JP2003052166A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JP2003052166A
JP2003052166A JP2001238320A JP2001238320A JP2003052166A JP 2003052166 A JP2003052166 A JP 2003052166A JP 2001238320 A JP2001238320 A JP 2001238320A JP 2001238320 A JP2001238320 A JP 2001238320A JP 2003052166 A JP2003052166 A JP 2003052166A
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Kazuyuki Azuma
和幸 東
Yoshinori Sato
義則 佐藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワー半導体素子の駆動回路に電源供給を行
うスイッチング電源回路において、パワー半導体素子を
駆動時に発生する出力電圧の低下を防止する。 【解決手段】 負荷制御装置104は、PWM駆動信号
を駆動回路102に出力して、IGBTQ1を駆動す
る。エッジ検出回路112は、PWM駆動信号の立下り
を検出し、それと同期するパルス信号を生成する。この
パルス信号によって、トランス115に電流が流れ、2
次側に駆動電力を生じさせる。この駆動電力で、電圧平
滑用コンデンサCに充電電流が流れ、IGBTQ1をタ
ーンオンするための放電と充電が同時に行われることに
よって、電圧平滑用コンデンサCの放電によって出力電
圧の低下を防止する。出力電圧の低下を防止するために
電圧平滑用コンデンサに大容量のものを用いる必要がな
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワー半導体素子を駆
動する駆動回路に電源供給を行うスイッチング電源回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータのような大電流、高電圧のス
イッチング回路に用いられるパワー半導体素子を駆動す
る際、強電系回路と弱電系回路を分離するために、例え
ば特開平11−18444号公報では、駆動回路の電源
供給に絶縁するためのトランスを用いたスイッチング電
源回路を利用している。この従来のスイッチング電源回
路では、電圧平滑用コンデンサを用い、出力電圧を安定
させるようにしているが、出力電圧が所定値以下になる
と、フィードバック制御で、トランスを動作させ電圧平
滑用コンデンサを充電させて電圧を復帰させるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パワー半導体素子をタ
ーンオンする際に、パワー半導体素子のゲート容量に電
荷を充電する必要がある。しかしながら、上記従来のス
イッチング電源回路においては、出力電圧が所定値以上
ではトランスが動作しないため、パワー半導体素子のゲ
ート容量に電流が流れるにしたがって、出力電圧が低下
する。電圧平滑用コンデンサに対して充電を行うのは、
出力電圧が所定値より小さくなったときに行うので、充
放電効率が悪く、出力電圧の変動が大きい。したがっ
て、この出力電圧の変動を抑えるために、容量の大きい
電圧平滑用コンデンサを用いる必要があるという問題が
あった。本発明は、上記従来の問題点に着目してなされ
たもので、電圧平滑用コンデンサの充放電効率を向上さ
せ容量の小さい電圧平滑用コンデンサを用いても、出力
電圧の変動を抑制できるスイッチング電源回路を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
駆動信号生成手段で生成された駆動信号をパワー半導体
素子のゲートに出力して、当該パワー半導体素子をオン
オフさせる駆動回路に電源供給を行うスイッチング電源
回路であって、前記駆動回路に電源供給される駆動電力
を生成するトランスと、前記駆動回路に電源供給される
出力電圧を平滑する電圧平滑用コンデンサと、前記駆動
信号によって前記駆動回路が前記パワー半導体素子をタ
ーンオンさせるときに、前記駆動信号に同期して、前記
トランスに電流が流れるように制御するトランス制御手
段とを有するものとした。
