JPH11295986A - 現像装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

現像装置およびそれを用いた画像形成装置

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JPH11295986A
JPH11295986A JP10118098A JP10118098A JPH11295986A JP H11295986 A JPH11295986 A JP H11295986A JP 10118098 A JP10118098 A JP 10118098A JP 10118098 A JP10118098 A JP 10118098A JP H11295986 A JPH11295986 A JP H11295986A
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duct
developing device
smoke
developing
airflow
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JP10118098A
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English (en)
Inventor
Shinya Matsuura
晋也 松浦
Hiroshi Sakakibara
宏 榊原
Kenzo Totani
謙三 戸谷
Fumiko Hirano
二美子 平野
Hiroshi Fukao
博 深尾
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に粉煙による装置内汚染を防止し、さら
にメンテナンス性を向上させる現像装置を提供するこ
と。 【解決手段】 制御装置6により制御されるファン5に
よって、現像ローラ2aが駆動している現像時にはダク
ト3内に吹き出し方向の気流を、現像ローラ2aが停止
している非現像時にはダクト3内に吸い込み方向の気流
を発生させるように、ダクト3内の気流の向きを切り替
えてダクト3内で気流を往復させるようにした。これに
より、現像時にはダクト3から吹き出される気流により
形成されるエアカーテンの作用によって、現像器2から
の粉煙の噴出が抑制され、非現像時にはダクト3により
粉煙が吸引回収される。従って、粉煙による装置内汚染
が防止され、さらに粉煙の噴出が抑制されているのでフ
ィルタ4の寿命が伸びるため、現像装置のメンテナンス
性の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等に用いられる粉煙回収器を有する現像装置、およびこ
れを用いた画像形成装置に関する。さらに詳細には、粉
煙を回収するダクト内に発生させる気流の向きを切り替
えることにより、粉煙による装置内汚れを防止した上で
粉煙回収器の長寿命化を図った現像装置、およびこれを
用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現像器から噴出する粉煙は、装置内を汚
染し機械の信頼性を低下させるだけでなく、画像濃度の
低下や画質の汚れの原因となる。このため従来より、粉
煙による装置内汚染を防止するために、現像装置に対し
て様々な工夫がなされている。このような現像装置の1
つとして、例えば、現像器の近傍にダクトを設けて、飛
散した粉煙をこのダクトで吸引回収する粉煙回収器を設
けたものがある。また、像担持体と現像器との間隔をで
きる限り狭くなるように両者を配置して、現像器から粉
煙が噴出しないようにしているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の現像装置では、ダクトによる吸引力が強すぎる
と像担持体上に形成された顕像を乱したり、必要以上に
現像剤を吸引してしまいフィルタの寿命を縮めるため
に、頻繁にフィルタの交換等のメンテナンスを行う必要
があるという問題があった。一方、吸引力が弱いと粉煙
を十分に吸引することができず、装置内汚染が生じてし
まうという問題があった。また、像担持体と現像手段と
の間隔をできる限り狭くなるように両者を配置したとし
ても、現像手段からの粉煙の噴出を完全に抑えることは
できず、装置内汚染が生じてしまうという問題があっ
た。
【0004】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、確実に粉煙による装置内
汚染を防止し、さらにメンテナンス性を向上させる現像
装置、およびこれを用いることにより常に良好な画像を
