JPH1131923A - マイクロ波周波数逓倍増幅器 - Google Patents

マイクロ波周波数逓倍増幅器

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JPH1131923A
JPH1131923A JP18473397A JP18473397A JPH1131923A JP H1131923 A JPH1131923 A JP H1131923A JP 18473397 A JP18473397 A JP 18473397A JP 18473397 A JP18473397 A JP 18473397A JP H1131923 A JPH1131923 A JP H1131923A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逓倍利得の向上。装置の小型化。 【構成】 入力端子InとFET300との間には、基
本波入力インピーダンス整合回路400と、一端がFE
T300にゲート端Aに接続された2倍波インピーダン
ス制御回路500とにより構成される入力インピーダン
ス整合回路100が接続され、FET300と出力端子
Outとの間には、一端がFET300のドレイン端に接
続された基本波短絡手段600と、2倍波出力インピー
ダンス整合回路700とにより構成される出力インピー
ダンス整合回路200が接続される。2倍波インピーダ
ンス制御回路500のインピーダンスは、FET300
の入力インピーダンスとともに、2倍波周波数若しくは
それに近い周波数での共振回路が形成される値に設定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は増幅器にMES型や
HEMTなどの電界効果トランジスタ(以下、FETと
記す)を用いたマイクロ波帯(本願明細書においてはミ
リ波帯を含む)の逓倍増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】FETを用いた周波数逓倍器増幅器で
は、ソースを接地したFETをピンチオフ付近で動作さ
せ、そのドレイン電流に含まれる高調波成分を拾う構成
を採るのが一般的である。FETをピンチオフ付近でR
F動作させた場合、FETのドレイン電流波形は半波整
流した波形に近いものとなり、入力周波数の整数倍、特
に偶数次の高調波成分を多く含むことになる。このうち
の第2次高調波を取り出し、不要な基本波およびその他
の高調波を抑圧すれば、2逓倍増幅器として機能させる
ことができる。マイクロ波帯での周波数逓倍が必要な場
合には、FETに数10GHzで動作可能なGaAs系
化合物デバイスが用いられる。このようなマイクロ波帯
にて使用される逓倍器では逓倍利得の向上、装置の小型
・軽量化の要望が強くなっている。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のマイクロ
波周波数逓倍増幅器について説明する。図14は、特開
昭62−179205号公報にて提案されたマイクロ波
逓倍器(以下、第1の従来例という)の構成を示す回路
図である。図14に示されるように、FET30のソー
ス7は接地され、ゲート端8と入力端子1との間には入
力インピーダンス整合回路35が接続され、ドレイン端
9と出力端子2の間には基本波阻止回路41が接続され
ている。入力インピーダンス整合回路35はスタブt
1、t2と整合用線路L1、L2の長さおよび幅を選定
して入力周波数に対して整合がとれるように構成されて
いる。出力側の基本波阻止回路41は、整合用線路L
4、L5と基本波反射用線路13により構成され、ドレ
イン端から整合用線路L4の長さ分離れたa点に、基本
波に対して1/4波長になるように選定された先端開放
のスタブ、基本波反射用線路13が接続されている。こ
の基本波反射用線路13は、接続点a上で、基本波に対
して短絡、2倍波に対して開放に見えるので基本波は抑
圧され、所望の2倍波は出力されることになる。このと
き、基本波で見たFETの入力インピーダンスは、ドレ
イン側の短絡点aの位置に大きく左右される。そのた
め、良好な逓倍利得が得られるように、スタブ接続まで
の伝送線路の長さを適切に選ぶ必要がある。
【0004】上記した第1の従来例に関連して、Don
ald G.Thomas etal.,IEEE T
rans.On Microwave Theory
and Techniques,Vol.44、No.
