JPH11327396A - 清掃装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

清掃装置およびそれを用いた画像形成装置

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JPH11327396A
JPH11327396A JP10125728A JP12572898A JPH11327396A JP H11327396 A JPH11327396 A JP H11327396A JP 10125728 A JP10125728 A JP 10125728A JP 12572898 A JP12572898 A JP 12572898A JP H11327396 A JPH11327396 A JP H11327396A
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duct
cleaning device
smoke
airflow
dust
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Application number
JP10125728A
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English (en)
Inventor
Fumiko Hirano
二美子 平野
Shinya Matsuura
晋也 松浦
Hiroshi Sakakibara
宏 榊原
Kenzo Totani
謙三 戸谷
Hiroshi Fukao
博 深尾
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久使用時においてシール性能が低下した場
合でも、確実に粉煙による装置内汚染を防止することが
できる清掃装置を提供すること。 【解決手段】 清掃器2の上下に、ダクト内に吸い込み
方向の気流を発生させている吸気ダクト3と、ダクト内
に吹き出し方向の気流を発生させている排気ダクト13
とを設けることにより、清掃器2と感光体ドラム1とが
対向する部分に、排気ダクト13から吸気ダクト3へ流
れる気流が形成されるようにした。これにより、清掃器
2からの粉煙の噴出を抑制しつつ粉煙の回収を行うこと
ができる。従って、耐久使用時においてシール性能が低
下した場合でも、粉煙による装置内汚染が防止され、さ
らに粉煙の噴出が抑制されているのでフィルタ4の寿命
が伸びるため、清掃装置のメンテナンス性の向上が図ら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等に用いられる清掃装置、およびこれを用いた画像形成
装置に関する。さらに詳細には、清掃装置から噴出する
現像剤や紙粉等の粉煙を回収する複数のダクトを設け、
その内部に異方向の気流を発生させることにより、粉煙
による装置内汚れを防止した清掃装置、およびこれを用
いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に複写機やプリンタ等に搭載され
ている画像形成装置には、転写後に像担持体や被転写体
等に残留した現像剤等を除去して回収するために、清掃
器が設けられている。そして、この清掃器により回収さ
れた現像剤等を、外部に噴出させないようにしなければ
ならない。清掃器から噴出する粉煙は、装置内を汚染し
機械の信頼性を低下させるだけでなく、画像濃度の低下
や画質の汚れの原因となるからである。このため従来よ
り、粉煙が噴出しないようにした清掃装置が提案されて
いる。このような清掃装置の1つとして、例えば、進入
口にフィルムやブラシローラ、ゴムローラ等を設け、こ
れらで進入口のシールを行うことにより、外部に粉煙が
噴出しないようにしたものがある。また、現像剤を除去
するブレードの両端部からの粉煙の噴出を防止するため
に、端部シールを行っているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の清掃装置では、特に耐久使用時にシール性能が
低下してしまい、粉煙が外部に噴出して装置内汚染が生
じてしまうという問題があった。また、端部シールを用
いた場合でも同様に、清掃装置からの粉煙の噴出を完全
に抑えることはできず装置内汚染が生じてしまう。さら
にこの場合には、ブレードの設計や設置条件が複雑にな
るという問題もあった。
【0004】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、耐久使用時においてシー
ル性能が低下した場合でも、確実に粉煙による装置内汚
染を防止することができる清掃装置、およびこれを用い
ることにより常に良好な画像を得ることができる画像形
成装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めになされた請求項1の発明に係る清掃装置は、被清掃
体上に残留した現像剤を除去し回収する清掃器と、前記
清掃器に付設された第1ダクトおよび第2ダクトと、前
記第1ダクトおよび第2ダクトに接続されるとともにそ
れらのダクト内部に気流を発生させる気流発生手段とを
有し、前記第1ダクトと前記第2ダクトとで内部の気流
の向きが異なることを特徴とする。
【0006】この清掃装置においては、清掃器に付設さ
れた第1ダクトおよび第2ダクトの内部に、気流発生装
置により気流を発生させている。そして、これらの気流
の向きは、例えば一方のダクト内部の気流の向きが吸引
方向であれば、他方のダクト内部の気流の向きが吹き出
し方向のように、異なっている。このように、第1ダク
トと第2ダクトとの内部に発生させる気流の向きを異方
向となるように設定することにより、第1ダクトと第2
ダクトとの間で一定方向への気流が形成される。
【0007】そして清掃器から噴出する粉煙は、吹き出
し方向の気流によって形成されるエアカーテンで遮られ
