JPH08286471A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08286471A
JPH08286471A JP8848895A JP8848895A JPH08286471A JP H08286471 A JPH08286471 A JP H08286471A JP 8848895 A JP8848895 A JP 8848895A JP 8848895 A JP8848895 A JP 8848895A JP H08286471 A JPH08286471 A JP H08286471A
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JP
Japan
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scorotron
intake
duct
photoconductor
image forming
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JP8848895A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ohashi
康司 大橋
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スコロトロンへの塵埃の侵入を防止して長寿
命化を図る。 【構成】 コロナ放電電極3cと、このコロナ放電電極
3cを囲んで感光体2側に放電開口を有するシールド部
材3’と感光体2とコロナ放電電極との間に設置したグ
リッド電極3dとを有するスコロトロン3と、スコロト
ロン3の背面に沿って設置され、スコロトロン3の放電
動作により生成した放電生成物を感光体2の移動方向上
流側から、かつスコロトロン3の長手方向にわたって均
一に吸引除去するための吸引ダクト4とを備え、シール
ド部材3’とグリッド電極3dの感光体2の移動方向下
流側端縁間に導電性のメッシュ部材30aからなる塵埃
フィルタ30を感光体2と小間隙を隔てて設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリやプリン
タ、あるいは複写機等の電子写真方式を利用した画像形
成装置にかかり、特にコロナ放電を利用して感光体等の
帯電を行う帯電器を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機やプリンタ、ある
いはファクシミリの画像形成装置では、像担持体である
感光体上に原稿画像に基づく静電潜像を形成して、これ
をトナーを用いて現像してトナー像とし、このトナー像
を転写装置でコピー用紙等の記録媒体に転写して当該画
像の再現を行う。
【0003】このような画像形成装置においては、感光
体の表面を一様な静電荷で帯電させ、この帯電表面をレ
ーザー光等の画像信号で変調した光ビームで走査して画
像信号に従った静電潜像を形成する。上記の帯電手段と
しては、一般にコロナ放電器が用いられているが、この
コロナ放電によって生成されるオゾンやその放電生成物
である窒素酸化物あるいはアンモニウム塩が感光体の表
面に吸着して画像品質を劣化させる。
【0004】また、トナーを用いた画像形成装置では、
当該装置の内部(以下、機内とも言う)に画像形成過程
で飛散したトナーが浮遊しており、この浮遊トナーが感
光体や転写器その他の作像部材に付着して機内汚染をも
たらし、さらに画像品質を低下させる原因となる。この
ようなオゾン等の放電生成物、あるいは浮遊トナーを機
内から排除するために、従来の画像形成装置では、コロ
ナ放電器の近傍に外部から清浄な空気を吹き付ける吹気
装置や、当該近傍の空気を機外に排出する排気装置など
を設けたものが知られている。
【0005】また、コロナ放電器に限らず、現像器や定
着器の近傍にも、上記トナー汚れを防止したり、機内温
度の管理を行うための同様の吹気装置や排気装置を設置
したものがある。図8は本発明を適用する画像形成装置
の一例としての単色複写機の要部構成を説明する模式図
であって、1はマーキングモジュール、2は感光体ドラ
ム、3は感光体を一様に帯電するための帯電コロトロン
(スコロトロン)、4はスコロトロン3の吸気ダクト、
20は現像器、21はクリーナー、22はプリトランス
ファー帯電コロトロン(スコロトロン)、24はクリー
ニング前処理コロトロン、26は転写コロトロン、29
は定着器、30は排熱ダクトである。
【0006】なお、マーキングモジュール1は感光体ド
ラム2、帯電コロトロン3、現像器20、クリーナー2
1、プリトランスファー帯電コロトロン22およびクリ
ーニング前処理コロトロン24で構成され、画像形成装
置本体に対して一括して脱着可能に構成されている。同
図において、感光体ドラム2の表面はスコロトロン3に
より一様な電荷に帯電され、画像信号で変調した光ビー
ムLを走査することで静電潜像が形成される。
【0007】この静電潜像は現像器20の位置でトナー
によって現像されてトナー像として顕像化される。この
トナー像はプリトランスファー帯電コロトロン22で所
要の帯電電位に調整された後、転写コロトロン26の位
置で紙等の転写部材に転写される。トナー像が転写され
た転写部材は図示しない剥離手段(剥離爪)で感光体ド
ラム2から剥離され、定着器29で加圧/加熱定着され
た後、機外に排出される。
【0008】定着機29に設置された排熱ダクト30は
定着時に転写部材に印加される熱の余剰分を機外に排出
して装置本体の温度管理を行う。この複写機では、特に
そのスコロトロン3の近傍に吸気ダクト4が設置されて
おり、当該スコロトロンの放電動作で発生したオゾンや
窒素酸化物、あるいはアンモニウム塩等の放電生成物を
吸入して機外に排出するように構成されている。
