JP2627113B2 - 高周波電力増幅器 - Google Patents

高周波電力増幅器

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JP2627113B2 JP4025705A JP2570592A JP2627113B2 JP 2627113 B2 JP2627113 B2 JP 2627113B2 JP 4025705 A JP4025705 A JP 4025705A JP 2570592 A JP2570592 A JP 2570592A JP 2627113 B2 JP2627113 B2 JP 2627113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線通信機の送信電力増
幅器に係わり、とくに小型で電力効率の高い高周波電力
増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】UHF帯移動無線機の送信機には大電力
の信号を出力するために、1W〜数W程度の高周波電力
増幅器が用いられる。一般に移動無線機は固定型の無線
機に比べ、小型で低消費電力にする必要がある。このた
め、無線機のDC電力の大部分を消費する電力増幅器に
は、DC−RF電力変換効率が高く小型であることが求
められる。
【0003】とくに、携帯用の無線電話機等において
は、無線機が小型であることと、電池の1回充電当たり
の通話時間の長さが製品の重要なセールス・ポイントで
あるために、電力増幅器の小型化と高変換効率化が計ら
れている。
【0004】電力増幅器は、たとえば30dB程度の利
得を持つ増幅器モジュールの形で用いられており、モジ
ュールは2〜3段の増幅器列で構成されている。入力側
の前置増幅器は電力レベルの低い駆動段であるので、増
幅器モジュールとしての電力変換効率は終段の電力増幅
器の効率が決定的に支配している。
【0005】電力増幅器にはA級(理論効率50%)、
B級(理論効率78.5%)、C級等の動作モードがあ
ることはよく知られているが、この他にも理論効率が1
00%に近いD級、E級、F級などと呼ばれる高効率動
作モードの理論的研究がラーブ氏によって、つぎの文献
に紹介されている。
【0006】文献1. フレデリック H.ラーブ(Fre
derick H. Raab)“クラスE同調電力増幅器の理想化さ
れた動作”(Idealized Operation of the Class E Tu
nedPower Amplifier)IEEE Circuits Syst., vol. CAS
-24, No.12, 725〜735頁 1977年12月
【0007】文献2. フレデリック H.ラーブ“高
効率増幅回路のクラス分け” 日経エレクトロニクス
121〜146頁 1976年8月23日
【0008】高周波帯で高効率増幅を行うには高周波特
性の優れた能動素子が必要である。近年ガリウム砒素電
界効果トランジスタ(GaAs-FET)をはじめとする高速半
導体素子の出現と、高周波増幅器の高効率化への市場ニ
ーズとが相まって、高周波増幅器の実験的研究がなさ
れ、0.3〜2GHz帯においても70〜80%のドレ
イン効率が得られるようになった。
【0009】高周波増幅器の高変換効率動作の概念を図
6および図7を用いて説明する。図6は電力増幅器の基
本構成を示しており、入力端子121からの高周波信号
をソースSが接地された電界効果トランジスタ101で
のゲートGに印加し増幅された高周波信号はそのドレイ
ンDから得られて、基本波におけるインピーダンス整合
をとるための基本波整合回路134を介してアンテナで
ある負荷インピーダンス150へ高周波電力が供給され
る。ここでL6およびL7はインダクタンスであり、そ
れぞれ直流電源VGS,VDSをゲートGおよびドレインD
に供給している。ここでIDCはドレインDへの直流電
流、VD(t) は高周波ドレイン電圧、ID(t)はド
レインDへの高周波電流、IM(t) は基本波整合回路
134への高周波電流、IOUT(t) は負荷インピーダ
ンス150への高周波電流である。
【0010】図7(a)には図6のドレインDへの高周
