JPH06289692A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JPH06289692A
JPH06289692A JP7315393A JP7315393A JPH06289692A JP H06289692 A JPH06289692 A JP H06289692A JP 7315393 A JP7315393 A JP 7315393A JP 7315393 A JP7315393 A JP 7315393A JP H06289692 A JPH06289692 A JP H06289692A
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JP
Japan
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shield member
grid electrode
wire
electrostatic latent
charging device
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JP7315393A
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Kazuhiro Chiyou
和浩 頂
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電装置におけるグリッド電極、特にその静
電潜像担持体側の面への現像剤粉等の付着による汚染を
抑制してそれだけ画像ノイズの発生を抑制できるととも
に帯電装置のメインテナンスサイクルを長びかせること
ができ、オゾン排出のためのシールド部材内からの排気
にも支障のない帯電装置を提供する。 【構成】 感光体ドラムPC表面に臨設される帯電装置
であり、放電ワイヤ1と、ワイヤ1の側方及び上方を囲
み、天井壁21に空気流通孔22を設けたシールド部材
2Aと、ワイヤ2及び感光体ドラムPC表面との間のグ
リッド電極3とを含み、ドラムPC表面移動方向におい
てグリッド電極3より上流側で該ドラム表面に接近又は
接触する位置から電極3位置を越えるまでを遮蔽して電
極3を越える位置でシールド部材2内に臨むように開口
する空気流制御板5を備えた帯電装置10A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタのよう
な画像形成装置に用いる帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタのような画像形成装置
では、通常、図6に示すように、静電潜像担持体、例え
ば感光体ドラムPC表面が、これに臨設された帯電装置
CHにより帯電され、該帯電域に光学系から原稿画像に
応じて画像露光Lされ、静電潜像が形成される。この静
電潜像は現像装置Dにより現像されて可視像となり、別
途給送されてくる転写シートSに転写装置Tにて転写さ
れ、定着装置Hにより該シートに定着されて機外へ排出
される。
【0003】可視像転写後、感光体ドラム表面に残留す
る現像剤はクリーナCLにより除去清掃され、残留電荷
はイレーサIRにより消去される。前記帯電装置CHに
は様々なタイプのものがあるが、その代表例として、コ
ロナ放電による帯電装置を挙げることができる。このタ
イプの装置は、通常、図6に示すように、放電ワイヤ1
と、該ワイヤの側方及び静電潜像担持体とは反対側を囲
み、帯電を安定させる断面形状門形のシールド部材2と
を備えている。
【0004】図6の従来装置CHでは、さらに、感光体
ドラム表面に一層所望の帯電状体を得るために、ワイヤ
1と感光体ドラムPC表面との間に格子状等のグリッド
電極3が配置されている。ワイヤ1には放電用電源PW
が接続され、グリッド電極3にはグリッド電圧印加用の
電源Gが接続され、シールド部材2は、通常、接地され
る。
【0005】また、図6の従来装置CHでは、さらに、
シールド部材2の天井壁21に空気流通孔22が設けら
れ、そのあとに排気ファンFが設置されている。この従
来帯電装置によると、ワイヤ1に電源PWから電圧が印
加されるとともにグリッド電極3に電源Gからグリッド
電圧が印加される。それによってワイヤから放電が生
じ、グリッド電圧により制御された状態で感光体ドラム
PC表面が所定電位に一様に帯電される。
【0006】また、ファンFの運転によりシールド部材