【0009】なお、機内に浮遊するトナー(浮遊トナ
ー)や紙粉等の塵埃を排出するために、機内の適宜の位
置に図示しない1または複数の排気ダクトが設置されて
いるものもある。図9は本発明を適用する画像形成装置
の他の例としてのタンデム型カラー複写機の要部構成を
説明する模式図であって、2K,2Y,2M,2Cはブ
ラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各感光体ドラ
ム、3K,3Y,3M,3Cはそれぞれの感光体を一様
に帯電するためのスコロトロン、4K,4Y,4M,4
Cはスコロトロン3K,3Y,3M,3Cの吸気ダク
ト、20K,20Y,20M,20Cはブラック、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの各現像器、21K,21Y,
21M,21Cは各感光体のクリーナー、22K,22
Y,22M,22Cはプリトランスファー帯電コロトロ
ン、24K,24Y,24M,24Cはクリーニング前
処理コロトロン、26K,26Y,26M,26Cは転
写コロトロン、27は転写ベルト、28a,28bはベ
ルトローラ、29は定着器、30は排熱ダクト、31は
排気ファンである。
【0010】なお、感光体ドラム2K,2Y,2M,2
C、スコロトロン3K,3Y,3M,3C、現像器20
K,20Y,20M,20C、クリーナー21K,21
Y,21M,21C、プリトランスファー帯電コロトロ
ン22K,22Y,22M,22Cおよびクリーニング
前処理コロトロン24K,24Y,24M,24Cで各
色のマーキングモジュールが構成され、画像形成装置本
体に対してそれぞれが一括して脱着可能に構成されてい
る。
【0011】同図において、画像信号は図示しない画像
信号処理部でブラック(K)、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)に分解される。最初に、スコロ
トロン3Kで一様に帯電された感光体ドラム2Kに対し
てブラックの色信号で変調した光ビームLK を走査して
ブラックの画像成分に応じた静電潜像を形成する。
【0012】この静電潜像はブラックのトナーを持つ現
像器20Kでトナー現像され、プリトランスファー帯電
コロトロン22Kで所定の電荷電位に調整された後に、
転写コロトロン26Kの配置部位に到来するとき、転写
ベルト27に吸着されて搬送されて来た転写部材を介し
て転写コロトロン26Kが転写電位を形成して感光体2
K上のトナー像を転写部材に転写する。
【0013】次に、スコロトロン3Yで一様に帯電され
た感光体ドラム2Yに対してイエローの色信号で変調し
た光ビームLY を走査してイエローの画像成分に応じた
静電潜像を形成する。この静電潜像はイエローのトナー
を持つ現像器20Yでトナー現像され、プリトランスフ
ァー帯電コロトロン22Yで所定の電荷電位に調整され
た後に、転写コロトロン26Yの配置部位に到来すると
き、転写ベルト27に吸着されて搬送されて来た転写部
材に転写コロトロン26Yが転写電位を形成して感光体
2Y上のトナー像を転写部材のブラックトナー像に重ね
て転写する。
【0014】以下、同様にして、同一の転写部材にマゼ
ンタ、シアンのトナー像を順次重ね転写し、全色のトナ
ー像を重ね転写した転写部材を定着器29に搬送して加
圧/加熱して永久像とし、機外に排出する。このカラー
複写機では、前記した単色複写機と同様にスコロトロン
3K,3Y,3M,3Cの近傍に吸気ダクト4K,4
Y,4M,4Cを設置すると共に、プリトランスファー
コロトロン22K、クリーニング前処理コロトロン24
K,24Y,24M,24Cの近傍に吸気ダクト23
K,25K,25Y,25M,25Cが設置されてい
る。
【0015】また、図示しないが、これらの各マーキン
グモジュールの近傍に浮遊トナーを排出するためのダク
トが設置されている。上記した複数の吸気ダクトは図示
しない強制排気ファンに連通し、機内のオゾン、その他
の放電生成物や浮遊トナー、その他の塵埃を機外に排出
するように構成されている。
【0016】なお、定着機29にも排熱ダクト30が設
置されており、この排熱ダクト30に強制排気用の排気
ファン31が設けてある。上記した各複写機において、
スコロトロンを含む各種のコロナ放電器(帯電器)、現
像装置あるいは定着装置は感光体の表面と近接して設置
され、その長手方向が感光体の軸方向と平行となるよう
に設けられている。
【0017】このような吸気装置や排気装置は、コロナ
放電器や現像装置、あるいは定着装置の長手方向に沿っ
て均一な空気流の吹き付け、あるいは同長手方向に沿っ
て均一に吸気して排気することが望ましい。例えば、実
開昭53−143644号公報では、排気装置の排気口
に近いところでは吸気開口を小さく、遠いところでは吸
気開口を大きくすることで上記長手方向に沿って均一に
排気するようにした排気機構が記載されている。
【0018】また、特開昭58−182659号公報あ
るいは実開平5−55159号公報には、感光体の長手
方向にわたって設置した空気室を有し、該長手方向中央
に送風機を配置して、空気室に設けた分流板によりむら
なく送風するようにした構成が開示されている。さら
に、特開昭62−172379号公報には複数のダクト
と濾過材を備えて機外に排出されるオゾン量を低減させ
るようにした画像形成装置が、そして実開平4−464
52号公報にはホースを機内に設置してオゾンを機外に
排出する吸気機構が開示されている。
【0019】また、この種の帯電器として使用される放
電特性の安定した所謂スコロトロンは、主としてタング
ステンからなるコロナ放電電極と、この放電電極を囲ん
で感光体側に放電開口を有するシールド部材、および放
電電極と感光体の間に設けたグリッド電極とから構成さ
れる。上記グリッド電極は、厚さ0.2mm程度のステ
