JP4051914B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等に代表される画像形成装置に係り、特に、感光ドラムを帯電させる帯電器のトナー付着に起因した帯電不良の発生を防止することが可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置においては、基本的に、表面に光導電層が形成された感光ドラムを帯電器により一様に帯電した後、その帯電された感光体の表面に画像情報に応じた光を潜像形成装置から露光して静電潜像を形成し、続いて、その静電潜像を現像装置から供給する1成分又は2成分現像剤により現像してトナー像とした後、そのトナー像を記録用紙等の記録媒体に直接又は中間転写体を介して転写し、最後に、その記録媒体に転写されたトナー像を定着させることにより、画像形成が行われるようになっている。
【0003】
そして、このような画像形成装置では、一般に微粒のトナーが漏れ出て機内を汚染することを防止する観点から、現像装置をはじめクリーニング装置等のようなトナーを比較的多く取り扱う構成部品にトナー漏出防止用のシール部材を適宜設けている。また、このシール部材を設けることに加えて、機内で浮遊するトナー等を吸引回収するための吸気ダクト、フィルター等にて構成されるエアーフロー機構を設けた画像形成装置も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなトナー漏出防止用のシール部材を設けたり、あるいは、これに加えてエアーフロー機構をも設けた画像形成装置であっても、微量のトナーが漏出して機内を浮遊していることがあるため、次のような課題がある。
【0005】
すなわち、感光ドラムを帯電させる帯電器(主にコロナ放電式の帯電器)の端部側に浮遊トナーが付着し、これにより、その帯電器の帯電性能に影響を与えて帯電不良が発生し、ひいては画質の低下を誘発させることがある。
【0006】
この帯電器へのトナーの付着は、図9に例示するように、感光ドラム100の端部100aとこの感光ドラム100を回転可能に保持するハウジング200との間に、感光ドラムを回転させる構造関係(例えばドラム端部とハウジングとを接触させないこと)から或る程度の隙間(S)があるため、帯電器120の放電時に発生するエアーフロー等により、かかる隙間(S)に機内における浮遊トナーが流入するとともにその隙間を通り抜けて感光ドラムの上部周辺位置等に配置されている帯電器にまで移動することによって発生している。図中の矢印Tは、その浮遊トナーが隙間(S)をすり抜けて移動するときの経路状態を示す。そして、この隙間(S)を通過して帯電器120にまで到達したトナーが、帯電器120を構成する放電ワイヤ120aやグリッド120bの端部等に付着してしまうのである。
【0007】
また、上記帯電器のトナー付着による不具合は、1つの感光ドラムに異なる色のトナー像を順次形成し、その各色のトナー像を中間転写体に多重転写してから記録媒体に一括転写してカラー画像を形成することができる、いわゆる中間転写方式を採用した4サイクルタイプのカラー画像形成装置において発生しやすい傾向がある。これは、かかるカラー画像形成装置では、その中間転写体に在留するトナー等を取り除くクリーニング装置が中間転写体に対して接離可能に設けられており、そのクリーニング装置が画像形成動作中に中間転写体から離間するときにクリーニング装置に付着したトナーが装置機内に浮遊し、そのトナーが発生する分だけ帯電器に付着する原因となるトナーの量が増えるからである。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的とするところは、感光ドラムの少なくとも一端部と感光ドラムを回転可能に保持するハウジングとの間の隙間を通過するトナーが帯電器に付着して発生する帯電不良を低減することができる画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し得る本発明(第1発明)の画像形成装置は、画像情報に応じたトナー像が形成される感光ドラムと、この感光ドラムを回転可能に保持するハウジングとを有する画像形成装置において、前記感光ドラムの少なくとも一端部と前記ハウジングとの間の隙間に、その隙間を通過する浮遊トナーの流れを遮断する遮断部材を配置したことを特徴とするものである。
【0010】