清掃器に戻される。また、このとき清掃器に戻されずに
噴出した粉煙は、吸い込み方向の気流によって回収され
る。すなわち、清掃器からの粉煙の噴出を抑制しつつ、
粉煙の回収を行っているのである。従って、耐久使用時
においてシール性能が低下した場合でも、確実に装置内
汚染が防止される。また上記のように、清掃器から噴出
する粉煙の量が抑えられているから、粉煙を捕集するフ
ィルタ等の寿命が延びるため、メンテナンス性の向上も
図られる。なお被清掃体とは、像担持体(感光体や転写
材等)や転写搬送手段(転写ベルトや転写ドラムあるい
は中間転写体等)等を意味している。
【0008】また、請求項2の発明に係る清掃装置は、
請求項1に記載された清掃装置において、前記第1ダク
トと前記第2ダクトとが、前記気流発生手段を介して連
通させられていることを特徴とする。
【0009】この清掃装置においては、第1ダクトと第
2ダクトとが気流発生手段を介して連通させられている
から、気流発生手段が駆動することにより、第1ダクト
と第2ダクトとの内部では異なる向きの気流が発生し
て、その気流は第1ダクトと第2ダクトとの間で循環す
る。従って、第1ダクトに吹き出し方向の気流を発生さ
せると、第2ダクトには吸い込み方向の気流が発生す
る。このように、第1ダクトと第2ダクトとで気流を循
環させることにより、清掃器の回りに局所的な循環気流
が発生する。そして、この循環気流によって、清掃器か
らの粉煙の噴出が抑制されつつ粉煙の回収が確実に行わ
れるので、耐久使用時においてシール性能が低下した場
合でも、装置内汚染が防止される。また、気流発生手段
は1つあればよく、さらに排気設備が不要となるから装
置の構成が非常に簡略化されるため、搭載性に優れた清
掃装置となる。
【0010】また、請求項3の発明に係る清掃装置は、
請求項1または請求項2に記載する清掃装置において、
前記第1ダクトもしくは前記第2ダクトを挟んで前記清
掃器の反対側に、前記第1ダクトもしくは前記第2ダク
トの開口部への気流を発生させる回転体を有することを
特徴とする。
【0011】この清掃装置では、第1ダクトもしくは第
2ダクトを挟んで清掃器の反対側、すなわち第1ダクト
もしくは第2ダクトの下方あるいは上方に設けられた回
転体が回転することにより、清掃器から噴出しようとす
る粉煙を清掃器内に戻すような気流が発生する。従っ
て、第1ダクトと第2ダクトとの間に発生させている一
定方向の気流によって回収できなかった粉煙は、この回
転体が発生する気流により、第1ダクトもしくは第2ダ
クトの開口部へと流されていく。このため、第1ダクト
と第2ダクトとの間に発生させている一定方向の気流に
よって回収できなかった粉煙が、この気流内に戻され
る。このように粉煙が確実に回収されるので、耐久使用
時においてシール性能が低下した場合でも、粉煙による
装置内汚染が確実に防止される。なお、回転体として
は、回転ローラや回転羽根等、回転する部材であれば何
でもよく、さらに回転体に粉煙と同極性の電圧を印加し
てもよい。
【0012】また、請求項4の発明に係る清掃装置は、
請求項1または請求項2に記載する清掃装置において、
前記第1ダクトもしくは前記第2ダクトの開口部に対し
重力方向で下方に、前記清掃器から噴出した粉煙を受け
るための受け部材を有することを特徴とする。
【0013】この清掃装置では、第1ダクトもしくは第
2ダクトの開口部に対し重力方向で下方に設けられた受
け部材によっても粉煙が回収される。すなわち、ダクト
による回収だけでは、飛散する粉煙を完全に回収しきれ
ない場合があり、このときにダクトによって回収されな
かった粉煙は、自重により重力方向で下方に落ちて行
き、受け部材で回収されるのである。これにより、耐久
使用時においてシール性能が低下した場合でも、粉煙を
完全に回収することができるので粉煙による装置内汚染
が防止される。なお受け部材には、導電性部材あるいは
エレクトレット材を用いるのが望ましい。これらの部材
を用いることにより、静電気力により粉煙を吸着するこ
とができるからである。
【0014】また、請求項5の発明に係る清掃装置は、
請求項1から請求項4までに記載するいずれか1つの清
掃装置において、前記第1ダクトもしくは前記第2ダク
トに複数のフィルタを有することを特徴とする。
【0015】この清掃装置では、清掃器から噴出した粉
煙がダクトにより回収された後、第1ダクトもしくは第
2ダクトに設けられたフィルタで捕集される。そして、
この粉煙の捕集は複数のフィルタで行われる。ここで、
複数のフィルタによる粉煙の捕集の方法としては、1つ
のフィルタが寿命を迎えたら他のフィルタへ切り替えて
粉煙を捕集するようにしてもよいし、各フィルタでの粉
煙の捕集量が一定量になると順次フィルタを切り替えて
粉煙を捕集するようにしてもよい。このように複数のフ
ィルタを有することにより、1つのフィルタによって捕
集できる粉煙量が一定であっても、清掃装置としては粉
煙の捕集能力が高められているので、メンテナンス性の
向上が図られる。
【0016】また、請求項6の発明に係る清掃装置は、
請求項1から請求項5までに記載するいずれか1つの清
掃装置において、前記第1ダクトもしくは前記第2ダク
トは、電界印加部材で形成されていることを特徴とす
る。
【0017】この清掃装置では、清掃器から噴出した粉
煙がダクトにより回収された後、ダクト自身(内壁)に
て捕集される。このようにダクトの内壁によっても粉煙
が捕集されるから、フィルタによって捕集される粉煙の
量が少なくなる。これにより、フィルタの寿命が延びる
のでメンテナンス性の向上が図られる。なお、電圧印加
部材とは、導電性部材あるいはエレクトレット材等のよ
うに静電気力により粉煙を引きつけて捕集することがで
きるものをいう。ちなみに、静電気力を利用せずに粉煙
を吸着するものであっても同様の効果を得ることができ
が、静電気力を利用した方が吸着力を強くすることがで
