JPH0954527A

JPH0954527A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH0954527A
Application number: JP7224547A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Nagase; 瀬哲也永
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1995-08-10
Filing date: 1995-08-10
Publication date: 1997-02-25

Abstract

(57)【要約】【目的】排気用送風手段と、オゾン、浮遊トナー等用の
フイルタを具備する排気ダクトをそなえた画像形成装置
の、排気装置の排気効率の向上、消費電力の節減をはか
る。【構成】画像形成時と非画像形成時とで、排気用風路を
選択的に使用する手段を設けるとともに、送風手段の駆
動力も両者で区別する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の目的】

【産業上の利用分野】この発明は、静電複写機、同プリ
ンタ等、排気手段を具備する画像形成装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来技術と解決すべき課題】上記のような周知の画像
形成装置では、内部に熱源を備えているのが普通であ
り、また、塵埃、現像剤たるトナーが装置内部に浮遊し
て各部を汚染するおそれを回避できず、これらが画質の
劣化につながるのを阻止するべく、機内の昇温防止、空
気の清浄化のために排気送風ファンを具備している。

【０００３】この種のファンは、機内から機外に延びる
ダクトの機外側端部近傍に配設してあって、ダクトのフ
ァン近傍には、浮遊トナーや塵埃を除去する集塵用のフ
イルタ（以下トナーフィルタと云う）とオゾンフィルタ
とが直列に配置してあり、また、前記ダクトには機内に
おいて、たとえば、定着部位、電気基板など昇温し易い
位置に開口を形成した構成を具備しているのが普通であ
る。さらに、この種にファンは、画像形成時以外の時点
にもこれら部位による昇温を阻止するために作動させて
いる。

【０００４】併しながら、このようなファンの構成、作
動態様では、トナーフィルタ、オゾンフィルタの使用時
間が必要以上に長くなり目詰まりや機能の劣化を招来し
易い。また、画像形成時以外でもファンを弱めることな
く駆動するために消費電力が大きくなる、ファンモータ
の寿命が短くなる、画像形成時以外の騒音が大きいなど
の問題があった。

【０００５】本発明はこのような事態に対処すべくなさ
れたものであって、画像形成装置内に、排気ファンとト
ナーフィルタ及び（または）オゾンフィルタを配設した
排気ダクトを設けたものにおいて、排気ファンの下流側
におけるダクトを、トナーフィルタ及び（または）オゾ
ンフィルタを具備する空気通路部分と、単なる空気通路
部分とに分岐することにより、これらを選択的に使用し
て排気を行うことによって、上述のような問題を好適に
回避できるような画像形成装置を提供することを目的と
するものである。

【０００６】

【発明の構成】

【課題を解決する技術手段、その作用】上記の目的を達
成するため、本発明は、排気ダクトに、送風手段と、集
塵フィルタ、オゾンフィルタの少なくとも一方と、を配
設した排気手段を備えた画像形成装置において、前記ダ
クトの送風手段下流側部位に、排気を、前記フィルタを
介して排気する風路と、前記フィルタを介さずに排気す
る風路とのいずれかを選択して行う選択手段を設けてな
ることを特徴とする画像形成装置（１）、または、上記
（１）のものにおいて、選択手段が、フィルタを配設し
た風路と、これを配設しない風路と、これら両風路のい
ずれかを閉塞するフラッパからなることを特徴とする画
像形成装置（２）、または、上記（１）のものにおい
て、選択手段が、排気ダクトの断面方向に直交する方向
に形成した第１のスリットと、該第１のスリットに摺擦
移動して前記第１のスリットを開閉する第２スリットと
からなることを特徴とする画像形成装置（３）、また
は、上記（１）乃至（３）のいずれかのものにおいて、
排気がフイルタのない状態で行われる場合には送風手段
の駆動力を小さくすることを特徴とする画像形成装置
（４）である。

【０００７】このように構成することによって、画像形
成装置に装着した排気装置に付帯する送風手段、フイル
タ等の寿命を長くし、騒音の発生を可及的に低減すると
ともに、消費電力の節減にも寄与する。