得ることができる画像形成装置を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めになされた請求項1の発明に係る現像装置は、現像剤
を収容する現像器と、前記現像器の近傍に設けられたダ
クトと、前記ダクトに接続されるとともにそのダクト内
部に気流を発生させる気流発生手段と、前記気流発生手
段による気流の向きを切り替える気流切り替え手段とを
有することを特徴とする。望ましくは、前記ダクトは前
記現像器内に備わる現像剤担持体の回転方向の下流側に
設けるのがよい。なお近傍とは、ダクト内部に発生させ
る気流により、現像器から噴出する粉煙を吸引すること
ができる範囲内をいう。
【0006】この現像装置においては、気流発生装置に
よりダクト内には気流が発生しており、この気流の向き
は、気流切り替え手段により切り替えることができる。
従って例えば、現像器から粉煙が噴出するとき、すなわ
ち現像器が作動しているときに、ダクト内の気流を吹き
出す方向にすることにより、現像器からの粉煙の噴出が
エアカーテンの作用によって抑制される。すなわち、現
像器から噴出しようとする粉煙が気流によって現像器へ
押し戻されるのである。このときダクトから吹き出され
る気流は、粉煙を押し戻す程度の弱い気流であるから、
この気流によって顕像が乱されるようなことはない。
【0007】そして、現像器による現像が終了すると、
気流切り替え手段によりダクト内の気流が、吸い込み方
向に切り替えられる。これにより、現像時に現像器から
少量ではあるが噴出した粉煙が、確実に回収されて装置
内汚染が防止される。また上記のように、現像器から噴
出する粉煙の量が抑えられているから、ダクトの吸引力
も従来のものより弱くてもよい。従って、ダクトによる
粉煙の吸引によって顕像を乱すようなことはなく、さら
に、噴出する粉煙の量が少ないから粉煙を捕集するフィ
ルタ等の寿命が延びるため、メンテナンス性の向上が図
られる。
【0008】また、請求項2の発明に係る現像装置は、
請求項1に記載する現像装置において、前記ダクトの開
口部への気流を発生させる回転体を有し、前記回転体
は、前記現像器との間に前記ダクトを挟む位置に配置さ
れていることを特徴とする現像装置。
【0009】この現像装置では、現像器との間にダクト
を挟む位置に設けられた回転体が回転することにより、
回転体からダクトの開口部への気流、すなわち現像器か
ら粉煙を現像器内に戻すような気流が発生する。従って
この気流により、現像器から噴出する粉煙が抑制され
る。しかしながら、現像器からの粉煙の噴出を完全に防
止することはできない。このため、若干量の粉煙は現像
器から噴出してしまうが、この粉煙はダクトにより回収
される。そして現像の際において、回転体の回転により
発生している気流によって粉煙がダクトの開口部へと流
されるから、粉煙は効率よく回収され、粉煙による装置
内汚染が防止される。なお、回転体としては、回転ロー
ラや回転羽根等、回転する部材であれば何でもよく、さ
らに回転体に粉煙と同極性の電圧を印加してもよい。
【0010】また、請求項3の発明に係る現像装置は、
請求項1に記載する現像装置において、前記ダクトの開
口部に対し重力方向で下方に、前記現像器から噴出した
粉煙を受けるための受け部材を有することを特徴とす
る。
【0011】この現像装置では、ダクト開口部下方に設
けられた受け部材によっても粉煙が回収される。すなわ
ち、ダクトによる回収だけでは、飛散する粉煙を完全に
回収しきれない場合があり、このときにダクトによって
回収されなかった粉煙は、自重により重力方向で下方に
落ちて行き、受け部材で回収されるのである。これによ
り、粉煙を完全に回収することができるので粉煙による
装置内汚染が防止される。なお受け部材には、導電性部
材あるいはエレクトレット材を用いるのが望ましい。こ
れらの部材を用いることにより、静電気力により粉煙を
吸着することができるからである。
【0012】また、請求項4の発明に係る現像装置は、
請求項1から請求項3までに記載するいずれか1つの現
像装置において、前記ダクト内に複数のフィルタを有す
ることを特徴とする。
【0013】この現像装置では、現像器から噴出した粉
煙がダクトにより回収された後、ダクト内に設けられた
フィルタで捕集される。そして、この粉煙の捕集は複数
のフィルタで行われる。ここで、複数のフィルタによる
粉煙の捕集の方法としては、1つのフィルタが寿命を迎
えたら他のフィルタへ切り替えて粉煙を捕集するように
してもよいし、各フィルタでの粉煙の捕集量が一定量に
なると順次フィルタを切り替えて粉煙を捕集するように
してもよい。このように複数のフィルタを有することに
より、1つのフィルタによって捕集できる粉煙量が一定