波電流ID(t) の電流波形171が、図7(b)には
図6の高周波ドレイン電圧VD(t) の電圧波形172
が示されている。高周波電流ID(t) は、 ID(t)=ΣICk exp(jkωt)=I0+I1+I2+I3+I4+… (1) ここで、 I1 =Re{2IC1 exp(jωt)} I2 =Re{2IC2 exp(j2ωt)} I3 =Re{2IC3 exp(j3ωt)} I4 =Re{2IC4 exp(j4ωt)} … と表わすことができる。ここでΣはkを−∞から+∞ま
で変えて加算することを表わし、IC は実部および虚部
を含む複素電流を示し、Reはその実部を示している。
【0011】同様に高周波ドレイン電圧VD(t) は、 VD(t)=ΣVCk exp(jkωt)=V0+V1+V2+V3+V4+… (2) ここで、 V1=Re{2VC1 exp(jωt)} V2=Re{2VC2 exp(j2ωt)} V3=Re{2VC3 exp(j3ωt)} V4=Re{2VC4 exp(j4ωt)} … と表わすことができる。ここでΣはkを−∞から+∞ま
で変えて加算することを表わし、VC は実部および虚部
を含む複素電流を示し、Reはその実部を示している。
図6の点181から基本波整合回路134側をみたイン
ピーダンスをZM (ω)とし、ω=2πfとするなら
ば、式(1)および(2)の各電流IC および電圧VC
の間には、 VC1=−ZM (ω)IC1C2=−ZM (2ω)IC2C3=−ZM (3ω)IC3C4=−ZM (4ω)IC4 …… (3) の関係があるので、点181から右側を見た各調波に対
するインピーダンスZM (kω)により式(1)および
(2)の高周波電流ID(t)および高周波ドレイン電
圧VD(t)の波形が変化することがわかる。
【0012】電界効果トランジスタ101の電力損失P
F は、 PF =T-1∫ VD(t)ID(t)dt (4) ここで、T=2π/ω,ω=2πfであり、∫は0から
Tまでの期間積分することを表わしている。
【0013】基本波の周波数f0 における電界効果トラ
ンジスタ101のドレインDからの出力POUT(1)
は、 ω0 =2πf0 とすると、 POUT(1)=2Re{ZM (ω0 )}|IC12 (5) k次の高調波の周波数kf0 における電界効果トランジ
スタ101のドレインDからの出力電力POUT(k)
は、 OUT(k)=2Re{ZM (kω0 )}|ICk2 (6)
【0014】図6の回路の直流電源VDSから供給される
消費電力PDCDC=VDSDC=PF+ΣPOUT(k) (7) となる。ここでVDSは直流電源VDSの電圧であり、Σは
k=1から∞まで変えたときの合計を表わしている。電
界効果トランジスタ101のドレインDにおける基本波
の周波数f0 の出力電力を得るドレイン効率ηは、 η=POUT(1)/PDC (8) である。
【0015】式(8)に示したドレイン効率ηを大きく
して高効率化を図るためには、消費電力PDCの減少と、
基本波の周波数f0の出力電力POUT(1)の増大が必要
となる。
【0016】そこで消費電力PDCを減少せしめるため
に、式(7)の電界効果トランジスタ101の電力損失
F を減少することが必要であり、それには、式(4)
に示された電力損失PF の原因となる高周波ドレイン電
圧VD(t) とドレインDの高周波電流ID(t) の
積、すなわち、図7のID(t)とVD(t)が時間的に
重なっている部分(電流波形171aの立下り部分と電
圧波形172aの立上り部分、同じく172aの立下り
部分と171bの立上り部分、171bの立下り部分と
172bの立上り部分)を小さくするように図6の点1
81から右(負荷側)を見たインピーダンスを設定する
必要がある。図7においてID(t) を表わす電流波形
171a,171bと、VD(t) を表わす電圧波形1
72a,172bとの時間的な重なりが無くなれば、式
(4)の電力損失PF を除去することができる。また式
(7)の基本波(k=1)を除くk次の高調波の出力電
力POU T (k)(ただしkは2以上)を0にするため
に、式(6)のk次の高調波における抵抗分Re{ZM
(kω0 )} を0にするか、あるいはk次の高調波に
