JPH08227209A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08227209A
JPH08227209A JP7323351A JP32335195A JPH08227209A JP H08227209 A JPH08227209 A JP H08227209A JP 7323351 A JP7323351 A JP 7323351A JP 32335195 A JP32335195 A JP 32335195A JP H08227209 A JPH08227209 A JP H08227209A
Authority
JP
Japan
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photoconductor
image forming
forming apparatus
discharge
discharge product
Prior art date
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Pending
Application number
JP7323351A
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English (en)
Inventor
Toshio Watanabe
利夫 渡辺
Tomohisa Suzuki
智久 鈴木
Shigeru Tanaka
茂 田中
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP7323351A priority Critical patent/JPH08227209A/ja
Publication of JPH08227209A publication Critical patent/JPH08227209A/ja
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、例えば電子写真方式の、複写機、プ
リンタ、ファクシミリ等に使用される画像形成装置に関
し、放電生成物が滞留する滞留部が形成されていても感
光体への悪影響を低減し、感光体の長寿命化を図る。 【構成】滞留部、ないし滞留部を有する空洞部7の、感
光体ドラム1に面する開口7aの近傍に仕切り部材8を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式の、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に使用される
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真方式を利用した画像形
成装置が広く普及している。この電子写真方式の画像形
成装置は、通常、ドラム状ないしベルト状に形成された
感光体(ここでは、一例として、感光体ドラムとする)
を一様に帯電し、例えば原稿に記録された画像情報を担
持した光をその感光体ドラムに照射することによりその
感光体ドラム上に静電潜像を形成し、その静電潜像を現
像剤(トナー)で現像してその現像像を直接にもしくは
転写ドラム等を介して用紙に転写することにより、プリ
ント(コピー)画像を得る装置である。この電子写真方
式の画像形成装置には、感光体ドラムを帯電もしくは除
電させるためのコロナ放電器が広く使用されている。
【0003】ところがコロナ放電器を使用すると、オゾ
ンや窒素酸化物等の放電生成物が発生する。この放電生
成物は、装置にとって、あるいは環境にとって有害であ
り、通常、排気ブロワ等による強制空気流をフィルタを
介して装置外部に放出することにより放電生成物がその
フィルタにより分解もしくは吸着され、あるいは、その
強制空気流を、放電生成物を分解ないし吸着する物質が
内壁に塗布された排気ダクトを経由して装置外部に放出
することにより放電生成物がその塗布層により分解ない
し吸着される(例えば、特開昭58−190968号公
報、実開平2−09052号公報、実開平2−1111
42号公報、特開平4−128774号公報参照)。
【0004】ところが、装置の内部構成上、例えばコロ
ナ放電器の近傍にあって放電生成物が入り込みやすい構
成となっているにも拘らず、空気の流れから取り残され
た滞留部が形成されることがある。そのような滞留部、
ないしその滞留部に連通する、例えば空気の流路として
形成された空洞部の開口が下向きもしくは斜め下向きに
開き、しかもその開口が感光体ドラムに面しているよう
な状況の場合、そのような放電生成物には空気よりも重
