JPH11325953A - 電子オドメータ装置 - Google Patents

電子オドメータ装置

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JPH11325953A
JPH11325953A JP13085798A JP13085798A JPH11325953A JP H11325953 A JPH11325953 A JP H11325953A JP 13085798 A JP13085798 A JP 13085798A JP 13085798 A JP13085798 A JP 13085798A JP H11325953 A JPH11325953 A JP H11325953A
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JP
Japan
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data
storage area
traveling distance
circuit
mileage
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Application number
JP13085798A
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English (en)
Inventor
Toru Nagakura
亨 長倉
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Distances Traversed On The Ground (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EEPROM回路のみを使用して、車両の走
行距離を求めることにより、部品点数を少なくして、コ
ストを低減させるとともに、EEPROM回路に記憶さ
れる走行距離データを読み出すときに使用するプログラ
ムを簡素化して、プログラム格納エリアの容量を小さく
する。 【解決手段】 CPU回路2によって、車速パルスを取
り込んで、これをカウントし、走行距離が1kmになる
毎に、EEPROM回路3の第1記憶領域7、第2記憶
領域8、第3記憶領域9にそれぞれ記憶されている走行
距離データを更新しながら、これら第1記憶領域、第2
記憶領域、第3記憶領域にそれぞれ記憶されている走行
距離データの多数決をとり、これによって得られた最新
の走行距離データに基づき、表示データを作成し、表示
器4上に最新の走行距離を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに搭載さ
れる電子オドメータ装置に係わり、特にビット化けに対
する冗長性を向上させる電子オドメータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、車両用計器の電子化が進み、液
晶、蛍光表示管などの電子式計器を用いて、計器の表示
部を構成するようになってきている。このような電子化
に伴い、走行距離を表示する走行距離計にも、電子式表
示器を使用するとともに、走行距離情報をRAMなどの
メモリに記憶しておき、このメモリに記憶している走行
距離情報に基づいて表示を行なうようになってきてい
る。
【0003】しかし、RAMなどのメモリの場合、その
バックアップ電源が無くなると、記憶している走行距離
情報が失われてしまい、その車両のそれまでの走行距離
を表示することができなくなってしまう。
【0004】そこで、電源によってバックアップしなく
ても、記憶情報を保持することができる不揮発性メモリ
を使用した記憶媒体をRAMなどのメモリと別個に設
け、バッテリー交換などのために電源を切り離しても、
走行距離情報などが失われることが無いようにしたもの
が開発されている。
【0005】図11はこのような不揮発性メモリを有す
る電子オドメータ装置の一例を示すブロック図である。
【0006】この図に示す電子オドメータ装置101
は、車両の車軸などに設けられたセンサから出力される
車速パルスを取り込んで、これをカウントし、走行距離
データを求めるCPU回路102と、このCPU回路1
02から出力される走行距離データに基づき、それまで
の走行距離データを更新するバックアップ電源付きのR
AM回路103と、CPU回路102から出力される走
行距離データに基づき、それまでの走行距離データを更
新するEEPROM回路104と、CPU回路102か
ら出力される表示データを取り込んで、走行距離を表示