【0005】請求項2記載の発明は、駆動信号生成手段
で生成された駆動信号をパワー半導体素子のゲートに出
力して、当該パワー半導体素子をオンオフさせる駆動回
路に電源供給を行うスイッチング電源回路であって、前
記駆動回路に電源供給される駆動電力を生成するトラン
スと、前記トランスから出力される駆動電力を直流に整
流する整流手段と、前記整流手段から前記駆動回路に出
力される出力電圧を平滑する電圧平滑用コンデンサと、
前記駆動信号によって前記駆動回路が前記パワー半導体
素子をターンオンさせるときに、前記駆動信号に同期し
て、タイミング信号を構成する所定幅のパルス信号を生
成するタイミング信号生成手段と、前記タイミング信号
によって前記トランスに電流が流れるように制御するト
ランス制御手段とを有するものとした。
【0006】請求項3記載の発明は、前記タイミング信
号生成手段が、前記駆動信号より時間遅れでパルス信号
を生成し、該時間遅れは、次の駆動信号がくるのと同時
にパルス信号が休止するものとするものとした。
【0007】請求項4記載の発明は、前記タイミング信
号生成手段が、前記駆動信号の始まりを検出し、始まり
から所定幅を有するパルス信号を生成するものとした。
請求項5記載の発明は、前記タイミング信号生成手段
が、生成したパルス信号を次の駆動信号がくるのと同時
に、休止するように遅延させるものとした。
【0008】請求項6記載の発明は、直列に接続された
2つのパワー半導体素子のそれぞれに備えられ、駆動信
号生成手段で生成された2つの駆動信号を対応するパワ
ー半導体素子のゲートに出力して、パワー半導体素子を
交互にオンオフさせる2つの駆動回路に電源供給を行う
スイッチング電源回路であって、前記2つの駆動回路に
それぞれ電源供給される駆動電力を生成するトランス
と、前記2つの駆動回路に対して生成された駆動電力を
それぞれ直流に整流する2つの整流手段と、前記2つの
整流手段から各駆動回路に出力される出力電圧をそれぞ
れ平滑する2つの電圧平滑用コンデンサと、前記2つの
駆動信号のデッドタイムに対応して、タイミング信号を
構成するパルス信号を生成するタイミング信号生成手段
と、前記タイミング信号によって、前記トランスに電流
が流れるように制御するトランス制御手段とを有するも
のとした。
【0009】請求項7記載の発明は、前記タイミング信
号生成手段が、前記2つの駆動信号の論理積を演算し
て、前記パルス信号を生成するものとした。
【0010】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、駆動信号で駆
動回路がパワー半導体素子をターンオンさせて駆動する
ときに、トランス制御手段は、駆動信号と同期して、ト
ランスに電流が流れるように制御するから、パワー半導
体素子がターンオンすると同時に、トランスから駆動電
力が出力される。これによって、電圧平滑用コンデンサ
には、パワー半導体素子のゲート容量に対する放電と自
身への充電が同時に行われ、ゲート電圧の低下を有効に
抑制することができるとともに、充電と放電を別々の時
期で行う従来より、充放電効率が向上し、容量の小さい
電圧平滑用コンデンサを用いることができる。
【0011】請求項2記載の発明では、駆動回路に電源
供給する際に、パワー半導体素子を駆動するための駆動
信号と同期して、タイミング信号を生成し、このタイミ
ング信号でトランス制御手段がトランスに電流が流れる
ように制御するから、請求項1と同様に、電圧平滑用コ
ンデンサには、放電と充電が同時に行われれゲート電圧
の抵抗を抑制できるとともに、容量の小さい電圧平滑用
コンデンサを用いることができる。
【0012】請求項3記載の発明では、トランスを動作
させるためのタイミング信号は、駆動信号より次の駆動
信号がくるのと同時に、休止するように遅れているの
で、次の駆動信号が発生する前に、タイミング信号が発
生し、これによって、トランスにエネルギーが蓄積され
る。蓄積したエネルギーは、パワー半導体素子がターン
オンを開始すると同時に、駆動電力として出力され、電
圧平滑用コンデンサが充電されるから、電圧平滑用コン
デンサでは、放電と充電が同時に行われ、上記請求項1
または2と同様に、ゲート電圧の低下を抑制することが
できるとともに、容量の小さい電圧平滑用コンデンサを
用いることが可能である。
【0013】請求項4記載の発明では、タイミング信号