きるので望ましい。
【0018】また、請求項7の発明に係る清掃装置は、
請求項1から請求項6までに記載するいずれか1つの清
掃装置において、前記気流発生手段を作像条件に応じて
制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0019】この清掃装置では、気流発生装置により第
1ダクトと第2ダクトとの間に発生させた一定方向の気
流によって、清掃器から噴出した粉煙が回収される。こ
こで、粉煙の発生量は常に一定ではなく作像条件、例え
ば複写機本体の駆動時間、トナー濃度、装置内の温湿
度、プリントモード等、によって変化する。このため、
請求項7の清掃装置においては、気流発生装置により発
生させる気流の強さを作像条件によって変化させてい
る。すなわち、粉煙が多く発生するような作像条件下で
は、気流発生手段の効率を向上させるような制御がなさ
れるのである。具体的には、ファンの回転数を上げる、
より効率の高いファンに切り替える等の制御が行われ
る。これにより、粉煙の回収をより効率よく行うことが
可能となり、より確実に粉煙が回収されるから装置内汚
染が防止される。なお、粉煙が多く発生する作像条件と
は、トナー濃度が高い、装置内温度が高い、両面印刷の
とき等である。
【0020】また、請求項8の発明に係る画像形成装置
は、請求項1から請求項7に記載するいずれか1つの清
掃装置と、潜像および顕像を担持する像担持体と、前記
像担持体上に潜像および顕像を形成する作像手段とを有
することを特徴とする。
【0021】この画像形成装置では、像担持体上に作像
手段によって潜像が形成され、次いでこの潜像が現像さ
れて顕像が形成される。そして、像担持体上の顕像が記
録体に転写されて画像が形成される。その後、像担持体
上に残留した現像剤が清掃装置により除去回収される。
そして、このときに粉煙が噴出してしまうことがある
が、ダクトによりこれらの粉煙は確実に回収される。従
って、請求項8の画像形成装置においては、清掃装置か
ら噴出する粉煙による装置内汚染が防止されるから、画
像品質の低下を招くことなく常に良好な画像が得られ
る。なお、転写ベルトや中間転写体等の転写搬送手段を
用いた画像形成装置においても、転写搬送手段に設けら
れた清掃装置により粉煙が回収されるから同様に良好な
画像が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の清掃装置を具体化
した実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。本実施の形態は、電子写真方式の画像形成装置に使
用されている清掃装置である。
【0023】まず、第1の実施の形態について説明す
る。第1の実施の形態に係る清掃装置は、図1に示すよ
うに、その表面上に静電潜像が形成される感光体ドラム
1に対向して設置された清掃器2と、清掃器2の上方に
設けられた吸気ダクト3および下方に設けられた排気ダ
クト13等とを有するものである。吸気ダクト3および
排気ダクト13の断面形状はともに、図2に示すような
矩形断面であってその形状は同一であるが、排気ダクト
13の断面形状を図3に示すように、両端部のみ開口す
るような形状とすることもできる。なお、吸気ダクトと
排気ダクトとの配置を入れ替えることも可能である。
【0024】清掃器2には、クリーニングブレード2a
が感光体ドラム1に接触した状態で設けられ、その進入
口はフィルム等によりシールされている。このクリーニ
ングブレード2aは、転写後に感光体ドラム1上に残留
している現像剤や紙粉等を除去して、それらを清掃器2
内に回収するためのものである。このように感光体ドラ
ム1上を清掃するのは、次回の画像形成時に画像メモリ
等を発生させないようにして、感光体ドラム1上に良好
な潜像を形成するためである。また、吸気ダクト3およ
び排気ダクト13は、感光体ドラム1側の端部が開口し
ており、他端部にはそれぞれファン5およびファン15
が配置されている。なお、ファン5とファン15とは同
じものであるが、それぞれの回転方向は逆向きに回転す
るようになっている。そして、吸気ダクト3のファン5
側には粉煙を捕集するためのフィルタ4が設けられてい
る。一方、ファン5およびファン15には、これらの駆
動を制御する制御装置6が接続され、さらにこの制御装
置6は、画像形成装置の全体制御を行うCPU7に接続
されて、CPU7からの指令によってファン5の駆動が
制御されるようになっている。なお、図1では制御装置
6とCPU7とが別々に構成されているが、これらを一
体として構成してもよい。
【0025】続いて、この清掃装置の動作について説明
する。転写後に感光体ドラム1上に残留した現像剤や紙
粉等が、清掃器2との対向部においてクリーニングブレ
ード2aにより除去される。一方、吸気ダクト3内には
ファン5の回転により吸い込み方向(図1中左方向)へ
の気流が、排気ダクト13内にはファン15により吹き
出し方向(図1中右方向)への気流が発生している。従
って、清掃器2の回りには上向きの気流が発生してい
る。
【0026】ここで、画像形成時、すなわち感光体ドラ
ム1が回転している状態(清掃時)を考える。清掃時に
おいては、クリーニングブレード2aにより感光体ドラ
ム1上に残留した現像剤等が除去されるとともに、一部
の現像剤等は粉煙となって清掃器2から噴出してしま
う。一方、排気ダクト13の開口部には、ファン15の
回転駆動により吹き出し方向の気流が発生し、吸気ダク
ト3の開口部には、ファン5の回転駆動により吸い込み
方向の気流が発生している。従って、清掃器2から噴出
しようとする粉煙は、排気ダクト13から吹き出す気流
によって形成されるエアカーテンに遮られて清掃器2内
へ戻されるか、吸気ダクト3に回収される。これによ
り、クリーニングブレード2aによる感光体ドラム1の
清掃時においては、清掃器2からの粉煙の噴出が抑制さ
れつつ回収される。
