JPH11315038A - シクロペンタン及び/又はシクロペンテンを単離する方法 - Google Patents
シクロペンタン及び/又はシクロペンテンを単離する方法Info
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- JPH11315038A JPH11315038A JP11055692A JP5569299A JPH11315038A JP H11315038 A JPH11315038 A JP H11315038A JP 11055692 A JP11055692 A JP 11055692A JP 5569299 A JP5569299 A JP 5569299A JP H11315038 A JPH11315038 A JP H11315038A
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Abstract
提供する。 【解決手段】シクロペンテンの沸点より低い沸点を有す
る低沸点分を第1塔頂生成物2として、シクロペンテン
とシクロペンテンの沸点より高い沸点を有する炭化水素
を含む高沸点分を第1塔底生成物3として取り出し、第
1塔底生成物よりシクロペンテン7を第2塔頂生成物と
して、シクロペンタンをシクロペンタンの沸点より高い
沸点を有する炭化水素と共に第2塔底生成物8として取
り出し、第2塔底生成物を第3分別蒸留に付し、第3分
別蒸留においてシクロペンタン9を第3塔頂生成物とし
て取り出し、シクロペンタンの沸点より高い沸点を有す
る炭化水素を第3塔底生成物10として取り出すか、又
は第1塔底生成物を接触水素化に付し、次いで分別蒸留
において塔頂生成物としてのシクロペンタンと、塔底生
成物としてのシクロペンタンの沸点より高い沸点を有す
る炭化水素とに分離してシクロペンタンを得る。
Description
ベンゼン前留分(pre−benzene fract
ion)又は部分水素化されたC5留分(C5 frac
tion)から蒸留分離によりシクロペンタン及び/又
はシクロペンテンを単離する方法に関する。本発明の方
法の或る態様においては、シクロペンタンの外にイソペ
ンタン(2−メチルブタン)も単離することができる。
は、シクロペンタンは地球の大気のオゾン層に無害であ
るので、ポリウレタン系のための発泡剤としてクロロフ
ルオロカーボン(CFCs)に対する代替物として重要
になってきた。更に、シクロペンタンは特殊な溶媒とし
て重要である。シクロペンテンはポリマーのための価値
あるコモノマーであり、更に水素化によりシクロペンタ
ンを生成させることができる。最後に、イソペンタンは
アルキレート及び他の化学反応のための価値ある原料で
ある。
解装置(FCCs)におけるナフサの分解は、テールガ
ス(主としてH2及びCH4)+価値あるモノマー、例え
ばエチレン、プロペン、1−ブテン、2−ブテン及びイ
ソブテン及びブタジエン(C 2、C3及びC4留分)を生
成する。
キング装置の生成物の残りの部分は、芳香族化合物の回
収のために処理される。熱分解ガソリンは先ず最初に部
分水素化され、それによりアセチレン化合物及びジオレ
フィンを水素化してアルケン又はモノオレフィンを生成
する。次いで部分水素化された熱分解ガソリンから蒸留
により部分水素化されたベンゼン前留分が得られる。こ
の部分水素化されたベンゼン前留分は、多数の異性体C
5−アルカン及びC5−アルケン+シクロペンタン及びシ
クロペンテン、少量の完全には除去されていないC4−
炭化水素及び6個以上の炭素原子を有する或る割合の炭
化水素を含有する。別法として、多数の異性体C5−ア
ルカン及びC5−アルケン、シクロペンタン、シクロペ
ンテン、少量の完全には除去されていないC4−炭化水
素及びやはり少量の6個以上の炭素原子を有する炭化水
素を含有する部分水素化されたC5−留分を部分水素化
された熱分解ガソリンから蒸留により得ることができ
る。
ないベンゼン前留分が蒸留分離により最初に得られるよ
うな方法で行うこともできる。次いでこれを部分水素化
して、やはりアセチレン化合物及びジオレフィンを水素
化してアルケン又はモノオレフィンを生成する。その場
合この部分水素化されたベンゼン前留分は、多数の異性
体C5−アルカン及びC5−アルケン+シクロペンタン及
びシクロペンテン、少量の完全には除去されていないC
4−炭化水素及び6個以上の炭素原子を有する或る割合
の炭化水素を含有する。別法として、熱分解ガソリンの
処理は、先ず最初にC5−炭化水素のみを蒸留により分