であっても、現像装置としては粉煙の捕集能力が高めら
れているので、メンテナンス性の向上が図られる。
【0014】また、請求項5の発明に係る現像装置は、
請求項1から請求項4までに記載するいずれか1つの現
像装置において、前記ダクトは、電界印加部材で形成さ
れていることを特徴とする。
【0015】この現像装置では、現像器から噴出した粉
煙がダクトにより回収された後、ダクト自身(内壁)に
て捕集される。このようにダクトの内壁によっても粉煙
が捕集されるから、フィルタによって捕集される粉煙の
量が少なくなる。これにより、フィルタの寿命が延びる
のでメンテナンス性の向上が図られる。なお、電圧印加
部材とは、導電性部材あるいはエレクトレット材等のよ
うに静電気力により粉煙を引きつけて捕集することがで
きるものをいう。ちなみに、静電気力によらないで粉煙
を捕集することもできるが、ダクト内で気流を往復させ
るので、気流を吹き出すときに粉煙も一緒に吹き出され
ないようにするために、静電気力を利用して吸着性を高
くするのが望ましい。
【0016】また、請求項6の発明に係る現像装置は、
請求項1から請求項5までに記載するいずれか1つの現
像装置において、前記気流発生手段を作像条件に応じて
制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0017】この現像装置では、気流発生装置によりダ
クト内に発生させた気流によって、現像器から噴出した
粉煙が回収される。ここで、粉煙の発生量は常に一定で
はなく作像条件、例えば現像装置の駆動時間、トナー濃
度、装置内の温湿度、プリントモード等、によって変化
する。このため、請求項6の現像装置においては、気流
発生装置により発生させる気流の強さを作像条件によっ
て変化させている。すなわち、粉煙が多く発生するよう
な作像条件下では、気流発生手段の効率を向上させるよ
うな制御がなされるのである。具体的には、ファンの回
転数を上げる、より効率の高いファンに切り替える等の
制御が行われる。これにより、粉煙の回収をより効率よ
く行うことが可能となり、より確実に粉煙が回収される
から装置内汚染が防止される。なお、粉煙が多く発生す
る作像条件とは、トナー濃度が高い、装置内温度が高
い、両面印刷のとき等である。
【0018】また、請求項7の発明に係る画像形成装置
は、請求項1から請求項6に記載するいずれか1つの現
像装置と、潜像および顕像を担持する像担持体と、前記
像担持体上に潜像を形成する作像手段とを有することを
特徴とする。
【0019】この画像形成装置では、像担持体上に作像
手段によって潜像が形成される。次いで、この潜像は現
像器により顕像化される。そして、像担持体上の顕像が
記録体に転写されて画像が形成される。ここで、現像を
行う際に現像器から粉煙が噴出してしまうが、ダクトに
よりこれらの粉煙は確実に回収される。従って、請求項
7の画像形成装置においては、現像器から噴出する粉煙
による装置内汚染が防止されるから、画像品質の低下を
招くことなく常に良好な画像が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の現像装置を具体化
した実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。本実施の形態は、電子写真方式の画像形成装置に使
用されている現像装置である。
【0021】まず、第1の実施の形態について説明す
る。第1の実施の形態に係る現像装置は、図1に示すよ
うに、その表面上に静電潜像が形成される感光体ドラム
1に対向して設置された現像器2と、現像器の下方に設
けられたダクト3等とを有するものである。現像器2に
は、現像ローラ2aがその開口部から突出した状態で設
けられている。この現像ローラ2aは、現像器2内に収
容されている現像剤をその表面上に薄層状にならした状
態で担持して、それを感光体ドラム1上の静電潜像に付
与して現像を行うものである。またダクト3は、感光体
ドラム1側の端部が開口しており、他端部にはファン5
が配置されている。そして、ダクト3のファン5側には
粉煙を捕集するためのフィルタ4が設けられている。一
方ファン5には、ファン5の回転方向等を制御する制御
装置6が接続され、さらにこの制御装置6は、画像形成
装置の全体制御を行うCPU7に接続されて、CPU7
からの指令によってファン5の駆動が制御されるように
なっている。なお、図1では制御装置6とCPU7とが
別々に構成されているが、これらを一体として構成して
もよい。
【0022】続いて、この現像装置の動作について説明
する。感光体ドラム1上に形成された静電潜像に対し
て、現像器2との対向部において現像ローラ2a上に担