天井壁の孔22からシールド部材内の空気が吸引排出さ
れ、放電により発生したオゾンがそれとともに所定方向
に排出される。オゾンをこの様に排出するのは、それが
人体に有害であり、感光体ドラムPCを劣化させる等の
問題があるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来帯電装置によると、画像形成装置における複写やプ
リントが繰り返され、現像剤が劣化してくると、現像装
置Dから帯電不良等による現像剤が飛散したり、また、
クリーナCLからも種々の原因により現像剤が飛散す
る。
【0008】このように飛散した現像剤、さらには紙粉
等の塵埃が、帯電装置におけるグリッド電極3、特にそ
の感光体ドラム側の面に付着し、これが帯電不良を招
き、画像ノイズの原因となる。また、画像不良の発生を
できるだけ防止するために、短いサイクルで帯電装置を
清掃しなければならず、それだけ装置メインテナンスに
手間を要する。
【0009】かかるグリッド電極への現像剤粉等付着に
よる汚染は、特に、感光体表面の移動にともなって発生
する空気流に乗ってクリーナCL等から飛来する現像剤
粉、紙粉等によって引き起こされ易い。このような問題
を解決する手段として、特開昭61−200556号公
報に開示されているように、シールド部材の両側壁下端
から感光体ドラム表面にかけて防塵シートを設け、帯電
装置両側を塞ぐこと等が考えられるが、このような防塵
シートを設けると、シールド部材内の円滑な空気流れが
妨げられ、該部材内に発生するオゾンを円滑に排除する
ことができなくなる。
【0010】そこで本発明は、画像形成装置における表
面が移動する静電潜像担持体に臨設される帯電装置にし
て、放電ワイヤと、該ワイヤの側方及び静電潜像担持体
とは反対側を囲み、少なくとも一部に空気流通孔を設け
たシールド部材と、該ワイヤ及び静電潜像担持体表面と
の間に配置されるグリッド電極とを含む帯電装置であっ
て、グリッド電極、特にその静電潜像担持体側の面への
現像剤粉等の付着による汚染を抑制してそれだけ画像ノ
イズの発生を抑制できるとともに帯電装置のメインテナ
ンスサイクルを長びかせることができ、オゾン排出のた
めのシールド部材内からの排気にも支障のない帯電装置
を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の帯電装置は、画像形成装置における表面が移動する
静電潜像担持体に臨設される帯電装置であって、放電ワ
イヤと、該ワイヤの側方及び静電潜像担持体とは反対側
を囲み、少なくとも一部に空気流通孔を設けたシールド
部材と、該ワイヤ及び静電潜像担持体表面との間に配置
されるグリッド電極とを含み、前記静電潜像担持体の表
面移動方向において前記グリッド電極より上流側で該担
持体表面に接近又は接触する位置から該グリッド電極位
置を越えるまでを遮蔽して該グリッド電極越える位置で
前記シールド部材内に臨むように開口する空気流制御部
材を備えたことを特徴とする。
【0012】また、シールド部材内からのオゾン排出
や、到来する現像剤粉の排出を、放電ワイヤから発する
イオン流をできるだけ利用して円滑に行うために、前記
空気流制御部材を、静電潜像担持体表面に接近又は接触
する位置から略放電ワイヤと同じ高さ位置又は放電ワイ
ヤを越える位置までを遮蔽して該ワイヤを略越える、又
は越える位置で前記シールド部材内へ開口するように設
けてもよい。
【0013】いずれにしても、全体の構成を簡素化する
ため、前記空気流制御部材が前記シールド部材の一部を
構成する態様としてもよい。シールド部材に設けられる
空気流通孔に対しては、それに臨ませて、或いはそれか
ら若干離れた位置に、必要に応じ、排気ファンを設ける
ことができる。また、排気通路にオゾンフィルタを設け
ることができる。
【0014】また、シールド部材、前記空気流制御部材
等、或いはそれらの一部などを囲むような排気用ダクト
を設けてもよい。この場合、静電潜像担持体の表面移動
方向において、グリッド電極より下流側で、該担持体表
面からみて該グリッド電極を越える位置で、例えば、前
記シールド部材内に臨むように開口する開口部を形成し
てもよい。これによって、現像装置側からくる現像剤粉
等がグリッド電極へ流入することを抑制できる。なお、
このような下流側の開口部はダクトとは別の部材で設け
てもよい。
【0015】また、一つには、クリーナにおけるクリー
ニングブレード等のクリーニング部材の両端では、それ
