデータのリード(再生)又はライト
(記録)を実行する。テープ走行を続けると共に、図6
のブロック53に示すように第1のEOTホールE1 が
検出されたか否かを判定する。マイコン28は内蔵カウ
ンタによりホールE1 〜E4 の何番目かを検出してい
る。ブロック53において第1のEOTホールE1 が検
出されると、次にブロック54に示すようにリード又は
ライトを停止させる。次に、図6のブロック55に示す
ように第2のEOTホールE2 の検出の有無を判定す
る。第2のEOTホールE2 が検出された時には、ブロ
ック56に示すようにテープ速度を45ips にする。次
に、ブロック57に示すように第3のEOTホールE3
の検出の有無を判定する。第3のEOTホールE3 が検
出されたらブロック58に示すようにテープ7の走行を
停止させる。これにより、ホールセンサ21の前面に第
8の領域A8のほぼ中間点Pb が位置する停止状態が得
られる。第3のEOTホールE3 の検出に基づいて停止
制御する際に、テープ7の速度がリード/ライト時の8
0ipsよりも低い45ips になっているので、慣性によ
る走行のバラツキが少なく、第8の領域A8 のほぼ中間
点Pb にホールセンサ21が対向するようにテープ7を
正確に停止することができる。これにより、第9の領域
A9 がホールセンサ21の前面に位置するような事態を
防ぐこと、及びテープ7の不要な移動でホールE3 又は
E4 がセンサ21を複数回通過するような事態を防ぐこ
とができる。
【0017】逆方向走行でトラックT1 のリード/ライ
トを行う場合にも、正方向走行でのトラックT0 のリー
ド/ライトと同様に行う。即ち、図5の逆方向走行速度
線42に示すように、ホールセンサ21の前面に第8の
領域A8 内のPb 点が位置している状態から80ips の
テープ走行を開始させ、この速度でリード/ライトし、
第4のBOTホールB4 が検出されたらリード/ライト
を停止する。次に2個の第3のBOTホールB3 が検出
されたら、テープ7の速度を45ips に低下させる。次
に、2個の第2のBOTホールB2 が検出されたらテー
プ7の走行を停止させる。これにより、ホールセンサ2
1の前面に第2の領域A2 の中の点Paが位置する停止
状態が得られる。なお、逆方向走行時には、正方向走行
時の第1〜第4のBOTホールB1 〜B4 がEOTホー
ルとして働き、第1〜第4のEOTホールE1 〜E4 が
BOTホールとして働く。
【0018】リード/ライトの終了後は図7に従って動
作する。図7のブロック61に示すように80ips のテ
ープ速度でリード/ライトを実行した後に、マイコン2
8がホスト装置31からリード/ライト終了の通知を受
け取ると、ブロック62に示すようにマイコン28はリ
ード/ライトを終了させ、且つテープ走行を停止させ、
且つ表示装置29に終了を表示する。次に、操作者がホ
スト装置31を操作してアンロードコマンドを発生させ
ると、マイコン28はブロック63に示すようにこれを
受取り、ブロック64に示すようにテープ7を80ips
で巻戻し(逆方向走行)するようにモータ22を制御す
る。次に、ブロック65に示すように第4のBOTホー
ルB4 の有無を検出し、これが検出されたらブロック6
6に示すように第3のBOTホールB3 の有無を検出
し、これが検出されたらブロック67に示すようにテー
プ速度を45ips に低下させ、ブロック68に示すよう
に第2のBOTホールB2 の有無を検出し、これが検出
されたらブロック69に示すようにテープ7の走行を停
止させる。これにより、ホールセンサ21の前には図5
の第2の領域A2 のPa 点が位置する。次に、ブロック
70に示すようにテープ7を45ips で正方向に走行さ
せ、ブロック71に示すように第2のBOTホールB2
の有無を検出し、これが検出されたらブロック72に示
すように停止制御する。これと同時にイジェクト操作が
可能であることを表示装置29に表示する。この停止後
においては、ホールセンサ21の前面にテープ7の第3
の領域A3 が位置する。この結果、図1の左リール12
にテープ7の始端側が十分に巻回された状態が得られ
る。
【0019】しかる後、操作者がカートリッジ1を容器
(図示せず)から手動で引き出してイジェクト状態にす
る。カートリッジ1のイジェクト後においても、リール
5、6に対するテープ7の巻回し量は十分であるので、
カートリッジ1をイジェクトした後に不用意に又は故意
にテープ7を一方のリールに巻取る動作が生じたとして
もリール5、6からテープ7の全部が巻取られる恐れが
少なくなる。
【0020】なお、図7のブロック66で第3のBOT
ホールB3 が検出されたら破線で示すように直ちにブロ
ック72の停止制御に移り、ブロック67〜71のステ
ップを省くことができる。図7でこれを省かなかったの
は、消去モード時のプログラムの一部を共用してアンロ
ード時のテープの走行制御を実行しているためである。
即ち、消去モード時にはリファレンスバーストTr を消
去するために領域A3の全部をヘッド19で走査するこ
とが必要であり、第2のBOTホールB2 が検出される
までテープ7を逆方向走行させる。データカートリッジ
1を磁気テープ装置に装填して再びリード又はライトす
る時には、ホールセンサ21に第2の領域A2 が対向す
るようにテープ7を逆方向走行させ、その後リード又は
再生を開始する。
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでは
なく、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図5のテープ走行速度線41、42を破線で示