おける高周波電流である複素電流ICkを0にすればよ
い。
【0017】このような条件を実現する方法として、ド
レインDの高周波電流ID(t) を流通角180°の半
波整流波形とし、偶数次のインピーダンスを0とするた
めの、たとえばB級増幅器が使用されている。半波整流
時のドレインDの高周波電流ID(t) は、 ID(t)=1/π +(1/2) cos ω0 t +(2/3π) cos(2ω0 t) −(2/7π) cos(4ω0 t) +(2/35π) cos(6ω0 t) −… (9) となる。式(9)を見ると、この高周波電流ID(t)
はω0 で示される基本波と、たとえば2ω0 ,4ω0
…などで示される偶数次の高調波成分を含むから、偶数
次高調波に対するインピーダンスを0にすれば偶数次高
調波における電圧は0になるから高周波ドレイン電圧V
D(t) は基本波成分のみになり、式(8)に示すドレ
イン効率ηは高くなることが知られている。
【0018】実際には、k=3以上の高次の高調波にお
ける高調波電力はk=2の場合に比べて比較的小さいの
で、2次高調波(k=2)に対して、式(6)のインピ
ーダンス Re{ZM(2ω0 )} を0にして高いドレイン効率ηを得ようとしている。現
実には、図6の点181から右を見た基本波の2倍の周
波数2f0 (2次高調波)に対するインピーダンスを0
に近づけることで実現しようとしている。
【0019】 前述のように能動素子である電界効果ト
ランジスタ101の動作には基本周波数だけでなく、そ
の高調波成分が関与している。現実の増幅器では、無線
通信機器の法規上、このような高調波成分の出力は低減
しなければならない。このために基本波整合回路134
は高調波に対する阻止機能を持たなければならない。
【0020】このことは能動素子である電界効果トラン
ジスタ101からみた高調波に対するインピーダンスZ
(ω)(ω=2ω0 ,3ω0 ,…,ここでω0 は基本波
の角周波数である。)は殆どリアクタンス成分でなけれ
ばならないことを意味する。すなわち、電圧反射係数 Γ=(Z(ω0 )−Z0 )/(Z(ω)+Z0 ) で表わせば、その絶対値|Γ|は殆ど1であることを要
する。ここでZ0 =50Ωである。
【0021】一方、基本波に関するインピーダンスZ
(ω)は所要の電力を出力すべく適切な値に設定される
必要がある。たとえば、電源電圧6V、出力電力2W程
度の場合にはZ(ω)≒10Ωである。このために基本
波整合回路134は基本波に対して負荷インピーダンス
150(インピーダンスZ0 は通常50Ω)を所定のイ
ンピーダンスに変換する低損失なインピーダンスとして
動作することが求められるとともに、2次高調波に関し
ても|Γ|=1の条件を満たすことが必要である。
【0022】高効率動作を実現するためのインピーダン
ス条件として、いわゆるF級動作が知られている。これ
は電流を半波整流波、電圧を矩形波状にしようとするも
ので、偶数次高調波に対してはショート(Γ=1 exp
(j180°))、奇数次高調波に対してはオープン
(Γ=1 exp(j0°))となるようにインピーダンス
Z(ω)を設定するものである。
【0023】このような高調波に対してのインピーダン
ス条件を実現するための方法としては、たとえば図8の
従来回路がある(特開昭62−111)。
【0024】 図8において、C21,L21〜C2
3,L23は偶数次高調波に対して共振する直列共振
C31,L31〜C33,L33は奇数次高調波に
対して共振する直列共振器であって、各直列共振器は能
動素子である電界効果トランジスタ101の出力端子で
ある点181と負荷インピーダンス150との間を接続
する主伝送路110にシャント接続されている。
【0025】直列共振器は共振周波数においてはインピ
ーダンスが0となり、共振周波数より遠く離れた周波数
では比較的高いインピーダンスを持つ。したがって主伝
送路110にシャント接続された直列共振器は、その接
続点において周波数選択的に主伝送路110を接地する
ことになり、点181からみた反射係数Γは各高調波周
波数に対して|Γ|=1の条件が実現される。
【0026】能動素子である電界効果トランジスタ10