【0027】次に、非画像形成時、すなわち感光体ドラ
ム1が回転していない状態(非清掃時)を考える。非清
掃時においては、クリーニングブレード2aによる感光
体ドラム1の清掃が行われないため、清掃器2から粉煙
は噴出しないが、クリーニングブレード2aに張り付い
た現像剤等がこぼれ落ちたり、あるいは清掃時に清掃器
2から噴出した粉煙が飛散している場合もある。一方、
排気ダクト13の開口部には、ファン15の回転駆動に
より吹き出し方向の気流が発生し、吸気ダクト3の開口
部には、ファン5の回転駆動により吸い込み方向の気流
が発生している。従って、クリーニングブレード2aか
らこぼれ落ちた現像剤等は、排気ダクト13から吹き出
す気流によって形成されるエアカーテンに遮られて清掃
器2内へ戻されるか、吸気ダクト3に回収される。ま
た、装置内を飛散している粉煙は、吸気ダクト3の開口
部からダクト内へと吸引されてフィルタ4で捕集され
る。よって非清掃時において、クリーニングブレード2
aからこぼれ落ちた現像剤や装置内を飛散している粉煙
は、清掃器2あるいは吸気ダクト3に回収される。
【0028】このように、それぞれのダクト内に異なる
方向の気流を発生させ、吸気ダクト3と排気ダクト13
との間に一定方向の気流を形成させることにより、清掃
器2からの粉煙の噴出が抑制されつつ、粉煙が回収が確
実に行われる。
【0029】以上詳細に説明したように、第1の実施の
形態に係る清掃装置では、清掃器2の上下に、ダクト内
に吸い込み方向の気流を発生させている吸気ダクト3
と、ダクト内に吹き出し方向の気流を発生させている排
気ダクト13とを設けることにより、清掃器2と感光体
ドラム1とが対向する部分に、排気ダクト13から吸気
ダクト3へ流れる気流を形成させている。これにより、
清掃器2からの粉煙の噴出を抑制しつつ粉煙の回収を行
うことができる。従って、耐久使用時においてシール性
能が低下した場合でも、粉煙による装置内汚染が防止さ
れ、さらに粉煙の噴出が抑制されているのでフィルタ4
の寿命が伸びるため、清掃装置のメンテナンス性の向上
が図られている。
【0030】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第1の実施の形態では
粉煙の捕集をフィルタにより行っているが、フィルタを
用いずに電気的に捕集したり、サイクロンにより捕集す
ることも可能である。
【0031】また気流発生手段として本実施の形態では
ファン5およびファン15を用いているが、この代わり
に、サイクロンやイオン風を発生させるもの等を用いて
もよい。さらに、常にファン5およびファン15を駆動
しているが、省電力化のために粉煙の発生が少ないよう
な場合には、ファン5およびファン15を駆動させない
ようにしてもよい。
【0032】さらにまた、ファン5およびファン15の
風量制御は、例えばフィルタ4の捕集量、装置内の温湿
度、プリントモードによって変更するようにすればよ
い。すなわち、フィルタ4の捕集量が増えればフィルタ
4の抵抗が大きくなるため、また装置内の温湿度が高い
時、あるいは両面印刷時には粉煙が多く発生するため、
ファン5およびファン15の風量を増すように制御すれ
ばよい。このようにファン5およびファン15を制御す
ることにより、あらゆる環境下においても回収能力を一
定に保つことができるから、確実に粉煙が回収されて粉
煙による装置内汚染が防止される。
【0033】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態に係る清掃装置は、清掃器2の上
下に吸気ダクト3と排気ダクト13とを設ける代わり
に、清掃器2の下方にこれらのダクトをまとめて配置し
たものである。すなわち、図4に示すように、清掃器2
の下方に吸気ダクト3を設け、さらにその下方に排気ダ
クト13を設けている。その他の部分の構成は、第1の
実施の形態に係る清掃装置と同じである。
【0034】かかる清掃装置では、第1の実施の形態に
係る清掃装置と同様に、ファン15の回転駆動により排
気ダクト13から空気が吹き出し、ファン5の回転駆動
により吸気ダクト3によって吸い込まれる。従って、清
掃器2の下方にエアカーテンが形成される。これによ
り、清掃器2から噴出しようとする粉煙は、エアカーテ
ンに遮られて清掃器2へと戻され、クリーニングブレー
ド2aからこぼれ落ちた現像剤等は、吸気ダクト3内へ
と吸引されてフィルタ4で捕集される。
【0035】このように、第2の実施の形態に係る清掃
装置によれば、清掃器2の下方にダクト内に吸い込み方
向の気流を発生させている吸気ダクト3を設け、さらに
その下方にダクト内に吹き出し方向の気流を発生させて
いる排気ダクト13を設けたことにより、清掃器2の下
方に排気ダクト13から吸気ダクト3へ流れる気流でエ
アカーテンが形成される。これにより、清掃器2からの
粉煙の噴出を抑制しつつ粉煙の回収を行うことができ
る。従って、耐久使用時においてシール性能が低下した
場合でも、粉煙による装置内汚染が防止され、さらに粉
煙の噴出が抑制されているのでフィルタ4の寿命が伸び
るため、清掃装置のメンテナンス性の向上が図られてい
る。
【0036】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第2の実施の形態で
は、吸気ダクト3と排気ダクト13とを別々に構成して
いるが、これらを一体的に構成とすることもできる。す
なわち、一体的に構成したダクトの断面形状を図5に示
すように、両端部を排気口とし、中央部を吸気口とすれ
ばよい。これにより、清掃器2の下方に排気ダクト13
から吸気ダクト3へ流れる気流でエアカーテンを形成さ
せることができるので、同様の効果を得ることができ
る。またダクトの断面形状は、図6に示すような形状の
ものでもよく、さらに、ダクトの断面形状は矩形に限ら
れず、図7に示すような三角形としてもよい。なお、吸
気口と排気口との配置を入れ替えることも可能である。
