JPH11311074A - シャッター - Google Patents

シャッター

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JPH11311074A
JPH11311074A JP11905398A JP11905398A JPH11311074A JP H11311074 A JPH11311074 A JP H11311074A JP 11905398 A JP11905398 A JP 11905398A JP 11905398 A JP11905398 A JP 11905398A JP H11311074 A JPH11311074 A JP H11311074A
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curtain
shaped
pipe
slat
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Kazuyoshi Yokoyama
和義 横山
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Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯板状のスラット部材、パイプ状のシャッタ
ー部材のいずれを用いたシャッターカーテンも昇降させ
ることを可能とする。 【解決手段】 リンク板15にて所定ピッチ毎に連結され
る棒状シャッター部材13にて構成されるグリルカーテン
部3aと、帯板状スラット部材17A と、一方の面にパイプ
状突出部21が形成される係合スラット部材17B とが、交
互に連結されるとともに、パイプ状突出部21のピッチ
が、グリルカーテン部3aの各棒状シャッター部材13のピ
ッチと略同一とされ、かつ帯板状スラット部材と係合ス
ラット部材との連結部19の位置が、前記ピッチの略1/2
のピッチとされて構成されるスラットカーテン部3bとに
て構成されるシャッターカーテン3とされ、駆動シャフ
ト43に、棒状シャッター部材13及びパイプ状突出部21が
係合する所定ピッチ間隔の第一の係合凹部47と、連結部
19が係合する第二の係合凹部49とが、外周縁に交互に形
成されるカム板45が固設されている構成とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガレージな
どの出入口に配設され、シャッターカーテンが上昇して
開放すると、そのシャッターカーテンが上方にて例えば
水平に収納される構造のシャッターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ガレージなどの出入口に配設されるシャ
ッターは、通常、出入口部分上方にシャッターカーテン
を巻き取るための巻き取りカゴを配設せずに、垂直にガ
イドレールに連結されガレージ内の天井面に沿って配設
される水平レールに、シャッターカーテンを移動させて
収納状態とさせるようになっている。
【0003】従来、上述したようなシャッターは、実公
昭56−15352号公報や実開昭64−50594号
公報などに開示されており、垂直レールと水平レールと
の連結部分にホイールを設け、このホイールの回動によ
ってシャッターカーテンの昇降が行われるとともに、水
平レールの終端に一端が固定されてこの水平レール内に
配設される引張スプリングがシャッターカーテンの上端
と連結され、この引張スプリングの牽引力によって、シ
ャッターカーテンの上昇、すなわち、開放と収納を助勢
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シャッター
カーテンには、帯板状に形成されるスラット部材より構
成されるスラットカーテンや、パイプ状に形成されるシ
ャッター部材より構成されるグリルカーテンなど種々の
ものがある。スラットカーテンは、帯板状に形成した複
数のスラット部材の長辺部同士を、長辺と同一方向の回
動中心で回動自在となるように連結カール部にて連結し
て構成される。また、グリルカーテンは、パイプ状に形
成した平行な複数のシャッター部材を、板状のリンクに
て所定ピッチで連結して構成されており、上述したガレ
ージなどに用いられる。
【0005】しかしながら、上述した従来のシャッター
は、使用されるシャッターカーテンに対応したホイール
が用いられているため、異種のシャッターカーテンに対
応することができなかった。
【0006】また、シャッターカーテンには、換気など
のために、帯板状スラットカーテンの上部のみにパイプ
状グリルカーテンを連結したトップスルータイプのもの
がある。このようなシャッターカーテンは、当然のこと
ながら、帯板状スラット部材とパイプ状シャッター部材
の両方を昇降させなければならない。従って、上記した
専用のホイールを備えた従来のシャッターでは、このよ
うなシャッターカーテンを使用することができなかっ
た。
【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、帯板状スラット部材、パイプ状シャッター部材のい
ずれを用いたシャッターカーテンも昇降させることを可
能とするシャッターを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明のシャッター1は、略短冊板状に
形成されて複数で構成され、それぞれが長尺な例えば断
面カール状に形成される縁部同士にて連結されるととも
に、例えば屋内側となる一方の面17aに、長手方向に
沿ってパイプ状突出部21が形成されるシャッター部材
17Bを備え、前記パイプ状突出部21が、連結される
方向に所定のピッチ間隔となってシャッターカーテン3
を構成し、少なくとも一対のガイドレール5に支持され
て該ガイドレール5に沿って移動自在とされることを特
徴としている。
【0009】また、本発明のシャッター1は、少なくと
も一対で構成されるガイドレール5の中途部分に、駆動
部が配設されており、前記ガイドレール5に支持される
シャッターカーテン3が、前記駆動部によって、前記ガ
イドレール5に沿って移動される構成のシャッター1で
あって、前記シャッターカーテン3は、略短冊板状に形
成される複数のシャッター部材17Bが長尺な縁部同士