に隣合う隙間から空気が流れ、しかも、クリーニング部
材両端部の汚れを巻き込んで流れるということがあり、
もう一つには、静電潜像担持体は、通常、その両端部を
除く中央部が画像形成に利用され、該担持体両端部へは
現像剤が供給されることがなく、該両端部においてはク
リーニング部材が潤滑作用のある現像剤が実質上無い状
態で担持体表面に当接し、その結果、担持体削れ粉が生
じやすいということがあるので、これら汚れや削れ粉
が、空気流に乗って放電ワイヤやグリッド電極、特にそ
れらの画像形成に関与する部分に流入することを抑制す
るため、静電潜像担持体の画像形成部分とその外側の非
画像形成部分との境界部分に接触又は接近する位置から
立ち上がる一方、シールド部材に接触又は接近する位置
から延びる空気流制御部材を設けることも考えられる。
【0016】この制御部材は、設けるとすれば、静電潜
像担持体の表面移動方向においてシールド部材より上流
側に延在するように設けることが望ましいが、シールド
部材より下流側に向かって設けてもよく、双方を採用し
てもよい。
【0017】
【作用】本発明の帯電装置によると、放電ワイヤに放電
用電源から電圧が印加されるとともにグリッド電極にグ
リッド電源からグリッド電圧が印加される。それによっ
てワイヤから放電が生じ、グリッド電圧により制御され
た状態で静電潜像担持体の移動表面が所定電位に帯電さ
れる。
【0018】静電潜像担持体表面の移動にともなって発
生する空気流に乗ってグリッド電極より上流側から飛来
する現像剤粉等は、該電極の上流側に設けた空気流制御
部材があるため、直接、グリッド電極の静電潜像担持体
側の面に流れ込むことが遮られ、グリッド電極を越える
位置からシールド部材内へ流入し、或いは一部がその傍
を通って流れ、かくして、グリッド電極の静電潜像担持
体側の面の汚染がそれだけ抑制される。
【0019】また、放電により発生したオゾンは、シー
ルド部材に設けた空気流通孔から所望の方向に排出でき
る。空気流制御部材が放電ワイヤと略同じ高さ位置、又
は放電ワイヤを越える位置まで延びているときは、シー
ルド部材内へ流入した現像剤粉等が、放電ワイヤから発
してグリッド電極とは反対側へ向かうイオン流に助けら
れてグリッド電極とは反対側へ流れ、従ってそれだけ、
グリッド電極の汚染が抑制される。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1から図5を参照
して説明する。図1は1実施例の概略構成を感光体ドラ
ム等とともに示す図、図2は他の実施例の概略構成を感
光体ドラム等とともに示す図、図3はさらに他の実施例
の概略構成を感光体ドラム等とともに示す図、図4はさ
らに他の実施例の概略構成を感光体ドラム等とともに示
す図、図5はさらに他の実施例の一部の概略を感光体ド
ラムとともに示す斜視図である。
【0021】図1の帯電装置10Aは、図6の従来装置
と同様に、放電ワイヤ1と、該ワイヤの側方及び上方を
囲む、門形のシールド部材2Aと、ワイヤ1及び感光体
ドラムPC表面との間のグリッド電極3を備えている。
ワイヤ1には図示しない放電用電源PWが接続され、グ
リッド電極3にはグリッド電圧印加用の、図示しない電
源Gが接続され、シールド部材2Aは接地されている。
【0022】シールド部材2Aの天井壁21には空気流
通孔22が設けられている。さらに、シールド部材2A
及びグリッド電極3を囲繞して上方へ延びるダクト4が
設置されており、該ダクト内にオゾンフィルタ8及びそ
の下流側の排気ファン9が配置されている。感光体ドラ
ム表面移動方向aにおいてグリッド電極3より上流側の
ダクト側壁41と、該電極3との間には空気流制御板5
が設けられている。この制御板5は、その下端51がド
ラムPC表面に接近しており、上端52はドラムPC表
面からのグリッド電極3の高さ位置を越える高さ位置ま
で延び、シールド部材2Aの側壁下端20との間に開口
しており、該開口53はシールド部材2A内に臨んでい
る。
【0023】また、下流側のダクト側壁42はその途中
に開口しており、該開口421の下縁422はグリッド
電極3の高さ位置を越える高さ位置にあり、該開口42
1の一部はシールド部材2A内に臨んでいる。以上説明
した帯電装置10Aによると、ワイヤ1に電源PWから
電圧が印加されるとともにグリッド電極3に電源Gから
グリッド電圧が印加される。それによってワイヤから放
電が生じ、グリッド電圧により制御された状態で感光体
ドラムPC表面が所定電位に一様に帯電される。
