JPH11313479A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH11313479A
JPH11313479A JP10134589A JP13458998A JPH11313479A JP H11313479 A JPH11313479 A JP H11313479A JP 10134589 A JP10134589 A JP 10134589A JP 13458998 A JP13458998 A JP 13458998A JP H11313479 A JPH11313479 A JP H11313479A
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Japan
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switching
signal
switching element
fet
power supply
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Seiichi Yasuzawa
精一 安沢
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の動作条件や環境条件などの変化に起因
する回路部品の破壊を防止しつつ、装置の変換効率を向
上させることが可能な電源装置を提供する。 【解決手段】 供給された入力直流をスイッチングする
主スイッチング素子4と、主スイッチング素子4のオン
・オフタイミングに応じてオン・オフ制御される副スイ
ッチング素子21,23,31,33と、装置の出力電
圧に応じた制御信号、制御信号の信号レベルに対して所
定の信号レベル差を有するレベルシフト信号、および比
較信号に基づいて主スイッチング素子4および副スイッ
チング素子21,23,31,33をオン・オフ制御す
るためのスイッチング信号を生成するスイッチング制御
部6とを備えているスイッチング電源装置1において、
スイッチング制御部6は、装置の動作条件および環境条
件の少なくとも一方に基づいて所定の信号レベル差を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチングによ
って直流電圧を生成するスイッチング電源装置に関し、
詳しくは、いわゆる同期整流方式により直流電圧を生成
するのに適したスイッチング電源装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のスイッチング電源装置として、
図3に示すフォワード型の電源装置51が従来から知ら
れている。この電源装置51は、スイッチング用のトラ
ンス52を備えており、トランス52の一次巻線52a
側に、コンデンサ3、FET4およびスイッチング制御
部53を備え、二次巻線52b側に、ダイオード57、
ボディダイオードであるダイオード24を有する同期整
流用のFET23、チョークコイル25およびコンデン
サ26を備えている。この場合、スイッチング制御部5
3は、レベルシフト信号生成回路54、三角波生成回路
12および比較回路55を備えている。レベルシフト信
号生成回路54は、装置の目標出力電圧と実際の出力電
圧との差電圧を誤差増幅して生成された制御信号SC の
電圧値を一定電圧分レベルシフトすることによりレベル
シフト信号S21を生成する。三角波生成回路12は、所
定周波数の三角波信号STRを生成する。また、比較回路
55は、制御信号SC の電圧値と三角波信号STRの電圧
値とを比較すると共にレベルシフト信号S21の電圧値と
三角波信号STRの電圧値とを比較することにより、FE
T4,23をオン・オフ制御するためのスイッチング信
号S22,S23を生成する。なお、スイッチング信号S23
は、比較回路55の内部に配設されている絶縁用のフォ
トカップラを介してFET23のゲートに出力される。
【0003】この電源装置51では、入力電圧が供給さ
れると、三角波生成回路12が、図4(a)に示す三角
波信号STRを生成すると共に、レベルシフト信号生成回
路54が、制御信号SC の電圧値に対して一定の電圧値
ΔV11分だけ低電圧のレベルシフト信号S21(同図
(a)参照)を生成する。次いで、比較回路55が、制
御信号SC の電圧値と三角波信号STRの電圧値とを比較
することにより同図(b)に示すスイッチング信号S22
を生成し、生成したスイッチング信号S22をFET4の
ゲートに出力する。同時に、比較回路55は、レベルシ
フト信号S21の電圧値と三角波信号STRの電圧値とを比
較することにより同図(c)に示すスイッチング信号S
23を生成し、生成したスイッチング信号S23をFET2
3のゲートに出力する。この場合、レベルシフト信号S
21と制御信号SC との間に電圧値ΔV11の差があるた
め、スイッチング信号S22の立ち上がりエッジおよび立
ち下がりエッジとスイッチング信号S23の立ち下がりエ
ッジおよび立ち上がりエッジとの間には、この電圧値Δ
V11と三角波信号STRの傾きとで決定される休止時間T
Dが形成され、これにより、両スイッチング信号S22,