1からみたインピーダンスZ(ω)をショート(Γ=1
exp(j180°)またはオープン(Γ=1 exp(j0
°)にするには、各直列共振器を接続する主伝送路11
0上の位置を適当に選べばよい。
【0027】すなわち、能動素子である電界効果トラン
ジスタ101の出力端子である点181から右側をみた
電圧反射係数Γ(=|Γ| exp(jθ))は出力端子で
ある点181から各共振器接続点までの伝送線路長によ
ってその位相角θが変わるので、共振器の接続位置を適
当に選んで偶数次高調波に対してはθ=180°、奇数
次高調波に対してはθ=0°の条件を実現できる。
【0028】なお、基本波に対するインピーダンス整合
の機能を果たす主要な基本波整合回路134は直列共振
器群の後方に構成されている。したがって、高調波に対
するインピーダンス条件を実現した上で、所定の基本波
インピーダンスZ(ω)を持つように基本波整合回路1
34を決定すれば、高調波と基本波のインピーダンス条
件をほぼ独立に設定できる。
【0029】現実の高周波半導体の動作は複雑で、素子
の内部やパッケージ等にもインダクタンスや容量などの
浮遊回路素子を持つ。このため前記のF級動作は観念的
な概念であって、効率の高い最適なインピーダンス条件
はいわゆるF級の条件とは異なる。また高調波に対して
もあまり高次の成分の効果を考慮することは現実的では
ない。半波整流波の主要な周波数成分は基本波と偶数次
高調波であって、その偶数次高調波も高次の成分ほど強
度は小さくなる。このため高効率化に対して支配的なの
は2次高調波に対するインピーダンスであって、これを
最適に選ぶことが重要である。この観点から実施されて
いる、他の従来回路例(特開昭60−5615)を図9
に示す。
【0030】図9において、212は主伝送路211に
結合するように微少な線路間隔sを隔てて並行に設けら
れた副線路で、2次高調波の波長のほぼ1/4の長さを
持ち、副線路212の中央部が接地されている。副線路
212の両端には終端用のキャパシタンスC11および
C12が接続されており、2次高調波に対して共振する
共振回路を構成している。主伝送路211とは電磁気的
に結合しているので、能動素子である電界効果トランジ
スタ101の出力端子である点181から右側を見れば
2次高調波に対して共振する特性が得られる。キャパシ
タC11およびC12の値を適当に選ぶことによって、
2次高調波に対する電圧反射係数Γ(2ω0 )の位相角
は広範に変化させることができる。したがって終端用の
キャパシタンスC11,C12の値を適当に選べば効率
が最大となるように、2次高調波に対するインピーダン
ス条件を設定することができる。
【0031】図10には増幅器の反射係数平面を表わす
スミス・チャートが示されている。ここで点300はオ
ープンを、点301はショートを表わしている。
【0032】移動対通信で用いられる、UHF〜数ギガ
ヘルツ帯で出力1W〜数W程度の増幅器について、高効
率動作に必要な2次高調波に関する出力反射係数Γ(2
ω0 )の位相角を調べてみると、図10の反射係数平面
に太線で示すような領域の中にある。これは本願発明者
による実験および数値シミュレーションにより解析され
た結果で、点305で示す反射係数は、実際の能動素子
の出力端子に対して出力回路が示す反射係数である。
【0033】適正な反射係数Γの位相角θは、およそ−
120°<θ<0°の間(図中の太線)にある。この範
囲内にあれば増幅器の効率はその最高値(ドレイン効率
約80%)からそれほど低下しないが、この範囲を外れ
るほど効率が急激に低下し、たとえば、θ=150°付
近では効率は約40%程度にまで下がる。
【0034】2次高調波の最適インピーダンス条件に関
しては、他の研究者らによるつぎの文献においても類似
の結果が報告されている。
【0035】文献3. 池田 他、“2倍波注入法によ
るFETの高効率動作特性” 信学会 春季全国大会
C−64 1990年
【0036】文献4. ハル(L. C. Hall)他、“マイ
クロ波増幅器の最大効率同調”(Maximum Efficiency T
uning of Microwave Amplifiers )IEEE MIT-S Inter.