12,Dec.1996,“Optimization
of Active Microwave Freq
uency Multiplier Performa
nce Utilizing Harmonic Te
rminating Impedanes”には、出力
回路において2倍波の整合をとりながら、基本波を短絡
回路で終端することに加え、入力回路において基本波の
整合をとりながら、2倍波を短絡回路で終端することで
逓倍利得が改善されることが報告されている。
【0005】図15は、実開平2−126414号公報
にて開示されたマイクロ波2逓倍増幅器(以下、第2の
従来例という)の構成を示す回路図であって、図15に
示すように、FETのソース7は接地され、入力端子1
とゲート端8間には整合用線路L1、L2、L3と2倍
波反射用線路12、スタブt1からなる入力インピーダ
ンス制御回路36が接続され、ドレイン端9と出力端子
2との間には基本波反射用線路13、スタブt3および
整合用線路L4、L5からなる出力インピーダンス整合
回路42が接続されている。ドレイン端9の直後に接続
された基本波反射用線路13は基本波で1/4波長の長
さとなる先端開放のスタブである。入力側では、ゲート
端8に基本波の波長で概略0.1〜0.27波長、また
は概略0.6〜0.77波長の整合用線路L1を設けた
後に2倍波の波長で1/4波長の長さとなる先端開放の
2倍波反射用線路12が接続される。この第2の従来例
では、出力回路における基本波の処理はドレイン端で短
絡されるが、さらに、入力回路において2倍波で1/4
波長の先端開放スタブを2倍波反射用線路として設け、
このスタブの接続される2倍波短絡点bとゲート端から
の距離を適切に選定して2倍波出力の向上を図ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の従来例
では、出力回路の基本波阻止回路として、ドレイン端か
らある長さの線路分離れたところに基本波の1/4波長
先端開放スタブを接続しており、また、第2の従来例で
は、入力回路の2倍波反射用線路として、ゲート端から
基本波の波長で概略0.1〜0.27波長、または概略
0.6〜0.77波長の線路分離れたところに2倍波の
1/4波長先端開放スタブを接続しているおり、スタブ
とドレイン端またはゲート端までの間に整合用線路が挿
入されるため、回路全体の面積が大きくなってしまう。
【0007】また、最近のFETでは高出力化のために
素子が多フィンガー化されているため、ゲート−ソース
間の容量が増大してトランジスタの入力インピーダンス
が低下している。そのため、ゲート端から伝送線路を介
して2倍波反射用線路を設けると、伝送線路の損失によ
ってゲート端での2倍波で見た反射係数は劣化してしま
い、2倍波の入力インピーダンスを最適な値に設定でき
ないこととなり、ゲート端における2倍波のインピーダ
ンスについて短絡付近で、大きな反射係数を得ることが
難しく、より大きな逓倍利得の向上を図ることができな
かった。したがって、、本発明の解決すべき課題は、第
1に、逓倍増幅器をより小型化できるようにすることで
あり、第2に、逓倍増幅器の逓倍利得をより向上させる
ことができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、ソースを接地した、マイクロ波帯
にて非線形動作を行う電界効果トランジスタと、該電界
効果トランジスタのゲート側に接続された、該電界効果
トランジスタのゲート端に接続され、該電界効果トラン
ジスタの入力インピーダンスとともに基本波周波数の2
倍の周波数若しくはその付近の周波数に対する共振回路
を形成することのできる2倍波インピーダンス制御回路
と、基本波に関してインピーダンス整合を行う基本波入
力インピーダンス整合回路とを含む入力インピーダンス
整合回路と、前記電界効果トランジスタのドレイン側に
接続された、該電界効果トランジスタのドレイン端に接
続された基本波周波数に対する短絡手段と、基本波の2
倍波に対する2倍波出力インピーダンス整合回路とを含
む出力インピーダンス整合回路と、を有するマイクロ波
周波数逓倍増幅器、が提供される。
【0009】また、上記の課題を解決するため、もう一
つの本発明によれば、ソースを接地した、マイクロ波帯
にて非線形動作を行う電界効果トランジスタと、該電界
効果トランジスタのゲート側に接続された、該電界効果
トランジスタの入力インピーダンスとともに基本波周波
数の2倍の周波数若しくはその付近の周波数に対する共
振回路を形成することのできるインピーダンスを備える
とともに、基本波入力インピーダンスの整合をとること
のできる入力インピーダンス整合回路と、前記電界効果
トランジスタのドレイン側に接続された、該電界効果ト
ランジスタのドレイン端に接続された基本波周波数に対
する短絡手段と、基本波の2倍波に対する2倍波出力イ
ンピーダンス整合回路とを含む出力インピーダンス整合
回路と、を有するマイクロ波周波数逓倍増幅器、が提供
される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態を説明するためのブロック図である。入力端子Inと
FET300との間には、基本波入力インピーダンス整
合回路400と、一端がFET300にゲート端Aに接
続された2倍波インピーダンス制御回路500とにより