S23が同時にハイレベルにならないようになっている。
【0004】この状態では、まず、FET4が、スイッ
チング信号S22がロウレベルからハイレベルに制御され
た時からターンオン時間分遅れてオン状態になり、この
際には、図3に示す向きの電圧V2 を二次巻線52bに
発生させる。これにより、同図に示す向きの電流I2 が
二次巻線52b、ダイオード57、チョークコイル2
5、コンデンサ26および二次巻線52bからなる電流
経路を流れる。この後、FET4は、スイッチング信号
S22がハイレベルからロウレベルに制御された時からタ
ーンオフ時間分遅れてオフ状態になる。この場合、電流
I2 は流れなくなるが、フリーホイーリング電流I3
が、チョークコイル25、コンデンサ26、ダイオード
24およびチョークコイル25からなる電流経路を流れ
始める。
【0005】次いで、FET23が、スイッチング信号
S23がロウレベルからハイレベルに制御された時からタ
ーンオン時間分遅れてオン状態になり、この際には、フ
リーホイーリング電流I3 が、ダイオード24に代えて
FET23を流れ始める。この場合、ダイオード24に
よる電力損失よりもFET23による電力損失が小さい
ため、電力損失が低減される。この後、チョークコイル
25に蓄積されていたエネルギーの放出が行われている
間において、FET23が、スイッチング信号S23がハ
イレベルからロウレベルに制御された時からターンオフ
時間分遅れてオフ状態に制御される。次いで、スイッチ
ング信号S22が、再びロウレベルからハイレベルに制御
され、以後、上記した動作を繰り返す。
【0006】このように、この電源装置51では、FE
T4,23のターンオン時間およびターンオフ時間分の
動作遅れを見込んでスイッチング信号S22とスイッチン
グ信号S23との間に休止時間TDを予め設け、FET4
とFET23の同時オン状態を回避することによりFE
T4,23やダイオード57などの過電流に起因する破
壊を防止すると共に、電力損失の低減を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
電源装置51には、以下の問題点がある。すなわち、例
えば、入力電圧や負荷電流が変化した場合、FET4の
ターンオン時間およびターンオフ時間(以下、これらを
総称して「応答時間」ともいう)が変動する。このた
め、休止時間TDが短ければ、FET4のターンオフ時
間が長くなったときには、FET4,23が同時にオン
状態になる事態が生じ、かかる場合には、電流I2 がF
ET23を流れることにより、ダイオード57やFET
23が過電流によって破壊されるという問題がある。一
方、FET4,23の同時オン状態を回避すべく、電圧
値ΔV11を大きくすることにより休止時間TDを長い時
間に設定することもできる。しかし、かかる場合には、
FET4のターンオフ時間が短くなったときに、フリー
ホイーリング電流I3 がダイオード24を流れる時間
が、必要以上に長くなる。この結果、ダイオード24に
よる電力損失が増大するという弊害が生じる。特に、三
角波信号STRの周波数が高ければ高いほど、この弊害は
顕著となる。
【0008】また、周囲温度などの環境条件や、負荷電
流の変化に起因してのFET4,23自身の温度が変化
した場合にも、そのFET4,23の応答時間が変動す
るため、上記した不都合が生じる。このように、この電
源装置51では、FET4,23の応答時間の変動に起
因して、回路部品が過電流に起因して破壊される事態が
生じるか、または、これを回避しようとしたときには、
電力損失が増大するという問題点がある。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、装置の動作条件や環境条件などの変化に起
因する回路部品の破壊を防止しつつ、装置の変換効率を
向上させることが可能な電源装置を提供することを主目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のスイッチング電源装置は、供給された入力
直流をスイッチングする主スイッチング素子と、主スイ
ッチング素子のオン・オフタイミングに応じてオン・オ
フ制御される副スイッチング素子と、装置の出力電圧に
応じた制御信号、制御信号の信号レベルに対して所定の
信号レベル差を有するレベルシフト信号、および比較信
号に基づいて主スイッチング素子および副スイッチング
素子をオン・オフ制御するためのスイッチング信号を生
成するスイッチング制御部とを備えているスイッチング
電源装置において、スイッチング制御部は、装置の動作
条件および環境条件の少なくとも一方に基づいて所定の
信号レベル差を制御することを特徴とする。
【0011】請求項2記載のスイッチング電源装置は、
請求項1記載のスイッチング電源装置において、スイッ
チング制御部は、複数のレベルシフト信号に対して信号
レベル差を個別的に制御可能に構成されていることを特
徴とする。
【0012】請求項3記載のスイッチング電源装置は、
請求項1または2記載のスイッチング電源装置におい
て、スイッチング制御部は、入力直流の電圧、入力直流
の電流、装置の出力電圧、装置の出力電流、スイッチン