生成手段は、駆動信号の始まりを検出し、タイミング信
号として始まりから所定幅のパルス信号を生成するか
ら、例えばエッジ検出回路で、タイミング信号生成手段
を構成することができる。
【0014】請求項5記載の発明では、タイミング信号
生成手段は、生成したパルス信号を次の駆動信号がくる
のと同時に、休止するように遅延させるから、例えばエ
ッジ検出回路と、遅延回路でタイミング信号生成手段を
構成することができる。
【0015】請求項6記載の発明では、直列に接続され
た2つのパワー半導体素子のそれぞれに備えられる2つ
の駆動回路に電源供給を行う際、各駆動信号のデッドタ
イムに対応して、タイミング信号を構成するパルス信号
を生成し、このタイミング信号でトランスが駆動電力を
生成するから、パワー半導体素子がターンオンする前
に、トランスにエネルギーが蓄積され、パワー半導体素
子がターンオンを開始すると同時に、トランスへの電源
供給が遮断されることによって、蓄積したエネルギーが
駆動電力として出力される。この駆動電力で、パワー半
導体素子のゲート容量に放電する電圧平滑用コンデンサ
に同時に充電が行われるから、ゲート電圧の低下を有効
に抑制することができるとともに、容量の大きな電圧平
滑用コンデンサを必要としない。また、タイミング信号
を構成するパルス信号は、デッドタイムと対応して生成
するから、例えばデッドタイム検出回路で、タイミング
信号生成手段を構成することができる。
【0016】請求項7記載の発明では、2つの駆動信号
の論理積を演算すれば、デッドタイムに対応したパルス
信号を出力することができるから、論理積演算回路で、
タイミング信号生成手段を構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を実施例
により説明する。図1は、第1の実施例を示す図であ
る。スイッチング回路として、IGBTQ1のコレクタ
に負荷101が接続される。負荷101の他端が高電圧
VBの電源に、IGBTQ1のエミッタがP−グラウン
ド(P−GND)に接続される。IGBTQ1は、ゲー
トに駆動回路102が接続され、駆動回路102からの
PWM駆動信号で、オンオフして負荷101に流れる電
流を制御する。
【0018】トランス115の2次側に整流用ダイオー
ドD1、D2が接続され、ダイオードD1とD2の接続
端にリプル電圧抑制用チョークコイルLが接続される。
トランスの2次側から出力される駆動電力がチョークコ
イルLでリプル電圧を抑制した後、電圧平滑用コンデン
サCによって電圧平滑されて、駆動回路102に電源供
給される。トランス115とダイオードD1、D2、コ
イルL、電圧平滑用コンデンサCで、スイッチング電源
回路の電源部を構成し、駆動回路102への出力電圧を
VGとする。
【0019】出力電圧VGを制御するため、VGモニタ
回路116とフォトカプラQ4からなるフィードバック
回路105が用いられている。VGモニタ回路116
は、電圧平滑用コンデンサに接続され、出力電圧VGを
所定のしきい値と比較して制御信号を出力する。制御信
号は、フォトカプラQ4を介して電源制御装置(電源制
御)106に絶縁転送される。抵抗R2はプルアップ抵
抗である。
【0020】トランスの1次側の一端が低電圧Vccの
電源に、他端がFETQ3を介してグラウンド(GN
D)に接続されている。負荷制御装置(負荷制御)10
4がプルアップ抵抗R1を介して電圧平滑用コンデンサ
Cに接続されたフォトカプラQ2によって駆動回路10
2の信号端に接続されている。負荷制御装置104はフ
ォトカプラQ2を介して駆動回路102にPWM駆動信
号を出力し、駆動回路102によってIGBTQ1を駆
動する。
【0021】エッジ検出回路(エッジ検出)112が、
負荷制御装置104が出力するPWM駆動信号を入力と
し、PWM駆動信号の立下りを検出し、立下りから所定
幅のパルス信号を生成する。このパルス信号は、タイミ
ング信号として、ORゲート110の入力端に入力され
る。ORゲート110のもう1つの入力端には電源制御
装置106が出力する電源制御信号が入力される。OR
ゲート110で、電源制御信号とタイミング信号の論理
和を演算し、演算の結果がFETQ3のゲートに出力さ
れる。
【0022】次に、上記の回路の動作について説明す
る。図2は、回路動作時のタイムチャートである。
(a)は負荷制御装置104から出力されるPWM駆動