上記遮断部材は、上記隙間に、感光ドラムの端部とハウジングの双方に密接した状態で介在し、その隙間を通過して感光体を帯電させる帯電器(主にコロナ放電式の帯電器)側に移動するトナーを遮断することができるものであればよく、その形態や材質、さらには配置位置についても特に制約されるものではない。この遮断部材は、感光ドラムの端部及びハウジングのいずれか一方に固定するとよい。また、この遮断部材は、感光ドラムの両端部とハウジングとの間の2つの隙間に対してそれぞれ配置することが好ましいが、場合によっては、感光ドラムの必要な一端部とハウジングとの間の一方の隙間に対して配置するだけであっても構わない。
【0011】
この第1発明の画像形成装置によれば、感光ドラムの端部とハウジングとの間の隙間に流入して通過しようとする浮遊トナーが、その進路を遮断部材により阻まれて遮断される。これにより、浮遊トナーが、かかる隙間を通過移動して感光ドラムの帯電器に到達することが阻止されるようになる。
【0012】
また、上記課題を解決し得る本発明(第2発明)の画像形成装置は、画像情報に応じたトナー像が形成される感光ドラムと、この感光ドラムを回転可能に保持するハウジングとを有する画像形成装置において、前記感光ドラムの少なくとも一端部の側面部に、エアーを引き込む開口部を形成したことを特徴とするものである。
【0013】
上記開口部は、上記隙間に流入して流れるエアーが、感光ドラムの帯電器の配置側にむけて流れる途中で、感光ドラムの端部側面部において感光ドラムの内部空間側に引き込まれるように流れる状態を発生させることができる貫通孔であればよく、その開口形状や数量、大きさ等については特に制約されるものではない。この開口部は、前述したエアーフロー機構により感光ドラムの一端部側から他端部にむけてそのドラム内部空間を流れるようなエアーフローが存在する場合には、感光ドラムの両端部の側面部にそれぞれ形成するとよい。また、開口部は、感光ドラムの一端部の側面部に形成してもよく、この場合には、例えば、感光ドラムの回転軸の内部に吸気構造を設ければよい。
【0014】
この第2発明の画像形成装置によれば、感光ドラムの端部とハウジングとの間の隙間に流入して通過しようとするエアーが、感光ドラムの端部側面部において開口部に引き込まれる。つまり、その隙間を通過しようとするエアーの流路が強制的に変更される。これにより、浮遊トナーがそのエアーの流路にそって移動することになり、この結果、かかる隙間を通過移動して感光ドラムの帯電器に到達することが阻止されるようになる。
【0015】
以上のような第1及び第2発明の画像形成装置は、そのいずれも電子写真方式を利用した画像形成を行うことが可能なものであればよい。また、この両発明の画像形成装置は、感光ドラムで形成されるトナー像が転写される(ベルト形態又はドラム形態の)中間転写体と、この中間転写体に接離して使用されるクリーニング装置とを備えたタイプの画像形成装置に適用すると有益である。
【0016】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るカラー画像形成装置を示すものである。このカラー画像形成装置はカラープリンタとして使用可能なもののほか、複写機、ファクシミリ等や、各種機能(プリント機能、コピー機能等)を複合させた複合機等の作像部および出力部として使用可能なものである。
【0017】
図1において、符号10は矢線A方向に所定の速度で回転駆動する中空構造のドラム基体11の円筒周面に有機感光層10aを形成してなる感光ドラムである。この感光ドラム10の周囲には、コロナ放電式の帯電器12、潜像書き込み装置(例えばレーザビームスキャナ)13、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(B)の各色のトナー(現像剤)が1色ずつ収容される現像器14Y,14M,14C,14Kを回転支持体14aの周面にそって等間隔で配置してなるロータリー式の現像装置14、中間転写ベルト20、一次転写後の感光ドラム10の表面を清掃するブレード方式、回転ブラシ方式等のドラム用クリーニング装置15、除電ランプ16等がこの順に配設されている。
【0018】
コロナ放電式の帯電器12としては、図2、3に示すように、上面に通気孔12dが形成されたシールドケース12aとこのシールドケース12a内に取り付けた放電ワイヤ12b及びグリッド12cとで構成されるスコロトロンを使用している。
【0019】