Symp. Digest 123〜126頁 1991年
【0037】図8で説明した従来の回路構成によって、
2次高調波の反射係数位相角を適正な領域内に設定する
場合を図11に説明する。図11(a)でキャパシタン
スC19,インダクタンスL19は主伝送路110にシ
ャントに接続された2次高調波に共振する直列共振器で
ある。直列共振器の接続点から負荷インピーダンス15
0側を見た2次高調波に対するインピーダンスは、ほぼ
ショートであるから、その反射係数Γa は絶対値が1で
位相角は180°の点にある。このため能動素子である
電界効果トランジスタ101の出力端子である点181
から見て変換効率を最大とする最適な反射係数Γ(たと
えば、Γ=1 exp (−j30°)とする)を得るには
能動素子である電界効果トランジスタ101の出力端子
である点181と直列共振器との間の線路長をl=0.
3125λ(λは2次高調波の波長)として反射係数の
位相角を回転させる必要がある。いま、たとえば基本波
周波数800MHzの増幅器を例にとり、比誘電率εr
=10の誘電体基板上に構成されたマイクロ・ストリッ
プ線路(波長短縮率は約1/2.5)を想定すれば、2
次高調波(1.6GHz)の波長はλ=75mmであ
る。故に能動素子である電界効果トランジスタ101と
直列共振器との間の線路長として約23mmの長さが必
要である。
【0038】図9の従来回路によって適正な2次高調波
インピーダンスを実現する場合を説明する。図9の主伝
送路211に結合する副線路212の終端用のキャパシ
タンスC11およびC12を適当に定めることによっ
て、2次高調波の位相角は最適な角度に設定できるの
で、図8の従来例のような位相回転のための余分な線路
長(主伝送路110の長さ)は必要でない。しかし、2
次高調波インピーダンスの処理のために結合線路である
副線路212の長さとして、ほぼλ/4長を必要とする
ので、800MHz増幅器の場合には約19mmの線路
長を必要とする。また、結合線路である副線路212
は、単独の伝送線路ではないので、自在に屈曲して面積
効率の良いパターン・レイアウトができない。
【0039】また、本回路が周波数帯域や2次高調波の
阻止等の増幅回路としての機能を発揮するためには、2
本の結合線路間には十分大きな結合が必要である。たと
えば特性インピーダンス50Ωの結合線路系((ZOO
0e1/2=50Ω、ただしZOOは奇モード・インピー
ダンス、Z0eは偶モード・インピーダンス)について試
算すれば、主伝送路110と副線路212の線路間結合
度としては少なくとも−4dB以上は必要である。とこ
ろが、マイクロ・ストリップ線路では2本の結合線路間
の距離sを限界にまで狭めても得られる結合度は、たか
だか−8dB程度である。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した従来例で
は、2次高調波の発生を抑制するための長い主伝送路1
10を必要とする。この主伝送路110は基本波インピ
ーダンス整合に寄与しないから、増幅器の小型化に対す
る障害となり解決されるべき課題であった。
【0041】図9に示した従来例では、2次高調波の発
生を抑制する適正な2次高調波インピーダンスを実現す
るためにλ/4程度の結合線路を必要とし、またその結
合度を十分に大きくすることができないために、抑制効
果が小さく十分な変換効果を得ることができないという
未解決の課題があった。
【0042】 移動通信用のコンポーネントは小型化,
軽量化,高効率化が望まれ、高周波電力増幅器も、たと
えば10×10mm程度の面積に集積する必要がある。
したがって、図8および図9に示した従来例ではこのよ
うな要望をすべて満足することができるものは得られて
いない。これが本願発明の解決すべき課題である。
【0043】
【課題を解決するための手段】 能動素子の出力端子の
直後に2次高調波に共振する並列共振回路を直列に接続
することにより、2次高調波に対する適正なインピーダ
ンス条件を満たした、いわゆるF級動作をするマイクロ
・ストリップ構造の小型の高周波電力増幅器を実現する
ように構成した。
【0044】
【作用】並列共振回路は2次高調波に対して極めて大き
なインピーダンスを示すから、2次高調波の抑制に大き
な効果を有する。この並列共振回路は小型化が容易であ