このようにダクトを一体的に構成することにより、清掃
装置のコンパクト化が図られる。さらにまた、これらの
ような構成のダクトを清掃器2の上方に設けてもよい。
【0037】次に、第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態に係る清掃装置は、吸気ダクトと
排気ダクトとにそれぞれファンを設けずに1つのファン
でそれぞれのダクト内に異なる方向の気流を発生させる
ようにしたもである。すなわち、図8に示すように、清
掃器2の上下に設けられた吸気ダクト3と排気ダクト1
3とをファン5を介して連通させている。
【0038】かかる清掃装置では、ファン5の回転駆動
により、排気ダクト13内には吹き出し方向の気流が発
生し、吸気ダクト3内には吸い込み方向の気流が発生す
る。すなわち、清掃器2の回りに循環気流が発生するの
である。そして、この循環気流により、清掃器2の下方
にエアカーテンが形成されるので、清掃器2から噴出し
ようとする粉煙が、このエアカーテンに遮られて清掃器
2へと戻され、清掃器2からの粉煙の噴出が抑制され
る。また、クリーニングブレード2aからこぼれ落ちた
現像剤等や装置内を飛散している粉煙は、吸気ダクト3
内へと吸引され後、排気ダクト13を通過して清掃器2
内に戻される。
【0039】このように、第3の実施の形態に係る清掃
装置によれば、清掃器2の上下に、ダクト内に吸い込み
方向の気流を発生させる吸気ダクト3と、ダクト内に吹
き出し方向の気流を発生させる排気ダクト13とを設
け、それぞれのダクトをファン5を介して連通させ、フ
ァン5を回転駆動することにより、清掃器2の回りに循
環気流を形成させている。これにより、清掃器2からの
粉煙の噴出を抑制しつつ粉煙の回収を行うことができ
る。従って、耐久使用時においてシール性能が低下した
場合でも、粉煙による装置内汚染が防止され、またフィ
ルタレスの構成であるから清掃装置のメンテナンス性の
向上が図られている。
【0040】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第3の実施の形態で
は、清掃器2の上下にそれぞれダクトを設けているが、
図9に示すように、清掃器2の下方にまとめてダクトを
設けることもできる。すなわち、清掃器2の下方にダク
ト内に吸い込み方向の気流を発生させている吸気ダクト
3を設け、さらにその下方にダクト内に吹き出し方向の
気流を発生させている排気ダクト13を設け、これらの
ダクトをファン5により連通させるのである。このよう
にダクトおよびファンを設けることにより、清掃器2の
下方に局所的な循環気流が形成されるから、上記第3の
実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらにこ
の際、吸気ダクト3と排気ダクト13とを別々に構成せ
ずに、これらを図5〜図7に示したように、一体的に構
成とすることもできる。なお、フィルタをダクトに設け
ることも可能であるのはいうまでもない。
【0041】次に、第4の実施の形態について説明す
る。第4の実施の形態に係る清掃装置は、複数のフィル
タを有するものである。その他の部分の構成は、第1の
実施の形態に係る清掃装置と同じである。従って以下、
第4の実施の形態に係る清掃装置の特徴である複数のフ
ィルタを有する構成について説明し、第1の実施の形態
と同じ構成の部分についての説明は省略する。なお、吸
気ダクトあるいは排気ダクトのどちらにフィルタが設置
されても、その構成は同じであるから、本実施の形態で
は吸気ダクト側にフィルタが設置された場合について説
明する。
【0042】この清掃装置における粉煙回収部分は、図
10に示すように、清掃器の上方もしくは下方に配置さ
れた吸気ダクト3aと、この吸気ダクト3aから分岐し
た吸気ダクト3bとにより構成されている。そしてこれ
らの吸気ダクトには、それぞれファンとフィルタが設け
られている。すなわち、吸気ダクト3aにフィルタ4a
とファン5aが、吸気ダクト3bにフィルタ4bとファ
ン5bが設けられている。なお、フィルタ4a,4bお
よびファン5a,5bは第1の実施の形態に係る清掃装
置で用いられているフィルタ4およびファン5と同じも
のである。また、吸気ダクト3aと吸気ダクト3bとの
分岐部分には切り替え弁10が設けられている。この切
り替え弁10は、吸気ダクトの開口部とフィルタ4a,
4bとの連通を切り替えるものである。
【0043】かかる清掃装置では、排気ダクトから吹き
出す気流によって粉煙の噴出が抑制されつつ、次のよう
にして吸気ダクト3aによる粉煙の回収が行われる。す
なわち、吸気ダクト3a内にファン5aによって吸い込
み方向への気流を発生させているので、クリーニングブ
レード2aからこぼれ落ちた現像剤等や装置内を飛散し
ている粉煙が、吸気ダクト3a内へと吸引されてフィル
タ4aで捕集される。そして、フィルタ4aの捕集能力
が限界に達する、すなわち寿命を迎えると、切り替え弁
10が作動して、吸気ダクト3bによる粉煙の回収が行
われる。なお、吸気ダクト3bによる粉煙の回収は吸気
ダクト3aによるものと同様の方法で行われる。
【0044】このように、第4の実施の形態に係る清掃
装置によれば、清掃器からの粉煙の噴出を抑制しつつ粉
煙の回収を行うことができるとともに、粉煙を捕集する
フィルタが2個設けられているので、捕集能力が向上す
るため、フィルタの交換サイクルが長くなる。すなわ
ち、耐久使用時においてシール性能が低下した場合で
も、粉煙による装置内汚染を防止することができるとと
もにメンテナンス性の向上が図られた清掃装置が提供さ
れている。
【0045】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第4の実施の形態では
吸気ダクトを2本設けることによりフィルタの数を2個
にしているが、このように複数の吸気ダクトを設けなく