離し、水素化されていないC5−留分が得られるように
行うこともできる。このC5−留分は次いで同様に水素
化すると、多数の異性体C5−アルカン及びC5−アルケ
ン、シクロペンタン、シクロペンテン、少量の完全には
除去されていないC4−炭化水素及び6個以上の炭素原
子を有する相対的に少量の炭化水素を含有する。
部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化された
C5留分の典型的な組成は下記のとおりであり、下記表
において重量百分率の合計は100である。
のとおりであり、下記表において重量百分率の合計は1
00である。
りであり、下記表において重量百分率の合計は100で
ある。
水素化された熱分解ガソリンの分別蒸留(fracti
onal distillation)を行ってシクロ
ペンタン及び/又はシクロペンテンを単離すること、そ
の場合に、所望により、シクロペンタンとシクロペンテ
ンに富んだ混合物を塔(column)の側部取出口
(side offtake)から取り出し、残りのC
5留分を塔頂で取り出し、そして6個以上の炭素原子を
有する炭化水素を釜残として得ることによりn−ペンタ
ンとイソペンタンの混合物を単離することができること
を開示している。ヨーロッパ特許公開公報第07998
81号に記載の方法に関して、不飽和炭化水素は接触水
素化に付すことができる。この方法の欠点は、多くの成
分の混合物が供給される第1塔の側部取出口で取り出さ
れた流れが依然として多くの成分の混合物であり、この
混合物からは純粋な成分を追加の労力によってのみ単離
することができ又は不満足な純度でのみ単離することが
できるということである。ヨーロッパ特許公開公報第0
799881号に記載の方法の更なる欠点は、所望のイ
ソペンタンがあまり所望されないn−ペンタンと共にし
か得られないということである。この方法の更なる欠点
は、側部取出口の位置が、塔の温度分布の関連した変化
の結果として、使用される部分水素化された熱分解ガソ
リンの変動する組成と共に変わり、その結果シクロペン
タン及び/又はシクロペンテンの最適な回収が不可能で
あるということである。
は余りにも複雑すぎると考えるにちがいないけれども、
別々の蒸留工程を設け、最終蒸留塔においてのみ側部取
出口を設けることは、エネルギー消費及び得られる所望
物質の品質の観点から、即ち経済的理由からより良いこ
とが今回見いだされた。
分又は部分水素化されたC5留分の蒸留分離(dist
illative separation)によりシク
ロペンタン及び/又はシクロペンテンを単離する方法で
あって、 a)部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の第1分別蒸留において、シクロペンテン
の沸点より低い沸点を有する低沸点分(lowboil
ers)を第1塔頂生成物として取り出し、シクロペン
テンとシクロペンテンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を含んで成る高沸点分(highboilers)
を第1塔底生成物として取り出し、そして b1)第1塔底生成物を第2分別蒸留に供給し、シクロ
ペンテンを第2塔頂生成物として取り出し、シクロペン
タンをシクロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素と共に第2塔底生成物として取り出し、この第2塔
底生成物を第3分別蒸留に付し、該第3分別蒸留におい
てシクロペンタンを第3塔頂生成物として単離し、シク
ロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化水素を第3
塔底生成物として分離するか、又は b2)第1塔底生成物を接触水素化に付し、次いで分別
蒸留において塔頂生成物としてのシクロペンタンと、塔
底生成物としてのシクロペンタンの沸点より高い沸点を
有する炭化水素とに分離するか、又は b3)第1塔底生成物を分別蒸留に付し、該分別蒸留に
おいてシクロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を塔底生成物として分離し、塔頂生成物を接触水素
化に付してシクロペンタンを得る、ことを特徴とする方
法に関する。
水素化されたC5留分の典型的な組成は前記した組成に
相当する。
沸点より低い沸点を有する低沸点分は工程a)による第
1分別蒸留において第1塔頂生成物として分離される。