るために、小型,軽量で高い変換効率を得ることが可能
となった。
【0045】
【実施例】(実施例1)図1には実施例1が示されてい
る。図1(a)においてキャパシタンスC15および
インダクタンスL15は2次高調波に共振するように作
られた並列共振回路15であって、能動素子である電界
効果トランジスタ101の出力端子である点181と、
基本波整合回路134との間に直列に接続されている。
【0046】キャパシタンスC15およびインダクタン
スL15からなる並列共振回路15は2次高調波に対し
て共振するので、能動素子である電界効果トランジスタ
101の出力端子である点181から負荷側を見た2次
高調波に対するインピーダンスZ(2ω0 )は、点19
1から右を見たインピーダンスの値の如何にかかわらず
高いインピーダンスを持つことになる。すなわち、反射
係数で表わせば図1(b)の反射係数平面を表わすスミ
ス・チャートの点311に示すように、2次高調波に対
しては|Γ|=1なる高調波の阻止条件を満たし、しか
も位相角0°付近にあるから太線で示した2次高調波に
対する適正な反射係数の領域内にある。
【0047】なお、基本波のインピーダンスZ(ω0
は主として基本波整合回路134で設定できるのは従来
の回路と同様である。基本波に対しては並列共振回路1
5は若干の誘導性リアクタンスXを持つので、この直列
に挿入されるリアクタンスの寄与分を差し引いた基本波
のインピーダンス Z′(ω0 )=Z(ω0 )−jX を基本波整合回路134によって実現すればよい。
【0048】本発明の回路を、たとえば図8に示した従
来例と比較すると、2次高調波の反射係数の位相角を適
正な範囲内に設定するために必要とした、およそ20m
mもの主伝送路110が不要となるので、小型化が可能
である。また、図9に示した従来例と比べても回路寸法
が小さくなることは勿論、2次高調波の共振回路である
副線路212が主伝送路211に密結合せずに起こす変
換効率の低下や高調波漏洩等の問題を解決することがで
きる。
【0049】(実施例2)図2は本発明の他の実施例で
あって、図1(a)で示した実施例1において、並列共
振回路15と能動素子である電界効果トランジスタ10
1の出力端子である点181との間に2次高調波の波長
λの1/4よりも短い伝送線路215(線路長l)が接
続されている。この回路構成の場合は、図2(a)に示
すように、能動素子である電界効果トランジスタ101
から見た図2(b)の反射係数平面を表わすスミス・チ
ャートの点313の2次高調波の反射係数Γ(2ω0
は並列共振回路15の直前の点192から見た図2
(b)の点312の反射係数Γa (2ω0 )に対して時
計方向に位相角φ(=βl)ずれることになる。しか
し、反射係数Γa 自体を表わす点312が図2(b)の
太線で示した2次高調波に対する反射係数の適正領域の
一端にあるので、位相角が若干回転しても反射係数Γは
最適領域内にあり、多少の線路長を付加しても動作上の
問題はないことがわかる。たとえば最適位相角の範囲を
ほぼ、−120°<θ<0°とすれば、伝送線路215
の線路長が、0<l<0.2λの範囲内であれば、反射
係数Γは適正な範囲内に留まる。
【0050】実際の回路実装では、実施例1(図1)の
ように、並列共振回路15と能動素子である電界効果ト
ランジスタ101の出力端子である点181とを直接接
続しようとする場合でも、半田付け等の接続用に1〜2
mm程度の回路パターンを要するから、実際には実施例
2(図2)のように短い伝送線路215が接続されるこ
とになる。高周波回路では、このような接続用の線路で
も反射係数の位相回転を伴い、動作上の問題となること
があるが、本発明では実装等に伴い必然的に生じる浮遊
の線路長が存在しても適正な動作条件から外れないとい
う利点もある。
【0051】一方、回路設計上の積極的な理由から2次
高調波に対する反射係数Γ(2ω0 )を適正な位相角範
囲内の中でより最適に設定する場合も有り得る。この場
合には図2の実施例2の方法によって伝送線路長lを適
切に選べばよい。この場合でも伝送線路215の長さは
2次高調波の波長λの1/4よりも長くなることはない
から、従来の回路より小型になる。
【0052】(実施例3)図3には本発明のさらに他の