ても、次に示すような構成とすることにより1本の吸気
ダクトに複数のフィルタを配置することができる。
【0046】まず、第1変形例としての構成は、フィル
タを並列に配置したものである。すなわち図11に示す
ように、吸気ダクト3のフィルタ設置位置において、フ
ィルタをスライド可能に保持することにより、複数のフ
ィルタを配置することを可能としている。このような構
成を有する清掃装置では、まず吸気ダクト3にフィルタ
14aが設置されており、このフィルタ14aにより粉
煙の捕集が行われその寿命を迎えると、フィルタ14a
が図11中上方向へスライドして、吸気ダクト3にはフ
ィルタ14bが設置される。そしてフィルタ14aと同
様に、フィルタ14bでも粉煙の回収が行われる。なお
図11には、フィルタ14a,14bの2個のフィルタ
を示しているが、2個以上のフィルタを配置することも
できる。この場合には、更なるフィルタの交換サイクル
を長くすることができる。
【0047】次に、第2変形例としての構成は、フィル
タを直列に配置したものである。すなわち図12に示す
ように、伸縮自在の蛇腹状のフィルタ24a,24bを
用い、吸気ダクト3のフィルタ設置位置において、フィ
ルタ24a,24bを縮めた状態で保持することによ
り、複数のフィルタを配置することを可能としている。
このような構成を有する清掃装置では、まずフィルタ2
4aにより粉煙の捕集が行われその寿命を迎えると、フ
ィルタ24aが取り外され、フィルタ24bが伸ばされ
て吸気ダクト3に接続される。そして、フィルタ24b
による粉煙の回収が行われる。
【0048】最後に、第3変形例としての構成は、図1
3に示すように、円形のフィルタ保持部材30にフィル
タを一定間隔ごとに配置(図13では90度ごとに4個
のフィルタを配置)したものである。このような構成を
有する清掃装置では、まずフィルタ34aが吸気ダクト
3に設置され、このフィルタ34aにより粉煙の捕集が
行われる。その後フィルタ34aが寿命を迎えると、フ
ィルタ保持部材30が時計回りに90度回転して、吸気
ダクト3にはフィルタ34bが設置される。そしてフィ
ルタ34aと同様に、フィルタ34bでも粉煙の回収が
行われる。以下同様の手順でフィルタ34c,34dで
吸気ダクトに設置され粉煙の捕集が行われる。なお、フ
ィルタ保持部材30の回転方向は反時計回りでもよい
し、またフィルタ保持部材30の形状を半円形等のよう
に円の一部だけの形状とすることも可能である。
【0049】次に、第5の実施の形態について説明す
る。第5の実施の形態に係る清掃装置は、図14に示す
ように、排気ダクト13の開口部下方に回転ローラ8を
設けたものである。この回転ローラ8は、感光体ドラム
1とは逆に反時計回りに回転するようになっている。な
おその他の部分の構成は、第3の実施の形態に係る清掃
装置と同じである。
【0050】かかる清掃装置では、ファン5の回転駆動
により、排気ダクト13内には吹き出し方向の気流が発
生し、吸気ダクト3内には吸い込み方向の気流が発生す
る。すなわち、清掃器2の回りに循環気流が発生するの
である。そして、この循環気流により、清掃器2の下方
にエアカーテンが形成されるので、清掃器2から噴出し
ようとする粉煙が、このエアカーテンに遮られて清掃器
2へと戻され、清掃器2からの粉煙の噴出が抑制され
る。また、クリーニングブレード2aからこぼれ落ちた
現像剤等や装置内を飛散している粉煙は、吸気ダクト3
内へと吸引され後、排気ダクト13を通過して清掃器2
内に戻される。
【0051】ここで、清掃器2の回りに形成されている
循環気流に巻き込まれず、装置内を飛散している粉煙
は、装置内汚染を引き起こす原因になるので回収する必
要がある。特に、排気ダクト13の下方で飛散している
粉煙は、装置内汚染のみならず画像形成にも悪影響を与
えることになる。しかし、このような粉煙を循環気流に
巻き込むことは困難である。そこで本実施の形態では、
回転ローラ8の回転により、排気ダクト13の下方から
開口部への気流を発生させている。この気流により、飛
散している粉煙が清掃器2の回りに形成されている循環
気流内へ巻き込まれるから、粉煙を効率よく回収するこ
とができる。
【0052】このように、第5の実施の形態に係る清掃
装置によれば、排気ダクト13の開口部下方に回転ロー
ラ8を設けて、これを回転させることにより排気ダクト
13の下方から開口部への気流を発生させている。これ
により、排気ダクト13の下方を飛散している粉煙が、
清掃器2の回りに形成されている循環気流に巻き込まれ
るから、粉煙が効率よく回収される。これにより、耐久
使用時においてシール性能が低下した場合でも、確実に
粉煙による装置内汚染が防止される。
【0053】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、排気ダクト13の開口部下
方に設ける回転体は、回転ローラ8の他に回転羽根等を
用いることも可能である。さらに、回転ローラ8に粉煙
と逆極性の電圧を印加して粉煙を引きつけるようにして
もよい。さらにまた、吸気ダクト3の開口部上方にも回
転ローラを設けることにより、清掃器2の上方を飛散し
ている粉煙を効率よく回収することができる。ただし、
吸気ダクト3の上方に設ける回転ローラの回転方向は、
感光体ドラム1の回転方向と同じ向きにしなければなら
ない。つまり、現像ローラ8は、清掃器2と間に吸気ダ
クト3もしくは排気ダクト13の開口部が位置するよう
に配置すればよい。また図15に示すように、清掃器2
の下方に吸気ダクト3と排気ダクト13とをまとめて配
置した清掃装置において、排気ダクト13の開口部下方
に回転ローラ8を設けた場合にも、同様の効果が得られ
ることはいうまでもない。
【0054】次に、第6の実施の形態について説明す
る。第6の実施の形態に係る清掃装置は、粉煙の回収を
ダクトのみならず受け部材によっても粉煙の回収を行う
ものである。すなわち図16に示すように、排気ダクト