い成分が含まれているために、例えば装置稼働終了後に
その開口から流出して感光体ドラムに触れるという状況
が生じる。
【0005】又さらにカラーコピー等の色重ねを行なう
場合、スコロトロン放電器グリッドへのトナー付着を防
止するために、スコロトロン放電器の上部方向から空気
を流入させる構造が採用されるが、その構造上、放電生
成物が感光体表面に移動しやすい。電子写真方式の画像
形成装置で使用される感光体ドラムはその環境に極めて
敏感に反応してその特性が劣化する傾向にあり、しか
も、常に同一の初期条件からスタートする必要上、感光
体ドラムは、常に同一の部分が同一の方向を向くように
固定的な初期状態で停止している。
【0006】したがって放電生成物は、停止中は、感光
体ドラムの、常に同一の部分に触れることとなり、その
部分のみが局所的に劣化し、用紙上にプリント(コピ
ー)された画像の一部分の濃度やコントラストに目立っ
た変化を生じてしまうという問題がある。このような問
題の発生を防ぐために、滞留部を形成しないような設計
を行うことも当然考えられるが、装置の内部構成上極め
て難しい場合も多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、上記のような滞留部が形成されていても感光体へ
の悪影響が十分に低減され、感光体の長寿命化が図られ
た画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像形成装置は、放電により感光体を帯電もしくは
除電させるコロナ放電器を備えるとともに、そのコロナ
放電器からの放電により生成した放電生成物が滞留する
滞留部を少なくとも一部に有し感光体に向かって下向き
もしくは斜め下向きに開口した空洞部が形成されてな
る、感光体に潜像を形成しその潜像を現像することによ
り感光体上に現像像を形成しその現像像を被転写体上に
転写する画像形成装置において、上記空洞部の、感光体
に面する開口近傍に配置された、上記滞留部内の放電生
成物が下降して感光体に直接接触するのを防止する仕切
り部材を備えたことを特徴とする。
【0009】ここで、上記本発明の第1の画像形成装置
において、上記コロナ放電器が、グリッド電極を有する
スコロトロン放電器であって、上記仕切り部材が、上記
グリッド電極を形成する部材が延長された、そのグリッ
ド電極と一体に形成された部材であることが好ましい。
この場合に、上記スコロトロン放電器が、グリッド電極
の放電部対向面に、放電生成物を分解もしくは吸着する
物質を有するものであることが好ましい。
【0010】また、上記本発明の第1の画像形成装置に
おいて、上記仕切り部材が、感光体に沿って広がる平板
部と、その平板部の端辺から、感光体から遠ざかる方向
に折れ曲がって広がる折曲部とを有するものであること
も好ましい態様である。さらに、上記本発明の第1の画
像形成装置において、上記仕切り部材が、少なくとも上
記滞留部内から下降してきた放電生成物が接する側の面
に、放電生成物を分解もしくは吸着する物質を有するも
のであることも好ましい態様である。また、上記本発明
の第1の画像形成装置において、上記コロナ放電器と上
記空洞部を挟んで反対側の位置に、感光体を除電するた
めの除電ランプを備え、上記仕切り部材が、上記除電ラ
ンプから発せられ、感光体の、上記コロナ放電器に対向
する部分に進む光を遮る遮光板を兼ねるものであること
も好ましい態様である。
【0011】また、上記目的を達成する本発明第2の画
像形成装置は、放電により感光体を帯電もしくは除電さ
せるコロナ放電器を備えるとともに、そのコロナ放電器
からの放電により生成した放電生成物が滞留する滞留部
を少なくとも一部に有し、感光体に向かって下向きもし
くは斜め下向きに開口した空洞部が形成されてなる、感
光体に潜像を形成しその潜像を現像することにより感光
体上に現像像を形成しその現像像を被転写体上に転写す
る画像形成装置において、上記空洞部の、感光体に面す
る開口近傍に配置された、上記滞留部内から下降した放
電生成物を分解もしくは吸着するフィルタを有すること
を特徴とする。
【0012】ここで、上記本発明の第2の画像形成装置
において、上記フィルタに代わり、もしくはそのフィル
タを有するとともに、上記空洞部の、感光体に面する開
口近傍の内壁に、放電生成物を分解もしくは吸着する物
質からなる層が形成されていてもよい。本発明の第1の
画像形成装置は、空洞部の、感光体に面する開口近傍に
仕切り部材を備えたため、その空洞部内の放電生成物が
下降して感光体の特定の部分に集中的に接触することが
防止され、したがって感光体の局所的な劣化が防止さ
れ、感光体の長寿命化が図られる。