にて連結されて構成され、該シャッター部材17Bの連
結方向に同一ピッチとされて、該シャッター部材17B
の一方の面17Baにパイプ状突出部21が形成されて
おり、前記駆動部には、前記各ガイドレール5にわたり
前記シャッターカーテン3の移動方向と直交する軸線と
なる駆動シャフト43が備えられ、該駆動シャフト43
には、前記シャッターカーテン3を構成するシャッター
部材17Bの各パイプ状突出部21が係合する係合凹部
47が外周縁に形成されるカム板45が設けられている
ことを特徴としている。
【0010】この構成によれば、駆動シャフト43によ
って回転駆動するカム板45の係合凹部47が、シャッ
ターカーテン3の各パイプ状突出部21に係合すること
で、このカム板45の回転に伴い、シャッターカーテン
3がガイドレール5に沿って開閉駆動が行われる。
【0011】さらに、本発明のシャッター1は、少なく
とも一対で構成されるガイドレール5の中途部分に、駆
動部が配設されており、前記ガイドレール5に支持され
るシャッターカーテン3が、前記駆動部によって、前記
ガイドレール5に沿って移動される構成のシャッター1
であって、前記シャッターカーテン3は、複数のシャッ
ター部材が連結されて構成され、該シャッターカーテン
3を構成するシャッター部材同士の各連結部分、及び又
は各シャッター部材に突出形成される係合部の各間には
所定の間隙の空間を有し、前記駆動部には、前記各ガイ
ドレール5にわたり前記シャッターカーテン3の移動方
向と直交する軸線となる駆動シャフト43が備えられ、
該駆動シャフト43には、前記シャッターカーテン3に
有する空間に進入するとともに、前記各連結部分及び又
は係合部に係合する凸部48が外周縁に形成されるカム
板45が設けられていることを特徴としている。
【0012】また、本発明のシャッター1は、少なくと
も一対のガイドレール5と、該ガイドレール5に支持さ
れて該ガイドレール5に沿って移動するシャッターカー
テン3を具備したシャッター1において、前記シャッタ
ーカーテン3は、長尺な両縁にカール状連結部を有する
スラット部材17Aと、長尺な両縁にカール状連結部を
有し一方の面17Baにパイプ状突出部21が形成され
る係合スラット部材17Bとを具備し、前記係合スラッ
ト部材17Bのパイプ状突出部21を所定のピッチとす
るとともに、前記スラット部材17Aと係合スラット部
材17Bとのカール状連結部による連結部分19の位置
が、前記パイプ状突出部21のピッチの間に位置して所
定のピッチとされて、前記スラット部材17Aと前記係
合スラット部材17Bとを組み合わせて前記カール状連
結部にて互いに連結して構成され、前記ガイドレール5
の中途部分には、各ガイドレール5間を架設されるよう
に回転駆動する駆動シャフト43が配設され、前記駆動
シャフト43には、前記カール状連結部による連結部分
19及び又は前記パイプ状突出部21が係合する所定ピ
ッチ間隔に形成される複数の係合凹部47,49が外周
縁部に形成されるカム板45が固設されていることを特
徴としている。
【0013】さらに本発明のシャッター1は、少なくと
も一対のガイドレール5と、該ガイドレール5に支持さ
れて該ガイドレール5に沿って移動するシャッターカー
テン3を具備したシャッターにおいて、前記シャッター
カーテン3は、リンク板15を介して所定ピッチ毎に連
結されグリル状に形成される棒状シャッター部材13に
て構成されるグリルカーテン部3a、及び又は、長尺な
両縁にカール状連結部を有するスラット部材17Aと、
長尺な両縁にカール状連結部を有し一方の面17Baに
パイプ状突出部21が形成される係合スラット部材17
Bとを具備し、前記カール状連結部にて連結されて構成
されるとともに、前記係合スラット部材17Bのパイプ
状突出部21のピッチが、前記グリルカーテン部3aに
おける各棒状シャッター部材13のピッチと略同一とさ
れ、かつ前記スラット部材17Aと係合スラット部材1
7Bとのカール状連結部による連結部分19の位置が、
前記ピッチの間に位置して所定のピッチ間隔とされて構
成されるスラットカーテン部3b、にて構成され、前記
ガイドレール5の中途部分には、各ガイドレール5間を
架設されるように回転駆動する駆動シャフト43が配設
され、該駆動シャフト43には、前記棒状シャッター部
材13及び又は前記パイプ状突出部21が係合する前記
所定ピッチ間隔の第一の係合凹部47と、前記連結部分
19が係合する第二の係合凹部49とが、外周縁部に形
成されるカム板45が固設されていることを特徴として
いる。
【0014】このシャッター1によれば、グリルカーテ
ン部3aの棒状シャッター部材13のピッチと、スラッ
トカーテン部3bのパイプ状突出部21のピッチとが略
同一ピッチで設定され、このピッチでカム板45に第一
の係合凹部47が形成され、グリルカーテン部3a及び
スラットカーテン部3bの両方にカム板25が係合可能
となる。また、第一の係合凹部47同士の間に、第二の
係合凹部49が形成され、スラットカーテン部3bの連
結部19が係合可能となる。これにより、グリルカーテ
ンとスラットカーテンの両方のシャッターカーテンを昇
降可能とすることができる。
【0015】なお、前記パイプ状突出部21に、前記ガ
イドレール5に案内され該ガイドレール5内を転動する
ローラ18が端部に設けられた棒状部材が挿通され設け
られる構成としてもよく、また、前記シャッターカーテ
ン3を構成するグリルカーテン部3aの棒状シャッター
部材13及びスラットカーテン部3bのパイプ状突出部
21に、前記ガイドレール5に案内され該ガイドレール
5内を転動するローラ18が端部に設けられた棒状部材
が挿通され設けられる構成としてもよく、さらには、前
記棒状部材は、中空なパイプ材よりなる構成としてもよ
く、このパイプ材が、前記両ガイドレール5間の間隔長
さに形成され、少なくとも一端に前記ローラが設けられ
ることとしてもよい。
【0016】この構成によれば、グリルカーテン部3a
及びスラットカーテン部3bに転動ローラ18が設けら
れ、このローラ18が端部に設けられる棒状部材が、棒
状シャッター部材13とパイプ状突出部21とに挿通さ
れて設けられることとなり、共通の部材を用いて構成す
ることが可能となる。また、ローラ18の設けられる棒
状部材を、左右のガイドレール5,5間に掛け渡される