ンレス板に1mmピッチ程度で多数の開孔を形成したも
のや、多数のワイヤーを架張したものが知られている。
【0020】このグリッド電極とシールド部材の端部に
は、感光体の移動方向上流および下流に開口が設けられ
ており、主としてこの開口を通してスコロトロン内部の
換気が行われる。画像形成装置の小型化を実現するため
に、感光体の露光点はスコロトロンの下流側近傍に位置
させることが望ましいため、スコロトロンの換気ダクト
(吸気ダクト)はその上流側に設ける必要がある。
【0021】このため、スコロトロンと感光体の間隙の
下流側から上流側に空気流が流れ、この空気流に含まれ
る塵埃がスコロトロン内部に侵入してグリッド電極に付
着する場合がある。特に、長さが1mm以上、特に5m
m以上の繊維がグリッド電極に付着すると、その付着部
でのコロナ放電電極の帯電制御機能に障害が起こり、作
成画像上に白スジや黒スジを発生させる等、画質品質の
劣化を招く。
【0022】従来、例えば実開昭60−94669号公
報に開示されたように、シールドの機能とコロトロン内
部の換気性能を向上させるために、導電性の線材からな
る網体でシールドを構成したものが知られている。しか
し、この構成では、放電により生成されたオゾン等の放
電生成物が機内部に拡散してしまい、使用時にオゾン臭
がしたり機内の部品に腐食や変質等のダメージを与える
という問題がある。
【0023】さらに、実開昭60−94669号公報に
は、シールドの一部を網目状の金属部材で構成したもの
が開示されている。この例では、生成した放電生成物の
捕集は前記実開昭60−94669号公報に開示された
ものより容易であるが、吸気あるいは排気のための開口
がないため、空気の流れを十分に制御することができな
い。
【0024】なお、シールドの一部あるいはコロトロ
ン、またはスコロトロンの近傍に絶縁部材を設けること
によりコロナ風を制御することが可能であることは広く
知られている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
技術においては、シールド外周と除電ランプおよびその
取り付け部材が換気流のダクトを形成してコロトロンあ
るいはスコロトロンの上流側から吸引を行っている。し
たがって、コロトロンやスコロトロンの換気流の流れは
感光体の移動方向下流側から上流側へと流れることにな
る。
【0026】コロナ放電によるコロナ風は、イオンの流
れと共にグリッド電極に向かうため、下流から流入する
空気に細かい繊維などの塵埃が含まれている場合には。
これがスコロトロンのグリッド電極に付着することがあ
る。グリッド電極の開孔径、あるいはワイヤー間隔が塵
埃の大きさに比べて十分に広ければこの付着の可能性は
低くなるが、帯電電位の制御能力はグリッド電極の開孔
径あるいはワイヤー間隔が狭いものに比べて劣るという
欠点がある。
【0027】電子写真方式の画像形成装置では、コロナ
放電器(コロトロンやスコロトロン等の帯電装置)近傍
の吸気装置あるいは機外から取り入れた清浄な空気の排
気装置が設置されているものが多い。また、現像装置の
近傍や定着装置の近傍においても機内の汚れ防止や機内
温度の管理のために吸排気装置が用いられている。
【0028】これらの吸気あるいは排気装置は、対象と
する装置(コロナ放電器や現像装置等)の長手方向に均
一に吸気あるいは送風(吹気)することが望ましい。従
来は、コロナ帯電器等の対象装置の長手方向の一端に吸
気源あるいは送風源を配置してある程度均一な排気や送
風を達成することができるが、吸気源等に近い部分では
風速が大きくなって空気流が乱れ、部分的に排気ムラが
生じることが多く、ダクトの開口形状の最適化が困難で
あった。
【0029】さらに、カラー画像形成装置では、色ムラ
の発生を防止するために、帯電の均一性に対する要求が
強く、スコロトロンのグリッド電極の汚れに対して注意
を払わなければならないと同時に、コロナ放電に伴って
発生するオゾン等の活性ガスによる感光体の部分的特性
劣化を防止するため、スコロトロン近傍の排気が必要で
ある。
【0030】また、定着装置から発生するオイル蒸気が
コロナ放電による活性ガスと反応して放電生成物がグリ
ッド電極に付着し、グリッド電極の抵抗値が上昇して帯
電電位が上昇するという現象が知られている。グリッド
電極近傍の排気が不均一な場合、放電生成物が部分的に
付着して帯電電位の不均一から色ムラが発生するという
問題があった。
【0031】本発明の第1の目的は、上記従来技術の問
題点を解消し、スコロトロンの感光体移動方向下流から
塵埃の侵入を防止して長寿命化を図った画像形成装置を
提供することにある。また、本発明の第2の目的は、排
気装置の性能劣化を無くして高効率の排気システムを構
成すると共に、用紙づまり時や故障修理時、あるいはメ
ンテナンス時の作業性を向上させた排気装置を備えた画
像形成装置を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、スコロトロンの感光体移動方向下
流側のシールド端縁にメッシュからなるフィルタを取り
付けたことを特徴とする。また、上記第2の目的を達成
するために、本発明は、排気システムのスコロトロンの
背面に設置するダクトの吸気開口の形状および構造を最
適化したことによりスコロトロンの長手方向に沿って均
一な吸気を行うようにしたことを特徴とする。
【0033】以下、本発明の構成を明確にするために、
実施例の符号を付して説明する。すなわち、上記第1の
目的を達成するために、請求項1に記載の第1の発明
は、コロナ放電電極3cと、このコロナ放電電極3cを
囲んで感光体2側に放電開口を有するシールド部材3’
と前記感光体2と前記コロナ放電電極との間に設置した
グリッド電極3dとを有するスコロトロン3と、前記ス
コロトロン3の背面に沿って設置され、前記スコロトロ