上記中間転写ベルト20は、カーボンブラック等の導電化剤を含有させたポリイミド等の合成樹脂を用いて無端状のベルト形態に成形してなるものである。そして、この中間転写ベルト20は、感光ドラム10の最下部付近の一次転写位置となる表面に当接するような状態で複数の支持ロール22〜24(例えば、駆動ロール21、従動ロール22、二次転写バックアップロール23、テンションロール24)に全体が図示するような少し左肩上がりの傾斜した状態となるように張架され、矢線B方向へ所定の速度で回転駆動するように配設されている。
【0020】
この中間転写ベルト20の感光ドラム10と当接する一次転写位置には、そのベルト裏面側からそのベルト20を感光ドラム10に当接させて一次転写当接部N1を形成し、静電転写を実現する一次転写器(例えば一次転写ロール)25が配設されている。この一次転写ロール25には、図示されていないバイアス用電源からトナーの帯電極性と逆極性の1次転写バイアス電圧が印加されるようになっている。
【0021】
また、中間転写ベルト20のバックアップロール23に張架されている二次転写位置には、そのベルト表面側からそのベルト20をバックアップロール23に当接して二次転写当接部N2を形成し、二次転写時に後述する記録シートPを保持して中間転写ベルト20に当接させる二次転写ロール26が配設されている。また、この二次転写位置においては、そのバックアップロール23の周面に当接する給電ロール27が配設されている。これにより、二次転写位置では、図示されていないバイアス用電源からトナーの帯電極性と同極性の二次転写バイアス電圧が、その給電ロール27を介してバックパップロール23に印加(供給)されるようになっている。
【0022】
さらに、中間転写ベルト20の周囲には、そのベルト表面を二次転写後において清掃するブレード方式等のベルト用クリーニング装置28や、そのベルト20面に形成又は貼付される基準位置マークを検出するベルト位置検知センサ(図示省略)が配設されている。図中の符号29は、二次転写ロール26の表面を清掃するブレード方式等のロール用クリーニング装置である。
【0023】
上記二次転写ロール26及びベルト用クリーニング装置28は、所定の変位機構により中間転写ベルト20に対して接離自在に配設されている(すなわち、図1中の矢印で示す方向に変位する)。この実施形態では、カラー画像を形成する場合、そのカラー画像を構成する1色目のトナー像の一次転写前から最終色のトナー像が中間転写ベルト20に一次転写されるまでの間、その二次転写ロール26及びクリーニング装置28を中間転写ベルト20から離間させるように設定している。
【0024】
また、符号30は記録材としての記録シートPを収容するシート収容トレイ、31はこのトレイ30から記録シートPを送り出す送出機構、32は記録シートPを搬送する搬送ロール対、33は記録シートPを一旦停止させた後に二次転写タイミングに合わせて前記二次転写位置の中間転写ベルト20と二次転写ロール26との間に送りこむレジストロール対である。図1中の一点鎖線はこの記録シートPの搬送経路を示す。
【0025】
さらに、符号40は記録シートPに二次転写されたトナー像を定着処理するための定着装置であり、圧接した状態で回転する加熱ロール41と加圧ロール(加圧機能に加えて加熱機能を兼備していてもよい)42を備えている。また、符号43は定着後の記録シートPを装置外へ排出する排出ロール対である。
【0026】
また、このカラー画像形成装置においては、図2に示すように、感光ドラム10、帯電器12及びドラム用クリーニング装置15が一体化(ユニット化)され、装置本体1に対して着脱可能に装着することができるドラムカートリッジ50となっている。
【0027】
図2中における符号51はカートリッジハウジングであり、主に感光ドラム10を回転可能に保持する構造になっているとともに、その保持される感光ドラム10を中心にして帯電器12やクリーニング装置15を所定の位置に固定配置する構造になっている。このカートリッジハウジング51のうち、符号51aで示す部位は装置のフロント側に位置するフロント側ハウジング部分、51bで示す部位は装置のリア側に位置するリア側ハウジング部分である。また、符号52はカートリッジハウジング50の着脱作業時に使用する取っ手部である。さらに、図2中等における符号17は現像装置14の感光ドラム10との隙間から漏出するトナーを防止するシールロール17aと吸引ダクト17bからなるシールロールダクト、18はシール部材である。なお、このドラムカートリッジ50では上記シールロールダクト17も一体化されている。