【0024】また、ファン9の運転によりシールド部材
天井壁の孔22からシールド部材内の空気が吸引排出さ
れ、放電により発生したオゾンがそれとともにダクト4
で定めた方向へ排出され、その途中、オゾンフィルタ8
により濾過される。また、感光体ドラムPCの回転にと
もなって発生する空気流に乗って上流側(クリーナCL
側)から、帯電装置10Aへ飛来する現像剤粉等は、グ
リッド電極3の上流側に設けた空気流制御板5があるた
め、直接、グリッド電極3の感光体ドラム側の下面に流
れ込むことが遮られ、該制御板5とダクト側壁41との
間を通ってグリッド電極3を越える位置からシールド部
材2A内へ流入し、さらに、その天井壁孔22からダク
ト4内へ排出され、また、一部はシールド部材2Aの傍
を通って直接ダクト4内へ流れ、かくして、グリッド電
極3の静電潜像担持体側の面の汚染がそれだけ抑制され
る。
【0025】このように、グリッド電極3の感光体ドラ
ム側の下面の汚染が抑制されるため、画像ノイズの発生
が抑制されるとともに帯電装置10Aのメインテナンス
サイクルを長びかせることができる。また、下流側(現
像装置D側)から帯電装置10Aに飛来する現像剤粉等
は、ダクト4の下流側の側壁42が、グリッド電極3よ
りドラムPC表面に近い低位置まで下降しているので、
これに遮られ、直接、グリッド電極3の感光体ドラム側
の下面に流れ込むことが抑制され、該側壁の開口421
を通ってグリッド電極3を越える位置からシールド部材
2A内へ流入し、さらに、その天井壁孔22からダクト
4内へ排出され、また、一部はシールド部材2Aの傍を
通って直接ダクト4内へ流れ、かくして、グリッド電極
3の静電潜像担持体側の面の汚染がこの点からも抑制さ
れ、従って、それだけ画像ノイズの発生が抑制されると
ともに帯電装置10Aのメインテナンスサイクルを長び
かせることができる。
【0026】図2の帯電装置10Bは、図1の帯電装置
10Aにおけるシールド部材2Aに代えて、上流側の側
壁を長いもの6としたシールド部材2Bを採用し、図1
の装置における空気流制御板5を該側壁6に兼ねさせた
ものである。その他の点は図1の装置と同構成である。
シールド部材2Bの上流側の側壁6は、その下端部61
が、板バネ作用を呈するように屈曲されて感光体ドラム
PC表面に、該表面の円滑な移動を妨げないように接触
している。なお、該下端部には感光体ドラム表面に悪影
響を与えず、該表面との摺動性のよい材料をコーティン
グしたり、そのような材料を付設したりしてもよい。
【0027】また、側壁6はその途中に開口62を備
え、開口下縁621はグリッド電極3を越える高さ位置
にあり、該開口はシールド部材2B内に臨んでいる。こ
の帯電装置10Bにおいても、感光体ドラムPCの回転
にともなって発生する空気流に乗って上流側(クリーナ
CL側)から飛来する現像剤粉等は、グリッド電極3の
上流側にシールド部材側壁6があるため、直接、グリッ
ド電極3の感光体ドラム側の下面に流れ込むことが遮ら
れ、該側壁6とダクト側壁41との間を通ってグリッド
電極3を越える位置にある側壁開口62からシールド部
材2B内へ流入し、さらに、その天井壁孔22からダク
ト4内へ排出され、また、一部はシールド部材2Bの傍
を通って直接ダクト4内へ流れ、かくして、グリッド電
極3の静電潜像担持体側の面の汚染がそれだけ抑制され
る。
【0028】図3の帯電装置10Cは、図1の帯電装置
10Aにおいて、シールド部材2Aに代えてシールド部
材2Cを、空気流制御板5に代えて空気流制御板50を
採用したものである。シールド部材2Cはその両側壁2
3、24の下端が感光体ドラム表面から見て放電ワイヤ
1より高い位置にある。空気流制御板50はその下端5
01が感光体ドラムPC表面に接近しており、上端50
2は放電ワイヤ1と略同じ高さ位置、又はそれを越える
位置まで延び、シールド部材2Cの側壁下端230との
間に開口しており、該開口503はシールド部材2C内
に臨んでいる。また、下流側のダクト側壁42の開口4
23は、その下縁424がワイヤ1と略同じ高さ位置、
又はそれを越える位置にあり、該開口423の一部はシ
ールド部材2C内に臨んでいる。その他の構成は図1の
装置と同様である。
【0029】以上説明した帯電装置10Cによると、感
光体ドラムPCの回転にともなって発生する空気流に乗
って上流側(クリーナCL側)から、帯電装置10Cへ
飛来する現像剤粉等は、グリッド電極3の上流側に設け