構成される入力インピーダンス整合回路100が接続さ
れ、FET300と出力端子Outとの間には、一端がF
ET300のドレイン端に接続された基本波短絡手段6
00と、2倍波出力インピーダンス整合回路700とに
より構成される出力インピーダンス整合回路200が接
続されている。図2は、本発明の第2の実施の形態を説
明するためのブロック図であって、図1に示す第1の実
施の形態と相違する点は、入力端子InとFET300
との間に接続される入力インピーダンス整合回路100
が、2倍波インピーダンス制御手段付き基本波入力イン
ピーダンス整合回路800によって構成されている点で
ある。
【0011】基本波入力インピーダンス整合回路400
は、伝送線路と一端が開放された線路(スタブ)とによ
って、あるいはインダクタとコンデンサとによって構成
することができる。2倍波インピーダンス制御回路50
0のインピーダンスは、基本波の2倍の周波数またはそ
の付近において、設定バイアス時のFET300の入力
インピーダンスと共振を起こすように制御される。具体
的には、2倍波インピーダンス制御回路500のインピ
ーダンスZS(2f0 )は、順方向ゲートバイアス時の
FETのゲート・ソース間容量をCgsfとして、ZS
(2f0 )=j/(2π×2f0 ×Cgsf)と設定さ
れる。あるいは、設定バイアス時のFETの2倍波入力
インピーダンスZin(2f 0 )の共役複素インピーダ
ンスZin*(2f0 )により規定される0+j×0→
Re{Zin*(2f0 )}+j×0→Zin*(2f
0 )→0+j×Im{Zin*(2f0 )}→0+j×
0で囲まれる範囲内に設定される。また、2倍波インピ
ーダンス制御回路500は、基本波の2倍の周波数の波
長の1/4波長よりも長い電気長を有していて、他端が
開放されている線路(スタブ)により、あるいは、2倍
波周波数の波長の1/2波長よりも長い電気長を有する
線路またはインダクタ素子と、一端が該線路またはイン
ダクタ素子に接続され他端が接地されているコンデンサ
とにより構成される。図2における2倍波インピーダン
ス制御手段付き基本波入力インピーダンス整合回路80
0は、基本波入力インピーダンス整合回路400の機能
と、2倍波インピーダンス制御回路500の機能とを兼
ね備えた回路であって、例えば、入力端子InとFET
のゲート端Aとの間に直列に接続された伝送線路若しく
はインダクタ素子と、該伝送線路若しくはインダクタ素
子同士の接続点と接地点との間に接続されたコンデンサ
とによって構成することができる。
【0012】FET300はGaAs基板を用いたME
SFETが用いられるが、GaAs基板ないし他の化合
物半導体基板を用いたHEMTであってもよい。また、
本願発明による逓倍増幅器は、絶縁基板上に入力および
出力インピーダンス整合回路100、200を形成し、
FETペレットをマウントすることによって有利に構成
することができるが、入力および出力インピーダンス整
合回路100、200をFET300の形成された化合
物半導体基板上に形成して逓倍増幅器をモノリシックに
構成することもできる。
【0013】基本波周波数短絡手段600は、基本波周
波数に相当する波長の1/4波長を有し他端が開放され
ている線路、若しくはインダクタ素子(あるいは線路)
と、一端が該インダクタ素子(あるいは線路)に接続さ
れ他端が接地されているコンデンサとからなる直列共振
回路により構成することができる。2倍波出力インピー
ダンス整合回路700は、FET300のドレイン端B
と出力端子Outとの間に直列接続された伝送線路と、伝
送線路同士の接続点に一端が接続され他端が開放された
線路(スタブ)とによって、あるいはインダクタ素子と
コンデンサとによって構成することができる。
【0014】[作用]図1に示された本発明のマイクロ
波逓倍増幅器では、入力インピーダンス整合回路100
において、2倍波インピーダンス制御回路500をFE
Tのゲート端直近に設け、出力インピーダンス整合回路
200において、基本波インピーダンス短絡手段600
をFETのドレイン端直後に設けている。これによっ
て、従来のゲート端と2倍波反射用回路との間にあった
整合線路は省略され、かつ、ドレイン端と基本波反射用
回路との間にあった整合線路は省略され、回路の小型化
が可能となる。
【0015】本発明のマイクロ波逓倍増幅器において、
入力インピーダンス整合回路100はゲート端に設けら
れた2倍波インピーダンス制御回路500によって、F
ETのゲート端における基本波周波数の2倍波に対する
入力側インピーダンスを、FETの入力インピーダンス
とともに2倍波での共振回路を形成するように制御す
る。この制御によって、逓倍増幅器に含まれるFETの
ゲート容量の非線形性から生ずるゲート電圧波形の第2
次高調波成分を増大させ、この変調が、さらにドレイン
電流に含まれる第2次高調波成分を増大させる。この結
果、ドレイン端に出力される2倍波が増大し、基本波周
波数の入力に対する2倍波への逓倍利得は飛躍的に向上
する。さらに、ドレイン端直後に接続された基本波短絡
手段によりドレイン端で基本波は短絡され、基本波出力
は抑圧される。
【0016】また、図2に示されたもう一つの本発明の
逓倍増幅器では、上記のような2倍波入力インピーダン
ス制御回路を用いないで、入力インピーダンス整合回路
100を2倍波インピーダンス制御手段付き基本波入力