持された現像剤が付与されて現像が行われる。このと
き、ダクト3内にはファン5の回転により吹き出し方向
(図1中左方向)への気流が発生している。そして、現
像が終了して現像ローラ2aが停止すると、制御装置6
によってファン5の回転方向が切り替えられてダクト3
内には、吸い込み方向(図1中右方向)への気流が発生
する。
【0023】ここで、現像器2が作動している状態(現
像時)を考える。現像時においては、現像ローラ2aか
ら感光体ドラム1上の静電潜像に現像剤が付与されると
ともに一部の現像剤は粉煙となって現像器2から噴出す
る。このとき、感光体ドラム1および現像ローラ2aが
図1中の矢印方向に回転しているから、感光体ドラム1
と現像器2との対向部付近には、下向きの気流が発生し
ている。このため、現像器2から噴出した粉煙は、この
下向きの気流によって下方へと流される。一方、ファン
5の回転駆動によりダクト3の開口部からは空気が吹き
出しているから、現像器2の開口部下方にはエアカーテ
ンが形成されている。従って、現像器2から噴出して下
方に流されていく粉煙は、このエアカーテンに遮られて
現像器2へと戻される。これにより、現像器2の作動時
に現像器2からの粉煙の噴出が抑制される。
【0024】次に、現像器2が作動していない状態(非
現像時)を考える。非現像時においては、現像ローラ2
aの回転が停止しているため、現像器2から粉煙は噴出
しないが、現像ローラ2a上の現像剤薄層から現像剤が
こぼれ落ちたり、あるいは現像時に現像器2から噴出し
た粉煙が飛散している。一方、ファン5の回転駆動によ
りダクト3内には吸い込み方向への気流が発生してい
る。従って、現像ローラ2aからこぼれ落ちた現像剤や
装置内を飛散している粉煙が、ダクト3の開口部からダ
クト3内へと吸引されてフィルタ4で捕集される。よっ
て、現像剤や粉煙による装置内汚染が防止される。
【0025】このように現像時と非現像時とにおいて、
ダクト3内に異なる方向の気流を発生させ、ダクト3内
で気流を往復させることにより、現像時には現像器2か
らの粉煙の噴出が抑制され、非現像時に粉煙が回収され
る。すなわち、現像器2から噴出する粉煙が少なくなっ
た状態でダクト3による粉煙の回収が行われるから、粉
煙が確実に回収されることになる。
【0026】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る現像装置では、制御装置6により制御されるファ
ン5によって、現像ローラ2aが駆動している現像時に
はダクト3内に吹き出し方向の気流を、現像ローラ2a
が停止している非現像時にはダクト3内に吸い込み方向
の気流を発生させるようにして、ダクト3内の気流の向
きを切り替えることにより、ダクト3内で気流を往復さ
せる。これにより、現像時にはダクト3から吹き出され
る気流により形成されるエアカーテンの作用によって現
像器2からの粉煙の噴出が抑制され、非現像時にはダク
ト3により粉煙が吸引回収される。従って、粉煙による
装置内汚染が防止され、さらに粉煙の噴出が抑制されて
いるのでフィルタ4の寿命が伸びるため、現像装置のメ
ンテナンス性の向上が図られている。
【0027】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第1の実施の形態では
粉煙の捕集をフィルタにより行っているが、フィルタを
用いずに電気的に捕集したり、サイクロンにより捕集す
ることも可能である。また、ダクト3は現像ローラ2a
の回転方向の下流側に配置せず上流側に配置してもよい
し、あるいは上流側と下流側との両方に配置してもよ
い。
【0028】また気流発生手段として本実施の形態では
ファン5を用いているが、この代わりに、サイクロンや
イオン風を発生させるもの等を用いてもよい。さらに、
常にファン5を駆動しているが、省電力化のために粉煙
の発生が少ないような場合には、ファン5を駆動させな
いようにしてもよい。
【0029】さらにまた、ファン5の制御を回転方向の
みならず、風量等について行うこともできる。このファ
ン5の風流制御は、例えばフィルタ4の捕集量、装置内
の温湿度、プリントモードによって変更するようにすれ
ばよい。すなわち、フィルタ4の捕集量が増えればフィ
ルタ4の抵抗が大きくなるため、また装置内の温湿度が
高い時、あるいは両面印刷時には粉煙が多く発生するた
め、ファン5の風量を増すように制御すればよい。この
ようにファン5を制御することにより、あらゆる環境下
においても回収能力を一定に保つことができるから、確
実に粉煙が回収されて粉煙による装置内汚染が防止され
る。
【0030】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態に係る現像装置は、複数のフィル