【0013】また、本発明の第1の画像形成装置におい
て、グリッド電極を延長して仕切り板を形成すると、部
品点数の増加が防止され、コストの上昇が防止される。
また、本発明の第1の画像形成装置において、その仕切
り板が上記平板部と上記折曲部を有する構造の場合、放
電生成物が感光体に触れる可能性をより低減することが
でき好ましい。
【0014】さらに、本発明の第1の画像形成装置にお
いて、その仕切り板、例えばその仕切り板の折曲部が遮
光板を兼ねるものである場合、やはり部品点数の増加が
防止され、コストの上昇が防止される。このとき、スコ
ロトロン放電器が、グリッド電極の放電部対向面に、放
電生成物を分解もしくは吸着する物質を有するものであ
る場合、放電により生成した放電生成物を含んだ空気
が、感光体表面に下降(自然下降、バキュウム等による
空気の移動に伴う強制的な下降の双方)する際、グリッ
ドの放電部対向面に設けた放電生成物を分解または吸着
する物質を有する部分を必ず通過するため、感光体に対
するダメージを防止することができる。仕切り部材の部
分に下降した放電生成物も、仕切り部材に当たり、その
後、仕切部材と連接している放電生成物を分解または吸
着する物質を放電部対向面に設けたスコロトロン放電器
のグリッドを通過することになる。
【0015】また、仕切り部材自体にも放電生成物を分
解または吸着する物質を設けた場合、そこの部分にて放
電生成物を分解または吸着してしまうため、更に良好で
ある。また、本発明の第2の画像形成装置は、上記フィ
ルタを備え、あるいは上記層を形成したものであるた
め、空洞部内を下降してくる放電生成物が分解ないし吸
着され、したがって感光体にはその放電生成物は接触せ
ず、本発明の第1の画像形成装置と同様、感光体の局所
的な劣化が防止され、感光体の長寿命化が図られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構成
図である。図1の中央には感光体ドラム1が配置され、
この感光体ドラム1は、矢印R方向に回転する。この感
光体ドラム1の周囲には、主に、一次帯電用のスコロト
ロン放電器2、現像器3、クリーニング装置4、および
除電ランプ5が配置されている。また、ここには図示さ
れていないが、潜像書き込み用レーザ光6を発生させる
画像書込装置、および感光体ドラム1上に形成された現
像像を所定の用紙上に転写する転写装置も配備されてい
る。
【0017】感光体ドラム1は、一次帯電用スコロトロ
ン放電器2により一様に帯電され、画像情報を担持した
レーザ光6の照射によりその感光体ドラム1上に静電潜
像が形成される。この静電潜像は現像器3により現像さ
れて感光体ドラム1上に現像像が形成され、その感光体
ドラム1上の現像像は、図示しない転写装置により、用
紙上に転写される。その現像像が転写された用紙は、定
着装置(図示せず)に搬送されて定着された後、装置外
部に送り出される。
【0018】感光体ドラム1は、転写後、クリーニング
装置4によりクリーニングされる。このクリーニング装
置4では、先ず、クリーニング用コロトロン放電器41
により、感光体ドラム1およびその感光体ドラム1上に
残存するトナーがクリーニングに適する状態に帯電ない
し除電され、ブラシ42によりその表面に残存するトナ
ーが撹乱され、さらにブレード43によりその残存する
トナーが掻き落とされる。
【0019】感光体ドラム1は、クリーニング後、除電
ランプ5による光の照射により除電されて初期状態に戻
り、再び、次の画像形成のために、一次帯電用スコロト
ロン放電器2により一様に帯電される。この図1におい
て、実線の矢印は空気流を示しており、図示しない排気
ブロワの回転により図示の矢印に沿ってこの装置内を空
気が流れ、その空気は最終的には装置外部に流れ出る。
一次帯電用スコロトロン放電器2およびクリーニング用
コロトロン放電器41の作用によりオゾンや窒素酸化物
等の放電生成物が生成されるが、この放電生成物も空気
流とともに運ばれる。装置外部につながる開口近傍に
は、この放電生成物を分解するフィルタが備えられてお
り、放電生成物はこのフィルタで分解される。
【0020】図2は、図1に示す画像形成装置の、動作
停止時のタイミングチャートである。画像形成が終了す
ると、先ず一次帯電用スコロトロン放電器2、クリーニ
ング用コロトロン放電器41の放電が停止し、その約3
秒後に感光体ドラム1の駆動が停止する。このとき感光
体ドラム1は、常に、あらかじめ定められた所定の回転
位置で停止する。その後、約15秒後に、排気ブロワが
停止する。
【0021】ところで、図1に示す装置には、一次帯電
用スコロトロン放電器2と除電ランプ5との間に、感光