インピーダンス整合回路800により適切に構成するこ
とにより、図1に示された逓倍増幅器と同様な作用を得
ることができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図3は、本発明の第1の実施例の回路
図である。図3において、先の第2の従来例(図15)
と異なる点は、入力インピーダンス整合回路に設けた2
倍波インピーダンス制御回路が、FETのゲート端直近
に接続され、ゲート端における入力側2倍波インピーダ
ンスを所定の範囲内に設定するために、2倍波の波長
で、1/4波長ではなく、それより長い電気長を有して
いる先端開放スタブで構成している点である。
【0018】要約すると、本発明の第1の実施例のマイ
クロ波周波数逓倍増幅器は、ソース7を接地したFET
30と、該FETのゲート側に接続されている入力イン
ピーダンス整合回路37と、FETのドレイン側に接続
されている出力インピーダンス整合回路43と、を備え
て、入力信号を2逓倍して出力する。なお、入力端子1
と入力インピーダンス整合回路37との間、および、出
力インピーダンス整合回路43と出力端子2との間に
は、DCカットコンデンサ10、11が接続されてい
る。また、FET30には、ゲートバイアス電圧供給端
子3よりチョークコイル4を介してゲートバイアス電圧
が付与され、ゲートバイアス電圧供給端子5よりチョー
クコイル6を介してドレインバイアス電圧が付与されて
いる(DCカットコンデンサ10、11、バイアス電圧
供給端子3、5およびチョークコイル4、6は全ての実
施例に共通しているので、他の実施例ではその説明は省
略する)。
【0019】入力インピーダンス整合回路37は、基本
波の2倍波に対する入力インピーダンスを所定の範囲内
に設定する2倍波インピーダンス制御回路31を含み、
さらに、スタブt1と整合用線路L1、L2により基本
波のインピーダンス整合をとる。2倍波インピーダンス
制御回路31は、FETのゲート端8に接続される。出
力インピーダンス整合回路43は、基本波を接地点に短
絡する出力基本波短絡手段32を含み、さらに、スタブ
t3と整合線路L4、L5によリ2倍波のインピーダン
ス整合をとる。出力基本波短絡手段32は、FET30
のドレイン端9に接続される。
【0020】2倍波インピーダンス制御回路31は、2
倍波周波数に相当する波長の1/4波長よりも長い電気
長を有していて他端が開放されているスタブ14で構成
される。これにより、ゲート端での第2次高調波成分を
増大させ、逓倍利得を向上させることができる。出力基
本波短絡手段32を構成するスタブ15は、基本波周波
数の波長の1/4の長さを有して他端が開放されてい
る。このスタブ15は、ドレイン端で基本波に対しては
短絡、2倍波に対しては開放に見えるので基本波は抑圧
され、2倍波は出力される。
【0021】FET30に例えばGaAsMESFET
を使用し、飽和電流の1/15以下にバイアスを設定し
て、AB級あるいはB級動作させる。上記入力インピー
ダンス整合回路37および出力インピーダンス整合回路
43は誘電体基板上に形成され、これら入・出力インピ
ーダンス整合回路はFETとボンデインクワイヤにより
接続される。ゲート端8とドレイン端9は、ボンディン
グワイヤの入・出力インピーダンス整合回路側の接続点
である。
【0022】先に引用した論文に記載された従来技術で
は、入力インピーダンス整合回路において2倍波につい
ては短絡条件(位相は180°)で終端していた。これ
に対し、本発明の逓倍増幅器においては、入力インピー
ダンス整合回路における2倍波インピーダンス制御回路
の2倍波インピーダンスがFET30の入力インピーダ
ンスと2倍波にて共振回路を形成する条件に設定され
る。FETを用いた2逓倍増幅器において、FETのゲ
ート端における2倍波についての入力インピーダンス
が、逓倍特性に及ぼす影響を明らかにするために、非線
形FETモデルを使ってハーモニックバランス解析を行
った。解析に用いたFETは、典型的には総ゲート幅W
g=2.4mm、飽和電流=1A、ゲート・ソース間耐
圧=25Vの特性をもつ。ドレイン電圧=8Vおよび基
本波周波数を2.5GHzとして、2倍波(=5GH
z)に対する入カインピーダンスをZ0 =50Ωのスミ
スチャート上の全領域で変化させた。このとき、出力基
本波は短絡とし、入力基本波インピーダンスZin(f
0 )および出力2倍波インピーダンスZout(2f
0 )は図7に示す最適値に固定した。
【0023】図8のスミスチャートは、入力電力13d
Bm一定時の、ゲート端における2倍波についての入力
側インピーダンスと逓倍利得との関係を示す解析結果で
ある。ゲート端における入力側2倍波インピーダンスの
値(位相角と反射係数)によって、逓倍利得は大きく変
化し、入力側2倍波インピーダンスを、図9に示す(0
+j×0)→(5.1+j×0)→(5.1+j×1
5.1)→(0+j×15.1)→(0+j×0)で囲
まれた領域内に設定することによって良好な逓倍利得が
得られることが分かる。例えば本実施例において2倍波
インピーダンス制御回路31を、2倍波の波長で0.2
5〜0.3波長の長さの先端開放スタブで構成すること
により、ゲート端入力側2倍波インピーダンスを、図9
の斜線で示される領域に設定できる。
【0024】而して、図9のチャートにおいて、(5.