ン3の放電動作により生成した放電生成物を前記感光体
2の移動方向上流側から、かつ前記スコロトロン3の長
手方向にわたって均一に吸引除去するための吸引ダクト
4とを備え、前記シールド部材3’と前記グリッド電極
3dの前記感光体2の移動方向下流側端縁間に導電性の
メッシュ部材30aからなる塵埃フィルタ30を前記感
光体2と小間隙を隔てて設けたことを特徴とする。
【0034】また、上記第1の目的を達成するために、
請求項2に記載の第2の発明は、前記シールド部材3’
と前記塵埃フィルタ30および前記グリッド電極3dを
同電位としたことを特徴とする。さらに、上記第1の目
的を達成するために、請求項3に記載の第3の発明は、
前記シールド部材3’と前記塵埃フィルタ30との間の
前記シールド部材3’の長手方向にわたって絶縁材31
を介挿すると共に、前記絶縁材31の前記シールド部材
3’の長手方向にわたる少なくとも一部を前記スコロト
ロン3の内部に露呈させたことを特徴とする。
【0035】そして、上記第2の目的を達成するため
に、請求項4に記載の第4の発明は、コロナ放電電極3
cと、前記コロナ放電電極3cを囲んで感光体2側に放
電開口を有するシールド部材3’と、前記感光体2と前
記コロナ放電電極3cとの間に設置したグリッド電極3
dとからなるスコロトロン3と、前記スコロトロン3の
背面に沿って設置され、前記スコロトロン3の放電動作
により生成した放電生成物を前記感光体2の移動方向上
流側から、かつ前記スコロトロン3の長手方向にわたっ
て均一に吸引除去するための吸気ダクト4とを備え、前
記吸気ダクト4を、画像形成装置本体のリアフレームに
固定して吸気源に連接した本体側ダクト部材4bと、前
記コロトロン3側に固定して前記本体側ダクト部材に対
して脱着可能に連接したコロトロン側ダクト部材4aと
に分割してなり、前記コロトロン側ダクト部材4aの前
記コロトロン3と接する面に吸気源から離れるに従って
開口面積が連続的に大となる大略楔形の単一の吸気開口
4hを有し、かつ、前記吸気開口4hの長手方向内縁に
沿って前記本体側ダクト部材4b方向に凹状としたU字
板体32を備えたことを特徴とする。
【0036】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項5に記載の第5の発明は、前記U字板体32の長
手方向の長さが前記吸気開口4hの長さより短く、かつ
前記吸気源側に近い側の端部および前記吸気源側から遠
い端部が共に開放されていることを特徴とする。さら
に、上記第2の目的を達成するために、請求項6に記載
の第6の発明は、前記U字板体32の長手方向の長さが
前記吸気開口4hの長さより短く、かつ前記吸気源側に
近い側の端部が閉塞され、前記吸気源側から遠い端部が
開放されていることを特徴とする。
【0037】なお、上記第1〜第6の発明は、スコロト
ロンの排気システムに限らず、マーキングモジュールを
構成するコロトロンや他のコロナ放電器にも同様に適用
できるものである。
【0038】
【作用】上記第1の発明の構成において、スコロトロン
3は、コロナ放電電極3cと、このコロナ放電電極3c
を囲んで感光体2側に放電開口を有するシールド部材
3’と前記感光体2と前記コロナ放電電極との間に設置
したグリッド電極3dとから構成され、上記コロナ放電
電極3cの放電により感光体の表面に一様な静電荷を帯
電させる。
【0039】吸気ダクト4は、前記スコロトロン3の背
面に沿って設置され、前記スコロトロン3の放電動作に
より生成した放電生成物を前記感光体2の移動方向上流
側から、かつ前記スコロトロン3の長手方向にわたって
均一に吸引除去する。塵埃フィルタ30は、前記シール
ド部材3’と前記グリッド電極の前記感光体2の移動方
向下流側端縁間に導電性のメッシュ部材30aからな
り、前記感光体2と小間隙を隔てて設けられ、感光体2
の下流側から上流側に流通する空気流中の塵埃を除去す
る。
【0040】また、上記第2の発明の構成において、前
記シールド部材3’と前記塵埃フィルタ30および前記
グリッド電極3dを同電位としたことにより、コロナ放
電電極3cからの静電荷を感光体2へスムースに移動さ
せる。さらに、上記第3の発明の構成において、前記シ
ールド部材3’と前記塵埃フィルタ30との間の前記シ
ールド部材3’の長手方向にわたって絶縁材31を介挿
すると共に、前記絶縁材31の前記シールド部材3’の
長手方向にわたる少なくとも一部を前記スコロトロン3
の内部に露呈させたことで電気的な斥力を与え、導電性
の塵埃フィルタの設置による感光体表面の帯電ムラを防
止する。
【0041】そして、上記第4の発明の構成において、
スコロトロン3は、コロナ放電電極3cと、前記コロナ
放電電極3cを囲んで感光体2側に放電開口を有するシ
ールド部材3’と、前記感光体2と前記コロナ放電電極
との間に設置したグリッド電極3dとから構成され、コ
ロナ放電電極3cの放電による静電荷を感光体2の表面
に帯電させる。
【0042】吸気ダクト4は、前記スコロトロン3の背
面に沿って設置され、前記スコロトロン3の放電動作に
より生成した放電生成物を前記感光体2の移動方向上流
側から、かつ前記スコロトロン3の長手方向にわたって
均一に吸引除去する。吸気ダクト4は、画像形成装置本
体のリアフレームに固定して吸気源に連接した本体側ダ
クト部材4bと、前記スコロトロン3側に固定して前記
本体側ダクト部材に対して脱着可能に連接したスコロト
ロン側ダクト部材4aとに分割され、スコロトロン側ダ
クト部材4aで吸気した空気流を本体側ダクト部材4b
に導入する。
【0043】吸気開口4hは、前記スコロトロン側ダク
ト部材4aの前記スコロトロン3と接する面に吸気源か
ら離れるに従って開口面積が連続的に大となるごとく形
成され、スコロトロン3の長手方向に沿って均一に吸気
を行う。かつ、U字板体32は、前記吸気開口4hの長