グ信号の周波数、特定部品の温度、特定部位の温度、お
よび周囲温度の少なくとも1つを、装置の動作条件およ
び環境条件の少なくとも一方として所定の信号レベル差
を制御することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るスイッチング電源装置の好適な実施の形態につ
いて説明する。なお、従来の電源装置51と同一の構成
要素については、同一の符号を付して重複した説明を省
略する。
【0014】図1に示すように、電源装置1は、フォワ
ード型のDC/DCコンバータで構成されている。電源
装置1は、スイッチング用のトランス2を備えおり、ト
ランス2の一次巻線2a側に、コンデンサ3、主スイッ
チング素子としてのFET4、入力電流値に応じた検出
信号SD を出力する入力電流検出回路5、スイッチング
制御部6、および一次巻線2a側の一次回路と二次巻線
2b側の二次回路とを互いに絶縁する絶縁回路としての
パルストランス7a〜7dを備えている。
【0015】また、電源装置1は、トランス2の二次巻
線2b側に、ボディダイオードであるダイオード22を
有する副スイッチング素子としてのFET21、ボディ
ダイオードであるダイオード24を有する副スイッチン
グ素子としてのFET23、チョークコイル25および
コンデンサ26を備えている。さらに、電源装置1は、
トランス2の二次巻線2c側に、ボディダイオードであ
るダイオード32を有する副スイッチング素子としての
FET31、ボディダイオードであるダイオード34を
有する副スイッチング素子としてのFET33、チョー
クコイル35およびコンデンサ36を備えている。
【0016】一方、上記したスイッチング制御部6は、
レベルシフト信号生成回路11、三角波生成回路12お
よび比較回路13を備えている。レベルシフト信号生成
回路11は、制御信号SC の電圧値に対して、所定電圧
分レベルシフトした電圧値のレベルシフト信号S1〜S
5を生成する。また、レベルシフト信号生成回路11
は、入力電流値に対するFET4のターンオン時間およ
びターンオフ時間、並びにFET21,23,31,3
3のターンオン時間およびターンオフ時間などの応答時
間データを記憶するROMと、この応答時間データに従
って制御信号SCの電圧値に対するレベルシフト信号S
1〜S5のレベルシフト値を決定するCPUとを内蔵し
ている。三角波生成回路12は、本発明における比較信
号に相当しスイッチング周波数と等しい周波数の三角波
信号STRを生成する。比較回路13は、FET4,2
1,23,31,33をそれぞれオン・オフ制御するた
めのスイッチング信号S6,S7,S8,S9,S10
を生成する。
【0017】次に、電源装置1の全体的な動作につい
て、図2を参照して説明する。なお、電源装置1の出力
電圧の生成動作自体は、電源装置51のスイッチング動
作と基本的に同一のため、ここでは、主としてスイッチ
ング制御部6による各FET4,21,23,31,3
3に対する制御動作について説明する。
【0018】最初に、入力電圧VINが供給されると、三
角波生成回路12が、図2(a)に示す三角波信号STR
を生成する。次いで、レベルシフト信号生成回路11
が、制御信号SC の電圧値に対して、電圧値ΔV1分高
電圧のレベルシフト信号S1と、電圧値ΔV2分低電圧
のレベルシフト信号S2と、電圧値ΔV3分低電圧のレ
ベルシフト信号S3と、電圧値ΔV4分低電圧のレベル
シフト信号S4と、電圧値ΔV5分低電圧のレベルシフ
ト信号S5とを生成する(同図(a)参照)。この場
合、レベルシフト信号生成回路11内のCPUは、入力
電流検出回路5から出力される検出信号SD に基づい
て、ROMに記憶されている入力電流値に対応するFE
T4の応答時間データ、およびFET21,23,3
1,33応答データを参照することにより、電圧値ΔV
1〜ΔV5の電圧値を制御する。
【0019】次いで、比較回路13が、制御信号SC と
三角波信号STRとを比較することにより生成したスイッ
チング信号S6(同図(b)参照)をFET4のゲート
に出力する。また、比較回路13は、同図(c)〜
(e)に示すスイッチング信号S7〜S10をFET2
1,23,31,33の各ゲートに出力する。この場
合、スイッチング信号S7,S9は、同図(c)に示す
ように、スイッチング信号S6に同期してハイレベルと
なり、三角波信号STRの電圧値がレベルシフト信号S1
の電圧値を下回ったときにハイレベルからロウレベルと
なる。また、スイッチング信号S8およびスイッチング
信号S10は、それぞれ、同図(d),(e)に示すよ
うに、三角波信号STRの電圧値がレベルシフト信号S2
およびレベルシフト信号S5の電圧値を下回ったとき
に、ロウレベルからハイレベルとなり、かつ、三角波信
号STRの電圧値がレベルシフト信号S3およびレベルシ
フト信号S4の電圧値を超えたときにハイレベルからロ
ウレベルとなる。この際に、FET4,21,23,3
1,33は、ゲートに入力されたスイッチング信号がハ
イレベルのときに、それぞれオン状態に制御される。
【0020】この場合、上記した電圧値ΔV1〜ΔV5