1+j15.1)の点はFETの2倍波に対する入力イ
ンピーダンスとほぼ複素共役関係にある点である。よっ
て、2倍波に対するFETの入力インピーダンスをZi
n(2f0 )、その共役複素インピーダンスをZin*
(2f0 )とするとき、良好な逓倍利得の得られるスミ
スチャート上での範囲は、図10の斜線部分に規定する
ことができる。すなわち、逓倍増幅器に含まれる入力イ
ンピーダンス整合回路のFETゲート端接続点における
2倍波インピーダンスは、0+j×0→Re{Zin*
(2f0 )}+j×0→Zin*(2f0 )→0+j×
Im{Zin*(2f0 )}→0+j×0で囲まれた範
囲内に設定する。
【0025】さらに、図11はゲート端での入力側2倍
波インピーダンスについて反射係数1の円周上で位相を
変化させたときの逓倍利得の変化を示す。特に、最大の
逓倍利得を得る入力2倍波インピーダンスは、短絡条件
(位相角=180°)ではなく、反射位相角は156°
であった。この逓倍利得が最大となる入力側2倍波イン
ピーダンス条件ZS(2f0 )は、FETの順方向ゲー
トバイアス時のゲート・ソース間容量Cgsfと次のよ
うな関係があることが分かった。 ZS(2f0 )=j/(2π×2f0 ×Cgsf) ・・・(1) つまり、逓倍増幅器に含まれるFETのゲート端におけ
る入力側2倍波インピーダンスを、FETの順方向ゲー
トバイアス時のゲート・ソース間容量と共振する条件に
設定することにより、飛躍的に逓倍利得を向上できる。
なお、上記の解析に用いたFETにおいてその順方向ゲ
ートバイアス時のゲート・ソース間容量Cgsfは2.
9pFである。
【0026】図12は、入力側2倍波インピーダンスを
Cgsfと共振する条件に設定した逓倍増幅器(A)に
ついてゲート端での電圧波形およびドレイン端での電流
/電圧波形を示すグラフである。また、図13は、入力
側2倍波インピーダンスを短絡条件にした逓倍増幅器
(B)についてゲート端での電圧波形およびドレイン端
での電流/電圧波形を示す。具体的には、逓倍増幅器
(A)は、2倍波インピーンス制御回路として、2倍波
の波長で0.29波長の長さの先端開放スタブを用い
て、入力側2倍波インピーダンスの位相角を156°に
設定した。逓倍増幅器(B)は、2倍波反射用線路とし
て、2倍波の波長で0.25波長の長さの先端開放スタ
ブを用いて、入力側2倍波インピーダンスを短絡(位相
角=180°)にした。(A)は本発明の実施例に相当
し、(B)は従来の逓倍増幅器にあたる。両逓倍増幅器
とも、出力側では基本波は短絡とし、入力基本波インピ
ーダンスおよび出力2倍波インピーダンスは図7に示す
最適値にした。
【0027】入力周波数は2.5GHzで、その入力電
力は13dBm一定である。このとき2.5GHzから
5.0GHzへの逓倍利得は、逓倍増幅器(B)では
9.3dBであったが、逓倍増幅器(A)では13.1
dBと飛躍的に向上した。この逓倍利得向上のメカニズ
ムは、以下のように説明することができる。図13に示
されるように、入力側での2倍波の反射位相を180°
にした逓倍増幅器(B)のゲート電圧波形には2次高調
波成分が見られないのに対して、図12に示されるよう
に、入力側での2倍波の反射位相を156°にした本発
明の逓倍増幅器(A)のゲート電圧波形には2次高調波
成分が多く発生する。このゲート電圧波形の2次高調波
は、逓倍増幅器に含まれるFETのゲート・ソース間容
量の非線形性から生じ、特に、2倍波の反射位相がゲー
ト・ソース間容量と整合することで、より多くの2次高
調波成分が発生したと考えられる。ゲート電圧波形の2
次高調波成分が増大することにより、ドレイン電流に含
まれる2次高調波成分が増大する。この結果、ドレイン
端に出力される2倍波が増大し、基本波周波数の入力に
対する2倍波への逓倍利得が向上する。
【0028】[第2の実施例]図4は、本発明の第2の
実施例の逓倍増幅器の回路図である。第1の実施例の入
力側2倍波位相制御回路(2倍波インピーダンス制御回
路31)が、先端開放スタブで構成されたのに対して、
本実施例の逓倍増幅器では、先端短絡スタブの2倍波イ
ンピーダンス制御回路が採用される。即ち、本実施例に
おいては、ソース7を接地したFET30と、該FET
のゲート側に接続されている入力インピーダンス整合回
路38と、該FETのドレイン側に接続されている出力
インピーダンス整合回路43と、を備え、入力インピー
ダンス整合回路38の2倍波インピーダンス制御回路3
3が先端短絡スタブを用いて構成される。
【0029】入力インピーダンス整合回路38は、基本
波周波数の2倍波に対するゲート端入力側インピーダン
スを、FET30の2倍波入力インピーダンスと共振回
路を形成する範囲に設定する2倍波インピーダンス制御
回路33を含み、スタブt1と整合用線路L1、L2に
より基本波の入力インピーダンス整合をとる。2倍波イ
ンピーダンス制御回路33は、FET30のゲート端8
に接続される。出力インピーダンス整合回路43は、第