この第1分別蒸留は、例えば、低沸点分を実質的に完全
に除去するための十分な分離効率を有する塔が設けられ
る一段階(one stage)で行うことができる。
しかしながら、第1分別蒸留を二段階で行うことも可能
であり、この場合、第1段階の塔底における低沸点分の
増加した濃度を許容することができ、そしてこれらの低
沸点分は第2段階で完全に留出させられる。第2段階か
らの低沸点分は高沸点分を含有することがあり、そして
有利には第1段階の入り口に戻される(図2)。
又は二段階で行われたかどうかによって、第1段階又は
第2段階の塔底生成物はb1)による更なる分別蒸留に
供給するか又はb2)又はb3)により更に処理され
る。工程a)からの底部生成物を態様b1)により第2
分別蒸留に供給する場合には、シクロペンテンが第2塔
頂生成物として高純度で得られ、そしてシクロペンタン
とシクロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化水素
が第2塔底生成物として得られる。次いで第2塔底生成
物は、第3分別蒸留において第3塔頂生成物としてのシ
クロペンタンと、第3塔底生成物としての、6個以上の
炭素原子を有し且つシクロペンタンの沸点より高い沸点
を有する炭化水素に分離する。
は二段階で行われる)の塔底生成物を接触水素化工程に
導きオレフィンを飽和炭化水素に転化する。特に、ここ
ではシクロペンテンが発泡ガスとして所望されるシクロ
ペンタンに転化され、かくしてシクロペンタンの収率は
増加する。接触水素化に続いて、第2分別蒸留を省略
し、そして水素化生成物を塔頂生成物としてのシクロペ
ンタンと、塔底生成物としてのシクロペンタンの沸点よ
り高い沸点を有する炭化水素とに分離する。
水素化を行い、次いで分別蒸留を行うことは、態様b
3)により逆にすることもできる。この場合に、シクロ
ペンタンより高い沸点を有する炭化水素を最初に分別蒸
留において工程a)からの第1塔底生成物から塔底生成
物として分離し、次いで塔頂生成物を接触水素化に付し
てシクロペンテンからシクロペンタンを生成させる。
2)はイソペンタンの追加の単離(additiona
l isolation)も可能とする。
ゼン前留分又は部分水素化されたC 5留分の蒸留分離に
よりシクロペンタンを単離すると共に追加的にイソペン
タンを単離する方法であって、 a)部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の第1分別蒸留において、2−メチル−2
−ブテンの沸点より低い沸点を有する低沸点分を第1塔
頂生成物として取り出し、2−メチル−2−ブテンと2
−メチル−2−ブテンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を含んで成る高沸点分を第1塔底生成物として取り
出し、そして b2)第1塔底生成物を接触水素化に付し、次いで分別
蒸留において、塔頂生成物としてのイソペンタンと、側
流としてのシクロペンタンと、塔底生成物としての6個
以上の炭素原子を有する炭化水素とに分離する、ことを
特徴とする方法も提供する。
して得られ、特にn−ペンタンを伴っておらず、これに
よりアルキル化プロセス又は他の用途に直接使用するこ
とを可能とする。
よっても可能である。
ン前留分又は部分水素化されたC5留分の蒸留分離によ
りシクロペンタンを単離すると共に追加的にイソペンタ
ンを単離する方法であって、 a)部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の第1分別蒸留において、2−メチル−2
−ブテンの沸点より低い沸点を有する低沸点分を第1塔
頂生成物として取り出し、2−メチル−2−ブテンと2
−メチル−2−ブテンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を含んで成る高沸点分を第1塔底生成物として取り
出し、そして b3)第1塔底生成物を分別蒸留して6個以上の炭素原
子を有する炭化水素の形態の相対的に高い沸点分を塔底
生成物として分離し、本質的にシクロペンテン、シクロ
ペンタン及び2−メチル−2−ブテンを含有する塔頂生
成物を最初に接触水素化してイソペンタンとシクロペン
タンを生成させ、次いで分別蒸留により塔頂生成物とし
てのイソペンタンと、側流としてのシクロペンタンと、
塔底生成物としての6個以上の炭素原子を有する炭化水
素とに分離する、ことを特徴とする方法も提供する。
的に高い沸点分が最後に痕跡量でのみ得られる。