手方向内縁に沿って前記本体側ダクト部材4b方向に凹
状に形成されてなり、スコロトロンから吸気される空気
流の乱れを低減してムラなく吸気する。
【0044】また、上記第5の発明の構成において、前
記U字板体32の長手方向の長さを前記吸気開口4hの
長さより短く、かつ前記吸気源側に近い側の端部および
前記吸気源側から遠い端部を共に開放させたことによ
り、スコロトロンから吸気される空気流の乱れを低減し
てムラなく吸気する。さらに、上記第6の発明の構成に
おいて、前記U字板体32の長手方向の長さを前記吸気
開口4hの長さより短く、かつ前記吸気源側に近い側の
端部を閉塞して前記吸気源側から遠い端部を開放させた
ことにより、スコロトロンから吸気される空気流の乱れ
をさらに低減してムラなく吸気する。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による画像形成装置の
一実施例の構造を説明する要部正面図であって、2は感
光体ドラム、3は帯電コロトロン、3’はシールド部
材、3cはコロナ放電電極、3dはグリッド電極、4は
吸気ダクト、4aはスコロトロン側ダクト部材、4bは
本体側ダクト部材、4e,4e’は本体側ダクト部材4
bのブランチダクト、4f,4f’はスコロトロン側ダ
クト部材4aのブランチダクト、4h,4h’は吸気開
口、15はクリーニングブレード、16a,16bはシ
ール材、18は内部ダクト、30は塵埃フィルタ、32
はU字板体、32aは溝である。
【0046】同図において、感光体ドラム2の軸方向の
表面にはスコロトロン3が設置され、そのコロナ放電電
極3cで発生した高圧電界により感光体ドラム2の表面
に一様な静電荷が帯電される。スコロトロン3の上面に
は弾性体からなる可撓性のシール材16aを介してスコ
ロトロン側ダクト部材4aが設置されている。
【0047】スコロトロン3で発生したオゾン等の放電
生成物はその他の塵埃と共に後述する図7に示した排気
ダクト10に取り付けた排気ファン11の吸引力で、矢
印Aに示したようにスコロトロン側ダクト部材4aの吸
気開口4hを通ってブランチダクト4fから本体側ダク
ト部材4bのブランチダクト4eを通して吸気され、排
気ダクトから排出される。
【0048】なお、内部ダクト18は機内の浮遊トナー
等の塵埃を、矢印Bに示したようにスコロトロン側ダク
ト部材4aの吸気開口4h’を通してブランチダクト4
f’から本体側ダクト部材4bのブランチダクト4e’
を通して吸気され、排気ダクトから排出される。吸気開
口4hから流入するスコロトロン3からの吸気は、溝3
2aを気流の流出方向に向けて配置されたU字板体32
の長手方向側壁に導かれてブランチダクト4f内に流入
する。
【0049】従って、吸気開口4hの入口付近で気流の
乱れやよどみの発生が回避され、スコロトロン3の長手
方向に沿って均一な吸気が行われる。なお、上記U字板
体32の長手方向両端は開放のままでも、少なくとも吸
気源側の端部を閉塞させた構造とされる。上記端部を閉
塞させたことで、当該端部における気流の乱れが低減さ
れる。
【0050】これにより、感光体ドラム2の移動方向下
流側からの繊維等の塵埃は塵埃フィルタ30で阻止さ
れ、スコロトロン3のグリッド電極3dに付着して帯電
性能を低下させることがなく、また、スコロトロン3を
長寿命化できる。なお、クリーニングブレード15は図
示しないクリーナーの一部を構成し、感光体ドラム2の
表面から転写されなかったトナーを掻き落とし、図示し
ない回収容器に回収される。
【0051】図2は本発明による画像形成装置の一実施
例の構造を説明する要部を部分断面した側面図であっ
て、3a,3bは感光体ドラム2とスコロトロン3およ
びスコロトロン側ダクト部材4aの固定部、6はドラム
シャフト、7はドラムモータ、9はリアフレーム、10
aは排気ダクト分割部、12は吸気流、13は本体側ダ
クト部材4bのフロント側固定部、14はフロントフレ
ーム、17は感光体ドラムのボス、図1と同一符号は同
一部分に対応する。
【0052】同図においては、マーキングモジュールの
内、感光体ドラム2とスコロトロン3まわりのみ抽出し
て示す。感光体ドラム2は、本体のリアフレーム9に固
定したドラムモータ7で駆動されるドラムシャフト6に
挿入して回転される。ドラムシャフト6に挿入する感光
体ドラム2のボス17とスコロトロン3とは固定部3a
で固定されると共に、スコロトロン3の背面に沿ってス
コロトロン側ダクト部材4aが固定されている。
【0053】スコロトロン側ダクト部材4aの上面すな
わち本体側ダクト4bと係合する面は、スコロトロン3
のリアフレーム9側(奥側)からフロントフレーム14
側(手前側)にかけて感光体ドラム2の回転軸から漸次
遠くなるように傾斜されている。この傾斜に対して本体
側ダクト4bの下面すなわちスコロトロン側ダクト4a
と係合する面が同様の傾斜とされている。
【0054】このように、スコロトロン側ダクト4aと
本体側ダクト4bの係合面(分割面)は前記マーキング
モジュールの引き出し方向(感光体ドラム2の引出し方
向AA)に対して開放する傾斜を有し、当該マーキング
モジュールの引き出し時にはスコロトロン側ダクト部材
4aが本体側ダクト部材4bから即座に分離すると共
に、挿着時には確実に密着する。
【0055】なお、本体側ダクト4bの先端(上記手前
側)は装置のフロントフレーム14に固定ネジ13でネ
ジ止めされ、後端(上記奥側)はリアフレーム9に貫通
固定されて排気ダクト分割部10aに連接している。図
示のマーキングモジュール挿着状態において、スコロト
ロン3で生じた放電生成物質は矢印12で示したように
モジュール側ダクト部材4aから本体側ダクト部材4b
を通して排気ダクト分割部10aに到り、排気ダクト1
0(後述する図7参照)から機外に排気される。
【0056】この実施例においては、スコロトロン3の