ように形成することで、棒状シャッター部材13とパイ
プ状突出部21とに連続して挿通されて設けられること
となり、左右ガイドレール5,5間に連続していること
から、剛性を有した構造とすることが可能となり、安定
してシャッターカーテン3の開閉が行われる。
【0017】また、前記ガイドレール5の中途部分は、
湾曲状に形成される構造としてもよく、これによれば、
例えばガイドレール5を垂直な部分と水平な部分とで構
成でき、シャッターカーテン3による開閉部分と収納部
分などを構成させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシャッターの
一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明に係るシャッターの一実施の形態を示す正面図、
図2は図1のシャッターの側面図、図3は図1のシャッ
ターの平面図である。
【0019】本実施の形態に係るシャッターは、屋外に
設置されるガレージの出入口部分に配設され、この出入
口に対してシャッターカーテン3が昇降することで開閉
を行うようになっている。ガレージは、例えば4本の支
柱を有し、各支柱上端がそれぞれ連結されるとともに、
側部および奥方を壁体にて囲繞し、上方を覆う屋根部を
有した構成とされている。
【0020】図1乃至図3に示すように、シャッター1
は、シャッターカーテン3と左右一対のガイドレール5
と、プーリ7と、引張スプリング9と可撓性長体として
のチェーン11とで大略構成されている。
【0021】本実施の形態では、シャッターカーテン3
は、グリルカーテン部3aとスラットカーテン部3bと
で構成され、グリルカーテン部3aの下部にスラットカ
ーテン部3bを連結した所謂トップスルータイプの例に
ついて説明する。
【0022】シャッターカーテン3を構成するグリルカ
ーテン部3aは、図1,図3及び図4に示すように、中
空パイプなどの棒状シャッター部材13を上下方向に所
定ピッチとなるように、短冊状のリンク板15により連
結した構成となっている。
【0023】また、図1,図5に示すように、スラット
カーテン部3bは、帯板状スラット部材17Aと係合ス
ラット部材17Bとで構成されており、各スラット部材
17A,17Bは左右方向に長尺な帯板状に形成され、
長辺部分である上下各縁部に連結カール部が形成されて
おり、これらスラット部材17A,17Bの連結カール
部を連結させるとともに帯板状スラット部材17Aと係
合スラット部材とを、本実施の形態では交互に連結して
スラットカーテン部3bを構成するようになっている。
【0024】各スラット部材17A,17Bの帯板状ス
ラット部材17Aは、図5に示すように、係合スラット
部材17Bよりやや短幅な帯板状に形成され、この係合
スラット部材17Bの一方の面17Ba、本実施の形態
では屋内側となる面、における上連結カール部近傍に
は、中空パイプ状のパイプ状突出部21が、この係合ス
ラット部材17Bの長手方向に沿って連続形成されてお
り、この係合スラット部材17Bの下連結カール部19
bと帯板状スラット部材17Aの上連結カール部19a
との連結部分19が一方の面側にやや突出するように形
成されている。
【0025】そして、このシャッターカーテン3は、グ
リルカーテン部3aにおける各棒状シャッター部材13
のピッチと、スラットカーテン部3bにおける各パイプ
状突出部21のピッチとが略同一のピッチとされて連結
され、かつスラットカーテン部3bにおける連結部19
の位置が、これらピッチの略1/2のピッチとなるよう
に設定され構成されている。
【0026】また、図3及び図6に示すように、グリル
カーテン部3aの各棒状シャッター部材13の両端、及
び、スラットカーテン部3aのパイプ状突出部21の両
端には、転動ローラ18が回動自在に取り付けられてい
る。
【0027】この転動ローラ18は、これらカーテン部
3a,3bの左右長さよりやや長尺な長さに形成される
棒状部材としての中空なパイプ材(図示せず)の両端に
配設されており、すなわち、グリルカーテン部3aの棒
状シャッター部材13及びスラットカーテン部3bのパ
イプ状突出部21にパイプ材が挿通されて設けられ、こ
のパイプ材の両端がシャッター部材13及びパイプ状突
出部21の両端から突出状態となりそれら両端に転動ロ
ーラ18が配設されて両カーテン部3a,3bの両端に
位置するようになっている。
【0028】また、本実施の形態では、シャッターカー
テン3の最下端となるスラットカーテン部3bの下端縁
に、逆T字状の水切スラット23が連結されている。こ
の水切スラット23は、図7に示すように、上下2分割
構造とされ、上半部23aにはスラットカーテン部3b
に連結される連結カール部23bが形成されており、下
半部23cには接地板が延出形成されている。
【0029】これら上半部23aと下半部23cとは、
断面略C字状の軸支部が形成され、連結ブロック24を
介して連結され、この連結ブロック24によって、上半
部23aと下半部23cとが伸縮できるようになってい
る。
【0030】また、連結ブロック24には、この水切ス
ラット23の両端に位置してストッパ片26が設けられ
ており、この水切スラット23が着地すると連結ブロッ
ク24の揺動により、このスラット23の厚み方向前後
に、上下端部が突出するようになり、後述するガイドレ
ール5内にて張り出すように構成されている。
【0031】さらに、この水切スラット23の下半部2
3cには、前述したパイプ材と同様のパイプ材28が挿
通されて設けられ、両端に転動ローラ18が配設されて
いる。
【0032】また、図2,図3に示すように、シャッタ
ーカーテン3のグリルカーテン部3aの上端縁には、角
パイプ状の吊元部材29が連結されている。
【0033】次に、ガイドレール5は、本実施の形態で
は左右一対で構成され、それぞれ垂直レール31と、水
平レール33とで略構成されている。
【0034】このガイドレール5は、垂直レール31の
上端と水平レール33の先端とを、1/4円状に湾曲し
た湾曲レール35にて連結し、略L字状に形成されてい
る。これらガイドレール5は、図6及び図8に示すよう
に、一側を開口した断面コ字状に形成されており、この
開口部分5aが互いに対向するように配設されている。
【0035】また、垂直レール31と水平レール33と