発明の方法の種々の分別蒸留においてより低い沸点の留
分が完全にはなくなっていない蒸留釜残は図3に例とし
て示されるとおり適当な点で本発明のプロセスに再循環
されうる。本発明の方法を行った後最後に排出されるべ
き6個以上の炭素原子を有する炭化水素を含んで成る蒸
留釜残は、一体化された石油化学プラントにおいて適当
な方法で、例えばクラッキング装置への戻し流として使
用することができる。
有有機化合物の除去は、分別されるべき炭化水素の混合
物を水洗浄(water scrub)に付すことによ
り適当な点で行うことができる。その場合酸素含有有機
化合物はこのような洗浄からの塔底生成物として流れ出
る廃水中に存在しそしてこの廃水は生物学的精製又は他
の廃棄方法に付される。好ましくは、この水洗浄は所望
の生成物を与える精留(fine distillat
ion)の直前に行われる。
行う場合に、水洗浄は好ましくは第1分別蒸留と第2分
別蒸留の間で行われる。
3)により本発明の方法を行う場合には、水洗浄は好ま
しくは接触水素化の前又は後に行われる。
様a)及びb2)又は態様a)及びb3)を行う場合に
は、最終分別蒸留の直前に水洗浄を行うのが特に有用で
あることが見出された。
水素化されたベンゼン前留分の使用に特に適している。
しかしながら、上記の説明により別々に行われた分別蒸
留工程により、それは上記から逸脱する低沸点分及び/
又は高沸点分の割合により特徴付けられるベンゼン前留
分にも適している。これは、例えば異なる石油化学プラ
ントからくる、従って大幅に異なる組成を有する購入さ
れたベンゼン前留分を使用することを可能とする。
は当業者に知られているものである。従って、それらは
種々の既知の種類の蒸留トレー、種々の既知の種類のゆ
るい塔充填物(loose column packing)又は種々の既知の
種類の構造充填物(structured packi
ng)を含むことができる。このような塔を本発明の方
法の種々の分別蒸留工程の要求に合致させることは理論
上知られておりそして更に説明を要しない。特定の態様
では、シクロペンタンを側流として取り出すイソペンタ
ンの追加の単離を伴う本発明の方法の態様の最終工程
は、分割壁塔(dividing wall colu
mn)で行うことができる。
係なく行うことができる。しかしながら、本発明の方法
で単離された物質は特にそれぞれの塔頂生成物に関して
大気圧での低沸点により特徴付けられるので、塔頂生成
物を凝縮させるための高価な冷却ブライン又は同様な高
価な冷却水(cilled water)を使用するこ
とを避け、むしろ凝縮のためにできるかぎり普通の冷却
水を使用するための努力がなされるであろう。これを達
成するために、凝縮温度を上げるために加圧が使用され
る。この加圧は1.5〜10バール絶対圧の範囲であ
る。
接触水素化は、本質的に知られている条件下に行われ
る。水素化触媒としては、既知の促進剤を伴い又は伴わ
ずに、支持体に担持された貴金属、例えばパラジウム、
白金、ルテニウム又はロジウム又はニッケルを使用す
る。適当な触媒支持体はAl2O3、SiO2、活性炭又
はこれらの目的に適した他の支持体材料である。水素化
のための適当な温度は白金金属の場合は20〜200
℃、好ましくは20〜60℃の範囲であり、そしてニッ
ケルの場合は120〜180℃の範囲である。これらの
範囲内の低い温度が好ましい。何故ならばその場合には
水素化からの生成物流は高いコストで冷却される必要が
ないからである。接触水素化におけるH2圧は5〜10
0バール、好ましくは5〜30バールの範囲である。使
用した水素は純粋な水素又はテールガスであり、該テー
ルガスは石油化学プラントにおいて入手可能でありそし
て多くの場合H2約70%、CH425%及び水素化に対
して不活性な少量の更なる成分から成ってる。
ものが図1、2、3及び4に実施例として示されてい
る。これらの図においてポンプ、熱交換器、コンデン
サ、加熱装置及び圧力制御装置は分かりやすくするため
に示されていない。同じ記号は同じ装置種目又は同じ流
れを示す。
2及び第3の分別蒸留のための3つの蒸留塔A、B及び
Cを示す。Dは、好ましくは使用される水洗浄を行うた
めの塔である。
部分水素化されたC5留分 2=シクロペンテンの沸点より低い沸点を有する低沸点
分を含んで成る第1塔頂生成物 3=シクロペンテンとシクロペンテンの沸点より高い沸