感光体ドラム2の移動方向下流側のシールド3’に塵埃
フィルタ30を取り付けてある。この塵埃フィルタ30
は金属薄板に細かいメッシュ30aを加工してなるもの
で、その長手方向一辺はスコロトロン3のシールド部材
3’に固定され、他辺は感光体2と僅かの間隔を持って
配置される。
【0057】この塵埃フィルタ30は、感光体の移動方
向下流から侵入する繊維等の塵埃を捕捉して、当該塵埃
がグリッド電極3dに付着するのを防止する。なお、こ
の塵埃フィルタ30はシールド部材3’およびグリッド
電極3dと同電位とされる。さらに、同図において、ス
コロトロン3の背面に設置されたスコロトロン側ダクト
部材4aの上記スコロトロン3側の吸気開口に沿ってU
字板体32が取り付けてある。
【0058】このU字板体32の長さは上記吸気開口の
長さより若干短く、その両端は共に開放されている。こ
のU字板体32の設置により、スコロトロン3側からに
吸気の流れに乱れやよどみが生じるのが防止され、スコ
ロトロン3の長手方向にわたって均一に吸気がなされ
る。
【0059】なお、上記U字板体32の端部の少なくと
も吸気源側を閉塞させることで、流速の大きいことによ
る吸気の乱れ等を抑制できる。図3は本発明による画像
形成装置の一実施例における塵埃フィルタの取り付け構
造例の説明図であって、31は絶縁部材、前記図1、2
と同一符号は同一部分に対応する。
【0060】同図(a)の例では、スコロトロン3のシ
ールド3’の長手方向辺の外側に取り付ける塵埃フィル
タ30を絶縁体を基材とした両面テープ31で接着固定
したものである。そして、上記両面テープ31の幅をシ
ールド辺縁と塵埃フィルタ30の接合部より広くし、ス
コロトロン3の内部に絶縁体が露出するように設置す
る。
【0061】これにより、導電性の塵埃フィルタ30を
シールド3’に取り付けたことでシールドの下流側が感
光体ドラム2側に長くなったことによる放電電流の分布
が下流側に引き寄せられて帯電が不均一になるのが防止
される。また、同図(b)の例では、塵埃フィルタ30
の長手方向辺縁を覆って絶縁体を基材とした接着テープ
31’でシールド3’の内壁に固定したものである。
【0062】この構成によっても、上記(a)と同様
に、シールドの下流側が感光体ドラム2側に長くなった
ことによる放電電流の分布が下流側に引き寄せられて帯
電が不均一になるのが防止される。上記(a)(b)に
おける絶縁体(接着テープ)は電気的な斥力をコロナイ
オンに与え、導電性の塵埃フィルタ30の設置による帯
電分布の不均一性を防止できる。
【0063】なお、(a)の構造よりも(b)のように
シールド3の内部に絶縁体を設けた方が効果が大きく、
また(a)(b)に示した絶縁体(接着テープ)31、
31’の感光体2方向の幅を調整することで上記した斥
力を調整できる。なお、塵埃フィルタと絶縁体の取り付
け構造は上記の例に限るものではなく、既知の取り付け
方法を用いて適宜の構造とすることで所要の効果を得る
ことができる。
【0064】この実施例により、スコロトロンへの繊維
等の塵埃の侵入を防止でき、グリッド電極に塵埃が付着
することに起因する各種の不具合の発生を回避すること
ができる。図4は本発明による画像形成装置の一実施例
におけるスコロトロン側ダクト部材の構造例の説明図で
あって、(a)は本体側ダクト部材に接する側の上面
図、(b)はスコロトロン側からみた下面図である。
【0065】同図(a)(b)において、スコロトロン
側ダクト部材4aの本体側ダクト部材側には、図1に示
したブランチダクト4f,4f’にそれぞれ開口した吸
気口19a、19bを有する。吸気口19aはスコロト
ロン3の背面に対向して吸気源方向(矢印方向)に幅狭
となる細長開口であり、そのスコロトロン側内壁に沿っ
てU字板体32が取り付けてある。
【0066】このU字板体32はそのU字形の背面を吸
気に対向させて吸気開口4hに臨ませてあり、吸気開口
4hからブランチダクト4fに吸気が流入する際の気流
をスムースに導き、吸気の流れの乱れに起こさせないと
共に、気流のよどみを無くす作用を奏する。図示したU
字板体32は、その両端を開放しているが、吸気源側の
端部あるいは両端を閉塞させた構造としてもよく、これ
により吸気の乱流をより効果的に防止できる。
【0067】図5は本発明による画像形成装置に設置さ
れる本体側ダクト部材の開口形状を説明する下面図であ
って、19,19’はダクト開口、4cは弾性体シー
ト、4dはスライダブルテープである。図示したよう
に、本体側ダクト部材4bの下面にはダクト開口19と
19’が設けてある。この面は、スコロトロン側ダクト
部材4aに脱着される分割面を構成し、弾性体シート4
cとスライダブルテープ4dは両者の脱着に伴う分離性
と気密性を向上させる。
【0068】ダクト開口19は図4に示したスコロトロ
ン側ダクト部材4aのブランチダクト4f(図1参照)
に開口して、主としてスコロトロン3から発生する放電
生成物等の吸引を行う。また、ダクト開口19’はスコ
ロトロン側ダクト部材4aのブランチダクト4f’(図
1参照)に開口して、主として機内の浮遊トナー等の塵
埃等の吸引を行う。
【0069】図6は本発明による画像形成装置に設置さ
れる本体側ダクト部材のモジュール側ダクト部材と係合
する分割面の構成を説明する下面の部分模式図であっ
て、ダクト開口19,19’は、その長手方向(スコロ
トロンの軸方向)の前後にV字形状を有しており、この
V字形状を施すことによってスコロトロン側ダクト部材
4aとの係合/乖離時におけるスライダブルテープ4d
のめくれや破損が防止される。
【0070】なお、上記したダクトの分割面構成はスコ
ロトロン側ダクト部材4a側にも形成してよく、また両
者に形成してもよい。さらに、上記分割面の傾斜は直線
状に限るものではなく、漏斗上に開くような傾斜として
もよい。本実施例により、排気装置の性能劣化を無くし