タを有するものである。その他の部分の構成は、第1の
実施の形態に係る現像装置と同じである。従って以下、
第2の実施の形態に係る現像装置の特徴である複数のフ
ィルタを有する構成について説明し、第1の実施の形態
と同じ構成の部分についての説明は省略する。
【0031】この現像装置における粉煙回収部分は、図
2に示すように、現像器の下方に配置されたダクト3a
と、このダクト3aから分岐したダクト3bとにより構
成されている。そしてこれらのダクトには、それぞれフ
ァンとフィルタが設けられている。すなわち、ダクト3
aにフィルタ4aとファン5aが、ダクト3bにフィル
タ4bとファン5bが設けられている。なお、フィルタ
4a,4bおよびファン5a,5bは第1の実施の形態
に係る現像装置で用いられているフィルタ4およびファ
ン5と同じものである。また、ダクト3aとダクト3b
との分岐部分には切り替え弁10が設けられている。こ
の切り替え弁10は、ダクトの開口部とフィルタ4a,
4bとの連通を切り替えるものである。
【0032】かかる現像装置では、まずダクト3aによ
る粉煙の回収が行われる。すなわち、現像時において
は、ファン5aの回転駆動によりダクト3aから空気が
吹き出し、現像器2の開口部下方にエアカーテンが形成
される。これにより、現像器2から噴出して下方に流さ
れていく粉煙が、エアカーテンに遮られて現像器2へと
戻されるため、現像時に現像器2からの粉煙の噴出が抑
制される。一方、非現像時においては、ダクト3内には
吸い込み方向への気流を発生させているので、現像ロー
ラ2aからこぼれ落ちた現像剤や装置内を飛散している
粉煙が、ダクト3a内へと吸引されてフィルタ4aで捕
集される。
【0033】そして、フィルタ4aの捕集能力が限界に
達する、すなわち寿命を迎えると、切り替え弁10が作
動して、ダクト3bによる粉煙の回収が行われる。な
お、ダクト3bによる粉煙の回収はダクト3aによるも
のと同様の方法で行われる。
【0034】このように、第2の実施の形態に係る現像
装置によれば、ダクト3aあるいは3b内に気流を発生
させて、その気流の向きを切り替えてダクト内を往復さ
せるようにしたので、現像器2からの粉煙の噴出を抑制
しつつ粉煙の回収を行うことができる。また、粉煙を捕
集するフィルタが2個設けられているので、捕集能力が
向上するため、フィルタの交換サイクルが長くなる。す
なわち、粉煙による装置内汚染を防止することができる
とともにメンテナンス性の向上が図られた現像装置が提
供されている。
【0035】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第2の実施の形態では
ダクトを2本設けることによりフィルタの数を2個にし
ているが、このように複数のダクトを設けなくても、次
に示すような構成とすることにより1本のダクトに複数
のフィルタを配置することができる。
【0036】まず、第1変形例としての構成は、フィル
タを並列に配置したものである。すなわち図3に示すよ
うに、ダクト3のフィルタ設置位置において、フィルタ
をスライド可能に保持することにより、複数のフィルタ
を配置することを可能としている。このような構成を有
する現像装置では、まずダクト3にフィルタ14aが設
置されており、このフィルタ14aにより粉煙の捕集が
行われその寿命を迎えると、フィルタ14aが図3中上
方向へスライドして、ダクト3にはフィルタ14bが設
置される。そしてフィルタ14aと同様に、フィルタ1
4bでも粉煙の回収が行われる。なお図3には、フィル
タ14a,14bの2個のフィルタを示しているが、2
個以上のフィルタを配置することもできる。この場合に
は、更なるフィルタの交換サイクルを長くすることがで
きる。
【0037】次に、第2変形例としての構成は、フィル
タを直列に配置したものである。すなわち図4に示すよ
うに、伸縮自在の蛇腹状のフィルタ24a,24bを用
い、ダクト3のフィルタ設置位置において、フィルタ2
4a,24bを縮めた状態で保持することにより、複数
のフィルタを配置することを可能としている。このよう
な構成を有する現像装置では、まずフィルタ24aによ
り粉煙の捕集が行われその寿命を迎えると、フィルタ2
4aが取り外され、フィルタ24bが伸ばされてダクト
3に接続される。そして、フィルタ24bによる粉煙の
回収が行われる。
【0038】最後に、第3変形例としての構成は、図5
に示すように、円形のフィルタ保持部材30にフィルタ
を一定間隔ごとに配置(図5では90度ごとに4個のフ
ィルタを配置)したものである。このような構成を有す
る現像装置では、まずフィルタ34aがダクト3に設置