点を有する成分を含んで成る第1高沸点塔底生成物 4=洗浄水 5=水洗浄からの廃水 6=水による洗浄の後のAからの第1塔底生成物 7=第2塔頂生成物としてのシクロペンテン 8=第2塔底生成物 9=シクロペンタン及び 10=6個以上の炭素原子を有する炭化水素を含んで成
る第3塔底生成物。
示す。この理由で、第1蒸留塔Aは2つの蒸留塔A1及
びA2により置き換えられ、該2つの蒸留塔A1及びA
2は1つの塔の異なる区域として操作することもでき
る。2つの塔はA1からの塔底生成物13がA2に供給
され、そしてA2からの塔頂生成物がA1の入り口への
戻し流18として戻されるように互いに接続されてい
る。すべての他の流れは図1について説明した意味を有
する。
て純粋な形でのイソペンタンの追加的単離を可能とする
態様を示す。この場合も、塔Dで水洗浄が行なわれる。
他に、図3は水素化反応器E及び2つの蒸留塔F及びG
を含む。図1及び図2における流れ3及び13中に存在
する物質の外に更なる物質として2−メチル−2−ブテ
ンを含有する、第1分別蒸留からの第1塔底生成物12
はEにおいて水素化される。更に、H2が流れ11とし
てEに導入される。Eからの流出流14はこの態様では
本質的に飽和炭化水素のみを含有しそしてFに導入され
る。この態様では、Fは6個以上の炭素原子を有する炭
化水素の除去に関して図1及び図2のCの機能を果す。
Fからの塔頂生成物15はDにおいて水洗浄に供給され
る。Dからの塔頂生成物16はイソペンタン、シクロペ
ンタン及び、蒸留で完全には除去されなかった6個以上
の炭素原子を有する少量の炭化水素を含有し、そして蒸
留塔Gに供給される。シクロペンタン9は側流取出口で
Gから取り出され、そしてイソペンタン17は塔頂生成
物としてGから取り出される。
を有する炭化水素を含有しそして流れ14と一緒にされ
る。
1段階で行い、次いで第1塔底生成物3を態様b3)に
より蒸留塔Hで更に分別蒸留に付し、蒸留塔Hで相対的
に高い沸点分20を塔底生成物として分離する態様を示
す。塔頂生成物21は主にシクロペンテンとシクロペン
タンを含みそして反応器Eで接触水素化され、粗製シク
ロペンタン留分を流出流22として与える。これは蒸留
塔Iで更に分別蒸留に付される。この分別蒸留の高沸点
分23は分別蒸留Hに再循環され、塔頂生成物24は塔
Dにおける水洗浄に導かれる。塔頂生成物26は本質的
にシクロペンタンのみを含みそして蒸留塔Kで最終精留
に付され、純粋なシクロペンタンが側流28として取り
出される。
ンゼン前留分100部から典型的に、750部の還流
で、塔頂生成物約58部及び塔底生成物42部が得ら
れ、塔頂生成物は4部より少ない環状C5−炭化水素
(シクロペンタン及びシクロペンテン)を含有する。得
られた塔底生成物は環状C5−炭化水素約20部、痕跡
量のペンテンを伴う2−メチル−2−ブテン約1部及び
6個以上の炭素原子を有する炭化水素約21部から成
る。得られる塔底生成物を、更に精製することなく、水
素が供給されている水素化反応器に通し、そして不飽和
化合物を貴金属又はニッケルをベースとする商業的に入
手可能な水素化触媒上で飽和化合物に転化させる。理論
段数約50段を有する下流の第2塔において、水素化さ
れた塔底生成物42部を約80部の還流で蒸留により更
に分別する。これにより第2塔頂生成物約22部及び第
2塔底生成物約20部が得られる。第2塔頂生成物はイ
ソペンタン約2部(2−メチル−2−ブテンの水素化か
らの)及びより高級の炭化水素約1部と混合したシクロ
ペンタン約19部を含有する。少量(約1部)のシクロ
ペンタンのみが塔底生成物中に失われる。かくして塔底
生成物は実質的に6個以上の炭素原子を有する炭化水素
のみから成り、そして例えばガソリン成分として又は石
油エーテル(溶媒)として使用することができる。次い
で第2塔頂生成物中に存在する少量の酸素含有極性不純
物を水洗浄により除去する。最後に、精留塔で、シクロ
ペンタンを蒸留により95〜99重量%の純度に濃縮す
る。理論段数約70段のこの最後の蒸留塔は、約50部
の還流で、H2O洗浄からの塔頂生成物22部を、塔頂
生成物(イソペンタン)2部、示された純度のシクロペ
ンタン18部(側流)及び少量のシクロペンタンと主と
して6個以上の炭素原子を有する炭化水素のみを含んで
成る塔底生成物約2部に分離する。後者の塔底生成物は
収率を増すために水素化反応器からの流出流に再循環さ
れる。
りである。
部分水素化されたC5留分の蒸留分離によりシクロペン
タン及び/又はシクロペンテンを単離する方法であっ
て、 a)部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の第1分別蒸留において、シクロペンテン