体ドラム1に向かって下向きに開口するとともにその開
口以外に空気の出口のない空洞部7が形成されている。
この空洞部7は、本来無い方がよいが、コロトロンワイ
ヤを定期的に清掃する部材の保持部の一部(図示せず)
がその空洞部7を往復移動するためになくすることはで
きない。この空洞部7は、その全体が、放電生成物が滞
留する滞留部をなしてしまい、その中に放電生成物が入
り込むと出口がないためその中に滞留する。その滞留し
た放電生成物は、放電が停止した後排気ブロワが停止す
る迄の短時間ではその空洞部7からは完全には排出され
ず、装置が完全に停止した後ゆっくりとその空洞部7の
開口7aを通って下降してくる。したがって何の対策も
施されていないと、その放電生成物は、感光体ドラム1
の、一次帯電用スコロトロン放電器2により帯電される
領域に除電ランプ5の光が回り込むのを防止する遮光板
51に沿ってさらに下降し、感光体ドラム1の表面に触
れ、その部分を局所的に劣化させる結果となる。
【0022】図1に示す画像形成装置には、一次帯電用
スコロトロン帯電器2のグリッド21を構成するステン
レス板が空洞部7の下方に延長されて仕切り部材8の平
板部81が形成され、さらに、遮光板51に沿って感光
体ドラム1から離れる方向に折れ曲がって仕切り部材8
の折曲部82が形成されている。このように、図1に示
す画像形成装置には、L字形に折れ曲がった仕切り部材
8が備えられているため、空洞部7の内部から降下して
きた放電生成物は仕切り部材8に遮られることとなり、
感光体ドラム1の表面の、少なくとも特定の局所部分に
集中的に放電生成物が接触することが防止され、感光体
ドラム1の劣化が押えられる。
【0023】さらに、本実施例においては、グリッド2
1および仕切り部材8を構成するステンレス板の放電部
対向面には、放電生成物を分解ないし吸着する物質が塗
布又は貼付されており、空洞部7から下降してきた放電
生成物はその仕切り部材8に接触して分解ないし吸着さ
れ、感光体ドラム1の劣化がさらに確実に防止される。
放電生成物を分解ないし吸着する物質等は種々知られて
いるが、例えば活性炭や、(株)岡山の‘フィンガード
フィルタ’等が好適に使用される。
【0024】一方、図1に示す画像形成装置の、クリー
ニング装置4のコロトロン放電器41の作用により生成
された放電生成物は、そのコロトロン放電器41の後方
の開口41aを経由し、さらに空洞部91,92,93
を経由して排出されるが、空洞部91の奥側には空気の
スムーズな流れのない滞留部91aが形成されている。
このような袋小路は、図示しない種々の部品や制御装置
等の配置の必要上、必然的に生じてしまうことがある。
このような滞留部91aには放電生成物が滞留しやす
い。このとき、何らの対策も講じられていないと、上述
の空洞部7の場合と同様に、滞留部91a内に滞留した
放電生成物が、装置が完全に停止した後ゆっくりと下降
してきて感光体ドラム1の表面に触れ、その感光体ドラ
ム1の、停止時にクリーニング用コロトロン放電器41
に面した部分が局所的に劣化しやすい状況にある。
【0025】そこで、本実施例では、空洞部91の、感
光体ドラム1側の開口近傍に、放電生成物を分解もしく
は吸着するフィルタ10が備えられており、クリーニン
グ用コロトロン放電器41で生成された放電生成物は、
そのクリーニング用コロトロン放電器41から空洞部9
1に向かって流れる際にもフィルタ10により分解ない
し吸着されるが、装置停止後、滞留部91aに滞留した
放電生成物が下降してくる際にもフィルタ10により分
解ないし吸着される。これにより、感光体ドラムの局所
的な劣化が防止される。
【0026】上述のように、図1に示す画像形成装置に
は、本発明の第1の画像形成装置の一実施例と、本発明
の第2の画像形成装置の一実施例との双方が具現化され
ている。図3は、本発明の画像形成装置の他の実施例を
示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置の構成
部材と同一の構成部材には、図1に付した番号と同一の
番号を付して示し、相違点のみについて説明する。
【0027】図3に示す画像形成装置では、一次帯電用
スコロトロン放電器2のグリッド21を構成するステン
レス板が、空洞部7の下方に延長され、さらに感光体ド
ラム1から離れる方向に折れ曲がって延長され、その一
枚のステンレス板で、グリッド21および仕切り部材8
のほか、遮光板51も兼用されている。この仕切り部材
8、遮光板51の作用は、図1の場合と同様である。こ
のように、グリッド21、仕切り部材8、および遮光板
51を一体的に1つの部品として構成することにより部
品点数の一層の削減が図られる。