1の実施例の場合と同様に構成されているので、その詳
細な説明は省略する。2倍波インピーダンス制御回路3
3は、前記2倍波周波数に相当する波長の1/2波長よ
りも長い電気長のスタブ16と、該スタブ16を接地す
るコンデンサー17との直列回路により構成される。2
倍波インピーダンス制御回路に含まれる線路の電気長と
線路幅は、2倍波周波数について、図10の斜線の範囲
内に入るように、あるいは上記(1)式を満たすように
規定される。
【0030】例えば、第2の実施例における2倍波イン
ピーダンス制御回路33は、前述の第1の実施例を説明
するのに用いたFETに対しては、2倍波の1/2波長
よりも長い、0.5〜0.6波長の長さを有する線路を
含む先端短絡スタブで構成される。これにより逓倍増幅
器に含まれるFETのゲート端における入力側の2倍波
のインピーダンスを、図9に示す、図9に示す(0Ω+
j×0Ω)→(5.1Ω+j×0Ω)→(5.1Ω+j
×15.1Ω)→(0Ω+j×15.1Ω)→(0Ω+
j×0Ω)で囲まれた領域内に設定することができる。
本実施例の逓倍増幅器においても、入力側2倍波インピ
ーダンスを図10の斜線の範囲内に入るように、あるい
は上記(1)式を満たすように設定することにより、第
1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0031】[第3の実施例]図5は、本発明の第3の
実施例の逓倍増幅器の回路図である。本実施例の逓倍増
幅器では、入力側2倍波位相制御回路として、第1の実
施例の先端開放スタブあるいは第2の実施例の先端短絡
スタブに代えて、LC直列共振回路を採用し、さらに、
出力基本波短絡手段として、第1の実施例あるいは第2
の実施例の基本波1/4波長の長さの先端開放スタブに
代えて、基本波のLC直列共振回路を採用している。要
約すると、本発明の第3の実施例のマイクロ波周波数逓
倍増幅器は、ソース7を接地したFETと、該FETの
ゲート側に接続されている入力インピーダンス整合回路
39と、該FETのドレイン側に接続されている出力イ
ンピーダンス整合回路44と、を備えて、入力信号の周
波数を2逓倍して出力する。
【0032】入力インピーダンス整合回路39は、基本
波周波数の2倍波に対するゲート端8での入力側インピ
ーダンスを所定の範囲内に設定する2倍波インピーダン
ス制御回路34を含み、整合用コンデンサ22と整合用
インダクタ24により基本波に対するインピーダンス整
合が行われる。2倍波インピーダンス制御回路34は、
FET30のゲート端8に接続される。出力インピーダ
ンス整合回路44は、ドレイン端に接続され基本波をド
レイン端にて接地する出力基本波短絡手段32を含み、
整合用コンデンサ23と整合用インダクタ25によリ出
力側の2倍波インピーダンスの整合をとる。
【0033】2倍波インピーダンス制御回路34は、イ
ンダクタ素子18と、一端が該インダクタ素子18に接
続され他端が接地されているコンデンサ19とから構成
されるLC直列共振回路である。このLC直列共振器の
インダクタンスとコンデンサの容量値は2倍波周波数に
ついて、図10の斜線の範囲内に入るように、あるいは
上記(1)式を満たすように設定される。出力基本波短
絡手段32は、インダクタ素子20と、一端が該インダ
クタ素子20に接続され他端が接地されているコンデン
サ21とから構成されるLC直列共振回路である。この
LC直列共振器のインダクタンスとコンデンサの容量値
は基本波周波数について直列共振条件を満足するように
決められており、これにより基本波はドレイン端で接地
点に短絡され、抑圧される。なお、2倍波インピーダン
ス制御回路34のインダクタ素子18と出力基本波短絡
手段32のインダクタ素子20に代え、適当な線路長の
線路を用いることができる。また、整合用コンデンサ2
2、23の代わりにスタブに用い、整合用インダクタの
代わりに整合用線路を用いてもよい。本実施例の逓倍増
幅器においても、ゲート端の入力側2倍波インピーダン
スを図10の斜線の範囲内に入るように、あるいは上記
(1)式を満たすように設定することにより、第1の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0034】[第4の実施例]図6は、本発明の第4の
実施例の逓倍増幅器の回路図である。本実施例の逓倍増
幅器の入力インピーダンス整合回路は、2倍波インピー
ダンス制御回路を用いないで、2段以上のLC回路によ
り、基本波のインピーダンス整合をとるとともに入力側
2倍波インピーダンスを所定の範囲内に設定する。要約
すると、本発明の第4の実施例のマイクロ波周波数逓倍
増幅器は、ソース7を接地したFET30と、FETの
ゲート側に接続されている入力インピーダンス整合回路
40と、FETのドレイン側に接続されている出力イン
ピーダンス整合回路43と、を備えて、入力信号の周波
数を2逓倍して出力する。入力インピーダンス整合回路