する表示器105とを備えており、CPU回路102に
よって、車両の車軸などに設けられたセンサから出力さ
れる車速パルスを取り込んで、これをカウントし、走行
距離が所定の距離、例えば1kmになる毎に、RAM回
路103に記憶されている走行距離データ、EEPRO
M回路104に記憶されている走行距離データを更新し
ながら、最新の走行距離データに基づき、表示データを
作成して、表示器105上に最新の走行距離を表示す
る。
【0007】この際、イグニッションスイッチがオン状
態にされたとき、CPU回路102によってRAM回路
103に記憶されているキーワードの内容をチェック
し、このキーワードが正しいキーワードであれば、RA
M回路103に記憶されている走行距離データが壊れて
いないと判断し、RAM回路103に記憶されている走
行距離データを使用して、走行距離の更新を行ない、ま
たRAM回路103に記憶されているキーワードが正し
いキーワードでなければ、EEPROM回路104に記
憶されている走行距離データを使用して、RAM回路1
03に記憶されている走行距離データを修正した後、R
AM回路103に記憶されている走行距離データを使用
して、走行距離の更新を行なう。
【0008】そして、RAM回路103に記憶されてい
る走行距離データを更新する毎に、以下に述べる手順
で、EEPROM回路104に記憶されている走行距離
データを更新して、これらEEPROM回路104に記
憶されている走行距離データの値と、RAM回路103
に記憶されている走行距離データの値とを一致させる。
【0009】まず、EEPROM回路104が初期化さ
れた状態では、各アドレス“00”〜“47”に対応す
るデータ部の値を全て“FFFF”にし、この状態で車
両が走行を開始し、その走行距離が1kmを経過する毎
に、CPU回路102によって、図12の(a)に示す
ように、アドレス“00”〜“47”を順次、選択し、
各アドレス“00”〜“47”に対応するデータ部に
“0000”を書き込む。
【0010】この後、走行距離が“48km”を経過
し、全てのデータ部に“0000”が書き込まれた状態
で、さらに車両が走行すると、その走行距離が1kmを
経過する毎に、CPU回路102によって、図12の
(b)に示すように、アドレス“00”〜“47”を順
次、選択し、各アドレス“00”〜“47”に対応する
データ部に“0001”を書き込む。
【0011】以下、さらに車両が走行し、その走行距離
が“48km”を越える毎に、同様な手順で、データ部
に書き込まれる値をインクリメントし、図12の(c)
に示すように、走行距離が“999999”になったと
き、全てのデータ部に書き込まれている値を“FFF
F”に戻し、走行距離を初期化する。
【0012】そして、RAM回路103に記憶されてい
る走行距離データを修正するとき、EEPROM回路1
04の各データ部に記憶されている値を読み出して、下
記に示す演算式で走行距離データを計算し、この計算結
果に基づき、RAM回路103に記憶されている走行距
離データを修正する。
【0013】走行距離=48×(ポイントデータの値+
1)+アドレスポイント
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の電子オドメータ装置101では、EEPROM回
路104に記憶されている走行距離データに誤りがある
とき、ポインタPTが指定している現在のアドレスが
“00”以外のアドレスであれば、図13に示すよう
に、現在のポインタPTで指定されたアドレスのデータ
部に書き込まれているデータ(現データ)の値Dnと、
1つ前のアドレスのデータ部に書き込まれているデータ
(前データ)のDn-1との差を求め、この差に応じて、
複数ある修正手続きのいずれるかを使用して、データ部
に書き込まれているデータの値を修正しなければならな
い。
【0015】また、前記ポインタPTが指定している現
在のアドレスが“00”であれば、図14に示すよう
に、アドレス“00”のデータ部に書き込まれているデ
ータの値D0と、アドレス“1”のデータ部に書き込ま
れているデータのD1との差を求め、この差に応じて、
複数ある修正手続きのいずれるかを使用して、データ部
に書き込まれているデータの値を修正しなければならな
い。
【0016】このため、EEPROM回路104から走
行距離データを読み出す際のプログラムが複雑になっ
て、処理時間が長くなってしまうとともに、プログラム
を格納しておくメモリの容量が大きくなってしまうとい
う問題があった。
【0017】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、車両の走行距離を計算する際、不揮発性メモリ素子