【0028】また、一次帯電用スコロトロン放電器2の
放電部により生成された物質は、空気流によって移動し
ても必ず仕切り部材8にぶつかり、あるいはグリッド2
1を通過するため、感光体ドラム1には直接は触れず、
それらに塗布ないし貼布された放電生成物を分解ないし
吸着する物質で分解、吸収されてから感光体ドラム1に
触れるため、感光体ドラム1はその放電生成物による影
響を受けない。
【0029】図3に示されるように、Aの方向から流入
した空気がスコロトロン放電器2の上部よりB,C,D
の方向へ進み、その後グリッド21、仕切り部材8、滞
留部7等へと移動する。その際、放電時に発生した放電
生成物が含まれるため、前にも述べたように、感光体ド
ラム1に直接接触しつづけると、感光体ドラム1の劣化
を招いてしまう。
【0030】放電生成物をスコロトロン放電器2の上部
から吸引してしまう吸引タイプのものは、放電部で発生
した放電生成物を感光体表面方向に移動、下降させずに
吸引してしまうため本問題は発生しにくいが、カラー画
像形成装置においては、前色のトナーがグリッド21に
付着しやすく、グリッド21にトナーが付着すると電位
条件が各色で相違してしまうため、カラー現像において
は色むらとなってしまうおそれがある。そこで、カラー
画像形成装置においては、それを防止するために空気を
AよりB,C,Dへ流入させるタイプのものが通常用い
られている。
【0031】そこで、本実施形態では、スコロトロン放
電器2を用いて放電するにあたり、グリッド21自体に
放電物質を吸引、分解してしまう物質を滞留部7に対向
するように設けておき、そしてグリッド21に連接させ
て仕切り部材8を、開口部7aの、感光体ドラム1と対
向する全域に設けている。このため、感光体ドラム1の
方向へ移動、下降する放電生成物を含んだ空気は必ず放
電生成物を吸収、分解する物質をEの方向に通過するた
め問題の発生はない。つまり、仕切り部材8、グリッド
21のどちらかにより、放電生成物が吸収又は分解され
るのである。このことは、矢印A〜Eのの空気流に含ま
れる放電生成物のみでなく、滞留部7に滞留されてい
て、感光体停止部に下降してくる放電生成物も同様に、
吸収、分解される、つまり、スコロトロン放電器2の放
電部と感光体表面の間には、必ず放電生成物を吸収、分
解する物質が介在している。
【0032】また、図3に示す画像形成装置では、図1
に示す画像形成装置において、クリーニング用コロトロ
ン放電器41の後方に備えられていたフィルタ10に代
わり、空洞部91の内壁面の底側の部分に、放電生成物
を分解ないし吸着する物質が塗布された層11が形成さ
れており、滞留部91aに滞留した放電生成物は、空洞
部91内部を降下してくる間に、その層11に触れて分
解され、もしくはその層に吸着される。したがって、フ
ィルタ10(図1参照)を備えた場合と同様、感光体ド
ラム1の局所的な劣化が防止される。
【0033】このように、この図3に示す画像形成装置
においても、本発明の第1の画像形成装置の一実施例と
本発明の第2の画像形成装置の一実施例との双方が具現
化されている。尚、上述した各実施例においては、空洞
部7の開口近傍に配置された仕切り部材8は、一次帯電
用スコロトロン放電器2のグリッド21と兼用され、あ
るいはそのグリッド21とともに遮光板51と兼用され
たものであるが、仕切り部材8は、遮光板51のみと兼
用されたものであってもよく、グリッド21および遮光
板51の双方から独立した部材であってもよい。
【0034】また、上述した各実施例においては、クリ
ーニング用コロトロン放電器41の背後には、放電生成
物を分解もしくは吸着する、フィルタ10もしくは層1
1のうちのいずれか一方のみが備えられているが、それ
ら双方を備え、放電生成物を一層確実に分解もしくは吸
着させてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感光体の局所的な劣化が防止され、感光体の長寿命化が
図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の、動作停止時のタイ
ミングチャートである。
【図3】本発明の画像形成装置の他の実施例を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 一次帯電用スコロトロン放電器 21 グリッド 3 現像器 4 クリーニング装置 41 クリーニング用コロトロン放電器 41a 開口 42 ブラシ 43 ブレード 5 除電ランプ 6 レーザ光 7 空洞部(滞留部) 8 仕切り部材 91,92,93 空洞部 91a 滞留部 10 フィルタ 11 放電生成物分解もしくは吸着層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電により感光体を帯電もしくは除電さ