に対する電圧値制御において、CPUは、その際の入力
電流値に応じたFET4のターンオフ時間と、FET2
1,31のターンオフ時間との時間差に基づいて電圧値
ΔV1を決定する。この結果、入力電流値が変動したと
しても、CPUによって、FET4とほぼ同時にFET
21,31がオン状態になり、かつ、FET4がオフ状
態になるのとほぼ同時にFET21,31がオフ状態に
なる。
【0021】以上の電圧値ΔV1についての電圧値制御
により、FET4がオン状態のときにトランス2の二次
巻線2b,2cから出力される電流は、その大部分がF
ET21,31を流れ、ダイオード22,32をほとん
ど流れない。したがって、動作条件や環境条件に応じて
FET4,21,31のオフタイミングを制御しないこ
とに起因して二次巻線2b,2cから出力される電流の
多くがダイオード22,32を流れてしまう場合と比較
して、その際の電力損失を大幅に低減することができ
る。同時に、FET4がオフ状態のときには、FET2
1,31が必ずオフ状態になるため、FET4がオフ状
態のときに二次巻線2b,2cにそれぞれ発生するフラ
イバック電圧に基づく電流が流れることに起因してのト
ランス2におけるコアのリセット不良を確実に防止する
ことができる。
【0022】また、CPUは、上記した電圧値ΔV1〜
ΔV5に対する電圧値制御において、その際の入力電流
値に応じたFET4のターンオフ時間と、FET23の
ターンオン時間との時間差に基づいて電圧値ΔV2を決
定すると共に、その際の入力電流値に応じたFET4の
ターンオフ時間と、FET33のターンオン時間との時
間差に基づいて電圧値ΔV5を決定する。さらに、CP
Uは、その際の入力電流値に応じたFET4のターンオ
ン時間と、FET23のターンオフ時間との時間差に基
づいて電圧値ΔV3を決定すると共に、その際の入力電
流値に応じたFET4のターンオン時間と、FET33
のターンオフ時間との時間差に基づいて電圧値ΔV4を
決定する。これにより、入力電流値が変動したとして
も、CPUによって、FET4がオフ状態になった直後
にFET23,33がオン状態になり、かつ、FET4
がオン状態になる以前にFET23,33がオフ状態に
なる。同時に、FET21,31がオン状態からオフ状
態になった直後にFET23,33がオフ状態からオン
状態になり、かつFET23,33がオン状態からオフ
状態になった以後にFET21,31がオフ状態からオ
ン状態になる。
【0023】この結果、FET4がオフ状態になった後
にチョークコイル25,35から放出されるフリーホイ
ーリング電流は、その大部分がFET23,33を流
れ、ダイオード24,34をほとんど流れない。したが
って、最適なタイミングでFET4,21,23,3
1,33をオン・オフ制御することができ、これによ
り、動作条件や環境条件に応じてFET4,21,2
3,31,33のオン・オフタイミングを制御しないこ
とに起因してフリーホイーリング電流の多くがダイオー
ド24,34を流れてしまう場合と比較して、その際の
電力損失を大幅に低減することができる。同時に、FE
T21,23の同時オン状態、およびFET31,33
の同時オン状態を共に回避することができるため、FE
T4,21,23,31,33の過電流による破壊を確
実に防止することができる。
【0024】なお、本発明は、上記した実施の形態に限
定されず、その構成を適宜変更することができる。例え
ば、本発明の実施形態では、入力電流値に基づいて電圧
値ΔV1〜ΔV5の各電圧値を制御しているが、本発明
は、これに限定されず、FET4,21,23,31,
33の応答時間に影響を与える他の要素に応じて電圧値
ΔV1〜ΔV5を制御することもできる。具体的には、
装置の入力直流の電圧値、装置の出力電圧、装置の出力
電流、およびスイッチング信号S6の周波数などの動作
条件、並びに、FET4,21,23,31,33など
の特定部品の温度、これらのFET近傍の温度、および
周囲温度などの環境条件を要素とすることができる。ま
た、電圧値ΔV1〜ΔV5の極性および電圧値は適宜変
更することが可能である。
【0025】さらに、本発明の実施の形態では、スイッ
チング信号S7,S9を同一のタイミングで制御してい
るが、本発明は、これに限定されず、レベルシフト信号
の数を増加することにより、装置の動作条件などに応じ
て、すべてのスイッチング信号S7〜S10をそれぞれ
異なるタイミングで制御することもできる。
【0026】また、本発明の実施の形態では、比較信号
の信号波形を三角波としているが、本発明は、これに限
定されず、正弦波としてもよいし、鋸波としてもよい。
また、本発明の実施の形態では、フォワード方式のスイ
ッチング電源装置を例に挙げて説明したが、本発明は、
フライバック方式のスイッチング電源装置にも適用する
ことができる。また、本発明の実施の形態では、レベル
シフト信号生成回路11内にCPUやROMを配設した
構成について説明したが、これらを用いずに構成するこ
ともできるし、スイッチング制御部6全体を例えばDS
Pなどで構成することもできる。
【0027】さらに、本発明の実施の形態では、主スイ
ッチング素子としてのFET4と、副スイッチング素子