され、このフィルタ34aにより粉煙の捕集が行われ
る。その後フィルタ34aが寿命を迎えると、フィルタ
保持部材30が時計回りに90度回転して、ダクト3に
はフィルタ34bが設置される。そしてフィルタ34a
と同様に、フィルタ34bでも粉煙の回収が行われる。
以下同様の手順でフィルタ34c,34dでダクトに設
置され粉煙の捕集が行われる。なお、フィルタ保持部材
30の回転方向は反時計回りでもよいし、またフィルタ
保持部材30の形状を半円形等のように円の一部だけの
形状とすることも可能である。
【0039】次に、第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態に係る現像装置は、図6に示すよ
うに、ダクト3の開口部下方に回転ローラ8を設けたも
のである。この回転ローラ8は、感光体ドラム1と同じ
く時計回りに回転するようになっている。なおその他の
部分の構成は、第1の実施の形態に係る現像装置と同じ
である。
【0040】かかる現像装置では、第1の実施の形態に
係る現像装置と同様に、現像時にファン5の回転駆動に
よりダクト3から空気が吹き出し、現像器2の開口部下
方にエアカーテンが形成される。これにより、現像器2
から噴出して下方に流されていく粉煙が、エアカーテン
に遮られて現像器2へと戻されるため、現像時に現像器
2からの粉煙の噴出が抑制される。一方、非現像時にダ
クト3内には吸い込み方向への気流を発生させているか
ら、現像ローラ2aからこぼれ落ちた現像剤や装置内を
飛散している粉煙が、ダクト3内へと吸引されてフィル
タ4で捕集される。
【0041】ここで、ダクト3の下方を飛散している粉
煙をダクト3により回収するのは困難である。これは、
感光体ドラム1の回転に沿って粉煙が下方へ流されるか
らである。また、ダクト3の吸引力を大きくすると感光
体ドラム1上の潜像が乱される可能性もあるからであ
る。そこで本実施の形態では、ダクト3内で気流を発生
させるとともに、回転ローラ8の回転により、ダクト3
の下方から開口部への気流を発生させている。これによ
り、この気流によって粉煙がダクト3の開口部へと流さ
れるから、ダクト3による粉煙の回収の際に吸引力を大
きくすることなく、粉煙を効率よく回収することができ
る。
【0042】このように、第3の実施の形態に係る現像
装置によれば、ダクト3の開口部下方に回転ローラ8を
設けて、これを回転させることによりダクト3の下方か
ら開口部への気流を発生させている。これにより、ダク
ト3の下方を飛散している粉煙がダクト3の開口部に流
されるから、粉煙が効率よく回収され、粉煙による装置
内汚染が防止される。
【0043】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、ダクト3の開口部下方に設
ける回転体は、回転ローラ8の他に回転羽根等を用いる
ことも可能である。さらに、回転ローラ8に粉煙と逆極
性の電圧を印加して粉煙を引きつけるようにしてもよ
い。なお、回転ローラ8は、現像ローラ2aとの間にダ
クト開口部が位置するように配置すればよい。
【0044】次に、第4の実施の形態について説明す
る。第4の実施の形態に係る現像装置は、粉煙の回収を
ダクトのみならず受け部材によっても粉煙の回収を行う
ものである。すなわち図7に示すように、ダクト3の開
口部下方にダクト3によって回収できなかった粉煙を回
収するための粉煙回収板9が設置されている。この粉煙
回収板9は導電性部材であり、電源Vが接続され粉煙と
逆極性の電圧が印加されるようになっている。なおその
他の部分の構成は、第1の実施の形態に係る現像装置と
同じである。
【0045】かかる現像装置では、まずダクト3による
粉煙の回収が行われる。すなわち、現像時においては、
ファン5の回転駆動によりダクト3から空気が吹き出
し、現像器2の開口部下方にエアカーテンが形成され
る。これにより、現像器2から噴出して下方に流されて
いく粉煙が、エアカーテンに遮られて現像器2へと戻さ
れるため、現像時に現像器2からの粉煙の噴出が抑制さ
れる。一方、非現像時においては、ダクト3内には吸い
込み方向への気流を発生させているから、現像ローラ2
aからこぼれ落ちた現像剤や装置内を飛散している粉煙
が、ダクト3内へと吸引されてフィルタ4で捕集され
る。
【0046】ここで、粉煙をダクト3にて回収できない
場合がある。このような場合に、回収できなかった粉煙
をそのままにしておくと装置内汚染が発生してしまう。
そこで本実施の形態では、ダクト3にて回収できなかっ
た粉煙を回収するために、粉煙回収板9を設けている。
そして、ダクト3にて回収できなかった粉煙は、感光体
ドラム1の回転に沿って下方へ流されて行くから、ダク