実施例が示されている。高周波回路ではインダクタンス
を等価的に実現する方法として比較的特性インピーダン
スの高い伝送線路を用いるのが一般的である。図3の実
施例3は、実施例1(図1)における並列共振回路15
を構成するインダクタンスL15を伝送線路216によ
り置き換えたものであり、基本的な動作に変わりはな
い。
【0053】(実施例4)すでに説明したように、能動
素子である電界効果トランジスタ101から見た基本波
インピーダンスは、たとえば10Ω程度の比較的低いイ
ンピーダンスである。このため基本波整合回路134
は、広帯域性および低回路損等の観点から、たとえば2
5Ω程度の低い特性インピーダンスの伝送線路が適して
いる。
【0054】このような特性インピーダンスの伝送線路
は線路幅が広いので(たとえば誘電体基板厚0.8m
m、比誘電率10の場合、マイクロ・ストリップ線路の
線路幅は約2.3mm)、この伝送線路上に並列共振回
路15を構成すれば、さらに出力回路の面積を縮小して
小型化が可能となる。
【0055】図4および図5にはその構成および動作原
理が示されている。図4は等価回路であり、図5は部分
構造図である。
【0056】図4および図5において、231は誘電体
の基板220の表面に形成された基本波整合回路134
の左方につながるマイクロ・ストリップ線路の導体薄膜
の線路である。導体膜の線路231上には、表面に導体
薄膜の線路片221a,222aが形成された他の誘電
体基板片230が密着して配置されており、誘電体基板
片230の裏面の伝送線路の導体薄膜の線路231を地
導体とするマイクロ・ストリップ平面回路が構成されて
いる。
【0057】このマイクロ・ストリップ平面回路には、
能動素子である電界効果トランジスタ101の出力端子
である点181と接続線228によって結線され、その
接続点において分岐する2本の線路片221a,222
aが配設されており、線路片221aの一端は地導体で
ある線路231に接続線229によって接地されてショ
ート・スタブを構成し、線路片222aの一端は開放さ
れてオープン・スタブを構成している。
【0058】誘電体基板片230上のマイクロ・ストリ
ップ回路は、能動素子である電界効果トランジスタ10
1の出力端子である点181と基本波整合回路134と
の間に直列に接続された、2次高調波に共振する並列共
振回路15として作用する。図4における接続点24
0,241は、図5の接続点240,241に対応して
おり、図5における接続点241は、接続点240の直
下の線路231の導体薄膜の部分にある。
【0059】誘電体基板片230上の線路片221a,
222aは等価回路的には誘電体の基板220上の基本
波整合回路134の地導体からは電気的に浮いた線路片
221b,222bを線路231の導体薄膜の部分に形
成することになる。線路片221b,222bはショー
ト・スタブおよびオープン・スタブであるから前者はイ
ンダクタンス性として、後者は容量性として作用する並
列共振回路15を構成するので、線路の特性インピーダ
ンスと長さを適当に選べば、2次高調波に共振させるこ
とができる。したがって、誘電体の基板220上の回路
は能動素子である電界効果トランジスタ101の出力端
子である点181と基本波整合回路134を直列に接続
する2次高調波の並列共振回路15として機能すること
がわかる。
【0060】具体的な寸法をあげれば、厚さ0.8m
m、比誘電率10の誘電体の基板220上に1.6GH
z(800MHzの2次高調波)に共振する並列共振回
路15を構成する場合、誘電体の基板220の寸法は2
mm×7mm程度になる。この寸法の誘電体の基板22
0は基本波整合回路134の線路上に十分収納できる大
きさである。
【0061】本発明によれば、2次高調波共振回路その
ものが占有する面積を小さくするだけでなく、本来なら
2次高調波共振回路が他の回路部分と干渉しないように
分離するための余白のスペースまでも不要となり、出力
回路をさらに小型にできる。
【0062】(実施例4の変形例)図4および図5に示
した実施例4において、基本波整合回路134の線路2
31上に構成するマイクロ・ストリップの並列共振回路
15ではショート・スタブ221a,221bとオープ
ン・スタブ222a,222bを用いて説明した。しか