は、略同尺に形成されており、垂直レール31は、ガレ
ージの前方の左右支柱と一体に形成され、水平レール3
3はガレージ屋根部の天井部分における左右縁部に梁状
に配設されるようになっている。
【0036】水平レール33の外側下面には、図8に示
すように、この水平レール33と一体となり、水平レー
ル33の下面を上面とする上方が開口した方箱状の長尺
なケース37を、この水平レール33に沿って容易に着
脱できるように配設されている。なお、ケース37の中
空部分は、水平レール33の終端に形成される通過口3
9と連通している。
【0037】そして、シャッターカーテン3は、左右各
ガイドレール5内に、棒状シャッター部材13及びパイ
プ状突出部21の両端に配設された転動ローラ18、及
び水切スラット23の転動ローラ18が挿入され、両ガ
イドレール5に案内されて移動自在となっている。ま
た、吊元部材29の両端も、図2及び図3に示すよう
に、ガイドレール5内を移動するようになっている。
【0038】また、図2,図3に示すように、各ガイド
レール5におけるそれぞれの湾曲レール35の各外側面
には、それぞれ側板41が配設されている。これら両側
板41間には、湾曲レール35の内側に近接して、中空
パイプ状の駆動シャフト43が配設されている。
【0039】この駆動シャフト43は、図9に示すよう
に、一端43cに軸首44が突設され、図6に示すよう
に、一方の側板41に軸支されている。また、この駆動
シャフト43の他端43d側には、内部に駆動源となる
電動モータ46が配置されるとともに、この電動モータ
46の出力軸(図示せず)が連結されている。なお、こ
の電動モータ46は、基端が他方の側板41に固設さ
れ、すなわち片持ち状に配設され、この電動モータ46
の外周を駆動シャフト43が回転するようになってい
る。
【0040】また、この駆動シャフト43の外周面に
は、図10に示すように、互いに等間隔となり、軸線方
向に沿う溝43a,43bが形成されている。これら溝
43a,43bは、本実施の形態では、4つで構成さ
れ、これら溝の3つの溝43aは奥広がり状に形成され
ている。
【0041】次に、図9に示すように、駆動シャフト4
3の両端、及び、中途部分に位置して、カム板45が複
数取り付けられている。
【0042】このカム板45は、図4,図5に示すよう
に、中心からの半径が湾曲レール35の曲率と略一致す
るように形成してある。なお、これらカム板45は、例
えば、ポリアセタール樹脂などの合成樹脂素材からな
る。
【0043】カム板45の外周には、図4,図5及び図
11に示すように、棒状シャッター部材13又はパイプ
状突出部21と係合する複数(この例では五つ)の第一
の係合凹部47を、棒状シャッター部材13及びパイプ
状突出部21のピッチと略同一ピッチで等間隔とされ
て、湾曲した切欠状に形成されている。
【0044】また、各第一の係合凹部47の間となる凸
部48には、第一の係合凹部47より小型な第二の係合
凹部49が形成してある。この第二の係合凹部49は、
スラットカーテン部3bの連結部19に対応するピッチ
となるように、すなわち、各第一の係合凹部47の略中
間位置となるように形成されている。
【0045】また、これらカム板45の内周には、対向
する位置に、位置決め凸部50A,50Bが突設されて
いる。これら位置決め凸部50A,50Bは、一方の位
置決め凸部50Aがやや幅広に形成されており、前述し
た駆動シャフト43の幅広の溝43bに嵌入し、他方の
位置決め凸部50Bは、奥広がりの溝43aに嵌入する
ようになっており、すなわち、この駆動シャフト43に
対するカム板45の係合凹部47,49の向きの取付方
向をそれぞれ同方向とすることができるようになってい
る。
【0046】そして、これらカム板45は、駆動シャフ
ト43の一端から挿着するように、すなわち、駆動シャ
フト43の各溝43a,43bに位置決め凸部50A,
50Bを嵌入させて取り付けられ、適当な位置にて、そ
の両側を図9に示すようにボルト・ナットなどの係止手
段52にて軸方向の移動を規制するように配設される。
【0047】なお、このカム板45を取り付けるための
ボルト・ナット52は、図9及び図10に示すように、
奥広がりの溝43aを用い、溝43a内にボルトの頭部
52aを嵌入させ、駆動シャフト43外周からナット5
2bにて締結するようになっている。
【0048】次に、プーリ7は、図2に示すように、各
水平レール33の終端の通過口39に配設され、それぞ
れ回動自在に軸支されている。これらプーリ7の軸線方
向は、シャッターカーテン3と平行となるように設定さ
れている。
【0049】次に、引張スプリング9は、引張コイルス
プリングよりなり、左右一対で構成されている。これら
引張スプリング9は、各ケース37内における水平レー
ル33の先端側に取付ブラケット51を介して一端9a
が固定され、これらケース37の内部に、水平レール3
3に沿うように配設されている。
【0050】また、この引張スプリング9の他端9bに
は、スライドブラケット53が連結されている。このス
ライドブラケット53には、図2及び図8に示すように
折り返しプーリ55が軸支されている。
【0051】そして、このスライドブラケット53は、
折り返しプーリ55と共に、水平レール33に沿って設
けられている案内溝56にガイドされ、ケース37内を
摺動自在となっている。
【0052】また、可撓性長体としてのチェーン11
は、図2に示すように、左右一対で構成され、各一端1
1aが水平レール33内にてシャッターカーテン3の上
端に連結されている吊元部材29の両端部にそれぞれ連
結されている。また、チェーン11の他端11bは、ケ
ース37内における水平レール33の終端に位置したプ
ーリ7の下部に位置して固定されている。
【0053】そして、このチェーン11は、図2に示す
ように、中途部分が、水平レール33内のプーリ7に係
り、通過口39を通り、引張スプリング9の折り返しプ
ーリ55に係って、二箇所で折り返され、略逆S字状と
なるように、水平レール33とケース37内とに位置し
て張設されている。
【0054】次に、このように構成されたシャッター1
の動作を説明する。駆動シャフト43に内蔵された駆動
源としての電動モータ46により、駆動シャフト43が
カム板45とともに正逆両方向に回動する。