信号である。(b)はエッジ検出回路112が出力する
パルス信号(エッジ検出パルス)である。(c)はFE
TQ3のゲートに印加されるゲート駆動信号(Q3ゲー
ト駆動信号)である。(d)は電圧平滑用コンデンサC
を充電する充電電流isの波形である。(e)は駆動回
路102を介してIGBTQ1のゲートに流れるゲート
電流igの波形である。(f)は駆動回路102に出力
される出力電圧の波形です。
【0023】時刻t1で、PWM駆動信号がHレベルか
らLレベルになって、IGBTQ1がオン動作へ移行す
る。IGBTQ1をオンするためには、ゲート容量へ電
荷を充電する必要があり、電圧平滑用コンデンサCが放
電し、駆動回路102に電流が流れる。一方、エッジ検
出回路112が、PWM信号のHレベルからLレベルへ
の立下りエッジ検出を行ない、(b)に示すように所定
パルス幅のパルス信号(エッジ検出パルス)を生成す
る。
【0024】時刻t1で、電圧平滑用コンデンサの両端
に電圧VGが維持されているので、電源制御装置106
が電源制御信号を出力せず、ORゲート110で論理和
演算の結果、パルス信号と同じ幅のゲート駆動信号(Q
3ゲート駆動信号)がFETQ3のゲートに出力され
る。これによって、FETQ3がオンとなり、トランス
115の1次側に電流が流れ、電圧平滑用コンデンサC
の両端に電圧VGの駆動電力が発生し、(d)に示すよ
うに電圧平滑用コンデンサCにisの充電電流isが流
れる。このように、IGBTQ1をターンオンするとき
に、電圧平滑用コンデンサに放電と充電が同時に行われ
るから、駆動回路に出力される出力電圧が(f)のよう
にVGで維持される。
【0025】これに対して、例えば、エッジ検出回路を
用いない従来の場合、トランスでの駆動電力の発生は、
出力電圧が所定のしきい値を下回った場合で行うから、
出力電圧が(f)でM線に示すように、電圧平滑用コン
デンサCの放電で一旦、下がり、その後の充電で、復帰
するようになっているから、IGBTQ1のターンオン
動作に伴って出力電圧が大きく変動する。
【0026】なお、スイッチング電源回路の電源部に
は、通常、異常検知回路などを接続して、電源供給を受
ける場合も多い。これらの回路が作動する場合、電力消
費量に比例して出力電圧が低下するが、VGモニタ回路
116にて設定された所定のしきい値を下回ると、制御
信号がフォトカプラQ4を介して、電源制御装置106
へ出力される。電源制御装置106では、制御信号に応
じて、電源制御信号をORゲートに出力し、FETQ3
を作動させ、トランス15を動作させることによって、
電圧平滑用コンデンサCを充電し、出力電圧がVGとな
るように制御される。
【0027】本実施例は、以上のように構成され、IG
BTQ1がオン動作を開始すると同時に、トランスが駆
動電力を発生するから、電圧平滑用コンデンサCに放電
と充電が同時に行われる。これによって、出力電圧の低
下を有効に防止できるとともに、電圧平滑用コンデンサ
Cとしては、小さい容量を用いることが可能になる。本
実施例では、負荷制御装置104は駆動信号生成手段を
構成する。エッジ検出回路112はタイミング信号生成
手段を構成する。FETQ3はトランス制御手段を構成
する。
【0028】次に、第2の実施例について説明する。図
3は、第2の実施例を示す図である。本実施例では、第
1の実施例に対して、整流用ダイオードD2を廃し、エ
ッジ検出回路112の出力に遅延回路212(DELA
Y)を追加して制御を行うようになっている。遅延回路
212はエッジ検出回路が出力したパルス信号を遅らせ
るとともに、次のPWM駆動信号がくるのと同時に、休
止するように遅延している。そのほかは、第1の実施例
と同様である。
【0029】図4は、回路動作時のタイムチャートであ
る。(a)は負荷制御装置104から出力されるPWM
駆動信号である。(b)はエッジ検出回路112が出力
するパルス信号(エッジ検出パルス)である。(c)は
遅延回路212の出力信号である。(d)はFETQ3
のゲートに印加されるゲート駆動信号である。(e)は
電圧平滑用コンデンサCの充電電流isの波形である。
(f)は駆動回路102を介してIGBTQ1のゲート
に流れる電流igの波形である。(g)は駆動回路10
2に出力される出力電圧の波形である。
【0030】PWM駆動信号が出力される時刻t1で、
IGBTQ1がターンオン動作を開始し、エッジ検出回