【0028】
このドラムカートリッジ50の着脱作業は、装置本体1に形成されたドラム装置部位に対して装置のフロント側からリア側にむけて差し込むようにして装着する一方で、そのドラム装着部位から装置のフロント側に引き出すようにして取り外すようになっている。これにより、感光ドラム10等の部品のメンテナンスを容易に行うことができるようにしている。
【0029】
さらに、このカラー画像形成装置においては、図3に示すように、装置本体の機内で浮遊するトナー、オゾン等を吸引回収する吸気ダクト、フィルター、吸気ファン等にて構成されるエアーフロー機構60を設けている。図中の矢付点線はエアーの流れる状態を示している。
【0030】
図3中において、符号61はエアーフロー機構60を構成する第1の吸気ダクトである。この第1の吸気ダクトは、その吸気口61aを帯電器12と現像装置14の間に位置する感光ドラム10部分の軸方向に平行対向させた状態で設置し、装置のリア側に設置されている吸気ファン及びフィルター(図示省略)と接続される構造になっている。また、符号62はエアーフロー機構60を構成する第2の吸気ダクトである。この第2の吸気ダクト62は、外気を取り入れる外気吸気部62aとドラム用クリーニング装置15の下部に吸気口を配置した吸引部62bとを有するとともに、帯電器12及び除電ランプ16を覆うような開口形状からなるエアーフロー調整用開口部62cを有する構造になっている。
【0031】
このエアーフロー機構60では、第1の吸気ダクト61において吸気吸引することにより、エアーが矢付点線で示すように、第2の吸気ダクト62などを通過するように流れ、このエアーの流れ(フロー)により浮遊トナー、オゾン等が第1の吸気ダクト61に吸引される。また、前記したシールロール17a付きの吸気ダクト17bも、エアーフロー機構60の一部を構成するものであり、この吸気ダクト17bによっても浮遊トナー等が吸気吸引されるようになっている。そして、第1の吸気ダクト61や吸気ダクト17bの吸気口から吸引された浮遊トナー等は、エアーとともに、装置のフロント側から吸気ファンのある装置のリア側にむけて送られ、その終端部付近に設置されているフィルター等で回収されるようになっている。
【0032】
このようなカラー画像形成装置による基本的な画像形成は、次のようにして行われる。
【0033】
まず、画像形成プロセスの開始の指示を受けると、感光ドラム10が回転し始め、その表面(有機感光層)が帯電器12によって所定の暗電位まで帯電された後、潜像書き込み装置13から画像信号に応じて発せられた光ビームBmによって露光がなされて静電潜像が形成される。続いて、現像装置14が、その回転支持体13を所定の角度だけ回転させて、静電潜像の色に対応するトナーが収容されている現像静電潜像の色に対応するトナーが収容されている現像器14を感光ドラム11と対向する現像位置まで移動させ、その状態で現像バイアスを印加させて現像電界を発生させつつ当該静電潜像にトナーを付着させて現像する。この現像により、感光ドラム10上に所定の色成分のトナー像が形成される。
【0034】
次いで、感光ドラム10に形成されたトナー像は、その感光ドラム10の回転に伴なって感光ドラム10と中間転写ベルト20が当接する一次転写当接部N1まで搬送され、また、このタイミングに合わせて一次転写ロール25に一次転写バイアスが印加される。これにより、トナー像は、感光ドラム10から中間転写ベルト20の表面に静電的に一次転写される。この一次転写後の感光ドラム10の表面は、クリーニング装置15によって残留トナー等が取り除かれて清掃される。
【0035】
ここで、単色画像を形成する場合は、中間転写ベルト20に一次転写された当該単色のトナー像が直ちに二次転写部で記録シートPに二次転写されるが、複数色のトナー像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、前記した感光ドラム10上での当該各トナー像の形成並びにそのトナー像の一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例えば、4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、感光ドラム10ではイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各トナー像がこの順で形成され、その形成順で中間転写ベルト20に次々と重ね合わせられるようにして一次転写されることになる。