ト3の開口部下方に設置された粉煙回収板9により回収
される。このとき、粉煙回収板9には粉煙と逆極性の電
圧が印加されているから、粉煙を効率よく回収すること
ができる。さらに、図8に示すように、現像部材9に感
光体ドラム1の回転による流れの向きを変える邪魔板9
aを設けることにより、より効率よく粉煙を回収するこ
とが可能になる。なお、この邪魔板に粉煙を付着させな
いために、邪魔板は樹脂等により形成するのが望まし
い。
【0047】このように、第4の実施の形態に係る現像
装置によれば、ダクト3の開口部下方に粉煙を回収する
ための粉煙回収板9を設けたことにより、ダクト3によ
り回収できなかった粉煙を回収することができる。これ
により、現像器2から噴出した粉煙が完全に回収される
ので、確実に粉煙による装置内汚染が防止される。
【0048】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第4の実施の形態にお
いて粉煙回収板9を導電性部材で形成して電圧を印加し
ているが、エレクトレット材で粉煙回収板を形成しても
同様の効果を得ることができる。つまり、粉煙回収板9
は、ダクト開口部より重力方向で下方に配置されていれ
ばよい。
【0049】最後に、第5の実施の形態について説明す
る。第5の実施の形態に係る現像装置は、粉煙の捕集を
フィルタのみならずダクトの内壁によっても行うもので
ある。すなわち図9に示すように、ダクト13が導電性
部材で形成され、これに電源Vが接続されて粉煙と逆極
性の電圧が印加されるようになっている。なおその他の
部分の構成は、第1の実施の形態に係る現像装置と同じ
である。
【0050】かかる現像装置では、ダクト13による粉
煙の回収が行われた後に、ダクト13の内壁とフィルタ
4とにより粉煙の捕集が行われる。すなわち、現像時に
おいては、制御装置6により制御されるファン5の回転
駆動によりダクト13から空気が吹き出し、現像器2の
開口部下方にエアカーテンが形成される。これにより、
現像器2から噴出して下方に流されていく粉煙が、エア
カーテンに遮られて現像器2へと戻されるため、現像時
に現像器2からの粉煙の噴出が抑制される。一方、非現
像時においては、ダクト13内には吸い込み方向への気
流を発生させているから、現像ローラ2aからこぼれ落
ちた現像剤や装置内を飛散している粉煙が、ダクト13
内へと吸引されて、フィルタ4とダクト13の内壁とで
捕集される。
【0051】このように、第5の実施の形態に係る現像
装置によれば、制御装置6により制御されるファン5に
よって、現像時にはダクト13内に吹き出し方向の気流
を、非現像時にはダクト13内に吸い込み方向の気流を
発生させるようにして、ダクト13内の気流の向きを切
り替えることにより、ダクト13内で気流を往復させ
る。これにより、現像時にはダクト13から吹き出され
る気流により形成されるエアカーテンの作用によって現
像器2からの粉煙の噴出が抑制され、非現像時にはダク
ト13により粉煙が吸引回収される。さらに、ダクト1
3により回収された粉煙が、ダクト13の内壁とフィル
タ4とによって捕集される。従って、粉煙による装置内
汚染が防止され、さらにフィルタ4の寿命が延びるた
め、現像装置のメンテナンス性の向上が図られている。
【0052】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記第5の実施の形態にお
いてダクト13を導電性部材で形成して電圧を印加して
いるが、エレクトレット材でダクトを形成しても同様の
効果を得ることができる。
【0053】また、上記第1〜第5の実施において例示
した現像装置を画像形成装置に搭載することにより、粉
煙による装置内汚染が防止されるので、画像品質の低下
を招くことなく常に良好な画像を形成することができる
画像形成装置が提供されることになる。
【0054】
【発明の効果】以上、説明した通り本発明の現像装置に
よれば、現像器の下方に設けられたダクト内に気流を発
生させて、その気流をダクト内で往復させることによ
り、現像器から噴出する粉煙の量が抑制された上で、粉
煙が確実に回収される。これにより、粉煙による装置内
汚染が防止され、さらに粉煙を捕集するフィルタ等の捕
集部材の寿命が長くなるためメンテナンス性の向上が図
られる。また、本発明の画像形成装置によれば、粉煙に
よる装置内汚染が防止されることから、画像品質の低下
を招くことなく常に良好な画像が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る現像装置の概略構成を
示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係る現像装置における粉煙