【0055】カム板45が回動すると、第一の係合凹部
47には、棒状シャッター部材13及び又はパイプ状突
出部21が噛み合い、これにより、シャッターカーテン
3が、左右のガイドレール5に沿って移動する。すなわ
ち、垂直レール31間では、シャッターカーテン3は昇
降し、水平レール33間では水平前後方向に移動する。
【0056】この際、カム板45には、グリルカーテン
部3aと、スラットカーテン部3bとが通過する。上述
したように、シャッターカーテン3は、グリルカーテン
部3aの棒状シャッター部材13と、スラットカーテン
部3bのパイプ状突出部21とが略同一ピッチで形成さ
れている。
【0057】従って、カム板45では、第一の係合凹部
47に棒状シャッター部材13及び又はパイプ状突出部
21が係合して、図4及び図5に示すように、このカム
板45の回転により昇降動作が連続して行われる。
【0058】また、図5に示すように、スラットカーテ
ン部3bがカム板45を通過する際には、帯板状スラッ
ト部材17A,17Bの連結部19が、屈曲しながら第
二の係合凹部49に係合する。これにより、スラットカ
ーテン部3bは、パイプ状突出部21と連結部19とが
カム板45の外周に係合されて、スムーズに昇降される
こととなる。
【0059】なお、シャッターカーテン3の移動時は、
両端の転動ローラ18がガイドレール5内にて転動する
ことで、その移動が円滑に行われる。
【0060】このシャッターカーテン3の移動に伴っ
て、シャッターカーテン3の吊元部材29に連結された
チェーン11には、引張スプリング9の牽引力が働く。
すなわち、引張スプリング9が収縮することで、シャッ
ターカーテン3は、ガイドレール5間にて弛むことなく
移動する。また、この引張スプリング9の牽引力によっ
て、シャッターカーテン3の上昇時の駆動力が補われ、
シャッター1は開動作が助勢されることになる。
【0061】さらに、上述のシャッター1は、チェーン
11が、プーリ7と折り返しプーリ55とを介して張設
されることから、動滑車を含む力伝達機構を構成するこ
とになる。そのため、シャッターカーテン3の重量に比
べ、引張スプリング9の牽引力が小さく設定できるよう
になっている。
【0062】このように、上述のシャッター1によれ
ば、グリルカーテン部3aの棒状シャッター部材13の
ピッチと、スラットカーテン部3bのパイプ状突出部2
1のピッチとを略同一ピッチに設定し、このピッチでカ
ム板45の第一の係合凹部47を形成したので、グリル
カーテン部3a及びスラットカーテン部3bの両方にカ
ム板45を係合させることが可能となる。
【0063】また、第一の係合凹部47同士の間に第二
の係合凹部49を形成したので、スラットカーテン部3
bの帯板状スラット部材17Aと係合スラット部材17
Bとの間の連結部19を係合させることができる。
【0064】この結果、グリルカーテン部3aとスラッ
トカーテン部3bの両方のカーテン部、すなわち構成の
異なるシャッターカーテンを、一種類のカム板45で昇
降させることが可能となる。
【0065】このような構成であるから、グリルカーテ
ン部3aとスラットカーテン部3bを連結した所謂トッ
プスルータイプのシャッターカーテン3も、昇降させる
ことができる。
【0066】すなわち、上述したカム板45を用いて構
成した機構は、グリルカーテン部3aとスラットカーテ
ン部3bの両方に共用することが可能となる。
【0067】そして、このような機構をシャッター1に
備えれば、シャッター1の取り付け後においても、シャ
ッターカーテンのみを、棒状シャッター部材をリンクに
て連結して構成される所謂グリルカーテン、または、帯
板状のスラットを連結した所謂スラットカーテンのいず
れにも交換でき、すなわち、上述したカム板45を備え
たシャッター1では、グリルカーテンやスラットカーテ
ン又はこれらが連結されているトップスルータイプシャ
ッターなど、どのようなシャッターカーテンに対しても
適用でき、汎用性のある機構部分となり、部品の共通化
などを行うことが可能となる。
【0068】また、上述のシャッター1は、シャッター
カーテン3の収納部分である水平レール33に対し、開
閉装置の機構部分である引張スプリング9などを下段に
配設し、この機構部分を着脱の行えるケース37で覆っ
た構成としたので、このケース37を取り外すのみで、
機構部分を容易に露出させることができ、引張スプリン
グ9の交換などメンテナンスを容易に行うことができ
る。
【0069】さらに、シャッターカーテン3の最下端に
位置する水切スラット23に、グリルカーテン部3a及
びスラットカーテン部3bと同様の転動ローラ18を両
端に設けたことにより、この水切スラット23も左右ガ
イドレール5に案内されて昇降移動するので、このシャ
ッターカーテン3の最下端が振れることがない。このた
め、第一係合凹部47に係合したロッド25を介して、
水切スラット23をカム板45に確実に保持させること
ができる。
【0070】また、グリルカーテン部3a及びスラット
カーテン部3bのそれぞれに転動ローラ18を設けると
ともに、左右のガイドレール5,5間に掛け渡されるよ
うに形成されるパイプ材を棒状シャッター部材13とパ
イプ状突出部21とに挿通されて設けられており、共通
の部材を用いることができるとともに、左右ガイドレー
ル5,5間に連続していることから、剛性を有した構造
とすることが可能となる。
【0071】なお、上述した実施の形態では、ガイドレ
ール5の構成を、垂直レール31と水平レール33とで
構成し、これらレール31,33を湾曲レール35で連
結した構造のガイドレール5を用いた構成の例について
述べたが、各レール31,33は、それぞれ垂直,水平
とされなくてもよく、やや傾斜した略垂直なレールと、
やや傾斜した略水平なレールとを組み合わせた構成とし
てもよい。
【0072】また、上述した実施の形態では、ガイドレ
ール5の構成を、垂直レール31と水平レール33とで
構成し、これらレール31,33を湾曲レール35で連
結した、すなわち中途部分が湾曲してL字状に屈曲した
構造のガイドレール5を用いた構成の例について述べた
が、このガイドレール5は、中途部分が湾曲した構造と
しなくてもよく、この中途部分に駆動部が配設される構
成とされればよく、例えばガイドレール5を真直に形成
し、その中途部分に駆動部を配設してガイドレール5に