【0036】
続いて、中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像は、そのベルト20の回転に伴なって中間転写ベルト20と2次転写ロール30とが当接する二次転写当接部N2まで搬送され、また、このタイミングに合わせて、バックアップロール23に給電ロール27を介して二次転写バイアスが印加される。また、カラー画像形成時には、このタイミングに合わせて、中間転写ベルト20から離間していた二次転写ロール26及びクリーニング装置28が中間転写ベルト20に当接する。さらに、このタイミングに合わせて、記録シートPがシート収容トレイ30から各ロール対36〜38の搬送力により搬送されて、中間転写ベルト20と2次転写ロールとの間に送り込まれる。これにより、中間転写ベルト20上のトナー像は、記録シートPに静電的に一括して二次転写される。また、この二次転写後の中間転写ベルト20の表面は、ベルト用クリーニング装置28によって残留トナー等が取り除かれて清掃される。
【0037】
最後に、トナー像が二次転写された記録シートPは、定着装置40に送り込まれ、その加熱ロール41と加圧ロール42の圧接部である定着ニップ部を通過することによってトナー像の定着が行われる。しかる後、排出ロール43等により装置本体1外へ排出される。このようにして基本的な画像形成が完了する。また、カラー画像を形成する場合には、1枚の記録シートPへのカラー画像形成動作が完了すると、二次転写ロール26及びクリーニング装置28は再び中間転写ベルト20から離間した状態となる。
【0038】
そして、このカラー画像形成装置においては、前述したようにエアーフロー機構60によって装置本体1内にある浮遊トナーやオゾン等が吸引回収されるようになっている。しかし、厳密には、エアーフロー機構60によって回収しきれなかった浮遊トナーや、ベルト用クリーニング装置28が中間転写ベルト20から離間した状態になった際にクリーニング装置28に付着していたトナーがとれて装置本体1内に浮遊していることがあり、かかる浮遊トナーが、ドラムカートリッジ50における感光ドラム10の端部(ドラム基体11のフランジ端部11a,11b)とカートリッジハウジング51との間に形成される幅3mm程度の隙間(S)を通りぬけて感光ドラム12の上方側に位置する帯電器12(主にグリッド12cの端部など)に付着する不具合が発生することがある。
【0039】
そこで、この画像形成装置では、図4〜図6に示すように、感光ドラム10のリア側の端部(ドラム基体11のリア側端部11b)と、そのリア側端部が保持されるカートリッジハウジング51のリア側のドラム保持部位51cとの間における隙間(S1)を塞ぐような状態で遮蔽部材70を設けている。
【0040】
遮蔽部材70は、感光ドラム10の基体リア側端部11bの側面部と、ドラム保持部位51cの感光ドラム基体端部11bと対向する対向面との各形状に相応して密着し得る形態からなるものであり、この例では、中心部に貫通孔71が形成されたドーナツ状円盤の形態からなるものである。また、この遮蔽部材70は、接触する感光ドラム10の基体リア側端部11b等に対する摩擦抵抗が少なく、かつその密着性に優れた材料にて形成することが好ましく、この例では、ウレタンフォーム等の発泡体により形成している。
【0041】
ちなみに、感光ドラム10の基体のリア側端部11bは、その中心部に回転軸10Eが差し込まれて取り付けられる内外方向に突出した軸取付部11dが形成され、その外周縁部にフランジ部11eが形成された側面形態になっている。一方、カートリッジハウジング51のドラム保持部位51cは、円盤状の平面壁面の中心部に、感光ドラム10の基体リア側端部11bの軸取付部11dが差し込まれる外方に突出した軸受孔部51dが形成された側面形態になっている。
【0042】
そして、遮蔽部材70は、図4、5に示すように、カートリッジハウジング51のドラム保持部位51cに固定した状態で取り付けられている。詳しくは、遮蔽部材70は、その貫通孔71をドラム保持部位51cの外側に突出する軸受孔部51dにはめ込むような状態で取り付け、その一側面をドラム保持部位51cの平面壁面に密着させるように両面テープ、接着剤等により接着固定した状態で取り付けられている。