13の開口部下方に、循環気流に巻き込まれなかったた
めに吸気ダクト3で回収されなかった粉煙を回収するた
めの粉煙回収板9が設置されている。この粉煙回収板9
は導電性部材であり、電源Vが接続され粉煙と逆極性の
電圧が印加されるようになっている。なおその他の部分
の構成は、第3の実施の形態に係る清掃装置と同じであ
る。
【0055】かかる清掃装置では、ファン5の回転駆動
により、排気ダクト13内には吹き出し方向の気流が発
生し、吸気ダクト3内には吸い込み方向の気流が発生す
る。すなわち、清掃器2の回りに循環気流が発生するの
である。そして、この循環気流により、清掃器2の開口
部下方にエアカーテンが形成されるので、清掃器2から
噴出しようとする粉煙が、このエアカーテンに遮られて
清掃器2へと戻され、清掃器2からの粉煙の噴出が抑制
される。また、クリーニングブレード2aからこぼれ落
ちた現像剤等や装置内を飛散している粉煙は、吸気ダク
ト3内へと吸引された後、排気ダクト13を通過して清
掃器2内に戻される。
【0056】ここで、粉煙を吸気ダクト3にて回収でき
ない場合がある。このような場合に、回収できなかった
粉煙をそのままにしておくと装置内汚染が発生してしま
う。そこで本実施の形態では、吸気ダクト3にて回収で
きなかった粉煙を回収するために、粉煙回収板9を設け
ている。そして、吸気ダクト3にて回収できなかった粉
煙は、その自重により重力方向で下方へ落ちて行くか
ら、排気ダクト13の開口部下方に設置された粉煙回収
板9により回収される。このとき、粉煙回収板9には粉
煙と逆極性の電圧が印加されているから、粉煙を効率よ
く回収することができる。
【0057】このように、第6の実施の形態に係る清掃
装置によれば、排気ダクト13の開口部下方に粉煙を回
収するための粉煙回収板9を設けたことにより、吸気ダ
クト3により回収できなかった粉煙を回収することがで
きる。これにより、清掃器2から噴出した粉煙が完全に
回収されるので、耐久使用時においてシール性能が低下
した場合でも、確実に粉煙による装置内汚染が防止され
る。
【0058】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第6の実施の形態にお
いて粉煙回収板9を導電性部材で形成して電圧を印加し
ているが、エレクトレット材で粉煙回収板を形成しても
同様の効果を得ることができる。つまり、粉煙回収板9
は、ダクト開口部より重力方向で下方に配置されていれ
ばよい。
【0059】最後に、第7の実施の形態について説明す
る。第7の実施の形態に係る清掃装置は、粉煙の捕集を
フィルタのみならずダクトの内壁によっても行うもので
ある。すなわち図17に示すように、吸気ダクト3eが
導電性部材で形成され、これらに電源Vが接続されて粉
煙と逆極性の電圧が印加されるようになっている。なお
その他の部分の構成は、第1の実施の形態に係る清掃装
置と同じである。
【0060】かかる清掃装置では、ファン15の回転駆
動により排気ダクト13から空気が吹き出し、清掃器2
の開口部下方にはエアカーテンが形成される。これによ
り、清掃器2から噴出しようとする粉煙が、エアカーテ
ンに遮られて清掃器2へと戻されるため、清掃器2から
の粉煙の噴出が抑制される。一方、吸気ダクト3e内に
はファン5によって吸い込み方向への気流を発生させて
いるから、クリーニングブレード2aからこぼれ落ちた
現像剤等や装置内を飛散している粉煙が、吸気ダクト3
e内へと吸引されて、フィルタ4と吸気ダクト3eの内
壁とにより捕集される。
【0061】このように、第7の実施の形態に係る清掃
装置によれば、ファン15によって排気ダクト13内に
吹き出し方向の気流を、ファン5によってダクト3e内
に吸い込み方向の気流を発生させている。これにより、
排気ダクト13から吹き出される気流により形成される
エアカーテンの作用によって清掃器2からの粉煙の噴出
が抑制されるとともに、吸気ダクト3eの内部に発生さ
せている吸い込み方向の気流により粉煙が吸引回収され
る。そして、吸気ダクト3eにより回収された粉煙は、
吸気ダクト3eの内壁とフィルタ4とによって捕集され
る。従って、耐久使用時においてシール性能が低下した
場合でも、粉煙による装置内汚染が防止され、さらにフ
ィルタ4の寿命が延びるため、清掃装置のメンテナンス
性の向上が図られている。
【0062】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第7の実施の形態にお
いて吸気ダクト3eを導電性部材で形成して電圧を印加
しているが、エレクトレット材でダクトを形成しても、
また排気ダクトを導電性部材やエレクトレット材で形成
しても、同様の効果を得ることができる。また図4、図
8、図9に示した清掃装置において、吸気ダクト(場合
によっては排気ダクトも)を電圧印加部材で形成すれ
ば、同様の効果が得られるのはいうまでもない。
【0063】また、上記第1〜第7の実施形態において
例示した清掃装置では、ブレード方式のものを例示して
いるが、その他の方式、例えばローラー方式、磁気ブラ
シ方式、ウェブ方式やファーブラシ方式等の清掃装置に
対しても本発明を適用することができ、その場合におい
ても同様の効果を得ることができる。さらに、上記第1
〜第7の実施形態に係る清掃装置を画像形成装置に搭載
することにより、耐久使用時においてシール性能が低下
した場合でも、確実に粉煙による装置内汚染が防止され
るので、画像品質の低下を招くことなく常に良好な画像
を形成することができる画像形成装置が提供されること
になる。なお、清掃装置の配置は上記した実施例に限る
ものではなく任意であることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上、説明した通り本発明の清掃装置に
よれば、清掃器に付設された第1ダクトおよび第2ダク
トの内部に異なる方向の気流を発生させることにより、