わたるように駆動シャフト43を設け、カム板45にて
ガイドレール5に支持されるシャッターカーテン3のパ
イプ状突出部21や棒状シャッター部材13に係わるよ
う構成してもよい。
【0073】さらに、上記した略L字状や、真直な形状
のガイドレールの他に、湾曲レールをガイドレールの中
途部に例えば2カ所設け、略S字状に形成されるガイド
レールなどとしてもよく、この場合は、各湾曲部分に駆
動部を設ける構成とする。このS字状のガイドレールと
した構造では、各湾曲レールの部分に配設する駆動部を
連動する構成とし、すなわち、チェーンやベルトなどに
て連動連結を行い同時に駆動する構成としたり、また、
各駆動部に駆動源となる電動モータを構成させて、各電
動モータを電気的に同期させ同時に駆動する構成とし
て、シャッターカーテン3の開閉を行うようにする。
【0074】また、ガイドレール5に対して、上記のよ
うに駆動部を複数配設する構成とすることで、建物開口
幅及び開口高さの大きい大開口部におけるシャッターカ
ーテンの開閉駆動を行うことが可能となり、さらには、
幾重にも湾曲した建物開口部分等に対しても湾曲レール
を2以上設けて、中途部分がその開口部分の湾曲に対応
して湾曲形成されるガイドレールとしてシャッターカー
テンの開閉駆動を行うことが可能となる。
【0075】さらに、上述した実施の形態では、カム板
45を、駆動シャフト43の両端及び中途部分に位置し
て設けられる構成としたが、このカム板45は、駆動シ
ャフト43に少なくとも1つ設けられる構成であればよ
く、そのカム板45の数は、シャッターカーテン3の幅
長や高さ(長さ)に応じて、適宜増減させ、駆動シャフ
ト43に適当な間隔にて設けることとすればよく、好ま
しくは、シャッターカーテン3の幅方向の両端近傍の2
カ所とし、シャッターカーテン3の幅長に応じてそれら
両端近傍のカム板45間に複数構成させる。
【0076】また、上述した実施の形態では、シャッタ
ーカーテン3の構成を、グリルカーテン部3aとスラッ
トカーテン部3bとを連結したトップスルータイプのシ
ャッターカーテンにて構成した例について述べたが、本
発明のシャッターは、これに限定されることはなく、例
えば、スラットカーテン部3bのみ、すなわち、シャッ
ターカーテン閉鎖時に壁状となるシャッターカーテンに
て構成される構造としてもよい。この場合、シャッター
カーテンを構成するシャッター部材であるスラットに
は、前述した実施の形態と同様のパイプ状突出部21を
有する構成とし、或いは、パイプ状突出部21を有する
係合スラット部材17Bと帯板状のスラット部材17A
とを組み合わせて連結される構造として、パイプ状突出
部21が係合する凹部を有するカム板45にてこのシャ
ッターカーテンを開閉駆動する構成とする。
【0077】さらに、上述した実施の形態では、シャッ
ターカーテン3を構成するシャッター部材としての係合
スラット部材17Bに、カム板45の係合凹部47に係
合するパイプ状突出部21が形成される例について述べ
たが、パイプ状に形成されずに、単に突出する形状とな
る係合部にて構成される構造としてもよい。この場合
は、各スラット部材に突出形成される各係合部間の空間
が、カム板45の各係合凹部47間の凸部48に係合す
る構成となり、これらが係合し合うことでシャッターカ
ーテンの開閉駆動が行われることとなる。なお、このカ
ム板の構造の場合には、各凸部48によって、グリルシ
ャッターを構成する各棒状シャッター部材間に進入でき
る構成であるので、上述した実施の形態のようなトップ
スルータイプを構成するシャッターカーテンにも適用で
きる。
【0078】また、上述した実施の形態では、シャッタ
ーカーテンを構成するスラットカーテン部3bが、帯板
状のスラット部材17Aと、パイプ状突出部21を有す
る係合スラット部材17Bとで構成される例について述
べたが、係合スラット部材17Bのみで構成されるシャ
ッターカーテンとしてもよく、また、係合スラット部材
17Bとスラット部材17Aとを交互に連結するのでは
なく、例えば係合スラット部17Bが1枚に対しスラッ
ト部材17Aを2枚づつの構成で連結し、シャッターカ
ーテン3を構成してもよく、この場合は、カム板45の
形状を、各第一の係合凹部47の間に第二の係合凹部4
9を2つずつの構成とさせる。
【0079】さらに、上述した実施の形態では、ガイド
レール5の形状を断面コ字状とされる構成について説明
したが、特にこれに限定されることはなく、表裏面部分
のみにて構成される断面略=状に形成される構造として
もよい。
【0080】また、上述した実施の形態では、ガイドレ
ール5の形状が、断面略コ字状が連続する形状とされる
例について述べたが、駆動部を構成するカム板45が配
設される位置である中途部分におけるガイドレールの断
面形状を、例えば一側を切り欠いた断面L字状とし、こ
の切り欠いた部分にカム板45の凹凸外周部分を位置さ
せ、シャッターカーテンとの係合状態の部分をガイドレ
ール5内にて構成させる構造としてもよい。
【0081】さらに、上述した実施の形態では、転動ロ
ーラ18を、シャッターカーテン3を構成する各係合ス
ラット部材17Bのパイプ状突出部21と棒状シャッタ
ー部材13の全てに配設させる例について述べたが、こ
の転動ローラ18は、1つおきや2つおきなど適宜配設
するよう構成させてもよく、また、パイプ状突出部21
及び又は棒状シャッター部材13における両端といずれ
か一方の端部とに転動ローラ18を設ける組み合わせ、
さらには、各部(21,13)においてそれぞれいずれ
か一方の端部に転動ローラ18を設けて各転動ローラ1
8が交互に位置するように設ける構成としてもよく、ま
た、この転動ローラ18が設けられるパイプ材を、上記
実施の形態では、両ガイドレール5間の間隔長さに形成
し、パイプ状突出部21と棒状シャッター部材13とに
挿通させて設ける構成としたが、各パイプ状突出部21
や棒状シャッター部材13の端部のみに設ける、すなわ
ち、短尺なパイプ材として構成して、転動ローラ18を
それぞれに設ける構成としてもよく、この場合も上記同
様の、パイプ状突出部21及び又は棒状シャッター部材
13における転動ローラ18の配設位置の組み合わせを
行う構成としてもよく、例えば両端に転動ローラ18を
設ける場合には、両ガイドレール5間の間隔長さのパイ