    せるコロナ放電器を備えるとともに、該コロナ放電器か
    らの放電により生成した放電生成物が滞留する滞留部を
    少なくとも一部に有し前記感光体に向かって下向きもし
    くは斜め下向きに開口した空洞部が形成されてなる、前
    記感光体に潜像を形成し該潜像を現像することにより該
    感光体上に現像像を形成し該現像像を被転写体上に転写
    する画像形成装置において、 前記空洞部の、前記感光体に面する開口近傍に配置され
    た、前記滞留部内の放電生成物が下降して前記感光体に
    直接接触するのを防止する仕切り部材を備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記コロナ放電器が、グリッド電極を有
    するスコロトロン放電器であって、 前記仕切り部材が、前記グリッド電極を形成する部材が
    延長された、該グリッド電極と一体に形成された部材で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記スコロトロン放電器が、前記グリッ
    ド電極の放電部対向面に、放電生成物を分解もしくは吸
    着する物質を有するものであることを特徴とする請求項
    2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記仕切り部材が、前記感光体に沿って
    広がる平板部と、該平板部の端辺から、該感光体から遠
    ざかる方向に折れ曲がって広がる折曲部とを有するもの
    であることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか
    1項記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記コロナ放電器と前記空洞部を挟んで
    反対側の位置に、前記感光体を除電するための除電ラン
    プを備え、 前記仕切り部材が、前記除電ランプから発せられ、前記
    感光体の、前記コロナ放電器に対向する部分に進む光を
    遮る遮光板を兼ねるものであることを特徴とする請求項
    1から4のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記仕切り部材が、少なくとも前記滞留
    部内から下降してきた放電生成物が接する側の面に、放
    電生成物を分解もしくは吸着する物質を有するものであ
    ることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 放電により感光体を帯電もしくは除電さ
    せるコロナ放電器を備えるとともに、該コロナ放電器か
    らの放電により生成した放電生成物が滞留する滞留部を
    少なくとも一部に有し、前記感光体に向かって下向きも
    しくは斜め下向きに開口した空洞部が形成されてなる、
    前記感光体に潜像を形成し該潜像を現像することにより
    該感光体上に現像像を形成し該現像像を被転写体上に転
    写する画像形成装置において、 前記空洞部の、前記感光体に面する開口近傍に配置され
    た、前記滞留部内から下降した放電生成物を分解もしく
    は吸着するフィルタを有することを特徴とする画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルタに代わり、もしくは前記フ
    ィルタを有するとともに、前記空洞部の、前記感光体に
    面する開口近傍の内壁に、前記放電生成物を分解もしく
    は吸着する物質からなる層が形成されてなることを特徴
    とする請求項7記載の画像形成装置。
JP7323351A 1994-12-16 1995-12-12 画像形成装置 Pending JPH08227209A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010224395A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2015175925A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 富士ゼロックス株式会社 送風管、送風装置及び画像形成装置

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