のみを使用して、車両の走行距離を求めることができ、
これによってRAM素子を使用しない分だけ、部品点数
を少なくして、コストを低減させることができるととも
に、ビット化けに対する冗長性を高めることができ、こ
れによって不揮発性メモリ素子に記憶される走行距離デ
ータを読み出すときに使用するプログラムを簡素化し
て、プログラム格納エリアの容量を小さくすることがで
きる電子オドメータ装置を提供することを目的としてい
る。
【0018】また、請求項2では、不揮発性メモリ素子
に記憶される走行距離データのビット化けに対する冗長
性を高めることができ、これによって不揮発性メモリ素
子に記憶される走行距離データを読み出すときに使用す
るプログラムを簡素化して、プログラム格納エリアの容
量を小さくすることができる電子オドメータ装置を提供
することを目的としている。
【0019】また、請求項3では、不揮発性メモリ素子
に走行距離データを記憶させる際、何らかの理由によ
り、正しい書き込み処理を行なえないとき、不揮発性メ
モリ素子が異常になったのか、単に一時的な書き込みエ
ラーが発生したのかを区別することができ、これによっ
て不揮発性メモリ素子の異常に起因する走行距離データ
の誤りを無くすことができる電子オドメータ装置を提供
することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、複数の記憶領域を持ち、
各記憶領域にそれそれ同じデータが格納される書き換え
可能な不揮発性メモリと、車両に設けられたセンサから
出力される車速パルスをカウントし、このカウント結果
に基づき、前記不揮発性メモリの記憶領域を構成する各
データ部うち、エラーが発生したデータ部をスキップし
て、走行距離情報を書き込む走行距離情報更新部と、車
両の走行距離を表示するときには、前記不揮発性メモリ
の記憶領域に書き込まれている走行距離情報を読み出
し、この走行距離情報に基づき、表示器上に車両の走行
距離を表示する走行距離情報演算表示部とを備えたこと
を特徴としている。
【0021】請求項2では、請求項1に記載の電子オド
メータ装置において、前記走行距離情報演算表示部は、
前記不揮発性メモリの記憶領域を構成する各データ部に
記憶されている各距離情報を読み出し、各距離情報を合
計して、前記記憶領域に書き込まれている走行距離情報
の内容を決定することを特徴としている。
【0022】請求項3では、請求項1、2のいずれかに
記載の電子オドメータ装置において、前記走行距離情報
更新部は、前記不揮発性メモリに対する書き込み処理を
行なうとき、予め設定されているリトライ回数だけリト
ライしても正しい書き込み処理を行なうことができない
ときには、記憶領域の一部が異常であると判定して、エ
ラーが発生した部分に対する走行距離情報の書き込み処
理を中止し、他の部分を使用することを特徴としてい
る。
【0023】上記の構成により、請求項1では、書き換
え可能な不揮発性メモリ内を区分して、同じデータがそ
れぞれ格納される記憶領域を複数設け、走行距離情報更
新部は、車両に設けられたセンサから出力される車速パ
ルスをカウントし、このカウント結果に基づき、前記不
揮発性メモリを構成する各記憶領域の各データ部うち、
エラーが発生したデータ部をスキップして、走行距離情
報を書き込み、前記表示器上に車両の走行距離を表示す
るときには、走行距離情報演算表示部は、前記不揮発性
メモリの記憶領域に書き込まれている走行距離情報を読
み出し、この走行距離情報に基づき、表示器上に車両の
走行距離を表示する。これにより、車両の走行距離を計
算する際、不揮発性メモリ素子のみを使用して、車両の
走行距離を求め、これによってRAM素子を使用しない
分だけ、部品点数を少なくして、コストを低減させると
ともに、ビット化けに対する冗長性を高め、不揮発性メ
モリ素子に記憶される走行距離データを読み出すときに
使用するプログラムを簡素化して、プログラム格納エリ
アの容量を小さくする。
【0024】請求項2では、走行距離情報演算表示部
は、不揮発性メモリの記憶領域を構成する各データ部に
記憶されている各距離情報を読み出し、各距離情報を合
計して、前記記憶領域に書き込まれている走行距離情報
の内容を決定する。これにより、不揮発性メモリ素子に
記憶される走行距離データのビット化けに対する冗長性
を高め、不揮発性メモリ素子に記憶される走行距離デー
タを読み出すときに使用するプログラムを簡素化して、
プログラム格納エリアの容量を小さくする。
【0025】請求項3では、走行距離情報更新部は、不
揮発性メモリに対する書き込み処理を行なう際、予め設