て高効率の排気システムを構成することができる。
【0071】図7は本発明による画像形成装置の一実施
例におけるダクト部材の分割態様を説明するための要部
模式図であって、1はマーキングモジュール、2は感光
体ドラム、3はスコロトロン、4は吸気ダクト、4aは
スコロトロン側ダクト部材、4bは本体側ダクト部材、
4cは弾性体シート、4dはスライダブルテープ、5は
脱着ガイド、5aはスライドレール、5bはガイドレー
ル、6はドラムシャフト、7はドラムモータ、8は感光
体ドラムの回転ムラを無くすためのフライホイール、9
はリアフレーム、10は排気ダクト、10aはダクト分
割部、11は排気ファン(吸気源)である。
【0072】同図において、マーキングモジュール1は
感光体ドラム2、帯電コロトロン3、現像器20、クリ
ーナー21、プリトランスファー帯電コロトロン22お
よび剥離コロトロン24で構成され、画像形成装置本体
に対して一括して脱着可能に構成されている。このマー
キングモジュール1の軸方向すなわち感光体ドラム2の
軸方向に沿って当該感光体ドラム2に近接してスコロト
ロン3が取り付けてある。このスコロトロン3は、前記
したように感光体ドラム2の表面に一様な静電荷を帯電
させるためのもので、マーキングモジュール1と一体化
されている。
【0073】そして、このスコロトロン3の背面には、
当該スコロトロンの放電動作で生成したオゾン等の放電
生成物、その他の放電により当該マーキングモジュール
1の内部に生成した放電物質や浮遊トナー等を吸引する
吸気ダクト4が設置される。この吸気ダクト4は装置本
体のリアフレーム9に固定した本体側ダクト部材4b
と、マーキングモジュール側に固定したスコロトロン側
(モジュール側)ダクト部材4aとからなる。
【0074】本体側ダクト部材4bは装置のリアフレー
ム9に固定され、このリアフレームの外側で排気ダクト
10に連接している。本体側ダクト部材4bと排気ダク
ト10とは分割部10aで着脱自在に結合され、排気ダ
クト10の先端には吸気源である排気ファン11が取り
付けられていて、吸気ダクトから強制的に排気を行うよ
うに構成されている。
【0075】また、スコロトロン側ダクト部材4aは、
本体側ダクト部材4bに対して前記感光体ドラム2の軸
方向にスライドして脱着可能に連接している。なお、マ
ーキングモジュール1にはスライドレール5aが、また
本体にはガイドレール5bが設けてあり、マーキングモ
ジュール1の脱着はスライドレール5aをガイドレール
5bに沿って引き出し、あるいは押し込むことで行われ
る。
【0076】スコロトロン側ダクト部材4aと本体側ダ
クト部材4bとの係合面、すなわち分割面は、前記マー
キングモジュール1の引き出し方向に対して角度θをも
つ開放する傾斜を有し、当該マーキングモジュール1の
引き出し時に、前記スコロトロン側ダクト部材4aが前
記本体側ダクト部材4bから分離する如く構成されてい
る。
【0077】スコロトロン側ダクト部材4aと本体側ダ
クト部材4bとの分割面の少なくとも一方には、前記図
5、図6で説明したように弾性体シート4cを介してス
ライダブルテープ4dが取り付けてあり、モジュール側
ダクト部材4aと本体側ダクト部材4bとが係合してい
る状態では両者間の合わせ目を気密に封止すると共に、
画像形成装置の動作振動あるいは外部振動に起因する騒
音の発生を防止する。
【0078】上記分割面に傾斜を備えたことにより、ス
コロトロン側ダクト部材4aを押し込む力が本体側ダク
ト部材4bへの密着力を生み、両者の確実な係合を達成
することができる。また、この傾斜により、スコロトロ
ン側ダクト部材4aの脱着時にスライダブルテープ4d
の擦れやめくれが防止される。このように、スコロトロ
ン側ダクト4aと本体側ダクト4bの係合面(分割面)
は前記マーキングモジュール1の引き出し方向(感光体
ドラム2の引出し方向)に対して開放する傾斜を有し、
当該マーキングモジュール1の引き出し時にはスコロト
ロン側ダクト部材4aが本体側ダクト部材4bから即座
に分離すると共に、挿着時には確実に密着する。
【0079】マーキングモジュール挿着状態において、
スコロトロン3で生じた放電生成物質は矢印12で示し
たようにモジュール側ダクト部材4aから本体側ダクト
部材4bを通して排気ダクト分割部10aに到り、排気
ダクト10から機外に排気される。上記連結部10aは
装置を構成するたの部材、例えばフライホイール8を避
けた部分でアクセスの容易な部分に位置されている。
【0080】上記したスコロトロン側ダクト部材を含む
吸気機構を備えた実施例の構成により、排気ファンやフ
ィルタの点数が削減されて小型化が可能となり、またダ
クトが排気ファンやフィルタの手前で分割して除去でき
るので、ダクト周辺部分に設置された部品等の故障時に
は当該部品等にアクセスすることが容易になり、メンテ
ナンス性が著しく向上する。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スコロトロンのシールドの辺縁に塵埃フィルタを設置す
ることによりスコロトロン内部への繊維等の塵埃の侵入
が防止され、また上記塵埃フィルタの設置に起因する帯
電分布の不均一を当該フィルタの取り付け用の絶縁体を
スコロトロン内部に臨ませることにより防止できること
により、高効率かつ長寿命の帯電器を得ることができ
る。
【0082】また、スコロトロン側ダクト部材の吸気開
口の長手方向に沿ってU字板体を取り付けたことによ
り、スコロトロンの長手方向に沿って均一な吸気とよど
みや乱流のない吸気を行うことが可能となり、排気装置
の性能劣化を無くして高効率の排気システムを構成でき
ると共に、用紙づまり時や故障修理時、あるいはメンテ
ナンス時の作業性を向上させた排気装置を備えた画像形
成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像形成装置の一実施例の構造