路112が、(b)に示すように、PWM駆動信号に同
期し、所定幅のパルス(エッジ検出パルス信号)を出力
する。このエッジ検出パルス信号は遅延回路212によ
って、(c)に示すように所定時間t2の後に、遅延さ
れて出力される。遅延回路212から出力されるパルス
信号はタイミング信号として、ORゲート110を介し
てトランジスタうQ3を駆動するから、PWM駆動信号
が発生する前に、トランス115の1次側に電流が流
れ、トランス115にはエネルギーが蓄積される。次の
PWM駆動信号が発生する時刻t3で、タイミング信号
が休止するから、蓄積したエネルギーが2次側に駆動電
力として発生し電圧平滑用コンデンサCを充電する。こ
のように電圧平滑用コンデンサCに放電と充電が同時に
行われるから、(g)で示すように、IGBTQ1のゲ
ート容量に電荷供給しても、出力電圧をVGで維持する
ことが可能である。
【0031】本実施例は、以上のように構成され、IG
BTQ1がオンする前に、トランスにエネルギーを蓄積
し、ターンオン動作が開始すると同時に、蓄積したエネ
ルギーがトランスの2次側で駆動電力として電圧平滑用
コンデンサCを充電するから、放電と充電が同時に行わ
れ、第1の実施例と同様に、出力電圧の変動を抑えるこ
とができるとともに、大きな容量の電圧平滑用コンデン
サを必要としなくなる。
【0032】なお、このようなダイオードD2を省いた
構成でも、エッジ検出回路と遅延回路のない従来の場合
は、電圧平滑用コンデンサの放電と充電が異なる時期で
行われるから、図4の(g)のM線で示すよう、出力電
圧がIGBTQ1のターンオン動作にしたがって、大き
く変動する。本実施例では、エッジ検出回路112と遅
延回路212はタイミング信号生成手段を構成する。
【0033】次に、第3の実施例を説明する。図5は、
第3の実施例を示す図である。IGBTQ100のエミ
ッタとIGBTQ101のコレクタが接続され、IGB
TQ100のコレクタが電圧VBの電源に、IGBTQ
101のエミッタがP−グラウンド2(P−GND2)
に接続される。IGBTQ100、IGBTQ101
は、それぞれのゲートに接続される駆動回路400、4
01から出力される駆動信号によって、交互にオンオフ
し負荷101に流れる電流を制御するようになってい
る。
【0034】トランス407の2次側に駆動回路に対応
して2つの出力端子を有し、各出力端子にそれぞれダイ
オードD100とD101と電圧平滑用コンデンサC1
00、C101を接続して、各駆動回路に電源供給を行
う2つの電源部を構成する。ダイオードD100と電圧
平滑用コンデンサC100で構成する電源部は、駆動回
路400に電源供給し、ダイオードD101と電圧用コ
ンデンサC101で構成する電源部は、駆動回路401
に電源供給する。トランス407の1次側はFETQ1
04を介して電圧Vccの電源とグラウンド(GND)
に接続される。
【0035】負荷制御装置406が、IGBTQ10
0、IGBTQ101を交互に駆動するための2つのP
WM駆動信号を出力し、2つのPWM駆動信号はフォト
カプラQ102、Q103を介してそれぞれ駆動回路4
00、401に出力される。IGBTQ100とIGB
TQ101を同時にオンすることを防止するために、2
つのPWM駆動信号の間にデッドタイムが設けられてい
る。駆動回路401に対して電源供給を行う電源部にV
Gモニタ回路116とフォトカプラQ105からなるフ
ィードバック制御回路408が接続される。VGモニタ
回路116は、駆動回路401に出力される出力電圧を
検知して、制御信号を出力し、制御信号はフォトカプラ
Q105によって、電源制御装置409に絶縁転送され
る。
【0036】ANDゲート414が、負荷制御装置40
6が出力する2つのPWM駆動信号を入力とし、論理積
演算によって、2つのPWM駆動信号のデッドタイムに
対応するデッドパルス信号を出力する。このデッドパル
ス信号はタイミング信号としてORゲート413を介し
てFETQ104のゲートに出力される。ORゲート4
13のもう一方の入力端子には電源制御装置409から
の電源制御信号が出力される。
【0037】次に、上記回路の動作を図6のタイムチャ
ートにしたがって説明する。(a)は駆動回路400に
出力されるPWM駆動信号1である。(b)は駆動回路
401に出力されるPWM駆動信号2である。(c)は