定されているリトライ回数だけリトライしても正しい書
き込み処理を行なうことができないときには、記憶領域
の一部が異常であると判定して、エラーが発生した部分
に対する走行距離情報の書き込み処理を中止し、他の部
分を使用する。これにより、不揮発性メモリ素子に走行
距離データを記憶させる際、何らかの理由により、正し
い書き込み処理を行なえないとき、不揮発性メモリ素子
が異常になったのか、単に一時的な書き込みエラーが発
生したのかを区別し、これによって不揮発性メモリ素子
の異常に起因する走行距離データの誤りを無くす。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明による電子オドメー
タ装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【0027】この図に示す電子オドメータ装置1は、車
両の車軸などに設けられたセンサから出力される車速パ
ルスを取り込んで、これをカウントし、走行距離データ
を求めるCPU回路2と、図2に示すように、アドレス
“00”〜“11”の各データ部が第1記憶領域7とし
て使用され、アドレス“12”〜“23”の各データ部
が第2記憶領域8として使用され、アドレス“24”〜
“35”の各データ部が第3記憶領域9として使用さ
れ、さらに最終アドレスのデータ部がキーワード領域1
0として使用され、CPU回路2から出力される走行距
離データに基づき、各データ部に記憶されているデータ
が更新されるEEPROM回路3と、CPU回路2から
出力される表示データを取り込んで、それまでの走行距
離を表示する表示器4とを備えている。
【0028】また、CPU回路2は、その機能上、走行
距離情報更新部5と、走行距離情報演算表示部6とを備
え、車両の車軸などに設けられたセンサから出力される
車速パルスを取り込んで、これをカウントし、走行距離
が所定の距離、例えば1kmになる毎に、EEPROM
回路3に記憶されている走行距離データを更新しなが
ら、最新の走行距離データに基づき、表示データを作成
し、表示器4上に最新の走行距離を表示する。
【0029】次に、図1に示すブロック図、図2に示す
模式図を参照しながら、この実施の形態の動作について
詳細に説明する。
【0030】<EEPROM回路3に対する書き込み処
理>この書き込み処理は、主にCPU回路2の走行距離
情報更新部5で実行される。まず、車両の走行距離が
“0”であるとき、第1記憶領域7、第2記憶領域8、
第3記憶領域9を構成するアドレス“00”〜“35”
の各データ部に、ダミーデータとなるデータ“FFF
F”が書き込まれるとともに、キーワード領域10のデ
ータ部にキーワードが書き込まれる。
【0031】この後、イグニッションスイッチがオンに
されて、車両の走行が開始されると、図3のフローチャ
ートに示すように、CPU回路2によって車両のセンサ
から出力される車速パルスのカウントが開始され、この
カウント値が所定の値(例えば、走行距離が“1k
m”)になる毎に(ステップST1)、CPU回路2に
よって、EEPROM回路3の第1記憶領域7を構成す
るアドレス“00”〜“11”のうち、ポイントアドレ
スPAによって指定されているアドレス、例えば図4に
示すように、アドレス“00”のデータ部が選択され、
このデータ部に記憶されているデータ“FFFF”が読
み出されるとともに(ステップST2)、このデータの
値が最終データ“FFFE”であるかどうかがチェック
される。
【0032】この場合、前記データの値が“FFFF”
であることから(ステップST3、ST4)、CPU回
路2によって、最終データになっていないと判定され
て、前記データ“FFFF”に対し、“1km”を示す
値“1”が加算されて、データ“0000”が求められ
た後、図5(a)に示すように、このデータ“000
0”が前記アドレス“00”のデータ部に書き込まれる
るとともに(ステップST5、ST6)、前記ポイント
アドレスPAの値がインクリメントされ、さらに車速パ
ルスをカウントするオドカウンタの値がゼロにリセット
される(ステップST7)。
【0033】そして、第1記憶領域7に対し、上述した
書き込み処理が終了すれば、CPU回路2によって、第
2記憶領域8、第3記憶領域9が順次、選択されて、上
述した第1記憶領域7に対する処理と同じ処理が繰り返
されて、第1記憶領域7に記憶されたデータと同じデー
タがこれら第2記憶領域8、第3記憶領域9に書き込ま
れる。
【0034】以後、車両がさらに走行して、走行距離が
“1km”になる毎に、ポイントアドレスPAによって
指定されているアドレスのデータ部が選択されて、この