プ材とし、一端のみに転動ローラ18を設ける場合には
一方の端部のみに位置するような短尺なパイプ材とする
組み合わせの構造としてもよい。
【0082】また、上述した実施の形態では、転動ロー
ラ18の設けられる棒状部材を中空なパイプ材とした例
について述べたが、この棒状部材は、中実な軸状の部材
にて構成させてもよい。
【0083】さらに、上述した実施の形態では、ガイド
レール5が立設した状態とされ、シャッターカーテン3
が昇降することで開閉となり、上方位置にて収納される
構成について述べたが、本発明のシャッターは、これに
限定されることはなく、例えば下部にてシャッターカー
テンが収納される構成や、シャッターカーテンが左右方
向に移動することで開閉となる構成などとしてもよい。
【0084】また、上述した実施の形態では、シャッタ
ーの設置場所を、屋外などのガレージ出入口部分とした
例について述べたが、これに限定されることはなく、屋
内,屋外など、所望の位置に設置可能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるシャッ
ターによれば、シャッターカーテンを構成するシャッタ
ー部材の一方の面にパイプ状突出部を形成したので、駆
動部を構成するカム板に形成される係合凹部に、このパ
イプ状突出部が係合されることとなり、シャッターカー
テンの開閉移動が行えるようになる。特に、パイプ状突
出部を、連結方向に同一ピッチとなるようにシャッター
部材に形成させることで、前記カム板による開閉駆動が
確実に行われる。
【0086】また、シャッターカーテンの構成を、スラ
ット部材と係合スラット部材とで構成し、両スラット部
材の連結部分と、係合スラット部材のパイプ状突出部と
がカム板に係合する構成とすることで、このシャッター
カーテンがカム板に対する係合状態が良好となり、ガイ
ドレールが中途部分で湾曲形成されている場合には、そ
の湾曲状態に沿ってシャッターカーテンが湾曲すること
が可能となる。
【0087】さらに、駆動シャフトに設けられ、シャッ
ターカーテンをガイドレールに沿わせて移動させるカム
板に、第一の係合凹部と第二の係合凹部とを設け、ま
た、このカム板にて移動されるシャッターカーテンの構
造、特にスラットカーテン部の構造を帯板状のスラット
部材と係合スラット部材とで構成し、それぞれを連結部
にて連結する所謂分割構造とし、かつ係合スラット部
に、グリルカーテン部の棒状シャッター部材と同様のパ
イプ状突出部を設け、このパイプ状突出部のピッチをグ
リルカーテン部の棒状シャッター部材のピッチと略同一
ピッチとしたので、このスラットカーテン部をグリルカ
ーテン部と同様に、このカム板にて移動させることがで
きることとなる。また、このスラットカーテン部に連結
部を設けたことから、このスラットカーテン部が、パイ
プ状突出部と異なる位置にて屈曲可能となり、カム板に
対して干渉を起こさず、このカム板に対しては第二の係
合凹部に係合することとなり、このスラットカーテン部
の移動がスムーズに行われることとなる。
【0088】このことから、グリルカーテン部とスラッ
トカーテン部の両方のカーテン部、すなわち構成の異な
るシャッターカーテンを、一種類のカム板で昇降移動さ
せることが可能となる効果を得られる。
【0089】そして、グリルカーテン部とスラットカー
テン部を連結した所謂トップスルータイプのシャッター
カーテンも、昇降させることができ、すなわち、上述し
たカム板を用いて構成した機構は、グリルカーテン部と
スラットカーテン部の両方に共用することが可能とな
る。
【0090】そして、このような機構をシャッターに備
えることで、シャッターの取り付け後においても、シャ
ッターカーテンのみを、棒状シャッター部材をリンクに
て連結して構成される所謂グリルカーテン、または、帯
板状のスラットを連結した所謂スラットカーテンのいず
れにも交換でき、すなわち、上述したカム板を備えたシ
ャッターでは、グリルカーテンやスラットカーテン又は
これらが連結されているトップスルータイプシャッター
など、どのようなシャッターカーテンに対しても適用で
き、汎用性のある機構部分となり、部品の共通化などを
行うことが可能となる。
【0091】また、グリルカーテン部及びスラットカー
テン部のそれぞれに転動ローラを設けるとともに、左右
のガイドレール間に掛け渡されるように形成されるパイ
プ材を棒状シャッター部材とパイプ状突出部とに挿通さ
れて設けられており、すなわち共通の部材を用いること
ができるとともに、左右ガイドレール間に連続している
ことから、剛性を有した構造とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明によるシャッターの一実施の形態
を示す正面図
【図2】同側面図
【図3】同平面図
【図4】同シャッターにおけるグリルカーテン部のカム
板の位置における側面図
【図5】同シャッターにおけるスラットカーテン部のカ
ム板の位置における側面図
【図6】同シャッターの駆動シャフトの一端における正
断面図
【図7】同シャッターカーテンの水切スラットの側面図
【図8】同シャッターの水平レールの正断面図
【図9】同シャッターの駆動シャフトの一部裁断正面図
【図10】同駆動シャフトの断面図
【図11】同カム板の断面図
【符号の説明】
1…シャッター 3…シャッターカーテン 3a…グリルカーテン部 3b…スラットカーテン部 5…ガイドレール 13…棒状シャッター部材 17A…帯板状スラット部材 17B…係合スラット部材 19…連結部 19a…上連結カール部 19b…下連結カール部 21…パイプ状突出部 31…垂直レール 33…水平レール 35…湾曲レール 43…駆動シャフト 45…カム板 47…第一の係合凹部 49…第二の係合凹部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略短冊板状に形成されて複数で構成さ
    れ、それぞれが長尺な縁部同士にて連結されるととも
    に、一方の面に、長手方向に沿ってパイプ状突出部が形
    成されるシャッター部材を備え、前記パイプ状突出部
    が、連結される方向に所定のピッチ間隔となってシャッ
    ターカーテンを構成し、少なくとも一対のガイドレール
    に支持されて該ガイドレールに沿って移動自在とされる