を説明する要部正面図である。
【図2】 本発明による画像形成装置の一実施例の構造
を説明する要部を部分断面した側面図である。
【図3】 本発明による画像形成装置の一実施例におけ
る塵埃フィルタの取り付け構造例の説明図である。
【図4】 本発明による画像形成装置の一実施例におけ
るスコロトロン側ダクト部材の構造例の説明図である。
【図5】 本発明による画像形成装置に設置される本体
側ダクト部材の開口形状を説明する下面図である。
【図6】 本発明による画像形成装置に設置される本体
側ダクト部材のモジュール側ダクト部材と係合する分割
面の構成を説明する下面の部分模式図である。
【図7】 本発明による画像形成装置の一実施例におけ
るダクト部材の分割態様を説明するための要部模式図で
ある。
【図8】 本発明を適用する画像形成装置の一例として
の単色複写機の要部構成を説明する模式図である。
【図9】 本発明を適用する画像形成装置の他の例とし
てのタンデム型カラー複写機の要部構成を説明する模式
図である。
【符号の説明】
1・・・・マーキングモジュール、2・・・・感光体ド
ラム、3・・・・スコロトロン(放電器)、3’・・・
・シールド、3c・・・・コロナ放電電極、3d・・・
・グリッド電極、4・・・・吸気ダクト、4a・・・・
スコロトロン側(モジュール側)ダクト部材、4b・・
・・本体側ダクト部材、4c・・・・弾性体シート、4
d・・・・スライダブルテープ、4e,4e’,4f,
4f’・・・・ブランチダクト、4h,4h’・・・・
吸気開口、5・・・・脱着ガイド、5a・・・・スライ
ドレール、5b・・・・ガイドレール、6・・・・ドラ
ムシャフト、7・・・・ドラムモータ、8・・・・フラ
イホイール、9はリアフレーム、10・・・・排気ダク
ト、10a・・・・ダクト分割部、11・・・・排気フ
ァン、15・・・・クリーニングブレード、16a,1
6b・・・・シール材、18・・・・内部ダクト、19
・・・・開口、30・・・・塵埃フィルタ、31・・・
・絶縁体(接着テープ)、32・・・・U字板体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロナ放電電極と、このコロナ放電電極
    を囲んで感光体側に放電開口を有するシールド部材と、
    前記感光体と前記コロナ放電電極との間に設置したグリ
    ッド電極とを有するスコロトロンと、 前記スコロトロンの背面に沿って設置され、前記スコロ
    トロンの放電動作により生成した放電生成物を前記感光
    体の移動方向上流側から、かつ前記スコロトロンの長手
    方向にわたって均一に吸引除去するための吸気ダクトと
    を備え、 前記シールド部材と前記グリッド電極の前記感光体の移
    動方向下流側端縁間に導電性のメッシュ部材からなる塵
    埃フィルタを前記感光体と小間隙を隔てて設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記シールド部材と
    前記塵埃フィルタおよび前記グリッド電極を同電位とし
    たことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記シールド部材と
    前記塵埃フィルタとの間の前記シールド部材の長手方向
    にわたって絶縁材を介挿すると共に、前記絶縁材の前記
    シールド部材の長手方向にわたる少なくとも一部を前記
    スコロトロンの内部に露呈させたことを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 コロナ放電電極と、前記コロナ放電電極
    を囲んで感光体側に放電開口を有するシールド部材と、
    前記感光体と前記コロナ放電電極との間に設置したグリ
    ッド電極とからなるスコロトロンと、 前記スコロトロンの背面に沿って設置され、前記スコロ
    トロンの放電動作により生成した放電生成物を前記感光
    体の移動方向上流側から、かつ前記スコロトロンの長手
    方向にわたって均一に吸引除去するための吸気ダクトと
    を備え、 前記吸気ダクトを、画像形成装置本体のリアフレームに
    固定して吸気源に連接した本体側ダクト部材と、前記ス
    コロトロン側に固定して前記本体側ダクト部材に対して
    脱着可能に連接したスコロトロン側ダクト部材とに分割
    してなり、 前記スコロトロン側ダクト部材のスコロトロンと接する
    面に吸気源から離れるに従って開口面積が連続的に大と
    なる大略楔形の単一の吸気開口を有し、 かつ、前記吸気開口の長手方向内縁に沿って前記本体側
    ダクト部材方向に凹状としたU字板体を備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記U字板体の長手
    方向の長さが前記吸気開口の長さより短く、かつ前記吸
    気源側に近い側の端部および前記吸気源側から遠い端部
    が共に開放されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記U字板体の長手
    方向の長さが前記吸気開口の長さより短く、かつ前記吸
    気源側に近い側の端部が閉塞され、前記吸気源側から遠
    い端部が開放されていることを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7236715B2 (en) * 2004-08-31 2007-06-26 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus
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