データ部に記憶されるデータの読み出し処理、この読み
出し処理で得られたデータが最終データ“FFFE”で
あるかどうかをチェックするデータチェック処理、この
データチェック処理で正しいと判定されたデータに対
し、値“1”を加算し、この加算動作で得られたデータ
を元のデータ部に書き込む処理などが順次、行なわれ
て、第1記憶領域7を構成する各データ部に記憶されて
いるデータがサイクリックに順次、インクリメントされ
る(ステップST1〜ST7)。
【0035】そして、第1記憶領域7に対し、上述した
書き込み処理が終了すれば、CPU回路2によって、第
2記憶領域8、第3記憶領域9が順次、選択されて、上
述した第1記憶領域7に対する処理と同じ処理が繰り返
されて、第1記憶領域7に記憶されたデータと同じデー
タがこれら第2記憶領域8、第3記憶領域9に書き込ま
れる。
【0036】また、上述したEEPROM回路3に対す
る走行距離データの書き込み処理を行なっている途中
で、ポイントアドレスPAで指定されたアドレス、例え
ば前記アドレス“01”のデータ部に対し、予め設定さ
れている回数だけ、リトライしても、このアドレス“0
1”のデータ部に記憶されているデータを読み出せない
とき(ステップST3)、あるいは読み出し動作によっ
て得られたデータの値が最終データを示す“FFFE”
であるとき(ステップST4)、CPU回路2によっ
て、前記アドレス“01”のデータ部に何らかの異常が
発生していると判定されて、ポイントアドレスPAの値
がインクリメントされて、図5(b)に示すように、次
のアドレス“02”に対し、上述したデータ読み出し処
理、データチェック処理、データ書き込み処理が順次、
行われて、このアドレス“02”のデータ部に記憶され
ているデータの値がインクリメントされる。
【0037】<EEPROM回路3に対する読み込み処
理>この読み込み処理は、主にCPU回路2の走行距離
情報演算表示部6で実行される。上述したEEPROM
回路3に対する書き込み処理と並行し、図6のフローチ
ャートに示すように、CPU回路2によって、加算エリ
アWAの値が初期化されるとともに(ステップST1
1)、ポイントアドレスPAの値がゼロに戻された後
(ステップST12)、このポイントアドレスPAの値
が最終アドレス“11”を越えた値になっているかどう
かがチェックされる。
【0038】そして、前記ポイントアドレスPAの値が
最終アドレス“11”を越えた値になっていなければ
(ステップST13)、CPU回路2によって、EEP
ROM回路3の第1記憶領域7を構成しているアドレス
“00”〜“11”のうち、前記ポイントアドレスPA
で指定されたアドレス“00”のデータ部に記憶されて
いるデータが読み出され、このデータの値に対し、値
“1”が加算された後、この加算動作で補正されたデー
タの値が加算エリアWAの値に加算されるとともに(ス
テップST14)、前記ポイントアドレスPAの値がイ
ンクリメントされる(ステップST15)。
【0039】以下、ポイントアドレスPAの値が最終ア
ドレス“11”を越えた値になるまで、CPU回路2に
よって、ポイントアドレスPAが順次、インクリメント
されながら、ポイントアドレスPAで指定されたアドレ
スのデータ部からデータが読み出されて、このデータの
値が補正されるとともに、補正済みのデータの値が加算
エリアWAの値に加算される(ステップST13〜ST
15)。
【0040】この後、ポイントアドレスPAの値が最終
アドレス“11”を越えた値になったとき(ステップS
T13)、CPU回路2によって、加算エリアWAの値
が10進数に変換されて、走行距離データが求められる
(ステップST16)。
【0041】これにより、第1記憶領域7の各データ部
に、図7に示すように、データが記憶されていれば、
“0km”を示す走行距離データが得られ、また図8に
示すように、データが記憶されていれば、“4km”を
示す走行距離データが得られ、また図9に示すように、
データが記憶されていれば、“65539km”を示す
走行距離データが得られる。
【0042】そして、第1記憶領域7に対し、上述した
読み込み処理が終了すれば、CPU回路2によって、第
2記憶領域8、第3記憶領域9が順次、選択されて、上
述した第1記憶領域7に対する処理と同じ処理が繰り返
されて、第2記憶領域8に記憶されている各データの値
に基づき、走行距離データが求められるとともに、第3
記憶領域9に記憶されている各データの値に基づき、走
行距離データが求められる。
【0043】この後、CPU回路2によって、第1記憶
領域7のデータに基づいて得られた走行距離データと、