の沸点より低い沸点を有する低沸点分を第1塔頂生成物
として取り出し、シクロペンテンとシクロペンテンの沸
点より高い沸点を有する炭化水素を含んで成る高沸点分
を第1塔底生成物として取り出し、そして b1)第1塔底生成物を第2分別蒸留に供給し、シクロ
ペンテンを第2塔頂生成物として取り出し、シクロペン
タンをシクロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素と共に第2塔底生成物として取り出し、この第2塔
底生成物を第3分別蒸留に付し、該第3分別蒸留におい
てシクロペンタンを第3塔頂生成物として取り出し、シ
クロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化水素を第
3塔底生成物として分離するか、又は b2)第1塔底生成物を接触水素化に付し、次いで分別
蒸留において塔頂生成物としてのシクロペンタン及び塔
底生成物としてのシクロペンタンの沸点より高い沸点を
有する炭化水素に分離するか、又は b3)第1塔底生成物を分別蒸留に付し、該分別蒸留に
おいてシクロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を塔底生成物として分離し、塔頂生成物を接触水素
化に付してシクロペンタンを得る、ことを特徴とする方
法 2.部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の蒸留分離によりシクロペンタンを単離す
ると共に追加的にイソペンタンを単離する方法であっ
て、 a)部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の第1分別蒸留において、2−メチル−2
−ブテンの沸点より低い沸点を有する低沸点分を第1塔
頂生成物として取り出し、2−メチル−2−ブテンと2
−メチル−2−ブテンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を含んで成る高沸点分を第1塔底生成物として取り
出し、そして b2)第1塔底生成物を接触水素化に付し、次いで分別
蒸留において、塔頂生成物としてのイソペンタンと、側
流としてのシクロペンタンと、塔底生成物としての6個
以上の炭素原子を有する炭化水素とに分離する、ことを
特徴とする方法。
部分水素化されたC5留分の蒸留分離によりシクロペン
タンを単離すると共に追加的にイソペンタンを単離する
方法であって、 a)部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の第1分別蒸留において、2−メチル−2
−ブテンの沸点より低い沸点を有する低沸点分を第1塔
頂生成物として取り出し、2−メチル−2−ブテンと2
−メチル−2−ブテンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を含んで成る高沸点分を第1塔底生成物として取り
出し、そして b3)第1塔底生成物を分別蒸留して6個以上の炭素原
子を有する炭化水素の形態の相対的な高沸点分を塔底生
成物として分離し、本質的にシクロペンテン、シクロペ
ンタン及び2−メチル−2−ブテンを含有する塔頂生成
物を最初に接触水素化してイソペンタンとシクロペンタ
ンを生成させ、次いで分別蒸留により塔頂生成物として
のイソペンタンと、側流としてのシクロペンタンと、塔
底生成物としての6個以上の炭素原子を有する炭化水素
とに分離する、ことを特徴とする方法。
分を第1段階で塔頂生成物として取り出し、第1段階の
塔底生成物を完全に第2段階に移行させ、第2段階の塔
頂生成物を第1段階の入り口に再循環させ、第2段階の
塔底生成物を更に上記1、2又は3項に記載のとおりに
処理することを特徴とする上記1、2又は3項に記載の
方法。
部分水素化されたC5留分が下記の組成 成分 含有率(重量%) (炭化水素=HCs) C4-HCs 0−4 低沸点C5−HCs 30−60 2−メチル−2−ブテン 8−20 シクロペンタン 6−24 シクロペンテン 8−27 C6 +−HCs 0−25 C5−ジエン 0−0.5 を有し、ここで重量百分率の和は100である上記1、
2又は3項に記載の方法。
蒸留のための蒸留塔及び水洗浄塔を示す。
イソペンタンの追加的単離を可能とする態様を示す。
で行い、次いで第1塔底生成物を態様b3)に従って更
なる分別蒸留に付し、相対的に高い沸点分を塔底生成物
として分離する態様を示す。