た空気流制御板50があるため、直接、グリッド電極3
の感光体ドラム側の下面に流れ込むことが遮られ、該制
御板50とダクト側壁41との間を通って放電ワイヤ1
を略越える位置からシールド部材2C内へ流入し、さら
に、その天井壁孔22からダクト4内へ排出され、ま
た、一部はシールド部材2Cの傍を通って直接ダクト4
内へ流れ、かくして、グリッド電極3の静電潜像担持体
側の面の汚染がそれだけ抑制される。
【0030】また、下流側(現像装置D側)から帯電装
置10Cに飛来する現像剤粉等は、ダクト4の下流側の
側壁42が、グリッド電極3よりドラムPC表面に近い
低位置まで下降しているので、これに遮られ、直接、グ
リッド電極3の感光体ドラム側の下面に流れ込むことが
抑制され、該側壁の開口423を通って放電ワイヤ1を
略越える位置からシールド部材2C内へ流入し、さら
に、その天井壁孔22からダクト4内へ排出され、ま
た、一部はシールド部材2Cの傍を通って直接ダクト4
内へ流れ、かくして、グリッド電極3の静電潜像担持体
側の面の汚染がこの点からも抑制される。
【0031】また、この装置10Cでは、空気流制御板
50上方の開口503及びダクト側壁42の開口423
が放電ワイヤ1と略同じ高さから上へ開口しているの
で、これら開口からシールド部材2C内へ流入した空気
や現像剤粉等は、ワイヤ1から発してシールド部材天井
壁21の方へ向かうイオン流(図に破線で概略的に示
す)に助けられ、円滑に該天井壁孔22から排出され
る。しかし、ワイヤ1から発してグリッド電極3の方へ
向かうイオン流に押されて該電極の方へ流れ、該電極の
内面(上面)を汚染することは抑制される。
【0032】図4の帯電装置10Dは、図3の帯電装置
10Cにおけるシールド部材2Cに代えて、上流側の側
壁を長いもの60としたシールド部材2Dを採用し、図
3の装置における空気流制御板50を該側壁60に兼ね
させたものである。その他の点は図3の装置と同構成で
ある。シールド部材2Dの上流側の側壁60は、その下
端部601が、板バネ作用を呈するように屈曲されて感
光体ドラムPC表面に、該表面の円滑な移動を妨げない
ように接触している。なお、該下端部には感光体ドラム
表面に悪影響を与えず、該表面との摺動性のよい材料を
コーティングしたり、そのような材料を付設したりして
もよい。
【0033】また、側壁60はその途中に開口602を
備え、開口下縁603は放電ワイヤ1を略越える高さ位
置にあり、該開口はシールド部材2D内に臨んでいる。
その他の点は図3の装置と同様の構成である。この帯電
装置10Dにおいても、感光体ドラムPCの回転にとも
なって発生する空気流に乗って上流側(クリーナCL
側)から飛来する現像剤粉等は、グリッド電極3の上流
側にシールド部材側壁60があるため、直接、グリッド
電極3の感光体ドラム側の下面に流れ込むことが遮ら
れ、該側壁60とダクト側壁41との間を通って放電ワ
イヤ1を略越える位置にある側壁開口602からシール
ド部材2D内へ流入し、さらに、その天井壁孔22から
ダクト4内へ排出され、また、一部はシールド部材2D
の傍を通って直接ダクト4内へ流れ、かくして、グリッ
ド電極3の静電潜像担持体側の面の汚染がそれだけ抑制
される。
【0034】また、この装置10Dでは、空気流制御板
を兼ねるシールド部材側壁60の開口602及びダクト
側壁42の開口423が放電ワイヤ1と略同じ高さから
上へ開口しているので、これら開口からシールド部材2
D内へ流入した空気や現像剤粉等は、ワイヤ1から発し
てシールド部材天井壁21の方へ向かうイオン流に助け
られ、円滑に該天井壁孔22から排出される。しかし、
ワイヤ1から発してグリッド電極3の方へ向かうイオン
流に押されて該電極の方へ流れ、該電極の内面(上面)
を汚染することは抑制される。
【0035】次に図5に一部を示す帯電装置10Eにつ
いて説明する。この装置は、図2(又は図4)に示す帯
電装置におけるシールド部材2B(又は2D)を採用し
たもので、感光体ドラムPC表面における中央部の画像
形成部分PC1とその外側、両端部の非画像形成部分P
C2との境界部分に接触又は接近する位置から立ち上が
る一方、シールド部材2B(又は2D)に接触又は接近
する位置から上流側へ延びる空気流制御板7、7を設け
たものであり、その他の点は実質上、図2(又は図4)
に示す装置と同構成である。これら制御板7、7はシー
ルド部材2B(又は2D)とダクト側壁41との間に配
置される。なお、このような制御板は下流側にも設けて