すように変更することができる。即ち、リファレンスバ
ーストトラックTr にヘッド19を位置決めする期間に
対応させてテープ7の速度を45ips とし、データのリ
ード/ライト時よりも低速にしても良い。 (2) ホールB1 、B2 、B3 を夫々1個とすること
ができる。また、ホールB1 〜B4 、E1 〜E4 の全部
又は一部をテープ7の幅方向に2列に配設することがで
きる。また、BOTホール、EOTホールの数を更に増
やすことができる。 (3) カ−トリッジ1のイジェクトをバネ又は電磁プ
ランジャ等の力で行うように構成することができる。こ
の場合にはイジェクト操作ボタンを設け、イジェクト時
にこれを操作する。 (4) 実施例では位置指示ホ−ルがBOT側及びEO
T側の夫々4箇所に設けられているが、5箇所又はこれ
以上に設けることができる。この場合にはこれ等から選
択された4箇所のホ−ルを使用して本発明の制御を実行
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる磁気テープ装置を示す
ブロック図である。
【図2】図1のカートリッジを示す斜視図である。
【図3】図1のカートリッジのA−A線の一部を拡大し
且つテープ部分を切断して示す図である。
【図4】図1のB−B線の一部を示す断面図である。
【図5】図1のテープの一部及びこれと走行速度との関
係を示す図である。
【図6】図1の装置におけるリード/ライト動作を示す
図である。
【図7】図1のカートリッジのアンロード時の動作を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ 7 テープ 22 モータ 24 モータ制御駆動回路 28 マイコン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ記録領域の終り又はこの近傍に配
    置された第1の位置指示用ホールと、前記第1の位置指
    示用ホールとテープ終端との間に所定の間隔を有して順
    に配置された第2、第3及び第4の位置指示用ホールと
    を有し、テープ始端領域及びテープ終端領域が第1及び
    第2のリールに固定されずに夫々巻回されている磁気テ
    ープの走行方法において、 前記磁気テープを使用してデータの記録又は再生を行う
    際に前記磁気テープをテープ始端側からテープ終端側に
    向って第1の速度で走行させるステップと、 前記第1の位置指示用ホールがセンサで検出された後に
    前記データの記録又は再生を停止するステップと、 前記第2の位置指示用ホールが前記センサで検出された
    ことに基づいて前記磁気テープの走行速度を前記第1の
    速度よりも遅い第2の速度に低下させるステップと、 前記第3の位置指示用ホールが検出されたことに基づい
    て前記磁気テープの走行を停止させるステップとを備え
    ていることを特徴とする磁気テープの走行方法。
  2. 【請求項2】 テープ始端とデータ記録領域との間に所
    定の間隔を有して順に配置された第1、第2、第3及び
    第4の位置指示用ホールを有し、テープ始端領域及びテ
    ープ終端領域が第1及び第2のリールに固定されずに夫
    々巻回されている磁気テープを備えたテープカートリッ
    ジを使用してデータの記録又は再生を行うものであり、 前記磁気テープを走行させるためのテープ走行装置と、 前記第1〜第4の位置指示用ホールを検出することがで
    きるように配設されたホールセンサと、 前記磁気テープとの相対的走査運動によってデータを記
    録又は再生するための信号変換磁気ヘッドとを備えたカ
    ートリッジ型磁気テープ装置において、前記テープカー
    トリッジを前記磁気テープ装置から排出することを指示
    する信号又は排出許可を示す信号を受け取った時に、前
    記磁気テープを逆方向走行させ、前記第2の位置指示用
    ホールと前記第3の位置指示用ホールとの間に前記ホー
    ルセンサが対向するように前記磁気テープを停止させる
    ことを特徴とする磁気テープ走行方法。
  3. 【請求項3】 テープ始端とデータ記録領域との間に所
    定の間隔を有して順に配置された第1、第2、第3及び
    第4の位置指示用ホールを有し、テープ始端領域及びテ
    ープ終端領域が第1及び第2のリールに固定されずに夫
    々巻回されている磁気テープを備えたテープカートリッ
    ジを使用してデータの記録又は再生を行うものであり、 前記磁気テープを走行させるためのテープ走行装置と、 前記第1〜第4の位置指示用ホールを検出することがで
    きるように配設されたホールセンサと、 前記磁気テープとの相対的走査運動によってデータを記
    録又は再生するための信号変換磁気ヘッドとを備えたカ
    ートリッジ型磁気テープ装置において、前記テープカー
    トリッジを前記磁気テープ装置から排出することを指示
    する信号又は排出許可を示す信号を受け取った時に、前
    記磁気テープを逆方向走行させ、前記第2の位置指示用
    ホールが前記ホールセンサで検出されたことに応答して
    前記磁気テープの走行を停止させ、次に前記磁気テープ
    を正方向走行させ、前記第2の位置指示用ホールが前記
    ホールセンサで検出されたことに応答して前記磁気テー
    プの走行を停止させることを特徴とする磁気テープ走行
    方法。
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