【0043】
このような遮蔽部材70が取り付けられたドラムカートリッジ50のドラム保持部位51cに、感光ドラム10のリア側端部(基体リア側端部11b)をその軸取付部11dがドラム保持部位51cの軸受孔部51dに差し込まれるような状態で装着することにより、図6に示すように、感光ドラム10の基体リア側端部11bとカートリッジハウジング51のリア側のドラム保持部位51cとの間の隙間(S1)が遮蔽部材70によって塞がれた状態になる。この例では、フロント側のドラム保持部位51e側に遮蔽部材70を設けていないが、これは、エアーフロー機構60による吸引方向が装置のフロント側からリア側に向いた方向にある関係で、エアーが感光ドラム10のフロント側端部とフロント側のドラム保持部位51eとの間の隙間(S2)を通り抜けて流れることが少なく、これにより浮遊トナーがその隙間を通過して帯電器12側に移動することも発生しないためである。
【0044】
これにより、ドラムカートリッジ50のリア側における隙間(S1)に流入して通過しようとする浮遊トナーの流れが遮蔽部材70により遮断されるため、浮遊トナーが隙間(S1)を通り抜けて帯電器12側に到達することもない。この結果、隙間(S1)を通り抜けた浮遊トナーが帯電器12のリア側端部(主にグリッド12cと放電ワイヤ12bのリア側端部)に付着することは殆ど防止される。従って、この遮断部材70を設けたカラー画像形成装置では、特に中間転写ベルト20のベルト用クリーニング装置28が離間した際に浮遊トナーが発生することがあっても、帯電器12の端部へのトナー付着に起因した帯電不良がほとんど発生しなくなり、かかる帯電不良による画質の低下も発生しなくなる。
【0045】
なお、この実施の形態1では、遮蔽部材70をリア側にのみ設ける場合について説明したが、必要により、そのフロント側及びリア側の双方に設けるように構成してもよく、さらにフロント側にのみ設けるように構成してもよい。また、遮蔽部材70をカートリッジハウジング51側に固定する場合について説明したが、場合によっては、遮蔽部材70を感光ドラム10の端部側に設けるようにしてもよい。
【0046】
[実施の形態2]
図7及び図8は本発明の実施の形態2に係る画像形成装置を示すものであり、図7は感光ドラム10の端部側面を示し、図8はドラムカートリッジの断面図である。
【0047】
この画像形成装置は、遮断部材70を設けることに代えて、感光ドラム10の端部側面にエアーを引き込むための開口部80を形成した以外は実施の形態1に係るカラー画像形成装置と同じ構成からなるものである。すなわち、この例では、感光ドラム10の両端部となるフロント側及びリア側の基体端部11a,11bの側面に、エアーをドラム基体11の内部空間側に引き込むことが可能な複数(例えば4つ)の開口部80をそれぞれ開設している。開口部80は、その開口切り口面81を感光ドラム10の回転方向Aに対して鋭角の傾斜面となるように形成し、感光ドラム10の回転時にエアーをドラム基体11の内部空間側に引き込みやすくしている。また、ドラム基体のフロント側端部11aには、トナーを捕獲するフィルター部材82を少なくとも開口部80を覆うような状態で取り付けている。
【0048】
このような開口部80が形成された感光ドラム10をドラムカートリッジ50のドラム保持部位51c、51eに実施の形態1の場合と同様に装着することにより、図8に示すように、感光ドラム10のドラム基体11の内部空間と外部とが開口部80を介して連通した状態になる。また、このような感光ドラム10では、その回転時において外部のエアーが、エアーフロー機構60の吸引方向(フロント側からリア側にむけの吸引方向)の作用により、図8に点線矢印Qで示すようにリア側の隙間(S1)から流入してドラム基体のリア側端部11bに形成された開口部80を通してドラム基体11の内部内に引き込まれるとともに、ドラム基体のフロント側端部11aに形成された開口部80とフィルター部材82を通してフロント側の隙間(S2)から排出されるように流れる。この際、ドラム基体のフロント側端部11aの開口部80を通過する
【0049】