し、オープン・スタブは容量性素子であるから、オープ
ン・スタブをチップ・キャバシタ等の集中定数容量素子
で置き換えても同様な効果が得られるのは当然である。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、2次
高調波に対して並列共振する回路を能動素子と基本波整
合回路との間に直列に接続する回路構成によって、高効
率で小型の電力増幅器を実現することができる。したが
って本発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図と反射係数平面
を表わすスミス・チャート(b)である。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路図と反射係数平
面を表わすスミス・チャート(b)である。
【図3】本発明のさらに他の実施例を示す回路図であ
る。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す回路図であ
る。
【図5】図4に示す回路の要部の構造を示す構造図であ
る。
【図6】従来例の動作原理を説明するための回路図であ
る。
【図7】図6のドレイン電流および電圧波形を示す波形
図である。
【図8】従来例を示す回路図である。
【図9】他の従来例を示す回路図である。
【図10】従来例の動作を示す反射係数平面を表わすス
ミス・チャートである。
【図11】従来例における2次高調波に対する反射係数
の適正化をする場合の回路図(a)と反射係数平面を表
わすスミス・チャート(b)である。
【符号の説明】
15 並列共振回路 101 電界効果トランジスタ 110 主伝送路 121 入力端子 134 基本波整合回路 150 負荷インピーダンス 171 電流波形 172 電圧波形 181,191,192 点 C11,C12,C16,C19, C21〜C23,C31〜C33 キャパシタンス IDC 直流電流 ID (t),IM (t),IOUT (t) 高周波電流 L6,L7,L15,L19, L21〜L23,L31〜L33 インダクタンス 211 主伝送路 212 副線路 215,216 伝送線路 220 基板 221a,b,222a,b 線路片 228,229 接続線 230 誘電体基板片 231 線路 240,241 接続点 300,301,305 点 s 線路間隔 VDS ,VGS 直流電源 VD (t) 高周波ドレイン電圧

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を電力増幅して高周波電力を
    出力端子に得るための電力増幅手段(101)と、 前記電力増幅手段の出力インピーダンスを負荷インピー
    ダンス(150)に基本波周波数においてインピーダン
    ス変換して基本波を伝送するためのマイクロ・ストリッ
    プ構造の線路(231)を含む基本波整合手段(13
    4)と、 前記電力増幅手段の出力端子と前記基本波整合手段との
    間に直列接続された前記基本波周波数の2倍の周波数に
    対して並列共振するために前記基本波を伝送するための
    マイクロ・ストリップ構造の線路(231)との間に誘
    電体基板片(230)を挿んで形成された並列共振手段
    (15)とを含む高周波電力増幅器。
  2. 【請求項2】 高周波信号を電力増幅して高周波電力を
    出力端子に得るための電力増幅手段(101)と、 前記電力増幅手段の出力インピーダンスを負荷インピー
    ダンス(150)に基本波周波数においてインピーダン
    ス変換するためのマイクロ・ストリップ構造を有する前
    記基本波を伝送するための線路(231)と前記インピ
    ーダンス変換するための変換部とを含む基本波整合手段
    (134)と、 前記電力増幅手段の出力端子と前記基本波整合手段との
    間に直列接続された前記基本波周波数の2倍の周波数に
    対して並列共振する前記マイクロ・ストリップ構造を有
    する前記基本波を伝送するための線路(231)を地導
    体として形成された並列共振手段(15)とを含む 高周
    波電力増幅器。
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