もよい。また、このような制御板は図1や図3に示す装
置にも採用できる。
【0036】この帯電装置10Eによると、クリーナC
LのクリーニングブレードCL1の両端に隣合う隙間か
ら流れ、しかも、該ブレード両端部の汚れを巻き込んで
流れる空気や、通常潤滑作用のある現像剤が供給されな
い感光体ドラム表面端部においてクリーニング部材の接
触により発生し易い感光体削れ粉を巻き込んだ空気が、
放電ワイヤ1やグリッド電極2、特にそれらの画像形成
に関与する部分に流入してそれらを汚染することが、か
かる空気流制御板7、7により抑制される。
【0037】
【発明の効果】本発明によると、画像形成装置における
表面が移動する静電潜像担持体に臨設される帯電装置に
して、放電ワイヤと、該ワイヤの側方及び静電潜像担持
体とは反対側を囲み、少なくとも一部に空気流通孔を設
けたシールド部材と、該ワイヤ及び静電潜像担持体表面
との間に配置されるグリッド電極とを含む帯電装置であ
って、グリッド電極、特にその静電潜像担持体側の面へ
の現像剤粉等の付着による汚染を抑制してそれだけ画像
ノイズの発生を抑制できるとともに帯電装置のメインテ
ナンスサイクルを長びかせることができ、オゾン排出の
ためのシールド部材内からの排気にも支障のない帯電装
置を提供することができる。
【0038】空気流制御部材が放電ワイヤと略同じ高さ
位置、又は放電ワイヤを越える位置まで延びているとき
は、シールド部材内へ流入した現像剤粉等が、放電ワイ
ヤから発してグリッド電極とは反対側へ向かうイオン流
に助けられ、グリッド電極とは反対側へ流れ、従ってそ
れだけ、グリッド電極の汚染が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の概略構成を感光体ドラム等
とともに示す図である。
【図2】本発明の他の実施例の概略構成を感光体ドラム
等とともに示す図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例の概略構成を感光体
ドラム等とともに示す図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の概略構成を感光体
ドラム等とともに示す図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例の一部の概略を感光
体ドラムとともに示す斜視図である。
【図6】従来例の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
10A、10B、10C、10D 帯電装置 1 放電ワイヤ 2A、2B、2C、2D、2E シールド部材 21 シールド部材天井壁 22 天井壁の空気流通孔 3 グリッド電極 4 ダクト 421、423 ダクト4の下流側側壁の開口 5、50 空気流制御板 6、60 空気流制御板を兼ねるシールド部材側壁 53、62、503、602 空気流制御板5、50、
6、60により提供され開口 7 空気流制御板 PC 感光体ドラム PC1 ドラムPCの画像形成部 PC2 ドラムPCの非画像形成部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置における表面が移動する静
    電潜像担持体に臨設される帯電装置であって、放電ワイ
    ヤと、該ワイヤの側方及び静電潜像担持体とは反対側を
    囲み、少なくとも一部に空気流通孔を設けたシールド部
    材と、該ワイヤ及び静電潜像担持体表面との間に配置さ
    れるグリッド電極とを含み、前記静電潜像担持体の表面
    移動方向において前記グリッド電極より上流側で該担持
    体表面に接近又は接触する位置から該グリッド電極位置
    を越えるまでを遮蔽して該グリッド電極越える位置で前
    記シールド部材内に臨むように開口する空気流制御部材
    を備えたことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記空気流制御部材が、静電潜像担持体
    に接近又は接触する位置から前記放電ワイヤと略同じ高
    さ位置、又は該放電ワイヤを越える位置までを遮蔽し
    て、該放電ワイヤを略越える、又は越える位置で前記シ
    ールド部材内に臨むように開口している請求項1記載の
    帯電装置。
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