第2記憶領域8のデータに基づいて得られた走行距離デ
ータと、第3記憶領域9のデータに基づいて得られた走
行距離データとが相互に比較されて、これら3つの走行
距離データが一致していれば、各走行距離データのいず
れかに基づき、表示データが作成されて、表示器4上
に、走行距離が表示される。
【0044】また、このとき、2つの走行距離データが
一致し、残りの1つが異なっていれば、CPU回路2に
よって、一致している走行距離データが正しく、異なっ
ている走行距離データが誤っていると判定されて、誤っ
ている走行距離データが得られた記憶領域、例えば第1
記憶領域7のアドレス“00”〜“11”のデータ部の
いくつかが選択されて、これらアドレス“00”〜“1
1”のデータ部に記憶されている各データの総和が正し
い走行距離データの値と一致するまで、各データ部に記
憶されているデータの値が修正される。
【0045】また、第1記憶領域7のデータに基づいて
得られた走行距離データと、第2記憶領域8のデータに
基づいて得られた走行距離データと、第3記憶領域9の
データに基づいて得られた走行距離データとを相互に比
較したとき、各走行距離データが互いに異なっていれ
ば、CPU回路2によって、EEPROM回路3が異常
であると判定されて、表示器4上の走行距離がブランク
状態にされる。
【0046】このように、この実施の形態では、CPU
回路2によって、車両の車軸などに設けられたセンサか
ら出力される車速パルスを取り込んで、これをカウント
し、走行距離が所定の距離、例えば1kmになる毎に、
EEPROM回路3の第1記憶領域7、第2記憶領域
8、第3記憶領域9にそれぞれ記憶されている走行距離
データを更新しながら、これら第1記憶領域7、第2記
憶領域8、第3記憶領域9にそれぞれ記憶されている走
行距離データの多数決をとり、これによって得られた最
新の走行距離データに基づき、表示データを作成し、表
示器4上に最新の走行距離を表示するようにしているの
で、車両の走行距離を計算する際、EEPROM回路3
のみを使用して、車両の走行距離を求めることができ、
これによってRAM素子を使用しない分だけ、部品点数
を少なくして、コストを低減させることができるととも
に、ビット化けに対する冗長性を高めることができ、こ
れによってEEPROM回路3に記憶される走行距離デ
ータを読み出すときに使用するプログラムを簡素化し
て、プログラム格納エリアの容量を小さくすることがで
きる(請求項1の効果)。
【0047】また、この実施の形態では、EEPROM
回路3の第1記憶領域7の各データ部、第2記憶領域8
の各データ部、第3記憶領域9の各データ部にそれぞれ
記憶されている各データを読み出し、各データを記憶領
域毎に、積算して、第1記憶領域7に書き込まれている
走行距離データの値、第2記憶領域8に書き込まれてい
る走行距離データの値、第3記憶領域9に書き込まれて
いる走行距離データの値を決定するようにしているの
で、EEPROM回路3に記憶される各走行距離データ
のビット化けに対する冗長性を高めることができ、これ
によってEEPROM回路3に記憶される走行距離デー
タを読み出すときに使用するプログラムを簡素化して、
プログラム格納エリアの容量を小さくすることができる
(請求項2の効果)。
【0048】また、この実施の形態では、EEPROM
回路3に対する書き込み処理を行なうとき、予め設定さ
れているリトライ回数だけ、リトライしても、正しい書
き込み処理を行なうことができないとき、正しく書き込
み処理を行なうことができなかった記憶領域のデータ部
が異常であると判定して、エラーが発生したデータ部に
対する走行距離情報の書き込み処理を中止し、他のデー
タ部を使用するようにしているので、EEPROM回路
3に走行距離データを記憶させる際、何らかの理由によ
り、正しい書き込み処理を行なえないとき、EEPRO
M回路3が異常になったのか、単に一時的な書き込みエ
ラーが発生したのかを区別することができ、これによっ
てEEPROM回路3に発生した異常部分の使用を避け
て、走行距離データの誤りを無くすことができる(請求
項3の効果)。
【0049】また、上述した実施の形態では、EEPR
OM回路3のみを使用して、走行距離データの記憶処
理、読み出し処理を行なうようにしているが、従来の方
法と同様に、EEPROM回路3と、RAM回路とを併
用して、走行距離データの記憶処理、読み出し処理を行
なうようにしても良い。
【0050】この場合、図10のフローチャートに示す
ように、バッテリーが接続されたとき、CPU回路2に
よって、これを検知して、バッテリーオンフラグをセッ
トし(ステップST21)、この状態で、イグニッショ