としての同期整流用のFET21,23,31,33と
を同期させてオン・オフ制御する例について説明した
が、本発明は、これに限定されず、主スイッチング素子
(例えばFET4)のオン・オフ動作と、これに同期す
る信号の送出用の副スイッチング素子や、並列運転など
の各種の動作用の副スイッチング素子とを同期させてオ
ン・オフ制御することができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のスイッチ
ング電源装置によれば、スイッチング制御部が装置の動
作条件および環境条件の少なくとも一方に基づいて主ス
イッチング素子および副スイッチング素子をオン・オフ
制御するためのスイッチング信号を生成することによ
り、最適なタイミングで主スイッチング素子および副ス
イッチング素子をオン・オフ制御することができ、これ
により、回路部品の過電流による破壊を防止することが
できると共に、装置の変換効率を向上させることができ
る。
【0029】また、請求項2記載のスイッチング電源装
置によれば、スイッチング制御部が複数のレベルシフト
信号に対して信号レベル差を個別的に制御可能に構成さ
れていることにより、単一のレベルシフト信号のみに基
づいて主スイッチング素子および副スイッチング素子に
ついてのスイッチング信号を生成する場合と比較して、
よりきめ細やかに主スイッチング素子および副スイッチ
ング素子のオン・オフを制御することができる結果、装
置の変換効率を、より向上させることができる。
【0030】さらに、請求項3記載のスイッチング電源
装置によれば、各種の動作条件や環境条件に応じて主ス
イッチング素子および副スイッチング素子のオン・オフ
を制御することにより、より確実に、回路部品の過電流
による破壊を防止することができると共に装置の変換効
率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電源装置の回路図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態に係る電源装置の動作を説
明するための電圧波形図であって、(a)は三角波信号
STR、制御信号SC および各レベルシフト信号S1〜S
5の電圧波形図、(b)はスイッチング信号S6の電圧
波形図、(c)はスイッチング信号S7,S9の電圧波
形図、(d)はスイッチング信号S8の電圧波形図、
(e)はスイッチング信号S10の電圧波形図である。
【図3】従来の電源装置の回路図である。
【図4】従来の電源装置の動作を説明するための電圧波
形図であって、(a)は三角波信号STR、制御信号SC
およびレベルシフト信号S21の電圧波形図、(b)はス
イッチング信号S22の電圧波形図、(c)はスイッチン
グ信号S23の電圧波形図である。
【符号の説明】 1 電源装置 4 FET 6 スイッチング制御部 11 レベルシフト信号生成回路 12 三角波生成回路 13 比較回路 21 FET 23 FET 31 FET 33 FET S1〜S5 レベルシフト信号 S6〜S10 スイッチング信号 SC 制御信号 STR 三角波信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された入力直流をスイッチングする
    主スイッチング素子と、前記主スイッチング素子のオン
    ・オフタイミングに応じてオン・オフ制御される副スイ
    ッチング素子と、装置の出力電圧に応じた制御信号、当
    該制御信号の信号レベルに対して所定の信号レベル差を
    有するレベルシフト信号、および比較信号に基づいて前
    記主スイッチング素子および前記副スイッチング素子を
    オン・オフ制御するためのスイッチング信号を生成する
    スイッチング制御部とを備えているスイッチング電源装
    置において、 前記スイッチング制御部は、装置の動作条件および環境
    条件の少なくとも一方に基づいて前記所定の信号レベル
    差を制御することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング制御部は、複数の前記
    レベルシフト信号に対して前記信号レベル差を個別的に
    制御可能に構成されていることを特徴とする請求項1記
    載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング制御部は、前記入力直
    流の電圧、当該入力直流の電流、前記装置の出力電圧、
    当該装置の出力電流、前記スイッチング信号の周波数、
    特定部品の温度、特定部位の温度、および周囲温度の少
    なくとも1つを、前記装置の動作条件および環境条件の
    少なくとも一方として前記所定の信号レベル差を制御す
    ることを特徴とする請求項1または2記載のスイッチン
    グ電源装置。
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Cited By (5)

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