デッドパルス信号である。(d)はFETQ104のゲ
ートに出力されるゲート駆動信号である。(e)は電圧
平滑用コンデンサC100の充電電流is1と電圧平滑
用コンデンサC101の充電電流is2を合わせて示す
波形である。(f)、(g)は、それぞれIGBTQ1
00、IGBTQ101のゲート電流の波形である。
(h)、(i)は、それぞれ駆動回路400、駆動回路
401に電源供給される電圧の波形である。
【0038】負荷制御装置(負荷制御)406は、
(a)、(b)に示すようPWM駆動信号1、PWM駆
動信号2をそれぞれ駆動回路400、駆動回路401に
出力することによって、IGBTQ100、IGBTQ
101を交互にオンオフさせて駆動する。2つのIGB
Tは同時にオンとなって、短絡破壊を行なわないよう、
2つのPWM駆動信号にデッドタイムが設定され、時刻
t1、t4の間のデッドタイムで、ANDゲート414
での論理積の演算結果、(c)に示すように、デッドタ
イムパルス信号が生成される。このデッドタイムパルス
信号によって、FETQ104が駆動され、トランス4
07の1次側に電流が流れ、エネルギーが蓄積される。
【0039】そして、時刻t4で、PWM駆動信号1が
HレベルからLレベルになり、IGBTQ100がター
ンオンを開始すると、これと同時に、デッドタイム信号
が休止となり、FETQ104がオフすることによっ
て、トランス407に蓄積したエネルギーが駆動電力に
変わり、駆動回路400にトランスからの電源供給が行
われる。これによって、(e)に示すように電圧平滑用
コンデンサC100にis1の充電電流が発生し、
(f)のように、IGBT1Q100には、ig1のゲ
ート電流が流れる。次のデッドタイムでは、IGBTQ
101がターンオンされるから、電圧平滑用コンデンサ
C101に充電電流is2、IGBTQ101のゲート
にig2のゲート電流が流れる。
【0040】本実施例は以上のように構成され、IGB
TQ100、IGBTQ101のどちらかがオン動作開
始の際も、デッドタイムパルスはその直前に発生するた
め、コンデンサC100またはC101の放電と充電が
同期に行われるから、前記実施例と同様に、出力電圧の
変動を抑えることができるとともに、容量の小さい電圧
平滑用コンデンサを用いることが可能である。デッドタ
イムパルス信号の生成に通常、専用の回路を用いて行う
ので、コストが高い。これに対して、本実施例では、安
価のANDゲートを用いて生成するようになっているの
で、殆どコストの増加をもたらさずに生成することがで
きる。電圧平滑用コンデンサの容量を抑制するためにか
かるコストを低く抑えることができる。
【0041】なお、充電と放電が異なる時期で行う従来
の場合は、図6の(h)、(i)でのM線で示すよう
に、出力電圧が大きく変動する。本実施例では、負荷制
御装置406は駆動信号生成手段を構成する。ANDゲ
ート414はタイミング信号生成手段を構成する。FE
TQ104はトランス制御手段を構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す図である。
【図2】回路の動作を説明するタイムチャートである。
【図3】第2の実施例を示す図である。
【図4】第2の実施例の回路動作を説明するタイムチャ
ートである。
【図5】第3の実施例を示す図である。
【図6】第3の実施例の回路動作を説明するタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
101 負荷 102、400、401 駆動回路 104、406 負荷制御装置 105 フィードバック回路 106、409 電源制御装置 110、413 ORゲート 112 エッジ検出回路 115 トランス 116 VGモニタ回路 212 遅延回路 414 ANDゲート C、C100、C101 電圧平滑用コンデンサ D1、D2、D100、D101 ダイオード Q1 IGBT Q2、Q4、Q100、Q101、Q105 フォ
トカプラ Q3、Q104 FET L リプル電圧抑制用チョークコイル R1、R2、R100、R101、R102 プル
アップ抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H740 AA01 BA11 BA12 BC01 BC02 HH05 JA01 JA21 JB01 KK03 KK04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号生成手段で生成された駆動信号