【０００８】

【実施例の説明】「図１」は本発明の実施例たる排気ダ
クト手段を備えた画像形成装置の概略側断面図である。
この装置の下半部１００には、紙面に垂直方向に延設さ
れた回転円筒状の像担持体１０１が配設してあり、その
周辺には、該像担持体表面を一様に帯電させるための一
次帯電器１０４、この帯電面に画像信号を付与して静電
潜像を形成するための画像信号付与手段１１４、該潜像
にトナーを付与してトナー像を形成する現像器１０２、
このトナー像を紙などの転写材に転移させる転写帯電器
１０６、転写後、転写材を像担持体から分離するための
分離帯電器１０７が配設してある。

【０００９】作動について略述すると、カセット１１３
から給紙ローラ１１９によって取り出された転写材１１
２が、図示左方に進行し、像担持体１０１上に形成され
たトナー像にタイミングを合わせて、転写帯電器１０６
が存する転写部位に到来すると、前記転写帯電器１０６
に転写バイアスが印加されて、像担持体側のトナー像が
転写材に転移する。

【００１０】ついでこの転写材は分離帯電器１０７の作
用で像担持体から分離され、搬送路１０８を経て定着部
位１０９に至ってトナー像が転写材に定着固定された
後、排出ローラ１１０によって排出トレイ１１６に排出
される。

【００１１】一方、転写時に転写に寄与せず像担持体１
０１に残った一部のトナーは、そのまま進行してクリー
ナ１０３によって除去され、さらに残留電荷が除電ラン
プ１０５によって除去されて像担持体１０１は次の画像
形成工程に入り得る状態になる。

【００１２】このような画像形成装置において、上記装
置にあっては、像担持体１０１、制御基板１１８、定着
ローラ対１０９の上方にそれぞれ開口５ｃ、５ｄ、５ｅ
をそなえ、先端が排出トレイ側側面に開口しているダク
ト５が配設してある。

【００１３】「図２」は、「図１」の破線Ｌ部分を示す
拡大側断面図である。ダクト５の、装置本体側面に形成
したルーバ８に近接した部位にはファン２が配設してあ
り、その下流側、ルーバ８に対向する開口部分は２つの
風路５ａ、５ｂに分岐しており、その一方の風路５ｂの
みにトナーフィルタ３、オゾンフィルタ４が配設してあ
る。

【００１４】さらに、前記２個の風路５ａ、５ｂの分岐
位置にはフラッパ６が軸７に枢着してあり、該フラッバ
６が図示実線位置、破線位置をとることによって各風路
５ａ、５ｂが選択的にダクト５を外部に連通する。

【００１５】このような構成となっていて、画像形成時
には前記軸７を回動して前記フラッパ６を図示破線の位
置に持ち来すものとする。これによって画像形成動作
中、一次帯電器１０４、転写帯電器１０６、分離帯電器
１０７等から発生するオゾン、現像器１０２近傍から発
生する浮遊トナー等を主として前記開口５ｅからダクト
５に、２４Ｖの電圧で駆動されているファン２によって
吸引し、トナーフィルタ３、オゾンフィルタ４によって
捕捉したこのトナー、オゾンを回収して空気のみを排出
する。

【００１６】また、前記開口５ｄからは主として制御基
板１１８周辺の空気を吸引して、該基板の昇温を防止
し、また前記開口５ｃからは主として定着部位近傍の空
気を吸引して定着部位での昇温を防止する。

【００１７】なお、ダクト５自体の配置、これに形成し
た開口の数、位置などは上記のような構成に限定される
ものでないことは云う迄もない。また、トナーフィル
タ、オゾンフィルタは、すべての場合にこれら両者を設
けなければならないと云うことはなく、帯電部材として
ローラのような接触タイプの部材を使用する場合のよう
に、オゾンの発生が極めて少ないような場合にはオゾン
フィルタを省略することも可能である。

【００１８】画像形成時以外のときには、画像形成を終
了してから約２分程度経過後にファンの駆動電圧が２４
Ｖから１２Ｖに切り替えられ、さらにフラッパ６が図示
実線位置に持ち来たされる。これによってファン２によ
って吸引される装置内の空気は前記各フィルタを通過す
ることなく直接機外に排出される。

【００１９】従って、この装置によれば、各フィルタの
目づまりを減少させてその長寿命化を図り得る。また、
送風ファンの長寿命化ができるとともに、画像形成時以
外の時期における騒音の低減をはかり得る。