回収部(フィルタ部)を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係る現像装置における粉煙
回収部の第1変形例を示す図である。
【図4】第2の実施の形態に係る現像装置における粉煙
回収部の第2変形例を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係る現像装置における粉煙
回収部の第3変形例を示す図である。
【図6】第3の実施の形態に係る現像装置の概略構成を
示す図である。
【図7】第4の実施の形態に係る現像装置の概略構成を
示す図である。
【図8】第4の実施の形態に係る現像装置の変形例を示
す図である。
【図9】第5の実施の形態に係る現像装置の概略構成を
示す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 現像器 2a 現像ローラ 3 ダクト 4 フィルタ 5 ファン 6 制御装置 7 CPU 8 回転ローラ 9 粉煙回収板 9a 邪魔板 10 切り替え弁 30 フィルタ保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸谷 謙三 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 平野 二美子 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 深尾 博 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容する現像器と、 前記現像器の近傍に設けられたダクトと、 前記ダクトに接続されるとともにそのダクト内部に気流
    を発生させる気流発生手段と、 前記気流発生手段による気流の向きを切り替える気流切
    り替え手段とを有することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する現像装置において、 前記ダクトの開口部への気流を発生させる回転体を有
    し、 前記回転体は、前記現像器との間に前記ダクトを挟む位
    置に配置されていることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する現像装置において、 前記ダクトの開口部に対し重力方向で下方に、前記現像
    器から噴出した粉煙を受けるための受け部材を有するこ
    とを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までに記載するい
    ずれか1つの現像装置において、 前記ダクト内に複数のフィルタを有することを特徴とす
    る現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までに記載するい
    ずれか1つの現像装置において、 前記ダクトは、電界印加部材で形成されていることを特
    徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までに記載するい
    ずれか1つの現像装置において、 前記気流発生手段を作像条件に応じて制御する制御手段
    を有することを特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6に記載するいずれ
    か1つの現像装置と、 潜像および顕像を担持する像担持体と、 前記像担持体上に潜像を形成する作像手段とを有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
JP10118098A 1998-04-13 1998-04-13 現像装置およびそれを用いた画像形成装置 Pending JPH11295986A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6937830B2 (en) 2002-07-11 2005-08-30 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2008216528A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6937830B2 (en) 2002-07-11 2005-08-30 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
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