    ことを特徴とするシャッター。
  2. 【請求項2】 少なくとも一対で構成されるガイドレー
    ルの中途部分に、駆動部が配設されており、前記ガイド
    レールに支持されるシャッターカーテンが、前記駆動部
    によって、前記ガイドレールに沿って移動される構成の
    シャッターであって、 前記シャッターカーテンは、略短冊板状に形成される複
    数のシャッター部材が長尺な縁部同士にて連結されて構
    成され、 該シャッター部材の連結方向に同一ピッチとされて、該
    シャッター部材の一方の面にパイプ状突出部が形成され
    ており、 前記駆動部には、前記各ガイドレールにわたり前記シャ
    ッターカーテンの移動方向と直交する軸線となる駆動シ
    ャフトが備えられ、 該駆動シャフトには、前記シャッターカーテンを構成す
    るシャッター部材の各パイプ状突出部が係合する係合凹
    部が外周縁に形成されるカム板が設けられていることを
    特徴とするシャッター。
  3. 【請求項3】 少なくとも一対で構成されるガイドレー
    ルの中途部分に、駆動部が配設されており、前記ガイド
    レールに支持されるシャッターカーテンが、前記駆動部
    によって、前記ガイドレールに沿って移動される構成の
    シャッターであって、 前記シャッターカーテンは、複数のシャッター部材が連
    結されて構成され、 該シャッターカーテンを構成するシャッター部材同士の
    各連結部分、及び又は各シャッター部材に突出形成され
    る係合部の各間には所定の間隙の空間を有し、前記駆動
    部には、前記各ガイドレールにわたり前記シャッターカ
    ーテンの移動方向と直交する軸線となる駆動シャフトが
    備えられ、 該駆動シャフトには、前記シャッターカーテンに有する
    空間に進入するとともに、前記各連結部分及び又は係合
    部に係合する凸部が外周縁に形成されるカム板が設けら
    れていることを特徴とするシャッター。
  4. 【請求項4】 少なくとも一対のガイドレールと、該ガ
    イドレールに支持されて該ガイドレールに沿って移動す
    るシャッターカーテンを具備したシャッターにおいて、 前記シャッターカーテンは、長尺な両縁にカール状連結
    部を有するスラット部材と、長尺な両縁にカール状連結
    部を有し一方の面にパイプ状突出部が形成される係合ス
    ラット部材とを具備し、前記係合スラット部材のパイプ
    状突出部を所定のピッチとするとともに、前記スラット
    部材と係合スラット部材とのカール状連結部による連結
    部分の位置が、前記パイプ状突出部のピッチの間に位置
    して所定のピッチとされて、前記スラット部材と前記係
    合スラット部材とを組み合わせて前記カール状連結部に
    て互いに連結して構成され、 前記ガイドレールの中途部分には、各ガイドレール間を
    架設されるように回転駆動する駆動シャフトが配設さ
    れ、 前記駆動シャフトには、前記カール状連結部による連結
    部分及び又は前記パイプ状突出部が係合する所定ピッチ
    間隔に形成される複数の係合凹部が外周縁部に形成され
    るカム板が固設されていることを特徴とするシャッタ
    ー。
  5. 【請求項5】 少なくとも一対のガイドレールと、該ガ
    イドレールに支持されて該ガイドレールに沿って移動す
    るシャッターカーテンを具備したシャッターにおいて、 前記シャッターカーテンは、 リンク板を介して所定ピッチ毎に連結されグリル状に形
    成される棒状シャッター部材にて構成されるグリルカー
    テン部、及び又は、 長尺な両縁にカール状連結部を有するスラット部材と、
    長尺な両縁にカール状連結部を有し一方の面にパイプ状
    突出部が形成される係合スラット部材とを具備し、前記
    カール状連結部にて連結されて構成されるとともに、前
    記係合スラット部材のパイプ状突出部のピッチが、前記
    グリルカーテン部における各棒状シャッター部材のピッ
    チと略同一とされ、かつ帯板状スラット部材と係合スラ
    ット部材とのカール状連結部による連結部分の位置が、
    前記ピッチの間に位置して所定のピッチ間隔とされて構
    成されるスラットカーテン部、 にて構成され、 前記ガイドレールの中途部分には、各ガイドレール間を
    架設されるように回転駆動する駆動シャフトが配設さ
    れ、 該駆動シャフトには、前記棒状シャッター部材及び又は
    前記パイプ状突出部が係合する前記所定ピッチ間隔の第
    一の係合凹部と、前記連結部分が係合する第二の係合凹
    部とが、外周縁部に形成されるカム板が固設されている
    ことを特徴とするシャッター。
  6. 【請求項6】 前記パイプ状突出部には、前記ガイドレ
    ールに案内され該ガイドレール内を転動するローラが端
    部に設けられた棒状部材が挿通され設けられていること
    を特徴とする請求項1又は2又は4又は5のいずれか1
    つに記載のシャッター。
  7. 【請求項7】 前記シャッターカーテンを構成するグリ
    ルカーテン部の棒状シャッター部材及びスラットカーテ
    ン部のパイプ状突出部には、前記ガイドレールに案内さ
    れ該ガイドレール内を転動するローラが端部に設けられ
    た棒状部材が挿通され設けられていることを特徴とする
    請求項5記載のシャッター。
  8. 【請求項8】 前記棒状部材は、中空なパイプ材よりな
    ることを特徴とする請求項6又は7記載のシャッター。
  9. 【請求項9】 前記棒状部材は、中空なパイプ材よりな
    るとともに、前記両ガイドレール間の間隔長さに形成さ
    れ、少なくとも一端に前記ローラが設けられていること
    を特徴とする請求項6又は7記載のシャッター。
  10. 【請求項10】 前記ガイドレールの中途部分は、湾曲
    状に形成されていることを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれか1つに記載のシャッター。
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