れたC5留分 2 シクロペンテンの沸点より低い沸点を有する低沸点
分を含んで成る第1塔頂生成物 3 シクロペンテンとシクロペンテンの沸点より高い沸
点を有する成分を含んで成る第1高沸点塔底生成物 4 洗浄水 5 水洗浄からの廃水 6 水による洗浄の後のAからの第1塔底生成物 7 第2塔頂生成物としてのシクロペンテン 8 第2塔底生成物 9 シクロペンタン 10 6個以上の炭素原子を有する炭化水素を含んで成
る第3塔底生成物 A 蒸留塔 B 蒸留塔 C 蒸留塔 D 水洗浄塔 E 水素化反応器 F 蒸留塔 G 蒸留塔 H 蒸留塔
Claims (3)
- 【請求項1】 部分水素化されたベンゼン前留分又は部
分水素化されたC5留分の蒸留分離によりシクロペンタ
ン及び/又はシクロペンテンを単離する方法であって、 a)部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の第1分別蒸留において、シクロペンテン
の沸点より低い沸点を有する低沸点分を第1塔頂生成物
として取り出し、シクロペンテンとシクロペンテンの沸
点より高い沸点を有する炭化水素を含んで成る高沸点分
を第1塔底生成物として取り出し、そして b1)第1塔底生成物を第2分別蒸留に供給し、シクロ
ペンテンを第2塔頂生成物として取り出し、シクロペン
タンをシクロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素と共に第2塔底生成物として取り出し、この第2塔
底生成物を第3分別蒸留に付し、該第3分別蒸留におい
てシクロペンタンを第3塔頂生成物として取り出し、シ
クロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化水素を第
3塔底生成物として分離するか、又は b2)第1塔底生成物を接触水素化に付し、次いで分別
蒸留において塔頂生成物としてのシクロペンタンと、塔
底生成物としてのシクロペンタンの沸点より高い沸点を
有する炭化水素とに分離するか、又は b3)第1塔底生成物を分別蒸留に付し、該分別蒸留に
おいてシクロペンタンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を塔底生成物として分離し、塔頂生成物を接触水素
化に付してシクロペンタンを得る、ことを特徴とする方
法。 - 【請求項2】 部分水素化されたベンゼン前留分又は部
分水素化されたC5留分の蒸留分離によりシクロペンタ
ンを単離すると共に追加的にイソペンタンを単離する方
法であって、 a)部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の第1分別蒸留において、2−メチル−2
−ブテンの沸点より低い沸点を有する低沸点分を第1塔
頂生成物として取り出し、2−メチル−2−ブテンと2
−メチル−2−ブテンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を含んで成る高沸点分を第1塔底生成物として取り
出し、そして b2)第1塔底生成物を接触水素化に付し、次いで分別
蒸留において、塔頂生成物としてのイソペンタンと、側
流としてのシクロペンタンと、塔底生成物としての6個
以上の炭素原子を有する炭化水素とに分離する、ことを
特徴とする方法。 - 【請求項3】 部分水素化されたベンゼン前留分又は部
分水素化されたC5留分の蒸留分離によりシクロペンタ
ンを単離すると共に追加的にイソペンタンを単離する方
法であって、 a)部分水素化されたベンゼン前留分又は部分水素化さ
れたC5留分の第1分別蒸留において、2−メチル−2
−ブテンの沸点より低い沸点を有する低沸点分を第1塔
頂生成物として取り出し、2−メチル−2−ブテンと2
−メチル−2−ブテンの沸点より高い沸点を有する炭化
水素を含んで成る高沸点分を第1塔底生成物として取り
出し、そして b3)第1塔底生成物を分別蒸留して6個以上の炭素原
子を有する炭化水素の形態の相対的な高沸点分を塔底生
成物として分離し、本質的にシクロペンテン、シクロペ
ンタン及び2−メチル−2−ブテンを含有する塔頂生成
物を最初に接触水素化してイソペンタンとシクロペンタ
ンを生成させ、次いで分別蒸留により塔頂生成物として
のイソペンタンと、側流としてのシクロペンタンと、塔
底生成物としての6個以上の炭素原子を有する炭化水素
とに分離する、ことを特徴とする方法。
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