【００２０】「図３」はは他の実施例を示す要部の側断
面図である。同図は、前述の「図１」に示すような画像
形成装置における、破線Ｌで示したダクト５の下流端部
近傍の送風ファンとフィルタとを備えた部位に相当する
部分のみを示している。

【００２１】同図において、ダクト１５には送風ファン
１２が配設してあって、不図示の画像形成装置内部の空
気を吸引、排出するものとする。該ファン１２の下流側
にはフィルタベース１３がシール材１４によって空気の
漏洩のないように且つ図示双方矢印Ａ方向に変位可能に
配設してある。

【００２２】前記フィルタベース１３には、「図４」に
示すように、適数のオゾンフイルタ部２２が間隙２３を
介して配設してある。またこのフィルタベース１３は、
「図３」に示すように、ダクト１５の側壁部に配置した
ばね２７によって図示下方に偏倚されており、ストッパ
２４に当接して図示のような、ダクト１５側に形成した
スリット２５とフィルタベース側のスリット２３が整合
するような位置で安定しているものとする。

【００２３】このように形成してあるから、画像形成時
には、ファン１２を２４Ｖで駆動するとともに、ソレノ
イド１６を励磁してそのプランジャ１９を図示上方に突
出させてフイルタベース１３を前記ばね２７の作用に抗
して上方に変位させる。

【００２４】これによってダクト１２側のスリット２５
に対応する位置に、フィルタベース１３のオゾンフィル
タ２２が整合する位置に持ち来されて、ファン１２によ
って吸引される空気はオゾンフィルタ２２を通過して排
出されることになる。

【００２５】画像形成時以外のときには、ファンの駆動
電圧が１２Ｖに切り替えられ、ソレノイド１６が滅勢さ
れる。これによって、フィルタベース１３は「図３」に
示す位置をとり、ダクト側のスリット２５とフイルタベ
ース側のスリット２３が整合するのでファン１２によっ
て吸引された空気はそのまま排出される。

【００２６】上記実施例装置では、オゾンフィルタにつ
いてのみ示したが、トナーフィルタの場合にもまったく
同様の構成とすることが可能であり、さらにトナーフィ
ルタ、オゾンフィルタの双方を装着することもできるこ
とは容易に理解できるところであろう。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像形成装置に内部の昇温阻止、浮遊トナー等の排出の
ための排気手段において、排気通路を、フィルタを備え
た通路と、これを具備しない通路とに分別していずれか
を選択的に用い得るようにするとともに、フィルタを介
在させない場合には排気用ファンの駆動力を弱めること
によって、フィルタ、ファンの長寿命化をはかり、非画
像形成時における騒音、消費電力の低減を図ることが可
能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す画像形成装置の概略側
断面図

【図２】同上排気部位の構成を示す要部の拡大側断面
図

【図３】他の実施態様を示す排気部位の要部の側断面
図

【図４】同上に用いるフィルタベースの正面図

【符号の説明】

２、１２送風ファン３トナーフィルタ４、２２オゾンフィルタ５、１５ダクト６フラッパ７軸８ルーバ１３フィルタベース１６ソレノイド２３、２５スリット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】排気ダクトに、送風手段と、集塵フィル
タ、オゾンフィルタの少なくとも一方と、を配設した排
気手段を備えた画像形成装置において、前記ダクトの送風手段下流側部位に、排気を、前記フイ
ルタを介して排気する風路と、前記フィルタを介さずに
排気する風路とのいずれかを選択して行う選択手段を設
けてなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項２】選択手段が、フイルタを配設した風路と、
これを配設しない風路と、これら両風路のいずれかを閉
塞するフラッパからなることを特徴とする「請求項１」
記載の画像形成装置。
【請求項３】選択手段が、排気ダクトの断面方向に直交
する方向に形成した第１のスリットと、該第１のスリッ
トに摺擦移動して前記第１のスリットを開閉する第２ス
リットとからなることを特徴とする「請求項１」記載の
画像形成装置。
【請求項４】排気がフイルタのない状態で行われる場合
には送風手段の駆動力を小さくすることを特徴とする
「請求項１」乃至「請求項３」の何れか記載の画像形成
装置。