これにより、ドラムカートリッジ50のリア側における隙間(S1)に流入して通過しようとする浮遊トナーが、前記エアーの流れにより、感光ドラム10の基体リア側端部11bの開口部80からドラム基体11の内部空間内に引き込まれる。このように浮遊トナーの流れが感光ドラム10の端部において変更されるため、浮遊トナーが隙間(S1)を通り抜けて帯電器12側に到達することがない。また、ドラム基体11の内部空間内にエアーと共に引き込まれたトナーは、前記したようなエアーの流れにそって、感光ドラム10の基体フロント側端部11aの開口部80側に移動し、フィルター部材82で捕獲される。一方、トナーが除去されたエーアは、その基体フロント側端部の開口部80を通過してフロント側の隙間(S2)から外部に排出される。この結果、隙間(S1)を通り抜けた浮遊トナーが帯電器12のリア側端部(主にグリッド12cと放電ワイヤ12bのリア側端部)に付着することは殆ど防止される。
【0050】
従って、この遮断部材70を設けたカラー画像形成装置においても、実施の形態1の場合と同様に、帯電器12の端部へのトナー付着に起因した帯電不良がほとんど発生しなくなり、かかる帯電不良による画質の低下も発生しなくなる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、感光ドラムの少なくとも一端部と感光ドラムを回転可能に保持するハウジングとの間の隙間を通過するトナーが、感光ドラムを帯電させる帯電器に付着して発生する帯電不良を低減することができる。この結果、かかる帯電不良による画質低下のない良好な画像形成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るカラー画像形成装置を示す概要図。
【図2】 ドラムカートリッジを示す斜視図。
【図3】 エアーフロー機構を示す要部説明図。
【図4】 感光ドラム(と帯電器)を取り外した状態のドラムカートリッジを示す分解斜視図。
【図5】 図4に示すカートリッジからさらに遮断部材を取り外した状態のドラムカートリッジを示す分解斜視図。
【図6】 図2のVI−VI線に沿う概略断面図。
【図7】 (a)は実施の形態2における感光ドラムの端部を示す正面図、(b)は(a)のB−B線に沿う要部断面図。
【図8】 実施の形態2におけるドラムカートリッジの概略断面図。
【図9】 従来技術において発生する帯電器のトナー付着の現象を示す要部断面説明図。
【符号の説明】
10…感光ドラム、51…カートリッジハウジング、51c,51d…ドラム保持部位、70…遮蔽部材、80…開口部。

Claims (3)

  1. 画像情報に応じたトナー像が形成される感光ドラムとこの感光ドラムを帯電させるコロナ放電式の帯電器とが一体化されて装置本体に対して着脱可能に装着されるドラムカートリッジと、吸気ファンに接続された吸気ダクトを備えたエアーフロー機構とを有し、
    前記ドラムカートリッジは、フロント側ハウジング及びリア側ハウジングを備えたカートリッジハウジングに対して前記感光ドラムをその端部の側面部が前記フロント側ハウジング及びリア側ハウジングと対向した状態で回転可能に保持させとともに前記帯電器を固定配置した構造であり、かつ、前記エアーフロー機構の吸気ダクトは、その吸気口が前記ドラムカートリッジを装置本体に装着したときに当該装置本体側の現像装置と前記帯電装置との間に位置する前記感光ドラム部分の軸方向に対向する状態で設置されている画像形成装置において、
    前記感光ドラムの少なくとも前記エアーフロー機構による吸引方向の下流側となる一端部の側面部と該一端部に対向する前記カートリッジハウジングとの間の隙間に、その隙間を通過する浮遊トナーの流れを遮断する、中心部に感光ドラムの回転軸部が通る孔が形成されたドーナツ状円盤の形態からなる遮断部材を配置したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記帯電器が通気孔が形成されたシールドケースを備え、その帯電器の通気孔から前記感光ドラムに向けて吹き付けられる空気の流れが発生する場合、前記遮断部材が当該通気孔よりも外側に配置されている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光ドラムで形成されるトナー像が転写される中間転写体と、この中間転写体に接離して使用されるクリーニング装置とを備えている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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