ンスイッチがオン位置にされたとき、EEPROM回路
3の第1記憶領域7、第2記憶領域8、第3記憶領域9
に記憶されている各データを読み出すとともに(ステッ
プST22)、第1記憶領域7、第2記憶領域8、第3
記憶領域9毎に各データの値を積算して、走行距離デー
タを求め(ステップST23)、各走行距離データにつ
いて多数決をとり、正しい走行距離データを求める(ス
テップST24)。
【0051】この後、バッテリーオンフラグがセットさ
れていれば(ステップST25)、CPU回路2によっ
て、バッテリーが一度、外された後、再度、取り付けら
れたと判定して、EEPROM回路3に記憶されていた
正しい走行距離データをRAM回路に供給して、これを
記憶させた後(ステップST26)、前記バッテリーオ
ンフラグをリセットする(ステップST29)。
【0052】また、EEPROM回路3に記憶されてい
た正しい走行距離データを求めた時点で、前記バッテリ
ーオンフラグがセットされていなけば(ステップST2
5)、CPU回路2によって、バッテリーが連続して取
り付けられていると判定して、RAM回路に記憶されて
いる走行距離データを読み出し、この走行距離データの
値と、EEPROM回路3に記憶されている走行距離デ
ータの値とを比較し、これらが一致していれば(ステッ
プST27)、前記バッテリーオンフラグをリセットし
て(ステップST29)、RAM回路に記憶されている
走行距離データに基づき、表示器4上に、走行距離を表
示させる。
【0053】また、RAM回路に記憶されている走行距
離データの値と、EEPROM回路3に記憶されている
走行距離データの値とが一致していなければ(ステップ
ST27)、CPU回路2によって、何らかの理由によ
り、RAM回路に記憶されている走行距離データまたは
EEPROM回路3に記憶れている走行距離データのい
ずれかが誤りであると判定して、RAM回路に記憶され
ているキーワード、EEPROM回路3に記憶されてい
るキーワードなどに基づき、RAM回路に記憶されてい
る走行距離データ、EEPROM回路3に記憶されてい
る走行距離データのうち、どちらの走行距離データが誤
りであるかが判定される。
【0054】そして、CPU回路2によって、RAM回
路、EEPROM回路3のうち、正しい走行距離データ
が記憶されている方を基準にして、誤った走行距離デー
タが記憶されている方のデータを修正する。
【0055】この際、例えば、RAM回路に正しい走行
距離データが記憶され、EEPROM回路3に誤った走
行距離データが記憶されていれば、CPU回路2によっ
て、RAM回路に記憶されている走行距離データに基づ
き、EEPROM回路3の第1記憶領域7、第2記憶領
域8、第3記憶領域9にそれぞれ記憶されている走行距
離データを修正して(ステップST28)、前記バッテ
リーオンフラグをクリアする(ステップST29)。
【0056】このようにすることにより、EEPROM
回路3に記憶される走行距離データの信頼性を高めなが
ら、従来と同様な手順で、走行距離データの更新を行な
うことができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1の電子オドメータ装置では、車両の走行距離を計
算する際、不揮発性メモリ素子のみを使用して、車両の
走行距離を求めることができ、これによってRAM素子
を使用しない分だけ、部品点数を少なくして、コストを
低減させることができるとともに、ビット化けに対する
冗長性を高めることができ、これによって不揮発性メモ
リ素子に記憶される走行距離データを読み出すときに使
用するプログラムを簡素化して、プログラム格納エリア
の容量を小さくすることができる。
【0058】また、請求項2の電子オドメータ装置で
は、不揮発性メモリ素子に記憶される走行距離データの
ビット化けに対する冗長性を高めることができ、これに
よって不揮発性メモリ素子に記憶される走行距離データ
を読み出すときに使用するプログラムを簡素化して、プ
ログラム格納エリアの容量を小さくすることができる。
【0059】また、請求項3の電子オドメータ装置で
は、不揮発性メモリ素子に走行距離データを記憶させる
際、何らかの理由により、正しい書き込み処理を行なえ
ないとき、不揮発性メモリ素子が異常になったのか、単
に一時的な書き込みエラーが発生したのかを区別するこ
とができ、これによって不揮発性メモリ素子の異常に起
因する走行距離データの誤りを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子オドメータ装置の実施の形態
を示すブロック図である。