43は、3段に接続された整合用線路L1、L2、L3
と、線路同士の接続点と接地間に接続された整合用コン
デンサ26、27により構成される。そして、整合用線
路L1、L2、L3の線路長および整合用コンデンサ2
6、27の容量値とを適切に設定して、基本波入力イン
ピーダンスの整合をとるようにするとともに、2倍波の
ゲート端入力側インピーダンスが図10の斜線の範囲内
に入るように、あるいは上記(1)式を満たすようにな
される。
【0035】出力インピーダンス整合回路43は、ドレ
イン端9に接続され基本波をドレイン端にて接地点に短
絡する出力基本波短絡手段32を含み、さらに、スタブ
t3と整合用線路L4、L5によリ2倍波の出力インピ
ーダンス整合をとる。出力基本波短絡手段32は、基本
波周波数に相当する波長の1/4波長を有し他端が開放
されたスタブで構成される。このスタブは、ドレイン端
で基本波に対しては短絡、2倍波に対しては開放に見え
るので基本波は抑圧され、2倍波は通過となる。本実施
例の逓倍増幅器においても、ゲート端から見た入力側2
倍波インピーダンスを図10の斜線の範囲内に入るよう
に、あるいは上記(1)式を満たすように設定すること
により、第1の実施例と同様の効果を得ることができ
る。また、整合用線路L1、L2、L3をインダクタ素
子に置き換え、上記の条件を満たすようにしても同様の
効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるマイ
クロ波周波数逓倍増幅器は、入力インピーダンス整合回
路のゲート端から見た2倍波でのインピーダンスがFE
Tの入力インピーダンスと2倍波で共振するように制御
されたものであるので、逓倍増幅器に含まれるFETの
ゲート容量の非線形性から生ずるゲート電圧波形の第2
次高調波成分を増大させることができ、ドレイン電流に
含まれる第2次高調波成分を増大させることができる。
この結果、ドレイン端に現れる2倍波電圧を増大させる
ことができ、基本波周波数の入力に対する2倍波への逓
倍利得を飛躍的に向上させることができる。
【0037】また、入力インピーダンス整合回路におい
て、2倍波インピーダンス制御回路またはその機能を有
する回路がFETのゲート端に直接接続され、かつ、出
力インピーダンス整合回路の基本波短絡手段がFETの
ドレイン端に直接接続されており、従来の逓倍回路に存
在していた、ゲート端と2倍波反射用回路との間に設け
られていた整合用線路が省略され、かつ、ドレイン端と
基本波反射用回路との間にあった整合用線路が省略され
ているので、回路の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するためのブ
ロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するためのブ
ロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図4】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図5】本発明の第3の実施例の回路図である。
【図6】本発明の第4の実施例の回路図である。
【図7】本発明の第1の実施例の動作を説明するため
の、この実施例のマイクロ波逓倍増幅器における入力基
本波、出力2倍波、出力基本波のインピーダンスの最適
値を示す図である。
【図8】入力側2倍波インピーダンスとマイクロ波逓倍
増幅器の逓倍利得との関係を示す解析結果である。
【図9】本発明の第1の実施例の動作を説明するため
の、本発明のマイクロ波逓倍増幅器に含まれるFETの
ゲート端における入力側2倍波インピーダンスの好まし
い設定領域を示すスミスチャートである。
【図10】本発明のマイクロ波逓倍増幅器に含まれるF
ETのゲート端における入力側2倍波インピーダンスの
好ましい設定領域を示すスミスチャート図である。
【図11】入力側2倍波インピーダンス角とマイクロ波
逓倍増幅器の逓倍利得との関係を示す解析結果である。
【図12】本発明の第1の実施例の動作を説明するため
の、本発明のマイクロ波逓倍増幅器(A)に含まれるF
ETのゲート端電圧波形、ドレイン端電流波形およびド
レイン端電圧波形図ある。
【図13】従来例のマイクロ波逓倍増幅器(B)に含ま
れるFETのゲート端電圧波形、ドレイン端電流波形お
よびドレイン端電圧波形図である。
【図14】第1の従来例の回路図である。
【図15】第2の従来例の回路図である。
【符号の説明】
tl、t2、t3 スタブ L1、L2、L3、L4、L5、L6 整合用線路 1 入力端子 2 出力端子 3 ゲートバイアス電圧供給端子 4、6 チョークコイル 5 ドレインバイアス電圧供給端子 7 ソース 8 ゲート端 9 ドレイン端 10、11 DCカットコンデンサ 12 2倍波反射用線路 13 基本波反射用線路 14、15、16 スタブ 17、19、21 コンデンサ 18、20 インダクタ素子 22、23、26、27 整合用コンデンサ 24、25 整合用インダクタ 30 FET 31、33、34 2倍波インピーダンス制御回路 32 出力基本波短絡手段 35、36、37、38、39、40 入力インピーダ