    をパワー半導体素子のゲートに出力して、当該パワー半
    導体素子をオンオフさせる駆動回路に電源供給を行うス
    イッチング電源回路であって、前記駆動回路に電源供給
    される駆動電力を生成するトランスと、前記駆動回路に
    電源供給される出力電圧を平滑する電圧平滑用コンデン
    サと、前記駆動信号によって前記駆動回路が前記パワー
    半導体素子をターンオンさせるときに、前記駆動信号に
    同期して、前記トランスに電流が流れるように制御する
    トランス制御手段とを有することを特徴とするスイッチ
    ング電源回路。
  2. 【請求項2】 駆動信号生成手段で生成された駆動信号
    をパワー半導体素子のゲートに出力して、当該パワー半
    導体素子をオンオフさせる駆動回路に電源供給を行うス
    イッチング電源回路であって、前記駆動回路に電源供給
    される駆動電力を生成するトランスと、前記トランスか
    ら出力される駆動電力を直流に整流する整流手段と、前
    記整流手段から前記駆動回路に出力される出力電圧を平
    滑する電圧平滑用コンデンサと、前記駆動信号によって
    前記駆動回路が前記パワー半導体素子をターンオンさせ
    るときに、前記駆動信号に同期して、タイミング信号を
    構成する所定幅のパルス信号を生成するタイミング信号
    生成手段と、前記タイミング信号によって前記トランス
    に電流が流れるように制御するトランス制御手段とを有
    することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源
    回路。
  3. 【請求項3】 前記タイミング信号生成手段は、前記駆
    動信号より時間遅れでパルス信号を生成し、該時間遅れ
    は、次の駆動信号がくるのと同時にパルス信号が休止す
    るものとすることを特徴とする請求項2記載のスイッチ
    ング電源回路。
  4. 【請求項4】 前記タイミング信号生成手段は、前記駆
    動信号の始まりを検出し、始まりから所定幅を有するパ
    ルス信号を生成することを特徴とする請求項2記載のス
    イッチング電源回路。
  5. 【請求項5】 前記タイミング信号生成手段は、生成し
    たパルス信号を次の駆動信号がくるのと同時に、休止す
    るように遅延させることを特徴とする請求項4記載のス
    イッチング電源回路。
  6. 【請求項6】 直列に接続された2つのパワー半導体素
    子のそれぞれに備えられ、駆動信号生成手段で生成され
    た2つの駆動信号を対応するパワー半導体素子のゲート
    に出力して、パワー半導体素子を交互にオンオフさせる
    2つの駆動回路に電源供給を行うスイッチング電源回路
    であって、前記2つの駆動回路にそれぞれ電源供給され
    る駆動電力を生成するトランスと、前記2つの駆動回路
    に対して生成された駆動電力をそれぞれ直流に整流する
    2つの整流手段と、前記2つの整流手段から各駆動回路
    に出力される出力電圧をそれぞれ平滑する2つの電圧平
    滑用コンデンサと、前記2つの駆動信号のデッドタイム
    に対応して、タイミング信号を構成するパルス信号を生
    成するタイミング信号生成手段と、前記タイミング信号
    によって、前記トランスに電流が流れるように制御する
    トランス制御手段とを有することを特徴とするスイッチ
    ング電源回路。
  7. 【請求項7】 前記タイミング信号生成手段は、前記2
    つの駆動信号の論理積を演算して、前記パルス信号を生
    成することを特徴とする請求項6記載のスイッチング電
    源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014087255A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Baumueller Nuernberg Gmbh 電気機械の安全機能制御

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