【図2】図1に示すEEPROM回路の詳細なメモリ構
成例を模式的に示す説明図である。
【図3】図1に示すEEPROM回路の書き込み動作を
示すフローチャートである。
【図4】図1に示すEEPROM回路の書き込み動作を
模式的に示す説明図である。
【図5】図1に示すEEPROM回路の書き込み動作を
模式的に示す説明図である。
【図6】図1に示すEEPROM回路の読み込み動作を
示すフローチャートである。
【図7】図1に示すEEPROM回路の読み込み動作を
模式的に示す説明図である。
【図8】図1に示すEEPROM回路の読み込み動作を
模式的に示す説明図である。
【図9】図1に示すEEPROM回路の読み込み動作を
模式的に示す説明図である。
【図10】本発明による電子オドメータ装置の他の実施
の形態を示すフローチャートである。
【図11】従来から知られている電子オドメータ装置の
一例を示すブロック図である。
【図12】図11に示すEEPROM回路の使用例を模
式的に示す説明図である。
【図13】図11に示すEEPROM回路に記憶されて
いるデータの修正動作を模式的に示す説明図である。
【図14】図11に示すEEPROM回路に記憶されて
いるデータの修正動作を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1:電子オドメータ装置 2:CPU回路 3:EEPROM回路 4:表示器 5:走行距離情報更新部 6:走行距離情報演算表示部 7:第1記憶領域 8:第2記憶領域 9:第3記憶領域 10:キーワード領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記憶領域を持ち、各記憶領域にそ
    れそれ同じデータが格納される書き換え可能な不揮発性
    メモリと、 車両に設けられたセンサから出力される車速パルスをカ
    ウントし、このカウント結果に基づき、前記不揮発性メ
    モリの記憶領域を構成する各データ部うち、エラーが発
    生したデータ部をスキップして、走行距離情報を書き込
    む走行距離情報更新部と、 車両の走行距離を表示するときには、前記不揮発性メモ
    リの記憶領域に書き込まれている走行距離情報を読み出
    し、この走行距離情報に基づき、表示器上に車両の走行
    距離を表示する走行距離情報演算表示部と、 を備えたことを特徴とする電子オドメータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子オドメータ装置に
    おいて、 前記走行距離情報演算表示部は、前記不揮発性メモリの
    記憶領域を構成する各データ部に記憶されている各距離
    情報を読み出し、各距離情報を合計して前記記憶領域に
    書き込まれている走行距離情報の内容を決定する、 ことを特徴とする電子オドメータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載の電子オ
    ドメータ装置において、 前記走行距離情報更新部は、前記不揮発性メモリに対す
    る書き込み処理を行なうとき、予め設定されているリト
    ライ回数だけリトライしても正しい書き込み処理を行な
    うことができないときには、記憶領域の一部が異常であ
    ると判定して、エラーが発生した部分に対する走行距離
    情報の書き込み処理を中止し、他の部分を使用する、 ことを特徴とする電子オドメータ装置。
JP13085798A 1998-05-13 1998-05-13 電子オドメータ装置 Pending JPH11325953A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001249027A (ja) * 1999-12-28 2001-09-14 Robert Bosch Gmbh 車両の走行距離カウンタの操作防止方法及びその装置
JP2007040800A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Sumitomo Heavy Ind Ltd 放射線検出装置及び該放射線検出装置を用いた放射線検査装置
US7590793B2 (en) 2004-02-20 2009-09-15 Nec Electronics Corporation Data access controlling method in flash memory and data access controlling program

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