ンス整合回路 41 基本波阻止回路 42、43 出力インピーダンス整合回路 100 入力インピーダンス整合回路 200 出力インピーダンス整合回路 300 FET 400 基本波入力インピーダンス整合回路 500 2倍波インピーダンス制御回路 600 基本波短絡手段 700 2倍波出力インピーダンス整合回路 800 2倍波インピーダンス制御手段付き基本波入力
インピーダンス整合回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソースを接地した、マイクロ波帯にて非
    線形動作を行う電界効果トランジスタと、 該電界効果トランジスタのゲート側に接続された、該電
    界効果トランジスタのゲート端に接続され、該電界効果
    トランジスタの入力インピーダンスとともに基本波周波
    数の2倍の周波数若しくはその付近の周波数に対する共
    振回路を形成することのできる2倍波インピーダンス制
    御回路と、基本波入力インピーダンス整合回路とを含む
    入力インピーダンス整合回路と、 前記電界効果トランジスタのドレイン側に接続された、
    該電界効果トランジスタのドレイン端に接続された基本
    波周波数に対する短絡手段と、基本波の2倍波に対する
    インピーダンス整合をとる2倍波出力インピーダンス整
    合回路とを含む出力インピーダンス整合回路と、を有す
    るマイクロ波周波数逓倍増幅器。
  2. 【請求項2】 ソースを接地した、マイクロ波帯にて非
    線形動作を行う電界効果トランジスタと、 該電界効果トランジスタのゲート側に接続された、該電
    界効果トランジスタの入力インピーダンスとともに基本
    波周波数の2倍の周波数若しくはその付近の周波数に対
    する共振回路を形成することのできるインピーダンスを
    備えるとともに、基本波入力インピーダンスの整合をと
    ることのできる入力インピーダンス整合回路と、 前記電界効果トランジスタのドレイン側に接続された、
    該電界効果トランジスタのドレイン端に接続された基本
    波周波数に対する短絡手段と、基本波の2倍波に対する
    インピーダンス整合をとる2倍波出力インピーダンス整
    合回路とを含む出力インピーダンス整合回路と、を有す
    るマイクロ波周波数逓倍増幅器。
  3. 【請求項3】 前記入力インピーダンス整合回路または
    その前記2倍波インピーダンス制御回路は、ゲート端接
    続点における2倍波インピーダンスを、設定バイアス時
    のFETの2倍波入力インピーダンスの共役複素インピ
    ーダンスをZin*(2f0 )として、0+j×0→R
    e{Zin*(2f0 )}+j×0→Zin*(2f
    0 )→0+j×Im{Zin*(2f0 )}→0+j×
    0で囲まれる範囲内に設定されていることを特徴とする
    請求項1または2記載のマイクロ波周波数逓倍増幅器。
  4. 【請求項4】 前記入力インピーダンス整合回路または
    その前記2倍波インピーダンス制御回路は、ゲート端に
    おける入力2倍波インピーダンスZS(2f 0 )を、前
    記電界効果トランジスタの順方向ゲートバイアス時のゲ
    ート・ソース間容量Cgsfと共振する条件ZS(2f
    0 )=j/(2π×2f0 ×Cgsf)に設定されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のマイクロ波
    周波数逓倍増幅器。
  5. 【請求項5】 前記2倍波インピーダンス制御回路が、
    前記2倍波周波数に相当する波長の1/4波長よりも長
    い電気長を有し、他端が開放されている線路により構成
    されていることを特徴とする請求項1記載のマイクロ波
    周波数逓倍増幅器。
  6. 【請求項6】 前記2倍波インピーダンス制御回路が、
    インダクタ素子若しくは前記2倍波周波数に相当する波
    長の1/2波長よりも長い電気長を有する線路と、一端
    が前記インダクタ素子若しくは前記線路に接続され他端
    が接地されているコンデンサとを備えていることを特徴
    とする請求項1記載のマイクロ波周波数逓倍増幅器。
  7. 【請求項7】 前記入力インピーダンス整合回路が、複
    数の直列に接続された整合用線路若しくはインダクタ素
    子と、前記整合用線路若しくはインダクタ素子同士の接
    続点と接地点との間に接続された整合用コンデンサとを
    含んでいることを特徴とする請求項2記載のマイクロ波
    周波数逓倍増幅器。
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