清掃器から噴出する粉煙の量が抑制されつつ、飛散した
粉煙は確実に回収される。これにより、耐久使用時にお
いてシール性能が低下した場合でも、粉煙による装置内
汚染が防止され、さらに粉煙を捕集するフィルタ等の捕
集部材の寿命が長くなるためメンテナンス性の向上が図
られる。また、本発明の画像形成装置によれば、粉煙に
よる装置内汚染が防止されることから、画像品質の低下
を招くことなく常に良好な画像が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る清掃装置の概略構成を
示す図である。
【図2】第1の実施の形態に係る清掃装置におけるダク
トの断面形状を示す図である。
【図3】図2に示すダクトの断面形状の変形例を示す図
である。
【図4】第2の実施の形態に係る清掃装置の概略構成を
示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係る清掃装置におけるダク
トの断面形状の第1変形例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態に係る清掃装置におけるダク
トの断面形状の第2変形例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係る清掃装置におけるダク
トの断面形状の第3変形例を示す図である。
【図8】第3の実施の形態に係る清掃装置の概略構成を
示す図である。
【図9】図8に示す清掃装置の変形例を示す図である。
【図10】第4の実施の形態に係る清掃装置における粉
煙回収部(フィルタ部)を示す図である。
【図11】第4の実施の形態に係る清掃装置における粉
煙回収部の第1変形例を示す図である。
【図12】第4の実施の形態に係る清掃装置における粉
煙回収部の第2変形例を示す図である。
【図13】第4の実施の形態に係る清掃装置における粉
煙回収部の第3変形例を示す図である。
【図14】第5の実施の形態に係る清掃装置の概略構成
を示す図である。
【図15】図14に示す清掃装置の変形例を示す図であ
る。
【図16】第6の実施の形態に係る清掃装置の概略構成
を示す図である。
【図17】第7の実施の形態に係る清掃装置の概略構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 清掃器 2a クリーニングブレード 3 吸気ダクト 4 フィルタ 5,15 ファン 6 制御装置 7 CPU 8 回転ローラ 9 粉煙回収板 10 切り替え弁 13 排気ダクト 30 フィルタ保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 宏 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 戸谷 謙三 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 深尾 博 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被清掃体上に残留した現像剤を除去し回
    収する清掃器と、 前記清掃器に付設された第1ダクトおよび第2ダクト
    と、 前記第1ダクトおよび第2ダクトに接続されるとともに
    それらのダクト内部に気流を発生させる気流発生手段と
    を有し、 前記第1ダクトと前記第2ダクトとで内部の気流の向き
    が異なることを特徴とする清掃装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された清掃装置におい
    て、 前記第1ダクトと前記第2ダクトとが、前記気流発生手
    段を介して連通させられていることを特徴とする清掃装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する清掃
    装置において、 前記第1ダクトもしくは前記第2ダクトを挟んで前記清
    掃器の反対側に、前記第1ダクトもしくは前記第2ダク
    トの開口部への気流を発生させる回転体を有することを
    特徴とする清掃装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載する清掃
    装置において、 前記第1ダクトもしくは前記第2ダクトの開口部に対し
    重力方向で下方に、前記清掃器から噴出した粉煙を受け
    るための受け部材を有することを特徴とする清掃装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までに記載するい
    ずれか1つの清掃装置において、 前記第1ダクトもしくは前記第2ダクトに複数のフィル
    タを有することを特徴とする清掃装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までに記載するい
    ずれか1つの清掃装置において、 前記第1ダクトもしくは前記第2ダクトは、電界印加部
    材で形成されていることを特徴とする清掃装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までに記載するい
    ずれか1つの清掃装置において、 前記気流発生手段を作像条件に応じて制御する制御手段
    を有することを特徴とする清掃装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7に記載するいずれ
    か1つの清掃装置と、 潜像および顕像を担持する像担持体と、 前記像担持体上に潜像および顕像を形成する作像手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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